約 742,295 件
https://w.atwiki.jp/atamawaru/pages/37.html
恋心を取ればわがままが残る姫が放つ身勝手の数々。 姫「あたしにわがままを言われて困らなかった魔物はいない! 覚悟して困りなさい!」 移動中 わがまま 効果 WP 備考 地形が気に入らない 今いる場所の地形を変える ※ WPは地形により異なる 魔物やアイテム見つけたい 今いる場所の魔物、アイテムが見つかる数を増やす 15 ローカルマップ上のみ もっと魔物見つけたい 倒した魔物を再配置する(近くの魔物は復活しない) 15 迷宮内のみ 魔物レベル変えたーい 敵のレベルを10上下させる 15 もっとアイテム出してよ 敵がアイテムを落とす確率を上げる 10 徐々に減少する ビンボーは嫌いよ 敵が落とすお金を増やす 2 2倍から徐々に減少 経験値少なくない? 敵からもらえる経験値を増やす 10 2倍から徐々に減少 クエストめんどくさーい メインクエストを1つ解いたことにする 99 最大WP-5 地形 地形 WP エリア 荒地 1 グラスタウン 草原 2 グラスタウン 踊る森 5 グラスタウン 歌う草原 2 オバケが出る墓場 3 グレイブ村 野菜の踊る畑 2 ファーム村 あたしの花畑 5 フラウ村 踊るたき火 2 ボンファイ村 南の島 2 ポートタウン 砂漠 1 ポートタウン 噴水の泉 10 オアシス村 火山 20 火の山 沼地 1 マーシータウン ユキダルマの雪原 2 スノーブランチ 氷の池 10 アイスフィールド 雪の森 5 果樹園 3 キノコの森 10 マッシュルーム 桜 5 チェリーブロッサム 地獄山 20 戦闘中 わがまま 効果 WP 備考 あたしが先よ 先制攻撃する 2 戦闘開始時 あんたらじゃまよ 敵全員を逃がす 5 戦闘開始時 あんたは動くな! 敵1体をマヒさせる 5 あんたちょっと黙ってて! 敵1体を沈黙させる 2 みんな静かにしなさい! 敵全員を沈黙させる 5 あんたは消えなさい! 敵1体を逃がす 2 ボスには無効 あたしを一人にして! 敵全員を逃がす 4 ボスには無効 その他 わがまま 効果 WP 備考 ムリヤリ開ける 鍵なしで宝箱を開ける 50 宝箱開錠時 どっちもイヤ! 全滅時のペナルティなし 20 全滅時
https://w.atwiki.jp/sk_rexi/pages/616.html
名称:わがまま アイテム種類 行動(行動) レア度 C+ 詳細 行動の設定。わがままである。 ★
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/48430.html
【登録タグ 曖昧さ回避】 曖昧さ回避のためのページ 40㍍Pの曲わがまま/40㍍P kakeの曲わがまま/kake サトケンの曲わがまま/サトケン 曖昧さ回避について 曖昧さ回避は、同名のページが複数存在してしまう場合にのみ行います。同名のページは同時に存在できないため、当該名は「曖昧さ回避」という入口にして個々のページはページ名を少し変えて両立させることになります。 【既存のページ】は「ページ名の変更」で移動してください。曖昧さ回避を【既存のページ】に上書きするのはやめてください。「〇〇」という曲のページを「〇〇/作り手」等に移動する場合にコピペはしないでください。 曖昧さ回避作成時は「曖昧さ回避の追加の仕方」を参照してください。 曖昧さ回避依頼はこちら→修正依頼/曖昧さ回避追加依頼
https://w.atwiki.jp/ochiwiki/pages/862.html
わがまま 落研の一部の者が感染している病 初期症状は比較的穏やかで、感染していることに気づかないことも多く、潜伏期間は人それぞれのものである。 中にはわがままの片鱗を見せながらも、最後まで静かに余生を過ごす患者も存在する。 症状が進行すると、主に逃避行動を取りやすくなり集団行動への積極的参加への意欲が著しく減少する。 末期症状では、仮病になってしまうことが最近確認された。 みんな、気をつけよう。
https://w.atwiki.jp/magoriatcg/pages/1446.html
わがまま わがまま アイテムカード 使用代償:青[敏] 常時このキャラは次の特殊能力を得る。 寄りかかり 使用代償:[0] このキャラが参加しているバトル中に使用する。 相手バトル参加キャラに武-100する。(1ターンに1回まで宣言可能) 「あの……あおにぃ 時々、こうしていい?」 Version/カード番号 Ver.11.0/0960 レアリティ C コメント コメントの入力。必須ではない。
https://w.atwiki.jp/hrlm/pages/178.html
わがまま < 前の話 次の話 > このページを編集
https://w.atwiki.jp/yuimio/pages/436.html
わがまま 澪「・・・む」 澪「ここ・・・バレちゃったかな?」 澪!早く帰って来てくれよ!どこにいるんだよ! 早く帰ってきてくれないと・・・ 場所は近いわもう少しで発見できるわよ!! 澪「・・・・・」 澪「・・・・またか」 澪「やっぱりバレたよな」 澪「・・・・帰りたくないけど・・・」 「いたいた!もう探したよ~」 澪「ん?・・・唯」 唯「急に居なくなったから心配したよ~」 澪「それはごめんだけど、抱き付くのは昔から好きだなぁ」 唯「最近よく星見てるね」 澪「うん。星と言うより夜空なんだけどな。・・・・唯は・・・・・聞こえてる?」 唯「何が?」 澪「・・・あっちから・・・・私を呼んでる人達の声が・・・聞こえる?」 唯「・・・・」 唯「ぜーんぜん!」 澪「この頃・・・・毎日聞こえるんだ」 澪「耳を強く塞いだり・・・水の中に潜っていても・・寝ている時も・・もう胸や耳に焼き付いちゃってさ」 唯「・・・・私の小さい頃から一緒にいたのに・・・なんでいきなりなのかな・・・・」 澪「・・・もしさ」 唯「?・・何?」 澪「・・・・もし・・・私が唯の知らない・・・・・遠い・・遠い・国のお姫様だったら・・・・唯は私をどうする?」 唯「・・・んー・・じゃあちょっと質問」 澪「どうぞ」 唯「澪ちゃんがお姫様ならどうして私の所に来たの?まだ此処に居るの?すぐ帰らないで・・・」 澪「・・・わがままかな?・・・・唯が可愛いから」 唯「えへへ・・・ありがと///」 澪「それで・・・唯はどう思う?」 唯「・・・・難しいね・・わかんないや。澪ちゃんがこれで良い!って思って決めたら、それで良いんじゃないかな?」 澪「・・・・そっか」 唯「澪ちゃんはどう考えてるの?」 澪「・・・私は・・・・このままずっと唯と一緒に居たいなぁ~って」 唯「ずっと一緒だなんて照れますな~」 澪「・・・・唯の世話は結構大変だったからなぁ~。贖罪は出来たかな?ってな」 唯「え~そんなに大変だった?」 澪「ずっと私は唯に振り回されてたんだぞ!あっち行ったりこっち行ったり・・・・ちょっと目を離したらすぐ何処か行っちゃうから、捜すのに一苦労だったよ」 唯「全然覚えてないや」 澪「まあ、唯が本当に小さい頃だったからな」 唯「・・・・全然だよぉ。それより澪ちゃんって今何歳?小さい頃からずっと外見が変わってない気がするけど」 澪「こらこら。女性に年齢を聞いちゃダメだぞ。・・・ふぅ。ちょっとそこに座るか。立ってるの疲れたし・・」 唯「え~草の上に~」 澪「草の上は気持ちいいんだぞ。こう寝転んでもな・・・・ただ、まだ冬だから雪で湿ってて冷たいけど」 唯「じゃあ真似してみる」 澪「・・・・どう?」 唯「結構良いかも」 澪「そっか。良かった」 唯「でも冷たい」 澪「慣れ慣れ」 唯「・・・・あっ!流れ星!お願い事しなきゃ!」 唯「・・・」 澪「・・・・唯は何をお願いしたんだ?」 唯「もちろん。美味しいものたくさん食べれますようにって」 澪「相変わらず食べる事ばっかだな」 唯「良いじゃん!そういう澪ちゃんはどうなのさ?」 澪「私は・・・・唯とこのまま一緒に居られますようにって・・・昔からずっとこのお願い事を願って来たんだよ。誰にも言わないでな」 唯「私に言ってるじゃん。それに澪ちゃんとはずっと一緒だよ!」 澪「そうだよな。でも、やっぱり唯には知っといて欲しかったんだ」 唯「・・・・あっ!月だよ!なんかゆらゆら霞んでるようだけど」 澪「何の月か解るか?ぼうっと霞んでみえる月の事を」 唯「・・・・かすみつき」 澪「ハズレ。朧月だよ。四季では春に見れるんだっけ?」 唯「朧月かぁ・・・あの月でも兎さんはお餅付いてるのかな?」 澪「本当に食べる事ばかりだな。・・・・多分寝てるんじゃないか?満月の時が頑張り時だしさ」 唯「ふーん」 澪「逆に朧月の明かりに照らされてる兎は眠ってるんじゃないかな?影も寝てたりね」 唯「たま~に難しい事言うね」 澪「唯の保護者みたいなものだからな」 そろそろ迎えに行って連れて来させるぞ!もう我慢出来ない! これから行くの?場所はわかったけど・・・ 当たり前だ!待ってろよ澪! 澪「・・・・結構近くまで来てる」 澪「・・・・・はぁ」 唯「あれ?また此処に来てたの?」 澪「唯・・・」 唯「最近、優れてないね」 澪「そんな事ないよ」 唯「そう?」 澪「唯こそ・・・この時間、此処は寒いよ」 唯「大丈夫!もうすぐ春だからね♪それに澪ちゃんもいるし♪」 澪「春・・・そう言えば朧月も見たし春か」 唯「此処だって広いからね。四季だってあるよ。夏はホタル見たじゃん」 澪「そう言えばそうだったな」 澪!迎えに来たぞ! 澪「!」 唯「~♪」 此処に居たって何も良いこと無いわよ!それに澪ちゃんはその子と違う! 澪「・・・唯」 唯「どうしたの?」 澪「ちょっと先に、家に帰ってて」 唯「え~。私は澪ちゃんを迎えに来たんだよ」 澪「・・・・・」 唯「・・・わっわかった。ちゃんと帰って来るんだよぅ」 澪「了解したよ」 澪「・・・」 澪「・・・・」 迎えに来た!澪には此処でつまらない過ごし方より帰って来て姫君の方が良いぞ! 澪「此処が気に入ってるんだ。帰りたくない」 澪ちゃん。今の立場わかってる?今帰らないとお姫様でも重罪を受けるのよ! 澪「だったら尚更帰りたくない!」 もし、その子が死んだら? 澪「!」 絶対澪より先に死ぬんだぞ!そしたら独りぼっちだぞ! 澪「・・・丁度良い」 澪「唯が死んだら私も死ぬ。死んでみせる!それで今までの罪を払えるだろ」 馬鹿な事言うなよ! そうよ!みんな心配で心配で・・・ 澪「もし、今帰ったら唯が独りぼっちになる」 そんな理由で帰らないなんて・・・・ 澪「これが最後のわがままだよ」 澪は・・・・此処に帰って来るつもりは無いのか? 澪「・・・・無いよ」 わかった。じゃあな。私達が帰ったらこの通り道を壊してくれ。もう此処に来れないように・・・・ ちょっとそんな簡単に・・・ あくまでも澪は姫だ。位が上だ。嫌ならしかたねーよ ただ、澪も帰ってこれないぞ!それでも良いのか!? 澪「・・・・・」 澪「もう別れの時間だ」 そっか・・・じゃあな澪。 澪「ああ。サヨナラ・・・・」 澪「・・・・・」 澪「唯~」 唯「お帰り~」 澪「ちょっと外来なよ」 唯「え~。寒いよ~」 澪「まあまあ」 唯「わかったよぉ」 澪「あ・・・雲に隠れてるよ」 唯「また月見なの?」 澪「そうだよ。・・・おっ!見えた!」 唯「ホントだ!風が強いのかな?雲の動きが早いから光から出来た影の傾きもよく変わるね」 澪「・・・・・」 唯「また朧月かな?ゆらゆらしてる」 澪「・・・・」 唯「澪ちゃん?」 澪「・・・前に話した・・・・お姫様の話覚えてる?」 唯「ん~・・なんとな~く。それがどうかしたの?」 澪「・・・・私は最後までわがままだったけど良かったかな?」 唯「・・・澪ちゃんが良かったなら良かったって事だよ」 澪「・・・・そっか・・ありが・・と」 唯「あれ?澪ちゃん泣いてる?」 澪「ん?目にゴミが入ったんだ」 唯「帰って洗わないとね」 澪「そうだな。じゃあ帰ろう」 唯「この年で手を繋ぐの?」 澪「小さい頃は唯から繋いできたんだぞ」 唯「・・・・確かにそうだったよ」 澪「この先も私が居ないと唯は危なっかしいしな」 唯「そんな事ないよ~」 澪「ははは。これからもよろしくな」 唯「こちらこそよろしくね♪澪ちゃん♪」 終わり。 +解説とか 和「・・・っていう劇なんてどうかしら?」 みんな「・・・・」 唯「おもしろそ~」 澪「確かに~」 和「http //www.youtube.com/watch?v=icE2i8aWHAwを聴いたらこんなストーリーが出来たの。まあ歌詞をストーリーにしただけなんだけど」 みんな「・・・・」 結局、なんだかんだでロ澪とジ唯エットになりました。 終了。 設定は 唯→普通の人間 澪→蓬莱山 輝夜(東方Project) 後は曲の歌詞(http //www39.atwiki.jp/kashi20/pages/82.html)の通りに話を書いただけ。 東方厨じゃないけどこの曲と竹取物語が好きだから書いて見たんだけどダメだね。 初出:3- 499- 509 何かいいなこういうの -- (名無しさん) 2014-08-30 02 54 04 名前 コメント すべてのコメントを見る 戻る TOP
https://w.atwiki.jp/odiobr/pages/164.html
泣いている男の人がいました。 男の人はとても強かったので涙は流しませんでしたが、とても優しかったので悲しくて仕方ありませんでした。 女の人がやってきました。 女の人は男の人を見ても「どうしたの?」とか「大丈夫?」だとかそういう声をかけませんでした。 男の人にはそれがとてもありがたく感じられました。 男の人は強いので、そう言われても「大丈夫」とか「なんでもない」と答えるしかなかったのです。 女の人は何も言わないで、ただただいっしょにいてくれました。 ◇ 遺体から服を剥ぎとる。 迷いない手つきで、淡々とした作業じみた光景がそこにある。 胸で十字を切り、丁寧な手つきで行われるそれは敬虔な信者のもので。 けれどもそこに現れる表情には悲しみも恐れも見いだせず、ただただ淡々とした作業的な色合いばかりが強く滲み出る。 剥ぎ取られた下から現れた肉に刻まれている傷跡は、彼にとって未知の傷。 剣ではない、槍でもない、弓矢でもなく、魔法でもない。獣による爪でも牙でもこのような跡にはならないだろう。 イビツな穴がいくつも点々と刻まれている。 先ほど名を聞いた。 これが『銃』という武器の仕業か。 一定の操作の元、『鉛を吐き出す』彼の知るものに当て嵌めればクロスボウに近いお手軽武器。 魔物と戦うための武器としてはあまりにも不適当、そう断ずる。 この程度では頑強な魔物には痛手にならない、これでは野山を駆けるウサギを狩るのがせいぜいか、あるいは。 『人を殺すこと』しかできないではないか。 ドロリと、まだ真新しい穴からこぼれ落ちる赤にわずかに顔を顰めながら作業は続く。 ◇ 少しして、無表情のまま女の人が言いました。 「死んでしまった人の事ばかり考えていてはいられないわ」 男の人はうなずきました。 生きている人のために頑張らないといけない、だから男の人はここじゃないどこかに。 助けを求める誰かを探しにいかないといけない、そういうことを言いたいのだと思いました。 女の人の表情は変わりません。 「だから、遺体を葬るような無駄な時間はない」 諭すような、言い聞かせるような声音でそんな事を言います。 男の人も再度うなずきました。 心苦しいですがそれでも後回しにしないといけないのだと理解していました。 死者を生者に優先させる理屈などないのですから。 変わらないままに、女の人は言いました。 「けれど、使えるものは持っていきましょう」 男の人は耳を疑い、女の人をよりいっそう強く見つめました。 女の人は亡くなってしまった人たちの死体から必要なものを奪っていこうと言いだしたのです。 ◇ 未知の武器、ゆりこに『銃』と言う名前だけを教わったそれの悪辣さに沸き立つ心を沈め、荷物へと手を伸ばす。 急がなければならない。 オルステッドは強者だ。そして彼の仲間たち。 賢者ウラヌス、勇者ハッシュ、そして魔法使いストレイボウ。 共に歩むのが彼らだけだったのであればこのような事をする必要はない。 存分に時間をかけ、心のまま慈悲を持って埋葬を行えただろう。 ましてや、死体剥ぎなどという穢れとは無縁のままでいられただろう。 彼らは強い。優れた武器がなくとも、優れたアイテムがなくとも、ただその身一つ、信念一つで守る側に回れる誇り高き者たちだ。 だが、ここに集められた大部分はそうではない。 主を思い危険を承知で魂の叫びを挙げた誇りに触れた。 間に合わず眼前で魔に変じ、面影すら掴めない程に変貌した人がいた。 速く、力強く、驚異的な圧力を持った悪しき魔があった。 『銃』に関する知識を持つゆりこが二つの死体を検分している間、それが僅かな空白の時間。 生者よりも死者を優先できる、貴重な時間。 今しかないのだ。これがわがままを通せる唯一の機会。 ◇ 男の人は女の人を疑ったことを酷く後悔しました。 強く気付こうとしなければ気付けないほどに小さくではありましたが、女の人の手は無表情なままに震えていました。 ようやく男の人は、女の人は自分と違っていつ死んでも不思議ではない、そんな弱さを持っていることに気付きました。 「私は向こうの悪魔になった二人の荷物をみてくるから、あなたはそこの遺体をお願い」 悪魔のことも『銃』という武器のことも男の人は知りません、だから女の人が調べるのが確実だと言うのです。 女の人は顔を背けて歩き出しました。 「ひょっとしたら手間取って時間がかかりすぎちゃうかもしれないから、その間は好きにしていてね」 合理性の中に小さく生まれた遊びの時間。 それが遠まわしに”まだ人のまま死ねた彼の”埋葬をするように、ということなのだと気付き。 男の人は、女の人が強くて、優しい人なのだとわかりました。 ◇ 手が止まる。 これまでのわがままとはまた違った毛色を持ったわがまま。 遺体の手に握られた紙片。 やけに上質な紙質と不釣合な程に乱雑に紐を通して綴じられた数枚の白い紙。 その一枚目には大きく、彼が 殺し/救った ばかりの者の姿絵と、名前が記されていた。 なるほど、と得心がゆくのが半分と、同じだけの驚愕が半分と。 あの勇敢な男がベンという名を知っていたのはこのためか、ということと、 芸術性とはまた別の、まるでそのままを写し取ったかのような写実の技術に対する驚き。 紙をめくる。 なるほど、これは名簿のようなものか。 頭の中の冷静な部分が分析する。 先ほどのベンを写した一枚は特別であったのか、一枚まるまるを使って一人を記す、という形式ではなく、 一枚の紙を六分割し、ア行から順々に記された名前と先ほど同様の見事な写生が添えられている。 自身の名前もここに記されていることからも、これはここに呼ばれた者たちを記す名簿なのだと考えられる。 ああ、けれども。 わかっているのだ、この冷静さが現実逃避の一側面でしかないのだと言うことを。 逃避を求める感情と、それでも決して目を逸らせない矛盾とを自覚しながら。 オルステッドの目は名簿の二番目、アリシアの名と似姿に強く引き寄せられた。 ◇ 肩口から袈裟懸けに付けられた刀傷はVの字を描き反転し、反対側の肩口から抜けている。 ただ殺すだけであればもっと楽な殺し方もあっただろうに。 哀れみではなく単純な事実確認としてそんなことを思う。 例え半身をもぎ取られても平然と生き続けるような怪物を相手にしていたとしても、 ここまで見事に四肢と頭部をイビツに切り離されては何一つ為すことはできなくなるだろう。 そんな徹底した破壊の跡だ。 握り締められた手から無理矢理に猟銃を奪い取る。 見る限り銃身に歪みは見受けられない。状態は悪くないと判断する。 力ない者を演じ、他者を盾として矛として利用して生き残る。 その上で誰が使っても一定の効力を挙げる『銃』という武器はとても都合がいいものだと言っていい。 もう一体の死体、頭部を失った亡骸に向かう。 いかなる業によるものか、ただ切り離されただけではない。 かつて存在したハズの頭部は文字通りどこにも無くなってしまっている。 近づき観察する。そして確信。 やはりこちらを受け持ったのが私でよかった。 頭部があったハズの場所、その傷口から内部を伺う。 毛皮に覆われた内部には歯車じかけのカラクリ機構。 ”マシン”では悪魔合体の嘘と矛盾する。 知識がないとは言え、偽りから生まれたほころびはどこへ広がるか、わかったものではない。 不用意にに情報を与える必要はないのだ。 防弾チョッキを剥ぎ取り、血にまみれた先ほどの死体へと投げつける。 他者の血肉にまみれたマシンは一見して生物と見分けがつかない。 ゆりこの愛は、それを捧げる相手以外の全てを替えの利く利用対象としか捉えさせない。 オルステッドはいくらでも換えの利く消耗品でしかない。 それでも利用価値のあるうちは存分に使い潰す、その努力を放棄する必要はない。 あれほどに都合のいい駒を新たに探しだす、というのは現状においてあまりにも勿体無いのだから。 目端が利く頭の良さがあり、戦うための力があり、疑うためではなく信じようとするために他者を観察する彼は格好の隠れ蓑だ。 目端に写していたオルステッドの状態に異変が起こる。 よどみなく動き続けた作業は止まり、凍らせていた感情が溢れ出す。 埋葬という彼に対して与えた「飴」の機会を棒に振るその変化を見て、ゆりこは彼の方に向かう。 使える道具を長く使うコツはこまめなメンテナンスなのだと彼女はよく知っていた。 ◇ 「アリシアとストレイボウ、ね……」 今すぐにも飛び出さんと言わんばかりの勢いでオルステッドは言う。 それぞれ違った形でかつて一度は失いかけた、宝物のように大事な二つの名前に感情的にならずにはいられない。 それが私情に過ぎずとも、二人と一刻も早く合流したいのだと。 「構わないわ、だけど忘れないで。望む形で対面できるとは限らないことを。高望みはそれだけ大きなしっぺ返しに繋がることを」 ゆりこにはそれを拒む必要も意味もない。 広い会場の中、人探しの手段は当てずっぽうに歩き回る以外にない。 フツオを探し歩き回る前提がある以上、けっきょくやることに変わりはないのだ。 そして仮にこの提案を否定したとしても、いざ対面という時に情が生まれるのは確定事項。 ならば下手に否定し反感を買うよりも暴走せぬように楔を打ち込み、舵を取りやすく誘導するのが得策だろう。 名簿に記された名前たちに思いを巡らす。 知っている名に関しては想像の範疇であったと言っていい。 私とフツオがいるのだ。ワルオとヨシオがいるのはむしろ当然、いない方が不自然とすら思えるほどであったし、 これだけのメンツを揃えることができるのならばアスラ王やミカエルほどのビッグネームであろうとも遅れを取っても不思議ではない。 ただ知らぬ名に対して、一抹の警戒を抱く要因は存在した。 リュケイロム・エル・ケル・グランバニア/デュムパボス・エル・ケル・グランバニア。 神の信徒を名乗るものによって開かれた宴、そこにヘブライ語における神の代名詞。 ”エル”の名を冠するグランバニアなる一族が存在する。これは果たして偶然の一致なのだろうか? ゆりこは考える。 ゆりこの武器は異能の魔法ではない。異形ゆえの身体能力ですらなく、女であること、それこそが最大の武器だ。 女だからこそ、男をどうすれば動かせるか知っている。 女だからこそ、男が自分の何を見ているかが理解できる。 女だからこそ、男が望むように自身を演じれる。 身振り一つ、口振り一つでどれほどに人の心が揺れるのかを理解している 彼女の戦いは戦場のものではない、戦場にたどり着くころには結果が既に見えている、そんな場を整えるための行動だ。 その有り様はまるで人のよう。 存在そのものがファンタジーでありながら、その戦いはどこまでも人の演じるそれの延長でしかなくて。 だからこそ、オルステッドは気付けない。 思考も思想も感情も、目前の”悪魔”に誘導されていることに微塵も気付けず。 「あなたが私を信じてくれると言ったように、私もあなたを信じます」 そんな言葉を彼は口にし、対して彼女も笑みを返す。 使えるハサミへの愛着のような、そんな換えの利く好意と愛情を込めて。 悪魔は優しい笑みを浮かべた。 【エリアB-3/市街地/1日目/早朝】 【オルステッド@LIVE A LIVE】 [状態]:健康 [装備]:はがねのつるぎ@ドラゴンクエストⅤ [道具]:基本支給品*2、不明支給品0~2 写真付き名簿 [思考・状況] 基本行動方針:一刻も早く魔王を倒し、アリシアを救出する 1:アリシア・ストレイボウとの合流 2:魔王が関与しているのかを見極める。いるのならば打倒、いないのならば速やかな帰還を目指す 3:悪魔となった参加者に引導を渡す 【ゆりこ@真・女神転生Ⅰ】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明支給品1~3 猟銃@現実*2 、防弾ベスト@現実*1 [思考・状況] 基本行動方針:ザ・ヒーローを殺そうとするものの排除 1:利用できるものは利用し、参加者を減らす 2:ザ・ヒーローはこの手で……? 3:エルの名を持つものたちに警戒 [備考] 参戦時期はカオスヒーローのパートナーとなったよりも後 写真付き名簿@現実 一枚目は大きくベン専用。 他の7枚は一枚につき6人分ずつの写真と名前が記されている。 またグランバニア王家の人間の名前は略称ではなくフルネームで載っている模様。 男性名にはエル・ケル・グランバニア、女性名にはエル・シ・グランバニアが付く形になります。 051:背徳螺旋 投下順 053:螺!! 螺螺螺螺螺螺螺螺螺螺旋因果 大復活ッッッ!! 051:背徳螺旋 時系列順 053:螺!! 螺螺螺螺螺螺螺螺螺螺旋因果 大復活ッッッ!! 046:救いの手 オルステッド :[[]] 046:救いの手 ゆりこ :[[]]
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/607.html
わがまま ◆Vj6e1anjAc そうか、これが死だったか。 ごふ、と口元から血を垂らしながら、最強の吸血鬼は認識する。 薄ぼんやりと遠ざかる意識の中で、自らの身体へと意識を向けた。 命が遠ざかっていく。 身体の中に抱え込んだ、やかましいほどの命の声が、次々と口を噤んでいく。 あれはかつての十字軍。あれはインドかどこかの兵士だったか。 今息絶えていったのは、南米のホテルを襲った兵士達。 ああ、ちょうど今消えていったのは、トバルカイン・アルハンブラとかいった、トランプ使いの伊達男か。 嫌になるほど味わってきた、五感の喪失感と共に。 長らくろくに味わってこなかった、第六感や意識そのものさえも、ゆっくりと喪失していく感触。 これが、死か。 これが死というものだったか。 かつてまだ人であった時、あれほどに怖れ拒絶した死。 かつて伯爵を名乗っていた時、胸に杭を突き立てられ、擬似的に味わったかりそめの死。 そして今、この身体に、今度こそ本当の死を感じている。 ああ、そうか。 こんなものが死だったのか。 こんなにも静かで穏やかなものを、かつての私は怖れていたのか。 諦めが人を殺す。 人間に死を与えるものは、絶対的な力でもなければ、圧倒的な悪意でもない。 力や悪意に立ち向かうのをやめ、諦め抵抗を捨てた時点で、ようやく人間の敗北は確定する。 だが、裏を返せば、諦めない限りは人間は無敵だ。 たとえみっともなく逃げおおせたとしても、たとえ恥を忍んで頭を下げたとしても。 生き延びてまた立ち向かおうとする限り、人の可能性は無限大だ。 化物達(フリークス)よりも遥かに弱く、遥かに短命であるからこそ。 限りある短い生命に、生きた証を残さんと、化物以上に懸命になれるからこそ。 人とはどこまでも愛おしく、果てしなく高潔で、何物にも代えがたい強さを持った生命たり得るのだ。 「チッ……結局、相討ちか……」 故に誇るがいい、紅の鉄騎よ。 小さくも雄々しき心を抱いた、誇り高き守護騎士(ヴォルケンリッター)よ。 お前は今まさに成し得たのだ。 人の尊厳とたくましさを、その身をもって証明したのだ。 力及ばず朽ち果てた、真紅の竜を操りし少年ですらも。 化物じみた力を持ちながら、しかしどこまでも人であった神父ですらも。 人であることに耐えかねて、化物へと化生した剣士ですらも、お前の領域までは至れなかった。 お前は今まさに私を倒した。 このあまりにも死ににくい化物の、夢の狭間を終わらせたのだ。 「アーカード……てめぇは……本当にこれで、死ぬんだよな……?」 どうか誇ってほしい。 自分は人間だったのだと。 その意志で化物を打ち倒し、人間の尊厳を証明したのだと。 それが何よりの弔いだ。 そうであれば、お前の踏み台になったこの私も、幾分かは報われるというものだ。 「ああ」 そう。 もう、これでおしまいだ。 本当に私はこれで死ぬ。 永らく渇望していた死を、今度こそ本当に迎えることができる。 改めて思い起こしてみれば、あまりに長すぎるものではあったが、それなりに楽しい人生だった。 何人もの狗や人間や化物が、私を殺さんと立ち向かってきた。 ギリギリの命のせめぎ合いが、その度に私の生涯に充足を与えてくれた。 もちろん、心残りがないわけではない。 主インテグラの最期の命令(ラスト・オーダー)を果たせず、中途で投げ出してしまったこと。 アンデルセンやセフィロスの仇を見つけ出し、この手で殺すことができなかったこと。 狂った少佐の率いる最後の大隊(Lazte Battalion)に、今度こそ引導を渡してやることができなかったこと。 だが残念ながら、それはもはやどうしようもないことだ。 それを叶える力も時間も、今の私には残されていない。 ないものねだりをしたところで、できないことはできないのだ。 私は人間に対峙された、哀れな化物なのだから。 「これで、本当に――――――」 ふと、視線を傾け空を仰ぐ。 ああ、今夜は満月だったのか。今更になって気がついた。 なるほど、こんな戦場には似つかわしくない、黒く澄み渡ったいい夜空だ。 二日も満月が続くというのに、妙な違和感を覚えはしたが、それは無粋というものだろう。 こんなに月が明るくて、こんなに星が眩いのだ。 本当に、いい夜だと思う。 静かで、美しくて、いい夜だ。 こんな夜なのだから。 「――――――さよならだ」 まぁ――死にたくもなるさ。 【アーカード@NANOSING 死亡確認】 ◆ めらめらと燃え盛る炎が、アーカードの死体を焦がしていく。 あの忌々しいくらいに死ににくかった化け物が、再生もへったくれもないままに、静かに灰へと変わっていく。 ああ、本当にやったんだ。 本当にこの手で、こいつを倒すことができたんだ。 人間、やればできるもんなんだな。まぁ、厳密にゃあたしは人間じゃねえんだけど。 《ヴィータ! おいヴィータ、しっかりしろよっ!》 頭の中で響くアギトの声が、今はぼんやりとしか聞こえない。 本格的にやばいんだな、これ。 もう、ほとんど意識が保ててねぇんだ。 無理もねぇだろうな。いくら闇の書のプログラムっつったって、基本的には人体の再現なんだ。 そりゃあこんだけの血を喪って、脊髄も筋肉もメタメタに潰されたら、生きてなんていられないだろうさ。 「悪ぃ、な……最後の最後で……ドジ、っちまった……」 これは嘘だ。 こんなのは、ドジでも何でもなかった。 どの道死因が変わるだけだ。ここまで痛めつけられた身体だったら、そのうち衰弱死してただろうさ。 それにアギトが気付けなかったのは、多分、初めてのユニゾンだったからなんだろう。 ま、それはそれでよかったかもしれねぇな。余計な気遣いや負い目を、あいつにさせねぇで済んだわけだから。 《畜生……なんで、なんでこうなっちまうんだよぉ……っ!》 なんだ、こいつ泣いてるのか。 あたしなんかが死にそうになってるのを、悲しいって思ってくれてるのか。 不謹慎かもしれねぇけど、なんかちょっと、嬉しいもんだな。 もう随分長いこと生きてきたけど、誰かに泣くほど心配されたのなんて、これが初めてかもしれねぇから。 人殺しだの辻斬りだのやってきた気味悪い兵器が、こうして誰かに人間として、死ぬのを悲しんでもらえてるんだから。 「……なぁ……はやて……」 嬉しいついでに、もう1つだけわがままを言わせてほしい。 声をかける相手は、あのいけ好かない偽はやてだ。 「ヴィヴィオ、って娘……なんだけどな……そいつ……助けて、やって、ほしいんだ…… あたしが……守る、って……助けてやるって……約束……した、から……」 本当は、あまり頼みたくなんてない。 あいつがいい奴かどうかはまだ分からないし、何より自分の引き受けた仕事を、他人に押しつけたくなんてない。 でも、そいつはもう無理な話だ。 あたしはこのままここで死ぬ。 ギルモンとの約束は、もう二度とあたしの手では果たせねぇ。 そのままあたしの命と一緒に、ヴィヴィオを助けるって約束も消えちまうよかは、誰かが引き受けてくれた方がよっぽどいい。 「……分かった。約束する」 ともあれ、これでもう用事は全部済んだ。 生きているうちに言っておきたいことは、これで全部言い終わった。 あとはゆっくりと、自分が死んでいくのを待つだけだ。 ああ……にしても、これでホントに終わりなんだな。 闇の書の主の守護騎士として、何百年も続けてきた戦いも、これで終わっちまうんだな。 何もかもが、必ずしも満足だったってわけじゃない。 まだまだはやてとしたいことはたくさんあった。 行きたい場所もたくさんあったし、食べたいものもたくさんあった。 そうでなくても、はやての足を、この手で治してやりたかった。 でも、ごめんな。 あたしはここまでみたいなんだ。 もうあたしは、はやてと一緒に生きられない。 大好きなはやての力になることも、足を治してやることもできない。 駄目な子だよな。ごめん、叱ってくれてもいい。 無理に欲張っちまったから、結局こんな道しか選べなかった。 身に余る結果を求めたから、自分を犠牲にすることしかできなかった。 でも、はやて。 許してくれるなら、せめて1つだけ言わせて。 あたしは確かに、何もかも全部満足したわけじゃない。 この世に未練はまだまだあったし、本当なら死にたくなんてなかったって思ってる。 でもさ。 はやてと一緒に生きてる間は、本当に楽しかったんだ。 戦うことだけしてきたあたし達が知らなかったことを、はやてはたくさん教えてくれた。 嬉しい時には笑うことも、笑えるくらい嬉しいことが、この世界にたくさんあることも。 あたし達ははやてに会えたから、人間みたいに生きることができたんだ。 あたしははやてに会えたから、人間みたいに死ぬことができたんだ。 だから、さ。 「……ありがとな……」 あたしはホントのホントに――――――幸せだったんだよ。 【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA s 死亡確認】 ◆ 「使えそうなものは、この首輪だけか」 感情の希薄なクールな声で、金居がぼそりと呟いている。 左手に握られているものは、あの吸血鬼の背中に背負われていた、すっかり炭化したデイパック。 ああまで焼けてしまったのだ。アグモンなる者の首輪以外は、残らず全滅してしまったらしい。 「そっちはどうだ?」 正宗を拾い上げながら、金居がはやてへと問いかける。 逆に彼女の左手には、ヴィータが投げ捨てたデイパックが握られていた。 「ああ……ちゃんとご褒美とやらが入っとったわ」 緩んだ鞄の口に突っ込んだ右手が、その中に入っていたものを取り出す。 禍々しい意匠の刻み込まれた、異様な風体の短剣だ。 魔獣の爪のような刃が、何故か3枚重なって生えている。 色々と探ってみると、何か仕掛けでもあったのだろうか、じゃきんと刃が広がった。 左右に展開された刃と、上を向いたままの刃。 三つ又の歪な切っ先のシルエットは、子供が遊ぶ風車を彷彿とさせる。 更に中を探ってみると、これと同じものがもう1つあった。どうやら2本1対の双剣だったらしい。 「……ヴィータのことは、残念だが」 ぴくり、と。 金居の口にした名前に、微かに肩が強張った。 「それでも、俺達に立ち止まっている時間はない。行くぞ。お前に調べてもらいたいことがある」 冷たく事務的に言い放つと、踵を返して歩いていく。 かつかつと遠ざかる靴音に、はやてもまた、屈んだ姿勢から立ち上がって続いた。 そうだ。 ヴィータは死んだ。 あのアーカードと刺し違えて、そのまま炎の中で死んでいった。 最期の瞬間、彼女は自分に、ヴィヴィオを助けてほしいと言った。 あの時は「はやてらしさ」を装うために、一応返事をしておいたが、さて、一体どうしたものだろうか。 一方アギトはデイパックの中で、しくしくと涙を流している。 一番近くにいたというのに、守ることができなかったのだ。確かに無念ではあるだろう。 それでも彼女は戦いの時、確かに啖呵を切ったのだ。 あのゼスト・グランガイツが望むのなら、自分も戦ってやる、と。 今はまだ泣かせておけばいい。役に立ってほしい時には、必ず役立ってくれるはずだ。 (それよりも……問題はヴィータやな) 半ば炭と化した死体へと、視線を向ける。 確かにアーカードを倒すことはできた。しかしそれと引き換えに、得難い駒を喪ってしまったのだ。 蓋を開けて見てみれば、大失態と言っていい結果である。 鉄槌の騎士が死亡したということは、これで異世界のヴォルケンリッターが、残らず全滅してしまったということになる。 あれほど便利で扱いやすい駒は、もう手に入ることはなくなってしまった。 これから先のプランにも、あるいは大幅に支障を来たすかもしれない。 (そう、それだけなんや) それだけのはずだ。 駒を失っただけなのだ。 戦略上困難になるだけで、さして感傷を覚えるには至らないはずだ。 それなのに。 (何で、こないな気分になる) この胸に込み上げる不快感は何だ。 この胸を締め付ける寂寥感は何だ。 一体自分はどうしたというのだ。 あんなもの、家族の皮を被った偽物が、勝手に戦って死んだだけではないか。 そもそも偽りのヴォルケンリッターの死など、シャマルを切り捨てた時に経験していたではないか。 あの時は屁でもなかったというのに、何故この期に及んで同情したがる。 今更いい子ちゃんぶろうとするな。情に左右されて目的を見失うな。 しっかりしろ。 らしくないぞ、八神はやて。 クアットロの言葉がそんなに堪えたのか。 ヴィータの姿にそんなに胸を打たれたのか。 感傷になんて浸ってどうする。こんなにも簡単に情けに流されてどうする。 ぺちぺち、と頬を両手で叩きながら、視線をヴィータの亡骸から背けた。 その姿から逃げるようにして。 その想いを封じるようにして。 元の毅然とした表情を作り直し、はやては金居の後に続いていった。 (そういえば、あの銃……) と、その時。 不意に違和感を覚え、立ち止まる。 (あんなもん……あいつの持ち物にあったか……?) 【1日目 夜】 【現在地:E-5 崩壊した市街地】 【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 【状態】疲労(中)、魔力消費(大)、肋骨数本骨折、内臓にダメージ(小)、複雑な感情、スマートブレイン社への興味 【装備】憑神刀(マハ)@.hack//Lightning、夜天の書@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは、ヘルメスドライブ(破損自己修復中で使用不可/核鉄状態)@なのは×錬金、 【道具】支給品一式×3、コルト・ガバメント(5/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、 トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、S W M500(5/5)@ゲッターロボ昴、 デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F、アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 ゼストの槍@魔法少女リリカルなのはStrikerS、虚空ノ双牙@魔法少女リリカルなのはsts//音が聞こえる 首輪(セフィロス)、デイパック(ヴィータ、セフィロス) 【思考】 基本:プレシアの持っている技術を手に入れる。 1.……ヴィータ…… 2.手に入れた駒は切り捨てるまでは二度と手放さない。 3.キング、クアットロの危険性を伝え彼等を排除する。自分が再会したならば確実に殺す。 4.以上の道のりを邪魔する者は排除する。 5.メールの返信をそろそろ確かめたいが…… 6.自分の世界のリインがいるなら彼女を探したい……が、正直この場にいない方が良い。 7.金居を警戒しつつ、一応彼について行く。 8.ヴィータの遺言に従い、ヴィヴィオを保護する? 9.金居はどこであの拳銃(=デザートイーグル)を手に入れたのか? 【備考】 ※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。 ※ヴィータ達守護騎士に心の底から優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。 ※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。 ※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。 ※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。 ※エネルは海楼石を恐れていると思っています。 ※放送の御褒美に釣られて殺し合いに乗った参加者を説得するつもりは全くありません。 ※この殺し合いにはタイムリミットが存在し恐らく48時間程度だと考えています(もっと短い可能性も考えている)。 ※「皆の知る別の世界の八神はやてなら」を行動基準にするつもりです。 【アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS】の簡易状態表。 【思考】 基本:ゼストに恥じない行動を取る 1.畜生…… 2.はやて(StS)らと共に殺し合いを打開する 3.金居を警戒 【備考】 ※参加者が異なる時間軸や世界から来ている事を把握しています。 ※デイパックの中から観察していたのでヴィータと遭遇する前のセフィロスをある程度知っています。 【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状況】健康、ゼロ(キング)への警戒 【装備】正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具】支給品一式、トランプ@なの魂、砂糖1kg×8、USBメモリ@オリジナル、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、 デザートイーグル@オリジナル(5/7)、首輪(アグモン、アーカード)、 アレックスのデイパック(支給品一式、Lとザフィーラのデイパック(道具①と②) 【道具①】支給品一式、首輪探知機(電源が切れたため使用不能)、ガムテープ@オリジナル、 ラウズカード(ハートのJ、Q、K)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、 レリック(刻印ナンバーⅥ、幻術魔法で花に偽装中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪(シグナム)、首輪の考察に関するメモ 【道具②】支給品一式、ランダム支給品(ザフィーラ:1~3)) 【思考】 基本:プレシアの殺害。 1.基本的に集団内に潜んで参加者を利用or攪乱する。強力な参加者には集団をぶつけて消耗を図る(状況次第では自らも戦う)。 2.利用できるものは利用して、邪魔者は排除する。 3.はやてと共に地上本部跡地へ向かい、転移魔法陣を調べる。 4.同行者の隙を見てUSBメモリの内容を確認する。 5.工場に向かい、首輪を解除する手がかりを探す振りをする。 【備考】 ※この戦いにおいてアンデットの死亡=封印だと考えています。 ※殺し合いが難航すればプレシアの介入があり、また首輪が解除できてもその後にプレシアとの戦いがあると考えています。 ※参加者が異なる世界・時間から来ている可能性に気付いています。 ※ジョーカーがインテグラと組んでいた場合、アーカードを止められる可能性があると考えています。 ※変身から最低50分は再変身できない程度に把握しています。 ※プレシアが思考を制限する能力を持っているかもしれないと考えています。 【全体の備考】 ※E-5にアーカードとヴィータの死体と、アーカードのデイパックが放置されています。 デイパックは焼け焦げており、中に入っていた支給品は、ボーナス支給品ごと全滅しました。 ※フィールド中では、何故か2晩連続で満月が出ているようです。 【デザートイーグル@オリジナル】 金居のデイパックに転送されたボーナス支給品。 現実に存在する銃で、50口径弾を発射することができる、世界最強の威力を持った拳銃。 ただしそれ故に相当な重量とサイズを有しており、反動も大きく、使い勝手は悪い。 【虚空ノ双牙@魔法少女リリカルなのはsts//音が聞こえる】 ヴィータのデイパックに転送されたボーナス支給品。 謎の少年・カイトが用いていた双剣。 普段は禍々しい鉈のような形をしているが、戦闘時には刃を展開し、風車のような三つ又の形状に変形する。 Back BRAVE PHOENIX 時系列順で読む Next Lを継ぐ者/Sink 投下順で読む Next Lを継ぐ者/Sink ヴィータ GAME OVER アーカード GAME OVER 八神はやて(StS) Next Round ZERO ~GOD FURIOUS 金居 Next Round ZERO ~GOD FURIOUS
https://w.atwiki.jp/picoler/pages/232.html