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対戦型ゆっくりゲーム by 十京院 典明 対戦型ゆっくりゲームというのを買ってきた。最近流行っているらしい。 「おーい、れいむー」 俺は家飼いのれいむを部屋に呼びつけ、PCを起動する。 やがてぺたんぺたんと階段を上る音がして、れいむが俺の部屋のドアを開ける。 「ゆゆっおにーさんゆっくりしていってね!」 「あーはいはいゆっくりゆっくり。ゲーム買ってきたんだが、やるだろ?」 「げーむさん!れいむげーむさんするよ!」 このれいむには時々ゲームの相手をさせているので、ゲームパッドぐらいなら操ることができる。 ピコリーン \ゆっくりしていってね/ 「ゆゆ!ぱそこんさんのなかにもれいむがいるよ!ゆっくりしていってね!」 * * * * 俺はキャラセレ画面で固まった。 「……」 画面には10匹のゆっくりが馬鹿面を晒している。それはいいのだが、 左上から、れいむ、れいむ、れいむ、まりさ、まりさ、ありす、ちぇん、みょん、れみりゃ(胴なし)、れみりゃ(胴あり)。 「おにーさんどうしたの?」 「……れいむ三匹とまりさ二匹の見分けが付かないんだけど」 「ゆゆ!こんなのもわからないなんておにーさんはばかだね! れいむとれいむとれいむとまりさとまりさだよ!」 「仕方ない、マニュアルでも見るか」 俺はマニュアルを広げた。 = = = = マニュアル お買い上げいただきありがとうございます。 本ゲームは、従来の対戦型格闘ゲームとはびみょんに異なったシステムを採用した新感覚ゆっくりゲームです。 勝利条件は自キャラのゆっくりゲージを100%まで溜めることか相手のゆっくりゲージを-100%まで下げることです。 基本動作 A=隙の少ない、ゆっくりする行動をします。 B=隙の少ない、相手をゆっくりさせない攻撃を繰り出します。 C=効果の大きい、ゆっくりする行動をします。 D=効果の大きい、相手をゆっくりさせない攻撃を繰り出します。 ←←=バックステップです。後ろにゆっくり跳ねます。 →→=ダッシュです。前にゆっくり急ぎます。 (コマンド)=さまざまな効果を持つゆっくりむーぶを発動します。いわゆる必殺技です。 特殊なルールを紹介します。 通常種ルール 通常種のゲージは自動で微量ずつ99%まで増加します。 通常種には当たり判定が無く、各種通常技およびゆっくりむーぶ中のみ当たり判定が発生します。 従来の格闘ゲームのように相手を攻め殺すよりは、自キャラをゆっくりさせつつ、 相手をゆっくりさせない戦い方が基本です。 うーぱっく 試合中、うーぱっくが通りかかり様々なアイテムを投下することがあります。 プリンやキノコ、干し草といったゆっくりゲージ増加アイテムから玄翁、ガラス箱といった危険なブツまで種類はさまざま。 なお、ゲームの性質上ゆっくりのリアルスペックとの乖離が見られる場合があります。 あらかじめご了承ください。 キャラ紹介 およびゆっくりむーぶコマンド表 れいむ(れいむA) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりはねるよ! ←→←B or D ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ! ↓溜め↑A or C 『ゆっくりしていってね!』は全ゆっくり中最高のゲージ溜め性能があり、とくにC版は高効率。 移動の遅いれいむ(れいむC)やれみりゃざうるすと距離が離れたなら、 『ゆっくりはねるよ!』→『ゆっくりしていってね!』でゆっくりゲージを溜め切ってしまうこともあるほど。 『ゆっくりはねるよ!』は移動技。Bは後ろ、Dは前へと移動する。れみりゃ(胴無し)から逃げるほど速くはない。 うーぱっくからのアイテム回収や、ゆっくりしていってね!の布石に。 『ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!』は、わずかながら無敵判定の存在する攻撃技。ダメージもなかなかで、ゲージ上昇有り。 攻撃重視型のみょん、れみりゃ(胴無し)などへの切り返しやカウンターを狙おう。 れいむ(れいむB) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆ~♪ゆ~♪ ←/↓\→A or C ゆゆ~♪ 相手の近くで↑\←↓\→B or D 歌の上手なれいむ。『ゆっくりしていってね!』はれいむAの同技に比べてゲージ上昇が少ないものの、二種類の歌技がそれを補う。 『ゆ~♪ゆ~♪』Aは低く、Cは高く飛ぶ飛び道具で、相手に当たると動きを止める。画面端に消える際にもゲージ上昇有り。 『ゆゆ~♪』はいわゆる一回転投げ。歌で相手の動きを止め、相手をゆっくりさせる(わずかに相手のゲージも上昇)とともに 自らのゲージを大幅に上昇させる大技。当たり判定のない状態の通常種をも吸い込むため、常に近接状態で立ち回り 相手をゆっくりさせないことが重要。 れいむ(れいむC) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりうまれるよ! ↓溜め↓ おちびちゃんゆっくりしていってね! ←/↓\→B or D ゆっきゅちちていってにぇ! →←↑ B or D 植物型にんっしん中のれいむ。移動が遅く、特定のキャラには大幅不利ながらもスペックは低くない。 おちびちゃんゲージ(初期値1)の数だけ使える『ゆっくりうまれるよ!』でおちびちゃんを増やしながらゆっくりしよう。 おちびちゃん4匹以上の『ゆっくりしていってね!』には攻撃判定が付属する。 『おちびちゃんゆっくりしていってね!』は赤ゆゲージを溜める技。隙が少ないので暇を見てゲージを補充せよ。 『ゆっきゅちちていってにぇ!』は『ゆっくりしていってね!』の硬直を減少させる専用技。 攻撃判定のあるゆっくりむーぶも移動技も持たないため、攻められると脆く距離を離されても相手に一方的にゆっくりされ終了、 という危険性をも孕む(にんっしん中だけに)テクキャラ。通常技での立ち回りと間合い取りを研究しよう。 まりさ(まりさA) ゆっくりしていってね! A or C連打 むーしゃ、むーしゃ、しあわせー! →\↓/← B or D ここはまりさのゆっくりぷれいすだよ! ↓溜め↑A or C れいむと同じスタンダードタイプのゆっくり。『むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!』はうーぱっくから食べ物ゲット時にのみ 使えるゲージ大幅上昇技。移動速度が速く食べ物をゲットしやすいため、狙いどころは多い。 まりさ(まりさB) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりしていってね! ↓\→A or C ゆっくりはねるよ! ←→←B or D まりさAよりもさらに移動速度が速いスピード特化型ゆっくり。 二種類の『ゆっくりしていってね!』を持ち、コマンド版は飛び道具。 ワギャ〇イザー、あるいはエコ〇ズAct2風の書き文字が攻撃判定を伴って飛ぶ。発生、速度にすぐれるD版は 相手のゆっくりむーぶを阻止するのに適する。 ありす ゆっくりしていってね! A or C連打 しゃんはーい →↓\A or C ほーらい ←↓/A or C 『しゃんはーい』はカチューシャから人形を生み出し前方に配置。相手を押し返す効果がある。最大8つまで配置可能。 『ほーらい』は高速で跳ねる飛び道具。6/1とらんぷる。 通常種の近くにいるとゲージの自動上昇率が高まるキャラ特性を持つ。しかし近接不得手のシューティングキャラ…… おお、つんでれつんでれ。 ちぇん わかるよー A or C連打 わからないよー 被ダメージ中に←→↓\B or D らんしゃまぁぁぁぁぁ!! ←/↓\→B or D 『わかるよー』はその場でゆっくりする、ゆっくりしていってねタイプのゲージ上昇技。 上昇率は低いものの、ゆっくりしていってねに比べ当たり判定が小さいため特定の飛び道具をかわしつつゆっくりし続けられる。 『わからないよー』は被ダメージモーションをキャンセルして高速離脱する。 『らんしゃまぁぁぁぁぁ!!』はゆっくりらんを召喚。らん存在時は通常技が変化しゲージ上昇率が上がったり性能が変化したりする。 長いコンボをことごとく封殺する『わからないよー』は伝家の宝刀。 しかしながら自身のゲージ溜め能力も高くは無いため過信は禁物。 硬直の大きい『らんしゃまぁぁぁぁぁ!!』を余裕を持って発動する位置取りが重要。 みょん ゆっくりしていってみょん! A or C連打 ちーんぽ! ↓溜め↑A or C でぃーっく! ↓溜め↑B or D 『ちーんぽ!』は黒くてたくましいもの(餡子製の刀)で相手を突き上げる攻撃判定技。ヒット時は黒くてたくましいもので さらに相手を突き上げる追加攻撃が2回まで出せる。 『でぃーっく!』は黒くてたくましいものを振り回す攻撃判定技。当たり判定も大きいので被カウンター注意。 通常技も主に、黒くてたくましいもので行う。 れみりゃ(胴無し) うーうー! A or C連打 たーべちゃーうぞー! 相手の近くで↑\←↓\→A or C ぐんぐにる ↓\→B or D 『たーべちゃーうぞー!』は相手ゆっくりゲージの80%を消し去る大ダメージ技で、当たり判定のない 状態の通常種も捕まえられるが、間合いが狭く発生も遅い。確定状況を作れるかどうかが勝負の分かれ目。 『ぐんぐにる』は槍状の飛び道具。 通常技も弾幕攻撃なので、なぶり殺しと一撃必殺の二段構えで相手をゆっくりさせないよう飛び回れ。 れみりゃ(胴有り) うー! A or C連打 うっうー! ↓\→A or C うあうあ♪ ←→←B or D れみりあうー☆ ←/↓\→A or C たーべちゃーうどー! 相手の近くで↑\←↓\→A or C ざうるす進化 ↓溜め↓ 捕食種ながら、こちらはゲージ上昇重視タイプのゆっくり。 『うっうー!』、『うあうあ♪』、『れみりあうー☆』は連続入力可能。『うあうあ♪』と『れみりあうー☆』には 攻撃判定があり、ゲージを溜めつつ攻撃できる。 『たーべちゃーうどー!』は『たーべちゃーうぞー!』と代わり映えの無い性能だが、各種ゆっくりむーぶでゲージを溜めつつ、 100%阻止に近づいてきた相手に狙えないこともない。 『ざうるす進化』は、文字通りれみりゃざうるすになる。ざうるす時はゲージ上昇速度が飛躍的に上昇するが移動速度が激減。 対れいむCなどに。同一コマンドで元に戻ることもできる。 = = = = 「なるほどねー。 ……それにしてもれいむまりさの顔の違いがわからん……」 れいむはれいむAを、俺はれみりゃ(胴無し)を選んでゲーム開始。 「どぼじででびりゃえらぶのぉぉぉぉぉぉ!!!???」 「このお兄さん、たとえ貴様がゆっくりといえども容赦せん。 それにもともと、ペットショップ使いなもんでね」 * * * * かくしてゲームスタート。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 「語呂悪!」 「ゆゆゆ!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 開幕からゆっくりしていってね連呼のれいむ。 ……ああなるほど。 ゆっくりや⑨でもプレイできるように全キャラ連打コマンド持ってるわけね。 「ってやべえ!」 予想以上にゲージの上昇が速い。慌てて弾幕攻撃をするが、すでにれいむのゲージはかなり溜まっている。 少しずつゲージを削るが、通常種ルールの当たり判定消滅とゲージ自動上昇によって開いた差はなかなか縮まらない。 「ゆっぐりじでいっでねっでいっでるでじょぉぉぉどぼじでゆっぐりじないのぉぉぉぉ!!!」 俺は一向に当たる気配のない弾幕攻撃を諦め、れみりゃ持ち前の素早い飛行でれいむに近づく。 「てめーこそ喰らって死ねぇぇぇぇぇぇ!!!『たーべちゃーうぞー!』」 「『ゆっくりはねるよ!』」 すかり。 起死回生の一発は(たぶん暴発した)移動技にかわされ―― 「っ―――!?」 \うぃなー いず れいむ/ 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 俺は、ゆっくりに負けた男となった。 * * * * 俺はこのゲームを舐めていた。それは認めよう。 俺はれいむの餌を七日分用意して、俺自身の身支度を整えた。 玄関に出た俺をれいむが呼び止める。 「ゆゆゆ!おにーさんどこいくの!?」 「旅に出る。 一週間後に、貴様との再戦を申し込む。それまでこの家には帰らん」 「どぼじでぞんなこというのぉぉぉぉ!!??おにーさんならとくべつにゆっくりしていっていいよぉぉぉ!?」 「もともと俺の家なんだが。 まあそれはいい。PCは置いていくから、せいぜい腕を……腕はないか。 せいぜいあんよを磨いておけ」 「いやだよ!!おにーざんといっじょにいだいよぉぉぉぉ!!!」 「俺も一週間後にもっと強くなって帰って来る。その時まで首を……首はないか。 あんよを洗って待っていろ」 「ゆゆぅぅぅーーーん!!」 * * * * それから、格ゲー仲間の友人に電話をかけ、メシを作ってやるかわりに一週間の格ゲー強化合宿を取り付けた。 言うまでもないが、飼いれいむに対戦で負けた話をしたらたっぷり三十分ほど笑われた。 こうして、友人との対戦に明け暮れる日々が幕を開けた。 「これぶっちゃけ、無しれみ弱いぞ……詰んでるマッチアップが多すぎる」 友人の指摘はもっともだった。 当初は気にも留めていなかった通常種ルールが、実は馬鹿にならない強さで設定されている。 あの日の初プレイでれいむが見せた、れいむAの高火力な開幕『ゆっくりしていってね!』が ゲームエンドに直結するほどにだ。一度奪われたリードはそうそう奪い返せない。 「うーむ……」 「胴れみはどうよ。俺も使ってないけど」 「そういや試してなかったな」 俺はれみりゃ(胴有り)を選び、友人はれいむA。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 「語呂悪ぃ……」 「やっぱそう思うよな」 「うっうー!」 「うあうあ♪」 「れみりあうー☆」 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 開幕『ゆっくりしていってね!に対して、『うあうあ♪』の先端に発生する攻撃判定がぎりぎり届かない。 単発の『うあうあ♪』も試したが、そもそもリーチが短く届かない。 そしてやはり逃げ切られる。 「なぁ……れいむAって強キャラじゃね?」 「まごうことなき強キャラだな……むしろ厨キャラまであるな。んで捕食種弱い」 「このサークル、れみりゃになんか恨みでもあるのか……?」 「マイルド調整の結果じゃねーの……それにしてもれみりゃ弱い」 「だけどさぁ、れいむA使う気ないんだろ?お前の性格からして」 「わかってんじゃねーか」 下手の横好きといわれても、俺は勝つためにキャラ換えしたことは一度も無い。 それは誇れることなんかじゃなく、くだらないこだわりに過ぎないのだがどうしてかキャラ換えできない。 それはきっと、俺そのものと強く癒着してしまっているのだ。 たとえば、ゆっくりがゆっくりを求めずにはいられないのと同じようにそれは当たり前のことなのだ。 「……次、行こうか」 「ああ」 俺はれみりゃを選び、再び対戦を始めた―― そして、またたく間に一週間が過ぎる。 俺は友人に礼を言って、帰途に就く。 「じゃあ、行ってくるぜ」 「頑張れよ」 * * * * 「ゆゆゆ!おにーさんまってたよ!ゆっくりしていってね!」 「だから俺の家だと言うに…… まあいい、勝負だ!れいむ!」 「ゆふふ……れいむはかなりあんよをあげたよ。せいぜいゆっくりしていってね」 「あんよ……?ああ、腕を上げたって事な。 俺だってそうさ。一週間前までのみじめな俺には二度と戻らない」 れいむはれいむA、俺はれみりゃ(胴付き)を選んだ。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 0.60- 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 れいむは開幕ゆっくりしていってねを放つ。単純だが効果的な戦法だ。対して俺も手を打つ。 ボワン 「ゆゆ?」 ざうるす進化だ。これにより、俺のれみりゃはれいむに負けないゲージ上昇率を得る。 友人との合宿で、れいむAの火力に対抗するべく俺が考え出した、たった一つのソリューション―― 俺達は発想を転換しなければならなかった。 相手を倒すことより、自分がゆっくりすること。 それがこのゲームシステムにおいて、もっとも効率よく勝利条件を満たす手段なのだ。 格闘ゲームの常識に捕らわれていた俺と友人が、使えない技として無意識に除外していたざうるす進化。 それこそが勝利への鍵だったのだ。 4.42- 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!……」 「うーうー!ぎゃおー!うっうー!」 Cゆっくりしていってねの連打よりも、ざうるすれみりゃと化したれみりゃの技の方がわずかにゲージ上昇率が高い。 その微細な積み重なりは、やがて目に見える値となってゲージに表れる。現在れいむ57%、れみりゃ65%だ。 5.21- 「ゆゆっれみりゃはゆっくりしないでね!ゆっくりするのはれいむだよ!」 ついにれいむが痺れを切らせた。 「『ゆっくりはねるよ!』」 ――予想通りだ。 「『うーうー!もとにもどるどぉ~』」 ボワン こちらへ素早く跳ねてくるれいむのモーションに辛うじて反応し、れみりゃを通常形態へと戻すことに成功する。 ジャンプからのぼでぃぷれすをガードし、続く通常技を頭を抱えてやり過ごす。 「ぷんぷん!もうおこったよ! 『ここはれいむの……」 微妙な状況だ。 ――発生前に潰せるか(↓Aでカウンターを狙える) ――ガード(削られる/ゲージ2%減) ――喰らえば仕切り直し(ゲージ増減れいむ+7%れみりゃ-5%/それより距離が離れるのはまずい/Cゆっくりしていってねで死ぬ) 「……ゆっくりぷれいすだよ!』」 読み違えれば ――潰せる(無理だ) 負ける。 高速で流れる思考とは裏腹に、反射的に指が動いていた。 「――っ!」 俺の親指はAボタンを外してパッドを掴み、れいむのふくれっ面攻撃をガードする。 ――まだ行ける(ゲージはまだリード/進化or↓AB踊りコンボor投げ) 7.33- れいむが小さく一歩退がった。一瞬間が空く。 「うー!うー!」 それは俺のれみりゃのボイスではない。 画面の左上部から飛来する小さな影。その位置はれみりゃよりれいむに近い―― 「うーぱっく!れいむにあまあまちょうだいね!」 その瞬間、なにもかもがスローモーションに見えた。 俺は指を滑らせ←Cを繰り出す。 ←Cは攻撃判定は無く、前方に踏み出しながらゲージを溜める踊り技だ。 もしもれいむが攻撃を繰り出したらカウンターとなってしまう。 しかし俺には確信があった。 ――次に貴様は『ゆっくりはねるよ』と言う れいむは一生懸命にあんよで十字キーを操作している。 間違いない。れいむにとっては複雑な技コマンドを出すために、常時よりも丁寧にあんよを動かしている。 「『ゆっくり……」 ――逃がさん(投げ)(投げ)(投げ) すでに←Cの硬直を利用しコマンドは完成している。 「……はねるよ!』」 ――ここからなら ←Cで踏み出したこの位置からなら、ぎりぎり届く。 しゅばっ 「うー!」 れみりゃの手が伸びて、今まさに後方へと移動しようとしたれいむを捉える。 「ゆゆぅぅぅぅぅーーー!!??」 「つかまえたどぉ~。『たーべちゃーうどぉー!』」 画面がブラックアウトし、れいむの絶叫が響き渡った。 * * * * \うぃなー いず れみりゃー/ 「うっうー!」 「ゆゆん……さすがはおにーさんだよ!」 「いやーれいむこそなかなかだったぞ。レバガチャかと思ったら意外にコマンド正確だったしな」 だからこそキャラ差を読みでカバーすることができたわけでもあるのだが。 「もういっかい!もういっかいだよ!」 「よーし、やろうか」 俺は快く承諾する。 「さぁーて、”リベンジも果たしたことだし”俺もれいむA使っちゃおうかな~」 俺は勝つためにキャラ換えはしないが、その他の理由でキャラ換えすることは結構あるのだ。 「ゆゆっ!まけないよ!れいむがいちばんうまくれいむをつかえるんだよ!」 「俺だって負けないぞー。何せ、六日間もゆっくり練習してきたからな」 俺はこの時のために練習してきたれいむAで、れいむを完膚なきまでに叩きのめした。 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりはねる(キャンセル)ぷくー! ゆっくりしていってね!ぷくー!ここはれいむのゆっくりぷれ(キャンセル)ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!ゆっくりしていっ(キャンセル)ばかなの?ゆっくりしていってね!ばかなの?しぬの? ゆっくりしていってね!ばかなの?ばかなの?ばかなの?しぬの?ゆっくりしていってね!」 「ゆあああああああ!!!!!おにーざんばっがりずるいよ゛ぉぉぉぉぉぉぉ!!!! でいぶもゆっぐじじだい゛よ゛ぉぉぉぉぉぉ!!!」 俺は軽快にコンボを継続し、れいむを空中に浮かせ続けながら言ってやった。 「おそらをとんでるみたいだろ?れいむ、ゆっくりしていってね!」 「ゆぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!!!!!」 END ■ □ ■ □ ちなみにこの二ヶ月後、れいむA、れいむC、ちぇん、みょんに10割コンボが発見され―― 世界は、核の炎に包まれた。
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対戦型ゆっくりゲーム by 十京院 典明 対戦型ゆっくりゲームというのを買ってきた。最近流行っているらしい。 「おーい、れいむー」 俺は家飼いのれいむを部屋に呼びつけ、PCを起動する。 やがてぺたんぺたんと階段を上る音がして、れいむが俺の部屋のドアを開ける。 「ゆゆっおにーさんゆっくりしていってね!」 「あーはいはいゆっくりゆっくり。ゲーム買ってきたんだが、やるだろ?」 「げーむさん!れいむげーむさんするよ!」 このれいむには時々ゲームの相手をさせているので、ゲームパッドぐらいなら操ることができる。 ピコリーン \ゆっくりしていってね/ 「ゆゆ!ぱそこんさんのなかにもれいむがいるよ!ゆっくりしていってね!」 * * * * 俺はキャラセレ画面で固まった。 「……」 画面には10匹のゆっくりが馬鹿面を晒している。それはいいのだが、 左上から、れいむ、れいむ、れいむ、まりさ、まりさ、ありす、ちぇん、みょん、れみりゃ(胴なし)、れみりゃ(胴あり)。 「おにーさんどうしたの?」 「……れいむ三匹とまりさ二匹の見分けが付かないんだけど」 「ゆゆ!こんなのもわからないなんておにーさんはばかだね! れいむとれいむとれいむとまりさとまりさだよ!」 「仕方ない、マニュアルでも見るか」 俺はマニュアルを広げた。 = = = = マニュアル お買い上げいただきありがとうございます。 本ゲームは、従来の対戦型格闘ゲームとはびみょんに異なったシステムを採用した新感覚ゆっくりゲームです。 勝利条件は自キャラのゆっくりゲージを100%まで溜めることか相手のゆっくりゲージを-100%まで下げることです。 基本動作 A=隙の少ない、ゆっくりする行動をします。 B=隙の少ない、相手をゆっくりさせない攻撃を繰り出します。 C=効果の大きい、ゆっくりする行動をします。 D=効果の大きい、相手をゆっくりさせない攻撃を繰り出します。 ←←=バックステップです。後ろにゆっくり跳ねます。 →→=ダッシュです。前にゆっくり急ぎます。 (コマンド)=さまざまな効果を持つゆっくりむーぶを発動します。いわゆる必殺技です。 特殊なルールを紹介します。 通常種ルール 通常種のゲージは自動で微量ずつ99%まで増加します。 通常種には当たり判定が無く、各種通常技およびゆっくりむーぶ中のみ当たり判定が発生します。 従来の格闘ゲームのように相手を攻め殺すよりは、自キャラをゆっくりさせつつ、 相手をゆっくりさせない戦い方が基本です。 うーぱっく 試合中、うーぱっくが通りかかり様々なアイテムを投下することがあります。 プリンやキノコ、干し草といったゆっくりゲージ増加アイテムから玄翁、ガラス箱といった危険なブツまで種類はさまざま。 なお、ゲームの性質上ゆっくりのリアルスペックとの乖離が見られる場合があります。 あらかじめご了承ください。 キャラ紹介 およびゆっくりむーぶコマンド表 れいむ(れいむA) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりはねるよ! ←→←B or D ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ! ↓溜め↑A or C 『ゆっくりしていってね!』は全ゆっくり中最高のゲージ溜め性能があり、とくにC版は高効率。 移動の遅いれいむ(れいむC)やれみりゃざうるすと距離が離れたなら、 『ゆっくりはねるよ!』→『ゆっくりしていってね!』でゆっくりゲージを溜め切ってしまうこともあるほど。 『ゆっくりはねるよ!』は移動技。Bは後ろ、Dは前へと移動する。れみりゃ(胴無し)から逃げるほど速くはない。 うーぱっくからのアイテム回収や、ゆっくりしていってね!の布石に。 『ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!』は、わずかながら無敵判定の存在する攻撃技。ダメージもなかなかで、ゲージ上昇有り。 攻撃重視型のみょん、れみりゃ(胴無し)などへの切り返しやカウンターを狙おう。 れいむ(れいむB) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆ~♪ゆ~♪ ←/↓\→A or C ゆゆ~♪ 相手の近くで↑\←↓\→B or D 歌の上手なれいむ。『ゆっくりしていってね!』はれいむAの同技に比べてゲージ上昇が少ないものの、二種類の歌技がそれを補う。 『ゆ~♪ゆ~♪』Aは低く、Cは高く飛ぶ飛び道具で、相手に当たると動きを止める。画面端に消える際にもゲージ上昇有り。 『ゆゆ~♪』はいわゆる一回転投げ。歌で相手の動きを止め、相手をゆっくりさせる(わずかに相手のゲージも上昇)とともに 自らのゲージを大幅に上昇させる大技。当たり判定のない状態の通常種をも吸い込むため、常に近接状態で立ち回り 相手をゆっくりさせないことが重要。 れいむ(れいむC) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりうまれるよ! ↓溜め↓ おちびちゃんゆっくりしていってね! ←/↓\→B or D ゆっきゅちちていってにぇ! →←↑ B or D 植物型にんっしん中のれいむ。移動が遅く、特定のキャラには大幅不利ながらもスペックは低くない。 おちびちゃんゲージ(初期値1)の数だけ使える『ゆっくりうまれるよ!』でおちびちゃんを増やしながらゆっくりしよう。 おちびちゃん4匹以上の『ゆっくりしていってね!』には攻撃判定が付属する。 『おちびちゃんゆっくりしていってね!』は赤ゆゲージを溜める技。隙が少ないので暇を見てゲージを補充せよ。 『ゆっきゅちちていってにぇ!』は『ゆっくりしていってね!』の硬直を減少させる専用技。 攻撃判定のあるゆっくりむーぶも移動技も持たないため、攻められると脆く距離を離されても相手に一方的にゆっくりされ終了、 という危険性をも孕む(にんっしん中だけに)テクキャラ。通常技での立ち回りと間合い取りを研究しよう。 まりさ(まりさA) ゆっくりしていってね! A or C連打 むーしゃ、むーしゃ、しあわせー! →\↓/← B or D ここはまりさのゆっくりぷれいすだよ! ↓溜め↑A or C れいむと同じスタンダードタイプのゆっくり。『むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!』はうーぱっくから食べ物ゲット時にのみ 使えるゲージ大幅上昇技。移動速度が速く食べ物をゲットしやすいため、狙いどころは多い。 まりさ(まりさB) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりしていってね! ↓\→A or C ゆっくりはねるよ! ←→←B or D まりさAよりもさらに移動速度が速いスピード特化型ゆっくり。 二種類の『ゆっくりしていってね!』を持ち、コマンド版は飛び道具。 ワギャ〇イザー、あるいはエコ〇ズAct2風の書き文字が攻撃判定を伴って飛ぶ。発生、速度にすぐれるD版は 相手のゆっくりむーぶを阻止するのに適する。 ありす ゆっくりしていってね! A or C連打 しゃんはーい →↓\A or C ほーらい ←↓/A or C 『しゃんはーい』はカチューシャから人形を生み出し前方に配置。相手を押し返す効果がある。最大8つまで配置可能。 『ほーらい』は高速で跳ねる飛び道具。6/1とらんぷる。 通常種の近くにいるとゲージの自動上昇率が高まるキャラ特性を持つ。しかし近接不得手のシューティングキャラ…… おお、つんでれつんでれ。 ちぇん わかるよー A or C連打 わからないよー 被ダメージ中に←→↓\B or D らんしゃまぁぁぁぁぁ!! ←/↓\→B or D 『わかるよー』はその場でゆっくりする、ゆっくりしていってねタイプのゲージ上昇技。 上昇率は低いものの、ゆっくりしていってねに比べ当たり判定が小さいため特定の飛び道具をかわしつつゆっくりし続けられる。 『わからないよー』は被ダメージモーションをキャンセルして高速離脱する。 『らんしゃまぁぁぁぁぁ!!』はゆっくりらんを召喚。らん存在時は通常技が変化しゲージ上昇率が上がったり性能が変化したりする。 長いコンボをことごとく封殺する『わからないよー』は伝家の宝刀。 しかしながら自身のゲージ溜め能力も高くは無いため過信は禁物。 硬直の大きい『らんしゃまぁぁぁぁぁ!!』を余裕を持って発動する位置取りが重要。 みょん ゆっくりしていってみょん! A or C連打 ちーんぽ! ↓溜め↑A or C でぃーっく! ↓溜め↑B or D 『ちーんぽ!』は黒くてたくましいもの(餡子製の刀)で相手を突き上げる攻撃判定技。ヒット時は黒くてたくましいもので さらに相手を突き上げる追加攻撃が2回まで出せる。 『でぃーっく!』は黒くてたくましいものを振り回す攻撃判定技。当たり判定も大きいので被カウンター注意。 通常技も主に、黒くてたくましいもので行う。 れみりゃ(胴無し) うーうー! A or C連打 たーべちゃーうぞー! 相手の近くで↑\←↓\→A or C ぐんぐにる ↓\→B or D 『たーべちゃーうぞー!』は相手ゆっくりゲージの80%を消し去る大ダメージ技で、当たり判定のない 状態の通常種も捕まえられるが、間合いが狭く発生も遅い。確定状況を作れるかどうかが勝負の分かれ目。 『ぐんぐにる』は槍状の飛び道具。 通常技も弾幕攻撃なので、なぶり殺しと一撃必殺の二段構えで相手をゆっくりさせないよう飛び回れ。 れみりゃ(胴有り) うー! A or C連打 うっうー! ↓\→A or C うあうあ♪ ←→←B or D れみりあうー☆ ←/↓\→A or C たーべちゃーうどー! 相手の近くで↑\←↓\→A or C ざうるす進化 ↓溜め↓ 捕食種ながら、こちらはゲージ上昇重視タイプのゆっくり。 『うっうー!』、『うあうあ♪』、『れみりあうー☆』は連続入力可能。『うあうあ♪』と『れみりあうー☆』には 攻撃判定があり、ゲージを溜めつつ攻撃できる。 『たーべちゃーうどー!』は『たーべちゃーうぞー!』と代わり映えの無い性能だが、各種ゆっくりむーぶでゲージを溜めつつ、 100%阻止に近づいてきた相手に狙えないこともない。 『ざうるす進化』は、文字通りれみりゃざうるすになる。ざうるす時はゲージ上昇速度が飛躍的に上昇するが移動速度が激減。 対れいむCなどに。同一コマンドで元に戻ることもできる。 = = = = 「なるほどねー。 ……それにしてもれいむまりさの顔の違いがわからん……」 れいむはれいむAを、俺はれみりゃ(胴無し)を選んでゲーム開始。 「どぼじででびりゃえらぶのぉぉぉぉぉぉ!!!???」 「このお兄さん、たとえ貴様がゆっくりといえども容赦せん。 それにもともと、ペットショップ使いなもんでね」 * * * * かくしてゲームスタート。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 「語呂悪!」 「ゆゆゆ!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 開幕からゆっくりしていってね連呼のれいむ。 ……ああなるほど。 ゆっくりや⑨でもプレイできるように全キャラ連打コマンド持ってるわけね。 「ってやべえ!」 予想以上にゲージの上昇が速い。慌てて弾幕攻撃をするが、すでにれいむのゲージはかなり溜まっている。 少しずつゲージを削るが、通常種ルールの当たり判定消滅とゲージ自動上昇によって開いた差はなかなか縮まらない。 「ゆっぐりじでいっでねっでいっでるでじょぉぉぉどぼじでゆっぐりじないのぉぉぉぉ!!!」 俺は一向に当たる気配のない弾幕攻撃を諦め、れみりゃ持ち前の素早い飛行でれいむに近づく。 「てめーこそ喰らって死ねぇぇぇぇぇぇ!!!『たーべちゃーうぞー!』」 「『ゆっくりはねるよ!』」 すかり。 起死回生の一発は(たぶん暴発した)移動技にかわされ―― 「っ―――!?」 \うぃなー いず れいむ/ 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 俺は、ゆっくりに負けた男となった。 * * * * 俺はこのゲームを舐めていた。それは認めよう。 俺はれいむの餌を七日分用意して、俺自身の身支度を整えた。 玄関に出た俺をれいむが呼び止める。 「ゆゆゆ!おにーさんどこいくの!?」 「旅に出る。 一週間後に、貴様との再戦を申し込む。それまでこの家には帰らん」 「どぼじでぞんなこというのぉぉぉぉ!!??おにーさんならとくべつにゆっくりしていっていいよぉぉぉ!?」 「もともと俺の家なんだが。 まあそれはいい。PCは置いていくから、せいぜい腕を……腕はないか。 せいぜいあんよを磨いておけ」 「いやだよ!!おにーざんといっじょにいだいよぉぉぉぉ!!!」 「俺も一週間後にもっと強くなって帰って来る。その時まで首を……首はないか。 あんよを洗って待っていろ」 「ゆゆぅぅぅーーーん!!」 * * * * それから、格ゲー仲間の友人に電話をかけ、メシを作ってやるかわりに一週間の格ゲー強化合宿を取り付けた。 言うまでもないが、飼いれいむに対戦で負けた話をしたらたっぷり三十分ほど笑われた。 こうして、友人との対戦に明け暮れる日々が幕を開けた。 「これぶっちゃけ、無しれみ弱いぞ……詰んでるマッチアップが多すぎる」 友人の指摘はもっともだった。 当初は気にも留めていなかった通常種ルールが、実は馬鹿にならない強さで設定されている。 あの日の初プレイでれいむが見せた、れいむAの高火力な開幕『ゆっくりしていってね!』が ゲームエンドに直結するほどにだ。一度奪われたリードはそうそう奪い返せない。 「うーむ……」 「胴れみはどうよ。俺も使ってないけど」 「そういや試してなかったな」 俺はれみりゃ(胴有り)を選び、友人はれいむA。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 「語呂悪ぃ……」 「やっぱそう思うよな」 「うっうー!」 「うあうあ♪」 「れみりあうー☆」 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 開幕『ゆっくりしていってね!に対して、『うあうあ♪』の先端に発生する攻撃判定がぎりぎり届かない。 単発の『うあうあ♪』も試したが、そもそもリーチが短く届かない。 そしてやはり逃げ切られる。 「なぁ……れいむAって強キャラじゃね?」 「まごうことなき強キャラだな……むしろ厨キャラまであるな。んで捕食種弱い」 「このサークル、れみりゃになんか恨みでもあるのか……?」 「マイルド調整の結果じゃねーの……それにしてもれみりゃ弱い」 「だけどさぁ、れいむA使う気ないんだろ?お前の性格からして」 「わかってんじゃねーか」 下手の横好きといわれても、俺は勝つためにキャラ換えしたことは一度も無い。 それは誇れることなんかじゃなく、くだらないこだわりに過ぎないのだがどうしてかキャラ換えできない。 それはきっと、俺そのものと強く癒着してしまっているのだ。 たとえば、ゆっくりがゆっくりを求めずにはいられないのと同じようにそれは当たり前のことなのだ。 「……次、行こうか」 「ああ」 俺はれみりゃを選び、再び対戦を始めた―― そして、またたく間に一週間が過ぎる。 俺は友人に礼を言って、帰途に就く。 「じゃあ、行ってくるぜ」 「頑張れよ」 * * * * 「ゆゆゆ!おにーさんまってたよ!ゆっくりしていってね!」 「だから俺の家だと言うに…… まあいい、勝負だ!れいむ!」 「ゆふふ……れいむはかなりあんよをあげたよ。せいぜいゆっくりしていってね」 「あんよ……?ああ、腕を上げたって事な。 俺だってそうさ。一週間前までのみじめな俺には二度と戻らない」 れいむはれいむA、俺はれみりゃ(胴付き)を選んだ。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 0.60- 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 れいむは開幕ゆっくりしていってねを放つ。単純だが効果的な戦法だ。対して俺も手を打つ。 ボワン 「ゆゆ?」 ざうるす進化だ。これにより、俺のれみりゃはれいむに負けないゲージ上昇率を得る。 友人との合宿で、れいむAの火力に対抗するべく俺が考え出した、たった一つのソリューション―― 俺達は発想を転換しなければならなかった。 相手を倒すことより、自分がゆっくりすること。 それがこのゲームシステムにおいて、もっとも効率よく勝利条件を満たす手段なのだ。 格闘ゲームの常識に捕らわれていた俺と友人が、使えない技として無意識に除外していたざうるす進化。 それこそが勝利への鍵だったのだ。 4.42- 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!……」 「うーうー!ぎゃおー!うっうー!」 Cゆっくりしていってねの連打よりも、ざうるすれみりゃと化したれみりゃの技の方がわずかにゲージ上昇率が高い。 その微細な積み重なりは、やがて目に見える値となってゲージに表れる。現在れいむ57%、れみりゃ65%だ。 5.21- 「ゆゆっれみりゃはゆっくりしないでね!ゆっくりするのはれいむだよ!」 ついにれいむが痺れを切らせた。 「『ゆっくりはねるよ!』」 ――予想通りだ。 「『うーうー!もとにもどるどぉ~』」 ボワン こちらへ素早く跳ねてくるれいむのモーションに辛うじて反応し、れみりゃを通常形態へと戻すことに成功する。 ジャンプからのぼでぃぷれすをガードし、続く通常技を頭を抱えてやり過ごす。 「ぷんぷん!もうおこったよ! 『ここはれいむの……」 微妙な状況だ。 ――発生前に潰せるか(↓Aでカウンターを狙える) ――ガード(削られる/ゲージ2%減) ――喰らえば仕切り直し(ゲージ増減れいむ+7%れみりゃ-5%/それより距離が離れるのはまずい/Cゆっくりしていってねで死ぬ) 「……ゆっくりぷれいすだよ!』」 読み違えれば ――潰せる(無理だ) 負ける。 高速で流れる思考とは裏腹に、反射的に指が動いていた。 「――っ!」 俺の親指はAボタンを外してパッドを掴み、れいむのふくれっ面攻撃をガードする。 ――まだ行ける(ゲージはまだリード/進化or↓AB踊りコンボor投げ) 7.33- れいむが小さく一歩退がった。一瞬間が空く。 「うー!うー!」 それは俺のれみりゃのボイスではない。 画面の左上部から飛来する小さな影。その位置はれみりゃよりれいむに近い―― 「うーぱっく!れいむにあまあまちょうだいね!」 その瞬間、なにもかもがスローモーションに見えた。 俺は指を滑らせ←Cを繰り出す。 ←Cは攻撃判定は無く、前方に踏み出しながらゲージを溜める踊り技だ。 もしもれいむが攻撃を繰り出したらカウンターとなってしまう。 しかし俺には確信があった。 ――次に貴様は『ゆっくりはねるよ』と言う れいむは一生懸命にあんよで十字キーを操作している。 間違いない。れいむにとっては複雑な技コマンドを出すために、常時よりも丁寧にあんよを動かしている。 「『ゆっくり……」 ――逃がさん(投げ)(投げ)(投げ) すでに←Cの硬直を利用しコマンドは完成している。 「……はねるよ!』」 ――ここからなら ←Cで踏み出したこの位置からなら、ぎりぎり届く。 しゅばっ 「うー!」 れみりゃの手が伸びて、今まさに後方へと移動しようとしたれいむを捉える。 「ゆゆぅぅぅぅぅーーー!!??」 「つかまえたどぉ~。『たーべちゃーうどぉー!』」 画面がブラックアウトし、れいむの絶叫が響き渡った。 * * * * \うぃなー いず れみりゃー/ 「うっうー!」 「ゆゆん……さすがはおにーさんだよ!」 「いやーれいむこそなかなかだったぞ。レバガチャかと思ったら意外にコマンド正確だったしな」 だからこそキャラ差を読みでカバーすることができたわけでもあるのだが。 「もういっかい!もういっかいだよ!」 「よーし、やろうか」 俺は快く承諾する。 「さぁーて、”リベンジも果たしたことだし”俺もれいむA使っちゃおうかな~」 俺は勝つためにキャラ換えはしないが、その他の理由でキャラ換えすることは結構あるのだ。 「ゆゆっ!まけないよ!れいむがいちばんうまくれいむをつかえるんだよ!」 「俺だって負けないぞー。何せ、六日間もゆっくり練習してきたからな」 俺はこの時のために練習してきたれいむAで、れいむを完膚なきまでに叩きのめした。 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりはねる(キャンセル)ぷくー! ゆっくりしていってね!ぷくー!ここはれいむのゆっくりぷれ(キャンセル)ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!ゆっくりしていっ(キャンセル)ばかなの?ゆっくりしていってね!ばかなの?しぬの? ゆっくりしていってね!ばかなの?ばかなの?ばかなの?しぬの?ゆっくりしていってね!」 「ゆあああああああ!!!!!おにーざんばっがりずるいよ゛ぉぉぉぉぉぉぉ!!!! でいぶもゆっぐじじだい゛よ゛ぉぉぉぉぉぉ!!!」 俺は軽快にコンボを継続し、れいむを空中に浮かせ続けながら言ってやった。 「おそらをとんでるみたいだろ?れいむ、ゆっくりしていってね!」 「ゆぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!!!!!」 END ■ □ ■ □ ちなみにこの二ヶ月後、れいむA、れいむC、ちぇん、みょんに10割コンボが発見され―― 世界は、核の炎に包まれた。
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東方ゆっくりブラック サークル:Pocket AD Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 ゆっくり輝夜の二度寝日記 T.K. 原作 竹取飛翔 [5 57] 02 テルヨフ神降臨 T.K. 原作 スカイルーイン [4 44] 03 不明 T.K. 原作 U.N.オーエンは彼女なのか? [1 18] 詳細 東方紅楼夢6(2010/10/11)にて頒布 イベント価格:300円 イベント限定 レビュー 名前 コメント
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ここは いわゆる ちょうへんネタ を ほかんする としょかん ゆっくりよんでいってね!!! 投票ボタンを設置しました。 数多くある図書館の作品達、お気に入りの隠れた名作を投票で応援してあげて下さい。 | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||___||___||___||___||___||___||___||___||___|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||___||___||___||___||___||___||___||___||___|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||同人誌||___||___||___||___||___||___||___||___||___|.\ \ \ \,. -──- 、_/ / / / /. \ rー~ー-¬ 「ヽr'´、, -、 . --.、ノ)クヘ r~ァ─一¬ /. \`¨⌒丁` |: [>r' ソ~ Y l i ム〉 ノ〉. Y `「⌒`´ / \__| |:__く/ /イ /! ハ | l、 ヽ',y、___ | |:/__/ ,γ! ハ l / 厶XLィ/ Lハメ、 ノ ハr'. | |: :/ ! / ! .ノ| |(ヒ_] ヒ_ンY |〈 ハ .ト、: :.!! .!/ ! :.//.l | ,___, .| ||'、 / ヽ、.! .i: `ヽ ノハ/ | | |、 ヽ_ン u| || lハ y': はいはい、貸し出さないよ。 :ヽr. ν不ト-| | \ /| |-γ⌒ /: 持ってかないでね。 :ヽ ハソL._r‐ト--イ-、ト ;ル /: ここで読んでってね…。 :ヽ ノ { } ! .>< ! { }' 冫 [司書] パチュリー・ノーレッジ ▼長編のネタ話や、なんだかよくわからない話を集めている区画。 +喜劇 その1 ゆっくり魔法図書館 喜劇・ネタ長編区画 ■カオス短編 橙のお使い ■カオス短編 ウツホ!いい男達 ■カオス短編 人格ショック!!! ■ショート連作 マジデスパーク (元ネタ:ボーボボ、某スレ) ■ネタ説話 バイクのいないわけ ■突発企画 ほんめいりんゲーム ■てんこ哲学 ■働けニート ■ショートコント? 5月14日 ■ソウル目玉焼き(仮題) ■法廷バトル ゆっくり裁判 ■けーね教授のなんでも講義 ■ゆっくり穴 ■一輪と個性の神様 ■『 さ と り さ ま の ほ ん』 ■秋の日本ダービー ■静虎談 虎の丸干し ■一人芝居 劇団ひとれいむ ■【10月4日】 ■【ねぇ星ちゃん】 +喜劇 その2 ゆっくり魔法図書館 喜劇・ネタ長編区画 2 ■楽屋裏 お燐の人気投票 ■A Hard Day's Night ■カラオケに来た毘沙門天 寅丸星(丸干しちゃん) ■天子の夏やすみ天子の宿題 ■コミケと天人 ■命蓮寺の怪談 ■おとぼけメイド長の一日 ■よいこのゆっくり劇場 イタズラ対決 ■笑えるコピペ・面接 ■敬老大感謝祭■文化の日特別企画 タマ蔵 ■タマ蔵~カラオケ編 +喜劇 その3 ゆっくり魔法図書館 喜劇・ネタ長編区画 3 ■ゆっくりジェットコースター ■船長の手腕 ■よいこのクリスマス ■ゲーム YUKKURI COMBAT ZERO -THE GAITAN WAR- ■MIMI -ミミ- ■ミコパンマン ■崩壊!再建!紅魔館! ■チョコレート温泉 ■Sailing Day ▼笑えるものからちょっと怖い昔話の世界へ。 +童話 その1 ゆっくり魔法図書館 童話区画 ■「河童の発明品」 ■「謎の柱」 ■「笑う神様」 ■「ゆたかな生活」 ■「ゆっくり悟浄出世」 ■「白蓮さん」 ■「黒ずきんちゃん」 ■「愛の行く末」 ■「だいすきなもの こまちんぽ」 ■「鬼と酒」 ■「黒博物館ユックリンガルド」 ■「秋神様と山姥」 ■ネタ童話「はなさかじじい」 ■ネタ童話「裸の王様」 ■故事 「畏饅頭」 ■古文 「徒然草 第六十八段」 ▼心温まるほのぼのドラマ集。 +ドラマ その1 ゆっくり魔法図書館 ドラマ区画 ■「きめぇ丸の子供たち」 ■「正体不明誘拐事件」 ■「秋の背中」 ■「天子の樹」 ■「未来の幻想郷」 ■「大江山ハイヤー」 ■「ゆっくり心綺楼―神子ストーリー」 ▼ゆっくり達が送るゲームの紹介や実況プレイ。 +ゲーム その1 ゆっくり魔法図書館 ゲーム区画 ■ゲーム実況漫画 秋姉妹の風神録プレイ ■ゲーム実況漫画 お空とお燐の地霊殿プレイ ■ゲーム実況漫画 一輪の星蓮船体験版プレイ ■ゲーム実況漫画 秋姉妹の星蓮船体験版プレイ ■ゲーム紹介漫画 うつほステーション ■ゲーム実況漫画 デスクリムゾン ■ゲーム連作 YUCKMAN ■ザッピングシステムサウンドノベル ▼切なく儚いホラーなどミステリアスで奇妙な作品達。 +ミステリー その1 ゆっくり魔法図書館 ミステリー区画 ■ミステリー 「痩せゆく女」 ■ミステリー 「アルヒノチルノ」 ■ミステリー 「人面瘡」 ■ホラー 「お燐のお友達」 ■歴史短編 「たのしいれきし」 ■ドキュメンタリー 「東方囚人録」 ▼未完結の大長編・連載物を集めている区画。 +連続作品区画 その1 ゆっくり魔法図書館 連続作品区画 ■EX Report 「探検ナズミーランド」探検ナズミーランド ■ドラマ ウツホVSユウカンテ東方怪獣特撮 「ウツホVSユウカンテ」 プロローグ 東方怪獣特撮 「ウツホVSユウカンテ」 第1部 東方怪獣特撮 「ウツホVSユウカンテ」 第2部 ■お空の非想天則 ■コイシ13CASE1 CASE2 CASE3 ■ネタ長編 はたらけ第1符 「こうまかんへいこう!」 第2符 「まほうのもりへいこう!」 第3符 「はくぎょくろうへいこう!」 第4符 「もりやのじんじゃへいこう!」 第5符 「えいえんていへいこう!」 ■SFホラー パラサイト文2プロローグ タワー編 ■ドラマ 美 鈴 ─中国と呼ばれた女─第1話 ルーミアの暗闇 ■世紀末長編 ゆゆこのおっぱい第一章 「始まり」 +連続作品区画 その2 ゆっくり魔法図書館 連続作品区画 2 ■ドラマ 東方ALIVE緋 想 編 『 流 動 』 風 神 編 『 最 強 』 文 花 編 『 密 命 』 萃 夢 編 『 放 浪 』 地 霊 編 『 機 心 』 紅 魔 編 『 接 蝕 』 永 夜 編 『 伝 承 』 東 方 編 『 魔 王 』 最 終 編 NG集 ■ドラマ 東方ALIVE 外伝幽 夢 編 『 勇 者 』 ▼無事に完結した大長編の世界へ。 +完結作品区画 その1 ゆっくり魔法図書館 完結作品区画 ■CIRNOGA(チルノガ) ■CIRNOGA 0 (チルノガ ゼロ) ■童話 とろろとろろ【序章】 とろろ【紅魔の章】 とろろ【妖々の章】 とろろ【永夜の章】 とろろ【花映の章】 とろろ【風神の章】 とろろ【まりさの章】 とろろ【地霊の章】 とろろ終章【れいむの章】 +完結作品区画 その2 ゆっくり魔法図書館 完結作品区画2 ■ドラマ 探偵ナズミーマウスReport No,01「迷い傘」 Report No,02「クイーン オブ ミッドナイト」 Report No,03「天使の休日」 Report No,04「トリック オブ トゥルース」 Report No,05「五番街のあの娘へ」 Report No,06「クライム・エブリー・マウンテン」 Report No,07「大粒の涙雨」 Report No,08「ザ ストーリー オブ サザン メモリーズ」 Report No,09「無垢な星は探偵ネズミの夢を見るか?」 Last Report No,10「グレイテストトレジャー」 ▼短編集。比較的短めの話をまとめて集めている区画。ジャンルはフリー。 ゆっくり魔法図書館 短編区画 ※幻想板の【長編】東方AA作品スレ【短編】の『東方妹紅伝』をお探しの方は リンク内「東方AA纏メ処」長編ページへどうぞ
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概要ゆっくり茶番 ゲーム配信 言動野良パーティーに対する悪態 自演による擁護 生放送内にてフレンドいじめ(個別記事あり) 配慮に欠けたタイトル トラブルを起こした時の対応 罹患していると考えられる病気 概要 御尊顔 別名義 トーリス・ロリナイティス、本田菊 など ゆっくり動画製作者 モンスターハンター、マインクラフト、地球防衛軍などPvEのゲームを好む プレイスキルは低く、基本的に野良パーティやフレンドに頼って攻略していくスタイル game8の地雷掲示板から知られるようになった(現在は閉鎖済) ゆっくり茶番 茶番の時は立ち絵を並べるだけで動くことがほぼ無く、クオリティは低い キャラクターの背景ぐらい切り抜いてあげたらどうだろうか ゆっくり実況 ゲームの実況ではなく、ゲームと全く関係のないパーティー内の雑談などを垂れ流す動画 3日坊主のため、どの実況も序盤で終わっている。 ゲーム配信 前述の通りでソロプレイでの限界は早く他のプレイヤーに依存する形のため上達することもなく見ごたえはあまりない。 モンハンを例にした流れ 申し訳程度のダメージ ⇩ ⇧ 攻撃をもらう ⇧ ⇩ ⇧ ⇧ 回復 長時間安全な場所でウロウロして味方に押し付け 本人の貢献度基準は 微火力0死>>>高火力n死 となっているため 救援で代わりにタメージを出してもらっているにも関わらず、毒を吐く場面が見受けられる。 トップへ 言動 自分を棚に上げていくスタイルで批判される原因 野良パーティーに対する悪態 41 50~ このメンバー終わってんなぁ…だって閃光弾は無いわ、回復道具無いわ…せんこうだーーん!終わった… 自演による擁護 【集】ゆっくり暁 @0kd6ajatuki 親友に裏切られました その親友にツイートで公開処刑されました LINEの内容全部公開されてました 名前隠されていても自分だとわかる内容でした 私にも悪いところありましたが 一応何度も謝ったですが 許して貰えてません その親友とは十年以上の付き合いでした 堀尾聡史 @horiosa0928 返信先 @0kd6ajatukiさん 親友なのに晒すとかないわぁまじありえんそんなやつ親友じゃないよなぁ https //archive.vn/9HNHA 堀尾聡史 @horiosa0928 https //youtu.be/idkUtWLnDgU 集え戦士のモンハンうぷ主は暁ことトーリス………らしいぜ 12 17 PM - 25 Mar 2016 https //archive.is/v3Oz8 堀尾聡史 @horiosa0928 https //youtube.com/watch?v=vKC5RLK4Sn4 feature=youtube_gdata_player モンハンで暁担当です☆ 6 30 AM - 17 Sep 2013 https //archive.is/8jKMj 生放送内にてフレンドいじめ(個別記事あり) 問題の生放送、未だ当事者への謝罪は無し 詳しくは→生放送内でのイジメ配信 配慮に欠けたタイトル 台風19号 2019年10月12日午後7時頃より伊豆半島に上陸し、日本列島に多大な被害をもたらした台風で 数日前よりニュース等で危険性を報道されていた程の台風であり、備える人も多数いた程 そこにゆっくり暁本人が同日17 47より「台風19号美味しいよ モグモグ」というタイトルで配信を始めた 現在はタイトル変更済み 生放送→https //youtu.be/lHeH_SmXq5o 言論統制 自分に意見する人はブロック&削除、通報すると公言している。 「ゲームの音量が大きくて声が聞こえづらいです」「誤字してます」 などの意見は全部アンチとみなされ削除対象となる。 この頃は批評に対して素直に反省し次に活かすコメントも残している(2017/07/01) アンチを過剰に気にする姿勢は昔からの様子 トラブルを起こした時の対応 https //archive.is/xHt4R https //archive.is/9UQYj https //archive.is/kUn7F LINE、twitterブロック、ゲームフレンド削除 https //archive.is/bgkOd 追求されるとTwitter等で「迷惑かけて申し訳ございません」「自●します」 具体的に自分の何がどう悪かったのかはおそらく理解しておらず、トラブった肝心の相手とは話し合わない、謝らない。 自●や自傷を自身に対する批判を封殺するための武器にしている節があり批判の原因となっている その後新たにフレンドを集い、精神病ゆえに上記の行動を繰り返す。 トップへ 罹患していると考えられる病気 現在診断書等のはっきりしたソースは無し 魚拓『いままでの経緯と うつ病について 私が喧嘩や口悪い理由』 https //archive.is/Mhkjk 写っているオランザピン錠5mg「杏林」の効果・効能より 統合失調症 双極性障害(躁鬱) + ヤブ医者? 記憶喪失と自殺願望が激しい日々 記憶喪失のほうはうつ病 か 若者何とか?って病気の症状ににてた どちらにしろ ストレス 病院は28日に行くですが 前に、いったとき何ともないで返された気がするが https //archive.is/NtS2T 病院行きました 記憶無くなるわ、気分が落ちすぎて 大変なんですよねと伝えた 薬飲んでも戻らない お医者さんから回答 いつもの薬飲んで下さいね のみ ヤブ医者め https //archive.is/ZCm90 支離滅裂な言動 自分の意見を持てて発言できる人を排斥し、一人に対し多勢で戦争をけしかけようとした人間がリツイートする内容ではない。 記憶障害 ツイートに記憶がない、消えた等の発言が見られるが、別れたFさんの件を2年弱覚えていた事から疑惑が残る。 さらなる疑惑 4年近く前のドラゴンズドグマでの喧嘩を覚えている。 元? トップへ
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春先。 ゆっくり達にとっては、長く苦しい越冬が終わりを迎え、食料が不足する季節。 何とか食料を確保しようと、森を駆け巡り、畑に侵入し、民家にまで忍び込む。 あるゆっくり一家も、その例に漏れず人間の畑へ忍び込んでいた。 「ゆっくりできるくらい、おやさいさんがいっぱいだよ!!」 「ゆっくりたべようね!!」 「ゆゆ!! これまだちいさいね!!」 「でもおいしーよ!!」 「ここにいっぱいたべものがあってよかったね!!!」 自分達で見つけた食料を、美味しそうに頬張る一家。 畑の真ん中で、ささやかに行われている一家団欒。 無理も無い、冬の間厳しい食事制限があったのだから。 そのためか、荒々しく音を立てながらやってくる人間がいても気付く事はなかった。 「おい貴様ら!! なにやってるんだ!!!」 すなわち、直ぐに人間に見つかったのだ。 それでも、一家は食べる事をやめずに、未だ畑に居座り続けていた。 「ゆゆ!! ここはれいむたちがさきにみつけたんだよ!!! おじさんもゆくりしていってね!!」 「そうだよ!! このゆっくりすぽっとは、まりさたちが……」 「うるせーー!! ここは俺の畑だ!! おまいらが行かなきゃならねぇのは加工場だろうが!!」 ゆっくりなりの理屈を並べ立てる一家だったが、人間に通じる訳も無く、男はお構いなしに一匹のゆっくり魔理沙を踏み潰した。 「ぶぎゃら!!!」 少しだけ甲高い悲鳴を上げて朽ち果てた魔理沙。 その一匹の姉魔理沙が潰されたことが引き金になり、一家は蜘蛛の子を散らすように逃げ去ってゆく。 「ゆ!! ゆっぐりしないでにげるよ!!」 本当ならまだまだ宴会が続くかと思われた時間。 その漆黒の闇の中を、命からがら逃げてきた一家が歩いていた。 「れーむのーー!! れーむのあがじゃんがーーー!!!」 「まりざのあがじゃんがーーー!!!」 この、ゆっくり霊夢と魔理沙夫婦は三十匹もの子供達がいた。 だが、それも先ほどまで。 我先に逃げていった子供魔理沙が一番に捕らえられ、その後は助けようとした姉たちがズルズルと捕まっていった。 「ゆーー!! おねーーじゃーーん!!!」 「もっどゆっくりしちゃかっちゃー!!!」 今残っているのは、つい最近生まれたばかりの赤ちゃんが六匹のみ。 半数の魔理沙に、半数の霊夢。 それと両親を合わせて八匹の家族。 全員が、薄暗い洞穴の中へ入って行く。 そこは、ゆっくり一家のお家だった。 しかし、昨日までは三倍・四倍近くいたゆっくり達の楽しそうな笑い声はもう聞こえない。 シーンと静まり返った音だけが、ゆっくりの家という場違いな場所で響いている。 「ゆーーーーーー……」 お母さん霊夢が声を漏らす。 大抵のゆっくりは直ぐに忘れてしまうが、いきなり大量の子供を失ったこの親はそうはいかなかった。 自分達が見つけた食べ物を人間に略奪されて、その上子供達まで持っていかれた。 しかし、力の無いゆっくりではどうすることも出来ない。 自分達は、人間とは比べ物にならないほど無力な存在だから。 「おかーさんゆっくりげんきだしてね!!!」 「れーむたちがいっぱいゆっくりするからね!!!」 「まりさもゆっくりするよ!!!」 お母さん魔理沙と子供達が一生懸命励ましてくる。 すると、次第にお母さん霊夢の顔も緩んできた。 「うん!! のこっためんなでゆっくりしようね!!!」 「「「「「うん!!! ゆっくりしようね!!!!」」」」」 その晩。 残った一家は何時もより近寄って眠った。 翌朝、まだ朝露が残っているうちから一家は人里に下りていった。 目的は、以前聞いたことのあるゆっくりブリーダーの話。 自分達が人間と一緒にゆっくり出来るように、色々なことを教えてくれる人がいるところ。 ゆっくり達のおぼろげな記憶だが、これだけはしっかり覚えていた。 「れいむたちもゆっくりできるね!!!」 「あそこでいっぱいごはんがたべれるね!!!」 昨日は、暗い気持ちで通ったゆっくり道。 しかし、今日は希望を持って進んでいる。 「ゆ!! れいむ!!! どこかにおでかけ?」 「むっきゅ~?」 ゆっくり道を抜けたとき、目の前に顔見知りのゆっくりアリスとゆっくりパチュリーが近寄ってきた。 どうやら、体の弱いパチュリーが出来るだけ平坦な所に家を移していたらしい。 「うん!! あのね!! あのね!!」 霊夢と魔理沙が、まるで漫才の掛け合いのように二匹に説明する。 昨日、忍び込んだ所で人間に追い掛け回された事、家族を沢山失った事。 そして、ゆっくりブリーダーの事。 全てを話し終わると、真剣に聞いていた二匹が自分たちも付いて行くと言い放った。 「とかいはのありすは、もっときょうようをみにつけたいよ!!!」 「むっきゅ~♪ ぱちゅりーももっといろんなことをしりたいよ!!!」 人間に襲われないように、と言う本来の趣旨とは外れているが、この二匹もそれぞれ思う所があったようだ。 「うん!! ありすもぱちゅりーもゆっくりしようね!!!」 「まりさと、れいむとこどもたちといっしょにぶりーだーのところにいこうね!!」 仲間が増えて、喜ぶ一家。 昨日減った分には及ばないが、馬鹿煩いアリスと、馬鹿へ理屈をかますパチュリーが加わった事で一家の笑顔も柔らかくなっていった。 「それじゃあ!! みんなでゆっくりぶーりだーのおうちにいこうね!!!」 「「「ゆっくりいこうね!!!」」」 出発するその集団を見つめていた大きな花。 まさに、その集団の賑やかさを象徴するような花だった。 だが生憎と、その花はポッキリと折れてしまっていたが…… ―― 言葉どおり、ゆっくりブリーダーの家へ到着したのは、お昼を回ろうかとした時であった。 「ゆっくりついたよ!!!」 「ここでれーみゅたちゆっくりできるんだね!!!」 「うん!! まりさについてきてね!!!」 そういうや否や、隙間を見つけ勢いよく中へと飛び込んでゆく魔理沙。 残されたゆっくり達も、一呼吸おいて中へ入ってゆく。 「ゆゆ!! ひろいおうちだね!!!」 「うわさどおりだね!! ここならゆっくりできるね!!!」 「「「ゆっくりできるね!!!」」」 「おや。どこからはいってきたのかな?」 ゆっくり達の背後。 家の中から優しそうな声が響いた。 ゆっくり達が顔を向けると、そこにはニコニコとこちらに微笑んでいる一人の男。 「ゆゆ!! れーむたちねぶりーだーのひとにあいにきたの!!!」 「まりさたちゆっくりしたいからここにきたの!!!」 「「「おじしゃん!! ゆっくりしゃせてね!!!」」」 「ああ。そうか。うん、ここで過ごしたゆっくりは皆ゆっくりしてるよ」 帰ってきたのは、希望通りの返事。 それを聞いて一団の顔がニッコリ緩む。 「でも、君達は少し勘違いしてるみたいだね」 「ゆ~? かんちがい?」 この人間はきちんとゆっくり出来ると言ってくれたのに、何処に間違いがあるのだろうか。 どのゆっくりもそんな顔をしていた。 それに気付いたのか、男はゆっくりとした口調で説明し始める。 「そう。ここはね、ゆっくりたちが人間達に襲われないようにするために、色々と教えているところなんだよ」 「ゆゆ!! じゃあ、さっさとまりさたちにおしえてね!!!」 「とかいはのありすがわざわざきたんだから、さっさとおしえてね!!!」 「むっきゅー!!! ぱちゅりーはすぐにおしえてほしいの!!!」 三匹のゆっくりが男を急かす。 しかし、男は一瞬苦笑を浮かべると、直ぐに元の笑顔に戻って話を続けた。 「そんなに直ぐには教えられないよ。前のゆっくり達も数ヶ月掛かってゆっくりできる様になったんだから」 「そんなことないよ!!! きっとそのゆっくりたちはばかだったんだよ!! まりさたちはすぐにおぼえられるよ!!!」 「そうだよ!! れーむたちにかかればすぐだよ!!!」 聞く人が聞いたら一瞬で美味しい餡ペーストが完成しそうな台詞だが、男は慣れているようで微笑みながら話を続ける。 「じゃあね。 1.人間のお家に勝手に入らない。 2.もし、人間のお家に入りたかったらきちんと挨拶をする。 3.言葉遣いにも気をつける。 4.中に入っても人のお家を荒らさない。 5.勝手に自分の家と言ったりしない。 6.食べ物を貰った時はきちんとお礼を言う。 7.決して横柄な態度で催促はしない。 8.ここで言う言葉遣いは、丁寧語、謙譲語、尊敬語をきちんと使い分け、なお且つその場において適切な言葉遣いを話す。 9.人間の作った畑と自然に群生している野菜との区別をつける。 10.その際、人間の作っている畑だったら勝手に食べない。 11.もし、食べたかったら頼んでみるなり、お手伝いするなりして分けてもらう。 12.その場合も言葉遣いに気をつける。 13.モノを食べる時は綺麗に行儀よく食べる。 14.にんげんのお家に住めるようになったからといって勝手に子供は作らない。 15.人間の話も、他のゆっくりの話も最後までキチンと聞いて理解する、間違っても自分の勝手な考えを押し付けない。 と、簡単な所はこれくらいだね」 「ゆ? れーむたちはじぶんのおーちしかはいってないよ?」 「とかいはのありすはことばづかいもきれいだし、しょくじのまなーもただしいよ?」 「ここまでは分かったみたいだね。じゃあ今からきちんと覚えたかどうかテストをするから、覚えていなかったらゆっくりできないよ! まずは……きみから」 男は、ワザと一番頭の良さそうなゆっくりパチュリーを指名する。 指名されたパチュリーは、暫く考えた後に、何か閃いたように元気よく答えた。 「むっきゅー!! む~、もし……人間の横柄な態度の催促だったら勝手に行儀よくたべる!!」 「残念。全然違うよ。このままじゃゆっくりできないね。ここから出たら直ぐに人間に捕まって加工場に連れて行かれるか、その場で食べられちゃうよ?」 予想通り、といった感じで、男はつらつらと文句を並べていく。 「ゆ!!」 まさに、青菜に塩、馬鹿に加工場。 一瞬で自信満々だったパチュリーの顔が青ざめり。 頭がいいことで通っているパチュリーが間違えた事で、周りのゆっくり達も動揺を隠しきれない。 「かごーじょーはいやだよ!!! ゆっくりできないよ!!!」 「まりざもいやーー!!! おじざんたづげてーーー!!!!」 「あれあれ? 君達はさっきこんなの簡単だよって言ってなかったけ?」 ワザとらしく、先ほどとは違う種類の笑みを浮かべながら、ゆっくり達に聞き返す。 「とかいはのありすでもおぼえられないよーー!!!」 「むっきゅ~~~~~~……」 「それじゃあ、ここできちんとゆっくりできるように頑張るかい?」 飴と鞭を巧みに使い分け、ゆっくり達をコントロールする。 その手際の良さは、流石ブリーダーといった所だろう。 「取り合えず。お昼は何も食べてないだろ? ご飯にしよう」 「!!! うん!! ゆっくりたべるよ!!!!」 「おじさん!! はやくまりさと、みんなのぶんもってきてね!!!」 「はいはい。っとそうだ、君達は何処から入って来たのかな?」 室内に向けた体を外に戻して、ゆっくり達に尋ねる。 対するゆっくり達はご飯を急かす。 「ゆゆ!! そんなことよりごはんをはやくもってきてね!!!」 「だめだよ! きちんと説明しないと。それとも、お外でゆっくりしようか?」 「ゆ!! おじさん!! おそとはだめだよ!! ゆっくりできないよ!!」 「じゃあ、どうやって入ってきたかおじさんに教えてくれるかな?」 「かんたんだよ!! あのすきまからはいってきたんだよ!!!」 胸を張って魔理沙が答える。 このゆっくり魔理沙は、早速人のご機嫌を取ろうとしているようだ。 「そうか。じゃあ君はご飯は半分だけだね」 「ゆ!! どーして? まりさはきちんとなかにはいれたよ!!!」 「うん。でもね、人間のお家に入るときは玄関で、今日はって言わないといけないんだよ。君達もお友達のお家に入るときに挨拶するだろ?」 「うん!! ありすのおーちはとってもおおきくてとかいはのおーちだし、ぱちゅりーは……」 「うん。わかった、わかったよ。ともかく、人間のお家でも挨拶をしないとだめなんだ。しかも、勝手に他の場所から入る事もいけないんだよ。わかったかい?」 「ゆ~~~。うん、げんかんでごあいさつすればいいんだね!!!」 「そう、挨拶の仕方は後で教えるよ。……それじゃあ、きちんと理解できたからご飯は一人前食べさせてあげるよ」 「ゆゆ!! おじさんありがとう!!!」 既に太陽は西に動いていたが、ゆっくり達はようやく昼食を取ることができた。 「よし! じゃあこれからゆっくりできる様に君達に教えていくよ!!」 舐めたように綺麗にした食器を見て、男はゆっくり達に声をかける。 何匹か、ゆっくりお昼寝するといったゆっくりがいたが、お外に連れて行くと言うときちんとおじさんの元へついてきた。 そしてその日は、基本的なことをゆっくり達に教えていった。 人間のお家に勝手に入る事、畑、仕草その他もろもろ。 勿論、一日で覚えることができたら苦労はしない。 インコに言葉を教えるように、何日も何日も同じ説明を繰り返す。 ゆっくり達も覚えるペースは遅いが、キチンと一個一個覚えていく。 畑の事を覚えた時、ゆっくり霊夢と魔理沙は自分達のやった事を理解して号泣した。 子供達が泣きながら励ましたが、それでもなかなか泣き止まない。 やがてもらい泣きした男が、泣き出しながら二匹を抱きしめた所で二匹の後悔のメロディーは止んだ。 そんな事が多々あったが、田植えが始まる頃になると、個人差はあるが最低限の事は理解できるようになった。 「きょうからはすこし外にでてみよう」 これ位なら外に出しても大丈夫。 男は長年の経験から判断して、野外学習に切り替えた。 「ゆゆ!! おじさんれいむたちおそとにでてもだいじょうぶ?」 「みんにゃでゆっくりできるにょ?」 知識が付くにつれ、ゆっくり達も自分達がどのように見られているのか理解できた。 そんな自分達が人間の多い所をうろついて大丈夫なのだろうか? 「大丈夫! おじさんといっしょだし。 君達はそこら辺のゆっくりよりはきちんとしているから」 背中を押してやる。 元々好奇心旺盛なゆっくりは、暫く迷っていたがおじさんと一緒なら安心だと言うことで外に出ることにした。 「ゆゆ!! おそとひさしぶり!!!」 「おかーさん、こっちでゆっくりしようね!!!」 「ゆゆ!! はなれちゃだめだよ!! まりさについてきてね!!!」 久々の外の世界を見たゆっくり達は、出る前の不安な気持ちを一気に脱ぎしててはしゃぎ出す。 「おーい! こっちこっち。さぁついておいで」 「ゆゆ!! ぴくにっくだね!! とかいてきだね!!」 「むっきゅ~♪ これくらいならぱちゅりーもついていけるよ!!!」 パチュリーのペースに合わせる様に男が向かったのは自分の田んぼ。 田植えを終えたばかりのその田園はどこと無く、奇妙な違和感がある。 「ゆ? おじしゃんこれなに?」 「これなーに?」 一番に好奇心旺盛な子供達が尋ねる。 「これはお米の子供だよ。ここから大きく育つと、おいしいごはんがとれるんだ」 「ゆ!! おこめ!! おじさん!! これみんなおこめになるの!!!」 「むっきゅ!! むきゅきゅ!!!」 一番の食欲の霊夢とパチュリーが興奮気味に尋ねる。 「そうさ。そこで、君達にお仕事がある」 「ゆ? おしごと? まりさたちに?」 「ゆゆ!! アリスはとかいはだからおしごとがんばるよ」 残った金髪饅頭組みが答える。 「ああ。この田んぼの中に、虫がいると育たないから虫を食べて欲しいんだ」 「ゆ? おむしさんがいるとだめなの?」 「ああ。むしは稲にとって害虫なんだよ。害虫はこの前教えたよね?」 「むきゅ!! お野菜とかをダメにするむしさんだよ!!」 パチュリーが勢いよく答える。 以前、全く覚えられなかったのを悔やんで沢山勉強していたのだ。 「そう。それで、君たちがキチンと働いてお米が取れれば、他の人間も君達をゆっくりさせてくれるよ」 「うん!! かんたんだよ!! れーむたちはむしさんもごちそうだもん!!」 「がいちゅーさんのむしさんは、まりさたちにまかせてね!!!」 そう言いながら、皆次々に田んぼの中へ飛び込んでゆく。 ためらうかと思ったアリスもすんなり入っていった。 「ゆゆ!! どろはとってもせいけつなんだよ!! とかいはのありすはにんげんともゆっくりしたいよ!!!」 唯の孤独感と虚栄心に裏打ちされた結果だった。 しかし、都会派都会派煩いアリスが、こうして自ら汚れてまで他の人の為にするというのはなかなかの進歩である。 粗方虫を飛べつくすと、男の合図でこの日の野外学習は終わった。 「みんなキチンと働いて偉いよ!! 収穫の時まで頑張ろうね。そうすれば、皆も人間とゆっくりできるよ!!!」 「「「「!!!!」」」」 ゆっくりできる。 遠いが、確実に見えたその目標はゆっくり達にとって大きかった。 人間達とゆっくりできるようになれる。 もう、掴まって食べられたりすることも無くなる。 ゆっくり達はおじさんから、ブリーダーに育てられたゆっくりは街のかなでお手伝いをしながら住んでいる、中には人間に飼われているゆっくりもいる、と言う話をよく聞かされた。 今までは、半ば絵空事の様に聞いていたが今では確実な目標として存在している。 その事が、ゆっくり達には嬉しかったのだ。 「それじゃあ、かえって体を洗ったらまたお勉強だよ」 「「「「うん!!!! ゆっくりできるようにおべんきょうするよ!!!」」」」 ―― 稲もよく育ち、見慣れた田んぼが現れ始め、夏がやってきた。 この頃には、男が熱心に教えた甲斐があり、多少たどたどしいがそれなりに挨拶ができるようになっていた。 「こんにちは。ゆっくりさせてくださーね!!」 「いらしゃい!! おじさんのおーちによこそ!!」 近頃は、お互いのお家に来たという設定でゆっくり自ら勉強している。 普段は飽きっぽい性格だが、自らがずっとゆっくりできる為に必死になっているのだ。 しかし、その晩ちょっとした事件が起こった。 みんなで食事を取っている時に、ゆっくりアリスの大群が押し寄せてきたのだ。 「まままままりざーーー!!!!」 「れーーーむうーーーーーー!!!!」 「ありすはみんなだいすきだよーーーー!!!!!」 集団はそう言って、一番身近にいたゆっくりパチュリーに襲い掛かる。 「むきゅーーー!!! だずげてーーー!!!」 「ぱちゅりーー!!! ありすやめてね!! みんなをはなしてね!!!」 「れいむ!!! まりさ!!! ありすもいるーーー!!!」 「みんなだいすきだよーーー!!!!!」」」」」 涎をダラダラ出しながら、一気に迫ってゆく洋菓子軍団。 しかし、今は食事中であった。 なので当然、男もここにいた。 「おい洋菓子饅頭!!」 「すすす、すっきr――んびゃ!!」 近くに来たアリスを一匹捕まえて、籠に放り込む。 その後も、必死になって交尾をしようとするアリス達を片っ端から籠に突っ込んでゆく。 時間にして僅か15秒、捕まえたゆっくりアリスは15匹。 「ゆゆ!! おじさん!! とかいはのありすたちをどーするつもり!!」 「はやくそのこたちのこどもをつくらせてね!!!」 散々わめき散らすアリス達をそのまま外に連れて行く男。 「君達はここでは教育できないね。明日になったら、加工場よりもゆっくりできる所に連れて行ってあげるからね!!」 「!! かこーじょーわやだよ!! とかいはのありすたちはいいゆっくりだよ!!!」 「おじさんたすけてね!! いまならみんなおじさんのるーむめーとになってあげるよ!!!」 叫び声は一段と大きくなったが、男は気にせず家の中へ戻っていった。 翌日から、そのアリス達はクレープ作りに従事することとなった。 「ぱちゅりー!! ゆっくりできる? ゆっくりしてね!!!」 中では、一番酷くやられたパチュリーを囲むように他のゆっくりが心配そうに眺めていた。 「むっきゅ、ゆっくり、できるよ!」 息は荒いが、心配はない。 男がそう伝えると、お祭りのように騒ぎ出すゆっくり達。 その中の、お母さん魔理沙を見つけた男は頭を撫でながら声をかけた。 「えらいな! 真っ先にパチュリーの元へ駆けつけて!」 「ゆゆ!! とうぜんだよ!! おともだちがゆっくりできてなかったもん!!! まりさはもうにげないよ!! こどもたちもおともだちもまもるよ!!!」 さも当然、と言うように魔理沙は言ってのけた。 直後に霊夢が魔理沙を呼んだので、直ぐにそっちに行ってしまったが、大抵我先に逃げる魔理沙が自分から向かって行ったのだ。 これは、ブリーダーだったならば、誰しも涙を流して喜ぶ瞬間だった筈だ。 男も、急いで台所へと足を運ぶ。 「よし! きょうはパチュリーが元気になるお祝いにしよう!!」 台所から、沢山のお菓子を持ってきた男が宣言すると、ゆっくり達も元気よく賛成した。 「「「「うん!!! ぱちゅりーはやくげんきになってね!!!」」」」 「むきゅ~♪ げんきになるよ!!!」 蒸し暑い、よどんだ空気も吹き飛ばすくらい、賑やかで晴れやかな夜となった。 ―― 稲が黄金色に輝き、水田の水も抜けきった。 この頃には小さかった赤ちゃんゆっくりも、体はまだ小さいが赤ちゃん口調は抜けてきた。 この日、ゆっくり達は男に連れられて近所の家へ出かけた。 ゆっくりできるかテストだよ。 男にそう言われたゆっくり達は日頃の成果を存分に発揮した。 「こんにちは!! ゆっくりさせてもらえますか!!!」 これはお家に入るときの挨拶。 「おじゃまします!!」 中に入れてもらえるときの挨拶。 「いただきます!!」 モノを貰って食べるときの挨拶。 「むしゃむしゃ」 食べるときは、食べ溢さずにキチンと口の中に入れる。 「おいしかったです!!」 食べ終わった後に言う台詞。 「さようなら!! またゆっくりさせてください!!」 お家を出て行くときの挨拶。 それを終えると、男と、その家の家族から拍手が送られた。 「うん。合格。後は明日収穫予定の米のでき次第だよ!!」 「いやー。一家全員で楽しみにして待ってるよ! ゆっくりがんばってね!!!」 「「「ゆっくりがんばるよ!!!」」」 おじさんだけではなく、始めて会った人間からも褒められたことがゆっくり達には嬉しかった。 そして、合格と言ってくれた事も。 その日、ゆっくり達は興奮してなかなか寝付けなかったが、明日の為に随分早い時間から床に入ったので、結果的に睡眠は十分取れた。 そして、今日は待ちに待った収穫の日。 この日の為に毎日泥だらけになりながらもキチンと仕事を続けたゆっくり達には特別な日である。 「ほら、良い稲だ!! この束をあっちにはこんでくれ!」 「うん!! いっぱいなってるね!! ゆっくりすぐにはこぶよ!!!」 自分達がキチンと働いた田んぼからちゃんとお米が取れれば、人間達とゆっくりできる。 「んーしょ! んーしょ!! ふう~」 言われた場所に稲を運び終わったゆっくり霊夢は、他のゆっくりに聞こえるような声で叫んだ。 「みんなみて!!! れいむたちがおてつだいしたおこめがちゃんとできてるよ!!!」 「ゆ!! ほんとうだ!!!」 「やったねおかーさん!!!」 「これでみんなゆっくりできるね!!!」 大きく育った子供達も、パチュリーもアリスも、その成功が意味する事を知っている。 だからこそここまで嬉しくなるのだ。 今まで苦労して、人間とゆっくりするためにこの日まで頑張ってきたのだ。 「おーい!! よろこぶのもいいけど、こっちもてつだってくれ!!」 沢山の稲を抱えて佇む男。 その元へ慌てて皆で駆け寄っていくゆっくり達。 その顔はいつか見た花のように燦々と輝いていた。 「「「「おじさん!! いまゆっくりいくよ!!!!」」」」 その夜。 昇り始めた月には、はっきりとウサギの陰が映っているが、この家の住人だけはそんな事は関係なかった。 「ゆっゆ♪ まりさおいしようだね!!!」 目の前には、 「ゆ~♪ れいむもがんばったもんね!!!」 このひまで、 「「「おかーさんがんばったよ」」」 泥だらけになりながら、 「「「れーむたちもがんばったもんね♪」」」 がんばってお手伝いした、 「やっぱり、とかいはのありすはしんまいがにあってるね!!!」 田んぼの新米が、 「むっきゅ~~~♪」 大きなたらい入って湯気を立てていた。 まさに銀シャリと言うに相応しいその米の輝きは、ゆっくり達がゆっくりできるように頑張った苦労を称えているかのようであった。 「おめでとう。君達は随分礼儀正しくなったよ!! これならもうだいじょうぶ!! 明日からは、このお家を出て、この街でゆっくりくらせるよ!!!」 そう言う男の目に涙が流れている。 余程この日が待ち遠しかったのだろう、嗚咽交じりになりながらゆっくり一匹一匹に声をかけていく。 「おじさん!! なかないでね!! 時々遊びにくるから!!」 「うん!! げんかんからこんにちはしてはいってくるよ!!」 「とかいはのありすは、おてつだいしてもらったたべものをもってくるよ!!!」 「むっきゅ~!! ぱちゅりーもおはなしいっぱいおぼえてあそびにくるよ!!!」 一匹一匹、男の事を心から心配して、時々遊びに来ると口々に男に話す。 まるで、小さい頃から育て上げた娘が嫁いでゆく時のようだ。 おそらく、以前のゆっくり達を育てたときもこのようなやり取りがあったのだろう。 「……ああ。いつでもおいで!! ゆっくりまってるよ!!!」 「「「ゆっくりまっててね!!!」」」 その後に訪れる笑い声。 長く過ごした、ゆっくりと男だけが知っている笑いだった。 「よし、ごはんが冷めるからさっさと準備しようか?」 「うん!! じゅんびてつだうよ!!!」 「よしよし。でもその前に、苦労して作ったご飯をちょっとつまんでみな!」 そう言って、たらいのご飯を少量紙皿に移した男はゆっくりの前にそれをおいた。 口の周りに付かないように注意しながら食べて言うゆっくり。 「おいしい!! おじさんこれすっごくおいしいよ!!」 「そりゃあ、君たちが苦労してお手伝いした田んぼだもんな!」 「むしゃむしゃ……。おいしーね!!」 「ねーー!!」 どうやら、今年の米も上々のようだ。 つまむ程度なので、決して多い量では無いがゆっくり達は文句も言わず笑顔で食べ終えた。 少々もち米が混ざっているようで少しべたつきがある。 これも、今夜のメニューに必要なものなのだろう。 「おいしかったよ!! はやくおりょうりつくろうね!!」 そう、今は料理の途中だったのだ。 以前は食欲だけが先走っていた霊夢もキチンと我慢することができるようになっていた。 今日の献立は聞かされていない、しかしきっと最後の食事は豪華なものになるのだろう。 「うん。ところで皆前に話した害虫のお話は覚えてる?」 「むっきゅ!! かってに野菜とかを食べちゃうむしさんのことだよ!!!」 パチュリーが元気よく答えると、周りからも似たような答えが返ってきた。 「うん。きちんと覚えていたね! それじゃあお料理を初めようか?」 それだけ言って、男は今晩の夕食作りに取り掛かる。 「とかいはのありすはしってるよ!! こういうときはでなーっていうんだよ!!」 「ありすはものしりだね!! ……ゆ?!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!!!」 突然、この家からは聞こえるはずの無い声が響いた。 それは、よく加工場や紅魔館から聞こえる声。 「れ!! れいむのこどもがーーー!!!」 そう、つまりはゆっくりの叫び声。 対象は子供霊夢だった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーー!! お、おじさん!!!! どうじてーーー!!!!」 既に瀕死の重症を負った子供霊夢は、残った力を振り絞って男に尋ねる。 きっと、何かわけがあるはずだと考えて。 「だって………………から」 「ゆ! ゆっくりじだがっだーーー!!!!!! ……」 そして、何時も通り男から何か理由をを聞かされると、そのまま息絶えた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!! れーむのこどもがーーーーー!!!」 「まりざのこどもがーーー!! おじさん!! どうしてこんなごとするの゛ーーー!!!」 二匹目のゆっくり、子供魔理沙を引きちぎっている男に詰め寄る二匹。 「どうじだの!!! わるいものでもたべたの?!!!」 「それども、そのごだじはゆっくりできないの?!!!」 生き残った自分の子供達を失ったことで親はかなリ動転している。 「そんなこと無いよ。この子は皆と同じだよ!」 子供魔理沙の餡子をたらいの中へ移した後に、ゆっくり達に向き直って男は微笑んだ。 「だったらなんで!! なんでれーむのあがじゃんを……」 「なんで? だって君達は害虫だよ。勝手に畑を荒らすし、人の家も荒らす。唯の害虫の方がまだましだよ。生憎と、 害虫はキチンと教育しても害虫だからね。キチンと処分しないとね」 場が凍った。 湯気を上げ続けるたらいだけが、この異常な場から抜け出している。 「ゆ? おじさん!! れーむたちはぶりーだーのおじさんのところでがんばったよ!! ゆっくりできるんでしょ!!!」 「そうだよ!! まりさたちはがんばったよ!! おじさん、これもおべんきょうなんでしょ!! こどもたちもほかのばしょにいるんでしょ?」 「……」 その問いかけに答えずに男は四匹の子供ゆっくりを掴んで。 「ゆゆ!! おじさん! ゆっくりさせてよ!!」 「ゆっくりできるんだよね!!」 「……」 「「「「ゆっびちゃ!!!! ……」」」」 力を込めて、凍った場を一気に溶かす。 溶かすと言うよりも砕くといったほうが良いのかもしれないが……。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……れーむのこどもが……」 「まりさの……まりさのかわいいこどもが……」 呆然と桶の中を眺める二匹。 その横では、パチュリーが引きちぎられようとしているが、この二匹は助ける元気が残されていなかった。 ただ、呆然と見つめているだけだ。 「むっきゅ!! おじさんはさいしゅうしんさをしてるんだよね?!! ぱちゅりーはゆっくりしたいよ!!!」 「良いとも。いったろ? ここで過ごしたゆっくりは皆ゆっくりしてるよって。君もずっとゆっくりできるよ。ほら、今処分してあげるから」 「いだ!! いだいよーーー!!! ゆっぐりざぜてーーー!!!!」 暫く力いっぱい千切ろうとしたが、子供のようにはいかないようで包丁を取り出して頭の上を切りとる。 「はぁはぁ……!! むきゅ? ぼーじ!!! ぼーじがえして!! あ!! あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーー!!!」 間髪いれず、しゃもじで中の餡子を掻き出していく。 「むっきゅ!! ごめんなざい!! おじさん!! ゆる!! じで!!! ……」 男は、大量の餡子を桶の中へ移し、饅頭の皮はゴミ箱に捨てた。 「さてと、次はこっちを先に料理するか」 男が向かったのは、呆然としている二匹ではなく、ゆっくりアリスだった。 「ゆゆ!! おにーさん!! ありすはとかいはだからきちんとゆっくりできるよ!!! だからもうさよならするよ!!!」 慌てながら、出口に向かっていこうとするアリス。 それを逃がすはずも無く、男は捕まえたそれをまな板の上へと運んだ。 「お、おじさん!! ありすはとかいだがr……」 「関係ないよ。君達は害虫だって言ったろ? 特にお前は、はつかねずみ以上に性質が悪い害虫だよ。かってに害虫の数を増やしちゃうしね」 「ゆ? ちがうよーーー!! ありずはがいじゅうじゃないよーーー!!!」 沸騰したお湯の中へ袋ごとカスタードを入れる、そのままだと固まっているので調理し辛いのだ。 「あづいーー!!! おじざんあづいよーー!!! だじでーーー!!!」 全体に熱が伝わるように、時々かき混ぜる。 袋の開口部を下にすると、騒音も気にならない。 「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ!!!」 暫く経ったらお湯の中から取り出す。 「おじざん!! ありずはどがいはじゃないですーー!!! しゅーだんしゅーしょくでじだんでずーーー!!!!!」 額に大きな穴を開け絞り出す、このとき中のカスタードは熱いので注意が必要である。 「あがっががあああああーーーー!!!!!!」 取り出し終えた袋をゴミ箱へ捨てる。 どうやら、これはクレープに使うようだ。 「よし、こっちも仕上げだ」 「……ゆ~?」 「……おじ……さん?」 未だ呆然としている二匹の前に近づく男。 それを見て二匹はここ数ヶ月のことを思い出した。 勝手に人間の畑を荒らして子供達が沢山いなくなった。 そして、残った家族でゆっくりしようとブリーダーのお家へ向かった。 初めは大変だったけど、一緒に来たアリスやパチュリーと一緒に頑張った。 色々覚えた頃、初めてお外に行った。 そこで、人間の田んぼを手伝った。 これが上手くいけばゆっくりできると思ったから一生懸命頑張った。 アリスが大勢着たときも、逃げずにパチュリーを守った。 以前の子供たちのように失いたくなかったから。 テストもキチンとできた。 その後、キチンとご飯ができた。 それを、おじさんが食べれるようにしてくれた。 がんばったご飯は美味しかった。 これでおじさんのお家から、街へ出てゆっくりできる。 その筈だった。 「いいかい? よーくきいてね!!」 男は、今までゆっくり達にモノを教えているときと同じ口調で話し始める。 「おじさんはゆっくりブリーダーです。でもキチンと勉強したゆっくりを、おじさんはお外に出しません。田んぼを手伝って美味しいご飯ができたら お外に行けると言ったのも本当です。でもおじさんはお外には出しません。それは、キチンと自分の事を理解した害虫が、最後に害虫として死んでゆ く時の絶望した顔を見るのが好きだからです。そして、私はまだ二十台なのでおにーさんです」 「ゆー。れーむはゆっくりできるの? ちゃんとごはんもできたよ?」 「まりさも、ちゃんとごはんつくるのてつだえたよ。にんげんとゆっくりしたいよ!」 幾分、表情が元に戻ってきた二匹は、再度男に尋ねた。 今まで、頑張ってこれたのは人間とゆっくりしたかったから。 「できません。君達は害虫だから。害虫は害虫らしくゆっくり死んでね!!!」 ゆっくり達の答えも聞かず、餡子の袋の上部を切ってゆく。 「ゆーー!!! いだいよ!! おじざんれいむだぢをゆっぐりざぜてーー!!!!」 「まりざたちはゆっぐりじたいよーー!!!」 そのまま、餡子の袋から餡子を取り出す。 「あっががあああ!! やめでぇーー!!! れーむのながみだざないでーーー!!!!!」 「まりざのあんごがーーー!!! おじざん!! もどしで!!! もどしでね!!!」 そういっている間にも、ドンドン餡子の量は減ってゆく。 「「…………ゆ!!」」 絶望し途切れそうになる意識の中で、二匹は自分達を呼んでいる声を聞いた。 「おかーーしゃーーん」 「ゆっくりしよーーね!!」 「「……こどもたちだ……」」 それは、失った子供達の姿。 「むっきゅーー!!」 「とかいはのありすはじかんにるーずなの!!!」 「「ありす……ぱちゅりー……」」 そして、今まで苦楽を共にした友人だった。 「「っ!!!」」 まっていまいくよ!! そこ言葉を、まさに発しようとした時だった。 「畜生に神はいないよ♪」 「「……ゆっぐりぎだがった!!!」」 忽然と、周りからゆっくり達の姿は消えた。 そして、最後の最後で完全に絶望した餡子袋も、ゴミ箱に捨てられた。 今日の男の食事はおはぎとクレープ。 しかし、一つだけ違うことがある。 それは、おはぎを多く作った事。 理由は簡単だ。 米を無事収穫できたお祝いに、近所の人へおはぎを配るためだ。 月が綺麗に夜空に舞う頃、おはぎを配り終えた男は、何時ものように一人だけの食事を取って床についた。 ―― 一面、白い雪化粧で覆われる冬。 田んぼは子供達の格好の遊び場になる。 食事を支えるこの土地は、この間は子供が笑顔で過ごせるように、沢山の雪を蓄えた。 ―― それが、土に帰る春。 村では野菜や稲の準備が始まる。 それは、同時に男の仕事始めでもある。 「おや? 君達は何処から入ってきたのかな?」 その日も男はペット一匹居ない家で一人で食事を取る。 田んぼはまだ何もない。 ただ、これからお世話をするであろうモノ、その餡子の様に黒い土に覆われているだけだ。 このSSに感想を付ける
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「れいむ」 「むしさん」 「はい、最後に“ん”ってついた!」 「ゆゆっ!れ、れいむ“ん”なんていってないよ!?」 「いいや、言ったね。もし嘘をつくなら2匹に罰ゲームだ!」 状況を簡潔に説明しよう。 俺は勝ったら子どもに罰ゲームの虐待というルールでれいむとしりとりをしていた。 負けた場合はたったの1勝でも家族全員解放という破格の条件だ。 「さて、まずはこの子まりさを・・・」 「ゆゆっ、やめてね!まりさはゆっくりしたいよ!?」 「お前がゆっくり出来ないのはお前の親のせいだから文句は親に言え」 れいむの子どもはれいむ種とまりさ種が3匹ずつ。 現在は小さな金魚鉢の中に皆仲良く閉じ込められている。 そこから目星をつけた子まりさを引っ張り出すと、家族全員に見える場所へと連れて行き・・・ 「そぉい!」 「ゆぴぃ!?」 挨拶代わりにでこピンをお見舞いしてやった。 この程度では痛がりのクセに案外頑丈なゆっくりの身に危険が及ぶことは無い。 「ほれ!よっ!・・・・・・どりゃ!」 「ゆぐぅ!?ゆひぃ!?いぢゃいよ・・・ゆぎゅ!?」 丈夫なのを良いことに調子に乗って何度も何度もでこピンを食らわせる俺。 一発打ち込まれるたびに子まりさは悲鳴をあげ、泣きじゃくっては無様な表情で許しを乞う。 その表情や言葉遣いがいっそう嗜虐心を刺激することにも気付かずに。 「や、やめぢぇね・・・まりしゃ、ゆっくぢぢたいよぉ・・・」 「だからそれは俺にしりとりで負けた無能な母親に言え」 「れいぶ、むのーじゃないよ!?」 トドメに今までよりも強烈なでこピンをお見舞いすると子まりさはれいむ目掛けて飛んでいった。 母親にぶつかった彼女はぽよん、と弾き返されてから地面に落下するところころと床を転がる。 家具にぶつかって動きが止まったところで、子まりさはのろのろと立ち上がり、涙を流しながら母のほうへ跳ねて行く。 「おかーしゃあああああああん」 「ゆゆっ、れいむのおちびちゃん!すーりすーりしてあげるからゆっくりいそいでね!」 れいむも我が子の方へと跳ねて行き、徐々に縮まってゆく2匹の距離。 2m、1m、50cm・・・しかし、その距離がゼロになることはなかった。 「はい、続きは俺にかってからね」 「おぢびぢゃああああああああああああん!?」 「おきゃあああああさああああああ・・・ゆべっ!?」 あと数センチで皮と皮が触れ合うというところで俺に捕まり、金魚鉢に放り投げられる子まりさ。 結構な勢いで叩き込まれたせいか、金魚鉢の中でぐったりしているが恐らく大丈夫だろう。 「さてと・・・ゲーム再開だ、拒否ったら子どもが死ぬぞ。まりさ」 「ゆっぐぢりがいぢだよ・・・さ、さ・・・さん!」 「さん?ああ、数字の3か」 「そ、そうだよ!ゆっくりりかいしてね!?」 「はい、また“ん”がついた。子どもに罰ゲーム決定!」 そう言うと、寧ろ言いながら適当な子れいむを取り出すと今度は天井目掛けて放り投げる。 と言っても室内の高さは3mもなく、子れいむはすぐに天井へと叩きつけられた。 「おそらをとんでりゅ、べ!?」 何故か一瞬天井に張り付いたかのように中空にとどまり、それからゆっくりと剥がれ落ちて俺の手の上に落ちる。 当然、俺はすかさず子れいむを天井へと放り投げ、子れいむは再び天井と熱い接吻をかわした。 「おぞらを、ゆびぃ!?」 「やべぢぇね、おっぞらきょわ、いっ!?」 「れいむのおぢびぢゃああああん!ゆっぐぢー!ゆっくぢしでねー!?」 「ゆっぐぢでぎ、ゆぴゅ!?」 何度も何度もその作業を繰り返し、俺が飽きる頃には子れいむの顔は最初の1.5倍くらいに腫れ上がっている。 彼女をさっきの子まりさと同じようにぞんざいに金魚鉢に放り込み、れいむにゲーム再開を告げつつ「ありす」と言った。 「す、すす・・・すっきりー」 「お前らの中でもありすってそういう認識なのか。じゃ、りす」 「すっきりー」 「同じのを2回は反則。よって罰ゲームな」 さっきのとは別の子れいむを捕まえると、爪で皮に切り傷を入れ、そこを始点にして皮を剥いてやった。 皮を傷つけるなんて生易しいものじゃない。皮を、聴覚もかねるがゆえに人間以上に敏感な皮を剥ぎ取られるのだ。 犠牲になった子れいむは「ゆぴいぃっぃいぃぃぃぃいいい!?」と絶叫しながら白目を剥いている。 「大丈夫だ。3回で終らせてやるから」 「ゆぎぃぃぃいいいぃぃぃい!?」 「やべぢゃげでね!いだがっでるよ!?」 「恨むんなら俺に勝てない母親を恨むんだぞ?」 などと子れいむに言い聞かせながら2度目の皮むき。 かなり慎重に剥いているので1回で全体の1/3を剥ぎ取ることができる。 子れいむは必死に抵抗するが、手元を狂わすほどの影響さえも無い。 「ゆひぃぃぃぃぃいいぃぃぃぃいいぃ!?」 「やべぢぇええええええ!」 「ゆっくり出来ないのは全部お前の母親のせいだぞ~」 「でいぶのおちびぢゃんをゆっぐぢさせであげでえええええ!?」 「それなら勝て、以上」 泣きじゃくり、俺に許しを請うれいむにそう吐き捨てると3回目の皮むきを開始した。 既に髪の毛の無い場所の表面のつるっとした皮は完全に剥ぎ取られてしまっている。 それから、残された皮も黒くて意外に艶やかな髪の毛ごと俺の手によって剥ぎ取られてしまった。 「禿げ饅頭だと仲間に殺されかねないよな・・・」 あっという間に目と口のついた呻く饅頭になってしまった子れいむ。 流石に家族に殺されるのは忍びないのでリボンをターバン風に巻いてやって金魚鉢に戻した。 こんな調子で1時間後。 「さあ、れいむ。25回目にしてようやく勝てたからもう解放してあげるよ!」 「あ、あでぃがどうございまずうううううう!」 「「「「「「ゆ、ゆぅ・・・」」」」」」 わざと負けてやったことでようやく解放されたれいむは、衰弱しきった子ども達を口の中に入れて巣へと這いずっていった。 もっとも全員4回ずつ罰ゲームを受けたことで、子ども達は野生では生きていけないほどの傷を負ってしまっている。 それと同時に、全く俺に勝てない母れいむに対しても拭いようのない不信感を抱いてしまった。 あの一家が全滅するのも時間の問題だろう。 「・・・そういや、何であんな連中と戯れてたんだっけ?」 徐々に小さくなってゆくれいむの哀愁漂う背中を見つめながら、俺はそんな疑問を口にした。 ---あとがき--- 以上、大富豪と麻雀のお題でした 名無しなんだ「玉男よ・・・お前には『親子』というお題をくれてやる」 ”ゆ虐の友”の従業員「俺からのお題は・・・『罰ゲーム』だ!」 名無しなんだ「なお、巣に帰った一家の全滅まではあねきィがSSを補完するものとする」 ”ゆ虐の友”の従業員「共同作業って奴だな・・・くくく」 ってことであねきぃ、後はよろしく
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元ネタは『滅びの王国』と言う作品に出てきた邪気眼溢れる必殺技。 小ネタ。 虐待描写どなたか書いてください。 イヤほんとに。 「なぁゆっくりよ、ゲームをしないか。勝ったら俺からお前らにご飯を沢山やろう」 「「「「ゆっくりちょうせんするよ!!」」」」 えぇと参加ゆっくりはまりさにれいむによーむにありす……まぁ平均的だな。じゃぁ我慢大会を始めようか。 「おにいさん、なんでれいむたちをはこんでいくの!?」 「なにって、お前らをゲーム会場に連れてくためさ」 まぁ、場所を移すとは言ってなかったがな。 「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」 準備しておいた『我慢大会』の会場……と言うか俺と酔狂な河童が作った赤と黒の市松模様のゲーム板にれいむたちを袋から出して置いていく。 「「「「おにいさん、げーむのるーるをおしえてね!!」」」」 「期間は一日・ルールは四つ、動くな喋るな振り向くな さもなくば死ね」 「「「「!?」」」」 とりあえず例を見せてやらんとす。 「やめてね! はなしてね!!」 と叫んでいる前から捕まえていたゆっくりまりさをゲーム板とは別に用意した同じシステムの板に置く。 「まりさはゆっくりにげゆべっ!!」 「……4番目を選んだな」 まりさが逃げようとした次の瞬間、赤い板から槍が飛び出しまりさを串刺しにし(急所を外しているため生きたまま)、黒い床が穴となりまりさを呑み込んだ。 「まぁ、こうなるわけだが……あっ! 今からスタートな?」 と叫んでボタンを押す。そして俺はとっとと家に戻る。明日も早いんだ。 明日の朝にでも確認してやって生きてたら約束どおり飯をやろう。 後書き。その後は勝手に書いても構いません。全滅だろうが、生き残ったけど酷い目に遭ったよ!!でも構いません。 槍と穴の他には火と鋏があります。
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シムゆっくり仕様書 ver.0.1.0 ■概説 └―─────────────────────────────────────────────── このゲームは、ゆっくりを育成するゲームです。 ゆっくりは限られたスペースを持つ『箱庭』で生活し、あなたはその『箱庭』の維持管理を行います。 ゆっくり達はあなたが見ていることを知りませんし、あなたがゆっくり達を見ていることを知られてはいけません。 あなたは、昼はただゆっくりの生活を見守り、夜の間に彼らの生活環境を整えることで、ゆっくりの生活を支配します。 このゲームに、特に終わりはありません。あなたがゆっくりを育成する限り、ゲームは続きます。 ただし、あなたが育成するゆっくりが全滅したら、ゲームオーバーです。 あなたなりのやりかたで、ゆっくりを育ててください。 なお、このゲームは18禁です。 ■初期状態 └―─────────────────────────────────────────────── ゲーム開始時、あなたには以下のものが与えられます。 箱庭×1 資金10000円 また箱庭の中には、以下のものが入れられています。 ゆっくり一家族 りんごの木Lv.1 岩(大) 以上の状態からゲームがスタートします。 ■箱庭について └―─────────────────────────────────────────────── ゆっくりが生活する、限られた空間です。およそ15m×15mの広さを持ちます。 あなたはこの空間内で、ゆっくりを育成していかなければなりません。 箱庭には現実世界と同じく、時間や天候の概念があります。ただし、四季はありません。 また1m四方の空間一つにつき、様々なものを設置することができます。 さらに時々、ゆっくりが土や茂みの中から、アイテムを発見することがあります。 発見されるアイテムには、高額売却可能なものや危険物などがあります。 箱庭内では、以下のようなイベントが発生します。 ○外敵襲来 夜になると、時々ゆっくりに害をもたらすゆっくりが襲来する場合があります。 あなたはこれを駆除しなくてはなりません。詳しくは後述します。 ○天変地異 『天気予報装置』を持っている場合、あなたは翌日の天気を予測できます。 しかしこのイベントが発生すると、天候が突然変化し、しかも大きな被害をもたらします。 具体的には、大雪、地震、大嵐などです。これらの突発的な事態への対処も大切です。 なお天変地異は、『インスタント早苗さんの奇跡』などのアイテムで回避可能です。 また同アイテムによって、人為的に引き起こすことも可能です。 ○門扉解放 箱庭の四方の壁の中央には、閉じられた門があります。 この門はときどき開き、隣接する箱庭にすむゆっくりとの交流を可能にします。 しかし、母体サイズのゆっくりには、この門は小さすぎるので通ることができません。 また隣に住むゆっくりが必ずしも善良とは限らないので、警戒が必要です。 門は朝から夕方まで開いています。 ○門扉卍解 全ての箱庭の全ての門扉が解放されます。 この状態になると、ゆっくりは他のゆっくりの箱庭を通って、さらに別のゆっくりの箱庭に行くことができます。 しかし好奇心旺盛なゆっくり達は、そのまま行って帰ってこなかったりすることがあります。 また門が閉じたとき、自分の箱庭の中に見慣れぬゆっくりがいるということも、よくあります。 ある意味、ハイリスクハイリターンのイベントと言えるでしょう。 上記の門扉解放と、このイベントを有効にしたくない場合は、扉の前に岩などの通行不可能なオブジェクトを置きましょう。 なお箱庭は、最大で九個まで持つことが可能です。 ■時間概念 └―─────────────────────────────────────────────── 一日は、大きく昼と夜に分けられます。 昼はさらに朝・昼・夕と分けられますが、あくまで時間的な区切りであり、何かあるというわけではありません。 ○昼パート 昼は、ゆっくりが活動する時間帯です。ゆっくりは朝目覚め、夕方になると就寝します。 また朝には、果物の木が果実を実らせます。 基本的に、日中は管理者であるあなたがゆっくりの環境に手出しをすることはできません。(例外はありますが) もしあなたが育てるゆっくりに何らかの危険が迫ったとしても、何もできないので、やるべきことは次の夜パートできっちりやっておきましょう。 ○夜パート 夜は、あなたが行動する時間帯です。 あなたは夜のうちに、オブジェクトの設置や外敵の駆除といった、様々なアクションを起こせます。 あなたが取れる行動は以下の通りです。 アイテム関連 ‐アイテムの購入 ‐アイテムの使用 ‐アイテムの拾得 オブジェクト関連 ‐オブジェクトの設置 ‐オブジェクトの移動 ‐オブジェクトの撤去 罠関連 ‐罠の設置 ‐罠の撤去 ‐捕獲アイテムの使用 ゆっくり関連 ‐ゆっくりの捕獲 ‐ゆっくりの加工 ‐ゆっくり&ゆっくり加工品の売却 『アイテム』とは、あなたが資金を消費して購入する様々な品物のことです。 多種多様な種類があり、役割や効果も多くあります。 『オブジェクト』や『罠』は、箱庭内に設置可能な『アイテム』の一種です。 以下に、それぞれについての説明を行います。 『アイテム』について オブジェクト、罠を含めた、資金で購入する品物全てをアイテムとも呼称しますが、ここでは管理者であるあなた自身が使うアイテムについての説明を行います。 このアイテムは、あなた自身が使用することで箱庭内に変化をもたらすものです。 アイテムを使用することによって、ゆっくりの生活環境を調整するのが主な目的となります。 また、一部のアイテムを購入することによって、行動の幅が広がります。 具体的には、例えば『ゆっくりの加工』というコマンドは、ゆっくりを加工するための道具がなければ行えません。 また、アイテムには、使いきりタイプのものや、恒久的に使用できるもの、持っているだけで効果を発揮するものなどがあります。 注意して欲しいのは、後述するオブジェクトや罠は撤去すると自動的に売却されますが、アイテムは売却できません。 そのため、持っているだけで効果を発揮するものを購入する場合は、充分考慮した上で購入してください。 なお、時折ゆっくりが箱庭内でアイテムを発見することがあります。 そういったアイテムは、あなたが拾得して使用もしくは売却することが可能です。 ただし、ゆっくりが家に持ち帰ってしまったアイテムを拾得すると、翌朝騒ぎになることがあるので注意しましょう。 また爆発物や可燃物といった危険なアイテムも存在しますので、注意してください。 『オブジェクト』について 箱庭内に設置する様々な物体のことを、オブジェクトと総称します。 オブジェクトを設置することによって、ゆっくりの生活環境を整えることが主な目的となります。 ゆっくりが住むための家や、果物のなる木、河川などもこのオブジェクトに分類されます。 箱庭には、初期状態から既に『りんごの木』と『岩(大)』のオブジェクトが設置されています。 一部のオブジェクトは、アップグレードやサイズアップを行うことが可能です。その際、差額分の資金が必要となります。 逆にダウングレードやサイズダウンも行えます。その際、差額の半分の資金が戻ってきます。 売却も可能です。売却した場合、購入金額の半分の資金が戻ってきます。 またオブジェクトによっては、ゆっくりの干渉を受けるものがあります。場合によっては破壊される可能性があるので注意してください。 また、資金を100円使うことによって、その夜の間は既に設置済みのオブジェクトを自由に移動させることができます。 ただしゆっくりがいる家や木を移動してしまうと、ゆっくりが無防備な場所に晒されてしまうことになるので、注意してください。 『罠』について ゆっくりを捕獲・殺害するために箱庭に設置する物体のことを、罠と総称します。 罠によって外敵ゆっくりを駆除することによって、箱庭内の安全を保つことが主な目的となります。 様々な罠があり、それぞれ違った効果を持ちます。一部はオブジェクトとしての機能を併せ持つものもあります。 罠には、大きく分けて捕獲型・移動型・殺傷型があり、またそれぞれに使い切りタイプと恒久タイプがあります。 また、相手となるゆっくりによっては効果がないものもあります。 アップグレードできるものはありませんが、売却時のルールはオブジェクトと同じです。 注意すべき点として、これらの罠にはあなたが育成するゆっくりもかかる可能性があるということです。 そのため、未使用のままの罠は、できるだけ撤去することが望ましいでしょう。 次に、『ゆっくり関連』コマンドについて説明を行います。 『ゆっくりの捕獲』 眠っているゆっくりを捕獲し、ストックします。 またこのとき、あなたが『虫取り網』などのアイテムを持っているなら、疲れて眠った外敵ゆっくりを捕獲することも可能です。 『ゆっくりの加工』 ストックしているゆっくりを加工します。このコマンドには、『クッキングセット』『日用大工セット』などのアイテムが必要です。 ゆっくりは基本的に、食料品へ加工されます。 食料品に加工されたゆっくりは、そのまま売却するよりも高値で売れることが多いです。 また加工対象には、捕獲した外敵ゆっくりなども含まれます。 なお加工の際には、ゆっくりの音声のオンオフが可能です。 『ゆっくり&ゆっくり加工品の売却』 捕獲したゆっくりや、ゆっくりの加工品を売却するコマンドです。 このコマンドによって、あなたは収入を得ます。無論、良いゆっくりほど高く売れます。 また加工の場合と同じく、ゆっくりの音声のオンオフが可能です。 以上が、あなたが夜に行える行動の概要です。 ■外敵襲来 └―─────────────────────────────────────────────── シムゆっくり夜パートのメインともいえるイベント、それがこの『外敵襲来』です。 昼パート終了時、マップの四隅に『?』マークが表示されることがあります。これが外敵襲来イベント発生のサインです。 夜になると、その『?』マークの位置から外敵ゆっくりが出現します。あなたはこれを駆除しなければなりません。 外敵ゆっくりが出現する夜、あなたには二回の行動権が与えられます。 通常の夜は一度しかオブジェクトの設置や撤去はできませんが、外敵が襲来する場合は、設置→外敵襲来→設置と、二回に分けて行動することが可能なのです。 あなたは一回目の行動ターンで罠を設置し、二回目の行動ターンで罠の撤去を行うことが望ましいでしょう。 以下に、襲来する可能性がある外敵ゆっくりについて説明を行います。 ゲス○○(小型~通常サイズ・地上タイプ) ○○には、各ゆっくりの名前が入ります。性格が極めて悪辣なゆっくり達であり、同じゆっくりであろうと容赦しません。 略奪、強姦、奴隷化、はては殺害や捕食まで、ありとあらゆる悪事を働きます。 3~10匹ほどの集団で襲来し、混成部隊だったり、家族で落ちてくる場合もあります。 特に注意すべきなのは、悪知恵が働くゲスまりさです。また動きの素早いゲスみょん・ゲスちぇんも要注意です。 ただし、ゲスぱちゅりーにだけは特に気を配る必要はありません。 どれだけゲスになろうと耐久力がないので、襲来時に天井から落ちてきたときにほぼ確実に絶命します。 とはいえ所詮ゆっくりな上に、空も飛べないので、あまり苦労することなく駆除できるでしょう。 発情ありす(通常サイズ・地上タイプ) 最初から発情状態にあるありすです。ゆっくりを見つけると見境なく襲い掛かり、すっきりー!しようとします。 厄介と言えば厄介ですが、発情状態で前後不覚になっているため、駆除はゲスゆっくりより簡単でしょう。 あえて見逃し、育成しているゆっくりを増やすということもできます。 また捕獲した場合、夜が明けると普通のありすになっています。 れみりゃ(通常サイズ・飛行タイプ) 首だけのれみりゃです。捕食種であるので、他のゆっくりを捕食します。 非常に活動的で、食欲も旺盛ですが、獲物を見つけられないと木陰などで眠り始めます。 ゆっくりが住む家の防衛が磐石なら、あえて放置し、あとで捕まえるのも良いでしょう。 結構高額で売れます。 ふらん(通常サイズ・飛行タイプ) 上記のれみりゃとほぼ同じですが、こちらのほうがより凶暴性・残虐性が高いです。 また、獲物が見つからないと癇癪を起こし、オブジェクトを破壊する場合もあります。 加えて、眠らずに獲物を探そうとする場合もあるのでより注意が必要です。 れみりゃより高額で売れます。 胴付きれみりゃ(通常サイズ・地上タイプ) ウザいです。兎に角ウザいです。 ゆっくりの敵というより、むしろあなたの敵といったほうがいいかもしれません。 背中に翼がありますが、飛びません。飛べることを忘れています。 ただし捕食種としての戦闘能力は折り紙つきで、狙われたゆっくりはほぼ明日の朝日を見ることはありません。 獲物を見つけられないでいると、踊り始めるか眠ります。 かなり高額で売れますがウザいです。 胴付きふらん(通常サイズ・地上/飛行タイプ) 相当厄介な捕食種です。胴付きれみりゃの良いところ全てを吸い取ったかのように強いです。 こちらは飛行できることを忘れておらず、また地上での活動も当然のように行えます。 警戒心が強いため、並の罠は突破されてしまう可能性もあります。 またゆっくりが家の入り口を塞いでいても、それを突破するだけの技術があり、極めて注意が必要です。 獲物を見つけるまで眠りません。確実に駆除しましょう。 かなり高額で売れます。 ゆっくりレティ(大型サイズ・地上タイプ) 大型の捕食種です。 動きは非常にゆっくりとしており、その大きさゆえ足元があまり見えません。駆除は容易と言えるでしょう。 ただし大型種であるため、通常サイズのゆっくりを対象とした罠は効果が薄いか、ありません。 大型ゆっくり用の罠を使用することをお勧めします。 ゆっくりを見つけると長い舌を伸ばして捕食してしまいます。 一度の食事につき一家族丸ごと平らげてしまいかねないので、油断は禁物です。 食事が終わると眠りにつき、中々起きることはありません。 大きさに反し、引き取り手がいないため、良い値段はつきません。 ゆっくりゆゆこ(大型サイズ・地上タイプ) 最悪の外敵ゆっくりです。 ゆっくりのみならず、オブジェクト、果ては罠まで、その脅威の『吸い込み』によって胃の中に収めてしまいます。 そこら中のものを片っ端から吸い込んでしまうので、即時の対処が求められます。 石の家に住むゆっくりなら大丈夫ですが、食料まで無事かというと…… 希少性ゆえ高額で売れますが、捕獲よりも殺害を推奨します。 ドスまりさ(超大型サイズ・地上タイプ) 特殊なゆっくりです。 非常に大型であり、人間に対して理解を示す、善良なゆっくりです。 外敵というよりは、箱庭に住むゆっくりがゆっくりできているか気にするだけなので、例外的に対話による退去も可能です。 ただし、『ここのゆっくりがゆっくりできているか確かめるよ!』と1~3日居座ろうとすることがあります。 許可するかどうかはあなたの自由ですが、中にはドスまりさを騙る偽ドスまりさなどもいるので、注意が必要です。 滅多に表れない分、非常に高額で売れます。が、かなり知能が高いので、強引な捕獲は困難です。 きめぇ丸(通常~大型サイズ・飛行タイプ) これも特殊なゆっくりです。 ゆっくりに対し特に何かすることはありませんが、兎に角ゆっくりにとってはウザい存在なので、ストレス値がマッハで有頂天です。 これも対話による退去が可能なので、できるだけ早くお帰り願いましょう。 人間に近い知恵があるだけあって、捕獲不可能です。 ■高額アイテム └―─────────────────────────────────────────────── アイテムやオブジェクト、罠には様々な種類が存在しますが、その全てを紹介するのは困難です。 そこでここでは、そのうちの高額で効果の高いアイテムを、いくつか紹介します。 ○箱庭 箱庭追加(15000円) 新たに箱庭を追加することができます。最大で九つまで持つことができます。 箱庭連結(5000円) 箱庭同士をくっつけて、一つの箱庭にすることができます。 箱庭を二つに戻す場合にも同額が必要になります。 ○アイテム インスタント早苗さんの奇跡(使い切りタイプ/10000円) どんな奇跡的な状況も再現できるアイテムです。使い切りとしてはかなり高額ですが、それに見合った働きはします。 例えば天候を変化させたり、地形を変えたり、ゆっくりゆゆこを爆殺したりとやりたい放題です。 ただし制限として、育成中のゆっくりそのものに変化をもたらすことは制限されています。 それ以外の範囲でなら、大抵のことは可能です。 咲夜さんの懐中時計(恒久タイプ/66666円) 咲夜さんの時間を操る能力を封じ込めた、恒久タイプのアイテムです。 日中でも使用でき、これを使用すると時間が停止します。停止中、あなたは夜パートと同じく、様々なアクションを起こすことができます。 これ一つあればもうトラップはいりません。外敵が襲来しても、時間を止めて、全部川に流してやれば済むのですから。 かなり高額ですが、それに見合った働きはしてくれることでしょう。 ミニミニ八卦炉(使用不可/‐) 魔理沙のミニ八卦炉のミニチュア版です。ミニチュアでも相当の威力を持ちます。 これは購入するものではなく、ゆっくりが箱庭内で発見するものです。売却額は10000円です。 ただし、これを見つけたゆっくりは、高確率で家に持ち帰ります。 そこでこのアイテムが暴発などしたら、甚大な被害が出るのは火を見るより明らかです。 確実に接収し、売却しましょう。 使い方さえ分かっていれば、ゆっくりにとって強力な武器になるのですが…… ○オブジェクト ドスまりさの像(4マス消費/30000円) ゆっくりをゆっくりさせる効果を持つオブジェクトです。 これが箱庭の中にあると、ゆっくりのストレスが激減します。また傷の治りは早くなり、飢えにくくなります。 以上のように効果は非常に高いのですが、2×2マスを占有するので、中々場所が取りにくいのが問題です。 虐待鬼意山の像(1マス消費/15000円) ゆっくりをゆっくりさせない効果を持つオブジェクトです。 これが箱庭の中にあると、ゆっくりのストレスが激増します。また傷の治りは遅くなり、飢えやすくなります。 使用するかどうかはあなた次第です。 全自動餡子供給機(1マス消費/40000円) ゆっくりの食料となる餡子を自動的に供給してくれるオブジェクトです。 場所もとらず、栄養価の高い食料を供給してくれるオブジェクトですが、一日使用するたびにゆっくり一体が必要となります。 使用するゆっくりによって、出てくる餡子が変わります。 ○罠 イクサンダー発生装置(恒久タイプ/15000円) サイズや種類に関係なく、大きな効果を上げてくれるトラップです。 この下にゆっくりが入ると、極めて強力な雷を落とし、ゆっくりを丸焦げにします。 丸焦げになったゆっくりは焼き饅頭として売却が可能です。 ただし、天井に設置するという特性上、外敵ゆっくりが出現する箱庭の四隅には設置できません。 箱庭で育成中のゆっくりにゆっくりいくさんがいる場合、設置費用が半額になります。 また、ゆっくりいくさんにのみ、この罠は効果を発揮しません。 ホント戦争は地獄だぜ機関銃(恒久タイプ/50000円) トラップですが、アイテムとしての側面も備えています。 箱庭内に設置するのではなく、あなたが直接使用し、外敵ゆっくりを射殺します。 非常に強力なトラップですが、流れ弾がオブジェクトに当たるとオブジェクトが破損する場合もあるので注意してください。 日中も使用可能です。 ○その他 愛でお兄さん召喚(10000円) ゆっくりを愛でるお兄さんを召喚します。 このお兄さんの手にかかれば、ゆっくりのストレスはなくなり、健康度はうなぎのぼりとなるでしょう。 瀕死のゆっくりの蘇生も可能なので、最後の手段として使いたいものです。 ただしあまり使いすぎると、ゆっくりが贅沢を覚え、傲慢な性格になりかねませんので注意してください。 虐待鬼意山召喚(20000円) ゆっくりを虐待するお兄さんを召喚します。 兎に角、ゆっくりが酷いことをされます。それはもう酷いことをされます。 使用後はゆっくりの数が半分以下にまで減っているでしょうが、代わりにゆっくりは身の程を知ることでしょう。 一種の教育的手段として使いたいものです。 AQN召喚(100円) 事実上の駆除コマンドです。 召喚されたAQNは、箱庭内の全てのゆっくりを虐殺します。虐殺しつくすまで止まりません。 その箱庭のゆっくりが不必要になった場合に利用しましょう。 ……なお、このAQNは、殺害したゆっくりの数が50を越えたあたりから自慰をし始め、100匹で絶頂に達します。 その後も50匹ごとにプレイ内容を過激にしていきます。 九つの箱庭のうち八つを連結し、2000匹前後のゆっくりを用意した場合などそれはもう…… ある意味、そこまでいけばエンディングです。頑張ってください。 あとがき 設定だけ垂れ流してみました。最後とか中学生ですが自分は…… でもこのスレのAQNは思春期真っ盛りのエロ中学生でいいと思うんです。 ……誰か本当に創ってくれないかなぁ。 今までに書いたもの ゆっくり実験室 ゆっくり実験室・十面鬼編 ゆっくり焼き土下座(前) ゆっくり焼き土下座(中) ゆっくり焼き土下座(後) シムゆっくりちゅーとりある このSSに感想を付ける
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*ゆっくり劇場 『ー幻想郷。そこは、すべてを受け入れる場所。そこにやってきた『実況者』達が独自の想像力で産みだす世界のことを【劇場】と呼ぶー』 ゆっくり劇場には様々な種類が存在する。『種類』というのは即ち『実況者の数』に同じ。その実況者が自分の世界を動画にすることで生み出される動画が『ゆっくり劇場』である。 輝ク蕾は、そのゆっくり劇場の最前線(輝ク蕾内でのみ)と呼ばれる作品「東方非泪章」はmagu9331様ことマグさんが自分の世界観を動画にしたものである。 次第にそれが評判を呼び、様々な実況者が独自の関係を持って作られた『ゆっくり劇場』が増えている… †三界劇場者† 『magu9331』『藤魄寺夢子』『touhoudaisuki8488』のことを示す。 主な理由は『magu9331』の世界観を生かしたまま、続編を制作しているためである。 つまり『magu9331』の劇場で作られた設定を引き継ぎ『マグの幻想郷』で物語が展開されている。 例:霧雨魔理沙は水無月マグのことが好き/水無月真黒は霧雨魔理沙のことが好き この一例をそのまま引き継いで行われているとも言っていい。 †三界劇場者と呼ばれる者のお送りする動画† 『東方非泪章』製作者 magu9331とある日の夜。眠れなかった射命丸文は、水無月マグと買い物へ言ってからお酒を飲んでいた。すると、突然目の前から姿を消してしまった。彼は…死んでいたのだ。 その夜を超えた朝、目を覚ました博麗霊夢と霧雨魔理沙を始め、これは何かの異変ではないのかと捜索を始める。マグの知り合いのゆるぱむはマグの手紙を読み上げる…三人の反応は… そして人間の里には謎の結界が貼られ、空は変に歪んでいる。閉ざされたその空の果てで待ち受けていたのは…『もう一人の水無月マグ』だった。 ※この劇場は『視聴者様参加型劇場』といい、抽選で選び抜かれた視聴者や実況者が動画で参戦している。 『東方鳳凰伝』製作者 touhoudaisuki8488とある異変から7年が経ったある日の夜。外の世界に茨木華扇と共に幻想郷を離れ、自分の本当の能力を探しに向かった藤原妹紅が帰ってきた。しかし、妹紅は『とある目的』のため、八坂加奈子と共に作り上げた幻想海域に「霧の艦隊を送り、海を制圧。自身の最高の相棒であるリオレウスと、大親友のゆるぱむに空を支配させ、自身は己の炎で幻想郷を包み込んだ。支配された幻想郷を奪取するために立ち上がった水無月マグ、精霊愛香、茨木華扇を始めとする人物と『霊式の巫女』と呼ばれる謎の一族。『創造者』を巡る物語が今幕を開ける。 ※この劇場は『視聴者様参加型劇場』といい、抽選で選び抜かれた視聴者や実況者が動画で参戦している。 『ー人は、儚くも生きようとする。私はそれが美しいことだと思うー』by,藤原妹紅 『東方幽魔異変』製作者 藤魄寺夢子幻想郷にとある男性が一人現れた。彼の名前は藤魄寺夢子。西行寺幽々子の身体を借りて、幻想郷での生活を満喫している。しかし、西行寺幽々子の雇う庭師『魂魄妖夢』に追われ、いつしか彼は『目的』を果たすために幻想郷中の者達を倒すという大異変を起こす。しかし、幽々子との約束…先代巫女との誓い。幻想郷を守るために襲ってくる敵を一人でなんとかしようとしている夢子を回りの関係者や実況者が強力して共に戦う物語… ※この劇場は『視聴者様参加型劇場』といい、抽選で選び抜かれた視聴者や実況者が動画で参戦している。 『俺にはやらなきゃならねぇことがある。でも、今はこの生活を楽しみたいんだ。だから今は…聞かないでくれ』by,藤魄寺夢子 それとは別の幻想郷を作り出した者達のゆっくり劇場作品などをここにまとめてみるらしい。 『東方柳影記』製作者;takeyuki1227 :YouTubeで活動しているユーザー『takeyuki1227』が主催するゆっくり劇場。多数の実況者とのつながり…『幻想郷』はそれぞれの『意思』が生み出した『産物』である。 ※この劇場は『視聴者様参加型劇場』といい、抽選で選び抜かれた視聴者や実況者が動画で参戦している。 『ー君は疑問に思ったことはないか?この幻想郷において、多数の実況者が、幻想郷の同一人物と、独自の関係を持っているだろ?ー』 by,洒落香辺骸 『幻想再生譚』製作者zeru1948 外の世界から死んで幻想入りした『ゼル』という一人の少年が、生前病気で亡くなった妹の『水風杏梨』の兄への愛情が恨みに変わり幻想郷を『破滅』させようとする。 兄の責任として妹を救うために、仲間たちと共に妹を迎えに行く。 ※この劇場は『視聴者様参加型劇場』といい、抽選で選び抜かれた視聴者や実況者が動画で参戦している。 『ー俺の魂が荒ぶってるぜ!!ー』by,伊邪那岐命 『幻想館の陰謀-過去の引き金-』製作者lunaprism085:「エレメンタル水晶」と呼ばれる属性の宿るお守り。伝説の陰陽師「安倍晴明」が作り出し、晴明直属の部下達が現在に至るまでその製作方法を継いできた。そのエレメンタル水晶を持つ者達の中で激しい対立… 暁家の息子として、エレメンタル水晶と謎の妖怪に取り憑かれ暴走した弟のtoraを助けるために仲間たちと壮絶な戦いを繰り広げる… ※この劇場は『関係者様参加型劇場』といい、投稿者のlunaprism085様の近辺の実況者や知り合いの方々が参戦している。 『ー師匠が来る前に…終わらせます!ー』by,lunaprism085 『狂骨異変』製作者Tuukounin322:雲ひとつない綺麗な朝だった。古明地こいしの姉である古明地さとりから一通の手紙が古明地こいしの元に届く。博麗の巫女である博麗霊夢が異変を解決した次の日の宴会の真っ最中に『既に異変が発生している』と告げられる。それを知った実況者達と通行人は古明地こいしとともに『死のゲーム』を開始するのであった… ※この劇場は『視聴者様参加型劇場』といい、抽選で選び抜かれた視聴者や実況者が動画で参戦している。 『ーさぁ、素敵なパーティーしましょう!ー』by,???