約 615,825 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1282.html
魔理沙は家路を急いでいた。 (こういう早く帰りたい時に限って、霊夢は茶を勧めたくさん喋りたがる、) (こういう早く帰りたい時に限って、パチュリー書庫の本を持っていけばいいのにとか抜かす、) (こういう早く帰りたい時に限って、アリスは・・・まああいつはいつもの事か、) 魔理沙は例のごとく開かれていた博麗神社の宴会からの帰りだった、 新しいおもちゃを買い与えられた子供のように目を輝かせ、魔理沙は森深くの我が家への家路を急いでいた。 「おう、ただいまだぜ。」 「ゆっ! おねーさん、おかえり!!」 彼女を出迎えたのはゆっくりれいむである、最近森で拾ってきたものだ、 魔理沙は知っていた、 霊夢がゆっくりを適当に世話をして、適当に食べている事を、アリスがこっそり自分と同じ顔のゆっくりを飼っている事を、 そんな面白い話を私にしないなんて、いい度胸だ、私も飼っている事を秘密にしてやる、と、そう思っていたのだ。 しかしこのれいむ、何故にいつも勝ち誇ったような顔をしているのだろう、 そう思いつつ、じゃれ付いてくるれいむの頬を指先で突っ付く。 「ゆうっ!おねーさん、ちょっといたいよ!!」 (当然だ、それぐらいの強さで突いてるんだからな。) そしてれいむの顎の付近を指でくすぐってやる。 「ゆっ!ゆっ!きゃははは! おねーさんくすぐったいよー!!」 れいむは身をくの字にしてよじれる、饅頭なのに。 (これは・・・・・おもしれえ!!) 魔理沙は、れいむの呼吸が怪しくなる程度までくすぐり倒した。 「ひっ、ひゅー・・・、ひゃっ、ひゃめっ、てね・・・・・!」 息も絶え絶えになりひっくり返るれいむ、そしてしばらく悶えた後起き上がり、プクーと頬をめいっぱい膨らませて 「おねーさんひどい!!ゆっくりあやまってね!!!」 しかし魔理沙は動じる様子も無く、ニヤニヤしながら風船のように膨らんだ両頬を指先で突っつく。 プスー 情けない音がすると、れいむは顔を赤くし、身をふるふるさせ、そして泣き出した。 「ゔあ゙ああ!!おね゙え゙ざんひどい゙ぃ!!!」 (あー、泣いちゃったよ(笑)) 取りあえず、こんぺいとうを差し出し食べさせてなだめる事にする、 「ぽーり。ぽーり。 しあわせー!!」 れいむは機嫌を直したらしい、「ゆっ♪ゆっ♪」とか言いながら魔理沙の部屋を飛び跳ねて回っている、 (やれやれ・・・ゆっくりは本当に単純だな・・・。) 博麗神社の面々もこれぐらい素直なら楽だろうな・・・などと考えながら、れいむの一挙手一投足を見つめる魔理沙だった。 魔理沙とれいむはキノコと野草の炒め物を食べていた、霧雨亭の本日の夕食である。 「おねーさん、おにくもたべたいなーっ!!」 何を言い出すのかこの饅頭わ、と思いつつ彼女は答える、 「あれは手間が掛かるんだ、肉も捕ってこなければならんし、また今度だ。」 「うん!やくそくだよ、おねーさん!!」 (気が向いたら作ってやるよ、期待しないで待っててくれ。) 食事が終わるとまたれいむは楽しげに転げ回っている、 それをまじまじと見る魔理沙であったが、ふとした事に気付く。 (なにげに綺麗な肌してるな、こいつ・・・) そして彼女はおもむろにれいむを手に取り、頬擦りをはじめた、 (おお・・・これは気持ちいいぜ・・・・・!) すりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすり すりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすり そろそろ彼女の気が済んだ頃、魔理沙はれいむのある異変に気付いた。 そこには頬は上気し、目の焦点も定まらず、体をぷるぷる震わせながら 「ゆーっ!ゆーっ!」 と唸っているれいむの姿があった。 (まさかこいつ・・・発情しちゃったのか!?) そう、魔理沙は図らずもれいむを発情させてしまったのだ、 しかし彼女は5秒ほどで落ち着きを取り戻し、このれいむを観察してみる事に決めた。 (しかしこいつは便利だぜ。) 「透明な箱」をフラフラさまようれいむに手際よくかぶせる、ポーっとなったれいむは半ば放心状態であった、 (・・・・・うーむ、これだけじゃつまらんな・・・・・よーし!) 魔理沙は紙に「ゆっくりまりさ」を描いた、今のれいむと同じくいつでもOKな状態のまりさだ、 そしてまりさの描かれた紙を箱越しにれいむに見せ付ける、そしてれいむがそれに気付く。 するとれいむはブルブルッと体を震わせ、目の奥には火が宿り、目の前の「相手」に飛び付かんとぐっと身をかがめる、そして 「ゆふーーーッ!!」 と大声を上げて勢いよく前に飛ぶ! ゴツ。 ドサッ。 (まあそうなるわな・・・。) れいむはキッと魔理沙を睨み、物凄い剣幕で叫んだ。 「ゆーーーーーっ!!ゆーーーーーっ!!」 「おねーさんだして!!はやくここからだしてね!!!はやくこの娘とにんっ☆しんさせてね!!!!」 必死だ。 「ぶわははは」 ゲラゲラ笑う魔理沙 そして彼女はニヤニヤしながら、れいむの目の前でまりさをヒラヒラさせ続けるのだった、 それから一時間近く経っただろうか、魔理沙は ん・・・・・・・・・ふぅ と大欠伸をすると 「・・・・・飽きたな。」 「寝よう。」 と言うと、箱の前に適当な置物に貼り付けた絵を置き、いまだ箱との格闘の真っ最中であるれいむを横目に床に着いた、 魔法の森の夜は何かと煩い、雑音が一つ二つ増えても魔理沙の眠りが妨げられる事は無い。 次の日の朝、れいむは「すーすー」と寝息を立てて熟睡していた、 透明な箱の中はまだ熱気がムンムンとしていて、まだ乾いていないれいむの薄皮と涎に塗れていた。 (・・・・・こいつは何時間箱と闘っていたんだろう・・・元気な奴だぜ。) さすがに目覚めた時に箱の中じゃ可哀そうだと思った魔理沙はそっと箱をどかしてやる。 「じゃあ行ってくるぜ、帰ってきたらゆっくり遊んでやるぜ。」 と言って、魔理沙は博麗神社のお茶会という名の宴会の会場に向かうのだった。 一人と一匹の共同生活は、まだ始まったばかりだ。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/279.html
403 :名無したんはエロカワイイ:2008/09/13(土) 01 00 12 ID vPyZEYMF0 生物(いきもの)じゃなくて食物(たべもの)だもんな いや、ナマモノか? ================================================================ 食物でしょう。 ゆっくりの身の程 魔法の森の奥で、一人の少女がバスケット片手にきのこ取りをしていた。 黒い三角帽子に黒いエプロンスカート、波打つ金髪にちょっと勝気な瞳。 いわずと知れた霧雨魔理沙である。 「今日はなかなか実入りがいいぜ……」 フンフンと鼻歌を歌いながらバスケットを満たし、森の奥へと歩いていく。 と、いきなり横手からとげとげしい声をかけられた。 「ゆ! おねえさん、やめてね!」 「そうだよ! れいむたちのじゃまをしないでね!」 「ゆっくりとあやまってね!」 「あやまらないとひどいんだぜ!」 魔理沙は驚いて振り向いた。そこにいたのは、いくつもの饅頭たち。 いや、ゆっくりれいむとゆっくりまりさの群れである。 「は……?」 魔理沙は目を点にして立ち止まる。といっても、ゆっくりの存在に驚いたからではない。 森にゆっくりが出始めてから、もうずいぶんたつので、その存在には慣れている。 驚いたのは、そのれいむとまりさたちの態度に、だった。 はっきり言って、魔法の森における魔理沙の生態的地位は―― 王。 のそれである。マスタースパークを撃つまでもなく、弾幕をほんのちょっと張るだけで、妖怪山賊の類でも逃げていく。 いわんやゆっくりにおいておや。 この森に住むゆっくりの中で、本家魔理沙の力を知らないものは、一匹たりとていないはずだった。 だが、この饅頭たちは…… 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!」 「そーらよ、ゆっくちぷれいちゅだよ!」「ぷれいちゅ!」 「みんなでゆっくりキノコとりをしてるんだから、きちゃだめだぜ!」 「だめだぜ!」「らめらじぇー!」 「「「「ゆっくりあっちへいってね!!!」」」いっちぇね!」 れいむ家族もまりさ家族も、口をそろえて言う。舌足らずな赤ゆっくりだけはちょっと遅れる。 魔理沙はぽかんとそれを見つめていたが、「んー」と唸ってこめかみをぽりぽりかき、聞き返した。 「おまえら、ひょっとしてよその森から来たか?」 「ゆ? そうだよ! きょうついたばかりだよ!」 「だから、とってもつかれているんだぜ!」 「でも、こんなにきのこのいっぱいあるゆっくりプレイスをみつけられたから、ゆっくりしているよ!」 「「「「「ゆっくりしているよ!!!」」」りゅよ!」 そう言ってなんのつもりか、にゅいにゅい、と二度ほど背伸びをし、 「ひさしぶりのゆっくりだから、ゆっくりするの!」 「するの!」「ちゅるのー!」 「ゆっくりとね!!!」 そう言って、勝ち誇るようにふんぞり返った。 「はぁー……」 なんというか、ゆっくりのゆっくり宣言のフルコンボを食らった感じで、唖然とする魔理沙だった。 しばらくそうしていたが、キノコ取りをしていたことを思い出した。 で、しゃがんでそこらのキノコを、ひょいひょい、と取った。 当然、一帯をゆっくりプレイス化していたれいむたちは、激怒した様子で喚きだした。 「ゆゆゆ! れいむのゆっくりプレイスだっていったよね!」 「はやくやめてね! やめて、とらないでね! とらないでね! ゆーーーーーっ!」 「やめろっていってるんだぜ! ゆるさないんだぜ! むぅーーーーっ!」 「やっつけるんだぜ!!!」 とうとうれいむとまりさたちは魔理沙に殺到し、体当たりを始めた。それなりに重いやわらか物体が、もこんぼこんどよんぶよんと、魔理沙の肩や背に当たる。 もちろん、痛くはない。 だが、うざい。 魔理沙はため息をつき、ひとことだけ警告してやった。 「私は生き物。お前たちはそれ以下。物を食うな。わかったか?」 「ゆ? なにいってるの?」 「わけがわかんないんだぜ!」 もこんぼこんどよんぶよん。 魔理沙は決意した。 顔の前に人差し指を立てて、唱える。 「Зола для золы, пыли, пыли, бун к булочке.」 ぽっ、と爪の先に光がともった。 その指で、一頭の母れいむの額に触れる。 「ゆっくりあっちへいってね! ゆっくりしんでね! ゆっ……」 叫びながら自信満々で体当たりしていたれいむが、触れられた途端、ぽてん、と地に落ちた。 傷はない。打たれたわけでもない。病や薬に冒されたようでもない。 ただ、のたりと落ちた。 勝気だった表情はそのままだ。目もしっかりと見開かれている。ただ、その瞳にもはや光はない。プラスチック玉のように無機質に景色を映しているだけ。 バレーボールほどの丸い体が、わずかに傾き、のろのろと平らに潰れていく。 その姿に、周りのゆっくりたちが驚き、駆け寄った。 「お、おかーさんん!?」「おかしーゃぁぁん!」 「れっ、れいむ? どうしたんだぜ?」 「ゆっくりしてね、ゆっくりげんきをだしてね!」 話しかけたり、揺さぶったり、頬ずりしたり、懸命にぺろぺろとなめたり。 ゆっくりにできる、精一杯の方法で、気遣ってやる。 だが、反応はない。まったくない。悲鳴やうめき声さえも。 即死したのだろうか。そう思い込んだ子供たちが、涙を流して魔理沙を罵倒した。 「れ゛い゛む゛の゛おがーぢゃんに、なにずるのぉぉぉぉぉ!?」 「ゆっくりできないひどだね! さいていだねぇぇ!!」 「いっしょうゆっくりしないでねぇぇぇ!」 「ゆっくりごろじいぃぃぃぃぃ!!!」 「私は、人間」 我関せずとばかりにぷちぷちとキノコを取っていた魔理沙が、肩越しに言った。 「お前たちは、それ以下。――Зола для золы, пыли, пыли, бун к булочке.」 再び、指先の光。今度はゆっくりまりさに触れる。 「ゆっくりじね! ゆっくりじ……」 飛び掛る途中で触れられたまりさは、ごろごろん、と地に転がった。 その顔は、れいむと同じだ。何の表情もない無機質。いや―― ただの、有機物。 食物。 そう、饅頭であるゆっくりたちが、饅頭本来の姿に戻ったのだ。思考も運動もなく、幸福も不幸もなく、生も死もない、ただの菓子に。 それは魔法の力。正確には、魔法を打ち消す力。 「魔法使い」である魔理沙にそれができて、なんの不思議があろう? だがゆっくりにはわからない。魔法はおろか、力の差すらわからない。 おのれたちがいかに不自然な存在であるか、すら――。 「おかーしゃんたちをゆっぐりがえしでねええええ!」 「「「がえじでねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」 殺到するゆっくりたちにむかって、魔理沙はくるりと振り向いた。 両手の指を花びらのように向ける。 呪文――そして光。 その瞬間、光に触れられたゆっくりたちは、啓示を受けたように悟る。 れいむたち―― まりさたち―― お ま ん じ ゅ う ? ただちに悟りは消える。 なぜなら、饅頭は悟らないから。 ただ柔らかな和菓子と化して、ぼたぼたと落ちた。 「ん~ふふ~ふふ~♪ さあ、今日はこれぐらいでいいかな。……っと、いけないいけない」 キノコ取りを終えて立ち上がった魔理沙は、周りの光景を見てつぶやいた。 八卦炉を取り出して、何もない地面に向け、発砲する。 魔砲・Fマスタースパーク。絶大な閃光があふれ、森の空が一瞬暗くなる。 後には、煙を立てるおおきな穴。 「食べ物を粗末にしちゃ、いけないからな」 転がっていたたくさんの饅頭を、足など使わず丁寧に手で穴に放り込むと、ようやく満足した様子で、少女は去っていった。 ================================================================ YT
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/45.html
「ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪」 魔理沙とれいむは机の上のガラスの瓶をじっと見守っていた。 ここは霧雨邸。 今はシソの葉とブドウを煮込み、レモン汁を混ぜた葡萄ジュースを造っている最中だった、 ビンの上には黒や紫の固まりで満たされた大きな茶漉しのような物が固定されており、 そこから一粒ずつ落ちる水滴は、ゆっくりとガラス瓶を満たしていく、 そしてその様を、飛び跳ねながら満足そうに見入っているれいむと、それを眺める魔理沙の姿があった。 そして魔理沙の視線は、いつしかそれらの風景かられいむの頬一点に集中していた。 「うーむ・・・。いや、それは・・・・・しかし・・・。」 魔理沙は悩んでいた、そして 「・・・・・うむ、我慢は良くないな。 体に毒だ。」 少し大きい独り言をつぶやくと、魔理沙はおもむろにれいむへと手を伸ばす、 ぎゅっ。 ぐっ。 「ゆっ! おねーさん、ちょっといたいよ!」 魔理沙は聞き入れずに、すでにれいむの左頬をつまんでいた右手を手繰り寄せ、左手を右頬に添える。 むぎゅっ。 ぐいぐい。 (・・・これはやばい、すっげえ気持ちいい・・・・・。) 「おねーさん!いたい!いたいよ!!」 もう魔理沙の耳にれいむの声は届いていなかった。 ぐっ。ぐいっ。むにっ。むにゅっ。ぐいっ。ぐっぐっ。ぎゅっぎゅっ。ぎゅっぎゅっぎゅっ。 ぎっぎっ。ぎりぎりっ。ぎりぎりぎりっ。ぐにゅんぐにゅん。ぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅ・・・・・・・・・・。 「ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ い゙だい゙い゙だあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙い゙」 れいむの絶叫がどうにか耳に届き、ようやく魔理沙は我に返った、 (・・・・・ああっ!やりすぎた!!!) 「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!!!!」 魔理沙は慌てて裏の井戸で水を汲み、ハンカチを濡らし、まっ赤っかになったれいむの両頬に当てがう、 そしてプチシュークリームを片手に、大泣きするれいむの頭をずっとずっと撫でてやった、 しかし、魔理沙はどうしても笑いを堪える事はできないでいた。 「「いただきます!!!」」 本日の霧雨邸の夕食は合鴨のローストだった、月に一度あるか無いかの御馳走だった、 魔理沙はあまり肉料理を作らなかった、面倒だったからだ、 しかしれいむと暮らし始めてからの約十日間、ずっと「おにくおにく!」と言われ続けて根負けしたのだ。 「今日はごちそうだぜ、よく味わって食べるんだ。」 「うん!ゆっくりあじわうよ! むーしゃ。むーしゃ・・・。」 れいむはすっかり機嫌を直し、今や目の前の「おにく」に夢中だ。 「むーしゃ。むーしゃ。 ・・・しあわせー!!」 夕食後、二人はテーブルの上の何かを目の前にして、何やら遊びらしいものに興じていた、 魔理沙が紙に筆と絵の具で絵を描いて、れいむに見せていたのだ、 「・・・うーん、もうちょっとほっぺがちいさいかなあ。」 「そうか・・・、こんな感じか?」 「うん!ぱちゅりーだあ!!」 魔理沙はゆっくりの事をあまり知らなかった、彼女がゆっくりに興味を持ち出したのはつい最近の事だったからだ、 だが大抵のゆっくりは彼女がよく知っている奴に似ていたので、想像でゆっくりを描いてれいむに当てさせる遊びを思い付いたのだ。 「ぱちゅりーはね、やさしくてかしこいの、でもあんまりおそとであそべないの。」 「喘息はやっぱり喘息なのか・・・。」 魔理沙は頬の筋肉が緩んでいるのを感じつつ、お絵描きを続ける、 次に適当に崩した自分の似顔絵を描く、これにはすぐ反応するれいむ。 「あっ!まりさだー!!」 紙と魔理沙を交互に見て、驚きと喜びをあらわにするれいむだった。 「まりさはみんなをひっぱるかっこいいこだよ!でもたまーにうそをいうんだ。」 「・・・・・ははは、そうか。」 魔理沙は苦笑いしつつ、次の絵に移る、彼女は既にゆっくり特有の感じは掴めてきていた。 「これは・・・ありすだね。」 「おっ、アリスもいるのか、あいつはどうなんだ?」 「うん、ありすはすっごくまりさがすきなの、 でもあいつはうえからめせんだからゆっくりできないぜ・・・ってまりさがいってた。」 その答えを聞いた魔理沙は吹き出しそうになっていた、そしてれいむが続ける。 「ところでおねーさん、「うえからめせん」・・・ってなあに?」 「・・・・・ぷ・・・ぶはははは」 「?」 口をぽかんと空け、ハテナを浮かべるれいむを横目に、しばらく笑い続ける魔理沙だった。 そしてこの遊びは、れいむが疲れて居眠りをはじめるまで続けられた。 「じゃあ出かけてくるぜ、外には出るんじゃないぜ。」 「うん、おねーさん、はやくかえってきてね!!!」 魔理沙は今日も博麗神社の宴会に行くのだった、それは彼女の日常であった、 しかし少しだけ変わった事がある、 彼女の帰宅時間が少し早くなった事と、彼女はお茶菓子をなるべく持ち帰ってから食べるようになった事だ、 れいむは少し自由すぎる主人に翻弄される事もあったが、しあわせだった、 そして一人と一匹の共同生活は、まだまだ続くのであった。 素敵な日常だ。幻想郷やヨネザアド・アタゴオルに行きたくなるね。 -- 名無しさん (2010-11-27 14 25 09) これを読みながら 饅頭くった。 なぜか罪悪感が・・・ -- 名無しさん (2012-08-10 22 58 27) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/208.html
俺は今、人間の里の商店街で行われているゆっくり加工工場主催のゆっくり福引抽選会場でガラガラに手をかけていた。 商店街でゆっくり加工工場認定の店で買い物をすると福引券がもらえ、この抽選会場でガラガラを回して出た玉の色を回すと商品がもらえるというよくあるな福引だ。 変わっている点といえば商品がすべてゆっくり関連なことくらいだ。 大体生ゆっくり一匹分程度の買い物をすると ハズレでもゆっくり餡子製のお菓子がもらえ、近所では『大したものは当たらないがそこそこ当たる』と評判の福引だった。 俺の持っている福引券は20枚。 ゆっくり20匹分は買い込み過ぎだろと思うかもしれないが、それでも俺にはどうしても欲しい商品があった。 一等景品『ペット用最高級ゆっくりフラン。』 このゆっくり福引の輝かしき一等景品の存在を知ったのは冬越しに必要なものを買い込もうと商店街のチラシを見ていた時だった。 あの圧倒的な暴力性、自らの存在より強いものは存在しないと信じる強大な自我 男の子なら一度はあこがれる百ゆっくりの王者である。 しかしゆっくりフランはかなりの希少種で繁殖力も低いため養殖も未だ軌道に乗っておらず市場ではほとんど出回っておらず 野生種の生息地域もかなり危険度の高い妖怪の住処の付近なため 食用は無論のことペット用の生きたゆっくりフランとなるとそこらの人間にはとても手が出せないほど高かった。 ゆっくりフランを一度で良いから間近で見てみたいものだ、そう思っていた矢先に舞い込んできたのがこの話であった。 ゆっくりフランが手に入るなら冬越しの食料がほとんどゆっくり餡子でも惜しくは無い、冬越し用の貯金はほとんどゆっくり食品に注ぎ込みここに立っているのだ。 その決死の覚悟こそが勝利を呼び寄せる。 ちょっとした買い物のついでに来た周りの盆百共とは格が違う。 贄は捧げた、さあ廻れ運命の歯車よ、我が手に百ゆっくりの王者を来たらせたまえ! ハズレ、8等ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、6等ゆっくり魔理沙 ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、9等ゆっくり和菓子詰め合わせ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ 19回がらがらを回して急に冷めた。 何やってるんだ俺。 今年の冬ずっと餡子食ってるとかバカじゃねーのバーカバーカ。 脳味噌ゆっくりしろ俺。 これでゆっくりフランを手に入れられなかったらただのバカだ。 いや既にまごうこと無きバカだ。 自分のバカさ加減に心底嫌気がさしながら最後の一枚でガラガラを一回だけ回した。 するとコロン、と穴から金色の玉が転がりだす。 「お、お、おおおおおおおおおおおお!!!」 俺は思わず叫び声をあげた。 神様ありがとう、いや違う、これはそんなくだらない奇跡なんかじゃない。 この奇跡は俺の力で運命から勝利を捥ぎ取ったという証明なのだ。 「おめでとうございます!」 今年の冬はゆっくりフランと一緒に餡子入りパスタライフを送ろう。 さあ早くゆっくりフランを俺に渡してくれ店員さん。 「出ました!特賞、『ゆっくり霊夢一年分』!!」 なん…だと…? そういう訳で俺は加工工場製の箱詰めゆっくりに部屋を8割ほど占拠された状態で明かりも付けずにひざを抱えて涙目でプルプルしていた。 「ゆっくりはやく出してね!」「ゆっくりせまいいいいいいいい!!!」「ゆっくりうごけないよ!」「ゆっくり動きたいよ!」「こわい!おうちかえる!」 何が『おうちかえる!』だ、俺の方が実家に帰りたい、帰ってお袋や父と共に餡子の介入してこない食卓を囲みたい。 季節は冬になり、俺の家はゆっくりによる全食事への餡子介入が行われていた。 家にゆっくり霊夢が発生し、食料に打撃が与えられた場合 そのゆっくり霊夢を捕獲してゆっくり加工工場に売ってお金にして少しでも損害を補填するのがセオリーなのだが既製品は流石に加工工場も買い取ってはくれない。 そんなわけで、このゆっくり霊夢はすべて加工工場製だし自業自得なので工場に売り飛ばすというわけにも行かない。 流石にこんな事情では実家に帰ってたかるのも憚られる。 ということでゆっくりに冬越し用の貯金を全て注ぎ込んだ俺の食生活は餡子に蹂躙されるがままになっていた。 そんな生活が一週間ほど続き俺の中には沸々とゆっくりへの憎しみが湧き出してきていた。 「おにいさんゆっくりげんきだしてね!」 今俺を励ましたのは6等で当てたゆっくり魔理沙。 少しでもこの大量の餡子を減らすために外に出して運動させて餌に餡子を食わせている。 今のところなんの餡子かは気づいていない。 ああ、思えばこいつを当てた福引でゆっくりフランを当てられたかもしれないのに、そう思うとこのゆっくり魔理沙に対しても怒りが沸いて来る。 逆恨みなのはわかっているが、三食全て餡子生活を送っている俺の胃袋がムカムカして仕方ないと吼えて仕方が無いのだ。 復讐、この餡子まみれの現実から少しでも目を逸らすには俺にはもうこのゆっくり達に憎しみをぶつける以外の選択肢は無い。 それから俺は三日三晩、足りない頭で考えられる限りもっとも辛い拷問を考え続け、ついに考えうる限り最高の拷問を考え出した。 さらに準備に2日ほどかけ、今しがた、せめて冬の間に一食くらいは肉を食おうと思って残しておいた金で必要な道具を買い家に帰ったところだ。 完全に準備は整った、今こそ実行に移すときだ。 『ゆっくりしていってね!』 「お、ちゃんとゆっくりお留守番出来てたみたいだな、ほーらご飯だぞー」 玄関で待ち構えていたゆっくりに俺は懐に入れてある外から来た品の『たっぱ』 (大量の餡子と交換でいやそうな顔をする店主から手に入れた。)から餡子を取り出しゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢に与えた。 「わーい!」 「おにいさんだいすきー!」 「むーしゃ♪」 「むーしゃ♪」 『しあわせー♪』 二匹は仲良く餡子を分けて食べあう。 これだけおいしそうに食べられると天国のゆっくり霊夢(屠殺済み)も本望だろう。 ゆっくり魔理沙と一緒にいるゆっくり霊夢は二日前に箱から出してゆっくり魔理沙と遊ばせている。 無論餌は餡子だ。 いくら与えても何の餡子か全く気づかないのでもしゆっくり霊夢一年分が処理できなさそうな時は共食いさせれば大丈夫だと胸をなでおろしたものだ。 「さ、ゆっくり魔理沙もゆっくり霊夢もいい子だから今日はあっちの部屋で遊ぼうか?」 「あっちでもゆっくりしようね!」 「ゆっくりあそぼうね!」 「はっはっは、さあこっちだ」 俺は昨日の夜、計画を遂行するためにセッティングしておいた部屋にゆっくり二匹を抱えていった。 「ゆっくりだしてね!ゆっくりだしてね!」「ゆ゛っぐりおながずいでぎだよ゛ぉお゛おおお゛お゛」 「お゛うぢがえる゛~お゛うぢがえる゛~!」「ゆ゛っぐりう゛ごぎだい゛いい゛い~~!」 『ゆ゛!?』 部屋に入り、四方の壁一面にずらりと並べられこちらを見て助けを求める箱詰めゆっくり霊夢にぎょっとするゆっくり二匹。 「どうしてこんなひどいことするの!?」 「みんなもれいむみたいにゆっくりだしてあげてね!」 「こんなことするおにいさんとはゆっくりできないよ!!!」 ゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢が抗議の声をあげた。 「めんごめんご鬼めんご、一度にみんな出したらぎゅうぎゅうづめになってゆっくり出来なくなると思ったから 少しづつゆっくり箱から出していこうと思ってさ、その証拠にほら」 「ゆー?」 そういって机の下で遊ばせていたゆっくり一家をひっぱりだす。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりちていってね!」 「ゆゆ?」 若いお母さん霊夢がゆっくり二匹に挨拶をし、それに続いて赤ちゃん霊夢たちが挨拶をする。 『ゆっくりしていってね!』 「おにいさんうたがってごめんね!」 「みんなでゆっくりしようね!」 『ゆっくり出していってね!!!!!』 その様子を見て安心したのか俺に謝罪の言葉を述べるゆっくり二匹。 それに続いて出してもらえると言われた周りのゆっくり霊夢たちも友好的な声音でこちらに声をかけてきた。 「ゆ~♪」 「ゆっ♪ゆっ♪」 「ゆっくり~♪」 「ゆっくりしてるね♪」 ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙について机の上を跳ね回り、赤ちゃんゆっくりがそれを追ってころころところがっていく。 そんな風景を見てお母さん霊夢も満面の笑みで見守っていた。 そんな風に遊ばせて30分程度たっただろうか。 「さ、他のゆっくりたちも遊ばせなくちゃいけないからこっちでじっとしててね」 そういって、もともと入っていた箱の中にお母さん霊夢を戻し、赤ちゃん霊夢は、既に宿主の居ない空き箱にしまう。 「ゆ~!もっとゆっぐりぢだい~!!!」 「ゆっくりがまんしてね!」 お母さん霊夢がまだ遊びたいという赤ちゃんゆっくり達をなだめた。 さて、そろそろゆっくりした時間は終わりにして本番に入ろうか。 俺はゆっくり一家のことは一旦ほうっておいてゆっくり魔理沙に近づいて問いかけをした。 「ねえねえ、ゆっくり魔理沙はどのゆっくりが一番好き?」 「ゆゆっ!?」 突然の質問にゆっくり魔理沙は面食らった。 「ゆ…まりさはこのれいむがいちばんすきだよ!」 ゆっくり魔理沙は顔を少し赤らめながら笑顔でそう言うとゆっくり霊夢に近づいてほお擦りをした。 ふう、おにいさんがだいすきって言われたらどうしようかとちょっと緊張しちゃったよ。 これで思う存分拷問できるというものだ。 「ゆ…ゆ゛っ!?」 今度はゆっくり霊夢が面食らう番だった。 「れ、れいむもまりさがいちばんすきだよ!」 「ゆ!…ゆゆっ♪」 「ゆっ♪」 『いっしょにゆっくりしようね♪』 二匹にとっては衝撃の告白の後、お互いの友情を確かめ合った二人はうれしそうにほお擦りをしあっている。 それでこそこの二日間ゆっくり遊ばせて友情を育ててやった甲斐があるというものだ。 俺はむんづとゆっくり魔理沙と仲良くしているゆっくり霊夢の方の頭をつかむと箱にしまった。 「ゆゆっ!?」 「ゆ?れいむをはやくだしてあげてね!」 「はいはい、わかってるわかってる」 俺は別の箱から違うゆっくり霊夢を出すと高速でゆすり始めた。 「ゆ!?ゆ゛っゆ゛っゆ゛ゆ゛っゆ゛ゆ゛ゆ゛っ!!!?」 「ゆ!まりさのだしてほしいれいむはそのれいむじゃないよ!ゆ゛!?ゆ゛っ!」 俺は抗議の声をあげるゆっくり魔理沙もつかむとこちらは軽くマイルドに振動させた。 「ゆ、ゆ~~~~~」 「ゆゆ…」 ゆっくり霊夢の方は完全に発情状態 ゆっくり魔理沙の方はぽっと顔を赤らめて少し息を荒くしている。 俺は既にゆっくり発情テクニックを『ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付』を読みながらゆっくり霊夢で練習することで完全にマスターしていた。 ちなみにその過程でやたらたくさん出来た赤ちゃん霊夢は普通のゆっくり霊夢餡子ばかり食べてた俺の食卓のいい彩になった。 完璧に出来上がったのを確認すると机の上に自作の柵を立てて二匹を放置した。 絡み合う熱っぽい視線、触れ合う吐息 やがてゆっくり霊夢の方が我慢出来ずにゆっくり魔理沙を押し倒した。 「ゆっくりイこうね!」 「ゆ…ゆゆゆ~!?ゆ゛、みんなみてるからゆっくりやめてね!ゆ゛っ!ゆ゛っゆ゛っ!」 最初は驚いて抵抗しようとしたゆっくり魔理沙だったが既に軽い発情状態にあったためだんだんと相手を受け入れていく。 悲鳴を上げたのはゆっくり魔理沙と親友のゆっくり霊夢だった。 「ゆ゛ぅぅう゛う゛ううううううう゛!!!そのまりさはれいむのおともだちだよ!!ゆっくりやめてね!!!」 「ゆ゛!ゆゆ゛!き、きもちい…」 ゆっくり霊夢の激しい振動にゆっくり魔理沙が思わず媚声をあげてしまう。 「!?どうじでぇえ゛え゛!!!どうじでなのま゛りざぁああ゛ああ゛!!!」 「ぢがうのれ゛いむゆゆゆうううううう!!!」 「ゆ゛!いぐ!ゆっぐりいぐぅうううううううう!!!!」 「い゛や゛ぁああ゛あああ゛あ゛あ!!ま゛りざを゛よござな゛いでぇええ゛ええ゛え!!!」 ゆっくり霊夢が絶頂に達しそうになった時、遂に俺の計画が発動した。 「ハンマープライズ!」 「すっきゆでぶぢゃぁああああああ!?」 「ゆ?ゆ゛うううううううううう!?」 俺は特に意味の無い掛け声をあげつつ隠し持っていた金槌で絶頂に達した瞬間のゆっくり霊夢を一撃で叩き潰した。 ははははこの瞬間をこれまで待っていたのだ。 「どうじでええええええええ!!!おにいざんどうじでごんなごどずるのぉ゛おおおお!?」 一瞬前まで肉体を絡め愛し合っていた相手が餡子の塊になりはてゆっくり魔理沙は半狂乱になる。 『いやあああああああ!』『ゆっくりできないひとはかえってね!』『まりさのえっちー』 周りのゆっくりからも非難の声が上がったがそんなことは気にせず俺は別のゆっくりを取り出した。 「ゆ!?ゆっくりできないおにいさんとはいっしょにいられないよ!はやくはなしてね!」 つかまれたゆっくり霊夢が何か言っているがそんなことは気にせず俺は再び激しくゆっくり霊夢をヴァイヴレィションさせた。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅ!?ゆ、ゆゆゆゆゆぅ~」 俺の超絶テクニックの前に瞬く間に発情しとろんとした顔になる霊夢を俺は机の上に置いた。 こうなるともうゆっくり出来ないお兄さんなんてどうでもよくなる、大事なのは目の前のかわいいゆっくり魔理沙のことだけのはずだ。 「ゆ゛ゅ゛ゆ゛ぅ~!!!?」 再び繰り広げられる媚態。 「ハンマーチャンス!」 ゆっくり霊夢がイキそうになる寸前に俺は再びハンマーを振り下ろした。 「ゆ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 媚態と同じく再び繰り広げられる残虐劇、いやさ餡虐劇。 周りのゆっくり霊夢たちは一様に悲鳴と嘆きの声を上げた、ただ一匹を除いては。 「れいむのまりさにてをだすこはゆっくりしんでね!」 ゆっくり魔理沙の親友のゆっくり霊夢だ。 当初の予定通りなかなか面白い餡子模様になってきたが今はこの餡虐劇(グアンギニョル)を繰り返すのが楽しいので放って置いた。 っていうかノってきたぞ俺ヒャッハー。 「ゴルディオンハンマー!」 「すっきrゆわらば!?」 「ドッガバイト!」 「すっきゆわった!?」 「ハンマーミョルニル!」 「すゆってれぼ!?」 大分餡子塊が増えてきたところでそれぞれのゆっくりの様相も変わってきた。 「ゆ…ゆ…どうじで…」 連続交尾で息も絶え絶えのゆっくり魔理沙が俺に抗議の声をあげようとしているので耳を傾ける。 「どうじでま゛り゛ざばずっぎりざぜでぐでな゛いの゛ぉ゛お゛おお゛お゛!!!??????!!!!!!????」 待ちに待ったその言葉を聞いて俺はニヤリとした。 俺の拷問プログラム【ProjectO-nakin】が遂に実を結んだのだ。 そう、俺の考えたもっとも辛い拷問計画とはオナ禁、すなわち性欲を限界まで高め、尚発散させないことなのだ。 しかしただのオナ禁ではつまらない、そこで交尾の最中に相手を叩き潰してお預けを強制させ続けるという方法に出たのだ。 もし人間にこれをやったらPTSDから確実にインポテンツを患うだろうがそこはゆっくり、記憶力の悪さとその本能への忠実さからあっさり性欲に負けている。 【ゆっくりは非常に本能に弱く、しつけが難しいので注意してください】『ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付』P25より抜粋 と書いてあった通りだ。 そして他のゆっくり霊夢たちにも変化が出てきた。 「い゛や゛あああああああああ!ゆっぐりイ゛ギだくなゆ゛っ!ゆ゛っ!」 絶頂に達すると殺されるということを理解しだしたのだ。 しかし必死に俺のテクニックに対抗して性欲を我慢しようとするも結局は発情してすっきりしたところで金槌の餌食だ。 さて、そろそろ飽きてきたので次の段階にいきたいと思う。 俺はつかんだゆっくり霊夢に振動を与えずにそのまま机の上に放り投げた。 「ゆ?ゆ~これならゆっくりできるよ!まりさもゆっくりしようね!」 発情さえさせられなければゆっくり魔理沙と交尾して金槌でつぶされることも無い。 そう思ったゆっくり霊夢は笑顔で魔理沙に近づいていく。 「ゆ゛…ゆ゛おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 「ゆ゛!?い゛や゛あああああああああ!」 次の瞬間ゆっくり霊夢はゆっくり魔理沙に押し倒されていた。 「ゆっぐりイギだく゛な゛い゛いいいいいいいいい!!!や゛め゛でえ"え"え"ええ゛えええええ゛!!!!!」 「ごべんね゛!ごべんね゛!でもぎも゛ぢぃ゛い゛んほぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 ゆっくり魔理沙は自分の性欲に負けてゆっくり霊夢をレイプし始めた。 「ゆ゛ぐぅ!ゆ゛ぐぅ!ゆ゛ぎもぢぃい゛!いぐぅぅぅぅ!!!!!」 「ゴルディオンクラッシャァアアアアアアアアア!!!!」 結局ゆっくり霊夢の方が早く絶頂に達し金槌の洗礼を受けた。 実を言うとゆっくり魔理沙の方にはゆっくりの繁殖を抑えるためのヤゴコロ印のゆっくり発芽抑制剤を混ぜた餡子を与え続けておいたので そう簡単に絶頂を感じることは出来ないようにしてある。 ちなみに薬代はまだ払っていない、永遠亭は支払いを気長に待ってくれるのでこういう時は本当に助かる。 ただ集金に来る兎と目を合わせると罪悪感で頭がぐるぐるするのが困りものだ。 「あああああああああああああああ!!!!どうじでえええええええ!!!!どうじでまりざがずっぎりするまえにづぶじぢゃうのおお゛!? ま゛り゛ざがぎもぢよぐなっでがらづぶぢでよおお゛お゛!!」 ヤゴコロ印の薬の効果の程とゆっくり魔理沙が完全に出来上がってケダモノと化したのを確認した俺は最初にしまった赤ちゃんゆっくりに手をかける。 「ゆ?」 「!?ゆっくりはなしてあげてね!ゆっくりはなしてあげてね!」 まだ状況をよく理解できていない赤ちゃんゆっくりと事情を理解して必死に俺に懇願するお母さんゆっくり。 俺はお母さんゆっくりの懇願は無視して赤ちゃんゆっくりを机の上に置いた。 「ゆー?ゆ!まりさおねいさんゆっくりあそぼうね!」 「ゆ゛ゆ゛ぅうぅぅうぅぅ……ゆ゛おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 さっき遊んでもらっていたゆっくり魔理沙の所に連れてきてもらってご満悦の赤ちゃんゆっくりはぴょこんぴょこんはねながらゆっくり魔理沙に近づいていった。 その無邪気な姿を見てゆっくり魔理沙は一瞬戸惑ったが限界まで性欲をお預けされゆっくりアリスクラスの性闘士(セイント)となったゆっくり魔理沙は かまわず赤ちゃんゆっくりの体を押しつぶして激しく体をゆすり始めた。 「ゆ゛ぎぃぃぃっぃい!?お゛ねえ゛さ゛んやめでえ゛え゛え゛え゛えええええええ!!!」 「い゛や゛ぁああ゛あああ゛あ゛あ!!や゛べでえ゛えええ゛ええ゛え゛え゛ええええ!!!」 「ゆ゛ごお゛おお゛お゛!れ゛い゛む゛ぢっじゃぐでぎもぢい゛い゛い゛よ゛ぉおお゛お゛」 「おねえざんどうじでごんなごどずるのお゛お゛おお゛!?ぼっどゆ゛っぐりじようよ゛おおお゛!!!」 「むほぉおおおお!!!むほぉおおおおおお!!」 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんをばなじでぇえ゛え゛え゛ええええ!!!! ゆっぐりざぜであげでええええええええ!!!」 顔中から餡子汁を出して快感を貪り食うゆっくり魔理沙と いっしょに遊んでくれていたゆっくり魔理沙がなぜこんな酷いことをするのかわからず泣き叫ぶ赤ちゃんゆっくり。 赤ちゃんゆっくりを陵辱されて絶叫するお母さんゆっくりの悲鳴の三重奏が俺の部屋で奏でられた。 「うそ…こんなのうそだよね…みんなはやくゆっくりしようね…」 そして親友の所業を信じられないという面持ちで見つめるゆっくり霊夢が居た。 「ぼっど…ゆっぐりぢだがdぐべちゃあああああ!!!!」 『あああああああああああああああああああああ!?』 赤ちゃんゆっくりがついにゆっくり魔理沙の行為に耐え切れずに弾けとび、ゆっくり魔理沙とお母さんゆっくりは同時に悲鳴を上げた。 二匹の悲鳴の意味は全く異なったものだが。 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんがあああああああああああ!!!!!!」 「まだずっぎりじでだいどにいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 「ほーらそんなに悲観するなよ、まだまだお相手はたくさんいるんだから」 そう言うと俺は次々と赤ちゃんゆっくりを机の上に放り投げた。 『い゛や゛ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!』 「ゆ゛…ゆっくりすっきりしようね!!!!!!!!!!!!!」 ゆっくり魔理沙に交尾を強要され次々と押しつぶされて餡子塊になっていく赤ちゃんゆっくり。 それを見てお母さんゆっくりは餡涙を流して暴れだした。 「そうかそうか赤ちゃんがつぶされて悲しいよなぁ…」 赤ちゃんゆっくりを全て潰させたところで俺はお母さんゆっくりに話しかけながら頭をつかむと机の上に投下した。 「ゆ…ゆ…ゆ゛っぐりじねま゛り゛ざああああああ!!!!」 「ゆぉおごおおお!?」 投下されるとすぐにお母さんゆっくりはすさまじい勢いでゆっくり魔理沙に体当たりを敢行した。 「おおっと!」 余りの勢いに俺の手作りの柵が壊れそうになって慌てて抑える。 「よぐもれ゛い゛む゛のあがぢゃんをおおおおお!!!」 「ゆぐぉっ!でぢゃう!あ゛んごでぢゃう゛う゛う゛」 命に関わるレベルで押し捲られてもしっかり体を振動させて快感を得ようとしているとは見上げた性欲だ。 しかしこのまま魔理沙が潰されてしまっては面白くない。 「むろ☆ふしっ!!!」 「ゆげぇ!?」 そこで俺は少し手加減して死なない程度にお母さんゆっくりを金槌で叩いた。 お母さんゆっくりの口から餡子が噴出す。 「ゆゆっ!すっきりしようね!いっしょにすっきりしようね!」 「ゆ゛べ゛ぇ!い゛や゛ぁ!い゛や゛ぁ!」 形勢が逆転したと見るやすぐさまゆっくり魔理沙がお母さんゆっくりを犯しにかかった。 なんという性欲、この魔理沙ならうまくセッティングすればアリスでさえレイプできるかもしれない。 どこかにちょうどいいゆっくりアリスがいないだろうか。 「ゆ゛っゆ゛っごべんね゛…おがあざんをゆ゛るじんほおおおおおおおおおお!!!!!すっきりー!」 「ま゛り゛ざも!ま゛り゛ざもすっきりさせてね!」 「もっこり断罪怒りの100tハンマー!!!!!」 「ゆばひょっぶ!?」 「あああああなんでま゛り゛ざだげえええええええええ!!!!!」 おっと変なことを考えていたら金槌を振り下ろすタイミングが遅れてしまった。 危ない危ない魔理沙を絶頂に達しさせてしまったらせっかくの楽しい拷問が終わってしまうところだった、失敗失敗。 そんなことをし続けて一刻半ほどたっただろうか。 「ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い」 魔理沙が大分げっそりしてブツブツ言い始めた。 そろそろ潮時だろうと思い俺は最終段階に移ることにした。 「魔理沙や魔理沙や」 「ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い…」 「次の相手とはすっきりするまでゆっくりしてていいんだよ」 「ゆゆ゛!?もうとちゅうでひどいことしない!!?」 「ああ、もう途中で金槌たたきつけたりしないからゆっくり愛し合っていいんだよ」 「ほんと!?はやく!はやくすっきりさせてね!」 「そんなガッツかずにゆっくりしなって、ほら」 そう言うと俺は最初にゆっくり魔理沙と遊ばせていたゆっくり霊夢をそっと取り出して机の上に置いた。 「れいむ!れいむ!ハァハァまりさはれいむがいちばんすきだよ! まりさのだいじなはじめてのすっきりはれいむのためにとっておいたよ! だからはやくすっきりさせてね!」 ゆっくり魔理沙は親友のゆっくり霊夢とすっきり出来るとわかり大喜びでゆっくり霊夢に近づいていった。 「ざけんじゃねぇこのうすぎたないしろくろがっ!ゆっくりしねぇ!!」 「ゆげぇ!?」 無防備に近づいていったゆっくり魔理沙にゆっくり霊夢のカウンター体当たりがクリティカルヒットする。 「ゆ゛…な、なんでぇ…なんでなのれ゛い゛む゛ううううううう!!!!」 「まわりをよくみてから言ってね!こんなひどいことするまりさはゆっくりはやくしんでね!」 そういって餡子だらけになった机の上を見渡すと度重なる交尾で疲れきった魔理沙に ゆっくり霊夢が上に乗ってドスンドスンと飛び跳ねるとゆっくり魔理沙からビチッ、ビチャッと餡子が飛び散った。 「ゆげぇっ!ゆびゃあっ!やべっ!やべでれ゛い゛っぶべっ!?」 「れいむはしんじてたのに…ま゛り゛ざのごどじんじでだどに゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 上に乗っかってるゆっくり霊夢も餡涙を流すのであたりは飛び散る餡子ですごいことに、既に餡子まみれなので大差ないが。 「ゆべほっ!ま゛、ま゛り゛ざもずっぎりじだがっだの゛に゛い゛い゛い゛!!!!」 それがゆっくり魔理沙の断末魔となって、彼女は遂に潰れて死んだ。 それを確認して俺は金槌で上に乗っかっていたゆっくり霊夢を壁にたたき飛ばした。 ゆっくり霊夢はべちゃり、と壁際のゆっくり箱に張り付いてそのままずるずる落ちていく。 全てが終わり、俺の心は空虚さに支配された。 俺は昼食代わりにひしゃげて潰れたゆっくり魔理沙を手にとって口に入れた。 ああ、今ならわかる。 俺はゆっくり魔理沙が好きだった。 餡子付けの俺を慰めてくれる唯一の存在である彼女が好きだった。 だから、わかって欲しかった。 この胃のむかつき、もたれを。 だから彼女に同族の餡子を食わせ続けたのだ。 そして気付いて吐き出して欲しかった。 三食餡子尽くしの辛さを、擬似的にでも分かち合いたかった。 「どうして、どうして君はゆっくり餡子を三食ともあんなにおいしそうに食べてしまったんだああああああああああああああああああああ!!!!!!! うわあああああああああ!!!うわあああああああああああああ!!!!」 近所から苦情が来るまで俺の慟哭は続いたのだった。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/252.html
俺は今、人間の里の商店街で行われているゆっくり加工工場主催のゆっくり福引抽選会場でガラガラに手をかけていた。 商店街でゆっくり加工工場認定の店で買い物をすると福引券がもらえ、この抽選会場でガラガラを回して出た玉の色を回すと商品がもらえるというよくあるな福引だ。 変わっている点といえば商品がすべてゆっくり関連なことくらいだ。 大体生ゆっくり一匹分程度の買い物をすると ハズレでもゆっくり餡子製のお菓子がもらえ、近所では『大したものは当たらないがそこそこ当たる』と評判の福引だった。 俺の持っている福引券は20枚。 ゆっくり20匹分は買い込み過ぎだろと思うかもしれないが、それでも俺にはどうしても欲しい商品があった。 一等景品『ペット用最高級ゆっくりフラン。』 このゆっくり福引の輝かしき一等景品の存在を知ったのは冬越しに必要なものを買い込もうと商店街のチラシを見ていた時だった。 あの圧倒的な暴力性、自らの存在より強いものは存在しないと信じる強大な自我 男の子なら一度はあこがれる百ゆっくりの王者である。 しかしゆっくりフランはかなりの希少種で繁殖力も低いため養殖も未だ軌道に乗っておらず市場ではほとんど出回っておらず 野生種の生息地域もかなり危険度の高い妖怪の住処の付近なため 食用は無論のことペット用の生きたゆっくりフランとなるとそこらの人間にはとても手が出せないほど高かった。 ゆっくりフランを一度で良いから間近で見てみたいものだ、そう思っていた矢先に舞い込んできたのがこの話であった。 ゆっくりフランが手に入るなら冬越しの食料がほとんどゆっくり餡子でも惜しくは無い、冬越し用の貯金はほとんどゆっくり食品に注ぎ込みここに立っているのだ。 その決死の覚悟こそが勝利を呼び寄せる。 ちょっとした買い物のついでに来た周りの盆百共とは格が違う。 贄は捧げた、さあ廻れ運命の歯車よ、我が手に百ゆっくりの王者を来たらせたまえ! ハズレ、8等ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、6等ゆっくり魔理沙 ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、9等ゆっくり和菓子詰め合わせ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ 19回がらがらを回して急に冷めた。 何やってるんだ俺。 今年の冬ずっと餡子食ってるとかバカじゃねーのバーカバーカ。 脳味噌ゆっくりしろ俺。 これでゆっくりフランを手に入れられなかったらただのバカだ。 いや既にまごうこと無きバカだ。 自分のバカさ加減に心底嫌気がさしながら最後の一枚でガラガラを一回だけ回した。 するとコロン、と穴から金色の玉が転がりだす。 「お、お、おおおおおおおおおおおお!!!」 俺は思わず叫び声をあげた。 神様ありがとう、いや違う、これはそんなくだらない奇跡なんかじゃない。 この奇跡は俺の力で運命から勝利を捥ぎ取ったという証明なのだ。 「おめでとうございます!」 今年の冬はゆっくりフランと一緒に餡子入りパスタライフを送ろう。 さあ早くゆっくりフランを俺に渡してくれ店員さん。 「出ました!特賞、『ゆっくり霊夢一年分』!!」 なん…だと…? そういう訳で俺は加工工場製の箱詰めゆっくりに部屋を8割ほど占拠された状態で明かりも付けずにひざを抱えて涙目でプルプルしていた。 「ゆっくりはやく出してね!」「ゆっくりせまいいいいいいいい!!!」「ゆっくりうごけないよ!」「ゆっくり動きたいよ!」「こわい!おうちかえる!」 何が『おうちかえる!』だ、俺の方が実家に帰りたい、帰ってお袋や父と共に餡子の介入してこない食卓を囲みたい。 季節は冬になり、俺の家はゆっくりによる全食事への餡子介入が行われていた。 家にゆっくり霊夢が発生し、食料に打撃が与えられた場合 そのゆっくり霊夢を捕獲してゆっくり加工工場に売ってお金にして少しでも損害を補填するのがセオリーなのだが既製品は流石に加工工場も買い取ってはくれない。 そんなわけで、このゆっくり霊夢はすべて加工工場製だし自業自得なので工場に売り飛ばすというわけにも行かない。 流石にこんな事情では実家に帰ってたかるのも憚られる。 ということでゆっくりに冬越し用の貯金を全て注ぎ込んだ俺の食生活は餡子に蹂躙されるがままになっていた。 そんな生活が一週間ほど続き俺の中には沸々とゆっくりへの憎しみが湧き出してきていた。 「おにいさんゆっくりげんきだしてね!」 今俺を励ましたのは6等で当てたゆっくり魔理沙。 少しでもこの大量の餡子を減らすために外に出して運動させて餌に餡子を食わせている。 今のところなんの餡子かは気づいていない。 ああ、思えばこいつを当てた福引でゆっくりフランを当てられたかもしれないのに、そう思うとこのゆっくり魔理沙に対しても怒りが沸いて来る。 逆恨みなのはわかっているが、三食全て餡子生活を送っている俺の胃袋がムカムカして仕方ないと吼えて仕方が無いのだ。 復讐、この餡子まみれの現実から少しでも目を逸らすには俺にはもうこのゆっくり達に憎しみをぶつける以外の選択肢は無い。 それから俺は三日三晩、足りない頭で考えられる限りもっとも辛い拷問を考え続け、ついに考えうる限り最高の拷問を考え出した。 さらに準備に2日ほどかけ、今しがた、せめて冬の間に一食くらいは肉を食おうと思って残しておいた金で必要な道具を買い家に帰ったところだ。 完全に準備は整った、今こそ実行に移すときだ。 『ゆっくりしていってね!』 「お、ちゃんとゆっくりお留守番出来てたみたいだな、ほーらご飯だぞー」 玄関で待ち構えていたゆっくりに俺は懐に入れてある外から来た品の『たっぱ』 (大量の餡子と交換でいやそうな顔をする店主から手に入れた。)から餡子を取り出しゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢に与えた。 「わーい!」 「おにいさんだいすきー!」 「むーしゃ♪」 「むーしゃ♪」 『しあわせー♪』 二匹は仲良く餡子を分けて食べあう。 これだけおいしそうに食べられると天国のゆっくり霊夢(屠殺済み)も本望だろう。 ゆっくり魔理沙と一緒にいるゆっくり霊夢は二日前に箱から出してゆっくり魔理沙と遊ばせている。 無論餌は餡子だ。 いくら与えても何の餡子か全く気づかないのでもしゆっくり霊夢一年分が処理できなさそうな時は共食いさせれば大丈夫だと胸をなでおろしたものだ。 「さ、ゆっくり魔理沙もゆっくり霊夢もいい子だから今日はあっちの部屋で遊ぼうか?」 「あっちでもゆっくりしようね!」 「ゆっくりあそぼうね!」 「はっはっは、さあこっちだ」 俺は昨日の夜、計画を遂行するためにセッティングしておいた部屋にゆっくり二匹を抱えていった。 「ゆっくりだしてね!ゆっくりだしてね!」「ゆ゛っぐりおながずいでぎだよ゛ぉお゛おおお゛お゛」 「お゛うぢがえる゛~お゛うぢがえる゛~!」「ゆ゛っぐりう゛ごぎだい゛いい゛い~~!」 『ゆ゛!?』 部屋に入り、四方の壁一面にずらりと並べられこちらを見て助けを求める箱詰めゆっくり霊夢にぎょっとするゆっくり二匹。 「どうしてこんなひどいことするの!?」 「みんなもれいむみたいにゆっくりだしてあげてね!」 「こんなことするおにいさんとはゆっくりできないよ!!!」 ゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢が抗議の声をあげた。 「めんごめんご鬼めんご、一度にみんな出したらぎゅうぎゅうづめになってゆっくり出来なくなると思ったから 少しづつゆっくり箱から出していこうと思ってさ、その証拠にほら」 「ゆー?」 そういって机の下で遊ばせていたゆっくり一家をひっぱりだす。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりちていってね!」 「ゆゆ?」 若いお母さん霊夢がゆっくり二匹に挨拶をし、それに続いて赤ちゃん霊夢たちが挨拶をする。 『ゆっくりしていってね!』 「おにいさんうたがってごめんね!」 「みんなでゆっくりしようね!」 『ゆっくり出していってね!!!!!』 その様子を見て安心したのか俺に謝罪の言葉を述べるゆっくり二匹。 それに続いて出してもらえると言われた周りのゆっくり霊夢たちも友好的な声音でこちらに声をかけてきた。 「ゆ~♪」 「ゆっ♪ゆっ♪」 「ゆっくり~♪」 「ゆっくりしてるね♪」 ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙について机の上を跳ね回り、赤ちゃんゆっくりがそれを追ってころころところがっていく。 そんな風景を見てお母さん霊夢も満面の笑みで見守っていた。 そんな風に遊ばせて30分程度たっただろうか。 「さ、他のゆっくりたちも遊ばせなくちゃいけないからこっちでじっとしててね」 そういって、もともと入っていた箱の中にお母さん霊夢を戻し、赤ちゃん霊夢は、既に宿主の居ない空き箱にしまう。 「ゆ~!もっとゆっぐりぢだい~!!!」 「ゆっくりがまんしてね!」 お母さん霊夢がまだ遊びたいという赤ちゃんゆっくり達をなだめた。 さて、そろそろゆっくりした時間は終わりにして本番に入ろうか。 俺はゆっくり一家のことは一旦ほうっておいてゆっくり魔理沙に近づいて問いかけをした。 「ねえねえ、ゆっくり魔理沙はどのゆっくりが一番好き?」 「ゆゆっ!?」 突然の質問にゆっくり魔理沙は面食らった。 「ゆ…まりさはこのれいむがいちばんすきだよ!」 ゆっくり魔理沙は顔を少し赤らめながら笑顔でそう言うとゆっくり霊夢に近づいてほお擦りをした。 ふう、おにいさんがだいすきって言われたらどうしようかとちょっと緊張しちゃったよ。 これで思う存分拷問できるというものだ。 「ゆ…ゆ゛っ!?」 今度はゆっくり霊夢が面食らう番だった。 「れ、れいむもまりさがいちばんすきだよ!」 「ゆ!…ゆゆっ♪」 「ゆっ♪」 『いっしょにゆっくりしようね♪』 二匹にとっては衝撃の告白の後、お互いの友情を確かめ合った二人はうれしそうにほお擦りをしあっている。 それでこそこの二日間ゆっくり遊ばせて友情を育ててやった甲斐があるというものだ。 俺はむんづとゆっくり魔理沙と仲良くしているゆっくり霊夢の方の頭をつかむと箱にしまった。 「ゆゆっ!?」 「ゆ?れいむをはやくだしてあげてね!」 「はいはい、わかってるわかってる」 俺は別の箱から違うゆっくり霊夢を出すと高速でゆすり始めた。 「ゆ!?ゆ゛っゆ゛っゆ゛ゆ゛っゆ゛ゆ゛ゆ゛っ!!!?」 「ゆ!まりさのだしてほしいれいむはそのれいむじゃないよ!ゆ゛!?ゆ゛っ!」 俺は抗議の声をあげるゆっくり魔理沙もつかむとこちらは軽くマイルドに振動させた。 「ゆ、ゆ~~~~~」 「ゆゆ…」 ゆっくり霊夢の方は完全に発情状態 ゆっくり魔理沙の方はぽっと顔を赤らめて少し息を荒くしている。 俺は既にゆっくり発情テクニックを『ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付』を読みながらゆっくり霊夢で練習することで完全にマスターしていた。 ちなみにその過程でやたらたくさん出来た赤ちゃん霊夢は普通のゆっくり霊夢餡子ばかり食べてた俺の食卓のいい彩になった。 完璧に出来上がったのを確認すると机の上に自作の柵を立てて二匹を放置した。 絡み合う熱っぽい視線、触れ合う吐息 やがてゆっくり霊夢の方が我慢出来ずにゆっくり魔理沙を押し倒した。 「ゆっくりイこうね!」 「ゆ…ゆゆゆ~!?ゆ゛、みんなみてるからゆっくりやめてね!ゆ゛っ!ゆ゛っゆ゛っ!」 最初は驚いて抵抗しようとしたゆっくり魔理沙だったが既に軽い発情状態にあったためだんだんと相手を受け入れていく。 悲鳴を上げたのはゆっくり魔理沙と親友のゆっくり霊夢だった。 「ゆ゛ぅぅう゛う゛ううううううう゛!!!そのまりさはれいむのおともだちだよ!!ゆっくりやめてね!!!」 「ゆ゛!ゆゆ゛!き、きもちい…」 ゆっくり霊夢の激しい振動にゆっくり魔理沙が思わず媚声をあげてしまう。 「!?どうじでぇえ゛え゛!!!どうじでなのま゛りざぁああ゛ああ゛!!!」 「ぢがうのれ゛いむゆゆゆうううううう!!!」 「ゆ゛!いぐ!ゆっぐりいぐぅうううううううう!!!!」 「い゛や゛ぁああ゛あああ゛あ゛あ!!ま゛りざを゛よござな゛いでぇええ゛ええ゛え!!!」 ゆっくり霊夢が絶頂に達しそうになった時、遂に俺の計画が発動した。 「ハンマープライズ!」 「すっきゆでぶぢゃぁああああああ!?」 「ゆ?ゆ゛うううううううううう!?」 俺は特に意味の無い掛け声をあげつつ隠し持っていた金槌で絶頂に達した瞬間のゆっくり霊夢を一撃で叩き潰した。 ははははこの瞬間をこれまで待っていたのだ。 「どうじでええええええええ!!!おにいざんどうじでごんなごどずるのぉ゛おおおお!?」 一瞬前まで肉体を絡め愛し合っていた相手が餡子の塊になりはてゆっくり魔理沙は半狂乱になる。 『いやあああああああ!』『ゆっくりできないひとはかえってね!』『まりさのえっちー』 周りのゆっくりからも非難の声が上がったがそんなことは気にせず俺は別のゆっくりを取り出した。 「ゆ!?ゆっくりできないおにいさんとはいっしょにいられないよ!はやくはなしてね!」 つかまれたゆっくり霊夢が何か言っているがそんなことは気にせず俺は再び激しくゆっくり霊夢をヴァイヴレィションさせた。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅ!?ゆ、ゆゆゆゆゆぅ~」 俺の超絶テクニックの前に瞬く間に発情しとろんとした顔になる霊夢を俺は机の上に置いた。 こうなるともうゆっくり出来ないお兄さんなんてどうでもよくなる、大事なのは目の前のかわいいゆっくり魔理沙のことだけのはずだ。 「ゆ゛ゅ゛ゆ゛ぅ~!!!?」 再び繰り広げられる媚態。 「ハンマーチャンス!」 ゆっくり霊夢がイキそうになる寸前に俺は再びハンマーを振り下ろした。 「ゆ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 媚態と同じく再び繰り広げられる残虐劇、いやさ餡虐劇。 周りのゆっくり霊夢たちは一様に悲鳴と嘆きの声を上げた、ただ一匹を除いては。 「れいむのまりさにてをだすこはゆっくりしんでね!」 ゆっくり魔理沙の親友のゆっくり霊夢だ。 当初の予定通りなかなか面白い餡子模様になってきたが今はこの餡虐劇(グアンギニョル)を繰り返すのが楽しいので放って置いた。 っていうかノってきたぞ俺ヒャッハー。 「ゴルディオンハンマー!」 「すっきrゆわらば!?」 「ドッガバイト!」 「すっきゆわった!?」 「ハンマーミョルニル!」 「すゆってれぼ!?」 大分餡子塊が増えてきたところでそれぞれのゆっくりの様相も変わってきた。 「ゆ…ゆ…どうじで…」 連続交尾で息も絶え絶えのゆっくり魔理沙が俺に抗議の声をあげようとしているので耳を傾ける。 「どうじでま゛り゛ざばずっぎりざぜでぐでな゛いの゛ぉ゛お゛おお゛お゛!!!??????!!!!!!????」 待ちに待ったその言葉を聞いて俺はニヤリとした。 俺の拷問プログラム【ProjectO-nakin】が遂に実を結んだのだ。 そう、俺の考えたもっとも辛い拷問計画とはオナ禁、すなわち性欲を限界まで高め、尚発散させないことなのだ。 しかしただのオナ禁ではつまらない、そこで交尾の最中に相手を叩き潰してお預けを強制させ続けるという方法に出たのだ。 もし人間にこれをやったらPTSDから確実にインポテンツを患うだろうがそこはゆっくり、記憶力の悪さとその本能への忠実さからあっさり性欲に負けている。 【ゆっくりは非常に本能に弱く、しつけが難しいので注意してください】『ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付』P25より抜粋 と書いてあった通りだ。 そして他のゆっくり霊夢たちにも変化が出てきた。 「い゛や゛あああああああああ!ゆっぐりイ゛ギだくなゆ゛っ!ゆ゛っ!」 絶頂に達すると殺されるということを理解しだしたのだ。 しかし必死に俺のテクニックに対抗して性欲を我慢しようとするも結局は発情してすっきりしたところで金槌の餌食だ。 さて、そろそろ飽きてきたので次の段階にいきたいと思う。 俺はつかんだゆっくり霊夢に振動を与えずにそのまま机の上に放り投げた。 「ゆ?ゆ~これならゆっくりできるよ!まりさもゆっくりしようね!」 発情さえさせられなければゆっくり魔理沙と交尾して金槌でつぶされることも無い。 そう思ったゆっくり霊夢は笑顔で魔理沙に近づいていく。 「ゆ゛…ゆ゛おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 「ゆ゛!?い゛や゛あああああああああ!」 次の瞬間ゆっくり霊夢はゆっくり魔理沙に押し倒されていた。 「ゆっぐりイギだく゛な゛い゛いいいいいいいいい!!!や゛め゛でえ"え"え"ええ゛えええええ゛!!!!!」 「ごべんね゛!ごべんね゛!でもぎも゛ぢぃ゛い゛んほぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 ゆっくり魔理沙は自分の性欲に負けてゆっくり霊夢をレイプし始めた。 「ゆ゛ぐぅ!ゆ゛ぐぅ!ゆ゛ぎもぢぃい゛!いぐぅぅぅぅ!!!!!」 「ゴルディオンクラッシャァアアアアアアアアア!!!!」 結局ゆっくり霊夢の方が早く絶頂に達し金槌の洗礼を受けた。 実を言うとゆっくり魔理沙の方にはゆっくりの繁殖を抑えるためのヤゴコロ印のゆっくり発芽抑制剤を混ぜた餡子を与え続けておいたので そう簡単に絶頂を感じることは出来ないようにしてある。 ちなみに薬代はまだ払っていない、永遠亭は支払いを気長に待ってくれるのでこういう時は本当に助かる。 ただ集金に来る兎と目を合わせると罪悪感で頭がぐるぐるするのが困りものだ。 「あああああああああああああああ!!!!どうじでえええええええ!!!!どうじでまりざがずっぎりするまえにづぶじぢゃうのおお゛!? ま゛り゛ざがぎもぢよぐなっでがらづぶぢでよおお゛お゛!!」 ヤゴコロ印の薬の効果の程とゆっくり魔理沙が完全に出来上がってケダモノと化したのを確認した俺は最初にしまった赤ちゃんゆっくりに手をかける。 「ゆ?」 「!?ゆっくりはなしてあげてね!ゆっくりはなしてあげてね!」 まだ状況をよく理解できていない赤ちゃんゆっくりと事情を理解して必死に俺に懇願するお母さんゆっくり。 俺はお母さんゆっくりの懇願は無視して赤ちゃんゆっくりを机の上に置いた。 「ゆー?ゆ!まりさおねいさんゆっくりあそぼうね!」 「ゆ゛ゆ゛ぅうぅぅうぅぅ……ゆ゛おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 さっき遊んでもらっていたゆっくり魔理沙の所に連れてきてもらってご満悦の赤ちゃんゆっくりはぴょこんぴょこんはねながらゆっくり魔理沙に近づいていった。 その無邪気な姿を見てゆっくり魔理沙は一瞬戸惑ったが限界まで性欲をお預けされゆっくりアリスクラスの性闘士(セイント)となったゆっくり魔理沙は かまわず赤ちゃんゆっくりの体を押しつぶして激しく体をゆすり始めた。 「ゆ゛ぎぃぃぃっぃい!?お゛ねえ゛さ゛んやめでえ゛え゛え゛え゛えええええええ!!!」 「い゛や゛ぁああ゛あああ゛あ゛あ!!や゛べでえ゛えええ゛ええ゛え゛え゛ええええ!!!」 「ゆ゛ごお゛おお゛お゛!れ゛い゛む゛ぢっじゃぐでぎもぢい゛い゛い゛よ゛ぉおお゛お゛」 「おねえざんどうじでごんなごどずるのお゛お゛おお゛!?ぼっどゆ゛っぐりじようよ゛おおお゛!!!」 「むほぉおおおお!!!むほぉおおおおおお!!」 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんをばなじでぇえ゛え゛え゛ええええ!!!! ゆっぐりざぜであげでええええええええ!!!」 顔中から餡子汁を出して快感を貪り食うゆっくり魔理沙と いっしょに遊んでくれていたゆっくり魔理沙がなぜこんな酷いことをするのかわからず泣き叫ぶ赤ちゃんゆっくり。 赤ちゃんゆっくりを陵辱されて絶叫するお母さんゆっくりの悲鳴の三重奏が俺の部屋で奏でられた。 「うそ…こんなのうそだよね…みんなはやくゆっくりしようね…」 そして親友の所業を信じられないという面持ちで見つめるゆっくり霊夢が居た。 「ぼっど…ゆっぐりぢだがdぐべちゃあああああ!!!!」 『あああああああああああああああああああああ!?』 赤ちゃんゆっくりがついにゆっくり魔理沙の行為に耐え切れずに弾けとび、ゆっくり魔理沙とお母さんゆっくりは同時に悲鳴を上げた。 二匹の悲鳴の意味は全く異なったものだが。 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんがあああああああああああ!!!!!!」 「まだずっぎりじでだいどにいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 「ほーらそんなに悲観するなよ、まだまだお相手はたくさんいるんだから」 そう言うと俺は次々と赤ちゃんゆっくりを机の上に放り投げた。 『い゛や゛ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!』 「ゆ゛…ゆっくりすっきりしようね!!!!!!!!!!!!!」 ゆっくり魔理沙に交尾を強要され次々と押しつぶされて餡子塊になっていく赤ちゃんゆっくり。 それを見てお母さんゆっくりは餡涙を流して暴れだした。 「そうかそうか赤ちゃんがつぶされて悲しいよなぁ…」 赤ちゃんゆっくりを全て潰させたところで俺はお母さんゆっくりに話しかけながら頭をつかむと机の上に投下した。 「ゆ…ゆ…ゆ゛っぐりじねま゛り゛ざああああああ!!!!」 「ゆぉおごおおお!?」 投下されるとすぐにお母さんゆっくりはすさまじい勢いでゆっくり魔理沙に体当たりを敢行した。 「おおっと!」 余りの勢いに俺の手作りの柵が壊れそうになって慌てて抑える。 「よぐもれ゛い゛む゛のあがぢゃんをおおおおお!!!」 「ゆぐぉっ!でぢゃう!あ゛んごでぢゃう゛う゛う゛」 命に関わるレベルで押し捲られてもしっかり体を振動させて快感を得ようとしているとは見上げた性欲だ。 しかしこのまま魔理沙が潰されてしまっては面白くない。 「むろ☆ふしっ!!!」 「ゆげぇ!?」 そこで俺は少し手加減して死なない程度にお母さんゆっくりを金槌で叩いた。 お母さんゆっくりの口から餡子が噴出す。 「ゆゆっ!すっきりしようね!いっしょにすっきりしようね!」 「ゆ゛べ゛ぇ!い゛や゛ぁ!い゛や゛ぁ!」 形勢が逆転したと見るやすぐさまゆっくり魔理沙がお母さんゆっくりを犯しにかかった。 なんという性欲、この魔理沙ならうまくセッティングすればアリスでさえレイプできるかもしれない。 どこかにちょうどいいゆっくりアリスがいないだろうか。 「ゆ゛っゆ゛っごべんね゛…おがあざんをゆ゛るじんほおおおおおおおおおお!!!!!すっきりー!」 「ま゛り゛ざも!ま゛り゛ざもすっきりさせてね!」 「もっこり断罪怒りの100tハンマー!!!!!」 「ゆばひょっぶ!?」 「あああああなんでま゛り゛ざだげえええええええええ!!!!!」 おっと変なことを考えていたら金槌を振り下ろすタイミングが遅れてしまった。 危ない危ない魔理沙を絶頂に達しさせてしまったらせっかくの楽しい拷問が終わってしまうところだった、失敗失敗。 そんなことをし続けて一刻半ほどたっただろうか。 「ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い」 魔理沙が大分げっそりしてブツブツ言い始めた。 そろそろ潮時だろうと思い俺は最終段階に移ることにした。 「魔理沙や魔理沙や」 「ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い…」 「次の相手とはすっきりするまでゆっくりしてていいんだよ」 「ゆゆ゛!?もうとちゅうでひどいことしない!!?」 「ああ、もう途中で金槌たたきつけたりしないからゆっくり愛し合っていいんだよ」 「ほんと!?はやく!はやくすっきりさせてね!」 「そんなガッツかずにゆっくりしなって、ほら」 そう言うと俺は最初にゆっくり魔理沙と遊ばせていたゆっくり霊夢をそっと取り出して机の上に置いた。 「れいむ!れいむ!ハァハァまりさはれいむがいちばんすきだよ! まりさのだいじなはじめてのすっきりはれいむのためにとっておいたよ! だからはやくすっきりさせてね!」 ゆっくり魔理沙は親友のゆっくり霊夢とすっきり出来るとわかり大喜びでゆっくり霊夢に近づいていった。 「ざけんじゃねぇこのうすぎたないしろくろがっ!ゆっくりしねぇ!!」 「ゆげぇ!?」 無防備に近づいていったゆっくり魔理沙にゆっくり霊夢のカウンター体当たりがクリティカルヒットする。 「ゆ゛…な、なんでぇ…なんでなのれ゛い゛む゛ううううううう!!!!」 「まわりをよくみてから言ってね!こんなひどいことするまりさはゆっくりはやくしんでね!」 そういって餡子だらけになった机の上を見渡すと度重なる交尾で疲れきった魔理沙に ゆっくり霊夢が上に乗ってドスンドスンと飛び跳ねるとゆっくり魔理沙からビチッ、ビチャッと餡子が飛び散った。 「ゆげぇっ!ゆびゃあっ!やべっ!やべでれ゛い゛っぶべっ!?」 「れいむはしんじてたのに…ま゛り゛ざのごどじんじでだどに゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 上に乗っかってるゆっくり霊夢も餡涙を流すのであたりは飛び散る餡子ですごいことに、既に餡子まみれなので大差ないが。 「ゆべほっ!ま゛、ま゛り゛ざもずっぎりじだがっだの゛に゛い゛い゛い゛!!!!」 それがゆっくり魔理沙の断末魔となって、彼女は遂に潰れて死んだ。 それを確認して俺は金槌で上に乗っかっていたゆっくり霊夢を壁にたたき飛ばした。 ゆっくり霊夢はべちゃり、と壁際のゆっくり箱に張り付いてそのままずるずる落ちていく。 全てが終わり、俺の心は空虚さに支配された。 俺は昼食代わりにひしゃげて潰れたゆっくり魔理沙を手にとって口に入れた。 ああ、今ならわかる。 俺はゆっくり魔理沙が好きだった。 餡子付けの俺を慰めてくれる唯一の存在である彼女が好きだった。 だから、わかって欲しかった。 この胃のむかつき、もたれを。 だから彼女に同族の餡子を食わせ続けたのだ。 そして気付いて吐き出して欲しかった。 三食餡子尽くしの辛さを、擬似的にでも分かち合いたかった。 「どうして、どうして君はゆっくり餡子を三食ともあんなにおいしそうに食べてしまったんだああああああああああああああああああああ!!!!!!! うわあああああああああ!!!うわあああああああああああああ!!!!」 近所から苦情が来るまで俺の慟哭は続いたのだった。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/171.html
餡子の芯まで凍るような冬が終わり、若葉芽生える春が訪れようとしていた。 薄く緑に色づいた地面が盛り上がると、土の中から一匹のゆっくりが顔を出した。 「ゆっくりー!!!」 ゆっくり。 低い知能で必死に活動する饅頭。 顔を泥に染め、ふるふると体を振るのはゆっくり霊夢。 厳しい冬を乗り越えるため、木の下に掘った巣で長らくゆっくりとしていたのだ。 体は成体というには若干小さく、ボーリングの球ほどだ。 「まりさ!お外がすごくゆっくりしているよ!!」 穴から一歩外に出た成体のゆっくり霊夢が、穴の奥に呼びかける。 「ゆゆっ!ゆっくり出るから待っててね!」 小さな巣穴から窮屈そうに顔が押し出てくる。 ゆっくり魔理沙だ。 頭にかぶった帽子が引っかかるようで、出るのに苦労している。 「ゆ!あまり寒くないよ!ゆっくりできそうだね!!」 泥だらけになりながらも、春の訪れに目を輝かせるゆっくり魔理沙。 ゆっくり霊夢と同じく、成体というには小さいボーリング玉サイズ。 2匹にとって、越冬は始めての経験であった。 「さっそくご飯をとってこようね!!ふたりでゆっくりしようね!!」 先に出たゆっくり霊夢がゆっくり魔理沙を導き、森の奥へと消えていく。 「ゆっくりしていってね!!!」 2匹の声が、静かな森にいつまでも響いた。 「ゆっくりした結果がこれだよ!!」 2匹は巣穴に収穫した食料を運び終えた。 森には、大量の食料が溢れていた。 やわらかい若葉や、モンシロチョウ、活発に動くムカデにカエル、ダンゴムシ。 2匹がヨダレを垂らすほどの御馳走が、目の前には山ほど集まっている。 「まりさたちがご飯を取りにいかなかったから、森さんもゆっくりできたんだね!!」 「森さん、ゆっくりしてくれてありがとう!!」 森の恵みに感謝し、さっそく食事に入る。 特に冬眠などしないゆっくりは、冬の間、巣に蓄えた食糧を調整しながらゆっくり過ごす。 この2匹は初めての越冬に緊張し、節約に節約を重ねた結果、蓄えた食糧の半分もなくならない内に冬は終わった。 「おいしいよ!ゆっくりできるぅー!!!」 「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあわせー♪」 節約生活の思い出を埋めるように、ガツガツと山を削り取っていく2匹。 春の恵みを前面に受け続ければ、あっと言う間に成体と呼べるほど大きくなるだろう。 大量の食料、そして冬の間の備蓄を全て食べつくした2匹はまた、食料を確保しに巣を離れた。 夕方。 人間の里を見下ろせる丘で、2匹は寄り添っていた。 あの後、食料をいちいち巣に持ち帰ることはせず、見つけたその場で食べて回った。 単純な生態と、大量の食事は、2匹をバスケットボールほどに大きくさせていた。立派な成体ゆっくりだ。 「ゆっ、れいむ・・・」 「なあに、まりさ」 成れいむにさらに体を寄せる成まりさ。 「ずっと、ふたりでゆっくりしようね。いつまでも、ふたりでゆっくりしようね」 そっとささやいたのは、成まりさだった。 いつものように元気と勢いに溢れた声とは違い、儚げで今にも消えてしまいそうな一言。 成れいむはすぐに答えず、ふと懐かしい日々を思い浮かべた。 親まりさの茎から生れ落ちたときのこと。 初めて食べたモンシロチョウに感激したこと。 隣の巣に住んでいたまりさと出会ったこと。 喧嘩して体当たりをしあったこと。 親から独立するとき不安がっていた自分に、まりさが一緒に暮らそうと言ってきてくれたときのこと。 初めて巣を作ったときには、すぐ隣で、自分と同じように顔を泥だらけにしてくれた。 越冬の準備を始めたとき、他の成体ゆっくりに動じず、毅然とエサ場から食料を確保してきてくれた。 冬篭りを始めてからは、節約に文句を言いながらも、絶対に隠れて食べたりしなかった。 いつもそばで笑っていてくれたまりさ。 いつも一緒にゆっくりしてくれたまりさ。 ・・・大好きなまりさ。 「れいむもまりさとゆっくりしたいよ・・・ずっと、ずっとずっと」 頬をすりあてる。 親愛の証だ。 「ゆっ!れいむ、うれしいよ!!まりさはれいむと一緒だからゆっくりできるんだよ!!!」 力強く頬を押し付けてきた成まりさ。 成れいむは、不思議と嫌な気分にはならなかった。 だって大好きなまりさだから。 「まりさ!まりざ!!!れいむもだよ!!れ゙いむ゙もまりざどだからゆっぐりできるんだよ!!!」 粘着する頬には、透明な液体が溢れていた。 ぶるんぶるんと弾ける頬。 互いの顔は高潮し、息が荒くなる。 「れいぶぶうう!!!だいずぎだよ゙お゙お゙お゙お゙!!!ずっどゆ゙っぐりじよ゙ゔね゙え゙え゙え゙!!! 「まままっままままままりざあああああああ!!!」 「人ん家の前で盛りやがって・・・」 さっきからパンパンと妙な音がしていた。 なんだろうと思い、外に出ると家の前でゆっくり2匹が交尾をしているではないか。 里の見える丘で堂々と交尾をするとは、大胆な奴らだ。 「加工所に売り飛ばしてやる・・・」 捕獲用の網を取りに行こうと思ったが、ふと迫っているほうのゆっくりに目が行く。 あれはゆっくり魔理沙だ。 男は、ゆっくり魔理沙が大嫌いだった。 他のゆっくり、例えばゆっくり霊夢なんかはバカではあるが基本的に純粋で優しい性格だ。 しかしゆっくり魔理沙は、いざというときには親を裏切り子をも食らうような性格をしている。 以前、男の家に侵入してきたゆっくり集団に制裁を加えたときも、そうそうに仲間を売り、自分だけは助かろうとしていた。 そのゆっくり魔理沙はいたぶるだけいたぶって処分された。 男のゆっくり魔理沙嫌いはそのときから始まった。 「んぶぅうぅううう!!!!れいむうう!!!すっぎり!!!ずっぎりするよ!!!!!」 「まりざああ!!!れいむもずっぎりずるよ゙お゙お゙お゙お゙!!!!」 そんな男のことなどお構い無しに、交尾は最終段階に入っている。 交尾終了は疲労感もあるだろうし、逃げ出すのは難しいはずだ。 捕獲は簡単なはず、男は捕獲用の網と箱を取りに家に戻った。 「ゆ゙っぐぁっっ!!!!!」 「ゆ゙ゆ゙っ!!!!!!!」 2匹が一段と大きく震える。 やわらかい皮が揺れ、一瞬、周囲に静寂が訪れる。 「すっきりー!!!」 「すっきりー!!!」 男が戻ると、ぐったりとしている2匹のゆっくりが目に入った。 どうやら交尾は終わったようだ。 姿を見れば、成れいむの頭から茎が生え始めている。 交尾は成功したらしい。 男が背後からこっそり近づいても、行為で疲れた成れいむも成まりさも気がつかない。 自身から伸びる茎を見上げていた成れいむが成まりさに視線を向け、笑顔で声を上げる。 「家族が増えるよ!!」 「やったねれいむ!!」 ぬるぬるした体液に染まった地面を跳ね、成れいむに寄り添い、目を閉じる成まりさ。 捕まえてくださいと言っているようなものだ。 「俺の家でゆっくりしていってね!!!」 勢いよく網を振り下ろす。 一瞬の出来事に何もできないまま、成まりさは網の中に閉じ込められた。 「ゆっ!?」 「ま!まりさっ!!?」 「油断したな!俺の家でたっぷりゆっくりさせてやる!」 網を持ち上げ、上部を摘む 成まりさが出られないようにするためだ。 「ゆゆ!ゆっくりおろしてね!」 「おじさん!まりさをおろしてあげてね!」 網の中で暴れる成まりさだが、人間の力に適うはずもない。 「よし、網から出してやる」 ゆっくりと地面に下ろされるが、そこには透明な箱。 成まりさは、親に教えられた人間が使う危険な箱だと瞬時に理解した。 「ゆ!まりさ逃げて!危ない箱だよ!!」 成れいむも同じことにすぐ気がついた。 しかし、気がついたところで力なきものに運命は変えられない。 あっという間に蓋をされ、透明な箱には成まりさが収まった。 「出して!ゆっくりしなくていいから早く出してね!」 「おじさん!そこじゃまりさはゆっくりできないから早く出してあげてね!!!」 「せっかく入れたのに出すワケないだろ、バカチン」 かたかたと動く箱を男は思い切り踏みつける。 今度はがたがたと震え始めた。 「れいむ!まりさを置いて早く逃げてね!!」 魔理沙のくせに、パートナーの心配なんかしている。 まあ、それも今のうちだろう。 男は何度も箱を踏みつける。 「ま、まりさ!まりさと離れたくないよ!!」 それに今は茎があるから満足に逃げることもできない。 男にも、成れいむにも分かることだ。 男は魔理沙入り箱を持ちあげ、家に向かった。 「ゆ!早く出してね!れいむとゆっくりするんだよ!!!」 「まりさを持って行かないでね!!れいむと赤ちゃんを置いていかないでね!!!」 茎に気をつけながら、ゆっくりと追いかけてくる成れいむ。 「そんなにコイツが大切なら、お前も連れて行ってやるぞ」 成まりさだけが目的だったので、成れいむにはあまり興味はなかった。 「ゆ!れいむだめだよ!!人間は怖いんだよ!!れいむは赤ちゃんをゆっくり守ってあげてね!!」 箱の中から必死に説得をする成まりさの願いも虚しく、数秒後にはもう片方の手に成れいむが乗っかっていた。 まりさとはどこでも一緒だよ、その言葉にためらいは感じられなかった。 男の家に入ると、男は成まりさを床に置き、同じく下ろした成れいむにエサを用意した。 「ゆっくり食べていいぞ」 キャベツの千切りとニンジン、コーンスープにビスケット添え。 こんなに豪華な食べ物は2匹とも初めて見た。 「ゆ・・・!まりさを出してあげて!一緒にゆっくりしたいよ!」 エサに手をつけず、成まりさの開放を望む成れいむ。 男の足が成れいむの目の前に落とされ、床がゆれた。 「やめて!まりさはいらないよ!れいむだけでゆっくり食べて!」 「だってよ。それにお前、ご飯食べないと茎の赤ちゃんが死んじゃうぞ」 そうだ、自分は今妊娠しているのだ。 成れいむは茎を見上げた。 「ごめんまりさ!れいむ、ゆっくり食べるよ!」 「赤ちゃんのためにもゆっくり食べてね!」 心配させまいと、成まりさが満面の笑みで答える。 男は用意していた大きめの水槽に山ほどエサを入れると、最後にエサを食べつくした成れいむを入れて蓋をした。 「ゆ!れいむは出してあげてね!」 そんな声を無視し、男は寝室に向かった。 電気を消され、急に不安になる2匹。 「れいむ、大丈夫・・?」 「こっちは大丈夫だよ。まりさはケガしてない?」 箱が窮屈なこと以外は特に問題ない、そう答えると成れいむは少し安心したようだ。 「赤ちゃん、ゆっくりできるかな」 果たして自分達はどうなってしまうのか。 不安な夜だが、決して明けて欲しくない夜。 2匹のゆっくりは目を閉じた。 朝の日差しで目を覚ました成まりさ。 「・・・・ッ!?!!!?」 動けない。 なぜだろうと、記憶をさかのぼる。 そうだ、自分達はあの人間に捕まえられたのだった。 れいむは無事だろうか、狭い箱を無理矢理動いて水槽に目を向けると、昨日とは違うものが見えた。 「ゆ!まりさ!!れいむ達の赤ちゃんだよ!!すごくゆっくりしてるよ!!」 水槽にいたのは8匹もの赤ちゃんゆっくり。 一心不乱に水槽に入ったご飯を食べている。 「れいむううう!!!赤ちゃんがうまれたんだね!!!ゆっくりしないで起こしてくれればよかったのに!」 「まりさが疲れてるみたいだったから、ゆっくりしてもらったんだよ!」 水槽をぴょこぴょこ動く赤ゆっくりを見て、自分が親になったことに涙する。 できることなら、今すぐこの頬をすり合わせたい。 しかし自分を閉じ込める箱は、まったく動かない。 「ゆ!もうひとりのおかあさんだ!!」 「ほんとだ!ゆっくちうまれたよ!!」 「おかあさん!ゆっくちしようよ!」 声に気がついた赤ゆっくり達が水槽にへばりつくように親まりさを凝視している。 「ゆうううう!!!おかあさんだよ!!!みんなゆっくりしていってね!!!!」 ボロボロと溢れる涙。 大好きなれいむとの赤ちゃんが自分を見ている。 「よお、ゆっくりしてるか?」 次に現れたのは、最も会いたくないものだった。 昨日、自分達を閉じ込めた人間。 「ゆ!おじさん早く赤ちゃんに会わせてね!!」 「おじさん、早くまりさを出してあげてね!赤ちゃんにすりすりさせてあげてね!!」 男は水槽で遊ぶ赤ゆっくりを数える。 計8匹。赤れいむ3匹と赤まりさ5匹。憎き魔理沙種が5匹もいる。 「よし分かった。あわせてやろう」 親まりさの入った箱を持ち上げ、別室へと移動させる。 そこに用意してあったのは、1畳ほどの広さを鉄製のケージで囲った牢獄。 そして中央で二つに分断している。 上部が開いているので、箱を逆さまにして親まりさを左側の牢獄に落とす。 「ぶぺっ!」 着地に失敗し、変な声を上げた。 次に、水槽を持ってきて中身を分別する。 魔理沙種は親まりさがいるほう、左側の牢獄へ。霊夢種は右側の牢獄へ。 親れいむだけは水槽にいれたまま、牢獄手前の床に置く。 「れいむの赤ちゃん!ゆっくり返して!!」 水槽にへばりつく親れいむとは裏腹に、親まりさは最愛の娘5匹と頬をすり合わせて喜んでいる。 「ゆーん!!まりさの赤ちゃん達!かわいいね!!おかあさんとゆっくりしようね!!!」 「ゆっくち!おかあさんゆっくち!」 「おかあさんとゆっくちしたい!!」 泣き出したのは、右側、霊夢種用のケージに入れられた赤れいむ3匹だ。 「ゆゅ!!おかあしゃーん!!!ゆっくちできないよー!!!」 中央を分断するケージにすがりつくが、目の前の親まりさに触れることはできない。 当然、水槽に入った親れいむにも届かない。 「お前らが何でそこに入っているか、分かるか?」 いきなり話しかけてきたのは、あの男。 びくっと2匹の親ゆっくりが震える。 「ゆ!そんなのわからないよ!!!いいから早く出してね!!!」 「おじさん、早くゆっくりさせてね!!」 「それは、そこの親のまりさがクズな種だからだ」 親まりさを指差して淡々と告げる男。 喋ることをやめ、親まりさに注目する赤ゆっくり達。 「ゆ!なにをいってるのおじさん!!!まりさはとってもゆっくりしてるんだよ!!」 「そうだよ!!まりさ、何も悪いことしてないよ!!!」 2匹は必死で否定するが、ゆっくり魔理沙嫌いの男は耳を貸さない。 「嘘を言え、お前らまりさ共は自分が助かるためならすぐに仲間を売るだろう」 「まりさと一緒にいたけど、そんなこと一回もされなかったよ」 「まりさそんなことしないよ!!」 ぷくっと膨れて威嚇しながら親れいむが答える。 怒りをあらわにしているようだ。 「ほう・・・」 男は一匹の赤れいむをつまむと、親まりさによく見える位置に置いた。 「ゆ!おそとおそと!!ゆっくちぃ?」 緊迫感のカケラもない赤れいむだ。 男はデコピンをした。 「ゆきゅっ!?」 吹き飛んだ赤れいむが壁にぶつかり、餡子を少し吐き出し気絶した。 「ゆああああ!!!れいぶのあがぢゃんになにずるのおおおおお!!!!!???」 「まりざのあがぢやんがああああ!!!!」 その様子を見ていた他の赤ゆっくりもぴーぴー騒ぎ始める。 男は喚き騒ぐ親まりさを牢獄から出した。 親まりさはすぐに赤れいむに駆け寄る。 「ゆっ!大丈夫だからね!!ちょっと痛いけど我慢してね!!!」 気絶しているというのに声を掛けながら傷口を舐める親まりさ。 「その赤ちゃんを殺されたくなかったら、こっちへこい。まりさ」 男の手元にはアルコールランプが用意されていた。 親まりさにその道具はよく分からないが、炎が出ているのを見て危険だと感じた。 「どうした?赤ちゃんなんか死んでもいいから自分は助かりたいのか?」 「そんなことないよ!ゆっくりそっちに行くよ!!」 空気を含み、威嚇しながら男に近づく親まりさを、男は掴んだ。 「赤ちゃんなんかどうでもいいから自分を助けて欲しい、そう思ったら『やめて』と言えよ」 「そんなことは言わないから関係ないよ!!おじさんはゆっくりできない人だよ!!!」 怒りの顔を固定し、さあやってみろと言わんばかりの親まりさを持ち上げ、アルコールランプの上にかざす。 まだ火に触れていないが、火の出す熱に早くも親まりさが苦痛に顔をゆがめる。 「ゆぎゅあっ・・!!!あぢゅい・・・!!でも、まりさはおかあさんだもん!!ゆっくりできるよ・・!!」 「まりさ!!頑張って!!れいむ達のあかちゃんを守ってあげて!!!」 火にも触れていないのに、随分強気じゃないか。 男はにやりと笑い、ゆっくりと親まりさの底部を火に当てた。 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!いだい゙!!!!いだい゙い゙い゙い゙い゙!!!!いだいよ゙お゙お゙お゙お゙!!!!」 「ままままままっまままりさああああ!!!!ま゙りざをいじめな゙い゙でえ゙え゙え゙え゙!!!!」 視点の定まらない瞳からは大粒の涙がこぼれ、大きく開いた口からはヨダレがとめどなく溢れる。 親まりさを掴んでいる手には、汗なのか体液なのか、気持ち悪い粘着質のある液体が垂れ始めていた。 「ゆ゙ぎ゙え゙え゙え゙え゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!ゆ゙っぐぢでぎな゙いよ゙お゙お゙お゙!!!!」 「ゆっくりしたかったら一言、『やめて』と言えばいいんじゃないかな」 耐え難い苦痛。しかしそれを言ってしまえば赤ちゃんは殺されてしまう。 親まりさは必死に口を閉ざした。 「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙!!!!ぼお゙お゙ぁ゙あ゙あああああん゙ん゙!!!!」 親の叫びは赤ゆっくり達に、人間への恐怖を刷り込ませる。 どうにもできない力の差、そして自分達の無力さに耐え切れず、1匹残らずケージの隅で震えていた。 「ま゙り゙ざあ゙あ゙!!!」 もう何もかける言葉がないのか、名前だけを呼び続ける親れいむ。 焦げた皮の臭いが部屋を包み込む。 「おい、あいつが呼んでるぞ。返事してやったらどうだ?」 と、男が親まりさに目を移す。 親まりさは白目をむき泡を吹きながら気絶していた。 「なんだ、もうダウンか。やっぱ焼くのには弱いな」 その後もじっくりと底部を焼き、ゆっくりの常軌を逸した回復力でも戻らないよう、入念に焼き続ける。 こうすればこいつは一生動くことができなくなる。 男は今までも、里で見かけたゆっくり魔理沙を捕獲し、同様の処置をして自然に放っていた。 おそらく、1匹も生き残ってはいないだろう。 10分間焼き続けた親まりさの底部は、ものの見事に消し炭になっていた。 触ってみると、硬く、とてもさっきまでやわらかい皮があったとは信じられないほどだ。 普段見かけるポーズ、底部を下にした状態で床においてみると、そんな消し炭があるとは信じられないほど綺麗な体であった。 「うまく焼けたな。ま、交尾くらいはできるかもよ、れいむちゃん♪」 焼いてる最中、ずっと親まりさの名前を叫んでいた親れいむは怒るでもなく、泣くでもない不思議な顔をしていた。 「まりさが・・・まりさのあしが・・・・・まりさの綺麗なあしが・・・・」 一度も跳ねっこで勝てたことはなかった。 人間相手でも負けることないスピードで動いていたまりさ。 やわらかくて、あたたかくて、きれいな足をしていたまりさ。 そんなまりさの足が、今はもう真っ黒になってしまった。 「ちがうよ!まりさはすぐに治るよ!!れいむよりずっと跳ねるのが上手なんだよ!!おじさんは嘘をつかないでね!!!」 汚い汁を口から撒き散らしながら叫ぶ親れいむ。 男は気絶している親まりさを掴み、底部を水槽に押し付けた。 「へえ、これが治るんだ!すごいね!!こんな真っ黒でコゲだらけなのに!!もうゆっくりできないよね!!!」 押し付けられた足。 足だったもの。 「どぼじで・・・!!!どうじでごんなごどずるのおおおお!!!!!」 前かがみになって崩れ落ちる親れいむに、男は一言こともなげに告げる。 「最初に言ったよね。まりさがクズだからって」 「まりざはぐずじゃない!!!まりざはゆっぐりできるよおおおお!!!!」 男は水槽に親まりさを投げ込んだ。 ぐったりとする親まりさに涙で溢れた親れいむが頬擦りを始める。 気絶していた赤れいむを元の霊夢種用牢獄に投げ込み、男は部屋を後にした。 「まりざああ・・・・」 部屋にはいつまでも親れいむの泣き声が響いた。 2日後。 男がゆっくり収容部屋を訪れると、さっそく罵詈雑言が始まった。 しかし男は冷静で、全く言葉に反応しない。 そのまま水槽の前に座り、親まりさを観察する。 「どうだ?綺麗な足は治ったか?」 「・・・・ッ!」 歯をギリギリ鳴らせ、男を睨み付ける親まりさ。 言いことは山ほどあるだろうに、そんなことを吐き出しても無駄だと分かっているのか何も喋らない。 代わりに親れいむが口を挟む。 「ゆ゙っ!!!れいむは怒ってるよ!!!ゆっくりできないおじさんはゆっくり死んでね!!」 男はそんな親れいむも無視して親まりさをつまむ。 必死に体当たりをして親まりさを守ろうとする親れいむだが、男相手ではただのマッサージにしかならなかった。 「お前のような害獣は、こっちの牢屋が妥当だよ」 魔理沙種用牢獄に投げ入れる。 底部が丸コゲな親まりさに着地などできるはずもなく、顔面から着地し、餡子を吐き出した。 加えて、ひっくり返ったまま戻ることもできない。 男は餡子だけふき取った。 赤まりさはその餡子を狙っていたようで、少し残念そうな顔をする。 そう、生まれてから満足にエサも食べていないのだ。 育ち盛りの赤ゆっくりには酷だろう。 「お前らにご飯があるぞ」 「ゆっ!」 「ゆっくちたべたい!!」 「ゆっくちさせて!!」 「おにいさん!ゆっくちしたいよ!」 親があれほど痛い目にあわされたというのに、赤ゆっくりは目を輝かせ始めた。 親まりさと親れいむは、どこか疑惑のまなざしで見つめている。 「じゃあご飯だよー」 まず男は、親れいむにご飯を用意した。 「ゆっ・・・!」 それは豪華な食事であった。 トマト、西瓜に大根。ハチミツがたっぷりとかかったトースト。 「まずは可愛いれいむちゃんから。さあ、お食べ」 成体とは言え、1日近い絶食はつらかっただろう。 親れいむは最初は疑っていたものの、すぐに食料の山にかぶりついた。 「次は赤ちゃんれいむね」 そういうと、男は霊夢種用の牢獄にクズ野菜を投げ込んだ。 「ゆっ!?れいむもおかあさんとおなじごはんたべたい!!」 「ゆっくちできないよ!!」 「おじさん!れいむの赤ちゃんにも同じものをゆっくりあげてね!!」 親れいむの抗議も無視し、魔理沙種用牢獄に手を伸ばす男。 つまんだのは親まりさ。 「ゆっ・・!なにをするの!ゆっくりはなしてね!!」 それをケージの外の床に置く。 「チビまりさ達にはお兄さんが1匹ずつ食べさせてあげるね!!」 男は針の無い、大きい注射器のようなものを取り出し、一匹の赤まりさをつまんだ。 「あーんしてね!」 「ゆー!」 ぱかっと口を広げる赤まりさに注射器の先端を押し込み、中身を注入する。 「ゆきゅっ!くちゃい!!!やめて!!ゆっくちできないよ!!!」 「まりさの赤ちゃんをいじめないでね!!!はやくやめてね!!!」 そんなことを言う親まりさであるが、まったく動かない。 男は親まりさが本当に動けないかを確認したかったのだ。 それと、間近で赤まりさの苦しむ顔を見せたかったというのもある。 「おかああしゃあああん!!!なんでたちゅけてくれないのおおおお!!!」 「おお、酷いお母さんだね。すぐ目の前にいるのにピクリとも動かないよ。薄情だねえ!」 「ゆぎっ!!おじさんがまりさの足をこんなにしちゃったから動けないんだよ!!はやくやめてね!!!」 もちろん、男がやめるわけなどなかった。 注射器の中身は生ゴミをミキサーにかけたもの。 半分腐ったようなものを使っているので、きっと凄く臭くて不味いだろう。 注射器一本分を流し込むと、吐き出そうとする赤まりさの口を指で閉じ、上下に激しくゆする。 「ん゙ん゙ん゙ん゙!!!」 20秒ほどゆすると、口内から生ゴミジュースは消えていた。 ちゃんと体の奥まで入っていったようだ。 「んぎょおおおああああ!!!くちゃいよ!!くちゃいいいい!!!きもちわるいよおおお!!!」 なんとか吐こうとするものの、もともと食べたものを戻すような構造になっていないためか、全く戻ってこない。 「次はどのまりさがご飯かな?」 一斉に逃げ出す赤まりさ達だが、所詮は狭いケージの中。 あっという間に男に捕まった。 「ゆきゅ!やめて!くちゃいのはいらないよ!!」 「あかあちゃんんん!たちゅけてえええ!!!!!!」 水槽では必死に無駄な体当たりをしている親れいむ。 男の隣では必死に顔を膨らませて威嚇する親まりさ。 無力であった。 「やっ!!!くちゃいのやああああ!!!!」 2匹目の赤まりさに生ゴミジュースが注ぎこまれる。 さきほどと同じように注入を終えると口を閉じ、20秒ほどシェイクする。 「ゆ・・・くち・・・!くちゃいいいい!きもちわるいよぉおおおお!!!」 その後も男の手は休まることなく、5匹全部の口に生ゴミジュースは注ぎ込まれた。 男は罵倒を続ける親まりさをつまみ、ケージの中に投げ込んだ。 「お前にメシはない。ゆっくり餓死しろ」 「ゆぐ・・・ッ!」 「ああ、腹が減ったら目の前の赤ちゃんでも食えよ。お前らの仲間はいつもやってることだしな、お兄さんは止めないよ」 それを聞き、親まりさから離れる赤まりさ達。 親まりさが動けないとはいえ、ヘタに近くにいると倒れる要領で潰されてしまうかもしれない。そう思ったのだ。 「ゆっ!?大丈夫だよ!お母さんはまりさ達のことを食べないよ!!」 「動けないしな。食べたかったらいつでも言ってくれ。お兄さんが赤ちゃんまりさを潰して食べさせてあげるから」 「うるさいよ!!ゆっくりできないおじさんはゆっくり死ね!!はやくここから出してね!!!」 男はそんな親まりさの言葉など聞いてもいなかった。 視線はすでに別の場所、赤れいむが入った霊夢種用牢獄に移っていた。 赤れいむ達は生ゴミジュースよりはマシだと思ったのだろう、クズ野菜を必死で貪っていた。 クズ野菜といえども、野生のゆっくりが食べるエサ、ムカデやダンゴムシに比べればよほどおいしいはずだ。 その姿に満足すると男は部屋を後にした。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/38.html
「恋泥棒さん!!!」 「ふふ、呼んでみただけ!!!」 ……思い出すたびに腹が立つ。 なんだあのウザ饅頭は。霊夢に似てるのは顔だけじゃないか。 「勢いで出ていっちまったけど」 しばらく霊夢のところには行きにくくなるな…… 霊夢のところでしばらく時間潰すつもりだったし、これからどこに行こうかな。宛がないこともないが、こちらから今訪ねるのはちと癪だ。 「戻って謝りに行こう」と一瞬思ったが、ウザ饅頭のことを思い出すと一気にその気が失せた。 「ああウザいウザい。特にウザいのはやたらでかい声で叫ぶ、あの」 「ゆっくりしていってね!!!」 「そうそう、『ゆっくりしていってね!!!』だ。何がゆっくりだ……」 「ゆっくりしていってね!!!」 「っているじゃん!」 足元を見るとゆっくりが一体跳ねている。ただしこいつは霊夢ではない。 「……まりさ」 あまりそう呼びたくはないのだが。 「おねえさんこんにちは!」 「ああ、こんにちは」 こいつらには人間に対する警戒心というものがないのだろうか。 「その帽子可愛いね!」 「そりゃどうも」 お前も同じの被ってるだろ。 「ゆっ! ゆっ!」 「……」 近づいてみた。逃げない。 手をのばしてみた。逃げない。 持ち上げてみた。逃げない。 「なあ、お前」 「ゆっ?」 「私が危ないやつだったらどうするんだ? お前を食うかもよ」 「ゆっ!?」 お、驚いてやがる。根っからの馬鹿でもないようだ。 「お、おねえさんはまりさを食べないよ!」 「なんでそう言い切れる?」 「やさしい人だもん!」 「今初めて会ったのになんでわかるんだ」 「アリスおねえさんが言ってたもん!」 「…………アリス?」 「うん! アリスおねえさんね、よく家で魔理沙おねえさんの写真をみてるの! それでね、まりさにどんな人か教えてくれたの! きついこともいうけど、本当はやさしい人だって!」 「……」 私の名前まで知っている。こいつはアリスが飼ってるのか? 霊夢がしているように。 「あっ!」 「ど、どうした」 「もうすぐおやつの時間だったよ! もっとゆっくりしたいけどもう帰るね!」 「そ、そうか」 「またこんどゆっくりしようね!!!」 そういうとゆっくりは私の腕から跳び出して跳ねていった。向かう方向は……アリスの家。ゆっくりの速度でもここから五分もしないうちに着く距離だ。 「ふふっ」 面白い。霊夢とゆっくりがベタベタしているのを見るよりずっと面白そうだ。 「待ってろよアリス。今愛しの魔理沙が訪ねてやるぜ……」 まりありまりありまりあり -- 名無しさん (2010-02-05 23 28 28) ヒュー -- 名無しさん (2010-11-27 14 15 21) ワロタww -- 名無し (2011-03-19 19 54 14) いいぞ、もっとやれwww -- 名無しさん (2012-08-10 22 49 57) ばりざだいずぎよおおおおおおおお! -- 名無しさん (2012-08-11 09 56 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/261.html
餡子の芯まで凍るような冬が終わり、若葉芽生える春が訪れようとしていた。 薄く緑に色づいた地面が盛り上がると、土の中から一匹のゆっくりが顔を出した。 「ゆっくりー!!!」 ゆっくり。 低い知能で必死に活動する饅頭。 顔を泥に染め、ふるふると体を振るのはゆっくり霊夢。 厳しい冬を乗り越えるため、木の下に掘った巣で長らくゆっくりとしていたのだ。 体は成体というには若干小さく、ボーリングの球ほどだ。 「まりさ!お外がすごくゆっくりしているよ!!」 穴から一歩外に出た成体のゆっくり霊夢が、穴の奥に呼びかける。 「ゆゆっ!ゆっくり出るから待っててね!」 小さな巣穴から窮屈そうに顔が押し出てくる。 ゆっくり魔理沙だ。 頭にかぶった帽子が引っかかるようで、出るのに苦労している。 「ゆ!あまり寒くないよ!ゆっくりできそうだね!!」 泥だらけになりながらも、春の訪れに目を輝かせるゆっくり魔理沙。 ゆっくり霊夢と同じく、成体というには小さいボーリング玉サイズ。 2匹にとって、越冬は始めての経験であった。 「さっそくご飯をとってこようね!!ふたりでゆっくりしようね!!」 先に出たゆっくり霊夢がゆっくり魔理沙を導き、森の奥へと消えていく。 「ゆっくりしていってね!!!」 2匹の声が、静かな森にいつまでも響いた。 「ゆっくりした結果がこれだよ!!」 2匹は巣穴に収穫した食料を運び終えた。 森には、大量の食料が溢れていた。 やわらかい若葉や、モンシロチョウ、活発に動くムカデにカエル、ダンゴムシ。 2匹がヨダレを垂らすほどの御馳走が、目の前には山ほど集まっている。 「まりさたちがご飯を取りにいかなかったから、森さんもゆっくりできたんだね!!」 「森さん、ゆっくりしてくれてありがとう!!」 森の恵みに感謝し、さっそく食事に入る。 特に冬眠などしないゆっくりは、冬の間、巣に蓄えた食糧を調整しながらゆっくり過ごす。 この2匹は初めての越冬に緊張し、節約に節約を重ねた結果、蓄えた食糧の半分もなくならない内に冬は終わった。 「おいしいよ!ゆっくりできるぅー!!!」 「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあわせー♪」 節約生活の思い出を埋めるように、ガツガツと山を削り取っていく2匹。 春の恵みを前面に受け続ければ、あっと言う間に成体と呼べるほど大きくなるだろう。 大量の食料、そして冬の間の備蓄を全て食べつくした2匹はまた、食料を確保しに巣を離れた。 夕方。 人間の里を見下ろせる丘で、2匹は寄り添っていた。 あの後、食料をいちいち巣に持ち帰ることはせず、見つけたその場で食べて回った。 単純な生態と、大量の食事は、2匹をバスケットボールほどに大きくさせていた。立派な成体ゆっくりだ。 「ゆっ、れいむ・・・」 「なあに、まりさ」 成れいむにさらに体を寄せる成まりさ。 「ずっと、ふたりでゆっくりしようね。いつまでも、ふたりでゆっくりしようね」 そっとささやいたのは、成まりさだった。 いつものように元気と勢いに溢れた声とは違い、儚げで今にも消えてしまいそうな一言。 成れいむはすぐに答えず、ふと懐かしい日々を思い浮かべた。 親まりさの茎から生れ落ちたときのこと。 初めて食べたモンシロチョウに感激したこと。 隣の巣に住んでいたまりさと出会ったこと。 喧嘩して体当たりをしあったこと。 親から独立するとき不安がっていた自分に、まりさが一緒に暮らそうと言ってきてくれたときのこと。 初めて巣を作ったときには、すぐ隣で、自分と同じように顔を泥だらけにしてくれた。 越冬の準備を始めたとき、他の成体ゆっくりに動じず、毅然とエサ場から食料を確保してきてくれた。 冬篭りを始めてからは、節約に文句を言いながらも、絶対に隠れて食べたりしなかった。 いつもそばで笑っていてくれたまりさ。 いつも一緒にゆっくりしてくれたまりさ。 ・・・大好きなまりさ。 「れいむもまりさとゆっくりしたいよ・・・ずっと、ずっとずっと」 頬をすりあてる。 親愛の証だ。 「ゆっ!れいむ、うれしいよ!!まりさはれいむと一緒だからゆっくりできるんだよ!!!」 力強く頬を押し付けてきた成まりさ。 成れいむは、不思議と嫌な気分にはならなかった。 だって大好きなまりさだから。 「まりさ!まりざ!!!れいむもだよ!!れ゙いむ゙もまりざどだからゆっぐりできるんだよ!!!」 粘着する頬には、透明な液体が溢れていた。 ぶるんぶるんと弾ける頬。 互いの顔は高潮し、息が荒くなる。 「れいぶぶうう!!!だいずぎだよ゙お゙お゙お゙お゙!!!ずっどゆ゙っぐりじよ゙ゔね゙え゙え゙え゙!!! 「まままっままままままりざあああああああ!!!」 「人ん家の前で盛りやがって・・・」 さっきからパンパンと妙な音がしていた。 なんだろうと思い、外に出ると家の前でゆっくり2匹が交尾をしているではないか。 里の見える丘で堂々と交尾をするとは、大胆な奴らだ。 「加工所に売り飛ばしてやる・・・」 捕獲用の網を取りに行こうと思ったが、ふと迫っているほうのゆっくりに目が行く。 あれはゆっくり魔理沙だ。 男は、ゆっくり魔理沙が大嫌いだった。 他のゆっくり、例えばゆっくり霊夢なんかはバカではあるが基本的に純粋で優しい性格だ。 しかしゆっくり魔理沙は、いざというときには親を裏切り子をも食らうような性格をしている。 以前、男の家に侵入してきたゆっくり集団に制裁を加えたときも、そうそうに仲間を売り、自分だけは助かろうとしていた。 そのゆっくり魔理沙はいたぶるだけいたぶって処分された。 男のゆっくり魔理沙嫌いはそのときから始まった。 「んぶぅうぅううう!!!!れいむうう!!!すっぎり!!!ずっぎりするよ!!!!!」 「まりざああ!!!れいむもずっぎりずるよ゙お゙お゙お゙お゙!!!!」 そんな男のことなどお構い無しに、交尾は最終段階に入っている。 交尾終了は疲労感もあるだろうし、逃げ出すのは難しいはずだ。 捕獲は簡単なはず、男は捕獲用の網と箱を取りに家に戻った。 「ゆ゙っぐぁっっ!!!!!」 「ゆ゙ゆ゙っ!!!!!!!」 2匹が一段と大きく震える。 やわらかい皮が揺れ、一瞬、周囲に静寂が訪れる。 「すっきりー!!!」 「すっきりー!!!」 男が戻ると、ぐったりとしている2匹のゆっくりが目に入った。 どうやら交尾は終わったようだ。 姿を見れば、成れいむの頭から茎が生え始めている。 交尾は成功したらしい。 男が背後からこっそり近づいても、行為で疲れた成れいむも成まりさも気がつかない。 自身から伸びる茎を見上げていた成れいむが成まりさに視線を向け、笑顔で声を上げる。 「家族が増えるよ!!」 「やったねれいむ!!」 ぬるぬるした体液に染まった地面を跳ね、成れいむに寄り添い、目を閉じる成まりさ。 捕まえてくださいと言っているようなものだ。 「俺の家でゆっくりしていってね!!!」 勢いよく網を振り下ろす。 一瞬の出来事に何もできないまま、成まりさは網の中に閉じ込められた。 「ゆっ!?」 「ま!まりさっ!!?」 「油断したな!俺の家でたっぷりゆっくりさせてやる!」 網を持ち上げ、上部を摘む 成まりさが出られないようにするためだ。 「ゆゆ!ゆっくりおろしてね!」 「おじさん!まりさをおろしてあげてね!」 網の中で暴れる成まりさだが、人間の力に適うはずもない。 「よし、網から出してやる」 ゆっくりと地面に下ろされるが、そこには透明な箱。 成まりさは、親に教えられた人間が使う危険な箱だと瞬時に理解した。 「ゆ!まりさ逃げて!危ない箱だよ!!」 成れいむも同じことにすぐ気がついた。 しかし、気がついたところで力なきものに運命は変えられない。 あっという間に蓋をされ、透明な箱には成まりさが収まった。 「出して!ゆっくりしなくていいから早く出してね!」 「おじさん!そこじゃまりさはゆっくりできないから早く出してあげてね!!!」 「せっかく入れたのに出すワケないだろ、バカチン」 かたかたと動く箱を男は思い切り踏みつける。 今度はがたがたと震え始めた。 「れいむ!まりさを置いて早く逃げてね!!」 魔理沙のくせに、パートナーの心配なんかしている。 まあ、それも今のうちだろう。 男は何度も箱を踏みつける。 「ま、まりさ!まりさと離れたくないよ!!」 それに今は茎があるから満足に逃げることもできない。 男にも、成れいむにも分かることだ。 男は魔理沙入り箱を持ちあげ、家に向かった。 「ゆ!早く出してね!れいむとゆっくりするんだよ!!!」 「まりさを持って行かないでね!!れいむと赤ちゃんを置いていかないでね!!!」 茎に気をつけながら、ゆっくりと追いかけてくる成れいむ。 「そんなにコイツが大切なら、お前も連れて行ってやるぞ」 成まりさだけが目的だったので、成れいむにはあまり興味はなかった。 「ゆ!れいむだめだよ!!人間は怖いんだよ!!れいむは赤ちゃんをゆっくり守ってあげてね!!」 箱の中から必死に説得をする成まりさの願いも虚しく、数秒後にはもう片方の手に成れいむが乗っかっていた。 まりさとはどこでも一緒だよ、その言葉にためらいは感じられなかった。 男の家に入ると、男は成まりさを床に置き、同じく下ろした成れいむにエサを用意した。 「ゆっくり食べていいぞ」 キャベツの千切りとニンジン、コーンスープにビスケット添え。 こんなに豪華な食べ物は2匹とも初めて見た。 「ゆ・・・!まりさを出してあげて!一緒にゆっくりしたいよ!」 エサに手をつけず、成まりさの開放を望む成れいむ。 男の足が成れいむの目の前に落とされ、床がゆれた。 「やめて!まりさはいらないよ!れいむだけでゆっくり食べて!」 「だってよ。それにお前、ご飯食べないと茎の赤ちゃんが死んじゃうぞ」 そうだ、自分は今妊娠しているのだ。 成れいむは茎を見上げた。 「ごめんまりさ!れいむ、ゆっくり食べるよ!」 「赤ちゃんのためにもゆっくり食べてね!」 心配させまいと、成まりさが満面の笑みで答える。 男は用意していた大きめの水槽に山ほどエサを入れると、最後にエサを食べつくした成れいむを入れて蓋をした。 「ゆ!れいむは出してあげてね!」 そんな声を無視し、男は寝室に向かった。 電気を消され、急に不安になる2匹。 「れいむ、大丈夫・・?」 「こっちは大丈夫だよ。まりさはケガしてない?」 箱が窮屈なこと以外は特に問題ない、そう答えると成れいむは少し安心したようだ。 「赤ちゃん、ゆっくりできるかな」 果たして自分達はどうなってしまうのか。 不安な夜だが、決して明けて欲しくない夜。 2匹のゆっくりは目を閉じた。 朝の日差しで目を覚ました成まりさ。 「・・・・ッ!?!!!?」 動けない。 なぜだろうと、記憶をさかのぼる。 そうだ、自分達はあの人間に捕まえられたのだった。 れいむは無事だろうか、狭い箱を無理矢理動いて水槽に目を向けると、昨日とは違うものが見えた。 「ゆ!まりさ!!れいむ達の赤ちゃんだよ!!すごくゆっくりしてるよ!!」 水槽にいたのは8匹もの赤ちゃんゆっくり。 一心不乱に水槽に入ったご飯を食べている。 「れいむううう!!!赤ちゃんがうまれたんだね!!!ゆっくりしないで起こしてくれればよかったのに!」 「まりさが疲れてるみたいだったから、ゆっくりしてもらったんだよ!」 水槽をぴょこぴょこ動く赤ゆっくりを見て、自分が親になったことに涙する。 できることなら、今すぐこの頬をすり合わせたい。 しかし自分を閉じ込める箱は、まったく動かない。 「ゆ!もうひとりのおかあさんだ!!」 「ほんとだ!ゆっくちうまれたよ!!」 「おかあさん!ゆっくちしようよ!」 声に気がついた赤ゆっくり達が水槽にへばりつくように親まりさを凝視している。 「ゆうううう!!!おかあさんだよ!!!みんなゆっくりしていってね!!!!」 ボロボロと溢れる涙。 大好きなれいむとの赤ちゃんが自分を見ている。 「よお、ゆっくりしてるか?」 次に現れたのは、最も会いたくないものだった。 昨日、自分達を閉じ込めた人間。 「ゆ!おじさん早く赤ちゃんに会わせてね!!」 「おじさん、早くまりさを出してあげてね!赤ちゃんにすりすりさせてあげてね!!」 男は水槽で遊ぶ赤ゆっくりを数える。 計8匹。赤れいむ3匹と赤まりさ5匹。憎き魔理沙種が5匹もいる。 「よし分かった。あわせてやろう」 親まりさの入った箱を持ち上げ、別室へと移動させる。 そこに用意してあったのは、1畳ほどの広さを鉄製のケージで囲った牢獄。 そして中央で二つに分断している。 上部が開いているので、箱を逆さまにして親まりさを左側の牢獄に落とす。 「ぶぺっ!」 着地に失敗し、変な声を上げた。 次に、水槽を持ってきて中身を分別する。 魔理沙種は親まりさがいるほう、左側の牢獄へ。霊夢種は右側の牢獄へ。 親れいむだけは水槽にいれたまま、牢獄手前の床に置く。 「れいむの赤ちゃん!ゆっくり返して!!」 水槽にへばりつく親れいむとは裏腹に、親まりさは最愛の娘5匹と頬をすり合わせて喜んでいる。 「ゆーん!!まりさの赤ちゃん達!かわいいね!!おかあさんとゆっくりしようね!!!」 「ゆっくち!おかあさんゆっくち!」 「おかあさんとゆっくちしたい!!」 泣き出したのは、右側、霊夢種用のケージに入れられた赤れいむ3匹だ。 「ゆゅ!!おかあしゃーん!!!ゆっくちできないよー!!!」 中央を分断するケージにすがりつくが、目の前の親まりさに触れることはできない。 当然、水槽に入った親れいむにも届かない。 「お前らが何でそこに入っているか、分かるか?」 いきなり話しかけてきたのは、あの男。 びくっと2匹の親ゆっくりが震える。 「ゆ!そんなのわからないよ!!!いいから早く出してね!!!」 「おじさん、早くゆっくりさせてね!!」 「それは、そこの親のまりさがクズな種だからだ」 親まりさを指差して淡々と告げる男。 喋ることをやめ、親まりさに注目する赤ゆっくり達。 「ゆ!なにをいってるのおじさん!!!まりさはとってもゆっくりしてるんだよ!!」 「そうだよ!!まりさ、何も悪いことしてないよ!!!」 2匹は必死で否定するが、ゆっくり魔理沙嫌いの男は耳を貸さない。 「嘘を言え、お前らまりさ共は自分が助かるためならすぐに仲間を売るだろう」 「まりさと一緒にいたけど、そんなこと一回もされなかったよ」 「まりさそんなことしないよ!!」 ぷくっと膨れて威嚇しながら親れいむが答える。 怒りをあらわにしているようだ。 「ほう・・・」 男は一匹の赤れいむをつまむと、親まりさによく見える位置に置いた。 「ゆ!おそとおそと!!ゆっくちぃ?」 緊迫感のカケラもない赤れいむだ。 男はデコピンをした。 「ゆきゅっ!?」 吹き飛んだ赤れいむが壁にぶつかり、餡子を少し吐き出し気絶した。 「ゆああああ!!!れいぶのあがぢゃんになにずるのおおおおお!!!!!???」 「まりざのあがぢやんがああああ!!!!」 その様子を見ていた他の赤ゆっくりもぴーぴー騒ぎ始める。 男は喚き騒ぐ親まりさを牢獄から出した。 親まりさはすぐに赤れいむに駆け寄る。 「ゆっ!大丈夫だからね!!ちょっと痛いけど我慢してね!!!」 気絶しているというのに声を掛けながら傷口を舐める親まりさ。 「その赤ちゃんを殺されたくなかったら、こっちへこい。まりさ」 男の手元にはアルコールランプが用意されていた。 親まりさにその道具はよく分からないが、炎が出ているのを見て危険だと感じた。 「どうした?赤ちゃんなんか死んでもいいから自分は助かりたいのか?」 「そんなことないよ!ゆっくりそっちに行くよ!!」 空気を含み、威嚇しながら男に近づく親まりさを、男は掴んだ。 「赤ちゃんなんかどうでもいいから自分を助けて欲しい、そう思ったら『やめて』と言えよ」 「そんなことは言わないから関係ないよ!!おじさんはゆっくりできない人だよ!!!」 怒りの顔を固定し、さあやってみろと言わんばかりの親まりさを持ち上げ、アルコールランプの上にかざす。 まだ火に触れていないが、火の出す熱に早くも親まりさが苦痛に顔をゆがめる。 「ゆぎゅあっ・・!!!あぢゅい・・・!!でも、まりさはおかあさんだもん!!ゆっくりできるよ・・!!」 「まりさ!!頑張って!!れいむ達のあかちゃんを守ってあげて!!!」 火にも触れていないのに、随分強気じゃないか。 男はにやりと笑い、ゆっくりと親まりさの底部を火に当てた。 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!いだい゙!!!!いだい゙い゙い゙い゙い゙!!!!いだいよ゙お゙お゙お゙お゙!!!!」 「ままままままっまままりさああああ!!!!ま゙りざをいじめな゙い゙でえ゙え゙え゙え゙!!!!」 視点の定まらない瞳からは大粒の涙がこぼれ、大きく開いた口からはヨダレがとめどなく溢れる。 親まりさを掴んでいる手には、汗なのか体液なのか、気持ち悪い粘着質のある液体が垂れ始めていた。 「ゆ゙ぎ゙え゙え゙え゙え゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!ゆ゙っぐぢでぎな゙いよ゙お゙お゙お゙!!!!」 「ゆっくりしたかったら一言、『やめて』と言えばいいんじゃないかな」 耐え難い苦痛。しかしそれを言ってしまえば赤ちゃんは殺されてしまう。 親まりさは必死に口を閉ざした。 「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙!!!!ぼお゙お゙ぁ゙あ゙あああああん゙ん゙!!!!」 親の叫びは赤ゆっくり達に、人間への恐怖を刷り込ませる。 どうにもできない力の差、そして自分達の無力さに耐え切れず、1匹残らずケージの隅で震えていた。 「ま゙り゙ざあ゙あ゙!!!」 もう何もかける言葉がないのか、名前だけを呼び続ける親れいむ。 焦げた皮の臭いが部屋を包み込む。 「おい、あいつが呼んでるぞ。返事してやったらどうだ?」 と、男が親まりさに目を移す。 親まりさは白目をむき泡を吹きながら気絶していた。 「なんだ、もうダウンか。やっぱ焼くのには弱いな」 その後もじっくりと底部を焼き、ゆっくりの常軌を逸した回復力でも戻らないよう、入念に焼き続ける。 こうすればこいつは一生動くことができなくなる。 男は今までも、里で見かけたゆっくり魔理沙を捕獲し、同様の処置をして自然に放っていた。 おそらく、1匹も生き残ってはいないだろう。 10分間焼き続けた親まりさの底部は、ものの見事に消し炭になっていた。 触ってみると、硬く、とてもさっきまでやわらかい皮があったとは信じられないほどだ。 普段見かけるポーズ、底部を下にした状態で床においてみると、そんな消し炭があるとは信じられないほど綺麗な体であった。 「うまく焼けたな。ま、交尾くらいはできるかもよ、れいむちゃん♪」 焼いてる最中、ずっと親まりさの名前を叫んでいた親れいむは怒るでもなく、泣くでもない不思議な顔をしていた。 「まりさが・・・まりさのあしが・・・・・まりさの綺麗なあしが・・・・」 一度も跳ねっこで勝てたことはなかった。 人間相手でも負けることないスピードで動いていたまりさ。 やわらかくて、あたたかくて、きれいな足をしていたまりさ。 そんなまりさの足が、今はもう真っ黒になってしまった。 「ちがうよ!まりさはすぐに治るよ!!れいむよりずっと跳ねるのが上手なんだよ!!おじさんは嘘をつかないでね!!!」 汚い汁を口から撒き散らしながら叫ぶ親れいむ。 男は気絶している親まりさを掴み、底部を水槽に押し付けた。 「へえ、これが治るんだ!すごいね!!こんな真っ黒でコゲだらけなのに!!もうゆっくりできないよね!!!」 押し付けられた足。 足だったもの。 「どぼじで・・・!!!どうじでごんなごどずるのおおおお!!!!!」 前かがみになって崩れ落ちる親れいむに、男は一言こともなげに告げる。 「最初に言ったよね。まりさがクズだからって」 「まりざはぐずじゃない!!!まりざはゆっぐりできるよおおおお!!!!」 男は水槽に親まりさを投げ込んだ。 ぐったりとする親まりさに涙で溢れた親れいむが頬擦りを始める。 気絶していた赤れいむを元の霊夢種用牢獄に投げ込み、男は部屋を後にした。 「まりざああ・・・・」 部屋にはいつまでも親れいむの泣き声が響いた。 2日後。 男がゆっくり収容部屋を訪れると、さっそく罵詈雑言が始まった。 しかし男は冷静で、全く言葉に反応しない。 そのまま水槽の前に座り、親まりさを観察する。 「どうだ?綺麗な足は治ったか?」 「・・・・ッ!」 歯をギリギリ鳴らせ、男を睨み付ける親まりさ。 言いことは山ほどあるだろうに、そんなことを吐き出しても無駄だと分かっているのか何も喋らない。 代わりに親れいむが口を挟む。 「ゆ゙っ!!!れいむは怒ってるよ!!!ゆっくりできないおじさんはゆっくり死んでね!!」 男はそんな親れいむも無視して親まりさをつまむ。 必死に体当たりをして親まりさを守ろうとする親れいむだが、男相手ではただのマッサージにしかならなかった。 「お前のような害獣は、こっちの牢屋が妥当だよ」 魔理沙種用牢獄に投げ入れる。 底部が丸コゲな親まりさに着地などできるはずもなく、顔面から着地し、餡子を吐き出した。 加えて、ひっくり返ったまま戻ることもできない。 男は餡子だけふき取った。 赤まりさはその餡子を狙っていたようで、少し残念そうな顔をする。 そう、生まれてから満足にエサも食べていないのだ。 育ち盛りの赤ゆっくりには酷だろう。 「お前らにご飯があるぞ」 「ゆっ!」 「ゆっくちたべたい!!」 「ゆっくちさせて!!」 「おにいさん!ゆっくちしたいよ!」 親があれほど痛い目にあわされたというのに、赤ゆっくりは目を輝かせ始めた。 親まりさと親れいむは、どこか疑惑のまなざしで見つめている。 「じゃあご飯だよー」 まず男は、親れいむにご飯を用意した。 「ゆっ・・・!」 それは豪華な食事であった。 トマト、西瓜に大根。ハチミツがたっぷりとかかったトースト。 「まずは可愛いれいむちゃんから。さあ、お食べ」 成体とは言え、1日近い絶食はつらかっただろう。 親れいむは最初は疑っていたものの、すぐに食料の山にかぶりついた。 「次は赤ちゃんれいむね」 そういうと、男は霊夢種用の牢獄にクズ野菜を投げ込んだ。 「ゆっ!?れいむもおかあさんとおなじごはんたべたい!!」 「ゆっくちできないよ!!」 「おじさん!れいむの赤ちゃんにも同じものをゆっくりあげてね!!」 親れいむの抗議も無視し、魔理沙種用牢獄に手を伸ばす男。 つまんだのは親まりさ。 「ゆっ・・!なにをするの!ゆっくりはなしてね!!」 それをケージの外の床に置く。 「チビまりさ達にはお兄さんが1匹ずつ食べさせてあげるね!!」 男は針の無い、大きい注射器のようなものを取り出し、一匹の赤まりさをつまんだ。 「あーんしてね!」 「ゆー!」 ぱかっと口を広げる赤まりさに注射器の先端を押し込み、中身を注入する。 「ゆきゅっ!くちゃい!!!やめて!!ゆっくちできないよ!!!」 「まりさの赤ちゃんをいじめないでね!!!はやくやめてね!!!」 そんなことを言う親まりさであるが、まったく動かない。 男は親まりさが本当に動けないかを確認したかったのだ。 それと、間近で赤まりさの苦しむ顔を見せたかったというのもある。 「おかああしゃあああん!!!なんでたちゅけてくれないのおおおお!!!」 「おお、酷いお母さんだね。すぐ目の前にいるのにピクリとも動かないよ。薄情だねえ!」 「ゆぎっ!!おじさんがまりさの足をこんなにしちゃったから動けないんだよ!!はやくやめてね!!!」 もちろん、男がやめるわけなどなかった。 注射器の中身は生ゴミをミキサーにかけたもの。 半分腐ったようなものを使っているので、きっと凄く臭くて不味いだろう。 注射器一本分を流し込むと、吐き出そうとする赤まりさの口を指で閉じ、上下に激しくゆする。 「ん゙ん゙ん゙ん゙!!!」 20秒ほどゆすると、口内から生ゴミジュースは消えていた。 ちゃんと体の奥まで入っていったようだ。 「んぎょおおおああああ!!!くちゃいよ!!くちゃいいいい!!!きもちわるいよおおお!!!」 なんとか吐こうとするものの、もともと食べたものを戻すような構造になっていないためか、全く戻ってこない。 「次はどのまりさがご飯かな?」 一斉に逃げ出す赤まりさ達だが、所詮は狭いケージの中。 あっという間に男に捕まった。 「ゆきゅ!やめて!くちゃいのはいらないよ!!」 「あかあちゃんんん!たちゅけてえええ!!!!!!」 水槽では必死に無駄な体当たりをしている親れいむ。 男の隣では必死に顔を膨らませて威嚇する親まりさ。 無力であった。 「やっ!!!くちゃいのやああああ!!!!」 2匹目の赤まりさに生ゴミジュースが注ぎこまれる。 さきほどと同じように注入を終えると口を閉じ、20秒ほどシェイクする。 「ゆ・・・くち・・・!くちゃいいいい!きもちわるいよぉおおおお!!!」 その後も男の手は休まることなく、5匹全部の口に生ゴミジュースは注ぎ込まれた。 男は罵倒を続ける親まりさをつまみ、ケージの中に投げ込んだ。 「お前にメシはない。ゆっくり餓死しろ」 「ゆぐ・・・ッ!」 「ああ、腹が減ったら目の前の赤ちゃんでも食えよ。お前らの仲間はいつもやってることだしな、お兄さんは止めないよ」 それを聞き、親まりさから離れる赤まりさ達。 親まりさが動けないとはいえ、ヘタに近くにいると倒れる要領で潰されてしまうかもしれない。そう思ったのだ。 「ゆっ!?大丈夫だよ!お母さんはまりさ達のことを食べないよ!!」 「動けないしな。食べたかったらいつでも言ってくれ。お兄さんが赤ちゃんまりさを潰して食べさせてあげるから」 「うるさいよ!!ゆっくりできないおじさんはゆっくり死ね!!はやくここから出してね!!!」 男はそんな親まりさの言葉など聞いてもいなかった。 視線はすでに別の場所、赤れいむが入った霊夢種用牢獄に移っていた。 赤れいむ達は生ゴミジュースよりはマシだと思ったのだろう、クズ野菜を必死で貪っていた。 クズ野菜といえども、野生のゆっくりが食べるエサ、ムカデやダンゴムシに比べればよほどおいしいはずだ。 その姿に満足すると男は部屋を後にした。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/216.html
はじめてのゆっくりSS ゆっくりよめないね! ある所に変わったゆっくり魔理沙が居ました。ですが、見た目も大きさもも全く同じです。 その子はたった一つだけ変わったところがありました。そのおかげでいつも独りぼっち。 そのせいでゆっくりすることができませんでした ですがその子は信じていました。いつか何処かゆっくりできる場所があると ―――とある森の中 「おーーいそっちに居るかーー?」 「いやーー全然いないな」 二人の男が大きな籠を背負い人里近くの林を歩いている。 「粗方ここ等辺のゆっくりを取りつくしてしまったのかね?やっぱり山狩りが効いたのかなぁ」 「まぁそうらしいな。いずれ増えるとは言え、居て欲しくもない時にたくさん居やがる癖に こういう時に限って居ないとはな…冬になる前にできるだけ捕まえて宵越しの銭を稼ぎたいってのによ」 2人の男がため息をついてると何処からともなくか細い声が聞えてきた 「むきゅー!むきゅー!ゆっくりしんでね!」 「おい…この声」 「間違いない…ゆっくりパチュリーだ。今日はツイてるぜ」 2人の男は顔見合せると互いに頷き静かにそこへ近づいた。そして物陰から声のする方を覗くと意外な光景が目に入 「むきゅー!むきゅうー!偽ものはゆっくりはやくしね!」 ゆっくりパチュリーがゆっくり魔理沙に圧し掛かり、ゆっくり魔理沙が押しつぶされよう・・・・・と言う風には見えず、2匹でじゃれあってるようにしか見えない。 しかしゆっくり魔理沙の方はかなり衰弱してるらしく、涙とその他体液でグチョグチョになりながらも必死に逃げようともがいている ゆっくり種の中で最弱であるゆっくりパチュリーにゆっくり魔理沙がゆっくり苛められているという何ともきみょんな光景が繰り広げられていた。 「や゛あ゛あ゛ぁー!おあちゅりー!お゛れ゛ま゛り゛さ゛いじめないでだぜー!」 「おれまりさはゆっくりしね」 男達が驚いたのはその光景でなく別の事だった。男たちは茫然と互いを見るとすぐさま我に帰り動きだした ガボッ! 「む…むきゅ…む…」 ゆっくりパチュリーの顔面に小石がのめり込みゆっくりパチュリーあっさり息絶えた ゆっくり魔理沙は突然の事に呆然としたが我に返り、目の前に突然現れた男達に弱弱しくか細い声でこう言った 「おにいさんたちはゆっくりできる人だぜ?」 2人の男は満面の笑みを浮かべて口を揃えてこう言った 「「ああ!できるとも」」 「やっと…おれ…ゆ…っくりできる…ぜ」 と言うとそのまま寝息を立て始めた 一人の男ゆっくり魔理沙を大事に抱えると二人は幻想郷の外れにある竹林へと向かった .............. .......... ...... ... . 一面にお花畑が広がっている。心地よい風に乗って花の香りが漂い、その中を蝶が舞う平和な光景が広がっている そのお花畑の中に洞の空いた切り株が一つ。そこにゆっくり魔理沙が住んでいた。 物心ついた時からずっと一人ではあったが幸いにも食料とゆっくりする場所には困ることはなかった。 しかし一緒にゆっくりする相手が居なかった。ゆっくりは一部を除きを生涯の大半をゆっくりする相手と過ごす 「おれまりさもだれかとゆっくりしたいぜ!」 顔は笑っていてもどこか悲しげに呟いた。 黄昏ているとどこからともなく賑やかな声が聞こえてきた 「ゆっくりできるね!」 「ちーんぽっ!」 「むきゅう!」 ゆっくり魔理沙が近づいて見ると3匹のゆっくりが蝶をおっかけて遊んでいた。ゆっくり魔理沙にとっては初めて見る同種だった。 嬉しく思いつつも今まで孤独だったゆっくり魔理沙にはどう声をかけ良いかわからなかった 「だれかゆっくりしてるよ!」 ゆっくり霊夢が言うと他の2匹も気づいて3匹はゆっくり魔理沙の元にまる 「いっしょにゆっくりしようね!」 「ちーんぽっぽ!」 「むきゅ!」 「おれまりさもいっしょにゆっくりするぜ!」 始めて声をかけられたゆっくり魔理沙は大きな声でと叫んだ…が その次の瞬間騒いでいた3匹が急に黙りこくり、冷たい視線を投げかけた 「どうしたんだぜ?」 「こいつまりさじゃないよ」 「むきゅ!まりさはおれなんていわないよ!」 「おれまりさだぜ!」 何度も自分はゆっくり魔理沙と訴えるが3匹は冷たい言葉を浴びせかけて否定する 「きもわちるいからゆっくりどっかいってね!」 「ゆっくりさわらないでね!」 悲しくなってゆっくり魔理沙は泣き出してしまった 「い゛っし゛ょて゛ぃゆ゛っぐでぃさ゛せ゛て゛よぉぉぉぉぉッ!!」 3匹は泣き叫ぶゆっくり魔理沙に困りはて相談し、そして霊夢が言った 「ゆっくりいうこときたらいっしょにゆっくりしてあげるよ!!」 「ほんと?ゆっくりきくぜ!!」 4匹は草原の開けた場所に出るとゆっくり魔理沙が中央に立ち、他の3匹それを取り囲むよう立った 「どうすればいいだぜ?」 そしてゆっくり霊夢が口を開いた 「ゆっくりけられてね!!」 そういうとゆっくり霊夢はゆっくり魔理沙にとびかかり弾き飛ばした 「だぜぜぜぜ!」 ゆっくり魔理沙は奇声を上げながらロケットの様に一直線に吹っ飛びながらゆっくりパチュリーの場所へ転がる 「ゆっくりとんでね!」 ゆっくりパチュリーが弾くと今度はボールの様に跳ねながらゆっくり妖夢の方へ転がる 「ちーんぽっ!」 ゆっくり妖夢は上空へと跳ね飛ばす こうしてしばらく間3匹の間を何度も何度も弾かれ転がされた。 そのせいで地面の砂利で表皮が傷つき顔の各所から餡が滲みだしている。顔は餡と泥にまみれて真っ黒になってしまった 「ゆっくりあきたね!」 「むきゅ!」 「ちんーぽっ!」 そう言うと3匹はゆっくり魔理沙を蹴るのを止めどこかへ去ろうとした。 「ま゛って゛ぇぇぇぇ!お゛れ゛も゛い゛っし゛ょに゛ゆ゛っく゛て゛ぃし゛て゛った゛せ゛ぇぇぇぇ!」 とゆっくり魔理沙が叫ぶと 「きもちわるいからゆっくりしね!」 というとどこかへ走り去ってしまった。 .............. .......... ...... ... . 「ゆっ!」 眼をうっすら開けるとそこには暖かな夕日の日差しが飛び込んできた。 眩しく一度目を閉じたがおかげで意識が覚醒した 「あらお目覚めかしら?」 ゆっくり魔理沙が声をする方を向くと銀髪の白衣を着た女性が座椅子に座りながらこちらを見ていた 「おねえさん…ここでゆっくりできるだぜ?」 「ええ…勿論よ。あなたは今弱っているからここでしばらくゆっくりしていきなさい。ご飯も持ってくるから少し待ってなさい」 「ゆっくり待つだぜ!」 ―――永遠亭 「まさか本当に実在してたなんて…」 2人の男は幻想郷のゆっくり研究の権威である八意永琳の元にゆっくり魔理沙を連れてきていた 「ゆっくり俺魔理沙…とある学者がその存在を何十年も前から指摘しながらも、証明できず周囲から『新参乙!』『俄かはカエレ!』 との批判を浴びて学会を追われ失意のうちに死んだが…最期までその存在を死の床で唱え続けたと言われる伝説の種…」 「はい俺たちも初めて見た時は目と耳を疑いましたよ!」 「いやぁツチノコ発見どころの騒ぎじゃないでしょうねぇ。あ…ツチノコはもう発見されてたな」 色めき立つ3人を横目にポカンとした表情でその様子を見る鈴仙と薄笑いを浮かべながらその様子を見ているてゐ 「全くあのどこにでもいそうな饅頭のどこが凄いのか理解に苦しむわ」 「鰯の頭も信心からウサ」 「何を言ってるの鈴仙!私たちは今歴史の目撃者なのよ!いい?この事が幻想郷の歴史さえ揺るがしかねないの!!わかる!?」 「は・・・はぁ。そもそもゆっくりってつい最近出現し始めたんですよね?刻む歴史なんて…」 「アナタ?後で新薬の実験台になりたい?」 「ひッ…ひぃーーーー!なんでもありません!」 続く? ゆっくり俺魔理沙 見た目・大きさ・生態全ては原種と変わらない突然変異種。一人称におれと語尾にだぜを使う点で区別できる。 他のゆっくりからは何故か嫌われており、ゆっくり魔理沙である事を否定されると「おれまりさだぜ!」と言うので余計嫌われるという 希少性ゆえにその価値だけは高いが滅多に見つかることはない 参考:どういう訳か愛されてるようです。アリガトね! (注:愛でWIKI作品) http //www33.atwiki.jp/slowlove/pages/28.html
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2093.html
「にんげんさんなんか、だいっきらいだぜ!!」 森の中で、いっぴきのゆっくり魔理沙が人間に対する憎しみを叫んでいる。 しかし、この魔理沙は、仲間が人間に殺された訳でも、人間に捨てられたわけでもない。 「いっつもおいしーものばっかりたべて、ふかふかーなべっどでねて、とってもゆっくりしすぎだよ!!」 そう。 この魔理沙は人間に嫉妬していたのだ。 自分たちよりも、ゆっくりしている人間に対して。 「ぷんぷん!! まりさおこったよ!! こうなったら、にんげんにいじわるするよ!! あやまってもらうよ!!」 「ゆゆゆ~~♪ れっれれいむ~~♪」 「ありす!! ゆっくりはやいよ!! もっとゆっくりしてね!!」 「みんなまっててね♪ まりさがもっとゆっくりできるようにしてあげるよ!!」 決心した魔理沙は、 森の中でのんびりと遊んでいる仲間の姿を目に焼き付け。 勢いよく森の中を駆け抜け、普段は近づく事の少ない人里へと入っていった。 魔理沙の心の中にあるのは復讐そのものだが、その眼はとても生き生きとしていて、とても復讐をする者の目ではない。 まるで、自分がゆっくりを代表して人間に制裁を加えるものであるかのような表情である。 あくまで人間と対等に付き合いができると思っているゆっくりにとって、自分たちと人間との差が開くことは決して許せることではないのであろう。 「ゆ!! そろ~~りそろ~~りだよ!!」 人里に着いた魔理沙は、そこから、人間に見つからないように慎重に移動していた。 幸い、昼間の通りは賑やかなもので、魔理沙が声を上げたところで気付く者はいなかった。 「ゆへへ。みつからないでこうどうしてるよ!!」 飼いゆっくりもそこらじゅうを歩いている中、一匹のゆっくりに注意を払うものなどいなかったのだ。 「ゆゆ!! あれはにんげんがあつめたたべものだね!!」 街の中心へ中心へと歩いていった魔理沙が見つけたのは、総菜屋の屋台であった。 数多くの食べ物が並んでいるその屋台には、多くの人間たちが詰めかけ、各々気に入った食べ物を買っていった。 「ゆっへん!! まりさたちのごはんをかってにあつめて!! そんなにんげんはゆっくりするしかくはないよ!!」 最初の目標を見つけた魔理沙は、人が引くのを見計らい、物陰から勢いよく飛び出し、数回の跳躍で屋台の上に飛び移る事に成功した。 そして、瞬く間に商品を地面に突き落としていった。 その間わずか数分である。 「ゆへへ~~ん!! かってにたべものをとるにんげんさんがわるいんだよ!!」 ゆっくりはんせいしてね!! その言葉を残して、一目散にその場を去った魔理沙。 上手く人ごみの中に逃げ込めたようで、出鼻を挫かれた人間たちはどうする事も出来なかった。 「ゆへへ♪ うまくいったね!!」 一方、作戦が成功した魔理沙は、再び物陰に隠れ、ほくほくの笑顔で今回の成果を喜んでいた。 「でもこれじゃまだだめだよ!! もっといっぱいこらしめて、にんげんさんにごめんなさいっていってもらわなくっちゃね!!」 そう言うと、魔理沙はさらに人間を懲らしめるために、再び身をひそめて行動を開始した。 何も知らない人間が見たら、活き活きしているをと思うであろう、キラキラと輝く瞳のままで。 「ゆっゆ~~♪ ここはにんげんさんがかってにゆっくりぷれいすにしたところだね!!」 次の目標としたのは、畑であった。 そこでは、ちょうど収穫時期になった野菜が、とても美味しそうに実っている。 みずみずしく、パンパンに育った野菜を見ていると、一瞬このままゆっくりと食べたくなった魔理沙であったが、本来の目的を思い出し、何とかその思いを封じ込めた。 「ゆゆ!! まりさがこんなにたべたくなったおやさいをかってにじぶんのものにしちゃうなんて、やっぱりにんげんさんはゆるせないね!!」 怒りにまかせ、どんどんと畑の中に入っていく。 ちょうど畑の中心あたりに来た時、魔理沙はピタッと立ち止まり、周りの野菜に視線を向けた後に行動を開始した。 「やさいさん!! ごめんなさい!! でも、にんげんさんをこらしめるのはこうするしかないんだよ!!」 次の瞬間。 その言葉を発した口で、実っている野菜を引きちぎり、地面に叩きつけ、踏みつぶす。 まるで鬼神が乗り移ったように、次から次へと野菜をつぶしていく。 その畑の全ての野菜が潰されるまで、それほど長い時間はかからなかった。 「お!! おだのはたげがーー!!!!」 食べ物が散乱とした畑に、しばし呆然としていた魔理沙であったが、遠くから人間の声が聞こえるとすぐに我に返り、気が付くと一目散に逃げ出していた。 「おおおお!! おらのとまぴーちゃんがーー!!!!!!」 残ったのは男の悲しそうな声だけであった。 次の日も、その次の日も魔理沙の奮闘は続いた。 「ゆゆ!! あっちからにんげんさんがくるよ!! ゆっくりにげるよ!!」 森の中を動く時でも、人間を避けて動くようになった。 その気分は、スパイのように魔理沙の感情を高ぶらせ、さらに大胆に行動するようになっていった。 「これもかってにとっちゃったものだね!!」 時には、綺麗な反物を汚水の中に落とし、 「ゆゆ!! にんげんにつかまっちゃったんだね!!」 「むきゅきゅ!! かえじで!! それはぱちゅりーがべんきょうしたあかしなのーー!!」 「むぎゅーー!! まっでーー!! ……まっで……ま…………」 時には、飼いゆっくりを襲い、その帽子に付いていたバッジを奪って逃げた。 そして、魔理沙が行動を開始してから一カ月がたった。 「ゆゆゆ!! もうすぐだよ!! もうすぐれいむたちもゆっくりさせてあげられるよ!!」 気温が中間を通り越し、一気に変わったのと同じように、既に行動を開始したのが遠い昔のことと感じている魔理沙にとって、 人間達もそろそろ己の行いを戒めているころだろうと言う実感が起こるのは当然のことである。 空を見上げれば、晴れ晴れとした空が高く上っている。 おそらくは、そろそろ実りの秋になる。 そうなったら、自分も越冬の準備をしなくてはならない。 いくら人間達が反省して、自分たちがゆっくりできるからと言って、越冬には大量の食材が必要になってくる。 「でも、ことしはいっぱいゆっくりできそうだね!!」 魔理沙はこの行動が無事終えた暁には、霊夢と夫婦になろうと決意していた。 もともと、小さい時から一緒に遊んでいた霊夢である。 自分たちにも、お互いを意識していることは分かっていた。 それ以上踏み込めなかったのは、単にタイミングが掴めなかったからであった。 「ゆへへぇ~~♪ れいむとたっくさんすっきりして、いっぱいあかちゃんをつくるよ!!」 「そうして、まりさのぶゆーでんをたっくさんはなしてあげるよ!!」 思い描いているのはバラ色の未来。 それは、綺麗すぎるほどであった。 季節は進む。 魔理沙はの行動もいよいよ終幕である。 「そうだ!! きょうは、ちょっとれいむのよ~すをながめてからいこ~ね!!」 そのままにこの物語を終えるのに、何か納得のいかないものがあったのだろう。 この日、魔理沙は街へ出かける前に、広場で遊んでいる霊夢の姿を一目見ようとコースを変えた。 久しぶりに通るゆっくり道。 草すらも踏み固められていない道。 いつもはほかのゆっくりで賑わっているはずのその道は、どういうわけか今日はシンと静まり返っていた。 「ゆゆゆ!! きっとみんなえっと~じゅんびでいそがしいんだね!!」 なんたって、食べ物はどっさりあるからね!! こんなにも早く、みんなが幸せになれるとは思ってもみなかった。 やっぱり、自分のしたことは正解だったんだね!! さぁ、ここを抜ければ霊夢達のいる広場だよ!! 「ゆゆ!! みんなでにげるよ!!」 「みんな? どこにいったの? ゆっくりでてきてね!!」 「ゆーー!! どうしてだれもへんじをしてくれないの!!」 霊夢の姿を見つけた直後、魔理沙はかくれんぼをしているのだと思った。 数秒後、霊夢が鬼になっているのだと思った。 数分後、霊夢だけが生きていることに気づいた。 「れれれれれいいぶーー!!!! いっだいどーしだのーー!!!」 自身の同様もさることながら、さらに動揺している霊夢の元へ、一直線に駆け寄っていく魔理沙。 「ま、まりざーーー!!!」 近寄って見ると、魔理沙は霊夢が見ていた景色を改めて見直した。 そこらじゅうに転がっているのはゆっくりの亡骸。 そして、そこらじゅうにできている水たまりは餡子である。 もちろん、その餡子はゆっくりの体の中に入っているものだ。 「どうしてこんなことになったの!! ゆっくりせつめいしてね!!」 「ゆゆ!! にんげんさんが!! にんげんさんがやったんだよ!!」 「ゆ!! にんげんさんはまだこりてなかったんだね!!」 再び魔理沙の中に怒りの炎が燃え上がった。 以前とは比べ物にならないほど大きな炎である。 「にんげんさん!! ゆっくりしていないで、はやくでてきてね!!」 「ま、まりさ……」 傷こそ負っていないが、逃げるのに体力を使いすぎたのだろう。 体を大きく震わせ、統一の取れない呼吸を繰り返す霊夢。 「ゆゆ!! れいむはゆっくりしててね!! まりさがゆっくりやっつけるからね!!」 そんな霊夢を元気付けようと、魔理沙はこれまでの事を簡潔に話し出した。 本来は、全てが終わった時に話そうと思っていた自慢の武勇伝。 そして、一緒に暮らしたいという事を。 「まりさ……。すごいね。まりさはすごいね!!」 得てして、魔理沙の思いは全て受け入れられた。 幾分、調子の取れてきた霊夢が、魔理沙の行動に対して、賞賛の言葉をかける。 本来は、こんな筈ではなかったが、逆にこの様な状況で霊夢が受け入れてくれた事で、魔理沙の気分は限りなく高く上っていった。 「まっててね!! いま、にんげんさんにあさまってもらうからね!!」 弾丸のようにその場から駆け出した魔理沙は、一目散に人里への道を駆け下りていった。 霊夢から聞いたところでは、人間はまだ近くにいると踏んだ魔理沙は、精一杯の速さでどんどん突き進んでゆく。 「ゆ!!」 そして、大きな曲がり道を抜けたところで、タバコをふかして休んでいる人間の集団を見つけることが出来た。 その様子から、人間たちは安心しきっていると感じた魔理沙。 その瞬間、体が自然と動いていた。 「にんげんさん! れいむたちにあやまってね!!」 怒り心頭。猛然とそこへ突っ込んでゆく魔理沙。 おそらくは、こいつらが霊夢に酷いことをした人間だろうと踏んだ上での行動である。 「リーダーサン。まぁだ、テークイットイージー、リビングシテマシタヨー!!」 しかし、魔理沙の思い描くような結果にはならなかった。 「ゆぐ!! いだいよ!! なにするの?」 所詮は饅頭である。 文字通り、あっと言う間にに捕まり縄で縛りあげられてしまう。 身動き一つ出来なくなった魔理沙であったが、この位でくじけなかった。 それでも尚、口調だけはしっかりと、人間たちに食ってかかる。 「なにするの!! って俺らは野良ゆっくりの駆除に来たんだが? ……なぁ、この魔理沙か?」 一人の男が、何かに気付いたように尋ねると、他の人間たちは口々に肯定の意を唱えだした。 「なんだ、おまえか。お前が人間の里を荒らすから、こういうことになったんだぞ」 戒めるでもなく、子供を諭すような口調で魔理沙に語りかける男。 「そんなのしらないよ!! まりさはゆっくりできるように、こーどーしてたんだよ!!」 しかし、そんな事は理解できずに、魔理沙は精一杯の厳しい口調で自分の行動を正当化しようとする。 「まぁ聞けよ。お前らが勝手に俺らの作ったものを捨てたり、壊したり。挙句の果てには飼われていたゆっくりの、 区別するために付けられていたバッジを無理やり毟り取ったりしていただろ?」 「あれはみんなのものだよ!! にんげんさんたちが、かってにじぶんのものにするからいけないんだよ!! ほかのゆっくりだって、むりやりとじこめたんでしょ!!」 聞く耳持たず。 その魔理沙をみて、やれやれと肩をすくめる人間たち。 このまま平行線を辿るのかと思い始めたとき、あの男が口を開いた。 「なら、聞いてみるか?」 「ゆゆ……?」 そう言って男が持ち出してきたのは、一匹のゆっくりであった。 「ゆゆ!! ありすだね!! にんげんさんにつかまったんだね!!」 「そんなわけないでしょ!! ゆっくりりかいできないの?」 魔理沙の発言を一刀両断したのはゆっくりは、カチューシャに金色のバッジを付けているゆっくりアリスであった。 「ゆ……? ゆ?」 「い~~い? のうそんぶにすんでいるまりさにもよくわかるように、としぶにすんでるありすがおしえてあげるわ!!」 そのまま、魔理沙の目の前まで近づいたアリスは、まるで子供に難しい話を教えるかのように話し始めた。 「はたけっていうところにあるおやさいは、みんなにんげんがつくったものなのよ」 「ゆ!! うそつかないでね!!」 「なら、なんでほかのばしょよりもきちんとしていて、おつちのいろがちがって、かってにぼうやひもががってあるの?」 「ゆぐ……」 「それに、ありすたちはにんげんといっしょにくらせて、しあわせなのよ」 「ゆ……ゆ……」 「でも、そのしあわせなありすのおともだちのなかにも、あなたのせいでゆっくりできなくなちゃったのがいるのよ」 「ゆぐぐ……」 アリスは淡々と、しかし分かりやすいように話を続けてゆく。 その中には、ここの周辺の野生のゆっくりは、今まで人里を襲わなくてゆっくりしていたこと。 一匹のゆっくりによってそれが壊されたこと。 余りの被害の為に、一斉に山狩りが行われたこと。 それは、あくまで周辺の山一つだけであって、奥のまでは行わなかったこと。 などなどであった。 そして、自信満々に語るアリスに、まったく反論が出来ないまま次々と説明されてゆく魔理沙。 直ぐにマルッと信じるのがゆっくりの良いところである。 そんな事が諺化している程、ゆっくりはころころ言われた事を信じる。 結果として、魔理沙が今まで築いてきた信念は、あえなく音を立てて崩れる事となる。 「でいぶ!! ごめんね!! もっどゆっぐりじでほしかったのにーー!!」 同時に出てきた言葉は、好きであった霊夢への懺悔であった。 霊夢の為に、と思って行動していたことが、全て意味のない、むしろ逆効果だった。 その事が、魔理沙の心に、強い後悔を埋め込んで行った。 同時に、大きすぎるそれによって、魔理沙の心は砕けてしまう。 「……ゆ。わるいのはまりさだよ……。 だから、まりさをゆっくりころしてね。ほかのゆっくりはみのがしてあげてね」 魔理沙の口から出てきたのは、お願いの言葉であった。 今まで、目の敵にしてきた人間に対するお願いであった。 それは、自分のしてきた事を理解した魔理沙が出来る、せめてもの罪滅ぼしと考えたからであろう。 「ん~~。……」 男の一存では決められない。 一旦人間たちが集まり、相談をする。 白熱する事もなく、モノの数分で話し合いを終えた男は、先ほどと変わらぬ表情で魔理沙に結果を報告する。 「別にいいよ。元々は君が目的だったし」 「ゆ……。ありがとうね……」 「でも、もうこの辺りにゆっくりは殆どいないぞ。少し前から、何度か山狩りはやってたし。まぁ、それは、仲間意識が強いから、 感化された可能性も含めてだったんだけどな」 「ゆ……。そうだったの…………」 魔理沙はそれっきり黙りこんでしまった。 それは、魔理沙なりの意思表示の証か、はたまた精神の限界が来てしまったのか。 理由は分からないまま、男はただの饅頭と化した魔理沙を抱え、他の人間と連れ立って山を降りていった。 ~~~~~~ それから一ヶ月がたった。 それでも尚、あの魔理沙は食事を取らされ生きていた。 否、無理やり生きさせられていたというほうが正しいのかもしれない。 街の一角に立てられた見世物小屋。 ここが魔理沙が連れてこられた場所である。 「……とまぁ。このゆっくりが原因で沢山のゆっくりが犠牲になったんだよ」 「ゆっくりしていたぱちゅりーーをかえしてね!! せっかく、せっかくまりさがごーるどばっじをとったのに……。 おまえなんかゆっくりしね!!!!!」 「わかってねー!! あのまりさみたいになっちゃだめだよー!!」 「ゆっくりりかいちたよ!!」 「さっすが、ぎんいろぷらちなばっじのれいむとちぇんのこどもだね!! ゆっくりしてあたまがいいね!!」 「……!!! ……………………!!!!!」 そこには、毎日のようにゆっくりや、飼いゆっくりを連れた人間たちがやってくる。 教育。 怒り。 そして侮辱の対象として。 しかし、その殆どが飼いゆっくりの為、飼い主の言いつけを守り攻撃のアクションを起すゆっくりはいなかった。 理由は様々である。 しかし、舌も歯も抜かれ、足も焼かれてしまった魔理沙には、ただ聞く事しか出来ない。 反論か、それとも謝罪か。 残念ながらそれを確かめるすべはない。 「まりさ!! れいむがきてあげたよ!! ゆっくりしていってね!!」 そして夜。 魔理沙の元へ駆けつけてくる一匹のゆっくり。 「……!! …………!!」 「ゆっくりりかいしたよ!! たべものをもってきたよ!!」 そう言うと、一旦自分の口に含み、柔らかくしてから口移しで魔理沙に食べさせる。 「……!!」 「おいしいんだね!! ゆっくりたべていっていいからね!!」 この霊夢は、何を隠そう魔理沙と将来を誓い合ったあの霊夢である。 あの後、他のゆっくりが沢山いると山の奥のほうに移り住んでいた霊夢は、魔理沙がまだ生きている事を知って、毎晩こうして尋ねてくるのだ。 「ゆゆ♪ まりさ♪ れいむのあたまをよっくみてね!!」 「……? ……!!」 嬉しそうに話す霊夢の頭には、妊娠の証である蔓が生えていた。 魔理沙は相手を知っている。 毎晩ずっとすっきりしていたからである。 そして、今までは妊娠する事がなかった事も。 「ゆへへ♪ まりさ!! もうすこしのしんぼうだよ!! このこどもたちがおおきくなったら、にんげんにそうこうげきをかけるよ!!」 「……!! ……!!」 「ゆっくり~~ばんじおけ~~だよ♪ まりさだけでも、にんげんにだいだげきをあたえたんだから、これだけいればらくしょうだよ♪」 「ゆっくり~~♪ していってね~~~♪」 あの時。 魔理沙の一句一句に目を輝かせていたときと同じ顔をして話す霊夢。 しかし、口が利けない魔理沙にはどうする事も出来ない。 “今直ぐにでも死んでしまいたい” そう思った所でどうする事もできない。 もしかしたら、数ヵ月後、ここを譲る形で自分は死ぬのだろうか? ふっと、そんな考えが魔理沙の頭を過ぎった。 出来れば、その前に死んでしまいたいとも思った。 「ゆゆゆ~~~♪ れいむは~~ゆっくり~~♪ ……」 そんな魔理沙の思いを知ってか知らずか、霊夢は暢気に歌を歌い続けている。 その暢気な歌を聞くと、魔理沙は瞼の裏に、山の中でのんびりと暮らしていた情景が淡々と映し出されていくのだった。 このSSに感想を付ける