約 511,587 件
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/35.html
「私達ってさ……経験ないよね」 そう言い出したのはみさおだった。 かがみ、みさお、そしてあやの。三人がみさおの家に集まり休日を過ごしていた。 経験。というのは言うまでもない。恋愛経験だ。 少なくともかがみ、みさおはこれまで恋人というものが出来たことはない。 あやのは――おくびにも出さないが男っ気が無いわけではない(らしい)。 「そんなの今まで何度も話した事じゃない」 呆れたようにかがみが答える。 とは言うものの、流石に高三にもなって恋人なし。 このまま高校生活という青春時代を終わらせるのは物悲しい部分がある。 澄ました顔をしつつ、やはりかがみも内心は焦燥に駆られていた。 「……彼氏とか出来たら、色々するんだよね」 みさおがぽつりと呟く。 「するんだよねって、まだ出来てもいないじゃない」 話はそれから。そう思いつつ、かがみもその事に想いを馳せる。 かがみ達も立派な乙女。理想の恋愛なんかがあったりもする。 「手を繋いで歩いたり。キスしたり。それに……」 その先は口に出さずみさおが黙り込む。 「やっぱり……えっちとか?」 「う、さらりと言うわねあやの」 微かな照れを見せながら口にしたあやのにかがみがツッコミを入れる。 そう。もちろん三人も恋愛において、えっち――詰まるところ性行為が重要なファクターを占めることは知っている。 その事を夢想し自慰に耽ることも、なきにしもあらずだ。 「理想の初えっちとかある?」 やはりみさおが切り出した。 こういう話題振りで、いつも一番思い切りが良いのがみさおだった。 「理想の……ね」 「理想かぁ……」 かがみとみさおが思案する。 思案して、顔を赤くする。 それは切り出したみさおも同様だった。 うら若き乙女が一カ所に集まり顔を赤くしている。それだけでそこはかとなく男のなにかを掻き立てるものがあるが、幸い今は男はいないし本人達も気付いていない。 しばらく沈黙が続く。 それぞれが思案に耽り、各々が理想とする“初えっち”を思い描く。 それはつまり、彼女達が普段自慰の際に行う想像(妄想)と同じ事だ。 要は、それらのイメージは自然、彼女達を昂ぶらせた。 「あ……」 声を漏らしたのはあやのだった。 彼女は指先を股間にあてがい。真っ赤な顔を俯けたまま呟いた。 「ぬ……濡れちゃった」 その言葉は伝染したかのようにかがみとみさおの二人からも。 「私も……」 という言葉になって零れた。 再び沈黙。気まずいような、くすぐったいような空気が満ちる。 その間にもそれぞれの官能は昂まる。 最初に口を開いたのは、やはりまたみさおだった。 「あのさ……練習、してみない?」 「練習?」 「そう、えっちの練習」 えっちの練習。その言葉が持つ意味は訓練よりもむしろ、今ある欲求を散らす為の行為を指すだろう。 無論、かがみもあやのもその事には思い至っている。 思い至っていて、二人は頷いた。 どうしてもこの体が求める声を鎮めたくて。 ――二人が頷いたその瞬間。三人のいるこの部屋は異空間になっていた。 室内は音で満たされている。粘りを持った水音。 肌に舌が這わされる音だ。 「……っん」 かがみが声を漏らした。自らの肌をくすぐる二つの舌先に、甘い快感を与えられる。 同姓だから分かる感じやすい部分へ、みさおとあやのは刺激を与えていた。 的確な愛撫はかがみを官能へ誘い。半裸となったかがみが晒す肌はピンク色に染まっていく。 みさおの指が、かがみの胸元をはだけ小振りながらも自己主張して止まない乳房に触れた。 「ひぅ……っ」 少しだけ冷たい指先が自らの胸を愛撫する感触にかがみは声を上げた。 「……かがみって感じやすい?」 「そんなこと……っ!」 微かに声を荒げかがみが否定しようとする。 「ふぁんっ!」 しかしそれはみさおが乳首をつまみ上げる事で封じられる。 「ほら、やっぱり」 くすくすと、いつもの活発な彼女からは想像し難い淫靡な笑みをみさおがかべ、笑う。 「私はこっちかな……?」 それまで、かがみの肌に舌を這わせながら事態を傍観していたあやのが、指先をかがみの脚の付け根。その中心へ向ける。 あやのは下着の上からという事はせず、直接かがみの秘裂へ指先を這わせる。 「くぁっ……!」 それまで浮かべていた妄想と、肌への愛撫で十分昂まっていたかがみの秘裂は湿り――いや、ぬめりを帯びていた。 「こんなになってる」 そう言ってあやのは愛液を絡めた指先をかがみの眼前に差し出す。 その指先を、見せつけるために動かす。擦り合わせるとにちゃにちゃと音を立て、指先を離せば糸を引く。 「ほら、舐めてみて?」 かがみの愛液で照り光る指先を、彼女の唇に近付ける。 「ほら?」 最初こそ躊躇っていたかがみだが、胸にみさおから与えられる愛撫と、相変わらず片手だけで責められていた下半身の官能に、判断力が奪われる。 結局かがみは自らの官能に押され、指先を舐めてしまう。 愛液が舐めとられ、代わりにかがみの唾液があやのの指先を濡らしていく。 それだけでは飽きたらず。かがみはその指先に、舌での愛撫を施す。 舌を絡め、唾液をまぶし、唇で扱く。 ちゅぱちゅぱと音をたて、瞬く間にあやのの指先はかがみの唾液で照り光るようになった。 「かがみ、えっちだね」 その様を見ていたみさおが言う。その間にも指先は乳首を摘み、舌は転がし刺激を与え続ける。 「ふむっ……」 あやのの指に半ば口が塞がれているかがみは残された隙間から官能の声を漏らす。 最初にあった羞恥はもうなく、ただ今ある快感に溺れていた。 「私も、舌使おうかな」 かがみの唇からあやのの指先が引き抜かれる。 最後までかがみはそれに吸い付き、全て引き抜かれる際に、ちゅぽんと音を立てた。 唇と指先が糸を引いて離れやがて切れる。 戻され両手となったあやのは、その両手でかがみの脚を開く。既に力の入らないかがみは抵抗することなく脚を割開いた。 もっとも、仮に十分力が込められたとしてもかがみは抵抗しなかっただろう。 かがみに今あるのはこれから与えられるであろう甘美な刺激への期待。それだけだ。 ちゅぷ。 音をたてあやのの舌先がかがみの中心に触れた。 その瞬間。触れた部分を中心に痺れるような快感がかがみの全身に広がる。 「ひゃぁぁあ!」 声を上げかがみが悶える。 かがみの膣口がひくつき、強い快感を訴える。 その様が楽しくて、みさおとあやのはそれぞれ愛撫を強める。 みさおの指はかがみの胸をこね回し、乳首には引っ掻くように鋭い刺激を与える。 片方は唇でむしゃぶりつき、口内では激しく舌先が乳首を転がす。時折歯を立て甘噛みすると、かがみは体を震わせた。 あやのも舌先を深くに差し込み、その中で縦横無尽にうねり刺激する。 舌先を引き抜けば、代わりに小豆大の突起を捉え、容赦ない愛撫で責め立てる。 あやのの目にも、絶え間なくびくびくと痙攣するそこは絶頂に近い。 止めとして、指先を膣中へ差し込み、激しく出し入れする。口はかがみのクリトリスをくわえ、歯先で甘噛みする。 それに合わせるようにみさおもそれまでで一番強く、指で乳首を摘み上げ、乳首の甘噛みに力を込める。 「ひぁっ! やら、だ……めぇ、らめ! なんか、きひゃう! きちゃうよぉ!」 一気に追い立てられかがみは体を跳ね上げる。 そしてもっとも背をのけぞらせ。 「ひゃ……んはぁぁぁあっ!」 絶頂に達した。ただそれだけではない。 「や、うそ! も、だめぇ! んん、っくはぁ! ひゃぁあ! んはぅっ!」 みさおとあやのの愛撫は止まない。絶頂の上に絶頂を重ねるように際限なく快感は昂まっていく。 もはや体はかがみの意志とは関係なく。快感に悦ぶように跳ね回る。 激しく痙攣する体はそれでも与えられる刺激にばらばらになりそうだった。 「はひゃっ! もう……っめぇ、イキっぱなし……でぇ! わけわかんなく、なっちゃう……よぉ!」 何かが決壊しそうだった。頭が白色に染められる。 そして間を置かず、その何かは決壊した。 ――かがみが気が付いたのは、数時間後だった。 「……え?」 全裸で横たえられている。両隣にはみさおとあやの。それぞれやはり全裸。 思考を巡らし、記憶を掘り起こす。 ――あんな事。 それに思い至った瞬間。腰のあたりを中心に甘い疼きが広がる。 それだけで、自分が濡れるのが分かった。 「うそ……」 何かが決壊した気がした。 もしかしてそれは――。 気が付けば指先は自らを慰めていた。 「は……ぁ」 ――分かった。 かがみは気付いた。 もはや自分が戻れないことに。自分はあの強すぎる官能を体に刻みつけられた。 きっと、それなしではもう生きていけない。 そう気付いた瞬間。かがみの唇は弧を描いていた。――笑っていた。 そうして、両隣を見る。 かがみは自慰を中断する。 その顔に聖女のごとき微笑みを浮かべ、その理性は官能に支配されたままで。 優しく、二人を揺り動かす。 かがみが、起きて。と言った。 そして――。 「ねえ? 続きしよ?」 -おわり- コメントフォーム 名前 コメント サカサカサカサカハカサカサカハカ -- さサカサカサカサカハカサカサカハカ (2012-08-29 18 04 14) ・・・「柊」じゃね?呼び方・・・・・・ 面白いからいいけどwww -- 名無しさん (2010-02-04 19 12 40) エロい・・・けど、何故か結構笑ってしまったw -- 名無しさん (2009-06-27 01 42 42) これはエロい。書かれたのは、あやのの兄貴の話はまだ出てない時期なのかな? -- 名無しさん (2009-02-11 16 57 30)
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/78.html
普段と同じ様に始まった、ある日の昼休み。 柊かがみは珍しく、自分の教室で弁当を食べていた。 「おー?柊、なんで今日はちびっ子のクラスに行かないんだ?珍しいな」 「別にいいじゃない、なんとなく、よ。なんとなく」 本当になんとなくだから仕方ないのだ。 「ふーん、じゃあ一緒に食べようぜ♪っ私机持ってくる!」 「あ、ああ…」 それにしても世話しない奴だ。昔っから一緒にいるのだがちっとも変わらないと思う。 「はあ…、もうちょっと、なんとかならないもんか…」 「ひーらぎっ!ひーらぎっ!そっち、くっつけていい?」 「あーもう、分かったから大声出すな…って、危ない!」 その瞬間 『ドガーッ』 「あーあ…」 「いたたたた」 今時机に引っかかってこけるなよ…女子高生だろ…。 「ほら、立ちなさいよ手ぇ貸すから…ってアンタ血出てるわよ!?」 ふと見ると、膝小僧をすりむいたのか血が出ている。 「大丈夫だぁって、こんなの舐めとけば…」 「ばか、小学生じゃないんだから、とりあえずそこ座んな」 「あ…」 鞄の中に確か消毒液と絆創膏があったはず、…まあこの程度の傷なら、ガーゼを当てる必要まではないだろう。 「うわー、柊、それしみるからヤだー」 「ほら、こんくらい我慢する」 とりあえず応急処置は終了。 その間ずっとしみるだの舐めるだの騒いでたみさおもすっかり大人しくなった。 「ほい、終了。…なんで涙目なのよ」 「だってしみるから…」 「はあ…もう」 座っているみさおの頭に手を乗せ、少し胸に引き寄せる。 「よしよし、良く頑張ったな。もう痛くないからな」 よしよし、と何度か頭を撫でてやる。 少し子供扱いし過ぎか。 「……」 「ん?どーしたのよ」 「柊ってさ…」 「うん」 「お母さんみたいだな」 「んなっ…///」 何を恥ずかしい事をッ…!言っておるかこのがきんちょはッ? 「そっかー、お母さんかー、うんうん♪柊はお母さんだっ♪」 「こらっ///まだ言うかっ!だ、抱きつくなっ///」 こんな所をこなた達に見られでもしたら…っ! 「やっほー!かっがみーん!」 「あ……」 「お姉ちゃんいるぅ……」 「……」 まずい…まずい沈黙が……。 「か、かがみん…それは…」 「ち、違…これは日下「百合だーーっ!!」 「なんでそーなるっ!」 「へへっー、柊はお母さんなんだなーっ」 「ちょっ、ばか!アンタも早く離れなさいよ!」 「お姉ちゃん……そうだったんだ……」 「つかさ!何が『そう』なのよ!こらっー!」 どいつもこいつもぉ! バカヤローー!! ――だけど、みさおにお母さんと言われて、悪い気もしなかったかがみんであった。 ちゃんちゃん♪ コメントフォーム 名前 コメント ↓百合姫コミックの看板作品。 -- 名無しさん (2011-04-10 23 21 34) 世間にはゆるゆりというコミックがあるのをご存知か? それに似たオーラを感じたぜww -- コメント職人U (2010-01-30 00 43 53) ゆりゆり。 -- 名無しさん (2010-01-30 00 07 55)
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2398.html
― みさお みさお(んー? あれ?あたし寝ちゃったのか? えーと・・・たしか柊と綾乃と勉強してて―) かがみ「あっ・・・! お、起きたの?日下部」 みさお「ひ、柊!? な、なんでいるんだ?」 かがみ「み、みんなで勉強してたら、あんた『疲れたー』って言って、 ベッドに横になって寝ちゃったんじゃない。あ、峰岸は先に帰ったわよ」 みさお「は?そうなの?」 かがみ「はぁ・・・。日下部って何にも考えてないのねー」 みさお「うっ・・・。し、しかたねーじゃん!勉強嫌いなんだし!」 かがみ「・・・・それだけじゃないわよ・・・」 みさお「な、何がだよっ!」 かがみ「日下部・・・・。 私のこと・・・どう思う?」 みさお「へ?何言ってんだ?柊?」 かがみ「だってさ、日下部って、いっつも部活ばっかりだったじゃない? ・・・・・・私、寂しかったのよ?」 みさお「え? ・・だ、だって柊ってちびっ子が好きなんだろ?」 かがみ「そんなわけないじゃない! 日下部とは中学から一緒のクラスだったのに・・ ・・・ずっと好きだったのに・・・全然振り向いてくんないし・・・」 みさお「あ、あ・・・そ、そんなこと全然言わなかったじゃんかよ!」 かがみ「だって日下部、部活行っちゃって話する時間少なかったし・・・。 いつも日下部のこと見てたのに・・・・・・・鈍感・・・」 みさお「うっ・・・。ひいらぎぃ・・・。 悪かったよぉ・・そんな泣くなよ・・・」 かがみ「うっさい!バカ!何で全然気づいてくんないのよぉ・・・」 みさお「ご、ごめんよ・・・。ひいらぎぃ・・・」 かがみ「・・・・日下部は・・・・私のこと・・好き?」 みさお「え?・・・い、いや、あの・・・その・・・」 かがみ「やっぱりダメなんだ・・・・・」 みさお「だ、だから泣くなってば! あ、あたしも! ・・・ひいらぎのこと好きだよ・・」 かがみ「ホント?うそついてんじゃないでしょうねぇ?」 みさお「ホントだってば! ・・・・・中学の時から気になってたんだよ・・・。 でも、柊は委員長で周りにも友達たくさんいたし、 そんなこと言ったって柊に迷惑かなって思ってたし・・・・。 それに・・・ 高校入ってからは、ちびっ子たちといっつも一緒だったからよぉ・・・」 かがみ「こなたたちは大切な『友達』よ。 でも、日下部は違う・・・」 みさお「柊・・・・・」 かがみ「日下部・・・・。いいよね・・・?」 みさお「え?な、なにが?・・・って!何でベッドに上がってくんだ? それに顔近づけすぎだってば!」 かがみ「もう・・・。黙って・・・」 みさお「へ?あ、あの・・・ !? んん~~~!!」 かがみ「―ん。 ・・・日下部の唇って柔らかいね・・・」 みさお「ひ、ひいらぎ!?ちょ、ちょっとまっ―」 かがみ「ふふ・・。日下部・・・」 みさお「わ、わ、ひ、柊 !? く、首はやめ・・ っ!あ・・だ、だめ・・・」 かがみ「日下部って首筋弱いの~? もっとやっちゃお」 みさお「あっ・・・だ、だめ・・だ・・・って・・・。ひ、ひいらぎ・・・。 くぅ・・ん・」 かがみ「日下部の声・・・可愛いよ・・・。もっと聞かせて・・・」 みさお「あ・・あぁ・・・。 だめだって・・そ・・そんな・舐め・る・なっ・・て・。 くっ!・・・・うぅ・・・・・。そ、それ以上・・・され・・たら・・」 かがみ「されたら?」 みさお「・・だ、だから・・やば・・い・・って・・。 我慢・・・できな・・い・・・・」 かがみ「・ふふふ・・・・・・私も。 ・・ねぇ?日下部・・・一緒に気持ちよくなろ?・・・」 みさお「ひ・・・いら・・ぎ・・・」 ・ ・ ・ みさお「ひいらぎぃ・・・・。むにゃむにゃ・・・。 ってヴぁ!!」 みさお「・・・・・。 あ、あれ、柊?柊は?・・・・ ゆめ?」 みさお「あ~!なんだよぉ~~~。夢なのかよぉ~~~。 あそこで終わりはきついよぉ~。 も~~~、どうすんだよ~~~。うわっ!まだ5時だし・・・・ ・・・・ん?まだ寝られるよな? ・・・・・・。 ぃよおし!!続きだ!続き!待ってろよ~ ひいらぎ~ 」 ・ ・ ・ みさお(っと。ここは ―学校か?さっきまではあたしの部屋だったけど・・。 お?柊だ!) みさお「お~い!柊~!戻ってきたぞ~!」 かがみ「日下部?こんなとこで何してんの?」 みさお「やだな~。あんなに激しく求めてきたじゃねぇかよぉ。 ほれ、さっきの続きしようぜ!」 かがみ「は?あんた何言ってんの?」 みさお「だからよぉ~、さっきみたいにイチャイチャしようっての」 かがみ「く、日下部?だいじょうぶ? 何か悪いもん喰ったんじゃないでしょうね?」 みさお「おいおい。そりゃあねぇよ。さっきあたしんこと好きだって言って チューしてきたんじゃねぇかよ」 かがみ「は?そ、そんなことするわけないでしょ!!何言ってんのよ!」 みさお「あ? はは~ん。それはあれだな?ちびっこが言ってたツンなんだな? まったく柊は素直じゃねぇなぁ~」 かがみ「ば、ばかじゃないの?やめなさいよ!」 みさお「どれ、じゃあ、あたしからチューしてや―」 かがみ「ふざけんな!!」 みさお「うぉ!! いって~・・・。マジでビンタされた・・・。ん?痛い? つーことは・・・夢じゃない?」 かがみ「何寝ぼけたこと言ってんのよ!!」 みさお「うぉー!!!!! マジか?マジで夢じゃねぇのか? うあぁぁぁぁぁぁぁ!!何でなんだよ~~~!!」 こなた「あれ?かがみ?それにみさきちじゃん? なに?ケンカしてんの?」 かがみ「あ、こなた!さっきから日下部が意味の分からないこと言っててさ~。 いきなり迫ってきたから思わず殴っちゃったのよ」 こなた「ありゃ~。それはご愁傷様~。みさきち、大丈夫?」 みさお「うぉ~!!ちびっこぉ~~~!!ひいらぎは鬼だよ!!悪魔だよぉ!!」 かがみ「な、なによ!!日下部が襲ってきたんじゃない!」 こなた「よしよし。 まぁ、みさきちの言うこともわかるけどね~」 かがみ「ちょっ!こなたっ!!あんたもか!!」 こなた「まぁまぁ、最後まで聞きなよ、かがみん。 みさきち~? かがみはね、確かにおっかないとこもあるけど、 でもね、優しいとこもあるんだよ?」 みさお「へ?」 こなた「だってねぇ~。わたしのこと、ぎゅってして、 優しくチューしてくれるんだもん」 みさお「は?」 かがみ「こ、こなた!な、なに言ってんのよ!」 こなた「だって本当のことじゃん?さっきもすっごく優しくしてくれたんだよ?」 みさお「う、うそだ!!」 こなた「うそじゃないよ~。ね?かがみ?」 みさお「う、うそだよなっ?柊?」 かがみ「うっ・・・・・・。うそ・・・じゃ・・ないわ・・」 みさお「!?」 ・ ・ ・ みさお「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 みさお「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・あ、あれ?あたしの部屋?・・・・・。 ・・・ゆ、夢・か?・・・はぁ・・・・よかった・・・・」 かがみ「あれ?日下部?どうしたの?」 みさお「うぉっ!?柊? な、なんで?」 かがみ「え?目が覚めちゃったからトイレに行ってたんだけど・・・。 どうしたの?汗まみれじゃない。 それに・・・泣いてるの?」 みさお「だ、だってよぉ~。さっき夢の中で―」 かがみ「―。 ふーん・・・。私がこなたとラブラブで日下部にビンタしたと」 みさお「そうなんだよぉ~。 だからてっきり夢じゃないのかって思ってよぉ・・・。 今の柊は本物だよな?ちゃんといるんだよな?」 かがみ「・・・もし、私が夢だったら?」 みさお「!? や、やだよっ!もう柊と離れたくないよ! だったらずっと寝てる!」 かがみ「でも・・・。いつかは さめちゃう かもしれないじゃない?」 みさお「そんなことねぇよ!柊と離れたくないから絶対覚めない!」 かがみ「日下部・・・。 ・・ありがと・・」 みさお「ひ、柊?な、なんで泣いてんだよ!なんでそんなこと言うんだよ!」 かがみ「だって・・日下部も私のこと想ってくれてるってわかったから・・ ・・・だから嬉しくって・・」 みさお「・・・なぁ・・・柊は・・・もうどこにも行かないよな?」 かがみ「うん・・。大丈夫。どこにも行かないわよ・・・。 だから日下部も泣かないで」 みさお「う、うん。泣かない」 みさお「ところで・・・なんで柊があたしの部屋にいるんだ?」 かがみ「うわっ!ひどっ!勉強のあとそのまま泊まったんじゃない!! ・・・・・じゃあ・・・昨日のことも・・忘れてるの?」 みさお「き、きのうのこと?」 かがみ「・・・もうっ・・・ こういうこと!」 みさお「ひ、ひいら― ん・・・ 」 かがみ「―。 思い出した?」 みさお「あ・・・う、うん・・。あれって夢じゃなかったんだな・・」 かがみ「まったく、しょうがないわねぇ。日下部、途中で気失っちゃうんだもん」 みさお「えっ?・・・あ、あの、それ、覚えてないんだけど・・・」 かがみ「日下部ったらすごかったわよ~。 今日は家の人がいなくてほんと良かったわ。 あんな絶叫聞いたらみんな起きちゃうわよ」 みさお「へ?あ、あたし・・・そんなことしたの?」 かがみ「それだけじゃないわよ。 呼びかけても全然応えないし、痙攣しっぱなしだったし。 さすがに救急車呼ぼうかとも思ったけど、私もそのまま寝ちゃったからさ」 みさお「うっ・・・。綾乃~、 やっぱり柊は悪魔だよ~」 かがみ「ちょっ!何よ! た、確かにやりすぎちゃったとは思ったけど・・・・・。 ・・・ご・・ごめん・・・。嫌いになった?」 みさお「き、嫌いになんてなるわけねぇじゃん。ただ・・・ ・・ちょっと怖かった・・・」 かがみ「 うっ!? ご、ごめん・・・」 みさお「あ・・・だ、大丈夫だからよ・・・」 かがみ「う、うん・・・。ほんとごめんね、日下部。 私、自分のことばっかりで日下部のこと考えてなかった」 みさお「いいんだよ・・・。 あっ・・でも、だったら一つお願いしてもいいか?」 かがみ「な、なに?」 みさお「あ、あのさ・・・・・柊にギューってされたい」 かがみ「へ?・・・・ぷっ・・あははははは!! それじゃ、夢の中のこなたと一緒じゃない」 みさお「そ、そうだよ!!あたしも柊に優しくして欲しいんだ!!」 かがみ「あ・・・・く、日下部・・・・。笑ってごめん・・・。 ・・・こっちきて・・」 みさお「柊・・・。ありがと・・・。 ・・・あー、すげー落ち着く・・・ それに・・柊って良いニオイするんだな・・・」 かがみ「!? バ、バカッ!!・・・そんなこと言わないでよ!」 みさお「ほんとだって。 ・・・・あたし、柊のニオイ大好きだ」 かがみ「く、日下部のだって・・・・・私も・・好―」 みさお『―。 スー。スー」 かがみ「あれ・・・・?寝ちゃったの?」 みさお「うーん・・・かがみぃ・・・大好きだゼ・・・」 かがみ「ふふっ、もう・・。 ・・・私も大好きよ・・・ ―みさお」 了 コメントフォーム 名前 コメント 初々しいねぇ。夢でもそうあってほしいもんだよね~。 -- 名無しさん (2009-02-16 16 00 33)
https://w.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/465.html
みさお「なーなーあやのー♪」 あやの「なぁに?みさちゃん」 みさお「私もお菓子作ってみたんだ。食べてみちくり」 あやの「お菓子?みさちゃんが?珍しいね♪」 みさお「うん。ほらほら♪」 あやの「チョコレート?それじゃ、1個貰うね」 みさお「(わくわく♪)」 あやの「ぱく(チョコで何かくるんでるのかな?果物とか…!?)」 みさお「どう?美味しいだろ♪特製チョコ肉団子!あ~んむ♪よし、次は柊の番だ。私の新たな魅力にメロメロだな、こりゃ」 あやの「!!(柊ちゃん!断って!出来るなら断って!!!)」 みさお「はぁ…。柊のヤツ、一口食うなり『おまっ、馬鹿だろ!』って酷すぎだろ…。はぁ…」 あやの「今度一緒に作ろうよ、ね?(よく言ったわ、柊ちゃん)」 みさお「チョコの分量間違えたのかな?それとも肉団子自体作り間違えた?」 あやの「あ…ははは」 みさお「よし!今度は肉団子ケーキだ!これであいつもイチコロだぜ!」 あやの「う…上手くいくと…良いね…みさちゃん」 みさお「おう♪」 あやの「(電話して教えておこうかな…)」 みさお「なーなーあやのー♪」 あやの「なぁに?みさちゃん」 みさお「また作ったんだ♪食べてみちくり」 あやの「!?(昨日の悲劇を繰り返すの!?)」 みさお「今日は逆転の発想てヤツに挑戦してみた。じゃん!」 あやの「ひっ!?…あ、あら?」 みさお「今日は正真正銘、普通のミートボール♪さ、食べて食べて♪」 あやの「うん…。それじゃ(ほっ。気付いてくれたんだ。みさちゃん。良かっ…!?)」 みさお「どぉ?どぉ?」 あやの「う…うん。逆転…だね…(何で!?何でミートボールの中にチョコを入れるの!?)」 みさお「えへへへ♪よし!柊の所へGO!」 あやの「(逃げて!柊ちゃん!逃げて!)」 かがみ「あれ?日下部は今日休み?」 あやの「うん。風邪ひいちゃったみたい」 かがみ「ふ~ん、あいつが、ねぇ」 昨日の日下部家 みさお「ミートボールにチョコ…あむ(冷静になれ、みさお。これは美味しいのか?美味しいのか?) もぐもぐ…ごっくん。…あれ?やっぱ美味しいじゃん。試しにもう1個…。 美味しい。そもそもミートボールって甘いタレついてんのに、何でチョコはダメなんだ… !?ひょっとしてチョコじゃなくてお肉が問題?賞味期限過ぎてたのかな?新鮮じゃなきゃダメとは、贅沢者め! とりあえずお肉お肉…あった。加工日は昨日、余裕じゃん。さて、明日の分~っと…あ、もう1種くらいいけるんじゃね? 日下部みさおの新境地!ドーナッツ…だと普通にありそうだよな、ケーキは…時間かかるか。何ができるんだ?」 今朝の日下部家 みさお「とまぁ、色々挑戦しているうちに風邪…ぶぁくしょい!なわけでさ、わりーけど今日、休むわ」 あやの「みさちゃんたら…。うん。先生には言っておくね。ちゃんと寝てるんだよ?みさちゃん」 みさお「ん~、おねがひ~…ガクシ」 学校の休み時間 あやの「柊ちゃん、今日ね、私もお菓子作ってきたの。みさちゃんの真似して」 かがみ「あいつの真似?まさか峰岸…」 あやの「良いから食べてみて♪」 かがみ「形はあいつのと同じ…ん~…じ、じゃあ貰うわよ。ぱく」 あやの「どぉ?」 かがみ「ん~ん?あ…美味しいじゃない。あいつの真似って言うから、ミートボールでも入ってるのかと思った」 あやの「入ってるのよ?」 かがみ「?」 あやの「今柊ちゃんが食べたの、ミートボール入りよ?」 かがみ「い゛?」 あやの「全然ミートボールの味、しないでしょ?」 かがみ「う…うん。食感からして別物よね」 あやの「頑張ってお肉っぽさを消したから」 かがみ「へ~、やれば変わるもんね~。あいつにも食べさせてあげたいわ」 あやの「でもみさちゃん、認めてくれないと思うな」 かがみ「へ?何で?こんなに美味しいのに?」 あやの「だってミートボールの味、しないもの。みさちゃんにとってはミートボールが1番だから」 かがみ「んな無茶な…」 あやの「如何にミートボールを進化させるか、これがみさちゃんの課題ね」 かがみ「そこまでミートボール好きなのか…」 あやの「ミートボールに関しては煩いのよ?みさちゃん」 かがみ「ミートボールマニアだな」 あやの「みさちゃんね、悪気はないのよ?あのお菓子とか。奇抜すぎるけど」 かがみ「まぁ、そう見えるわね…」 あやの「柊ちゃんに楽しんでもらいたい、自分の好きな物で。そう思ってる」 かがみ「…」 あやの「だからさ、柊ちゃん、もう少し付き合ってあげてよ。いつまで続くか解らないけど、私も協力するから」 かがみ「嫌よ。って言ったら?」 あやの「みさちゃん、不登校になっちゃうかも」 かがみ「(脅しか!?)そ、そうね。私の体がもつ限り、頑張ってみるわ」 あやの「ありがとう、柊ちゃん」 日下部家 みさお「…どーだー、うめーだろー、ひーらぎー。何?まだ足りない?どんとくえー…zzz」
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/700.html
詳細でかかれていない部分や、下のアニメのシーンを書いていただける方募集しております 泉こなた 誕生日 5月28日生まれ(ふたご座) 出身地 埼玉県 血液型 A型 身長 142cm 利き手 両利き 一人称 私 趣味 ゲーム、アニメ、読書(漫画) 好き チョココロネ、萌え 嫌い もずく、スポーツ中継 好きな色 黒と赤 胸ランク 極小 家族構成 父(そうじろう)、母(かなた※こなた1歳の時に逝去)長女で一人っ子 クラス 3年B組 2年E組 得意科目 体育(好きというわけではない) 苦手科目 理系 備考:格闘技経験有 フィギュア関係にはほぼ興味なしの状態だったが、最近はまんざら守備範囲外でもない様子 【呼び方】 かがみ→かがみ、かがみ~、かがみん、かがみ様。 つかさ→つかさ みゆき→みゆきさん ゆたか→ゆーちゃん みなみ→みなみちゃん パティ→パティ ひより→ひよりん、ひよちゃん みさお→日下部さん、みさきち あやの→峰岸さん そうじろう→お父さん かなた→お母さん 黒井ななこ→先生、ななこさん 成実ゆい→姉さん、ゆい姉さん 成実きよたか→きー兄さん 高良ゆかり→おばさん 【呼ばれ方】 かがみ→あんた、こなた、こなた~、お前、こなたさん、こなちゃん(?) つかさ→こなちゃん みゆき→泉さん ゆたか→お姉ちゃん、こなたお姉ちゃん みなみ→先輩 パティ→コナタ ひより→泉先輩、先輩 こう→先輩(チビと思ってた時もある) みさお→ちびっ子 あやの→泉さん、泉ちゃん(ちゃん付け詳細求む) そうじろう→こなた かなた→こなた 黒井ななこ→泉、いずみー 成実ゆい→こなた 高良ゆかり→こなたちゃん 柊みき→こなたちゃん 白石みのる→泉 小神あきら→こなたさん 柊かがみ 誕生日 7月7日生まれ(かに座) 出身地 埼玉県 血液型 B型 身長 159cm 利き手 左利き 一人称 私 趣味 読書(主にラノベ)、ゲーム 好き お菓子(とくにチョコ菓子) 嫌い 貝類、体重計 好きな色 黒、菫色 胸ランク 中(Dカップぐらいらしい・・・みさお談 ないと思われがちっスけど、意外とあるっス…単行本4巻23p 田村ひよりの人物ファイル) 家族構成 父(ただお)母(みき)、長女(いのり)次女(まつり)四女(つかさ)三女(かがみ) クラス 3年C組 2年D組 得意科目 英語 苦手科目 家庭科 備考:1年生の時は学級委員長だった(この関係でみゆきと知り合った模様) 【呼び方】 こなた→あんた、こなた、こなた~、お前、こなたさん、こなちゃん(こなたの想像の中で) つかさ→つかさ、あんた みゆき→みゆき ゆたか→ゆたかちゃん みなみ→みなみちゃん パティ→パトリシアさん、あんた ひより→田村さん みさお→あんた、日下部 あやの→峰岸 そうじろう→おじさん かなた→おばさん 黒井ななこ→先生 成実ゆい→成実さん 柊ただお→お父さん 柊みき→お母さん 柊まつり→まつり姉さん 柊いのり→いのり姉さん 【呼ばれ方】 こなた→かがみ、かがみ~、かがみん、かがみ様。 つかさ→お姉ちゃん みゆき→かがみさん ゆたか→かがみ先輩 みなみ→かがみ先輩(詳細求む) パティ→(詳細求む) ひより→柊先輩、柊かがみ先輩 こう→(たぶんないと思いますが詳細求む) みさお→柊、柊ぃ~ あやの→柊ちゃん そうじろう→かがみちゃん かなた→(たぶんなし) 黒井ななこ→柊 成実ゆい→(たぶんなし) 柊ただお→かがみ 柊みき→かがみ 柊まつり→かがみ 柊いのり→かがみ 白石みのる→かがみ 小神あきら→かがみちゃん アニメでの有名なシーン 第01話『つっぱしる女』 【かがみのお見舞いに行くこなた】 「へぇ~かがみって意外に可愛い寝顔してんだぁ」 「何だよ何しに来たんだよ帰れよ!」「おぉ~起きた起きた」 「え、お見舞い?あんたが?私のためにわざわざ?」 「そうだよ」 「で、でもうつしたら悪いしさ。気持ちだけ貰うわよ」 (ちぃ・・・なによ嬉しいじゃない・・・ 新型のウイルスとか流行ってるから、心配してくれてるのかぁ いつもゲームやアニメのことしか考えてないと思ったけど、ちょっと、感動しちゃったじゃない) 「ん?」 「ほら、この前出た宿題とか見せてもらいたいし、あと、いい寝顔見せてもらったし気にしなくていいって」 「帰れ!」 第04話『やる気の問題』 ヒイラギケと表示された電話を受けたこなたが、いきなり「ハローかがみん」と挨拶するシーンがある。 (かがみからの電話だと確信している) 第07話『イメージ』 【寂しんぼかがみ】 「先のことって、進路のことかぁ。確かに高校生活盛り返しだもんね」 「でも、かがみはまだ大して先のこと考えてないんでしょ」 「はぁ!?何でよ失礼ね!」 「だぁって~、皆と同じ組になりたくって文系選んだくらいだもんね」 「つ、つかさぁ!!喋ったなぁー!!しかもよりによって、こ、こいつに!」 「もぉ、素直に言えばいいのに、寂しんぼさんだんだから~ぁ、よしよし」 「ぅ・・・う、うるさい!」 【かがみの胸の大きさを把握しているこなた】 「お姉ちゃんダイエットして夏太り解消したんじゃなかったっけ?」 「あぁー・・でも、体重は減ったのにウエストやヒップは変わんないのよね」 「いや、かがみ?ダイエットの成果 私には見えてるよ?」 「えっ、そう?」 「うん、手にとるようにな・・・ダイエットすると、痩せなくていいところから痩せていくという言い伝えがあるそうな」 「もういい!皆まで言うな!」 こなたがかがみの胸元をツンツンするシーンがある。 第10話『願望』 かがみは焦る二人に呆れつつも、先ほどまでこなたが抱えていたクッションを抱きしめているシーンがある。 (かがみとつかさが泉家に泊まりがけで遊びに行ったとき) かがみが冗談でこなたに「かがみ様」と呼ばせるシーンがある。 第12話『お祭りへ行こう』 巫女の手伝いがあるのに、かがみ(+つかさ)がコミケに付き合ってくれるシーンがある。 【初詣のお祈り】 「そういえばお姉ちゃん、さっき何か熱心にお祈りしてたね」 「またあんたは余計なことを!そんなに熱心にしてないわよ! ちょ、ちょっと今年くらいはつかさやみゆきと同じクラスがいいな、って思っただけよ」 「ふ~ん」「お姉ちゃん、こなちゃんは?」 「かがみってさ、実はけっこう可愛いよね~」 「うるさいな!そうやって茶化されてるから言いたくなかったのに!!」 「その抵抗がまた何とも」 「悪いかよ!!」 第15話『いきなりは変われない』 LIVE中こなたが前が見えずに飛び跳ねる そんなこなたを見てそっと席を譲るかがみ LIVE後「なんなんだろうね、この気持ち・・・」とこなたが言うシーンがある。 第21話『パンドラの箱』 修学旅行エピソードがある。 (こなたが、かがみのツッコミが復活したので頬を染めるシーン、気遣って電話をかけるシーンがある。 かがみの部屋の机の前のコルクボードに、おみくじと写真が貼ってあることが分かる。)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12989.html
登録日:2009/08/01(土) 11 07 17 更新日:2023/05/24 Wed 21 23 55NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 3秒るぅ~るぅ~ おバカ だよな3秒たまに5秒 らき☆すた ボーイッシュ ヴぁ 日下部みさお 水原薫 真・ツンデレ 私を背景と呼ぶなぁ! 背景コンビ 高橋美佳子 日下部(くさかべ)みさお らき☆すたの登場人物。 CV 水原薫(TVアニメ、桜藤祭)高橋美佳子(ドラマCD、萌えドリル) 7月20日生まれ。 血液型はB型。 身長は162cm。 左利き。胸ランクは中。 埼玉県在住。 3年C組所属、第6巻で卒業。 好きなものはハンバーグ、ミートボール、太陽。 嫌いなものはコンニャク、野菜、雨。 好きな色は黄色。 得意科目は体育、苦手科目は世界史と数学。 短めでややくせのある髪と八重歯が特徴。 単純な性格で明るいアウトドア派で、趣味はスポーツ全般。 また、同時にぐーたらな性格で、かがみからはこなたと似た人間として認識されている。一人称が「私」であることを除いて男っぽい言葉使いで話す。 クラブは陸上部に所属し、体育委員も務めている。 かがみのクラスメイトで、あやのと幼なじみ。 かがみ、あやのとは中学から高3まで5年続けて同じクラスだが、高3になるまでかがみには認識されていなかった。 このことを指して「まるで(自分達が)背景だ」と発言、何故かそのまま「背景コンビ」として、あやのとキャラクターソングになっている。 かがみが自分達よりこなた達と仲良くしていることにジェラシーを感じており、 こなたとは「ウチの柊が…」「ウチのかがみが…」とかがみの所有権を主張し合っている。 こなたを「ちびっ子」と呼びライバル視している一方、こなたからは「みさきち」というあだ名を付けられたり、 根気のなさなどの性格面や、かがみに対する立ち位置が近いことから、結構意気投合することも多い。 だが、かがみの自分とこなたに対する対応の違いにショックを受け、「コミュニケーションの長さの違いか?」とあやのに泣きついたこともある。 卒業後、こなたと同じ大学に入学。それを知った時、お互いが「こいつ頭良くないんだな…」と思っていた。 かがみに対する呼びかけは「柊」。 つかさへの呼びかけは「柊の妹」だったが、かがみに注意され「つかさ」となった。 忘れっぽい一面があり、人に借りたものを誰から借りたか忘れたり、ひどいときには「たった今話そうとしていた内容」を忘却してしまったこともある。 アニメ版では演技もあいまって舌足らずなしゃべり方になっており、 「ひぃらぎ~」(かがみへの呼びかけ)や「だってヴぁ」(「だってば」の語尾がなまったもの)など印象深いフレーズを残した。 背景コンビとしてキャラソンを出したのち、あやのを裏切って単独でキャラソンを発売。 嬉しいのはわかるが、キャラソン買った人に「みさおだ日下部だ」とか歌詞で名乗るんじゃない。 PS2『桜藤祭』において、「希望は絶望からうまれる」という事を実感させてくれた。 あの悪夢のあやのルートをクリアし、地獄を見たプレイヤーに最高のツンデレを見せてくれた。 あえて言おう、真・ツンデレであると! 地獄の苦しみの後を差し引いても可愛らしさ大爆発。キャラソンが単独で出たのもうなずける。 さらに劇でのギルガメッシュ役がカッコイイ。というか、普通にしゃべれたのか……… まぁ他はいつもの背景だが。 ミニシナリオは…いや、かがみのタンス漁って下着物色してたらそりゃ怒るだろ… ラノベ押しつけられる方がマシ。 蛇足だが、桜藤祭ではかがみから「みさお」と名前で呼ばれている。 柊~追記・修正してくれ~ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 中学からの仲で、お互いに名字で呼び合ってるって、本田と城之内とかヒル魔と栗田みたい。 -- セイ (2020-09-09 01 49 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kagamin_bocchi/pages/63.html
by学級委員(東京都) かがみ「あ、もしもし?お母さん?」 実家の母が急に電話をかけてきた。何があったんだろうか? みき「あ?かがみ?体調は崩してない?実はね・・・」 かがみ「え・・・?ギョピちゃんが・・・?・・・・あ、うん・・・」 ギョピちゃん、私が高校時代に夏祭りの夜店で買った金魚だ。 少々可愛がり過ぎたのか金魚らしからぬ大きさに育ってしまったが、私が実家を 離れた後も元気に実家の池で泳ぎまわっていた。 そのギョピちゃんがどうやら死んでしまったらしい。ここは最近は異常な猛暑が続いていたからだろう。 実家のある埼玉の北のほうでは40度にもなったらしい。 可愛がっていたペットの死に一抹の寂しさを感じながら私は会話を続けた。 みき「あとね、こなたちゃんから結婚式の案内状が着てるわよ。ほら、高校時代の友達の」 かがみ「あ、こなたから?あの娘、結局、式を挙げるのね」 みき「つかさは行くみたいだけど、かがみも行くんでしょう?案内はそっちの方に転送しておいたから」 かがみ「うん、分かった。ありがとうね。こっちで返事出しておくから」 みき「・・・お母さんもあんまりこんな事言いたくはないんだけどね、あなた最近どうなの? そりゃ、女の子だから結婚が第一なんて古臭いこと言うつもりはないけど、いのりもまつりもつかさも みんな結婚したし・・・。お父さんもお母さんもちょっとあなたのことが・・・」 かがみ「はいはい、分かったから。私のほうは大丈夫だから心配しないで!じゃあねっ!」 みき「ちょ、ちょっと!?かがみ!?」 私は乱暴に電話を切った。そうかこなたの結婚式かぁ・・・。 こなたの結婚式はそれほど盛大なものではなかった。 それでも、きっと小父さんの意向だろうか?質素とは言い難い程度のお金が掛かっていそうだったけれども。 参加した人は友人や親族がメインだ。新郎も新婦も大学時代のサークルが一緒だったらしいから、 双方の大学時代の友人というのはだいぶかぶっている。 つかさ「あー、結婚式かー。あたしの時は結局挙げなかったからなぁ」 かがみ「あんたの場合、すぐ子供が生まれちゃってドタバタしてたからね。まつり姉さんもいのり姉さんの時も ちゃんと式挙げたのに、あんたのときは駄目だったからお父さんもお母さんも残念がってたよ」 つかさ「そういえば、そうだったね・・・あはは」 みゆき「お二人とも泉さんの登場ですよ」 純白のウェディングドレス。高校時代の彼女とは違ってどこか大人びて見えた。 結婚式自体は何の支障もなく終わった。おじさんはずっと泣いていたけれど。 でもこの複雑な気持ちはなんだろうか?親友の結婚式は素直に嬉しいはずなのに。 結婚式が終わるとすぐさま場所を某所のレストランに移して披露宴だ。 参加している人たちは、こなたの大学時代の友人と親戚、そしてあたしたちに新郎の親しい友人でそれほど 多くはないはずなのに、飲めや歌えのドンちゃん騒ぎとなった。 こなたの大学時代の友人「えー、新郎新婦が出会ったのは我が○○大学漫画研究会でありまして・・・ 当会は設立以来数十年の長きに渡って各界へ筋物入りのヲタクどもを・・・・」 かがみ「ちょっと、つかさってば!あんた飲み過ぎよ」 つかさ「えへへ・・・だいじょうぶらってば・・・。ゆきちゃーんもう一杯とってきてー」 みゆき「こちらで宜しいでしょうか?」 つかさ「ありあとー!」 かがみ「・・・それにしても、みゆきってばお酒強いのね」 みゆき「ええ、医学部だと周りが年上ばかりだったので自然とお酒を飲む機会が多くなりまして・・・」 大学時代の飲み会か・・・。 こなたの大学時代の友人「・・・新郎新婦の両名とも、これはもう筋金入りのヲタクでして、僕は最初こいつらに生身の人間の恋人 なんかできるのかと思っていましたが、案外近いところでくっついちゃったというわけですね・・・」 ちょっとタバコを吸いにいこう。そう思って私は会場から出た ジッポライターでタバコに火を付けてから、煙を肺に入れた。心が落ち着いた。 ぼんやりと火のついたタバコを見ていると向こうから人がやってきた。 こなた「あ、かがみんここにいたんだ」 かがみ「どうしたの?」 こなた「いや、久しぶりにかがみんと話がしたいと思ってね」 かがみ「久しぶりってちょっと前にみんなで集まったじゃない・・・。ってあれは年末だったからもう半年前か」 こなた「半年前の出来事が“ちょっと前”になっちゃうなんてかがみんも年をとったねぇ」 かがみ「う、うるさいなっ!別にいいでしょっ!」 こなた「かがみん、何時からタバコ吸ってるんだっけ?」 かがみ「この前会った時も吸ってたでしょ」 こなた「この前はかがみん、なんか黙ってたからあまり話せなかったじゃん。ちょっと一本頂戴」 私は彼女が銜えたタバコに火を付けてあげた。こなたは目を細めて、何かハードボイルドな感じでも意識してるのだろうか、 妙なポーズをとっていたけれども、すぐに煙にむせていた。 こなた「ゲホゲホ・・・。いやぁ、タバコって何かダンディって感じじゃん? 最近読んだ漫画に触発されてちょっと吸ってみたはいいけど、私にはやっぱ無理だったわ」 かがみ「人妻になってもお子ちゃまってことかしらね」 こなた「む~、失敬だなかがみんは!」 かがみ「あはははははw」 なんだか久しぶりに笑った気がする。 かがみ「それにしても、あんたの大学時代の友達って凄いわね。あそこまで騒げるなんて」 こなた「ん~、いわゆるヲタサーって奴だったんだけど、みんな凄くアクティブな人たちだったからね 飲み会とかもすごかったよ。宴会やるたびにあのテンションだったし」 かがみ「いっつもアレってのは凄いわね・・・」 こなた「今でも時々集まって飲み会開いてるんだけど、みんな次の日のこととか考えずに騒ぐから後悔したりねw」 大学時代の友達と今も時々会ってるか。私の大学時代はいったいなんだったんだろうか。 いつも一人で勉強してた。周りはみんなバカだと思ってた。自分はあんな奴らと違うんだとも。 でも現実はどうだろうか?大人になりきれなかった私。今でも子供のままだ。 みゆき、つかさ、こなた・・・。みんなそれぞれの道を歩いてる。私はずっと足踏みしてた。 心のうちにあるこの気持ち、自分への嫌悪感はそのツケなのだ。 こなた「ねえ、かがみん・・・」 ネガティブに落ち込む思考から、こなたの声で現実に引き戻される。彼女は私の方をじっと見つめてこういった。 こなた「私さ、かがみんのことずっと友達だと思ってるから・・・、私たちずっと友達でいようね」 かがみ「へ、い、いきなり何言い出すのよ、は、恥ずかしいわねっ!」 こなたの不意打ちの攻撃に思わず赤面してしまう。不覚だ。 こなた「あはははw かがみん真っ赤だよー。かわいいなぁ」 かがみ「う、うるさい・・・」 こなた「いやでもさ、私がかがみんの事、本当に親友だって思ってるのは本当だから」 親友。友達の幸せな姿を見ても素直に喜べないこんなちっちゃな私を彼女は親友といってくれるのだろうか。 こなた「あ、そろそろ戻らなきゃ。かがみんも行こうよ」 かがみ「うん・・・」 披露宴ももう終わり。締めはこなたの挨拶だ。 こなた「えー、お集まりの皆さん。本日は私の結婚式に集まってくれて本当にありがとうございます。 『お前に三次元の旦那は無理だよ』と散々言われてまいりましたが・・・結婚したぞ!ざまあ見やがれwwww」 突然叫びだしたこなたを回りにいた彼女の友人たちが取り押さえた。 こなた「えー、ごほん・・・。少々取り乱してしまいました。まあ、何が言いたいかといいますと、 今まで私の傍にいてくれたみんなにありがとう、って言いたいんです。いやー、本当にみんなありがとうね! 高校時代、大学時代、社会人になってからといろんな人と友達になれましたが、みんないつまでも大事な 友達だって思ってます」 万雷の拍手。珍しく言いこといったな!という野次があちらこちらから飛んでいたけれども。 拍手の後には自然と笑い声が起こった。しんみりとしたムードは終わって今度は二次会の始まりだ。 きっとここの会場にいる人たちは、みんなこなたの事が好きなんだろうな。みんなの笑顔の輪の中に いる彼女を見てそう思った。 こなた「ねー、みんなー。4人で写真撮ろうよ!」 みゆき「いいですね。」 つかさ「あはははwさんせー・・・」 かがみ「ほら、つかさってば。しっかりしなさいよ!いい加減酒の飲み方ってのを覚えなさいって」 ふらつくつかさに肩を貸しながら、会場の外の廊下に出るとこなたの旦那がカメラを構えていた。 こなた「○○君(自分の名前でも入れておけ)、シャッターお願いね」 帰りの電車の中で思った。さっき4人でとった写真、今の私にはあそこにいる価値はないんだろう。 ずっと歩き出せなかった駄目な私。でもこなたは私のことを友達だって言ってくれた。 もう少しだけ頑張ってみようかな。 お酒が入ってぼんやりした頭で考えた。 ずっとずっと足踏みばかりしてたけど、彼女たちの友達でいられるように、もう少しだけがんばってみようか。 でも頑張る前にちゃんとしておかないことがあった。ちゃんと謝っておかなければいけない人。 3日後、私は日下部と会った。あの夜以来だから2ヶ月ぶりだ。 約束の時間ぴったりに日下部は来た。仕事が終わってすぐ来たのだろうか? よくよく考えれば、彼女は職持ちだから平日に誘うなんてちょっと思慮が足りなかったかもしれない。 あの夜以来ずっと連絡を取ってなかったから何となく気まずい。 みさお「おーっす、柊久しぶりだなぁ」 かがみ「おっす、とりあえず店予約しておいたから」 彼女も私も努めて明るく振舞おうとしているけれど、どこかぎこちなくなってしまう。 予約しておいた居酒屋に向かう道中は私と日下部の間に会話はなかった。話したいことあるのだけれども。 彼女も同じだろうか? 居酒屋の個室に入って飲み物を注文した後、日下部から話を振ってきた。 みさお「で、今日はどうしたんだよ柊」 かがみ「ん・・・、正直に言うとね、あんたに一回会って謝っておきたかって言うか・・・その・・・」 みさお「なーんだそんなことかよ!」 かがみ「な、何だとは何よ!」 みさお「いやね、あんまり深刻そうな感じで電話をかけてくるもんだから、『結婚してくれー』とか 言い出すのかと思ってさ!」 かがみ「そ、そんなわけないじゃない。ただあんたに謝りたかったのよ。この前は・・・その・・・ ごめんね・・・」 みさお「まぁ、あたしも犬に噛まれたと思って諦めますゼ!それにしても柊は生真面目だなぁ。 いやさ、またあたしの部屋に乗り込まれて押し倒されるかと思ってたから」 かがみ「い、いや、あれは酔ってのことだって!」 みさお「どうかなー?あたし、もうお嫁に行けないカラダにされちゃったしぃ・・・」 かがみ「あー、もういいわよ!せっかくココの勘定、私が持とうと思ってたけど」 みさお「許して!柊様!このとおりだってヴぁ!」 重かった雰囲気は既に無くなっていた。日下部が気を使ってくれていたのが何となく分かったけれど、 今日は素直にその好意に甘えることにした。ただの自己満足だって分かっているけど、 それに気のせいかもしれないのだけれども、彼女に謝れたことでひとつ前に進めた気がした。 その後は二人で飲みながら下らないことを話した。楽しかった高校時代に戻れたような気が 少しだけした。 みさお「うー、飲みすぎた~」 かがみ「あんたもいい年なんだから、いい加減・・・といいたいところだけど私もけっこうきてるわ・・・」 みさお「今日はとめてやんないからなー!この前みたいな辱めはもうコリゴリだゼ」 かがみ「分かってるわよ日下部、ちゃんと帰れるから大丈夫だって」 かがみ「ねえ、みさお・・・」 初めて彼女のことをファーストネームで呼んでみた。 みさお「へ?」 かがみ「これからも私と友達でいてね」 その次の年、私は司法試験に合格した。その後司法修習も終えて無事にある事務所 (それほど大きくはないところだけれども)に就職できた。 弁護士として仕事を始めて2年、何とか仕事にもなれた。今日はクライアントとの打ち合わせだ。 かがみ「始めまして、○○法律事務所の柊です」 クライアント先の人「あ、はじめまして・・・。●●商事法務部の泉と申します」 泉・・・?聞き覚えのある名前だ。それに顔にも何処となく見覚えがあるような気がするのだけれども。 どうやら向こうも何か引っかかるところがあるみたいだ。怪訝そうな顔をしている。 かがみ「もしかして・・・」 案の定こなたの旦那だった。世の中意外と狭いものだ。 泉「いやぁ、お噂はかねがね・・・。なんでもツンデレの弁護士だとか。よくこなたが話してくれますよ」 あいつめ。まだそんな事言ってるのか。 かがみ「そう言えば、こなたは元気にしてますか?最近子供が生まれたって聞きましたけど」 泉「いやぁ、大きくなったらどのゲームをさせようとか、漫画を子守唄代わりに朗読して聞かせたりとか・・・」 かがみ「あはは。あいつらしいですね」 泉「『大きくなったらこの娘には絶対ツンデレになってもらうんだ』とも言ってましたよ」 しばらくこなたの話で盛り上がった。彼女は相変わらずそうだ。 しばらくして気がついて時計を見たら、時間が押し迫っていた。 パパっと終わらせたかったのに不覚だ。 かがみ「ゴホン・・・、それでは仕事のお話に移りましょうか?」 泉「え、ああそうですね。すいませんつい雑談をしてしまいまして」 かがみ「いえ、こちらも乗っちゃいましたしね。それではこの案件についてですが・・・」 何とか話をまとめて事務所に戻った時には予定の時間を1時間もオーバーしていた。 事務所の子「あー、柊先生!遅いですよ!所長が怒ってます!」 かがみ「ごめんごめん、クライアント先の人がね・・・」 事務所の子「へー、世の中って案外狭いんですねぇ。泉さんって柊先生の机の写真の人ですよね?」 かがみ「そうそう、なんか全然変わってないらしいわ」 事務所の私の机には二枚の写真が飾ってある。一枚は高校時代の修学旅行で撮ったもの。もう一枚は こなたの結婚式で撮ったもの。 高校時代、あの日々からもう10年以上経ってしまった。 つかさは4人目の子供を生んで、みゆきもこの間同僚のお医者さんと結婚したそうだ。 私も私でなんとか弁護士という憧れていた職業に就くことができた。 時が経つのはなんて早いのだろう。みんなそれぞれの道をちゃんと歩いているのだ。 ねえ、こなた。今なら私も、あなたの友達だって胸を張って言えるかな? おしまい
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/169.html
こなたは電車の中で何をするでもなくゆらゆらと揺られていた。 時刻は午後3時前。 今日は午後の授業が1コマしかないので、大学から早く解放される。 いつもならこんな日は図書館で勉強をしてから帰るのだが、 今日は頭がぼーっとして講義にもほとんど集中できなかった。 ノートも半分以上取れていないというあり様で、 今日のところは勉強はあきらめておとなしく引き上げることにした。 電車を乗り換えて座りなれた座席に着く。 ふぅ、と息を吐いてこなたはまとまらない思考でぼんやり窓の外を見た。 眩しい光が外の景色をてらてらと輝かせている。 そういえば―――もう7月なんだな・・・・・・ こなたはそう思った。 2年生になってからこなたは悩み続けていた。 学年が上がって専門科目を履修するようになったことが原因のひとつだ。 講義形式が少し変わって自分が法律にかかわろうとしていることを何となく実感するようになった。 そして自分の進んでいる道と到達目標がつながったような気がした。 と同時にその先はブツンと切れて何もないことにも気づいた。 自分はこのまま弁護士を目指していていいのだろうか。 弁護士になっていったい何をするのだろうか。 そもそも弁護士になんてなれるのだろうか。 仮にあきらめたところで自分に別の道などあるのだろうか。 わからなかった。 ――やはり自分は、間違っていたのだろうか。 こなたは自分が法学部進学を決めたときのことを思い出していた。 ある程度予想してたことだったけど、私の決めた進路に賛成する人は誰もいなかった。 「かがみちゃんのためかい?」 お父さんは少し悲しそうな目をしてそう言った。 「・・・・・・そういうわけじゃないんだけど・・・・・・」 私は曖昧に答える。 「それならいいんだが・・・・・・ もしかがみちゃんのためだって言うなら、 かがみちゃんはきっとそんなこと望んでないからな?」 「・・・・・・・・・・・・わかってる」 そんなことは言われなくてもわかっていた。 私が弁護士になることなんてかがみが望むはずもない。 「かがみちゃんはたぶんお前の幸せを願ってるんじゃないか?」 「・・・・・・・・・・・・うん」 それもきっと正しい。 みんなにも言われたことだ。黒井先生にも。みゆきさんにも。 かがみはみんなが幸せならそれで満足だろう。 そこに自分がいなくても笑って私たちを見ていてくれるだろう。 でも・・・・・・みんなは本当にそれでいいの? 優しくてしっかり者で陰でたくさん努力してたかがみ。 弁護士になりたいって言って勉強も頑張ってた。 そんなかがみをいなかったことにしてみんなは幸せになれる? かがみの夢とか努力とか、生きた証はどこに行っちゃうんだろう。 かがみの夢を叶えてあげたかった。かがみのことを忘れてしまいたくなかった。 たとえかがみがそれを望んでいなくても。 ――かがみ、かがみ、大好きなかがみ・・・・・・ かがみは何がしたかったの? どうすればかがみは喜んでくれる? 私、これからどうすればいいの? わからない・・・・・・教えてよかがみ・・・・・・ どうして死んじゃったの? 私・・・・・・寂しいよ すごくすごく寂しいよ・・・・・・ こなたは電車の座席に座ったままいつの間にか眠ってしまっていた。 発射ベルが鳴っている。 こなたはハッと目を覚まし、急いでホームに降りる。 と同時に後悔した。 そこは幾度も来たことのある駅だった。懐かしい街並みが広がる。 駅を出ればかがみの家がもう近い。 どうしてこんなところに来てしまったのだろう。 1時間も居眠りをしてしまうなんて迂闊だった。 ――早く・・・早く戻ろう 頭ではそう思うのに足が動かない。改札のほうが気になって仕方ない。 ――こんなところ、来てもしょうがないのに・・・・・・ かがみの家にはもうずっと行っていない。 今の自分を見られたらかがみに叱られるような気がして・・・・・・ 何となく後ろめたくて、かがみのことを考えないようにさえしていた。 気分が落ち着かない。ここにいるとどうしても思い出してしまう。 ホームでおどおどしていると突然声をかけられた。 「あれぇ?ちびっこじゃんっ♪」 声のほうを振り向くと日下部みさおが立っていた。 「みさきち・・・・・・ひさしぶり、こんなとこでどうしたの?」 「ん・・・・・・まぁ、墓参りのついでに神社にも寄ろうと思ってさ」 誕生日も近いし、と付け加え頬をぽりぽりと掻く。 家族と鉢合わせするのが気まずいのでいつも数日ずらして墓参りに来ているそうだ。 だらしないわりに義理堅いのは相変わらずのようだった。 懐かしくなってみさおを見ていると、みさおは何か戸惑っている風だった。 が、意を決したように口をつぐみ、また開く。 「なぁ・・・・・・お前は、柊の遺志をちゃんと継いでるか?」 「え・・・・・・?」 質問の意味がよくわかならなかった。かがみの遺志? かがみが何か言い残したのだろうか? わからない。言いよどみながら答える。 「よくわかんないけど・・・・・・そういうことになるのかな・・・・・・? かがみの夢だった弁護士を目指そうと思ってるんだけど・・・・・・」 「はぁ!?・・・・・・何それ?ソレがお前のやりたいことなのかぁ?」 少し荒くなった語調にビクンと身体を震わせる。 「そんなの・・・・・・わかんないよ・・・・・・。・・・・・・・・・わかんない・・・・・・」 本当にわからなかった。 かがみはいったい何がしたかったのか。 かがみのために自分に何ができるのか。 そして自分は何をすればいいのか、何がしたいのか。 俯いてしまったこなたを見て、みさおはしばらく何か考えていたが、 よし、という風に頷いて声をかけた。 「ったく、しょうがねぇなぁ。 ちびっこ、お前今日暇だよな?ちょっとあたしに付いて来い」 そう言ってこなたの腕を引っ張る。 「え?何?どこ行くの?」 「筑羽」 「ぅええ!?ちょちょちょっとみさきち?そんな遠くにぃ?」 「いいから来いって!」 みさおは有無を言わせずこなたを引っ張っていった。 電車の中でみさおはほとんどしゃべらなかった。 遠くを見て難しい顔で何かを考えているようだった。 1時間かけて来た道を戻り、数年前にできた新しい路線に乗り換える。 窓の外を田んぼと住宅街と大型スーパーが混ぜこぜになった風景が流れる。 都会とはあまり縁がなかったこの土地もだんだんと変わっていくだろう。 40分かけて終着駅に着くと少し歩かされた。 どこへ行くのかは相変わらず教えてくれない。 途中、それまで無口だったみさおに話しかけられた。 「なぁ・・・・・・?」 「・・・・・・何?」 「柊がなんで弁護士になりたかったかわかるか?」 「え・・・・・・。それは・・・・・・う~ん、かっこいいから?」 「はああ・・・・・・」と、深いため息を吐かれる。 それに少しムッとしたが、答えがわからないから何も言えない。 そういえばかがみはなんで弁護士になりたかったんだろう? 今までよく考えたことがなかった。 気になる。答えが知りたかった。 無言で相手が答えてくれるのを待つ。 「・・・・・・あいつはさ」 「うん・・・・・・」 「優しいやつだっただろ・・・・・・?」 「・・・・・・・・・。・・・うん」 「あたしらが馬鹿やっても文句言いながらちゃんと面倒見てくれただろ?」 「・・・うん」 「はしゃいでるあたしたちの後ろで笑っててくれただろ?」 「・・・うん」 「そういう・・・・・・やつなんだよ」 「・・・うん」 「あいつは・・・・・・自分よりも他人に笑ってて欲しいんだ。 寂しがりやでさ、まわりが幸せじゃないと幸せになれないんだ。 だから・・・・・・だから困ってる人も放っておけなくてさ、 困ってる人を助けられる人、みんなを幸せにできる人に なりたかったんだよ・・・・・・・・・柊は」 「・・・・・・・・・・・・」 何も言えなかった。 知っていたのに。あんなに側にいてくれたのに。 一緒に笑ってくれていたのに。 どうして忘れてしまっていたのだろう。 胸が痛かった。 かがみに申し訳なかった。 かがみに・・・・・・会いたかった。 「お・・・・・・ここだ、着いたぞ」 連れてこられたのは遊具もない小さな公園だった。 大小さまざまな木が濃い緑の葉を茂らせていて、公園全体に木陰をつくっていた。 日差しはだいぶ弱くなっていたが日なたにいるとまだ暑い。 木陰に入るとそれだけで涼しさを感じられた。ときどき吹く風が心地よい。 みさおはトイレの近くの木製ベンチの側で手招きをしている。 そちらに近づいていくと、「ほら、ここ」とベンチの裏を指差された。 裏側に回ってみるとそこにはびっしりと落書きがされていた。 「この公園にはジンクスがあってさ」 みさおがぼそぼそ話し始めたので、みさおのほうを振り向く。 「ベンチの後ろに願い事を書くとそれが叶うってゆう なんか単純すぎて胡散くさいやつなんだけど・・・・・・ 3年の夏に柊と一緒にこっちの大学見学しに来たときここにも来てさ」 「・・・・・・懐かしいな・・・・・・・・・・・・」 そう言ってみさおは切なげにベンチを見つめているので、 視線を落書きに戻すと、○○大合格!とか△△君と恋人になりたいとか 確かに願い事のようなことがたくさん書かれている。 よくこれだけ書いたものだというくらいびっしり書かれていて、 すきまはほとんど残っていない。 願い事を眺めながら、何となく視線を端のほうに移す。 「あ―――」 端のほうに控えめに書かれたひとつの願い事に目が留まる。 そして、思考も止まった。 ただただ、その願い事に見入る。 「見つけたか?なぁんか、あいつらしいよなぁ・・・・・・ 言ってたぜ?・・・・・・お前とは腐れ縁なんだって・・・ だから、お前とはずっと対等でいたいんだって・・・ お前にはしっかり幸せになってもらわないとこっちが困るって・・・ そうしないと・・・・・・私も幸せになるになれないじゃないって・・・・・・ だから・・・・・・お前は・・・――――」 一筋、頬を涙が流れた。 みさおの声は途中から聞こえなくなっていた。 想いが、溢れてくる。 大きな、大きな想いだった。 心も身体も五感もすべて満たし、それでも足りずに涙となって溢れてくる。 涙が止まらない。想いが止まらない。 「・・・うっ・・・・・・ひっく、うぇ・・・・・・うぅぅ・・・・・・」 ついには嗚咽が漏れ、その場にへたり込んでしまう。 「うぁぁ・・・・・・かがみっ、かがみぃ・・・・・・・・・」 何も見えない。何も聞こえない。 自分の中から湧き続ける温かさに感覚も感情も全部ふさがれて身動きもとれない。 できるのはただ愛しいその人の名を呼ぶことだけだった。 「・・・ひっ・・・かがみ・・・・・・かがみ、かがみぃ・・ぃ・・・・・・」 これは・・・・・・かがみの想いだった。 ずっと前からかがみから受け続けてきた想い。 かがみがいなくなってからもこなたの中でずっと生き続けてきた想い。 どうして気づかなかったのだろう。気づけなかったのだろう。 こんなにも強く優しくかがみに想われていたことを。 その想いを自分はしっかりと受け止めていたことを。 そこには懐かしい筆跡でこう書かれていた。 ”こなたが自分のやりたいことを見つけて しっかり自立できるようになりますように 柊かがみ” かがみの愛をはっきりと感じることができた。 落書きからではない。ましてや思い出や天国からでもない。 他でもない自分自身の中に。・・・・・・そこにかがみはいた。 ピピピピピ・・・・・・ いつもより少し早い目覚まし時計の音で目が覚める。 今日から新生活のスタートだ。 ガバと起きて机の上の写真立てを見る。 写真の中では大好きなかがみが笑っている。 ―――・・・・・・ お早う、かがみ。今日から後期の授業が始まるよ。 ゴメンね、かがみ。私、長い間フヌケちゃってたみたい。 でもネ、私、ずいぶん悩んだけど法律の勉強を続けることにしたよ。 私、思ったんだ。 かがみからの愛をもらいっぱなしじゃなんかもったいないなって。 だからかがみからもらった愛をみんなにも分けてあげたい、 それでみんなに幸せになってもらいたいって。 授業を受けてて世の中には困ってる人がたくさんいるって知ってね、 その人たちのために何ができるのかもっと勉強したいと思う。 これはね、かがみが教えてくれた道ダヨ。ありがとう、かがみ。 かがみ、私を愛してくれてありがとう。 かがみが愛してくれたから、私とても幸せだよ。 この幸せをかがみに返してあげられないのはすごく残念だけど、 私はこの幸せを、この愛をたくさんの人に分けてあげるんだ。 かがみ、かがみはもういないのかもしれないけど、 かがみの愛は私がしっかり持ってるからネ。 大好きだよ、かがみ! *おわり* コメントフォーム 名前 コメント GJ!泣 -- 名無しさん (2022-12-15 02 53 36) 感動しました…GJ -- 名無しさん (2021-03-15 22 47 17) ありがとう -- あ (2014-03-12 19 55 55) こんなナイスなエンドがあっていいのだろうか。(泣) -- ぷにゃねこ (2013-01-27 18 31 05) 泣けました。「救われてない」と仰った方がいましたが、そんなことありません。こなたはかがみの想いに救われ、立ち直りました。それを見てかがみも救われたと思いますよ? -- 名無しさん (2012-12-24 20 17 32) どうしようもない程 切なくて悲しい話だな。 -- 名無しさん (2012-06-09 22 27 45) 久しぶりに読んでも色褪せてない。 やっぱり良い作品だなーと再確認しました☆ -- ♪ (2012-02-23 01 52 32) きっと、こなたを鷲宮駅に連れてきたのはかがみだね…… それに気付いて、もう一度泣きました。 作者様GJです! -- ♪ (2010-08-17 12 59 49) 超泣けたっス -- 名無しさん (2010-08-11 19 14 37) 一年以上前、このSSを読んでこんな作品を作りたいと思った。 別のらきすた系のすれでいくつか作品を投下できるようになりましたが 今でもこの作品が目標となっています。 自分の何かを変えたのは確かです。いい作品をありがとう。 -- 一年前の感動 (2010-08-10 22 19 07) 死と向かい合い、乗り越える過程がリアルで素晴らしいです。 こなたが泣くシーンでの感情移入は半端じゃなかったw この後、成長したこなたがどんな人生を過ごすのか? 岐路の度にかがみに問い続けるのか? かがみの願いを叶え、自立したこなたになるのか? 是非、続編を読んでみたいです。 作者様GJでした☆ -- ♪ (2010-08-10 12 04 07) 自分も少し前向きになれた気がします。救済ありってそういうことか… -- 野菜人 (2010-08-06 22 20 03) 感動した。 かがみの優しさが堪らない。 こなた、つらいだろうけど頑張ってね! -- 名無しさん (2010-04-22 12 57 46) ただ涙を流した…。でも…。 救われてないですけど…。 誰も死んでほしくなかった…。 SF要素を含んでもいいから、かがみんを生き返らせて欲しかった…。 続編期待。 -- ミッキー (2010-02-14 20 52 08) 弁護士志望で落書き……泣ける -- 名無しさん (2009-12-18 18 43 30) 恋愛を超えた、かがみからこなたへの、人間愛を感じた。 こういういい話があるから、ssめぐりはやめられないぜ! -- 名無しさん (2009-12-05 23 01 42) かがみの、どこまでも友達思いな言葉に盛大に泣いた・・・。 -- 名無しさん (2009-11-28 03 56 24) 涙が止まらない・・・・・ -- 鏡ちゃん (2009-11-02 19 36 25) 泣ける -- 名無しさん (2009-06-15 17 37 43) かがみの書いた内容が告白とかそんなんじゃないのに凄い泣けるわ -- 名無しさん (2009-06-14 23 27 27) かがみの本当の思い、泣けますね・・・。 でも、最後にはこなたがちゃんとかがみの本当の願いを叶えてあげられて、 かがみのためにも、そしてもちろん、こなたのためにもよかったです・・・。 -- 名無しさん (2008-12-18 11 59 09) そんなに涙もろいほうでもないのに、通勤電車の中で読んで涙がボロボロ出てきましたよ。 -- 名無しさん (2008-05-20 20 58 09)
https://w.atwiki.jp/ryouohgakuen/pages/68.html
「ねぇ峰岸、日下部のヤツどうしちゃったのよ?」 「みさちゃん今朝からああなのよ、私が聞いても何も答えてくれないし、柊ちゃん聞いてもらえるかな」 かがみが、みゅーという様子で元気の無いみさおのところに行き 「日下部あんた元気無いけど、どうしたのよ?」 「別に・・・」 鈍い音が教室に響く 「ちゃんと話しなさいよ、じゃないと殴るわよ」 「あやのー、柊が殴ったー」 3人にいつもの光景が戻った。 「みさちゃん、私も柊ちゃんも心配してるのよ、よかったらちゃんと話してくれないかな?」 「そうよ、何があったかちゃんと話しなさいよ」 昼休み、いつもはみさおと一緒に食っているのだが、今日は1人で過ごしていた。 「ん~、どうしたのかな?まさ君」 「まさ君教室でお弁当食べてるの久しぶりだね」 「顔色もすぐれないようですが、具合でも悪いのでしょうか?」 こなたさん、つかささん、みゆきさんが俺のことを心配して話しかけてきた。 俺は3人に心配をかけてることを本当にすまなく思った。 これ以上みんなに心配をかけるわけにはいかない、俺は昨日みさおとケンカした顛末を話した。 「ふむふむ、これはまさ君を攻略するチャンスが回ってきたな」 こなたさんがいつものニヤニヤ顔でそんなことを言った。 「ふぎゃっ!!」 「こなた~、馬鹿なこと言ってると殴るわよ」 いつのまにか、かがみさんが皆の輪に加わっていた。 「だから、もう殴ってるよ~」 いつものやり取り、それを見て、つい笑みがこぼれてしまう。 「まさ君、ちょっと来て」 「えっ、なに?」 俺は少し戸惑った。いや、本当は嬉しい、なんで呼ばれたかもわかる。その助け船にもちろん乗ることにした。 「いいから来る、じゃないと・・・」 早く行こう、かがみさんについて行き教室を出ようとした時、誰に話しかけるでもなく 「やっぱり、かがみんは優しいな」 それから、かがみさんに色々と言われ、時は殴られそうになりながらも放課後に仲直りをすることになった。 ―放課後― 「ごめん!!」 どちらからともなく言った。 見つめ会っていると、みさおの目尻に涙が溢れてきた。 それを見ていると俺まで泣きそうになる。 俺は泣きそうな顔を見られたくないのもあって、みさおを抱きしめた。 「うわぁっ・・・へ、変なことすんなよー」 みさおの顔が赤くなった。 「空気読めよ」 今度は俺から言った。そして、また強く抱きしめる。 みさおが目を閉じようとした時 「うぁぁぁぁっ」 みさおが大きく叫んだ。その視線の先に目をやると峰岸さんとかがみさんがいた。 「心配になって見に来たんだけど・・・」 「うん、覗き見するつもりはなかったんだけどね・・・」 気まずそうな2人を見て、それからみさおと目が会い、2人でクスクス笑った。 ―次の日曜日― 俺は遅刻して、みさおを怒らせたくないから待ち合わせの場所に少し早めに着いた。 少しして、みさおがやって来た。 「恥ずかしいから、ジロジロ見るなってヴぁよ」 みさおの予想だにしない攻撃 「あやのが一緒に選んでくれたんだ」 制服のセーラー服は見慣れてるけど、こんな女の子な格好は初めてだ 「ほら、行くってヴぁよー」 顔を赤くし、少しうつむきながら、みさおが言った 「あ、うん」 後についてく俺、自分の顔が熱くなってるのがわかる。たぶん俺の顔も赤くなってるのだろう。 ヤバい、ますますみさおにハマりそうだ。
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/495.html
◆2uq.bf8CiUによる作品 サンタさんの存在をいつまで信じてたかってのはたわいもない世間話にもならないくらい・・ ってあれサンタっていねぇの? なぁ柊! かがみ「何の話をしてんのよ! 誰がサンタの話なんかした?」 みさお「いやーすまんすまん、そうだった今は超重要な話をしてたんだよな!」 かがみ「べ、別にそんな重要な事でもないわよ」 みさお「いやいや重要な話だよ。で、誰に恋したって? ほら言ってごらん」 かがみ「だから、うちのクラスの・・キョン君・・」 みさお「マジか!? お前あんなのが好きなの? 何で? めっちゃ普通じゃん!」 かがみ「バカ! 大声出さないでよ! それに好きとか、まだ・・ただ気になるってだけで」 あやの「それを好きって言うんだよ柊ちゃん」 かがみ「み、峰岸・・やっぱりそうなのかな?」 あやの「うん。気になるって言うのはほぼ100%好きってことだよ」 かがみ「でも私こういうの初めてだし・・どうしよう? しかも彼っていつも涼宮さんと一緒にいるし・・」 みさお「よし、私に任せな柊!」 かがみ「え? ちょっと何する気? こら、まて日下部!」 そういうのは直接聞くのが一番に決まってんじゃん! そのキョンとやらにさ! みさお「おーっすキョン!」 キョン「はい? あ、えっと日下部さん? 俺に何か用ですか?」 みさお「うん、ねぇお前好きな人いんの?」 キョン「は?」 ゴンッ みさお「痛っってー! 何すんだ柊!」 かがみ「いいから黙って来なさい! あ、キョン君、何でもないからね。じゃあね」 キョン「な、なんなんだ・・」 痛ってー襟! 襟! 首折れるって柊! 引っ張るなー かがみ「何て事してくれたのよ!」 みさお「何だよーあたしはただあいつの好きな人を聞いてやろうと・・痛っ!」 かがみ「それがダメって言ってんのよ! 全く・・峰岸だけに言ってあんたに言うんじゃなかった」 みさお「ううーあやのー」 あやの「うーん・・確かにいまのはちょっとダメかなぁ・・」 みさお「マジか!」 かがみ「あんたは私よりも恋に縁がない人間なのね」 みさお「二人してバカにしやがって! わかったよあたしが柊とキョンのキューピットになってやるよ」 かがみ「何も分かってないー!」 痛ってーまた殴りやがったよー本当に凶暴なやつだ。見てろよー絶対二人をくっつけて見返してやる こういうのでまず最初にするべき事は情報収集! でも他の人に聞いて回るのはめんどくさいし やっぱ本人に聞くのが一番早いじゃん? みさお「よーキョン」 キョン「日下部さん、今度は何ですか?」 みさお「お前好きな人いんの? それと敬語気持ち悪いからため口でいいぜ」 キョン「・・同じ質問なんだな。今日も殴られるんじゃないのか?」 みさお「大丈夫。あいつ今ちびっこの所いってるから。で、どうなんだ?」 キョン「何でそんな質問をするんだ?」 みさお「それはひい・・じゃなくていいじゃねえか! 減るもんじゃないし」 キョン「・・はぁ、俺の周りには自己中心的なやつしか集まらないのか・・」 みさお「ぶつぶつ言ってないで答えろよ」 キョン「はいはい、答えはいないだよ」 みさお「ふーん。涼宮は違うのか?」 キョン「な、別にハルヒは好きではない。ただ振り回されてるだけだ」 みさお「そうかーそれならいいやーありがとなー」 キョン「ホントなんなんだ・・」 見ろ柊! あたしだってやるときはやるんだよ。上手く聞き出せたぜ! でもまだまだ柊に伝えるには早いなー かがみ「何にやにやしてんのよ?」 みさお「別にー?」 でもまだまだ情報が足りないぜ! 何たって二人のキューピットだからなー もっとキョンの事をよく知る必要があるな みさお「おっすキョン」 キョン「日下部さん、また何か?」 みさお「もう堅いなーみさおでいいぜ」 キョン「そうか、で、みさお。何のようだ?」 みさお「お前好きなタイプどんなんだ?」 キョン「・・それはポケモンとかで?」 みさお「お前頭悪いのか? 好きな女子のタイプに決まってるじゃん」 キョン「何故一度も話した事のないお前に好きな人だの好きなタイプを言わなくちゃならんのだ」 みさお「いいじゃねえかそれぐらいー」 キョン「それぐらいってお前・・何だ、誰に言われてるんだ。ハルヒか? 谷口か?」 みさお「涼宮もそいつも関係ねぇよ。これはほら、あたし自身が聞きたいだけだ」 キョン「・・お前自身か、そうか・・好きなタイプはまぁ今は普通の子だな」 みさお「普通の子? 何だ夢がねぇなーもっとツンデレな女とか暴力的な女とかねぇの?」 キョン「・・何だその選択肢は。ともかく今の俺には何の変哲もない普通の子が一番タイプだ」 みさお「何かお前って変なやつだな」 キョン「そういうお前も変なやつだと思うぞ」 みさお「そうか?」 何となくだけどこいつとは気があいそうだ。スゲー話しやすいぜ それからちょくちょくキョンとは喋るようになった。もちろん情報収集のため! とは言うけど実際はただ喋りたいだけなんだよな。何かあいつと喋ってると楽しいんだ あやのや柊といるときとはまた別の楽しさがあってさ みさお「よ! お前の弁当は質素だなー」 キョン「な、お前は昼食の時までくるのか」 みさお「何だ来ちゃダメなのか?」 キョン「別にいいけどな。男くさい連中と食べるよりは華があるってもんだ」 みさお「へ? 華? ・・・もしかして、あたしの事言ってんの?」 キョン「・・お前以外に誰がいる」 みさお「な、何いってんだよ! あたしに言ってどうすんだよ!」 キョン「じゃあ誰に言えばいいんだよ・・何だ照れてるのか」 みさお「そんなんじゃねえよ! でもそんなん言われた事ないから・・」 キョン「みさおって彼氏とか出来たことないのか」 みさお「当たり前じゃん! 誰もあたしなんて相手にしないよ。男っぽいし頭わるいし、魅力ないし・・」 キョン「そうか? 充分お前はお前の魅力があると思うんだがな」 みさお「な、何いってんだよ! 変なこというなよ・・」 キョン「変だったか? なぁみさお。一つ聞きたい事があるんだ」 みさお「な、なんだよ」 ガシッ みさお「へ? 柊?」 かがみ「ちょっと来なさい!」 かがみ「あ、キョン君ほんと何でもないからね・・じゃあね」 キョン「あ、ちょっと・・」 待て柊、 落ち着けって! いきなり何だよ? かがみ「何だはこっちのセリフよ! どういうこと? 何であんたがキョン君と一緒にお弁当食べてるのよ」 みさお「・・あたしがキョンと一緒に弁当食べちゃだめなのかよ」 かがみ「あんた私がキョン君の事好きだって知ってるでしょ? なのに・・何よ、あんたも好きなの?」 みさお「ち、違うに決まってんじゃん!」 あやの「本当にそうなの? 最近ずっとキョン君の所に行ってたから私はってきり・・」 みさお「違うって、あたしは柊のために・・」 かがみ「私のため?」 みさお「・・・」 そうじゃん、あたしは柊とキョンをくっつけるためにキョンに近づいたんだぜ そうだよあたしはキューピットじゃん。なのに何考えてんだあたしは・・バカだな みさお「うりゃー!」 やっぱりスポーツだよな! うん、そうだスポーツだ! 部活やってるこの時間は何も考えなくていい ただ走る事だけに集中すればいいんだもんな。いつもそうだったじゃん、勉強とか恋とか考えず 部活やったりあやの達とバカ話してる方が楽しいじゃん。あいつと喋るよりも・・ 部活も終わって、いつも通り帰って飯食って風呂入って寝る。はずだったんだけど・・何でか知らないけど そいつは校門に立ってて、変な事をいいやがった キョン「おーっすみさお。良かったら一緒に帰らないか?」 な、何で? 何であたしを待ってんだよ・・ キョン「ダメ・・か?」 みさお「・・別にダメじゃないけど」 キョン「そうか。じゃあ行こうぜ、日が暮れちまう」 あたしとキョンは二人で帰った、夕日の暮れる坂道を二人で・・ こんなの初めてだからどうしていいかわかんないし・・無口になるなんてあたしらしくないぜ みさお「な、なぁずっと待ってたのか? あたしを・・」 キョン「まぁ俺も部活があったからそうは待たなかったがな、ただ聞きたい事がさっき聞けなかったから」 みさお「・・なんだよ」 キョン「お前、好きな人いるか?」 みさお「は? な、何で?」 キョン「はは、お前俺と同じ反応してるぞ! な、いきなり聞かれると困るだろ」 みさお「な、な、何だと! こんな時にからかうなよ」 キョン「で、答えは?」 みさお「へ?」 キョン「へ? じゃないよ答えだって。教えてくれ、もちろん俺自身が聞きたいだけだ」 みさお「あたしは・・」 みさお「あたしは・・いない。好きな人はいない」 キョン「・・・そうか、ありがとう」 あたしはキューピットだよ? だからあたしは二人をくっつけなきゃいけないんだ・・ 柊だって何度もキョンに話しかけてたみたいだし、柊の事気になってるかもしれないじゃん みさお「お前はやっぱり今もいないのか?」 キョン「・・・ああいないよ」 みさお「そっか・・お前って鈍感だよな」 キョン「何だ藪から棒に! ・・・お前だって鈍感だよ」 みさお「は? 何でだよ!」 キョン「さぁ何ででしょうね」 みさお「おい、言えよ!」 キョン「さぁねー」 みさお「おいー!」 次の日、柊はキョンに告白をした。結果はNOだった。そのあとずっと柊は泣いてた かがみ「えぇーん! キョン君のバカー!」 みさお「まぁまぁ元気だせって」 かがみ「うぐぅ・・」 あたしはキューピット失格だな。だって・・結果がNOで嬉しかったから 作品の感想はこちらにどうぞ