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彼が消えた。 なぜかと言われれば原因は明確で、彼に酌量すべき点もあるのですが、彼女の能力を知る者としては少々軽率な行動の果てに彼は文字通り痕跡すら残さずに完全に消失してしまった次第でして、なぜ僕がこうして彼の代わりを務めているのかと言われましても、いないのだから仕方がないとしか。 さて、事の発端は我らがSOS団による初の映像作品の撮影現場でのことです。 涼宮超監督の指揮の下、撮影に勤しんでいた我々ですが、涼宮さんの演技指導が徐々にヒートアップし、主演女優である朝比奈さんもメキシコ産の火が付く水によって熱を帯び、とうとう濡れ場の撮影を行うと言ったところで彼がストップをかけました。 「小泉くん、いいからキスしなさい。もちろんマウストゥマウスで!」 「やめろ、小泉」 はい、もちろんですとも。僕には荷が重すぎますので。 「なによ、邪魔しないでよ!これから盛り上がるところなのよ!」 さすがにご遠慮願いたいところです。先ほどの撮影から約一名の痛い視線を感じますしね。「お前が何を撮ろうと知ったことじゃないが、朝比奈さんの純情を汚すのは許さん。」 「あのっ、わ、私なら大丈夫ですからっ!その……っ」 程よく酔ってふらつきながら朝比奈さん。 「あらら。ちょいっとテキーラ入れすぎたかなっ。だいじょぶみくる?」 「みくるちゃんもいいって言ってるじゃない。団員は団長の言うことを素直に聞いてればいいのよ!逆らうなんてもってのほかだわ!」 「お前な…少しは朝比奈さんの身になって考えてみろ。お前のとんでもストーリーに付き合っていては朝比奈さんの心身がもたん。」 「女優が体を張るのは当たり前でしょう!そんなんじゃオスカーには届かないわよっ!」 このような場合、たいてい彼は早い段階で何を言っても無駄だとあきらめるのですが、今日はどうやら違ったようで、なにやら不穏なムードが漂うのにたいして時間はかからず、今日もバイトが忙しくなりそうだ。彼にはもう少し僕の苦労を理解してもらいたいものです。これでも結構大変なんですよ? 「体なら自分の体を張れ。朝比奈さんはおまえのオモチャじゃないぞ。それにもうふらふらじゃないか!」 「いいの、みくるちゃんはあたしのオモチャなの!好きにして何が悪いのよ!」 その瞬間、彼は拳を振りかざし、僕は咄嗟に彼の手首を掴み、彼を制する。 「何よっ!」 怯えと怒りと困惑がまざった瞳で彼を見上げる涼宮さん。 「それを本気で言っているのか!?」 彼は憤怒の形相を露にする。 「だったらどうするのよ!」 どうかお二人とも落ち着いて下さい。このような争いは… 言葉を遮り彼がこう言い放った。 「SOS団をやめる。」 「はぁ!?何言ってんの!?」 「キョン君…?」 「………」 長門さんですら普段より一ミリほど目を見開いている。 「お前のやることにはついていけない。この半年ほどで少しはマシになったと思ったんだが、どうやら俺の勘違いらしい。さっきのがお前の本心なら俺は団を抜ける。」 何を言うかと思えばあなたという人は……。 これで世界が終焉を迎えたらどうするおつもりですか?土下座ではすみませんよ? 「本気で言ってんの!?…だとしてもあたしの許可なく退団することは許さないわ。団長に逆らった罪によりあんたを死ぬまでSOS団の使いパシリにしてやるんだから!」 「勝手にしろ。じゃあな、ハルヒ。」 彼はそう言って鶴屋さんの部屋を後にする。 「待ちなさい!!勝手は許さないわよ!」 彼は構わず歩を進める。 「い、今なら特別に全員のお茶代奢るだけで許してあげるわよ!」 さらに進む。 「ちょっと、聞いてんの?バカキョン!」 迷わず玄関を出ていく。 「許してあげるって言ってんでしょ!!」 後を追う涼宮さん。しかし、彼は振り返りもせずに更に歩を進める。 後生ですから止まってくださいと念を送ってみても無駄。僕にテレパス的な能力があればと今日ほど願った日はないでしょう。 「戻りなさいよ…キョンっ!!」 やがて彼の姿は見えなくなった。 「……バカ…バカっ……………」 この半年ほど、ずっと傍らで彼女を監視してきた僕ですが彼女のこんな顔を見るのは初めてのことでした。二度と見たいとは思いませんが。 その日はそれで解散となり、なんとも言いがたい心持ちをそれぞれが抱え帰路に着くことになり、僕がどうしたものかとあれこれ策を練りながら歩いていると不意に違和感が込み上げてくるのを感じ、ある事態に気が付いたのです。 あれほどの事がありながら閉鎖空間が発生していない!?ありえない。確かに今までにない感情の起伏を涼宮さんの精神に感じた。なぜ? ……いや、今はそれよりも彼をどうやって説得するのかを考えるのが先決でしょう。といっても、彼女に止められなかったのなら僕が何をしても無駄かもしれませんが。明日、世界が終わっていなければ閉鎖空間のことを含め、長門さんに意見を仰ぐとしましょう。彼女も彼が戻ってくることを望んでいるはず、もしかしたら誰よりも……。僕としてもこれから毎日一人でボードゲームに勤しむのは少々寂しいものがありますしね。 彼が突然の脱団表明を行い、あわや黙示録を覚悟したとある秋の日。 彼が消えたのはその日の翌日のことです。
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彼が消えた。 なぜかと言われれば原因は明確で、彼に酌量すべき点もあるのですが、彼女の能力を知る者としては少々軽率な行動の果てに彼は文字通り痕跡すら残さずに完全に消失してしまった次第でして、なぜ僕がこうして彼の代わりを務めているのかと言われましても、いないのだから仕方がないとしか。 さて、事の発端は我らがSOS団による初の映像作品の撮影現場でのことです。 涼宮超監督の指揮の下、撮影に勤しんでいた我々ですが、涼宮さんの演技指導が徐々にヒートアップし、主演女優である朝比奈さんもメキシコ産の火が付く水によって熱を帯び、とうとう濡れ場の撮影を行うと言ったところで彼がストップをかけました。 「古泉くん、いいからキスしなさい。もちろんマウストゥマウスで!」 「やめろ、古泉」 はい、もちろんですとも。僕には荷が重すぎますので。 「なによ、邪魔しないでよ!これから盛り上がるところなのよ!」 さすがにご遠慮願いたいところです。先ほどの撮影から約一名の痛い視線を感じますしね。 「お前が何を撮ろうと知ったことじゃないが、朝比奈さんの純情を汚すのは許さん」 「あのっ、わ、私なら大丈夫ですからっ!その……っ」 程よく酔ってふらつきながら朝比奈さん。 「あらら。ちょいっとテキーラ入れすぎたかなっ。だいじょぶみくる?」 心配しているのか、面白がっているのか判りかねる表情ですが。 「みくるちゃんもいいって言ってるじゃない。団員は団長の言うことを素直に聞いてればいいのよ!逆らうなんてもってのほかだわ!」 逆らうことができるのは彼ぐらいのものでしょうね。それが良いか、悪いかは別として、本当にたいしたものです。仮にも神と謳われる御人に向かって。 「お前な…少しは朝比奈さんの身になって考えてみろ。お前のとんでもストーリーに付き合っていては朝比奈さんの心身がもたん」 「女優が体を張るのは当たり前でしょう!そんなんじゃオスカーには届かないわよっ!」 このような場合、たいてい彼は早い段階で何を言っても無駄だとあきらめるのですが、今日はどうやら違ったようで、彼は言葉を止めることはありませんでした。これまでの経験からか、なにやらいやな予感がしますね。またバイトが忙しくなりそうだ。彼にはもう少し僕の苦労を理解してもらいたいものです。これでも結構大変なんですよ? 「体なら自分の体を張れ。朝比奈さんはおまえのオモチャじゃないぞ。それにもうふらふらじゃないか!」 「いいの、みくるちゃんはあたしのオモチャなの!好きにして何が悪いのよ!」 瞬間、彼の表情が見たことのないものへと変化する。彼は拳を振りかざし、僕は咄嗟に彼の手首を掴み、彼を制する。 「何よっ!」 怯えと怒りと困惑がまざった瞳で彼を見上げる涼宮さん。 「それを本気で言っているのか!?」 彼は憤怒の形相を露にする。 「だったらどうするのよ!」 どうかお二人とも落ち着いて下さい。このような争いは… 言葉を遮り彼がこう言い放った。 「SOS団をやめる」 「はぁ!?何言ってんの!?」 「キョン君…?」 「…………」 長門さんですら普段より一ミリほど目を見開いている。 「お前のやることにはついていけない。この半年ほどで少しはマシになったと思ったんだが、どうやら俺の勘違いらしい。さっきのがお前の本心なら俺は団を抜ける」 何を言うかと思えばあなたという人は……。 これで世界が終焉を迎えたらどうするおつもりですか?土下座ではすみませんよ? 「本気で言ってんの!?…だとしてもあたしの許可なく退団することは許さないわ。団長に逆らった罪によりあんたを死ぬまでSOS団の使いパシリにしてやるんだから!」 「勝手にしろ。じゃあな、ハルヒ。」 彼はそう言って鶴屋さんの部屋を後にする。 「待ちなさい!!勝手は許さないわよ!」 彼は構わず歩を進める。 「い、今なら特別に全員のお茶代奢るだけで許してあげるわよ!」 さらに進む。 「ちょっと、聞いてんの?バカキョン!」 迷わず玄関を出ていく。 「許してあげるって言ってんでしょ!!」 後を追う涼宮さん。しかし、彼は振り返りもせずに更に歩を進める。 後生ですから止まってくださいと念を送ってみても無駄。僕にテレパス的な能力があればと今日ほど願った日はないでしょう。 「戻りなさいよ…キョンっ!!」 やがて彼の姿は見えなくなった。 「……バカ…バカっ……………」 この半年ほど、ずっと傍らで彼女を監視してきた僕ですが彼女のこんな顔を見るのは初めてのことでした。二度と見たいとは思いませんが。 その日はそれで解散となり、なんとも言いがたい心持ちをそれぞれが抱え帰路に着くことになり、僕がどうしたものかとあれこれ策を練りながら歩いていると不意に違和感が込み上げてくるのを感じ、ある事態に気が付いたのです。 あれほどの事がありながら閉鎖空間が発生していない!?ありえない。確かに今までにない感情の起伏を涼宮さんの精神に感じた。なぜ? ……いや、今はそれよりも彼をどうやって説得するのかを考えるのが先決でしょう。といっても、彼女に止められなかったのなら僕が何をしても無駄かもしれませんが。明日、世界が終わっていなければ閉鎖空間のことを含め、長門さんに意見を仰ぐとしましょう。彼女も彼が戻ってくることを望んでいるはず、もしかしたら誰よりも……。僕としてもこれから部室で毎日一人ボードゲームに勤しむのは少々寂しいものがありますしね。 彼が突然の脱団表明を行い、あわや黙示録を覚悟したとある秋の日。 彼が消えたのはその日の翌日のことです。
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彼が消えた。 なぜかと言われれば原因は明確で、彼に酌量すべき点もあるのですが、彼女の能力を知る者としては少々軽率な行動の果てに彼は文字通り痕跡すら残さずに完全に消失してしまった次第でして、なぜ僕がこうして彼の代わりを務めているのかと言われましても、いないのだから仕方がないとしか。 さて、事の発端は我らがSOS団による初の映像作品の撮影現場でのことです。 涼宮超監督の指揮の下、撮影に勤しんでいた我々ですが、涼宮さんの演技指導が徐々にヒートアップし、主演女優である朝比奈さんもメキシコ産の火が付く水によって熱を帯び、とうとう濡れ場の撮影を行うと言ったところで彼がストップをかけました。 「古泉くん、いいからキスしなさい。もちろんマウストゥマウスで!」 「やめろ、古泉」 はい、もちろんですとも。僕には荷が重すぎますので。 「なによ、邪魔しないでよ!これから盛り上がるところなのよ!」 さすがにご遠慮願いたいところです。先ほどの撮影から約一名の痛い視線を感じますしね。 「お前が何を撮ろうと知ったことじゃないが、朝比奈さんの純情を汚すのは許さん」 「あのっ、わ、私なら大丈夫ですからっ!その……っ」 程よく酔ってふらつきながら朝比奈さん。 「あらら。ちょいっとテキーラ入れすぎたかなっ。だいじょぶみくる?」 心配しているのか、面白がっているのか判りかねる表情ですが。 「みくるちゃんもいいって言ってるじゃない。団員は団長の言うことを素直に聞いてればいいのよ!逆らうなんてもってのほかだわ!」 逆らうことができるのは彼ぐらいのものでしょうね。それが良いか、悪いかは別として、本当にたいしたものです。仮にも神と謳われる御人に向かって。 「お前な…少しは朝比奈さんの身になって考えてみろ。お前のとんでもストーリーに付き合っていては朝比奈さんの心身がもたん」 「女優が体を張るのは当たり前でしょう!そんなんじゃオスカーには届かないわよっ!」 このような場合、たいてい彼は早い段階で何を言っても無駄だとあきらめるのですが、今日はどうやら違ったようで、彼は言葉を止めることはありませんでした。これまでの経験からか、なにやらいやな予感がしますね。またバイトが忙しくなりそうだ。彼にはもう少し僕の苦労を理解してもらいたいものです。これでも結構大変なんですよ? 「体なら自分の体を張れ。朝比奈さんはおまえのオモチャじゃないぞ。それにもうふらふらじゃないか!」 「いいの、みくるちゃんはあたしのオモチャなの!好きにして何が悪いのよ!」 瞬間、彼の表情が見たことのないものへと変化する。彼は拳を振りかざし、僕は咄嗟に彼の手首を掴み、彼を制する。 「何よっ!」 怯えと怒りと困惑がまざった瞳で彼を見上げる涼宮さん。 「それを本気で言っているのか!?」 彼は憤怒の形相を露にする。 「だったらどうするのよ!」 どうかお二人とも落ち着いて下さい。このような争いは… 言葉を遮り彼がこう言い放った。 「SOS団をやめる」 「はぁ!?何言ってんの!?」 「キョン君…?」 「…………」 長門さんですら普段より一ミリほど目を見開いている。 「お前のやることにはついていけない。この半年ほどで少しはマシになったと思ったんだが、どうやら俺の勘違いらしい。さっきのがお前の本心なら俺は団を抜ける」 何を言うかと思えばあなたという人は……。 これで世界が終焉を迎えたらどうするおつもりですか?土下座ではすみませんよ? 「本気で言ってんの!?…だとしてもあたしの許可なく退団することは許さないわ。団長に逆らった罪によりあんたを死ぬまでSOS団の使いパシリにしてやるんだから!」 「勝手にしろ。じゃあな、ハルヒ。」 彼はそう言って鶴屋さんの部屋を後にする。 「待ちなさい!!勝手は許さないわよ!」 彼は構わず歩を進める。 「い、今なら特別に全員のお茶代奢るだけで許してあげるわよ!」 さらに進む。 「ちょっと、聞いてんの?バカキョン!」 迷わず玄関を出ていく。 「許してあげるって言ってんでしょ!!」 後を追う涼宮さん。しかし、彼は振り返りもせずに更に歩を進める。 後生ですから止まってくださいと念を送ってみても無駄。僕にテレパス的な能力があればと今日ほど願った日はないでしょう。 「戻りなさいよ…キョンっ!!」 やがて彼の姿は見えなくなった。 「……バカ…バカっ……………」 この半年ほど、ずっと傍らで彼女を監視してきた僕ですが彼女のこんな顔を見るのは初めてのことでした。二度と見たいとは思いませんが。 その日はそれで解散となり、なんとも言いがたい心持ちをそれぞれが抱え帰路に着くことになり、僕がどうしたものかとあれこれ策を練りながら歩いていると不意に違和感が込み上げてくるのを感じ、ある事態に気が付いたのです。 あれほどの事がありながら閉鎖空間が発生していない!?ありえない。確かに今までにない感情の起伏を涼宮さんの精神に感じた。なぜ? ……いや、今はそれよりも彼をどうやって説得するのかを考えるのが先決でしょう。といっても、彼女に止められなかったのなら僕が何をしても無駄かもしれませんが。明日、世界が終わっていなければ閉鎖空間のことを含め、長門さんに意見を仰ぐとしましょう。彼女も彼が戻ってくることを望んでいるはず、もしかしたら誰よりも……。僕としてもこれから部室で毎日一人ボードゲームに勤しむのは少々寂しいものがありますしね。 彼が突然の脱団表明を行い、あわや黙示録を覚悟したとある秋の日。 彼が消えたのはその日の翌日のことです。
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【検索用 おとなのおもちゃ 登録タグ JASRAC管理曲 ke-sanβ お 曲 曲あ 殿堂入り 鏡音リン 鬱P】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:鬱P 作曲:鬱P 編曲:鬱P イラスト:舘科(niconico) 動画:ke-sanβ 唄:鏡音リン 曲紹介 鏡音リンは大人が大嫌いなようです。 曲名:『オトナのオモチャ』 鬱Pの18作目、初の鏡音リンでのボカロオリジナル曲。 コンピCD『Try!』収録曲。 歌詞 愛された形跡は残されてなく 滞りなく通わせた幸福もなく 残された玩具箱引っくり返して また僕は耐え抜いて作り笑顔出す 贋物の 喘ぎ声 赤子用玩具のように牛耳られた心の傷 去り行く背中姿に絶え間なく降り注ぐ雨 息を吐くように嘘吐き 正気さえ奪う 黒く滲んだ憎悪を 解き放つ時 ほら アブナイ玩具に手を掛けて 醜い身体を打ち抜いてやれ 声にならぬ感情に身を振るわせ 腐り果てた患部ブチ抜いてやれ 僕を切り裂いた刃より 重く深く突き刺さる 言の葉で 隙間から見えたのは大人だけの世界 汚くて暑苦しいトラウマの宝庫 押入れに築いてた僕だけの世界 美しく清々しい夢と希望の国 歪まれた 脳細胞 開かれた心の隅 浮かび上がる傷口と 甦る記憶の鍵 たった一言 「いなくなれ」 太陽を気まぐれに遮り 希望を蝕む 影坊主が友達になり 永遠の闇 罪悪感ゼロ たのしいおもちゃ おとなのおもちゃ いきてるおもちゃ つかえるおもちゃ たのしいおもちゃ おとなのおもちゃ いきてるおもちゃ かなしいな― ほら アブナイ玩具に手を掛けて 醜い記憶を打ち抜いてやれ 憎しみ尽くしてこびり付いてた 穢い垢を落とす時が来た 誰もわかっちゃくれないよ 僕にしか分からぬミリの罠 目に見えぬほどちっぽけでも 重く深く突き刺さる 言の葉で コメント 一通り作成終わりました。piaproでの公開が済み次第リンクなど貼り替える予定です。 -- 名無しさん (2010-06-19 00 22 07) かっけええええええええええええええええ -- 名無しさん (2010-06-20 13 10 48) リンきたあああああ!ちょっとコミケ行ってくるわ -- 名無しさん (2010-06-22 08 04 55) 曲を重ねる事にパワーが増すとか鬱P凄すぎるな。迷ってたコミケ行きが決定した。 -- 名無しさん (2010-06-24 17 50 44) タイトルで変なものを考えた俺は負け組 -- 名無しさん (2010-06-24 20 36 01) このページまでくる検索の時にそういうサイトに辿り着いてしまったorz鬱Pはどんどんよくなるなー -- 名無しさん (2010-06-25 16 18 15) 中毒になった、聞いてないと物足りない -- 名無しさん (2010-06-25 17 41 12) これ良い -- 名無しさん (2010-06-27 00 42 19) ヤバいな、コレ。耳レイプだわ。 -- 名無しさん (2010-06-30 00 55 09) ↑ある意味オトナのオモチャだなw -- 名無しさん (2010-06-30 12 28 02) この曲で鬱Pを知った新参者です。力強くて、思わず叫びたくなるような曲。他の曲も聴いたが、こんなボカロの調教を他に聴いた事がない。リズム・メロディ・歌詞全て最高! -- 名無しさん (2010-07-09 06 22 09) ↑私も同じく、この曲で鬱Pの大ファンになっちゃった人です。格好いいし、こんなボカロ聞いたことない…。しかもリンで。ミクさんは聞いたことあるのだけど、あちらも素晴らしいね!じゃなくて、リンの格好いい曲を求めていた私にとったらこの曲は神としか言いようがない。もうずっとリピートしてます。 -- タイトルでけしからんもの連想した奴、ちゅと恋! (2010-07-14 12 53 22) どう考えてもイケリンはいろは唄よりオトナのオモチャの方。 -- イケリンかもーん! (2010-07-14 13 04 48) ↑×4 だれうまww -- 名無しさん (2010-07-14 14 17 22) かっけえ!好きすぎる -- 名無しさん (2010-07-15 17 49 05) デスボサイコー -- DMC信 (2010-07-22 11 51 00) タイトルはあれだが、鬱Pで一番好きな曲です -- 黒龍修羅 (2010-07-22 11 55 52) 友達の紹介で、好きになった♪ -- 名無しさん (2010-09-04 09 44 34) タイトルに釣られてきました。めっちゃかっこいい曲ですね -- 名無しさん (2010-10-18 15 40 18) カッコイイ曲だけど、歌詞読んでたら、ちょっとかわいそうになってきた・・・。 -- リンレン好きの人 (2010-10-22 19 11 00) この調教はすごすぎだろ! -- 名無しさん (2010-10-22 23 46 54) かっこぃぃ… -- (*´ω`*) (2010-11-08 23 10 49) かっけぇええ!!惚れる!題名で聞いてなかったことに後悔… -- 名無しさん (2010-11-12 22 32 58) シャウトがやべぇな…鳥肌立ったw -- 名無しさん (2010-12-08 15 58 58) リンの可愛い声と鬱p特有の歌詞で中毒になってしまいました~www -- 薔薇 (2010-12-20 18 34 46) かっこいい>< -- miki (2011-01-29 15 09 05) この歌は本当に素晴らしいです。ありがとうございます。 -- 百合 (厨二) (2011-02-02 09 10 41) かっこよすぎるぅぅぅぅぅう!!! -- 龍誓 (2011-02-07 15 47 37) うん、題名で釣られて良かった。カッコイイ大人になりてぇな -- 名無しさん (2011-02-07 22 10 11) カッコイイのがすきなあたし -- 名無しさん (2011-02-25 19 40 24) gj -- 名無しさん (2011-02-25 19 57 52) ヤバいwハマった( ω ) -- 鈴奈 (2011-02-26 21 03 47) サビがめちゃくちゃカッコイイです! -- 名無しさん (2011-03-05 16 43 15) スクリーム大好き!リン最高だな( ´ ▽ ` )ノ -- 翼 (2011-03-07 09 25 58) ヤベー -- むるるん (2011-03-24 20 00 25) いい歌!大好き(*´ω`) -- 風丸 (2011-04-14 19 23 42) めっっっちゃカッコいいo(`▽´)o リンロックに超えられない壁はない(゜∇゜) -- ヲタ感染者 (2011-04-17 20 44 55) か・・か・・カッコイイィィィィィィィ!!この曲に惚れましたっ^^ -- クルミ (2011-05-09 19 12 51) カッコイイーーー!!!! -- 名無しさん (2011-05-15 19 19 14) この曲好きすぎる -- 梦廼 (2011-05-20 13 43 07) カッコいい!!!リンの声が(良い意味で)ヤバイ!!鬱Pはすごい・・・ -- 茜 (2011-05-28 14 30 45) いままで題名で避け続けていた自分を恨みたい・・・こんなにカッコイイ曲だなんて!!今ではリンの曲の中で一番好きです!! -- 燕 (2011-06-12 15 49 09) どんな言葉を言ったんだろ。 虐待の歌。 -- 名無しさん (2011-08-16 00 00 51) やばいwwww音楽プレイヤーがレイプされてうごかねぇwwwww -- 名無しさん (2011-08-16 02 40 04) すげーわかるわ。 -- 名無しさん (2011-09-12 01 41 19) シャウトォォオオオ!! カッコいいカッコいい! -- 名無しさん (2011-09-18 18 06 54) こんなかっこいい曲あったなんて・・・タイトルで見てなかった自分どんだけ愚か。一番好きな歌です! -- 名無しさん (2011-09-24 18 53 32) かっこいい!! サビとかもう最高です! -- 昴。 (2011-09-25 21 18 28) サビが、すごくかっこいい!!こーゆー感じのリン好きだよー -- meria (2011-10-09 08 54 25) 最高!Gj!! -- シフォン (2011-10-25 09 28 24) 「サビまで聞け」タグ理解wAメロで引き返してた過去の自分をぶん殴りたい -- ゆあ (2011-10-28 07 35 26) タイトルで避けてた自分はバカだwサビ最高中毒です -- 凛 (2011-11-01 23 23 52) カッコイイ -- かりんとう (2011-11-03 15 27 44) ちょっとエロいけど、そこがいいって感じ! -- くまねこ (2011-11-10 23 16 44) かっけぇ -- R (2011-11-12 16 04 06) サビでシャウトォォォォ!!!! -- 給食委員長 (2011-11-13 23 06 29) っていうかオモチャ=人なんだろうか?あんましエロくは感じなかった自分。 -- 名無しさん (2011-12-14 13 29 16) ↑エロじゃないですよw つか中毒になったw一日10回はきいてるな・・・wかけてないと落ち着かないわwww -- 名無しさん (2012-01-01 22 02 40) 僕が最初に聴いた鬱Pの曲。ボカロのシャウトがとても新鮮だったな。曲も良いけど、歌詞も好きだ。サビ最高! -- 竜奇 (2012-01-12 19 20 39) オトナのオモチャはリンで、アブナイオモチャは凶器(狂気)?惚れたァァァァァ!! -- ティッシュ (2012-01-31 06 18 16) この曲好きすぐるwww 中毒性ハンパない(*´▽`*) -- 名無しさん (2012-03-08 14 08 16) クソかっこえぇー!! -- 名無しさん (2012-03-18 11 36 05) り リンちゃん!?? -- 名無しさん (2012-03-18 17 24 16) リン可愛いいいい///でもこの曲あんがい鏡音レンカでもあってたかも!(← -- トリプシー (2012-03-22 20 33 54) 危ない玩具って拳銃 -- 恋 (2012-03-23 13 58 18) めっちゃカッコいい! -- リンゴベイベー (2012-05-13 03 36 17) もう好き過ぎて楽譜ほしいです^^;ggってもみつからないとゆうorz -- 名無しさん (2012-06-03 19 57 05) shout系好きだな。 -- 男大好き?な男。 (2012-07-12 19 57 07) かっこいいっスね。 うん、 -- 烏龍茶 (2012-08-10 23 46 48) 題名につられた件wwwwwww -- 名無しさん (2012-09-06 16 31 53) リンちゃんかわゆすーーーーーーーーー -- エネ (2012-09-15 19 31 20) ネ申キター! 好きすぎるッ -- ひさ (2012-09-17 01 04 49) デスボイス ヤべェ/// -- 123 (2012-10-27 17 41 41) デスボさいこー(^▽^) この曲スッゴく大好きです! 何か元気がでるw -- みかずき (2012-12-11 14 49 42) え、リン!?よし、今から聴きに行こうではないかっっ!← -- 魔女 (2012-12-11 16 29 28) 鼻血出ちゃった…。 -- ナナ (2012-12-11 16 36 42) ↑分かるけどわろたwwwwwでもこの曲好きwwwwww -- 未来 (2012-12-11 17 14 47) 鬱pさんの曲を歌ってると体が内側からゾワゾワしてくる。そうです、私こそが中毒者です(^p^) -- 名無しさん (2012-12-24 01 00 39) デスヴォオオオオオオオオオ!!!ヤベェかっけぇ…滾r(( 教えてあげたいけど女子の友達には言いにくい件← -- 紫乃衛 (2013-01-01 20 28 54) リンちゃんのデスボなんか可愛ゆす///萌えちゃうわ/// -- H2SO4 (2013-02-22 23 39 08) この曲大好きです! -- 鏡音ラン (2013-02-23 20 29 12) 変に捕らえてごめんなさいあああうおおぉあm(__)m かっけ〜この曲!!! -- たましこ (2013-03-07 17 31 41) アダルティーな意味に捉えておりました//リンちゃんパねェ!あれ、でもPVってなんか男がリンちゃんの家に訪れてるシーン無かったっけ?だいぶ前に1回しか見た事ないけど…。あれでまだ青かった私は勘違いしたんだろうな… -- トリッピー (2013-03-13 22 16 19) おお!タイトルとはかなりほど遠いかっこよさですね! -- 杏班 (2013-03-24 19 30 47) とても良いです!曲調とリンちゃんの声を上手く合わせられる欝Pさすが!でも、荒れているのが目立ちますね、マナーの悪い人はニコニコ動画を利用しないで欲しいと感じました。 -- 名無し (2013-03-29 15 42 30) 言の刃で -- だいひ (2013-05-24 08 17 30) これ→ロストワン→再教育→僕はまだ本気ry……後はわかるな? -- だいひ (2013-05-24 08 19 56) 刺激めっちゃくる→「ほら アブナイ玩具に手を掛けて」>Д< -- ゆきっち (2013-06-13 18 21 35) サビのリンちゃんが……いや、イケリン最高! -- みーざ (2013-08-10 20 05 49) なんというタイトル釣り -- 名無しさん (2013-08-10 20 10 47) イケメンです、一生ついて行きますリンサマ! 動悸が止まりませぬ(*´ω`*) -- ねぎねぎ★ (2013-08-17 19 18 01) この歌すごく好き! -- 麗 (2013-09-18 06 58 07) 言の葉で!!がめっちゃすき めっちゃすき!!←大切なことなので二回言いましたww -- ココドラ (2014-01-07 19 23 19) 曲名がオトナノオモチャだったのでえろぉいのかと思いましたが、シリアスな感じでした♪(えろぉいってヘンタイまるだしじゃん) -- 六道骸のためなら何でもできる姫さま (2014-03-27 09 14 36) タイトルヤバイけどリンちゃんはかっこいい!フェイク何って言ってるか気になるなぁ!誰かわかります?リンちゃんだあいすき♡ -- リンちゃんlove (2014-04-18 14 41 59) マジイケリン。格好いい!「アブナイ玩具」は銃だと考えたら大丈夫(汗)「打ち抜いてやれ」とかさ… -- 名無しさん (2014-05-01 10 45 11) ちょうかっけえええ!最後の言の葉でのところで鳥肌たった。んで無意識に「かっけえ・・・」ってつぶやいてたよ!! -- 灰色 (2014-07-27 15 52 28) タイトルよ・・・釣ってくれてありがとう!!めっちゃめちゃ格好いい -- 名無しさん (2014-08-15 12 43 54) サムネが地味に怖くて見てみたけどいい曲じゃんw -- ボカロと東方大好き (2014-12-14 02 47 00) 題名的にアッチ系かと思ったらかっこよかった(。☆◇☆。) -- dopperu (2015-10-01 01 27 50) なんだアッチ系か…ってなんだこれめっちゃかっこええやん!!!(=゚Д゚=) -- jasmine('・エ・`) (2016-05-07 06 17 08) 鬱Pの曲の中でも特にお気に入り!曲の超絶なカッコよさと歌詞の暗さが絶妙。 -- 名無しさん (2017-01-10 16 45 48) 名前 コメント
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「あーっもう、ゴチャゴチャうっさい! 出てけって言ったら出てけっ! 古泉くんも!」 慌てて閉められた部室の扉に、あたしが投げつけた団長印の三角錐がぶつかって、ポカンと間の抜けた音がする。床に転がったそれを拾い上げて困った笑顔のみくるちゃんに、あたしは余勢を駆って、ビシッと人差し指の先を突きつけた。 「ほら、みくるちゃんも! わざわざ男どもを追っ払ったんだから、ボケッとしてないでさっさと着替える!」 「ひゃ、ひゃいっ!?」 恐る恐る三角錐を元通り机の上に戻したみくるちゃんは、黒を基調とした衣装を手に部屋の隅っこに引っ込む。わたわたとボタンやらホックやらを外し始めるその様子を横目に、あたしは不機嫌さ全開で、荒っぽく団長専用椅子に座り直した。 相変わらずでっかい上に形も良いわね。むしろさらにボリューム増してんじゃないかしら。それはまあ別にいいんだけど。 「そうよ、度し難いのはあいつのヒネクレっぷりなのよ! せっかくあたしがみくるちゃんのために新作ゴスロリメイド服を用意してあげたっていうのにさ、『そういうのは本人の了承を得てからにしろ』だの『また部費でこんな無駄遣いを』だの、堅ッ苦しい事ばっか言っちゃって! ホントはみくるちゃんのミニスカ衣装を見たくて仕方ないくせに、どうして素直に賛同するって事が出来ないのかしらねあのムッツリエロキョンは!?」 椅子の上であぐらをかき、腕組みをしたあたしがそう憤慨の声を上げても、半裸のみくるちゃんはやっぱり困ったように引きつった笑みを浮かべるばかりだった。ま、しょうがないか。みくるちゃんは心根が優し過ぎるから、向こうが悪くってもなかなか糾弾とか出来ないでしょうし。 自然、あたしの視線は窓際でいつも通りに本を読んでいる文学少女へと向けられた。 「ねっ、有希もそう思わない!?」 問われて、有希はいま初めて事態に気が付いたように顔を上げる。そうして、ゆっくりと静謐の瞳をあたしに向けた。 「………指摘の通り彼の発言には、多少わずらわしい一面がある。言うなれば過保護な親のような。思春期のあなたがそれに反発を覚えるのは、無理からぬこと」 その返答に、あたしはちょっと驚いた。なんとなく、有希はキョンの弁護に回るんじゃないかって気がしてたから。でも本当に驚くのは、そこから先だったのだ。 「けれどもわたしは、そんなあなたをうらやましく思う」 「うらやましい? あたしが?」 問い返すあたしの前で、有希は真顔でこくんと頷いた。 「彼が常に口にするのは、あなたのテーゼに対する、いわゆるアンチテーゼ」 「ああ、ヘーゲルの弁証法? あたしも前に読んだ事はあるけど」 「ふえっ? テーゼとアンチ…?」 あたしと有希の会話に、目を真ん丸にしたみくるちゃんの声が挟まる。っていうか早く着替えなさい。そんな中途半端に下着を露出させた萌え~な格好じゃ、襲われたって文句は言えないわよ。 「ままままま、まさか涼宮さん、そっちの趣味も…?」 「冗談に決まってんでしょ、もう! いい? テーゼってのは要するにある種の定義なの。で、アンチテーゼっていうのはその定義に対して否定的な命題の事を言うのよ」 「はあ…」 背中のジッパーを上げるのにくねくねと悩ましく苦労しながら、みくるちゃんはあいまいな相槌を打っていた。あー、理解できてないわねこれは。 「そうね、たとえば『日本の硬貨で穴の空いている物は2種類だけ』っていう定義があるとするでしょ。まずこれが“テーゼ”ね」 「あっ、はい。それなら分かりますぅ」 「それに対して『和同開珎なんかはどうなる? あれも日本の硬貨には違いないだろ?』という意見が出たとするわ。これがつまり“アンチテーゼ”。 そうしてテーゼとアンチテーゼをぶつけ合って、双方に矛盾しない発展的な定義である“ジンテーゼ”を求めるのが、いわゆる弁証法なのよ」 「ジンテーゼ? 発展的な?」 「この場合だと『現在、一般に流通している日本の硬貨で穴の空いている物は2種類だけ』ってな所かしらね。これなら矛盾しないでしょ」 なんとなく先生気分であたしがそう説明すると、みくるちゃんはいかにもな明るい笑顔で、ぱちんと手を叩いた。 「なるほどぉ、なんとなく分かったような気がします! うん、でも…」 「まだ何か疑問?」 「ああいえ、そうじゃないんですけど。 ただアンチテーゼってなんだか考えるのが面倒っていうか、どこか言いがかりっぽいなあって思って」 思わず拍手したくなるほど率直なみくるちゃんの感想に、あたしはそれまでの不機嫌さも忘れて、ぷっと吹き出しちゃったわ。 「あはははっ、それ正しいわよみくるちゃん。弁証法ってのは要するに、矛盾をしらみつぶしに探してくって方法だもの。 実際、そんなのいちいち目くじら立ててんじゃないわよ!って言いたくなるようなアンチテーゼもあるわよね。有名な所だと、 『双子っていうのは、同じ両親から同年同月同日に生まれた兄弟の事よ』 『それじゃ三つ子はどうなるんだ?』 とか。確かに厳密には『双子』と『三つ子』はイコールじゃあ無いけどさ、それくらい察しなさいっての。 ま、テーゼに無理が有ると逆にアンチテーゼの方が正論っぽくなってくる訳だけど。どっちにしろ面倒な話よねー」 そんな風にあたしがみくるちゃんと朗らかに苦笑いを交わしていると、不意に有希の淡々とした呟きが、部室に響いたの。 「そう、あなたの言う通り。弁証法は面倒。だから大概の人間は物事をそこまで突き詰めて考えたりはせず、なあなあで済ませてしまう。 けれども彼は、いつもあなたに対するアンチテーゼの提示を怠らない。それが、わたしがあなたをうらやましく思う理由」 あ、そうだった。弁証法やら何やらって、元々は有希がテーゼとアンチテーゼがどうのこうの言い始めたのがきっかけだったわね。 でも…キョンがいつもあたしにアンチテーゼを示すから、それがうらやましいって? 冗談でしょ。あいつはただ単に口やかましいだけで――。 「ああ、分かりますよ長門さん! わたしもそういう風に思う時がありますもん」 は、はいっ? いきなり何を言い出すのよみくるちゃんまで!? 「わたしがお茶を差し出すと、キョンくんはいつも美味しいですよって褒めてくれます。それは嘘じゃないと思うんですけど、でもやっぱりちょっと物足りないっていうか、もっと真剣にわたしのお茶と向き合ってくれたらいいなって思う部分があって…。 そういう時、つい涼宮さんがうらやましいなって考えちゃったりしますよねえ」 「同意。わたしが推挙した本の内容に関しても、彼はそこまで踏み込んではくれない。わたしはそれが不満」 ほんのわずか唇を尖らせてみせる有希の仕草に、みくるちゃんはそれをなだめるように、うふふと微笑みかけていた。 って、何よこれ! 何なのよこの流れは!? これじゃまるで、あたしがキョンに大切にされてて…それがうらやましいみたいな話の展開になっちゃってんじゃないの! 全然違うわよ、そうじゃないでしょ!? キョンがあたしにいつも難癖を付けてくるのは、あいつが底意地が悪くて心配性で、とにかくあたしの邪魔をしたいだけの事なの! それはまあ確かに…時たまあいつの言う事にハッとする部分があって、あたしが考えを改めたりするような事も無きにしも非ずなんだけど…。それはあくまでごく稀な、まぐれ当たりみたいな物なんだから! …ああ、でも古泉くんに「その通りかと」って首肯されるよりは、キョンの奴にあれこれイチャモン付けられた方が妙に納得できるかな。その時は不愉快に感じても、後でつらつら思い返してみるに、あいつはあいつなりにきちんとあたしの意見を受け止めてくれてたんだって気付いたりとか。 キョンはただの雑用係だけど、そこいらの奴とはやっぱりどこか違うのかも。有希も言ってた通り、普通なら面倒がって適当に流したり見放したりするような場面でも、あいつはちゃんと意見を返してくれるし――。 じゃあやっぱりそれは、あいつのアンチテーゼのおかげであたしはジンテーゼを導き出せてるって事になるのかな。あたしにとって、あいつはそんなに重要な存在なのかな…? むー、とあたしは唇を噛んで、それから大声で扉の向こうに呼び掛けた。 「キョン! 古泉くん! もう入ってきていいわよ、みくるちゃん着替え終わったから!」 「ふええっ!?」 真新しいスカートの裏地の白いヒラヒラを物珍しそうにいじっていたみくるちゃんは、あたしの急な呼び声に驚いたようで、ぴょこんと小さく後ろへ跳ねたわ。そこへ扉が開いて、古泉くんと、そしてキョンが顔を覗かせる。 さあ、どうよ。どうなのよ、あたしがあつらえたみくるちゃんの新メイド服は! 「ははあ、これはまた。いや、実にお見事ですね。上級生にこんな事を申し上げては失礼かもしれませんが…ことのほか可愛らしい。 以前のメイド服にも清楚かつ控えめな魅力がありましたが、今回の衣装には朝比奈さんの小動物的愛らしさを、いやが上にも強調するものがあるように思います。まるで奄美の黒ウサギのようだ」 「やい古泉、俺のセリフを全て先取りするな。これじゃ褒めようが無いだろうが。あー、朝比奈さん」 「はい?」 「その、よくお似合いですよ」 「うふふ、二人ともありがとう。じゃあさっそくお茶を淹れますね♪」 はにかんだ笑顔でいそいそとコンロに向かうみくるちゃんを、だらしなく頬の弛んだ間抜け面で見送るキョン。そうして、あいつは不意にこちらを向いたわ。 ふん、ようやく来るつもりね。みくるちゃんの事は褒めそやしても、どうせあたしにはまた難癖付けてくるんでしょうけど。いいわよ、受けて立ってやろうじゃない。 「ハルヒ」 「………何よ」 何なのよ、言うならさっさと言いなさいっての。こんな風に間を持たされたら、変に意識して、ドギマギしちゃうじゃないのよ。 「まあその、何だ。さっきはアレコレ言っちまったが、実際こうして目の当たりにすると、ぐうの音も出ねえな。 お前の見立ては確かだよ。朝比奈さんの魅力を、完璧に引き出してる。当の朝比奈さんも気に入ってるみたいだし、さすがは団長様!って所だな」 そう言ってこっちに歩み寄ってきたキョンは、でかした!とばかりに、きょとんとしているあたしの肩をパンパンと叩いたのだった。 ………ちょっと。ちょっと何よ、その爽やか笑顔は。言うだけ言ったらさっさと自分の席に戻って、お茶の用意をしてるみくるちゃんの後ろ姿を眺めたりしてるし。一体何なのよキョン、あんたって奴は! あたしがこうして身構えてる時に限って、普通に褒めてくるなんて。あたしの手腕をきちんと認めてくれるだなんて。 まさか本当に、あたしがテーゼならあんたがアンチテーゼだっての? あたしが納得できるジンテーゼを見つけ出すために、あんたが必要不可欠な存在だって言うの!? 認めないわよ、そんなの! こんな、こんな胸の高鳴りなんて…あたしはぜーったい認めないんだからッ! 「フン、何よキョン! 分かった風な口利いちゃって! どうせあんたの事だから、このフリフリミニスカートとみくるちゃんの生足コラボに悩殺されちゃっただけなんじゃないの?」 「なっ!? バカお前、俺は別にそんなやましい気持ちは…」 「どうだか。でもまあいいわ、このアホが引っ掛かるんならホームページのトップにみくるちゃんのNEWコス写真を置けば、アクセス百倍増は間違いないものね。 って事で、さっそく撮影会を開始するわ! ほらみくるちゃん、お茶なんてあとあと!」 「ひょええええ!?」 「フフ、まことに結構なアイデアかと」 「あ、有希もスターリングインフェルノと、それから壁の仮面持って付いてらっしゃい。うーん、なんだか次の映画のインスピレーションまで湧いて来ちゃったかも!」 「………ユニーク」 唖然とするキョンを尻目に、片手にデジカメ、片手にみくるちゃんの肩を抱いて古泉くんと有希を引き連れたあたしは、意気揚々と扉の方へと向かったわ。 「さてさて、撮影場所はどこが良いかしらね? ゴスロリメイドだからやっぱ食堂? ううん、それよりも茶道部室で畳とのミスマッチなんてのも…」 「おいハルヒ、少しは落ち着けよ。まったく、お茶の一杯くらい楽しんでから行動したってバチは当たらないだろうに」 いかにもやれやれと言いたげな態度でこめかみの辺りに手を添えながら、それでもなんだかんだで後を追うように椅子から立ち上がるキョン。 そんなあいつの胸元に、振り返ったあたしは人差し指の先をビシッと突きつけて、快活にこう命令してやったのだった。 「もっともらしい理屈こねてんじゃないわよ、このバカキョン。昔の人も言ってんでしょ、思い立ったが吉日だって! それでもまだ文句があるんだったら…まあ、聞くだけは聞いてあげるわ。団長様の度量の大きさに感謝すんのね」 「へいへい」 「分かったらほら、そこのレフ板持って ど こ ま で も あ た し に 付 い て 来 な さ い っ !!」 あたしのアンチテーゼ おわり
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●車のオモチャ(希望リストに追加可能) アイテム 入手場所 組み合わせるためのアイテム コレクション/報酬 ミニバン クエスト受注中に指定条件で調査する ナット×3小さいネジ×3ワッシャー×3ばね座金×3 セダン宝の地図×1 オフロード用ジープ クエスト受注中に指定条件で調査する ピックアップトラック クエスト受注中に指定条件で調査する ハッチバック クエスト受注中に指定条件で調査する オープンカー クエスト受注中に指定条件で調査する
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リスのオモチャ合戦 原題:Toy Tinkers 公開:1949年12月16日 旧題:リスのおもちゃ合戦 ドナルドダック・シリーズ:No.88 ストーリー クリスマス。リスのチップとデールは、ドナルドダックの家に忍び込み、ドナルドへのクリスマス・プレゼントのおもちゃで遊び始める。くるみを奪おうとした2匹は、ドナルドに気付かれる。サンタに扮したドナルドはピストルが入った巨大なくるみを突き付けてリスを封じ込める。 しかしチップとデールの反撃によって開戦する。ドナルドはダイナマイトを仕掛けるが、自滅してしまい、負けてしまう。 概要 キャスト ドナルドダック クラレンス・ナッシュ チップ ジミー・マクドナルド デール デジー・フリン 楽曲 ジングル・ベル* 軍隊行進曲* Gh 収録ソフト タイトル 収録ソフト メディア 音源 Toy Tinkers ★The Continuing Adventures of Chip N Dale Featuring Donald Duck VHS 英語版 リスのオモチャ合戦 チップとデールの大冒険 VHS 旧吹替版 Toy Tinkers ★Holiday Celebration with Mickey & Pals DVD 英語版 リスのオモチャ合戦 チップとデール 森は大さわぎ! VHS/DVD 新吹替版 リスのオモチャ合戦 ドナルドダック・クロニクル Vol.3 限定保存版 DVD 新吹替版
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オトナのオモチャ おとなのおもちや【登録タグ:VOCALOID 曲 曲お 曲おと 鏡音リン 鬱P】 曲情報 作詞:鬱P 作曲:鬱P 編曲:鬱P 唄:鏡音リン ジャンル・作品:VOCALOID カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり コメント 名前 コメント
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ご主人様のオモチャ いちいち僕を踏むのやめてください」 背中からそっとご主人様のおみ足をどかしながら、僕は答えた。 「お仕事どうでした?」 僕は台所でお茶を入れる。 「まあまあだな」 ご主人様はいつも「まあまあだな」としか答えない。 僕はお茶をソファの前の机に並べた。 僕のご主人様はイヌの女軍人だ。本当はもっといろいろ辛いこととかあるんじゃないかと思う。 「お前、また変なことを想像したな?」 そしてなぜかとても察しがいい。いや、変なことは想像していないけど。 「余計なこと考える奴は奴隷に向いてない。調教しなおす」 「おわっ!」 いきなりソファに押し倒されて、僕は叫ぶ。 「い、今するんですか! 今!」 「いいじゃないか。減るもんじゃなし」 「僕の貞操が減ります」 ご主人様は僕を無視してズボンに手をかけた。無理やりずり下ろされて僕の大事なところが露になる。 「ご主人様っ……」 「そう言いながら実は期待してるんじゃないか?」 にやりと笑うその口の中に犬歯が覗く。垂れ耳がぴくりと動き、すんすんと臭いをかがれる。 「男の子の臭いだな」 「ちょっ……やめてくださいってば!」 「お、ちょっと反応したな。臭いをかがれて興奮するのか」 「違います!」 僕は全力で否定するが、ご主人様は聞いちゃいない。 「お前みたいな淫乱は懲罰だな」 そういうと、ぺろりとやさしくペニスを舐められた。 「っ!」 「優しいのがいいか? それとも」 「――んっ」 僕の顔はたぶん真っ赤だと思う。恥ずかしくてたまらない。 「激しいのがいいか?」 サディスティックな笑みを浮かべて僕を見上げるご主人様は、どうしようもなく美しい。 「お、勃ってきたな」 ご主人様は指を輪っかにして、すーっと僕のペニスをしごく。 「まだあまり触ってないぞ」 「んっ……ご主人、様……」 ああ嫌だ。たぶん僕は、すごく物欲しそうな顔をしてる。 ご主人様はまだ強く責めてくれない。ちろちろと優しく、カリのあたりを舐める。 「欲しいか?」 「んっ……欲しいです……」 べろり、と竿全体を舐められて、それから口の中にペニスを含まれる。 「うう……」 それだけですさまじい快楽が脳に流れ込んできて、僕はうめいた。 ご主人様は全部くわえてしまうと、そこでしばらく動きを止めた。 「ご、ご主人様……」 ご主人様にされたい。 ご主人様の口の中に出したい。 そんな思いが通じたのか、ご主人様は愛撫を始めた。 ぬるり、ぬるりとご主人様の唇が竿の上を行き来する。 「くう……」 肉体的な快楽だけでなく、本来奉仕すべき人に奉仕されているという倒錯感が、精神的な快楽をもたらしている。 気持ちいい。悔しいけれど、気持ちいい。 ご主人様の手がそっと玉のほうへ添えられる。さわさわと触られるとそこからも快感がにじみ出てくる。 ぬぷっとご主人様が口からペニスを抜いた。一気に抜かれて今すぐ射精しそうになった。 「気持ちいいか?」 「気持ち、いいですけど……」 問いかけている間もご主人様はペニスをしごく。 「何が不満だ」 「ご主人様は気持ちよくなくていいんですか」 「バカ」 ご主人様は鈴口をつつく。 「オモチャが余計なことを考えなくていい」 そう、ぼくはご主人様のオモチャだ。 でも僕は、だからこそ―― 「おわっ」 再びくわえられ、僕は悲鳴を上げた。 くちゅ、くちゅといやらしい音を立ててご主人様の唇が上下する。 口の中を犯しているのだ、と思うとなんだかどうしようもなく興奮してくる。 僕の限界が近いのを知って、ご主人様は顔の動きを早める。 「うわ、ああああっ」 出してしまった。 罪悪感と快感でいっぱいになりながら、ご主人様を見た。 ご主人様の口からは僕の精液が滴っていて、いい眺めだと思った。 まるでご主人様が僕のもののようで。 僕はオモチャだ。 でもできれば有能なオモチャになりたい。 ご主人様を気持ちよくさせたい。 「いつかご主人様をあんあん言わせて見せますからね!」 「無理無理」 ――絶対、絶対いつかやってやる。
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たっくんのオモチャ箱 キャラクター コメント 『たっくんのオモチャ箱』は1997年4月7日~2000年3月8日にNHK教育で放送されていた幼稚園・保育所の時間道徳教育番組。 キャラクター バリヤード:たっくん ミミロップ:ジョジョ キリキザン:サムライダーZ エンペルト:おギンさん ペルシアン:ニャーゴ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 キャラクター ペルシアン:ニャーゴ -- (ユリス) 2016-06-10 22 31 24 たっくんのおもちゃ箱はどんなお話ですか? -- (山下由以) 2014-11-02 12 00 06