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小話です ゆうかがゆっくりできない話の作者です。 閲覧数 - 「まりちゃたんけんたい!しゅっぱちゅなにょじぇ!」 森の中のごく一般的な群れの子ゆっくり達の探検が今始まる! 「ゆゆっ!ありさんがいるよっ!むーしゃむーしゃするよっ!」 ありさんが現れた! I> まりちゃ(10/10) れいみゅ(9/9) ちぇん(13/13) I> 攻撃 魔法(笑) 逃げる キリッ! まりちゃのこうげき!2のダメージ!ありさんを倒した! 2の経験値を獲得した!ちぇんは胴付きに進化した! 「いよいよぼすせんさんなのぜ!きをひきしめていくのぜ!」 超人鬼威惨が現れた! まりちゃ I>dead end I>ゆんやー! I>ぼっちょ..ゆっぐぢ..じだがっぢゃ... I>ヒャッハー! ちぇん(9999/9999) I>逃げる成功率100% れいみゅ(9/9) I>あみゃあみゃちょうらいね! ちぇんはにげだした! 「あみゃあみゃちょうらいね!」 ぶちゃっ!れいみゅに無量大数の二乗のダメージ!れいみゅは死んだ、 「れいみゅをこりょしたげちゅはちにゅのじぇ!」 まりちゃのdead end! 超人鬼威惨を怒らせた! 超人鬼威惨の地震!まりちゃにエラーにより表記できませんのダメージ! まりちゃどころか周りの群れ全て壊滅した! ぜんっめつした... 周りの土地と群れが 終わり 選択肢 投票 しあわせー! (0) それなりー (1) つぎにきたいするわっ!んほぉぉぉぉ! (2) 前作の方がマシでした.... 今大作を書いています -- 作者 (2021-06-24 23 28 00) 名前 コメント
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『まりちゃフェア』 8KB いじめ 観察 小ネタ 調理 赤ゆ 現代 まりちゃをぬるいじめです ぬるいじめ。 ネタかぶり失礼します。 文法や日本語が変です。 毎回誤字脱字すみませんです…シュミレーションってなんやねん。 ※『anko4390 水族館でゆっくり』の挿絵さんありがとうございます!ゆわーい! 「ゆぇぇぇん、はなすのじぇ!」 トングに挟まれたゆっくりまりちゃがぷりんぷりん尻を振る。 ここはスーパー、生鮮食品売り場。 夕飯を選別してた時、食用赤ゆコーナーで『まりちゃフェア』が開催されていた。 「そういえば最近ゆっくりを買ってないな」と思い とりあえず『生まりちゃ』なるものを一匹トングで掴んでみた。 「おろすのじぇ!おろすのじぇぇぇ!おろちてくだしゃい!おねがいしましゅ!びぇぇぇぇぇ!」 『生まりちゃ』達は自慢のお帽子が外された状態で販売されている。 卵パックのような容器にみっしりと連なって動けないように入れられており 金髪をさらけ出した悲しい顔で、全ゆん綺麗にトレイの中に整列させられていた。 お帽子がないのが恥ずかしいのか、必死にお下げで頭を隠そうとしている生まりちゃもいる。 「ゆぇぇ、まりちゃをはなちてやっちぇくだしゃい、おにぇがいしましゅ」 「まりちゃはとってもふこーなのじぇ…かなしいのじぇ…つらいのじぇ…ゆっくちゆっくち」 「いちゅになったら、はくばのおうじしゃまはむかえにきてくれるのじぇ…? まりちゃ、もうまちくたびれちゃったのじぇ…ゆっくち」 まりさ種はとても活発なゆっくりでお飾りのお帽子に絶対の自信を持っている。 だがひとたびそれを外されると途端に内向的になる、とても難儀なナマモノだ。 とりあえず他の商品も見たいので掴んでいた生まりちゃを元の容器へもどす。 「ゆぇぇぇ…ひどいのじぇ…こわかったのじぇ…」 「まりちゃ、しっかりするのじぇ…ぺーろぺーろ」 「ゆぅぅ…したしゃんとどかにゃい…ゆぇぇぇ」 降ろされた途端、周りの生まりちゃ達からぺーろぺーろされる生まりちゃ。 動けないので舌だけを一生懸命伸ばして慰めようとするまりちゃ達の姿はとても癒される。 「ゆっぷっぷー!おかじゃりしゃんのないれんちゅうはなきむししゃんなのじぇ!」 「ほんとだじぇ!あんなやちゅら、まりちゃのはじしゃらしっ!なのじぇ!」 生まりちゃ達の隣、お帽子が付いた状態で販売されているまりちゃ達が声を荒げる。 こちらは少し冷やされた状態で売られている『冷やしまりちゃ』だ。 まりちゃのイラストに「おいしいのじぇ!」という間抜けな文字が 印刷されたカップに一匹づつ入っており、皆得意げな顔をして生まりちゃ達を罵っている。 お帽子にはビニールで包まれたスプーンがセロテープで貼り付けられており それをお宝のように「ゆゆ~ん」と見せびらかしてる冷やしまりちゃもいる。 食べられる時は自分に向かってくる最大の凶器になるというのに呑気なものだ。 「ゆふふ!まりちゃはしゃいっきょう!のおようふくしゃんをてにいれたのじぇ! もうだれも まりちゃしゃまのしんげきっ!はとめられないのじぇ!」 「しゃいっきょう!まりちゃぐんだん!にかなうものなんかいないのじぇ! まじゅはこのひろーい!ゆっくちぷれいしゅ!をまりちゃたちのものにしゅるのじぇ!」 「ゆゆーん!まりちゃはここじぇ、うまれちぇはじめちぇのおうちしぇんげんをしゅりゅよ! ここにっ!まりちゃの!まりちゃによる!まりちゃのための!ゆっくちぷれいしゅ!しぇんげんをしまっしゅ!!!」 「「「ゆっゆおー!!!」」」 「「「…どぼちてあんよしゃんうごかにゃいにょぉぉぉ!」」」 まりちゃ達はカップにすっぽりと入ってるのでぴくりとも動かない。 もるんもるんとのたうち回るまりちゃ達の中、先ほどふざけた宣言をかました一匹を 「ヒャッハー!」と叫ぶお兄さんがつまんでカゴに入れていった。 「しゅーや…しゅーや…」 「ゆぴ…ゆぴぴ…」 「おふとんしゃんはゆっくちできりゅにぇ…」 この保温器のなかでスヤスヤ寝ているのは、食べ歩きできるコロッケをヒントに作られた『食べ歩きまりちゃ』 生まりちゃと同じくお帽子を外されているが、一匹一匹個別に紙袋に入れられている。 トングでぷにぷにつつくと「ゆゆ~ん…はるしゃんまでおこしゃにゃいで…」と器用な寝言を呟いた。 保温器の中に並べられているので中の餡子は暖かくなっており、とても懐かしい味のする人気商品である。 「ゆっくりたべていってね!」と冷やしまりちゃと同じような可愛い絵がプリントされた紙袋をお布団に 食べ歩きまりちゃ達はどれもこれも幸せそうな顔で寝ていた。 (ここはとっちぇもあったかくてきもちいいのじぇ…。 ここをまりちゃのゆっくちぷれいしゅにしゅりゅのじぇ…) (こんにゃにたくしゃんのあみゃあみゃしゃん、ひちょりでたべちぇいいにょ?ゆわわ~い) (まりちゃはしょうりゃい、どちゅになっちぇむれをひきいておしゃになるのじぇ…) よだれを垂らした一匹が「あみゃあみゃもうたべりゃりぇにゃい…」と寝言を言いながら寝相を変えた。 自分たちが人気商品のあまあまとも知らず、食べ歩きまりちゃ達は夢を貪り保温器の中で眠り続けている。 「ゆひっゆひっ…」 「ゆぇぇぇ…こりぇとっちぇ…」 「まりちゃはここからだっしゅつするのじぇ…かべしゃんはいじわりゅしにゃいでどくのじぇ…。 ぺーりょぺーりょ…」 「まりちゃはしぇかい!のおうっ!になるためにうまれてきたにょに…ゆぴぇぇぇ…」 他にも頭にストローを刺された『生まりちゃジュース』や 味噌汁のカップのようなものに入れられている『おしるこまりちゃ』 お団子のように串に三匹づつ刺されている『おだんごまりちゃ』に 牧場で草を食み、のびのびと育った親から生まれた『アルプスのまりちゃ』 まりちゃフェアの名は伊達ではないといったところだろうか。 とりあえずそんなに趣向を凝らしたものは要らないので、ちょうど良い塩梅のものがないか探すと ラップに個包装された『大福まりちゃ』が目に留まった。 コンビニなんかに置いてある大福と同じで、普通のまりちゃより肌がもちもちになった品種改良品だ。 もちろんお帽子はラップに詰められる際に捨てられたようで、皆一様にしょぼくれた顔をしている。 「しゃっしゃといくのじぇ!ちゅぎはおまえのばんなのじぇ!」 「しょんにゃこちょいわにゃいでぇぇぇ…みんなおなじまりちゃでしょぉぉぉ…ゆぴぇぇぇ…」 前にいるまりちゃから先に手に取られるのがわかっているのか 後ろにいるまりちゃ達は前にいるまりちゃをグイグイと押し出し、お客へと差し出している。 一人だけ押されて、トレイの最前列に立たされている大福まりちゃには『半額!』のシールが貼られていた。 まりちゃに賞味期限とは生意気な。 時間が経つと肌のもちもち感が損なわれるのだろうか? お店の人が適当に貼ったであろうそのシールはちょうどおむつのように見える位置にあったので何だか笑える。 お飾りが外された悲しい顔をラップに貼り付かせて、半額シールのまりちゃは声をかけてきた。 「おにーしゃん、まりちゃをかわないでくだしゃい…おにぇがいしましゅ。 まりちゃはまだ、じぇんじぇんゆっくちできちぇにゃいんでしゅ…」 「うーんでもこのまま売れ残っちゃうと たぶんまりちゃは今日のうちにお店の人に永遠にゆっくりさせられちゃうよ?」 「ゆぴぇぇぇ…しょんにゃのゆっくちできにゃい…まりちゃはどーすればいいにょ?」 「そうだなー。じゃあ、とりあえずカゴに入ってみる?」 「ゆぴぃぃぃ!おにーしゃんたしゅけちぇくりぇりゅんでしゅか? まりちゃゆっくちできりゅにょ?」 「いや、家に帰って食われるだけだけど」 「しょんにゃのゆっくちできにゃいぃぃぃ」 「じゃあ、売れ残ってゴミ箱に放りこまれるかい?」 「ゆぇぇぇ…どっちもいやぁぁぁ」 あれこれ話しているうちに同じ棚を見ていたおばさん達が 半額まりちゃの後ろに隠れていた他の大福まりちゃに手を伸ばしカゴにいれていく。 「ゆっぴぃぃぃぃぃ!やめるのじぇ!はなすのじぇぇぇぇぇぇ!!!」 「まりちゃおいしくないのじぇ!べちゅのやちゅにするのじぇ!ゆっぴぃぃぃぃぃ!!!」 「ゆわーい!まりちゃやっちょかいゆっくちになれるのじぇー! あまあまいっぱいたべるのじぇー!」 ぷりんぷりんおしりを振って抵抗するもの。 他のまりちゃを差し出すもの。 飼いゆっくりになれると誤解してるもの。 様々な思惑がタイムセールの雑踏に現れてては消え おばちゃんたちはレジの列へと溶けこんでいった。 「ゆひっゆひぃぃぃ!」 あれだけいたまりちゃ達はおばちゃんストームに巻き込まれ 半額まりちゃだけがトレイに一匹残された。 思わずおそろしーしーを漏らしそうになる半額まりちゃだが 食用赤ゆはあにゃるとまむまむを小麦粉で塞がれているので排泄行為は不可能なのだ。 そのゆっくり出来ない状態にさらに顔をしかめる半額まりちゃ。 「おにぇがいしましゅ!まりちゃをたしゅけちぇくだしゃい! まりちゃはにゃんでもしましゅ!」 「うーん、なんでもしますと言われたのならしかたないな。 お兄さん張り切っちゃうぞ!」 「おしょらをとんでるみちゃい!」 まりちゃを掴みカゴに入れ、他の商品を買うために売り場を歩きまわる。 「まりちゃはかいゆっくち~♪まりちゃはしょうりちゃ~♪」 先ほどの悲壮感はどこへやら、半額まりちゃはカゴの中で変な鼻歌を歌っている。 そのカゴの中へ今日の夕飯の材料や必要な物をどんどん入れていった。 「ゆゆ?おにーしゃん、これまりちゃのあみゃあみゃしゃん?」 半額まりちゃは次々とカゴに詰め込まれるものに興味津々だ。 その中で、とてもゆっくりできそうなものを発見し目をキラッキラに輝かせていた。 「ふらん種赤ゆ用ゆっくりふーど(それなりー味)」 「ゆっくり専用ビスケット(グランベリートラップ風味)」 「捕食種用・羽穴付きおむつ(お徳用)」 文字が読めるくらい賢い個体ならカゴの中に入れられてる物の意味がわかるのだろうが 悲しいことに半額まりちゃはやはり半額程度の能力しか持っていなかった。 「ゆふふ!まりちゃはこれからとーってもとってもしあわちぇー!になるのじぇっ♪」(プリンッ) まりちゃ一匹64円。半額なので32円。 うちの愛しのペットにはちょうどいいおやつになった。 お兄さん張り切っちゃったぞ。 了 まりちゃ一匹飼いたいです。 成長したらゴミ箱へシュウゥゥゥーッ。 他に書いたもの。 anko4390 水族館でゆっくり anko4400 シミュレーションゲーム(シュミレーションゲーム) anko4409 くちはわざわいのもと
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『まりちゃ復活』 13KB 虐待 日常模様 野良ゆ 子ゆ 都会 虐待人間 七作目 読後の不快感には責任を負えません あしからず 「まりちゃ復活」 さむーい冬 今日もこの街のあちこちでゆっくりが寒さと飢えに苛まされていた 「しゃむいいいい!ゆじぇえええん!!しゃむいのじぇええっ!!」 「ゆびええええん!おにゃかしゅいたああ!ゆっぐじじたいよおお!」 薄汚い体をした一口まんじゅう大の子ゆっくり、れいみゅとまりちゃが、繁華街の路地裏の片隅 放置されたまま錆だらけの壊れたエアコンの室外機のそばで、悲鳴混じりの不満をぶちまけていた 「おちびちゃん、ゆっくりだよ、ゆっくりいい!」 二匹の親だと思われる、子ゆっくりに負けないくらい薄汚いバレーボール大のれいむが、 わめき散らす我が子を必死になだめているが焼け石に水 朝から今年一番の冷え込み、おまけに北北東の風、風速8メートル 遮蔽物もろくにない路地裏でただでさえ栄養状態の悪い子ゆっくりにとってはもはや拷問に久しい 「ゆびいいい!なにかたべたいのじぇえええ!おにゃかずいだあああ!!」 「きゃわいいれいみゅがざむいざむいだよおおお!おがあじゃああん!!たじげでええ!!」 「ゆううう…がまんしてね、もうすぐまりさがごはんさんをもってかえってくるよおお!」 「までないのじぇええ!ごはんじゃんたべたいい!あまあまだべだいいい!!」 「れいみゅもあまあまあああ!あばあばああ!ゆびいいいいざむいいい!!」 「ゆあああ!まりざああ!!なにじでるのおおお!!このままじゃおちびじゃんがあああ!!」 ついに親のれいむも子ゆっくり同様に泣きわめきだした、子育てのうまさを自称するれいむ、 本来なら子供を制御するのが役割のはずだが所詮はこんなもの だがそれも無理はないことかもしれない、一昨日ひからびたパンの耳、おそらくはサンドイッチショップが ゴミ出ししたときに偶然落ちた数本を、これまた運良くつがいのまりさが持ち帰って以来何も口にしていなかった、 これでは燃費の悪い子ゆっくりはおろか、成体のゆっくりでも不満が高まるのは当然だった れいむのつがいであり、二匹の親でもあるまりさが狩りから帰ってくるのを待ち続け 哀れで無様な三匹はゆんゆんぎゃあぎゃあと耳が腐るようなコーラスを奏でだした 三匹は知るよしもないが、予定ではた・く・さ・んのごはんさんを持ち帰るはずのゆっくりまりさが戻ることはけしてない なぜか、 最強の父親(自称)狩りの名人(自称)であるまりさは 三匹がいる場所から徒歩で4~5分ほどの場所、公園脇のゴミ収集場所付近の路上で 中身のアンコをぶちまけて自慢の黒い帽子ごとぺちゃんこになっているからだ その日まだ回収前の生ゴミの袋に運良く出くわしたまりさは、のらゆっくりの悪行の一つであるゴミあさり すなわちゴミ袋を枝で切り裂きまんまと生ゴミの狩りに成功したのもつかの間、 後ろから近づいてきたゴミ収集車に挽き潰されたのだ ゴミ収集の作業員は今年一番の冷え込みの中、最後の収集場所のゴミを回収するのに夢中だったのと 日々の疲労も重なってまりさを挽き潰したことに気づかなかった その上まりさが食い破ったゴミ袋から生ゴミがあふれ出していため その後始末に追われて悪態をつきながらその場を走り去った 誰かが気づけばまりさの死骸もやがて処分されるかもしれない あるいはカラスの餌か いずれにしろゴミとしての終わりをむかえることだろう そんなことになっているとはかけらも想像できない、残された大小の汚れまんじゅう三匹は相変わらず泣き続けていた 「…ゆええ…おなぎゃずいだ…ゆええ…ゆええ…」 「ゆびいい…ゆっゆっ…」 変わったことと言えば子ゆっくりの鳴き声がだんだんか細くなったことだ、 泣きわめいたことで残り少ない体内餡がつきかけているのだろう れいみゅとまりちゃ、ギョロギョロとした眼ばかり大きい典型的な栄養失調の顔が力なく地面に近づく 「おじびじゃああん!じんじゃだめだよおおお!まりざあああ!!なにじでるのおおお!!!おじびがあああ!!!」 れいむはといえばいよいよ危ない我が子の状態に動揺し絶叫した 「おじびじゃんがじんじゃうう!はやくなにがたべさせないど!!ゆうううもうこれじがないよおう!!」 れいむは何かを覚悟したような表情になると今まさに死の淵にある子供達に叫んだ 「おぢびじゃん! こうなっだらおかあさんはおたべなさいをするよ!! おかあさんをたべてまりさががえってくるまでがんばっでねええ!!」 「ゆうう…おがあじゃ…」 「ゆっくじ…ゆゆ」 子まりさはさすがに母親の爆弾発言に顔を上げて何かを言いかけるが、 子れいむのほうは早くも非ゆっくち症の発作を起こしかけているらしく言葉が出ない 「まりざがかえってきたらつだえでねええ!!れいぶは…れいむは まりさのこともおじびじゃんのこどもだいすきだったってえええ!!!」 涙で顔面をぐしょぐしょにした薄汚い醜悪な笑顔浮かべながられいむは我が子に湯呼びかける 「おかああじゃああん…ゆっぐじいい…」 子まりさがかすれた声で絶叫する、子れいむもまたのろのろと顔を上げて何とか母親のほうを見上げた 「さあ、おたべなさなさぎゅびゅぼ!!」 我が子に最後のほほえみをむけると「おたべなさい」と叫ぼうとした親れいむ だが言い切る前に額の部分が爆発したように弾け両目が勢いよく飛び出した そして涙とよだれだらけの小汚い顔に、情けない表情を浮かべた子ゆっくりのれいむとまりちゃに、 親れいむの皮膚が餡子が髪の毛がお飾りが破片となって降りかかった 「やったー!」 「すげえ!ストライクじゃん」 当然といえば当然だがゆんゆんぎゃあぎゃあ大声で泣きわめいていたために、 ゆっくりの最悪の天敵、小学生悪ガキボーイズを呼び寄せてしまったのだ 親れいむの顔が爆発したように砕けたのは二人組のバッドボーイズの一人が投げた小石が、 みごと命中したためだった 「ゆっ…ゆび?…」 「お…きゃあしゃ…ゆっ?」 子ゆっくり二匹は状況が飲み込めず目の前にあるかつては母親だったもの、 いまは物言わぬ崩れまんじゅうをしばらくの間馬鹿面で見つめていた 「…お…おぎゃあああじゃああ!」 「にゃんでぇぇ…!」 ようやく事態が飲み込めた二匹は絶叫した、なんで、どうして、 お食べなさいをして自分たちを助けようとした母親が目の前で無惨な骸と化したのかと 「おきゃ…うげえええ…くじゃいいい…」 子れいむが惨殺死体となった母親ににじり寄る、 だがその瞬間弱った体をビクンと大きく震わせると激しく嘔吐を始めた ゆっくりだけが敏感に感じ取る例の死臭を嗅いだためだ、 そして元々餓死しかけていた子れいむにとってそれは致命的なダメージだった 「げええ…げえ…もっちょ…ゆ…」 体内のなけなしの餡子をちっぽけな中枢餡とともにあらかたはき出してそれきり子れいむは動かなくなっていた 「あれ、なんだよ、小さいの一匹しか残ってないぞ」 「ほんとだー どうすんのこれ」 そこら中に小汚い皮とアンコが散乱した惨状に顔を見合わせる子供達 「どぼじで…」 「あん?」 たった一匹残った子まりちゃが薄汚い泣き顔で二人を見上げ叫んだ 「どぼじでごんな…まりちゃのおきゃーしゃんといもうど…なんでえええ!」 瀕死の状態のまりちゃは精一杯の声を張り上げて、この理不尽な仕打ちを糾弾した 「なんでごろじだのおお! まりちゃだちなんじもわりゅいごどじでないでしょおおお!」 「うるせーよ」 スニーカーのつま先で石を投げた少年の方が軽く子まりちゃを蹴り転がした それだけでコロンと文字通り石ころのようにころがる子まりちゃ 「いびゃいいい!!」 「おまえらがぎゃあぎゃあ喚くのが悪いんだよ! うるせえんだよ!ゆっくりは!」 「そうだそうだ!ゆっくりはうるさい!ゆっくりは死ね!」 「いびゃいいい!ゆっゆっ…」 泣きわめく子まりちゃをつま先を器用に使って潰さない程度の力加減で転がす二人 子供達にとってはじゃれているに等しい行動だが、とうの子まりちゃにとっては暴力の雨あられだった 餓死寸前の子まりちゃの体力はあっという間に尽きていく 「…ゆっ…ゆっ…」 ついに息も絶え絶えの子まりちゃはぐったりとうつぶせのまま小刻みに震えるだけとなった 「あーもう死ぬな こいつ…」 「もろい!もろすぎる!ゆっくりまんじゅう!」 「ギャハハハ」 「でも…この死骸片付けないと怒られるよね」 「う…」 ゆっくりを殺しても潰してもいいけれど後片付けはちゃんとする、 それが彼らの通う学校を含むこの街のルールだった しかし誰だってゆっくり殺しは大好きだが、小汚い死骸を片付けるのは気が進まない 思わず顔を見合わせる少年二人 「そうだ…どうせ片付けるなら面白くやろうぜ」 「えっ? どうやって?」 「ちゃっちゃらっちゃーちゃーちゃー ポポポポーン オレンジジュースううう!」 「あれ、給食に出てきたやつじゃん 飲まなかったんだ」 「これまずいメーカーのだからな まあみてろ」 そういうと石を投げた少年はジュースバックを開けてマジで死んじゃう5秒前の子まりちゃに振りかけた 「…ゆ…ゆゆゆ…なにこれ!あまあま!あばあばだああ!まりちゃふっかつうう!だいふっかつうう!」 少量のオレンジジュース、ゆっくりにとっての万能薬、が体にしみこんだ途端、 あれほど惨めったらしい顔と姿の子まりちゃに劇的な変化をもたらした 「まりちゃはふっかつしたよお! ふじみでごめんねえええ!」 ぴょーんと飛び上がるとドヤ顔で、元気いっぱいの声で叫ぶ子まりちゃ、 それを見下ろす少年の目は怒りのあまり瞳孔が開ききっていた そのまま足を振り下ろし子まりちゃを一気に踏みつぶしてしまってもおかしくなかった だが 「申し訳ありません まりちゃさまあ!」 「ゆ?」 オレンジジュースを振りかけた方の少年が棒読みで叫ぶと驚いてその姿を見上げる子まりちゃ 「ゆっくり反省しましたー(棒) 今のジュースはお詫びの印ですー(棒)」 「ゆゆ…やっとはんせいしたんだね! ほんとならさいきょうのまりちゃが えいえんにゆっくりさせるところだけど まりちゃはか・ん・だ・い・だからふたりとも ゆるしてどれいにしちぇあげるね」 偉そうにふんぞりかえって大声で宣言する子まりちゃ オレンジジュースを使った少年の肘をもう一人の少年が小突いて「正気なの?」と小声で訪ねる それに片笑いで目配せすると「まりちゃさまー(棒)どれいにしていただくまえにー(棒) くそれい…おかーさんといもうとさんをすて…まいそーしてあげたいのですがー(棒)」と 抑揚のない声で言う少年 その微妙な様子にもちろん馬鹿で調子乗りの子まりちゃが気づくはずもない 「ゆっ! そうだよ! つみほろぼしにおはかをつくってね! それからまりちゃをつれてかえってかいゆっくりにしてね! そしたらあまあまをいっぱいもってきてね! けーきしゃんじゃないとせーさいするよ! それからびゆっくりもよういしてね! それから…」 べらべらとキンキン響く耳障りな声で虫のいい要求を繰り返す子まりちゃ 二人の少年はこめかみの血管がぶち切れそうになりながら、 それでも一人が子まりちゃを片手に乗せ もう一人の子まりちゃを蘇生させた方の少年が 少し離れたところに設置されている ゆっくり専用ゴミ箱備え付けのスコップを取りに走った 「よっこらしょ!結構重いなあ」 「ゆ! なにしちぇるの! まりちゃのおかあさんといもうちょ もっとていねいにあつかうのじぇ まったくつかえないどれいなのじぇ」 ついさっきまでの瀕死の状態は嘘のように、ゆっくり特有の根拠のない尊大さと 愚鈍な横柄さを振りまきながら少年の手のひらで喚き散らす子まりちゃ 背を向けてスコップで死骸を掬い上げて 専用ゴミ箱に放り込む少年の肩が小刻みに震えていた 怒りが憤怒の感情がその小柄な体を締め付ける 「おわりましたー(棒)まりちゃさまー(棒)」 作業を終えて振り向いた少年は能面のような顔と抑揚のない声でそういった その怒りのゲージが頂点に達している雰囲気は さっきから子まりちゃを手のひらにのせたままで いい加減かったるくなってきたもう一人の少年が思わずひるむほどだった が 馬鹿という小麦粉の皮がアンコをくるんでうごいているのがゆっくり その中でもさらに馬鹿の最右翼である子まりちゃが気づくはずもなかった 「おそいのじえええ!つかえないどれいなのじえええ! もういいからおまえはあまあまもってこい!そしたらすぐしぬのじぇ!」 大声でよだれをまき散らしながらわめき散らす子まりちゃ それをよそに少年二人は無言で頷きあうと、子まりちゃを乗せて運んでいた少年がその手のひらをくるりと返した 「ゆ!? まりちゃ!おしょらをとんでるのじぇ!まりちゃはてんしにうまりかわ ぶぎょ!!」 聞いただけで激怒しそうな台詞をともに落下するこまりちゃ そしてアスファルトの上に顔面から着地した 「ゆ…ゆ… ゆぎゃあああ!まりちゃのしんじゅもうらやむはぎゃあああ!!」 黄ばんだ飴細工の歯が何個か折れて転がり、痛みと衝撃でまりちゃは転げ回って泣きわめく 「なにずるうだじぇええ! おまえびだいなくぞどれいはすぐしぬんだじぇええ!」 自分を落とした少年を短いお下げで指しながらわめき散らす子まりちゃ 「まりささまー だいじょぶですかあああ(吹き出しながら)」 そういってまたオレンジジュースを少量振りかける 「ゆゆっ! まりちゃふっかつ! だいふっかつうう!」 「ああうぜえ」 子まりちゃがドヤ顔で再び叫ぶとすかさずその後頭部をつま先で蹴り転がした 「いだいい!」 無理もないことだが怒りのあまり力加減を間違えた少年 衝撃で子まりちゃの右目が飛び出して転がる 「まりちゃのおめめがあああ!しんじつをみつめるたかのめがああ!」 「鷹が聞いたら泣いて怒るぞ」 「まりささまーだいじょうぶですかあああ(嘲笑しながら)」 また降りかかるオレンジジュース 「ま…まりちゃふっかちゅ…」 さすがに飛び出した右目は元に戻らないがそれでもヨロヨロと起き上がろうとする子まりちゃ 「ああうぜえ(爆笑しながら)!」 「ゆびょ!」 少年のつま先が今度は子まりちゃの顔面に突き刺さる、 その衝撃で残りの歯が砕け散り薄汚れた黒帽子が吹き飛んだ 「まりちゃのひゃがああ ゆっくりじだおぼうじぎゃあああ!」 転がった帽子をすかさず踏みつけ、その足を右に左にスイングさせる少年、 ナイスアシスト! 「まりちゃさまーだいじょうぶです ぶはははは」 降り注ぐオレンジジュース 「まりじゃ… ふっがじゅ…」 「ああうぜえうぜえ」 げしげし どぼどぼ まりじゃ…ふっか… げしげし どほどほ ふっかじゅ… げしげし 「…ゆ…ゆ…」 10分後 そこに調子こいてふんぞり返っていた子まりちゃの栄光の姿はなかった 代わりに泥だらけの傷だらけ 歯は残らず砕け散り両目が吹き飛び 自慢(笑)の金髪が斑はげになり、 お飾りもお下げも失った哀れな痙攣まんじゅうがいるだけだった 栄枯盛衰世の習い 驕るまりちゃは久しからず 「あージュースもうねーな」 「でももうジュースかけてもだめだろうね」 「ゆ…ゆぎ…」 「結構楽しめたな またやろうぜ」 「…ゆ…ゆ…」 「そうかそうか まりちゃも賛成か」 「…」 そしてゆっくりゴミ箱に心底汚そうにつまみ上げたこまりちゃを放り込むと 「せめてもの慈悲じゃ…」と吹き出しながらちょっぴり残ったジュースのしずくを ゴミ箱に振りかけ大笑いで駆け出す少年達 そのすがすがしい後ろ姿が遠ざかったあとゴミ箱の中では小さな奇跡が起きていた 降りかかった微量のオレンジジュースが危篤状態の子まりちゃの意識をわずかにとりもどし、 「もっちょゆっぐりじだかっじゃ…」 とテンプレを呟いてそれきり二度と動かなかった 奇跡終了ー おしまい
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「まりちゃはちゅよいんだじぇ!まりちゃはどしゅなんだじぇー!」 ………なんだよこいつ? へへっ!面白いだろ?この赤まりさ、自分の事ドスだと思ってるんだぜ! 「やい、くちょにんげん!まりちゃはあまあまがたべたいんだじぇー!はやくもってくるんだじぇ!」 ドスっていうより、ドゲスじゃないのか? ってか、何でこいつはこんなに得意そうなんだよ? ただでさえ、うぜぇ赤まりさなのに、うざさが上がってる気がするけど? 馬鹿だなー。 それが良いんだろ? 勘違いさせて調子に乗らせてから、地獄に落としてやるのが良いんだよ! 「にゃにぐじゅぐじゅしてるんだじぇ!はやくちないちょ、どしゅしゅぱーくをおみまいしゅるのじぇ?」 ほら、面白いだろ?ドススパーク撃てる気になってるんだぞ? こいつがいくら頑張っても、精々出るのはうんうんかしーしーするくらいなもんだろ? ほら、撃ってもかまわないぞ?やってみろよ? 「ゆうぅぅぅ!まりちゃ、おこっちゃよぉぉぉ?!どしゅ、しゅぱーきゅ! ………どうなんだじぇ?いちゃい?あやまっちぇもおしょいよ!」 あーだめだ。 俺、こういうのはすぐ潰したくなる。 俺には合わないわ… そうか?じゃあ、そろそろ潰しちゃおうか? いや、どうせ殺すなら苛めようか? 「ゆう?どうちゃんだじぇ?まりちゃのどれいになるきに………」 「ゆびゃぁぁぁん!いちゃいんじぇぇぇぇぇ!やめるんだじぇぇぇぇ!どしゅしゅぱーくうちゅんだじぇぇぇ?!」 はははっ!出てるのはドスしーしーだろ?まりちゃは強いんじゃなかったの? ドスなんでしょ?ドスなら人間さんをやっつけてよー。 「やめちぇぇぇぇ!まりちゃのおしゃげしゃんひっぱらないでぇぇぇ!ゆびゃぁぁぁん!おぼうしかえしちぇぇぇ!!」 ドスだったら、自分で何とかしてみろよ! ったく、ドスがそんなに泣くなんて、まりちゃは弱ドスだなー。 「まりちゃはちゅよいんだじぇー!だからいじめにゃいでぇぇぇ!いちゃいのいやなんだじぇぇぇぇ!!」 ほらほら、雑魚ドスまりちゃちゃん。 頑張って抵抗しないと潰しちゃうよ? 「やめちぇぇぇぇぇ!きょわいんだじぇぇぇぇ!おきゃーしゃ、たしゅけちぇぇぇぇぇ!!」 ドスがお母さんだってさ。 可愛いドスでしゅねー、まりちゃちゃん。 「ゆびぇぇぇぇん!まりちゃ、どしゅやめるんだじぇぇぇぇぇ!だからもうやめちぇぇぇぇぇ!!」 完 徒然あき
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『まりちゃの未来』 7KB 不運 飾り 赤ゆ 人間なし 独自設定 ネタ被りが怖いです まりちゃの未来 虐待はありません。 ゆっくりが死にません。 なんだか俺設定風味です。 それでもよろしければどうぞ。 楽しんでもらえれば幸いです。 まりちゃは今とてもゆっくりとしていた。 暖かな母の温もり。 優しく包み込むような母の声。 凛とした希望に満ちた父の声。 恐れも、苦しみも、悲しみも、飢えも無い世界で、まりちゃは微睡んでいた。 --ゆぴー。まりちゃはゆっくちしちぇいりゅにょじぇ。 --きょきょはちゃいきょっうのゆっくちぴゅれいしゅにゃのじぇ。 --きょんにゃゆっくちぴゅれいしゅをもっちぇるまりちゃは、えりゃばれちゃゆっくちにゃのじぇ。 まりちゃは与えられた環境を、思う存分享受していた。 暖かく、柔らかく、ただただゆっくりとしていられる場所。 そんなところが本当にあれば、それはゆっくりにとってまさしく桃源郷ともいえる、理想のゆっくりプレイスだろう。 だが本当はそんな場所は、この世界には存在しない。 この世界はそんなに優しくないのだ。 ……ただ母の胎内を除いて。 そうこのまりちゃは出産を母の胎内で待つ赤ゆっくりであった。 当然何時までもこの場所に、留まれるものではない。 恐れと、苦しみと、悲しみと、飢えに満ち、それでも希望という名の未来が待つ、外の世界へと旅立つ日がくる。 だがまりちゃはそんな日が来るとは露とも考えず、ただただゆっくりとしていた。 ついにその日が来た。 まりちゃの中にある中枢餡の本能が目覚めを呼びかけ始めた。 それは誕生を祝福するかのような、優しく柔らかな呼びかけであったが、 --うるちゃいんだじぇ、まりちゃはきょきょでゆっくちしゅるんだじぇ。 今のゆっくりを手放したくないまりちゃにとって煩わしいだけだった。 しかし自分の中の中枢餡からの呼びかけは絶え間なく続く。 本能の呼びかけが次の段階に入った、継承記憶の開放である。 ゆっくりにとってゆっくりする事は本能が教えてくれる。 しかし本能からくるゆっくりは自己のゆっくりだけで、そのままだとわがままなゲスが生まれるだけだ。 それを修正するのが両親から引き継ぐ記憶、継承記憶である。 もちろん全ての記憶が継承されるわけでは無いし、生まれてくる子に個体差もある。 そして一番重要な両親の資質、ゲスの両親からは碌な記憶しか引き継がない。 善良な両親なら生き延びてきた経験が、有用な記憶として継承されるだろう。 このまりちゃの両親は、善良で優秀な個体で運がよかった、何度も死ぬような目に遭いながらも生き延び、 普通のゆっくりならば、その餡子脳で上書きされるようなつらい記憶も、生きるための大事な知識として持ち続けていた。 しかし、ぬくぬくと大きくなってきたまりちゃにとって、その記憶は強烈過ぎた。 親姉妹が、仲間達が、おちびちゃん達が、惨殺される記憶。 人間に、鳥に、猫に、犬に、捕食種に、はてはゲスな同族に惨殺される恐怖の記憶。 もちろん幸せな記憶も含まれていたのだが、今まで快適な環境で幸せだけを感じてきたまりちゃにとって、 恐怖の記憶は、今まで経験したことが無く、まりちゃに恐慌を起こさせるには十二分すぎた。 --ゆぴー、なんなにょじぇー。きょれはなんなにょじぇーー。 --まりちゃをゆっきゅりさしぇろーー。きょんなにょはいやじゃじぇーー。 --きょわい、きょわいんだじぇーー。おしょとはいやだじぇーー。 最早まりちゃは外の世界に対し恐怖からパニックを起こしていた。 そんな時、 『まりさのかわいいおちびちゃん、おとーさんがいーっぱいすーりすーりしてあげるのぜ。 かりのしかただっていーっぱいおしえてあげるのぜ。だからがんばるんだぜ、まりさのかわいいおちびちゃん。』 父の愛情に満ちた力強い励ましの声が聞こえた。 『れっ、れいむのかわいいおちびちゃん、おかーさんっ…がペーろぺっろして…あげるよ。 いっしょにっ…ゆっくりしようね。だっ、だからがんばってね…、れっ、れいむのかわいい…おちびちゃん。』 母の慈愛に満ちた優しい励ましの声が聞こえた。 まりちゃは理解した。自分は望まれて生まれるのだと。 絶望の世界ではない、希望に満ちた未来へと生まれるのだと。 この暖かい場所を離れるのはつらいけど、父と母によりそって温もりを分かち合える。 「きゃわいいまりちゃがちゅてきにゆっくちうみゃれるよ。」 まりちゃが生れ落ちることを決意し初めて声をあげた時、まりちゃの両目が開いた。 そこは暗い場所であった。 そこには希望という名の未来はなかった。 視線をめぐらすと、産道が開いているのだろう明るい光が見えた。 その光にまりちゃは未来を見た気がした。 両親と寄り添ってゆっくりしている自分。 沢山の友達と一緒に跳ね回っている自分。 美ゆっくりと恋をしている自分。 愛する妻と可愛い子供たちに囲まれている自分。 そんな希望に満ちた未来。それが光のむこうで自分を待っている、そんな予感がした。 「まりちゃはうみゃれるよ。」 もう一度呟き、まりちゃは光へと向かった。 だがまりちゃは、希望に満ちた未来を望むあまり焦り過ぎたのだ。 まりちゃは這いずることなく、そのまま産道に向かってしまっていた。 産道はそんなに広くは無く、本来頭から這いずって、母の胎動の力も借りて進むべき狭き道である。 「ゆぴっ。」 当然産道にもぐりこむことも出来ず、跳ね返され倒れてしまった。 しかしその失敗がまりちゃの頭を冷やした。 「まりちゃとちたきょとが、あちぇりすぎたんだじぇ。」 まりちゃが再度もぐりこむために、起き上がろうとしたその時、胎内が蠢き始めた。 胎動が始まったのである。 「おかーしゃんが、てちゅだってきゅれてりゅんだにぇ。」 母の愛に感動して打ち震えているまりちゃの目に意外なものが映った。 リボンの付いた黒いトンガリ帽子である。 --なゃんであんなゃときょろにおぼうちがありゅの? --きょきょにはまりちゃいぎゃいいなゃいのに? --じゃああれはだゃれのおぼうち? --まりちゃのおぼうちとおにゃじだね、でみょありぇ? --きょきょはまりちゃしきゃいにゃいよ、ありぇ? --まりちゃしかいにゃい?まりちゃのおぼうちとおにゃじ? --ありぇ?ありぇ??ありぇ???ありぇ???? ここまでたっぷりと時間をかけて、ようやくまりちゃは解答を得た。 「ゆぴーー。まりちゃのちぇかいいちにょおぼうちがーー。」 あわてて帽子を取りに戻ろうとしたが、何故か起き上がれずあんよも動かなかった。 「ありぇ、にゃんでうぎょけにゃいにょ?」 まりちゃが不思議に思い、視線をあんよの方に向けると、あんよが産道に飲み込まれていて、動くことが出来なかった。 これは母親のれいむが初産ではなく、出産のコツをつかんでいた為に、効率よく胎動をコントロールすることが出来たことと、 まりちゃが思考に時間をかけすぎたことが原因であった。 まりちゃは慌ててあんよを引き抜こうとしたが、最早あんよはがっちりと挟まりピクリとも動くことは無かった。 「ゆぴーー。あんよしゃんはにゃしてぇにぇ。」 まりちゃはじたばたと足掻くが、あんよが抜ける気配は無い、それどころかじわじわと体が飲み込まれていく。 それでも諦め切れない、いや諦めるわけにはいかず、まりちゃは舌を伸ばしたり、おさげを伸ばしたりして、何とか帽子を回収しようとしていた。 「まっちぇね。おかーしゃん、まっちぇね。まりちゃのおぼうちが。まりちゃのおぼうちが。」 必死になって母親に呼びかけるが、胎動は止まる気配すらみせず、まりちゃを飲み込んでいく。 もう事態が好転することは無いだろう、体の半分が飲み込まれていた。 まりちゃはまだお帽子を回収しようと頑張っていた。 だが届かない。まりちゃの未来が詰まったお帽子には、最早届かない。 諦め切れないまりちゃは、お帽子に呼びかける。 「まりちゃのおぼうちゆっきゅりしにゃいでも…」 ついに口までもぐりこんでしまい喋れなくなる。 もはやまりちゃに出来ることは、顔が飲み込まれるまで、涙でかすむ目で大事な大事な自分の帽子を見つめるだけだった。 自分の思い描いた未来が、お帽子とともに自分から離れていってしまう。 まりちゃの目は絶望の色に染まっていた。 ついにその目も飲み込まれてしまった。 「まりさ。うっ、うまれるよっ。おちびちゃんが、うまれるよっ。」 「だいじょうぶだぜ。ちゃんとうけとめるんだぜ。あんしんするんだぜ。」 すぽーんと軽い音と、ぽすと柔らかい音が続けて鳴った。 「れいむ、おちびちゃんはちゃんとうけとめたのぜ。」 「ありがとう、まりさ。」 「「それじゃ、せーの。ゆっくりしてね、おちびちゃん。」」 お飾りの無いゆっくりは差別される、たとえ両親に守られようともそれは変わらない。 まりちゃはもう友達もできない、番もできない、おちびちゃんもできない。 まりちゃの未来は永遠に失われてしまった。 赤ゆ言葉がうまく使えてない気がする。 まだまだリハビリ中。 文章さんゆっくりしないで生えてきてーー。 前作で二ヶ月ぶりって書いたけど よく見ると三ヶ月ぶりだった。 前作で付け忘れた過去作達 anko2457 野生の条件 anko2459 好敵手 anko2467 花壇の罠 anko2487 サボテンとれいむ anko2494 感情の色 anko2512 ある研究員の悩み anko2565 俺のちぇん anko2595 テーブルバイブレータ anko3088 まりさのおぼうし
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もりに、あるゆっくりの群れに人間が来た 人間は奥に行き、また群れがいたそこなかの他のまりちゃとは髪色や帽子が違う子まりちゃに目をつけ、ガスを撒き散らし、ゆっくりたちを眠らせた。 もりを出た人間、うしろから「たいへんだぜ!おちびを盗まれたあ!」「「な、なんだって⁉︎」」 人間は車に乗りパワーウインドウを開いて、子まりちゃを片手に 『わっはっはっはっ、子まりちゃはいただいた! さらばだ、ゆっくり諸君‼︎ さらば‼︎ うあっはっはっはっはっあーはっはっはっ』 車は走り去っていった。
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『まりちゃの冒険』 19KB いじめ 自業自得 変態 妊娠 共食い 野良ゆ 赤ゆ れいぱー 現代 人間なし とりあえず、どうぞ 『まりちゃの冒険』 日も高い昼間。 暖かい日差しが降り注ぐそんな日に、とある公園の片隅にあるとあるダンボールに住むゆっくり一家がいた。 「ゆ、おきゃあしゃんはしゅーやしゅーやねてるんだじぇ!」 「ゆゆ! しょうだね! まりちゃ!」 ダンボールの中で騒いでいるのは先ほどの二匹の赤ゆっくりのまりちゃとれいみゅ。 ピンポン玉程度のまだまだ小さい赤ゆっくりである。 二匹の母親のれいむは二匹がうるさく騒いでいるにもかかわらずグースカと寝ている。 「ゆゆ~ん、これきゃらまりちゃはぼうけんしゅるんだじぇ!」 「ゆゆ! れいみゅもきれいにゃたきゃらものをしゃがしゅよ!」 赤ゆっくりの二匹は遠くを知らなかった。 いつも親の管理下で近所を遊ぶだけ。 父親のまりさはいつも誇らしげに狩りの出来事を話している。 二匹はそんな外にそろってあこがれた。 そんな二匹の憧れへの妄想は留まることを知らない。 綺麗な宝物が外にはあり、美味しいあまあまがある。 そしてきっとゆっくりできることばかりなのだろう。 そんな都合のいいことばかり思い浮かんだ。 きっと世界は自分たちを祝福していて、この世は素晴らしくゆっくりできることばかりだとそう信じて。 そうして特に考えもなしに好奇心のままに親の目をかいくぐり外へ冒険に行くという選択を取った。 好奇心は猫をも殺す。 そんな言葉があるのだ。 猫より遥かに脆弱で、比べるまでもなく愚かなゆっくりが好奇心をむき出しにすることはもはや地獄に行くしかないだろう。 そんなことはつゆ知らず、二匹は呑気に外に出た。 「ゆわー! ゆっくちしてりゅんだじぇ!」 「しょうだにぇ! とってもゆっくちしてりゅよ!」 親が見ていない外は何故がとてもゆっくりしていた。 何故だかそんな気分になったのだ。 ただの気のせいだろうが。 「ゆっ! じゃあ、あっちにょほうにいくんだじぇ!」 「わきゃったよ!」 まりちゃが適当に決めた方へ二匹は進む。 「ゆゆ~ん、まりちゃはぼうけんおうにゃんだじぇ~、とってみょつよいんだじぇ~」 「ゆ~ん、あまあましゃん~、ゆっくちちてにゃいででてきちぇね~」 二匹は能天気に歌いながら前進する。 冒険と称する二匹には全てが広大なものに見えた。 赤ゆっくりにとっては大きく見える地面の亀裂を見れば、崖のように大きく裂けているかのように騒ぎ。 そこらに生える雑草も始めてみる様な凄い草に見え、大発見だと喜んだ。 特に考えもなく進み続けた二匹の歩みは続いた。 「ゆぅ! にゃんてすぎょいぼうけんにゃんだじぇ、だいはっきぇんのれんじょくなんだじぇ!!」 まりちゃはそこらにある景色をまるで未開の地を初めて切り開いている気分だった。 しかし、付き合わされるれいみゅは冒険が目的なのではない、綺麗な宝物とあまあまが目的であり、珍しいモノを見る興奮もすぐに冷めてしまった。 それにより冒険自体に興奮するまりちゃよりも飽きが来てしまい、れいみゅが疲れた表情でまりちゃに言う。 「まりちゃまりちゃ、れいみゅもうちゅかれたよ、おうちきゃえりたいよ……」 「ゆ? なにいってりゅんだじぇ! これきゃらもっちょすぎょいはっけんがまりちゃをまっていりゅんだじぇ!」 興奮しきりのまりちゃはれいみゅの言葉に全く耳を貸さない。 「ゆぅぅ~~~、れいみゅちゅかれたんだよ! もううぎょきたくにゃい!」 れいみゅもまたまりちゃの意見なんて何のその、自分の意見をごり押ししようとする。 「ぷくぅぅぅ! そんにゃわがままいうにゃんて、まりちゃおこりゅんだじぇ!」 「ゆ、ゆぴぃぃぃぃぃ!!! ごめんにゃしゃいぃぃぃ!!」 聞きわけの無いれいみゅにまりちゃは怒りの表現であるぷくーを行う。 赤ゆ同士のけんかの場合、どちらが先にぷくーするかによってほぼ結果が決定する。 やられた方の心は簡単にへし折れるからだ。 「ぷひゅるる~、ゆふん、まっちゃくれいみゅはよわよわなんだじぇ!」 「ゆっぐゆっぐ……」 冒険の一幕に水を差されたまりちゃはここぞとばかりにれいみゅに不満をぶつける。 「いちゅもいちゅもまりちゃのごはんしゃんがおおいときゃおかあしゃんにいったりして あんよもおしょくてうんうんもくしゃいよわよわれいみゅなんてだめだめにゃんだじぇ!」 「ゆぎゅぎゅ……」 まりちゃは日ごろの不満を思い出す。 いつもいつも、母親のれいむは同種であるれいみゅを可愛がっていた。 露骨ではないが、我が儘はいつもれいみゅ優先であり、美味しそうな餌はいつもれいみゅの方が多かった。 駆けっこをして何度も勝ってれいみゅが泣くとまりちゃはいつも怒られた。 そして、まりちゃは思い立つ。 「ゆふん、まりちゃはこれきゃらぼうけんをつづけるんだじぇ! よわよわであんよのくしゃいれいみゅはそこでずっとにゃいてるといいんだじぇ!」 まりちゃとしては、そこで反省していろと軽い意味でそう言った。 しかし、それはれいみゅにとっては死刑宣告にも近い。 「ど、どぼぢでぞんにゃごどいうのぉぉぉぉぉ!」 れいみゅの体力はもうほとんど残っていない。 休み休みでようやく帰れる程度であろう。 しかしそれも二匹で楽しいことを語り合いながらの話だ。 一匹では酷く心細い。 その心細さがれいみゅの体力にまで影響するはずだ。 そのことを知ってか知らずかれいみゅは一匹残して先に進もうとするまりちゃを酷いと思った。 「ゆ! じゃあ、れいみゅはそこにいるといいんだじぇ!」 まりちゃはそう言うと、すたこらさっさと先に進んでしまった。 いきなり行ってしまったまりちゃにれいみゅは反応しきれず、固まった。 心のどこかで、きっとまりちゃは自分のことを慮ってくれると思っていたからだ。 しかし相手は自分が一番の赤ゆである、そんな気が使えるなら口に出すはずの単純ななまものだ。 「ゆ、ゆぇ! まちぇ!」 まりちゃの姿が消えた頃、ようやくれいみゅは再起動する。 まりちゃが向かったであろう方向へ、しかしあんよはもつれ地面に熱いちゅっちゅを交わす羽目になった。 地面も災難である。 れいみゅはボロボロと涙を流し始める。 痛みと辛さと寂しさで、れいみゅの視界はぼやけにぼやけた。 「ゆ、ゆぐゅ、ま、まりぢゃぁぁぁぁぁっぁ!! まっぢぇえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! どぼぢでぇぇぇぇぇぇ!!!!」 汚い面に砂糖水の涙と涎で更に醜く化粧し、れいみゅはただ一匹その場に取り残されたのだ。 「ゆびゃぁぁぁぁぁぁ!!! まりぢゃぁぁぁぁ!! いっぢゃやじゃぁぁぁぁ!! ゆびゃぁぁぁぁぁぁあ!!!」 れいみゅは泣き喚く。 泣けばいつも親のれいむかまりさが慰めてくれる。 しかし、どれだけ泣き喚いても何も来なかった。 「ゆっぐゆっぐ……」 れいみゅは泣き疲れ、そのまま眠ってしまった。 「ゆわぁー! すごいんだじぇ!」 まりちゃはそんなれいみゅのことなんてつゆ知らず、ずんずんと奥へ進んでいった。 何が凄いのかよくわからないまま、とにかく凄いと言い続けるまりちゃ。 流石にもう真新しいモノは何も無いのだが、それでも言うのだ。 しかしそれでも限界はある。 「……もうあきたんだじぇぇぇぇぇぇ!!!」 元々忍耐なんて毛ほども存在しないのだ。 所詮一つの公園なのだ、赤ゆっくり程度の移動範囲でそうそう新しいモノなんて連続で見つからない。 「ゆぅ、もうおうちかえるんだじぇ……」 帰ろう、そう思い、辺りを見渡す。 「……ゆ? ここはどこなんだじぇ?」 全く見覚えのない光景だった。 先ほどまでは気の向くまま思いのままに歩みを進めていたまりちゃだった、特に何も考えず歩いた結果何処が何処だかわからなくなってしまったのだ。 つまる所迷子である。 「そ、そうだじぇ! れいみゅにゃら!」 と周りを見渡す。 「れ、れいみゅ?」 しかし、れいみゅはまりちゃが何処かへ置いていった。 都合のいいこと以外忘れやすいまりちゃはすっかりそのことを忘れていた。 「ゆ、ゆぅぅぅ…… れ、れいみゅぅぅぅぅぅ!! どこなんだじぇぇぇぇえええ!」 不安に駆られまりちゃは叫ぶ。 しかし返事は返ってこなかった。、一人ぼっちの寂しさがまりちゃの身にしみる。 「ま、まりちゃまいごになっちゃったんだじぇ? ……ゆ、ゆぅぅぅぅ」 不安が不安を呼び、まりちゃの目に涙がたまる。 まりちゃは今までのゆん生で一匹になったと自覚するのは初めてのことであった。 「おとーしゃぁぁぁああああん! おきゃーしゃぁぁああああん!! れいみゅぅぅぅうううう!!!」 不安を打ち消すべく、まりちゃは叫ぶ、しかし臨む返事は一向に返ってこない。 吹く風がまりちゃの不安をさらにあおる。 「ゆ、ゆべぇぇぇえええんん、ごめんにゃじゃいぃぃいいい!! まりちゃがわりゅぎゃっだでじゅぅぅうううう!! もうおねしーしーじまぜんんんん!! うんうんもちゃんとおどいれにじまじゅぅぅぅぅ!! にがにがなくさしゃんもちゃんどだべまずぅぅぅぅ!! わぎゃままいいまじぇんんん!! だきゃら! だきゃら!」 果たして 「だれきゃだじゅけでぇぇぇええええ!!」 その願いは果たされるのか。 「んほっ、かわいいまりさねぇ……」 と、随分と粘着質な声が聞こえた。 「ゆ゛っ!」 その声に反応してまりちゃは後ろを向く。 そこには、一匹の成体ゆっくりがいた。 まりちゃと同じ金髪だが埃を取るための様な癖っ毛ではなく、少し土で汚れているがすっとした直毛。 そしてお飾りにはかちゅーしゃがある。 ゆっくりありすというゆっくりだ。 しかし、普通の理知的なありすとは違い、このありすの血走った目にはいやらしさが込められていた。 不安の渦中にいるまりちゃはそのことに気付かない。 「んほぉ、どうしたの? こんなところでないていて」 「ゆぅ、ま、まりちゃは……」 迷子、そう言えばいいのだ。 しかし、プライドだけは無駄に大きいまりちゃである、見知らぬゆっくりに自分が無様だとは思われたくなかった。 「まりちゃは、ぼうけんしてたんだじぇ!」 そう、嘘をついてしまった。 「んほぉ、そうなの、ぼうけんしているならしかたがないわねぇ……」 しかし、すでにありすはまりちゃが迷子だと看破していた。 アレだけ大声で自分は、迷子だと宣伝していたのだ気付かないのは相当の間抜けだろう。 「そ、そうなんだじぇ!」 言ってからまりちゃは後悔する。 しかし、本当のことを言ったら格好悪い、格好悪いのはゆっくりできない。 「そうなの…… そういえば、さっきれいむをひろったのよ」 「ゆっ!」 そのれいむはもしかしたら、妹のれいみゅかもしれない。 まりさはすぐにそう思った。 そして、更に思いついた。 「ま、まりちゃといっしょにぼうけんしていちゃ、いみょうとのれいみゅかもしれにゃいんだじぇ! まっちゃく、まいぎょになりゅなんてにゃんておばきゃなれいみゅなんだじぇ!」 迷子になったのはれいみゅにしてしまうという事だ。 嘘をつくのはゆっくりできない、しかし、格好悪いと思われるのはもっとゆっくりできない。 格好悪さはれいみゅになすりつけることにしたのだ。 「んほぉ、そうなの! ならありすのおうちへいらっしゃい、あわせてあげるわ」 「ゆっ! わかったんだじぇ!」 「なら、いきましょう、ありすのあとについてなさい」 まりちゃはこれで一安心と思いながらありすの後を追うのだった。 「……んほぉ」 先ほどよりも情欲の色を濃くした目のありすの後を。 ありすのおうちは、まりちゃと同じ、ダンボールのおうちであった。 しかし、内装は全く異なっていた。 草で編まれたベット、床に敷かれたタオル、ゆっくりできるキラキラしたもの、更においしそうな食べ物もあった。 まりちゃはそのあまりにゆっくりしたおうちに驚きを隠せなかった。 「ゆわぁぁぁ!!」 興奮するようにおうちを見るまりちゃ。 「んほぉ、れいむはそのべっとでねているわぁ、そうね…… れいむがおきるまでなにかごちそうするわ」 「ゆっ! わかったんだじぇ!」 おいしそうな食べ物の数々、まりちゃは喜色円満な笑みでその言葉に応答した。 「はい、たくさんあるからいっぱいたべていいわよ」 「ゆわーい!」 並べられた美味しそうな食べ物の数々。 紅い実に、芋虫、柔らかそうな草、今まで数えるほどしか食べたことのないお菓子のカスさえあった。 「まりちゃんのしゅーぱーむーちゃむーちゃたいみゅがはじまりゅよ! ゆっくちいただきみゃーしゅ!」 数々の食べ物に目移りしながら、まりちゃは食べる宣言をする。 「むーちゃむーちゃちあわしぇー! はふっはふっ! ぱにぇ! うみぇえ! がーつがーつ! くっちゃくっちゃ!」 勢いよく食べ物を片付けて行くまりちゃ。 何処にそんなに入るのかと、頬張る姿は全く持って品性のかけらも感じさせない。 ありすはそんなまりちゃをニコニコと見つめている。 「げぇぇぇぷ、ちあわちぇぇぇぇぇ……」 最後のお菓子のカスも食べ終わると、まりちゃは疲れていた反動とお腹いっぱい食べた充実感から睡魔がやってきた。 「ゆぅ…… にぇみゅくなってきたんだじぇ…… しゅーやしゅーや……」 「あら、おねむにはいっちゃたのね、まあいいわ、やっぱりまりさはでざーとよねぇ…… んほぉ、とってもとかいはだわぁ あら、よだれがたれちゃった」 長い舌でたれた涎を拭うと、まりちゃを掴みベットへ運ぶ。 そして入れ替わる様にれいみゅをベットから出した。 「んほぉ、ぜんしょうせんよぉ…… んほぉ、もえるわぁ……」 「ゆひゃぁぁぁ、よくねたにぇ! れいみゅのほうせきしゃんのようなおみぇみぇがぱっちりしゃえるよ!」 そして、直後にれいみゅも目覚めたようだ。 「んほぉぉおぉ!! んほぉぉおおぉ!! おちびちゃんもいいわぁあ!」 「ゆんやぁぁぁぁぁああああ! やめちぇえぇぇえええ!!! まりぢゃぁぁぁあああ、だじゅげでぇええええ!!」 そんな声と共に、まりちゃは目覚めた。 「ゆぅ? にゃんにゃんだじぇ…… ゆっくちちてにゃいんだじぇ……」 あまりにゆっくりしていない叫び声とニチャニチャと粘着質な音。 まりちゃの目覚めは不快だった。 そして、その声の方を向くと、それはあまりにおぞましい光景であった。 妹のれいみゅがありすに背後から貫かれている光景だ。 まりちゃは思考停止に陥り、呆然とその光景を見てしまった。 「んほぉぉぉおお! いいわぁ! そうでしょぉおおお、おちびちゃんんん!!」 「いいわげないでじょぉぉおおお!!」 「んほぉぉおおおお!! つんでれなのねぇぇえええ!!」 「ゆんやぁぁぁああああ!!」 そう、まりちゃを助けたありすはれいぱーだったのだ。 それも狡猾に頭の回る常習ゆである。 ただのれいぱーなら、被害を撒き散らしすぐに制裁されるか勝手にすっきり死になるであろうが、このれいぱーありすは違った。 言葉巧みにゆっくりを自宅に連れ込み、そしてことを成す。 ここは公園でもゆっくりが少ない場所だ、もはやそこは治外法権、れいぱーの独壇場である。 そうこうしている内にありすの動きが徐々に小刻みになっていく。 「んほぉ、んほぉ……」 れいみゅも異変に気付いたのだろう。 涙で腫らした目を見開く。 「ゆ、ゆんやぁぁあああ!! やめじぇぇぇええええ!!!」 れいみゅとありすをつなぐぺにぺにが大きく肥大する。 「んほぉぉおおお!! でるわぁ! でるわぁああ!!」 「ゆ゛ん゛や゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「「すっきりぃぃいいい!!!」」 その叫び声を合図に、二匹はビクンビクンと深くつながったまま震える。 「んほぉ……」 震えが収まると、れいみゅの額からするすると蔓が伸びそれと同時にれいみゅが痩せて行く。 目はくぼみ、皺が増え、そして徐々に黒ずんでいく。 「ど、どぼじでぇぇ……」 蔓はある程度伸びたがすぐに成長を止めてしまい、すぐに実をつけ始めた。 「ゆ゛ん゛や゛ぁ……」 力なくれいみゅは言う、蔓に、その先の実に栄養を絞り取られているからだ。 先ほど行動はゆっくりの生殖行動。 本来は成体ゆっくり同士で行うモノだ。 何故成体同士でやるかというと、母体となるゆっくりが未熟だとへその緒である蔓に子供である実ゆっくりに栄養を根こそぎ取られるからだ。 子供のゆっくりでは実ゆっくりが成長できるほどの栄養を保持していない。 そのため、母体が子供の場合、ほぼ100%そのゆっくりとその子供は死に至る。 少なくとも野良や野生では無理である。 そして、蔓も実も黒ずみ、れいみゅは濁った目でまりちゃを見た。 その目は克明に、どうしてアレほど助けてと言ったのに助けてくれなかったという非難が込められていた。 栄養もなく恨み事を考える力もないれいみゅは、ただ末期の言葉を残して死ぬのであった。 「……もっちょ…… ゆっく…… ち…… ちた…… きゃ……」 完璧に黒ずみ、れいみゅはその短い生涯を終えた。 「れ、れいみゅ……」 れいみゅの非難の目に気付いてか気付かずかまりちゃはガタガタと震えた。 「んほぉ、れいみゅのまむまむもいいけど、まりさがいちばんよぉ」 ねっとりと非常に粘着質な声色そう発言し、ありすは犯し殺したれいみゅから餡子にぬれたぺにぺにを引き抜き、まりちゃと向き合った。 その目は情欲で染まりきり、未だに収まらぬその欲はギンギンになったそのぺにぺにから発せられていた。 「ゆんやぁぁぁあ! くるんじゃにゃいんだじぇぇぇえええ!!」 まりちゃはおそろしーしーを漏らしながら、逃げようと後ろを向く。 だが、あまりの恐怖であんよに力が入らず動かない。 「んほぉ、さそっているのねぇ! いいわぁ!」 はからずとも、まりちゃは尻をブリブリと振り、まるで誘っているかのようにも取れる。 「そーれ! まりさのはじめてをもらうわぁぁあ」 「ゆ゛ん゛や゛ぁあ゛!!!」 ズブリとまりちゃのまむまむには収まりきらないほどの大きさのありすのぺにぺにが半分ほど侵入する。 まりちゃの小さい体躯では、これがあまり体に負担を与えないギリギリのところなのだ。 刺し殺すのはありすの本意ではない、深く突き入れるのを我慢する。 それでもサイズが違う、体を咲くような痛みがまりちゃを襲っているはずだ。 「いじゃいぃいいいい!! ま、まりちゃのばーじんざんがぁぁあああ!!」 まりちゃは痛みと悲しみで大粒の涙を流す。 ありすはまりちゃを貫いた悦びかがくがくと涎を垂らしながら震えている。 「いいわぁ、まりさぁぁあああ、さいこうよぉっぉおお」 ありすはこのまま腰を動かしたいのを我慢し快感で明滅する視界に中枢餡がとろけるような錯覚に陥りながらまりちゃに話しかける。 「んほぉぉお、いいわぁ、まりさぁ、さいこうのまむまむよぉ」 「ゆっぐゆっぐ、いじゃいぃぃ、やめちぇぇぇ……」 あまりの悲しみにまりちゃはだぜすらも語尾につけなくなる。 そんなまりちゃにありすは長い舌を伸ばしまりちゃの口内を蹂躙し始める。 「んほほほぉ、んほほほぉ」 「ゆんやぁああ……」 まりちゃはいやいやと顔振るが、容赦なくありすの舌はまりちゃと舌とからみ合せる。 ありすの口から溢れた生ぬるい涎がまりちゃの背中や髪を汚す。 にちゃにちゃと粘着質な音が辺りに響く。 やがて疲れたのかありすは舌をまりちゃの口から離した。 「ぷはぁ、んほぉお、まりさのはつちゅっちゅももらっちゃったわぁ、これはれもんあじさんよぉ!」 「まりちゃのはつちゅっちゅぎゃぁぁ、びゆっくちにもらわれるはじゅだったにょにぃぃぃぃ……」 ばーじんに続き初ちゅっちゅも奪われたまりちゃは現実を見たくないとばかりにギュッと目をつぶり涙を流す。 その悲しそうな顔がありすの情欲をさらに引き立てる。 なぜこんなにもまりちゃは悲しい顔が似合うのか、何故こんなにもまりちゃを虐めたくなるのか。 ありすのぺにぺにが更に大きくなるのを感じる。 「ゆんやぁあああ!」 それを感じ取ったのか、まりちゃは目を見開き騒ぎ始める。 「んほほほ、まりさがあんまりにもかわいいのがいけないのよぉ」 苦痛で更にゆがむ顔にありすは喜びを得る。 「いいわぁ、いいわぁ」 「ゆぅ……」 ありすはまるで自分のモノだとマーキングでもするかのようにべたべたと唾液が付く舌でまりちゃを舐めまわす。 不覚にもその行為でまりちゃの痛みは少し和らいだようだ。 「はぁはぁ…… もうげんかいよぉ、まりさぁ……!」 愛おしげにまりちゃをべろべろと舐めまわすのは、性欲を抑えておくための行為だったようだ。 荒い息を吐くありすの目はもはや完全に獣である。 「いくわぁ!」 ズブリと、今まで半分ほどしか入れていなかったぺにぺにを完全に埋没させた。 「ゆ゛があ゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 まりちゃは目を見開き口を限界まで開け、喉が潰れるような叫び声を出した。 それでもありすの腰はもう止まらない。 限界までたまった性欲がありすを動かす。 「んほほほほほおおおお!!!」 体液を撒き散らし、目は完璧に理性のかけらもない。 衝動のままに何度も何度もまりちゃに腰を打ちつける。 一瞬の様な何時間もたったかのような、二匹の間の時間の感覚はもはやまともではない。 ありすの動きが徐々に小刻みになり、ついに終わりが来た。 「「ずっぎりぃぃいいいいい!!!」」 先ほどのれいみゅとの行為のときよりも盛大に精子餡を吐き出すありす。 れいみゅと同様に額からニョキニョキと蔓が伸びる、それと同時にまりちゃはやつれていく。 ありすの目に少しだけ理性の輝きが戻る。 「ゆぇぇ、まりちゃおちびちゃんができちゃったよぉ……」 「んほほ、よかったわねぇ、このぼうけんのでてにいれた、こだからよぉ」 「ゆんやぁ…… もうじゃぁぁぁ、ぼんけんにゃんてもうやじゃぁぁ……」 子供ができたという喜びとれいぽぅによってできてしまった悲しみを同時に味わうまりちゃ。 このままでは、蔓は伸び切り実ゆが生る前に死んでしまうのは明らかだ。 「んほぉ、まだまだ、だいにらうんどがあるわよぉ」 そうありすが言うとまりちゃの額に生えた蔓を舌で引きちぎりそのまま口の中に入れ咀嚼した。 あまりの出来事にまりちゃは固まる。 「さっきたくさんたべものをたべたから、まだまだげんきよね! んほほ、たぎるわぁ!」 「ゆぇ?」 先ほどまりちゃにたくさんの餌を与えたのも、このため。 少しでも長く楽しむため。 蔓をとるという行為をしてもいくらかは持ってか行かれてしまう、その分を補強するためだ。 目の前で子供が食べられたという光景にまだ立ち直っていない、まりちゃにありすは宣言する。 「んほぉ! まだまだよぉ! まりさはてんじょうのしみさんをかぞえていればいいわぁ!」 「ゆ、ゆんやぁぁああああ!」 それから何度も何度も、まりちゃは犯された。 「ぼうやべるぅぅぅぅぅ!! ぼうげんにゃんでやめるぎゃらやめじぇぇぇえぇええ!! まりちゃもうやじゃあああああ!!!」 「んほほほぉ! だめよぉ! まりさのぼうけんはこれからなんだから! ゆんごくをみせてあげるわぁ!」 幾度も子供が額から伸び、そのたびにありすに食べらるのであった。 まりちゃの涙も喉も枯れ果てた頃、ありすのれいぽぅはまりちゃが死ぬまで行われた。 残念、まりちゃの冒険はここで終わってしまった。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー 大きく振りかぶったあき http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/2248.html 個人感想掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1283009109/l50 28作目です。 では、最後まで見ていただけたら幸いです。 大きく振りかぶったあき
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『冬のまりちゃ』 11KB いじめ 小ネタ 不運 飾り 日常模様 野良ゆ 子ゆ 現代 よくある季節ネタ おさげあき 虐待描写無し、少しだけいじめっぽいものがある程度 おさげあき 26作目 「しゃむいよぉぉぉぉぉ……ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃ……」 一匹の薄汚い子まりさが公園の中をずーりずーりと這っていた。 ただ這っているだけのように見えるがこれでも狩りの最中だ。 子まりさの両親は数日前に人間に喧嘩を売ってあっさり殺された。 子まりさは比較的おとなしい性格だったため人間に見逃してもらえたがこの時点で子まりさの命運は尽きたと言ってもいいだろう。 幼い子ゆっくり一匹で生きていけるほど野良の生活は優しくないし冬の厳しい季節を乗り切るなど不可能だからだ。 数日間は親が残した食料で何とか食いつないでいたがついにそれも尽きた。 食料が尽きたところでやっと狩りをする子まりさだが…… 「どうちてたべものみつからにゃいの……?まりちゃはかりのめいじんにゃのに……どうちて……?」 公園内を這ってるだけで食べ物が見つかるなら苦労はない。 最強で狩りの名人というまりさ種にありがちな勘違いを餡子脳に刻んだ子まりさ。 どうせその辺を適当に歩いていればすぐ食べ物が見つかるだろうと思っていたのだろう。 仕方ないのでその辺の草で我慢しようと思ったが食べられそうな草は既に食い尽くされている。 最大の狩場であるゴミ捨て場が人間による野良ゆっくり対策で手出しが出来なくなったため皆が一斉に食べられる草を食料として刈り取ってしまったためだ。 「にゃんで……?どうちてくしゃしゃんがにゃいの……?こんにゃのおきゃしいよ……」 厳しい現実を早くも突きつけられた子まりさは這うのをやめてポロポロ涙を流す。 「ゆっぐ……えっぐ……だれかまりちゃをたすけちぇにぇ……まりちゃ……ゆっくちしちゃいよ……」 だが誰も子まりさを助けようとしない。 当然だ、野良ゆっくりは自分が生きていくだけで精一杯なのだ。 こんな助けても何の得にもならないゴミクズに手を差し伸べるほど野良ゆっくりは優しくない。 「まりちゃ……ちゅかれちゃよ……もうおうちでゆっくちしゅるよ……」 早々に狩りを中断し我が家であるダンボールへずーりずーりと這っていく子まりさ。 両親とのゆっくりした空間であった我が家も今では自分だけ。 孤独を嫌うゆっくりにとって自分しかいない我が家はもはやゆっくりぷれいすでは無くなっていた。 「ゆっくち……かえっちゃよ……」 ようやく我が家のダンボールへとたどり着いた子まりさ。 ダンボールは横倒しになっているので小さい子まりさでも簡単に入る事が出来る。 お腹ペコペコだが今は少しでも落ち着いた場所でゆっくりしたい。 そう思いながら我が家へと入ろうとした瞬間、北風が吹いた。 「ゆっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!しゃむいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 今日は今年一番の低い気温、それでも風が吹かなかったので何とか我慢出来たが自分に叩きつけられる冷風に子まりさは激しく悶絶した。 「しゃしゃしゃしゃむいぃぃぃぃぃぃぃ!まりちゃちんじゃうぅぅぅぅぅぅぅ!」 しーしーをぷしゃあ!と噴出し悶え続ける子まりさ。 「ゆひぃ……ゆひぃ……かじぇしゃん……まりちゃにいじわりゅしにゃいでにぇ……まりちゃ……こまっちぇるよ……」 子まりさが無意味に風に懇願するが…… ビュォォォォォォォ!! 偶然にも今まで以上に強く冷たい風が吹き荒れた。 「ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ちゅめたいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!やめちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!もうやめちぇぇぇぇぇぇぇぇ! まりちゃがわるきゃったでしゅぅぅぅぅぅぅぅ!かぜしゃんはゆっくちしちぇましゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!だきゃらやめちぇくだちゃいぃぃぃぃぃぃぃ!」 子まりさは悶絶しながらも風に向かって謝罪し続けた。 だが風はさらに強くなっていく。 「ゆっひぃぃぃぃぃぃぃぃ!ほんちょにはんしぇいしちぇましゅ!まりちゃはげしゅでしゅ!これからはこころをいれかえて…… ゆゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?まりちゃのしゅてきなおぼうちぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 強風により子まりさ自慢の素敵なお帽子が飛んでいってしまった。 必死に追いかけようとするが寒さで満足に動けない。 やがて子まりさの帽子は空の彼方へと消えていった。 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!まりちゃのたいしぇちゅなおかじゃりしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 子まりさは二度と戻ってこない自分の大切な帽子を失った悲しみで泣き叫んだ。 ちなみに子まりさ同様に今の強風で他の野良ゆっくりのお飾りもそこそこ飛ばされ辺りから野良ゆっくりの悲しみに満ちた絶叫が響いていた。 特にまりさ種の悲鳴が多い。 最強で自分自身に絶対の自信があるまりさ種が帽子を失うというのは死ぬのと同じようなものらしい。 「ゆっぐ……えっぐ……おうちにはいりゅよ……もうにどとおしょとにはでにゃいよ……」 子まりさがようやく落ち着きのそのそと我が家へと入っていく。 自分の大切なお飾りを風で吹き飛ばされたのだ。 子まりさが言うように二度と外へは出ないだろう。 「ゆっくち……ゆっくち……ゆっくちしちゃいよ……まりちゃはゆっくちしちゃいだけにゃのに……どうちてゆっくちできにゃいの……?」 子まりさは我が家の中で溢れ出る涙をおさげでぬぐい続けながらひたすらゆっくりを望んだ。 -数時間後- 「おーい、まりちゃ」 「……ゆぅ?」 いつの間にか寝ていたらしい子まりさを一人の男が起こす。 「に……にんげんしゃん……にゃに……?まりちゃはにゃんにもしちぇにゃいよ……?」 両親を人間に殺された事でおそろしーしーを漏らしながら男を怒らせないように言葉を選びながら尋ねる子まりさ。 「そんなに怯えなくてもいいよ、俺は一匹で寂しく過ごしてるまりちゃにいいものを持ってきたんだ」 「ゆゆ?いいもにょ?」 「ああ」 男は手に持っていたビニール袋の中からイチゴを一つ取り出して子まりさに見せる。 「ゆゆ!?しょれは……あみゃあみゃしゃん!?」 「ああ、とっても美味しいあまあまだぞ」 「ゆゆ……しょれ……もしかしちぇ……まりちゃにくれりゅの……」 「もちろん、今日はクリスマスだしな、俺も一人寂しくクリスマスを過ごすつもりでこうしてイチゴとケーキを買ってきたんだ」 「けーき?けーきしゃんもありゅの?」 「ケーキはあげないぞ?これは俺のものだからな」 「ゆゆ……ゆっくちりきゃいしちゃよ……」 両親がいてお飾りが健在ならば強気の態度に出たかもしれないが今は無理だ。 何より親を殺されたトラウマが子まりさの中に強く根付いている。 「でもイチゴだけでもお前ら野良ゆっくりには十分だろ?こんなあまあまは滅多に食べられないからな」 「ゆん……」 「でもタダであげるつもりはないんだ、まりちゃもお礼として俺にあるものをくれたらこのイチゴはまりちゃのものだ」 「ゆゆ?にゃに?まりちゃには……あげりゅものなんちぇにゃんにもにゃいよ……」 「あるじゃん、おさげが」 「ゆゆ!?」 男の言葉に驚く子まりさ。 「本当は帽子を貰おうとしたが何故かまりちゃには無いみたいだし代わりにおさげでいいよ」 「や……やじゃよ……まりちゃのおしゃげしゃんはいのちよりたいしぇちゅなもにょなんだよ……ゆっくちりきゃいしちぇにぇ……」 「嫌ならイチゴはあげられないな、どうする?」 「しょんにゃ……しぇめちぇほきゃのものにしちぇくだちゃい……まりちゃはにゃんでもしましゅきゃら……」 「俺はおさげが欲しいんだ、他のもので代用する事は出来ない」 「しょんにゃ……まりちゃのおしゃげしゃんはとっちぇもぷりちーできゃわいくちぇえきしゃいてぃんぎゅで……」 「そのエキサイティングなおさげが欲しいんだ、どうエキサイティングなのかは俺にも分からんがね」 「ゆぅ……ゆぅ……」 「それにまりちゃはお腹が空いてるんじゃないのか?あまあまを食べられなくて餓死するかあまあまを食べてゆっくりするかどっちがいい?」 「ゆっくち……あまあま……ゆっくち……ゆっくち……」 あまあまを食べればゆっくり出来る。 その言葉を聞いた腹ペコ状態の子まりさには満足な思考をめぐらすのは不可能だろう。 ゆっくり出来ない今の状況を少しでも改善したい。 もはや子まりさの頭はそれでいっぱいだった。 「わかっちゃよ……まりちゃのおしゃげしゃんをあげましゅから……あみゃあみゃしゃんをくだちゃい……」 「分かってくれてよかったよ」 男は子まりさのおさげを掴んで少しずつ引き抜いていく。 「い……いぢゃいぃぃぃぃぃぃ!まりちゃのおしゃげしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「あまあまを食べるためだろ?我慢しろ」 「ゆっぐぅぅぅぅぅぅぅ!」 子まりさは歯を食いしばって耐えた。 だが男は少しでも痛みが長引くようにじわじわと抜いていく。 「いっぎぃ……!はやきゅおわっちぇ……!まりちゃを……ゆっくちしゃしぇて……!」 「良い顔だな、やっぱコイツを選んで正解だった」 ブチブチと嫌な音を立てながら抜けていくおさげ。 子まりさはしーしーをぷしゃあ!と噴出しながら痛みに耐えている。 「おにぇがいでしゅ……!はやきゅぬいちぇ……!ほんちょにいちゃいんでしゅ……!」 「まあ十分楽しんだしそろそろ終わらすか」 ブチン 「ゆっぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!まりちゃのおしゃげしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!たからものがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 おさげを失う事には同意したがそれでも大切なお飾りを失う悲しみは耐えられないのだろう。 子まりさは盛大に泣き叫んだ。 「ゆっぐ……えっぐ……おしゃげしゃん……まりちゃのおしゃげしゃん……これで……まりちゃは……ごみくじゅになっちゃった……」 「ゴミクズになったまりちゃ!約束だしこのイチゴはまりちゃのものだ!ゆっくり味わっていってね!」 男は子まりさの前にイチゴを落とすと早々に去っていった。 ちなみに子まりさのおさげは公園のゴミ箱に捨てた。 「うう!それにしても寒い!今夜は今年一番の冷え込みになるらしいしさっさと家に帰って暖まろうっと!」 去り際に男が漏らした言葉もまりちゃには聞こえていなかった。 「おしゃげしゃん……でみょ……あみゃあみゃおいちい……むーちゃむーちゃ……ちちちち……ちあわちぇぇぇぇぇぇ……」 お飾りを失った悲しみと今まで食べた事の無い美味しいイチゴの味で顔を奇妙に歪めながら子まりさは最後のゆっくりした時間を堪能していた。 -その日の夜- 「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ……」 子まりさはガタガタと体を震わせていた。 あまりの寒さで寝る事すら出来ない。 「しゃしゃしゃしゃむいぃぃぃぃぃぃぃ……ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃぃぃ……」 今までも寒い日はあったが帽子である程度の寒さは凌げたが今夜の寒さはこれまで以上。 たとえ帽子があっても耐えられない寒さなのだ。 帽子もおさげも無くなった今の子まりさには生きて明日を迎える事は出来ないだろう。 「どうちて……おうちのにゃかにいるにょに……こんにゃにしゃむいの……?」 我が家といっても横倒しでフタが開いたままのダンボールだ。 冷気は容赦なく侵入してくる。 両親がいればフタを閉める事も出来たが力の無い子まりさには無理だ。 「ゆっくち……ゆっくち……しゃしぇて……だれきゃ……おちょうしゃん……おきゃあしゃん……」 当然誰も答える者はいない。 それどころか近くの住宅から人間の楽しげな声が聞こえてくる。 今日はクリスマス、暖かい家の中で美味しいものを食べながら思う存分ゆっくりしているのだろう。 僅かに聞こえてくる声でそう判断した子まりさ。 「にゃんで……どうちて……まりちゃだけこんにゃにみじめにゃの……?どうちてまりちゃはゆっくちできにゃいの……?」 子まりさは悔しさや悲しさ、そして理不尽さで涙を流すがその涙も冷気ですぐ凍りつく。 腹を空かせた状態ならばとっくに死んでいてもおかしくないがイチゴを食べた事で無駄に長生きするハメになった子まりさ。 「ゆ……にゃに……?こにょしろいにょは……」 やがて空から雪が降ってきた。 子まりさにとっては初めてみるもので最初は綺麗な光景に感動していたが…… 「ゆひぃ……!ちゅめちゃい……!ゆっくちできない……!しろいちゅぶちゅぶしゃん……まりちゃをいじめにゃいでにぇ……」 開けっ放しのダンボールの中にまで侵入してくる雪。 おまけに時折風も吹くものだから子まりさの体に冷たい雪が容赦なく叩きつけられる事になった。 今夜はホワイトクリスマス。 だが子まりさにとってはナイトメアクリスマスとなってしまった。 「あっ……がっ……」 ついに満足に喋る事も出来なくなった子まりさ。 それでも必死に何か喋ろうとしているようだ。 不満をぶちまけて少しでもゆっくりしようとしているのか、それともただの命乞いかは分からない。 最後の力を振り絞って子まりさは何かを喋ろうと口を動かした。 「ま……り……ちゃ……は……」 だが最後まで言い切る前に子まりさの体は完全に機能を停止させた。 最後の最後までゆっくり出来なかった子まりさの表情は虐待お兄さんが見たらニヤつく事が確実なほど素敵に歪んでいた。 うっすらと雪に覆われた子まりさだが完全に雪で覆い尽くされる事は無く、子まりさが死んだら風が止むあたりさすがだ。 こうして子まりさの素敵なゆん生は幕を下ろしたのである。 だが寒さで死ぬのは子まりさだけではない。 明日の朝を生きて迎えられるゆっくりはどれくらいいるのだろうか。 それでも全滅しないところを見るとゆっくりも意外とタフなのかもしれない。
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『ゴミクズまりちゃ』 35KB 虐待 飾り お家宣言 野良ゆ ゲス 現代 虐待人間 うんしー いつもと同じテンプレもの おさげあき まりさ=ゴミクズの内容です テンプレ虐待です おさげあき 32作目 「ぴえぇぇぇぇぇぇん!ぴえぇぇぇぇぇぇぇん!」 「ん?」 人があまり通らない裏路地で一匹の子まりさが泣いていた。 偶然通りかかった男がそれを発見する。 「おい、ゴミクズ、どうしたんだ?親は?」 「ゆゆ!?まりちゃはごみくじゅじゃないのじぇぇぇぇぇぇぇ!」 「まりさ種は生まれながらのゴミクズだって決まってるんだよ、それより親は?」 「くじゅおやは……まりちゃをすてたのじぇ……!あのごみくじゅどもめ……!こんどあったらしぇいっしゃい!してやるのじぇ!」 怒りをあらわにするまりちゃを適当にあしらいつつ聞き出した結果分かったのはこのまりちゃがどうしようもなくゲスでそれが原因で捨てられたという事だった。 こいつは親が狩りの練習をさせようとしても一切従わず家でゆっくりし続けたらしい。 そして親がどんな食料を持ってきても不満をぶちまけ親を無能呼ばわりした。 親がどんなに叱り付けてもまりちゃは大絶叫を上げる事で応戦した。 親もまりちゃが最初の子供だった事もありあまり強く叱れずにいたのがまりちゃを増長させる原因だったらしい。 だが親も所詮はゆっくりだ。 自分のゆっくりが最優先である事に変わりない。 その結果まりちゃは捨てられたらしい。 「なんだ、全部お前が悪いんじゃねーか」 「ゆゆぅぅぅぅぅぅ!?なにをきいてたのじぇ!?まりちゃはなにもわるくないのじぇ!わるいのはまりちゃをゆっくちさせないくじゅおやなのじぇ!」 「ま、ゴミクズに何を言っても理解出来ないだろうな」 「お……おまえぇぇぇぇぇぇぇ!さっきからまりちゃをごみくじゅよばわりしまくっていのちはおしくないのかだじぇぇぇぇぇぇぇ!? まりちゃがほんきになるまえにしゃっしゃとあやまるのじぇ!まずはあみゃあみゃをけんじょうするのじぇ!もたもたするなだじぇ!」 「まあいいや、お前はお持ち帰りして家でじっくり相手してやるよ」 「ゆ?やっとまりちゃをゆっくちさせるきになったのじぇ?とろすぎなのじぇ! おまえのようなくじゅはまりちゃにはふさわしくないけどとくべつにまりちゃのどれいにしてやるのじぇ! かんっだい!なまりちゃのじひぶかいこころにかんしゃするのじぇ!そしてあみゃあみゃをけんじょうするのじぇ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 男は今にも潰したくなる衝動を抑えながらまりちゃを持って歩き出す。 「ゆっゆぅぅぅぅぅん♪まりちゃはてんくうのはしゃなのじぇ!おそらをしはいするまりちゃはかみしゃまもどうっじぇんなのじぇ!」 「……」 「ぴっぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!まりちゃちゅぶれりゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!ちゅぶれりゅのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 無意識に強く握りしめてしまったらしくまりちゃが男の手の中でもりゅんもりゅんと暴れていた。 当然子まりさ如きの力で男の手から逃れる事など不可能。 男は死なない程度の力を加えまりちゃの悲鳴を堪能しながら帰路へついた。 -男の自宅- 「ほれ、ここが俺の家だよ」 「ぴぎぃ!」 男がテーブルの上にまりちゃを落とす。 まりちゃは硬いテーブルに叩きつけられて、その衝撃でしーしーとうんうんを漏らした。 「きったねぇな、まあゴミクズのまりちゃはすぐお漏らしするし仕方ないがね」 「ゆゆぅぅぅぅぅぅ!?まりちゃはおもらしなんかしてないのじぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 今も汚い穴から小刻みに汚物が排出されているというのに必死に否定するまりちゃ。 「まあいいさ、自分が出したものは自分で始末しないとな」 男はまりちゃから帽子を奪い取るとそれでまりちゃの汚物を拭き始めた。 「ゆゆぅぅぅぅぅぅぅ!?まりちゃのしゅてきなおぼうちがぁぁぁぁぁぁぁぁ!?やめるのじぇぇぇぇぇぇぇぇ!まりちゃのおぼうちがゆっくちできなくなるぅぅぅぅぅぅぅ!」 だが男がやめるはずもなくまりちゃの素敵(笑)なお帽子とやらは汚物まみれになった。 「ほれ、お飾りが無いとゆっくり出来ないだろ?俺が頭に乗せてやるよ」 優しい男は汚物まみれの帽子をまりちゃの頭に乗せた。 自分の大切なお飾りが戻ってきた事でゆっくり出来たがすぐに自分の頭から発せられるゆっくり出来ない匂いに悶絶し始める。 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ!くしゃいぃぃぃぃぃぃぃぃ!まりちゃのあたまがくしゃいのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「まりさ種は元々臭いゴミクズ饅頭じゃん、今更汚物が追加されたくらいじゃ大して変わらんよ」 「お……おまえぇぇぇぇぇぇぇぇ!どこまでまりちゃをぐろうすればきがすむのじぇぇぇぇぇぇぇぇ!?ほんとにしにたいのかだじぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」 まりちゃが頭から湯気でも出しそうなくらい激怒している。 しかしゴミクズのまりちゃ如きがいくら怒っても男には痛くもかゆくもない。 「今まで全部親任せにしてきたゴミクズまりちゃが随分強気だねぇ、ホントは誰よりも弱いくせに」 「まりちゃはむはいのていっおう!なのじぇぇぇぇぇぇぇぇ!しゃいっきょう!なのじぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「そりゃビビッて誰とも勝負してないんだから無敗だろうさ、さすがはゴミクズのていっおう!だね!俺にはとても真似出来ないよ!」 「このくじゅがぁぁぁぁぁぁぁぁ!またまりちゃをごみくじゅってよんだなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ぶっころすのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「出来もしない事を口にしないほうがいいよ!さらに自分が惨めになるだけだよ?ゆっくり理解してね!」 「う……うるしゃいぃぃぃぃぃぃぃ!まりちゃがよべばいちまんのぐんぜいがおまえをころしにやってくるのじぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「こりゃまた随分とデカイ口を叩くまりちゃだな、ホントにそんな軍勢が呼べるの?」 「あ……あたりまえなのじぇぇぇぇぇぇぇぇ!まりちゃはしゃいっきょう!なのじぇ!すべてのゆっくちがまりちゃのいうことをきくのじぇ!」 「なら今すぐその軍勢(笑)を呼んでね、ホントに呼べるんならね!」 「ゆっ……しょれは……ゆぐっ……」 途端に顔色が悪くなるまりちゃ。 男はニヤニヤしながらまりちゃを煽った。 「おやおや?どうしたのかな?最強(笑)のまりちゃ?一万の軍勢(笑)はいつ来るのかな?」 「ゆっぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 歯を噛み締め男を睨む事しか出来ないまりちゃ。 やっぱりゴミクズをおちょくるのは楽しい、男はそう思った。 「どうしたの?早く呼んでね!すぐでいいよ!」 「お……おまえごときにぐんぜいをよぶまでもないのじぇ!ま……まりちゃだけでじゅうぶんなのじぇ!」 「ならさっさと掛かってきてね!すぐでいいよ!」 「ゆっ……!」 またしても顔が引きつるまりちゃ。 「おや?どうしたんだい?まりちゃだけで十分なんだろ?さっさと俺を倒してみせてね!すぐでいいよ!」 「きょ……きょうはちょうしがわるいのじぇ!あしたほんきをだすのじぇ!あしたまでまつのじぇ!」 「明日だね?ホントに明日本気を出すんだね?嘘じゃないよね?約束出来るかい?」 「うそじゃないのじぇ!あしたこそおまえをぶちころすのじぇ!でも……もしおまえがあやまればゆるしてやらないこともないのじぇ!どうなのじぇ!?」 「いや、俺はまりちゃの本気が見たいから謝らないよ!ゆっくり理解してね!」 「お……おまえはせんざいいちぐうのちゃんすをのがすのかだじぇ!?いまあやまればゆるしてやるのじぇ!つよがりはやめてあやまるのじぇ!」 「ゴミクズまりちゃに謝るなんて絶対にしないよ!まりちゃはさっさと本気を出せばいいんだよ!ゆっくり理解してね!」 「まりちゃはごみくじゅじゃないのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!いいかげんごみくじゅってよぶのやめるのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「ゴミクズにゴミクズって言って何が悪いの?バカなの?死ぬの?」 「このくしょがぁぁぁぁぁぁぁ!もうゆるさないのじぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「うん、だからさっさと本気を出してね!すぐでいいよ!」 「ゆっ……ぐっ……」 このまりちゃは口だけ。 ホントは一度も喧嘩をした事も無いので戦い方すら分からない。 おうちでゆっくりしていただけなので他のゆっくりの戦い方を参考にする事も出来ない。 だがまりさ種のつまらないプライドのせいで素直に負けを認める事が出来ないのだ。 本当にまりさ種というのは救いようのないゴミクズである。 そしてそんな無様な姿を見るのが男の楽しみでもあった。 「まあいいさ、明日本気を見せてくれるんだし今日はこれで勘弁してあげるよ」 「ゆ?ゆふん!それでいいのじぇ!」 とりあえず今は危機を回避した事でまりちゃは安堵した。 だがそんなまりちゃに非情な言葉が突き刺さる。 「もし明日まりちゃが俺に負けたらまりちゃのお帽子をビリビリに破くよ!ゆっくり理解してね!」 「……ゆ?」 まりちゃは男が何を言ったのか理解出来なかった。 あまりにもゆっくり出来ない事を言われた気がする。 「もう一度言うよ!明日まりちゃが俺に負けたらまりちゃの素敵なお帽子をビリビリに破くよ!二度と被れないようにね!ゆっくり理解出来た?」 「……」 絶句するまりちゃ。 「もう一度言おうか?明日まりちゃが負けたら……」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!しょんなのやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!まりちゃのおぼうちはいのちのつぎにたいせつなものなんだじぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 ようやく理解したまりちゃが絶叫を上げる。 「何を慌ててるんだい?明日まりちゃが本気を出して俺を倒せばいいだけじゃないか、最強のまりちゃには簡単な事なんだろ?」 「ゆっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!!!」 涙目で男を見上げるまりちゃ。 その怯えた表情を見た男はとてもゆっくり出来た。 そうだ、ゴミクズにはこの表情こそが相応しい。 男はそう思った。 「んじゃ明日までこのゆっくりプレイス内でゆっくりしていってね!」 男は透明の箱にまりちゃと野菜くずを放り込んだ。 これで明日まで持つだろう。 とりあえず今日はこれで終わりにして明日から本格的な虐待を開始しよう。 今後の虐待を想像するとそれだけで笑みがこぼれてしまう男だった。 -翌日- 「さあ!約束通りまりちゃの本気を見せてくれ!」 男はまりちゃを透明の箱から取り出しテーブルの上に落とす。 その際にぴぎぃ!と情けない声を上げたが気にしない。 ちなみに昨日入れておいた野菜くずは全て無くなっていた。 「美味しいお野菜を食べて元気になったろ?そんじゃ始めようか」 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!」 まりちゃは明らかに動揺していた。 どうしたらいいのか必死になって足りない餡子脳をフル稼働させているのだろう。 まりちゃがどういう行動に出るのか男は楽しみだった。 そして5分後…… 「ゆ……ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!いちゃいのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ぽんぽんいちゃいのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!こんなんじゃたたかえないのじぇぇぇぇぇぇぇ!」 突然まりちゃがテーブルの上で苦しみ始めた。 だがおかしい。 明らかに棒読みでその動きもぎこちない。 ひとしきり苦しんだ後まりちゃがキリっとした顔で男に宣言した。 「きょうはまりちゃのぽんぽんしゃんがいちゃいいちゃいでしょうぶできないのじぇ!ざんねんだけどきょうのしょうぶはおあずけなのじぇ!」 ドヤ顔で男に告げるまりちゃ。 「いやいや、仮病なら最後まで演じきれよ、いきなりドヤ顔で宣言するなんて仮病だってバレバレだろ」 まりちゃの中途半端な演技に呆れた男がまりちゃに指摘する。 「ゆゆぅぅぅぅぅぅぅ!?けびょうじゃないのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!まりちゃはほんとうにぽんぽんしゃんが……!」 完璧だと思っていた自分の演技があっさり見破られ驚くまりちゃ。 それでも必死に弁解するが無駄である。 「ま、仮病だろうとホントに病気だろうと関係ないけどね、勝負しないなら俺の不戦勝って事でまりちゃのお帽子破くから」 「ゆゆぅぅぅぅぅぅぅ!?なにしょれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」 「お帽子破られるのが嫌なら俺と勝負して勝てばいい、病気だろうと何だろうと関係ない、今日やると決めたんだからね!さあ、どうする?」 「ゆっぐぐぐぐぐぐぐぐぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!ま……まりちゃはぽんぽんしゃんがいちゃくてうごけないのじぇ……!」 「まだ言うか、もうバレてるんだからこれ以上みっともない真似しないほうがいいんじゃないの?」 「ぽんぽんしゃんさえいちゃくなければ……まりちゃはたたかえるのじぇ……!けっしてうしょついてるわけじゃないのじぇ……!」 「ふむ、つまり腹痛さえ無くなれば戦えるんだな?」 「しょ……しょうなのじぇ……!でもかんたんにこのいちゃみはきえたりしないのじぇ……!だからきょうは……」 「よし、ならば薬をやろう、よく効く薬だぞ」 「ゆ?」 男は薬箱から正露丸を取り出し2粒ほどまりちゃの口の中へと放り込んだ。 「!!!!!!!!!」 その途端、まりちゃは両目をスロットマシーンのように回転させながら激しく悶え苦しんだ。 「ごごごごごごごれどどどどどどぐはいっでるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」 絶叫を上げつつ正露丸を吐き出そうとしたのでまりちゃの口を開かせないようにしっかりと押さえつけた。 「あfほうえrtgきshjごうrへおgtrhlgjhd!?」 「ダメだろ?吐き出そうとしちゃ、せっかく薬をあげたんだから」 「ksjdhふぃうれごぴうrpg!!!」 ビクンビクンと痙攣するまりちゃ。 よほど苦しいらしい。 ゆっくりは辛いもの、苦いものが苦手だ。 正露丸は強烈な匂いと味がするのでゆっくりにとってはかなり堪えるだろう。 「ま、良薬口に苦しと言うしこれでまりちゃの病気も治るよね!」 男の声も聞こえていないようで両目は今にも飛び出さんばかりに見開きしーしーの穴からは絶え間なく小便を噴出している。 やがてまりちゃはぐったりと動かなくなり白目を剥いている。 「ん~?薬なんだから死ぬ事は無いと思うが……一応オレンジジュース掛けとくか」 オレンジジュースを掛けたがまりちゃに変化はない。 どうやら完全に気絶しているようだ。 「うーむ、意識が戻るまで待つのも面倒だし強制的にこっちに戻ってきてもらおうか」 男は爪楊枝を取り出しそれを未だに汚い液体を噴出しているまりちゃのまむまむに突き刺した。 「ぴっぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 爪楊枝がまりちゃのまむまむの奥深くへ挿入されると同時にまりちゃは大絶叫を上げて意識を覚醒させた。 「いぢゃいいぢゃいいぢゃいいぢゃいいぢゃぃぃぃぃぃぃぃぃ!ばでぃぢゃのまむまむぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! だれにもささげたことのないじゅんっけつ!のばーじんしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 どうやら痛みよりも自分の大切なばーじんさん(笑)を失った悲しみのほうが大きいようだ。 そして意識を覚醒させたことで正露丸の強烈な味も堪能することになった。 「く……くしゃいぃぃぃぃぃぃ!にぎゃいぃぃぃぃぃぃぃぃ!ばでぃぢゃのおくちがくしゃすぎるぅぅぅぅぅぅぅぅ!」 ばーじんさんを失った悲しみと痛み、そして正露丸の苦みのトリプルコンボでまりちゃはビタンビタンと体をテーブルに打ち付ける。 「よし!すっかり元気になったな!そんじゃ勝負しようぜ!」 「ゆっぐぢできないぃぃぃぃぃぃぃ!ぜんぜんゆっぐぢできないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!だれきゃばでぃぢゃをゆっぐぢざぜろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「おーい、勝負」 「ぐるじいぃぃぃぃぃぃぃぃ!いぢゃいぃぃぃぃぃぃぃぃ!にぎゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!くしゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 「戦う気が無いなら俺の不戦勝にするよ?いいかい?」 「どぼじでばでぃぢゃがごんなべにぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 「んじゃ約束通りお帽子破くよ!」 まりちゃは男の話を聞ける状態ではなかったが男は関係無しにまりちゃの帽子を奪いビリビリに破いた。 「ゆ?ゆゆぅぅぅぅぅぅぅ!?どぼじでばでぃぢゃのじゅでぎなおぼうぢやぶいでるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「約束だからね、まりちゃは勝負に負けた、だからお帽子を破く、OK?」 「ばでぃぢゃはまげでないよぉぉぉぉぉぉぉ!いまはしょうぶどごろじゃ……!」 「まりちゃの都合なんかどうでもいいんだ、俺は約束通りに帽子を破くだけだよ」 「やめぢぇやめぢぇやめぢぇぇぇぇぇぇぇぇ!ばでぃぢゃのじろいおりぼんがえきじゃいでぃんぐなびわぐのおぼうじぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」 「ゆっくり諦めてね!」 満面の笑みで帽子をバラバラに引き裂いた男は帽子の残骸をまりちゃの頭に降り注いであげた。 「ぞ……ぞんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!ばでぃぢゃの!ばでぃぢゃの!ばでぃぢゃのもーなんだがよぐわがんないげどずでぎずぎるおぼうじぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」 あまりのショックで自分のお飾りをべた褒めする言葉すらうまく出てこないらしい。 「ははっ!まりちゃは元気だな!そんなに元気なのになんで本気を出さないの?ひょっとしてドMかい?」 「あぎゃ……!おぎぇ……!ぶぎぇ……!おごぉ……!」 あまりのショックで呼吸困難に陥ってるらしい。 「つーかゆっくりに呼吸なんて必要なのか?」 男が素朴な疑問を抱いた時、まりちゃは突然動きを止めコロンと横に倒れた。 その表情は子ゆっくりとは思えないほど歪みきっている。 「また気絶したか……ま、いいもの見れたし今日はこれくらいで勘弁してあげよう」 男はまりちゃにオレンジジュースをぶっ掛け再び透明の箱へと放り込んだ。 -翌日- 「よっ!今日こそ本気を出してくれるよね?」 「ゆ……ゆひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 男の姿を見ただけでおそろしーしーを漏らすまりちゃ。 どうやら昨日のおもてなしがかなり好評だったようだ。 「んじゃ始めようか」 「ゆひっ……!」 透明の箱から出されたまりちゃはガタガタ震えるだけで一向に男と戦おうとしない。 「どうしたんだい?戦わないの?」 「やぢゃ……やぢゃ……」 まりちゃはただイヤイヤと体を横に振るだけだ。 「戦わないならまた俺の不戦勝って事で今度はおさげを貰うよ?」 「ゆ?」 「今日はまりちゃのおさげさんをブチンと引き抜きます、OK?」 「……」 「OK?」 「やぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!おしゃげしゃんだけはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!おしゃげしゃんだけはゆるちてよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 まりちゃは大絶叫を上げテーブルの上をずーりずーりと這い回る。 ずっとおうちの中でゆっくりしていたまりちゃには跳ねるだけの体力すら無いのだ。 これでさいっきょう!と自信たっぷりに宣言していたのだから本当に救いようが無いゴミクズだ。 「嫌なら俺に勝てばいい、簡単な事だ、それともホントはまりちゃは弱いの?さいっじゃく!なの?」 「まりちゃはしゃいっきょう!だもぉぉぉぉぉぉん!むはいのていっおう!だもぉぉぉぉぉぉぉん!」 「まだ言うか、昨日も俺に負けたくせに」 「あんなのむこうだもぉぉぉぉぉぉん!まりちゃはしょうぶをうけてないもぉぉぉぉぉぉん! くしょにんげんがひきょうなてばかりつかってまりちゃをおとしいれたんでしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「まりさ種のテンプレ乙、卑怯の代名詞であるまりさ種以上の卑怯者なんてこの世に存在しないよ! 自分の弱さをごまかし相手のせいにしてばかりのゴミクズまりちゃ!ホントに君は卑怯者だね!まさにさいっきょう!の卑怯者だよ!」 「ちぎゃうちぎゃうちぎゃうちぎゃうぅぅぅぅぅ!まりちゃはひきょうものじゃないぃぃぃぃぃぃ!」 「なら言い訳ばかりしてないで早く勝負してね!勝てないなら素直に負けを認めてね!さあ!どっちを選ぶ?」 「やぢゃやぢゃやぢゃぁぁぁぁぁぁぁ!どっぢもやぢゃぁぁぁぁぁぁぁ!ばでぃぢゃがだだがわないかぎりばでぃぢゃはむはいだもん!しゃいっきょう!だもぉぉぉぉぉぉん!」 「あー、なんかめんどくさすぎる奴だなぁ……もう遊びは終わりにしてとっとと虐待するか……」 男がそう思ってまりちゃに手を伸ばそうとした時だ。 コツン 「ん?」 窓ガラスに何かが当たる音がした。 男が振り向くとそこにはいかにもゲスっぽい顔の成体まりさと子まりさがいた。 「とうめいのかべはとっととこわれるのぜぇぇぇぇぇぇぇ!」 「おちょうしゃん!がんばるのじぇ!」 会話の内容から間違いなく親子だろう。 珍しく母親のゆっくりがいないが既に死んだか見限ったのかもしれない。 「いい所に来たじゃないか、こいつらならまりちゃ虐待に使えそうだな」 いい虐待方法を思いついた男はピーピー泣き喚くまりちゃを掴み窓ガラスを開けて野良まりさ親子に話しかける。 「君達はおうち宣言しに来たのかい?」 「そうなのぜ!いまからここはまりさたちのおうちなのぜ!くそにんげんはとっととでていくんだぜ!」 「でていくのじぇ!」 「うん、別にいいよ」 「「ゆゆ!?」」 男の言葉に驚く野良親子。 だがすぐに高笑いし始めた。 「ゆひゃひゃひゃひゃひゃ!くそにんげんのくせにめずらしくものわかりがいいのぜ!ほめてやるのぜ! まりさはきぶんがいいからおまえをどれいとしてここにすまわせてもいいのぜ!まりさのやさしさにしーしーをもらすがいいのぜ!」 「いいのじぇ!」 調子に乗る野良親子。 そんな親子に男はある条件を提示した。 「うん、奴隷になってもいいけど条件があるよ、こいつを見てくれ、どう思う?」 「「ゆゆ?」」 男は手の中で震えるまりちゃを野良親子に見せた。 すると野良親子がゲラゲラ笑い出す。 「ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!なんなんだぜ!?このゆっくりしてないちびは!みっともないすがたなのぜ!」 「おかじゃりもないごみくじゅはとっととちぬのじぇ!」 「ゆっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 野良親子の罵倒を受けたまりちゃは両目から大粒の涙を流す。 「ゆぷぷ!このちびないてるのぜ!なさけないのぜ!こんななきむしははじめてみたのぜ!」 「よわよわすぎてまりしゃおもわずどうっじょう!しちゃうのじぇ!そんなによわよわでいきててはずかしくないのかだじぇ?」 ゲラゲラ笑う野良親子。 まりちゃは反論する事も出来ずただ涙を流すのみだった。 「それで条件っていうのはね、こいつと勝負して欲しいんだ、もしこいつに勝ったら君達の奴隷になってあげるよ」 「ゆ?そんなのらくしょうすぎるのぜ!そんなごみくず、まりさにかかったらいちげきなのぜ!」 「でもこいつは自分がさいっきょう!って言ってるんだ、しかも無敗のていっおう!とも言ってたよ」 「こいつがさいっきょう?むはいのていっおう?ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!こんなごみくずがさいっきょう!ならまりささまはうちゅうのていっおう!なのぜ! おかざりもなくみじめになくだけのうじむしがなにをねごとほざいてるのぜ?まだひるまなのぜ!ねごとをいうにはまだはやすぎるじかんなのぜ!しっかりめをさますのぜ!くず!」 俺がまりちゃを掴んだ手を野良親子の前に差し出すと父まりさがおさげでまりちゃを軽くペチンペチンと叩く。 手加減したのであまり痛みはないようだが屈辱的な言葉を浴びせられまくったまりちゃのプライドはズタズタだ。 「おちょうしゃん!こんなごみくじゅはまりしゃだけでじゅうっぶん!なのじぇ!まりしゃにまかせてほしいのじぇ!」 「ゆふん!たしかにこんなごみくずはまりささまのあいてをするにはひゃくねんはやいのぜ!おちびにまかせるのぜ!」 こうしてまりちゃvsまりしゃの戦いが始まった。 まりちゃは戦う事を拒否したが当然無視。 「それじゃ勝負を始めるよ!勝負は相手が負けたというまで続くからゆっくり頑張ってね!」 「らくしょうなんだじぇ!こんなやついちげきなのじぇ!」 「おちび!すこしはてかげんするのぜ!ほんきでやったらごみくずがかわいそうなのぜ!」 「ゆっくちりきゃいしたのじぇ!」 まりしゃが親と会話している隙にまりちゃはずーりずーりと逃げ出した。 戦いたくない、その一心で。 「ゆゆ?なににげてるのじぇ!まりしゃとたたかうのじぇ!このひきょうもの!おくびょうもの!」 まりしゃは自慢のあんよで元気に跳ねるとすぐまりちゃの前に立ちふさがった。 這うだけのまりちゃと元気に跳ねるまりしゃとでは運動神経に差がありすぎた。 「しゃあ!まりしゃとたたかうのじぇ!」 「や……やじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 おそろしーしーを漏らしながらまりちゃが再びずーりずーりと這い始めた。 そんな臆病者にイラついたまりしゃは背後から軽くまりちゃに体当たりをかます。 「ゆっぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!い……いぢゃいぃぃぃぃぃぃぃ!やべぢぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ぼうやべぢぇよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 だがまりしゃの猛攻は止まらない。 何度も何度もまりちゃに体当たりをかまし、時には噛み付いたりもした。 そのたびにまりちゃは悲鳴と共にしーしーを漏らしまくる。 「いぢゃいぃぃぃぃぃぃ!やべぢぇ!やべぢぇよぉぉぉぉぉぉぉ!ばでぃぢゃぢんぢゃうよぉぉぉぉぉぉぉ!」 「こいつよわすぎるのじぇ!しかもまともにたたかおうともしないのじぇ!こんなよわむしはじめてみたのじぇ! でもまりしゃはゆるさないのじぇ!こんなくじゅをゆるすほどまりしゃはやさしくないのじぇ!」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ゆるちてぇぇぇぇぇぇぇぇ!もうゆるちてくだちゃいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 それからもまりしゃの一方的な攻撃は続き、まりちゃはボロクズとなった。 「もうおまえとたたかうのあきたのじぇ!しゃっしゃとまけをみとめるのじぇ!」 「やぢゃよ……まけをみとめるのはゆっくちできないよ……まりちゃはしゃいっきょう!で、むはいのていっおう!で……」 「ほんとにおまえはくちだけなのじぇ!しゃいっきょう!ならどんなふりなたたかいでもかてるはずなのじぇ!しょれがしゃいっきょうなのじぇ! しゃいっきょう!はおまえみたいにいいわけしないのじぇ!おまえはただのあまったれなのじぇ!よわよわでだれにもかてないなきむしなのじぇ!」 「ちぎゃ……」 「ならしゃっしゃとまりしゃをたおしてみろっていってるのじぇ!このくちだけのごみくじゅ! そういえばおまえはむはいのていっおう!っていってたのじぇ?ゆぷぷ!こわくてだれともけんかせずにげてばかりいたからたしかにむはいなのじぇ! なっさけないのじぇ!おまえはおくびょうでしーしーもらしのていっおう!なのじぇ!」 ペチン まりしゃはおさげでまりちゃの顔面を叩いた。 「くじゅ!うじむし!ごみくじゅ!なまごみ!しーしーもらし!おまえはしゃいってい!のくじゅなのじぇ! くやしかったらまりしゃにいちげきだけでもいれてみろなのじぇ!どうしたのじぇ!しゃあ!しょんなどきょうもおまえにはないのじぇ!?」 「ゆっぐ……えっぐ……」 まりちゃは反論する事も反撃する事もせずただ無様に泣くだけだった。 「なにもいえないおまえはごみくじゅなのじぇ!おまえのようなごみくじゅはいきててもしかたないのじぇ!もうしゃっしゃところすのじぇ!」 「ゆゆ!?」 まりしゃの言葉に驚くまりちゃ。 これは勝負であって殺し合いではないはず。 まりちゃは必死に命乞いを始めた。 「やぢゃやぢゃやぢゃぁぁぁぁぁぁ!ちぬのやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!たしゅけちぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「ならまけをみとめるのじぇ!」 「しょ……しょれは……」 死にたくない、でも負けを認めるのはゆっくり出来ない。 命の危機なのにまだ自分のプライドにこだわるゴミクズまりちゃは見ていて哀れすぎる存在だった。 「もういいのじぇ!とっととちぬのじぇ!」 ブスゥ!!! 「ぴっぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 まりしゃが帽子の中に隠していた木の枝をまりちゃの体に突き刺す。 しかもぐーりぐーりと少しでも苦痛が長引くようにゆっくりと動かした。 「ま……まっちぇぇぇぇぇぇぇぇ!まりちゃがわるきゃったでしゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!まりちゃのまけでいいでしゅからぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「まけでいい?なんでしょんなにえらそうなのじぇ?ほんきであやまるきがあるのかだじぇ?」 ここまで来てまだプライドを捨てきれないまりちゃに苛立ったまりしゃは先ほどよりも激しく木の枝を動かした。 「いぢゃいいぢゃいいぢゃいいぢゃいいぢゃいぃぃぃぃぃぃぃ!ばでぃぢゃのまけでずぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!かんっぱい!でずぅぅぅぅぅぅぅぅ! どうしようもないごみくじゅでしゅぅぅぅぅぅぅぅ!だがらゆるぢでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ごろざないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 ついに完全敗北を認めたまりちゃ。 「まったくなさけないゆっくちだったのじぇ!」 まりしゃはまりちゃにそう吐き捨てると父まりさの元へ戻っていった。 「おちょうしゃん!まりしゃはかったのじぇ!」 「よくやったのぜ!さすがはまりさのおちびなのぜ!」 「でもあのくじゅはほんちょにごみくじゅなのじぇ!すくいようがないのじぇ!」 「おかざりのないくそちびだししかたないのぜ!それより……」 父まりさがキリっとした顔で男に叫ぶ。 「これでおまえはまりささまのどれいなのぜ!まずはたくさんのあまあまをよういするのぜ!」 「うん、それ無理」 グシャ 「……ゆ?」 父まりさは何が起きたのか理解出来なかった。 だが目の前にはゴミクズをボコボコにした自慢のおちびちゃんの残骸が散らばっている。 「そおい!」 ズボォ!!! 「ぶっごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 男は父まりさの閉じきっているまむまむに無理やり手をぶち込んだ。 「ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!いだいいだいいだいいだいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!ばでぃざのまむまむぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 父まりさのまむまむは無残に裂けて中身の餡子がボタボタこぼれている。 あんよまでばっくり裂けているので一歩も動けない。 放っておいてもやがて死んでしまうだろう。 「ど……どぼじでぇぇぇぇぇぇぇ!?どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?ばでぃざはなにもわるいごど……!」 「おうち宣言するゴミクズは苦しんで死んでね!」 「ぞ……ぞんな……!やくぞくがちがう……!」 「ゴミクズとの約束は破ってもいいんだよ!ゆっくり理解してね!」 「な……なんなのぞれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」 驚く父まりさ。 そんな父まりさの帽子を破きおさげを引き抜く。 「ゆ……ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 「今はまりちゃ虐待で忙しいから君はそこでゆっくり死んでいってね!」 「ま……まっで……!」 瀕死の父まりさを庭に放置し男はまりちゃを持って家の中へ。 父まりさは死んだら片付けるとして今はまりちゃを虐待するべきである。 「さて、弱虫で泣き虫でしーしー漏らしで誰にも勝てない最弱のゴミクズまりちゃ、そんじゃ君のおさげを貰うよ!」 「ゆ……?」 「ゴミクズにそんなの必要ないからね」 「い……いやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!おしゃげしゃんだけはゆるちてよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「だが断る」 男は問答無用でまりちゃのおさげを掴み少しずつ力を入れて引き抜きにかかる。 「やぢゃやぢゃやぢゃやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!ゆるちてぇぇぇぇぇぇぇぇ!おしゃげしゃんだけはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! それいがいならなんでもあげましゅからぁぁぁぁぁぁぁ!だからおしゃげしゃんだけはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「何でもと言ったな?本当だな?」 「ほんとでしゅ!なんでもあげましゅ!だからおしゃげしゃんだけはゆるちてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「まあいいだろう」 男がおさげから手を離す。 「ゆ……?ほんと?」 「ああ」 「ゆゆぅぅぅぅぅん……よかったよ……まりちゃはゆっくちできるんだにぇ……」 「んじゃ代わりにまりちゃの出産機能を破壊するよ」 「ゆ?」 男は半田ごてを用意し熱された先端をまりちゃのまむまむに近づける。 まりちゃは何を言われたのか理解していない。 いや、理解したくなかった。 だが現実は過酷だ。 まりちゃが理解する暇もなく熱された半田ごてがまりちゃのまむまむへ挿入された。 「ぴぎゅべべべべべべべがごぎげびょっぼぼぼぼぼぼぼぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 意味不明の声を発しビクンビクンと痙攣するまりちゃ。 「はい、お次は額ね」 「ぎゅっびぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 黒コゲとなり煙を出すまむまむから半田ごてを抜くとそのまま休む事なく額へ押し付ける。 「はい、ご苦労さん」 額とまむまむを黒コゲにされたまりちゃはあまりの激痛で気絶したようで口から少量の餡子を吐きながらビクンビクンと痙攣するだけだ。 「はいはい、オレンジジュースで復活しましょうね」 男はオレンジジュースをまりちゃにぶっかける。 「ゆ……ぅ……ぇ……」 なんとか意識を取り戻すまりちゃ。 そんなまりちゃに男は無慈悲な宣言をする。 「次はまりちゃのおさげをブチンと引き抜くよ!ゆっくり理解してね!」 「……え?」 唖然とした表情で男を見上げるまりちゃ。 「……どうちて?」 「俺がおさげを引き抜きたいから」 「だって……さっき……」 「まりちゃは本当におバカだな」 男は苦笑しながら告げた。 「俺という人間がまだ理解出来ていないのかい?俺はまりさ種はみんなゴミクズだと思ってるんだ。 まりちゃが何をお願いしようと俺には関係ないんだよ、俺の気まぐれでまりちゃは希望を手にして俺の気まぐれでまりちゃは絶望を味わうんだ、ゆっくり理解してね!」 「……」 絶句するまりちゃ。 「んじゃおさげにバイバイしようね」 男がおさげに手を伸ばすと…… 「やぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 まりちゃは大絶叫を上げて暴れだす。 「やぢゃやぢゃやぢゃやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!おしゃげしゃんだけはだめなのぉぉぉぉぉぉぉ!だめなのぉぉぉぉぉぉぉぉ! おしゃげしゃんがないとまりちゃはだめになっちゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉ!これはまりちゃのかけがえのないたからものだからぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 まりちゃの暴れっぷりはこれまで以上だった。 それほどおさげが大切なのだろう。 男が最初にまりちゃを拾った時からおさげだけはやたら綺麗だった。 きっと毎日母にお手入れしてもらっていたのだろう。 それに今は帽子も出産機能も破壊されていてまりちゃに残っている宝物はおさげだけだ。 これだけは絶対失いたくないのだろう。 だが今は男の手の中だ。 子ゆっくり如きで逃げ出す事など不可能。 もはやまりちゃに出来るのは叫ぶ事だけだった。 「そんじゃどうやって引き抜くか……いや、一気に引き抜くより少しずつ切断したほうが楽しめるかな?」 そう思った男はハサミを持ちまりちゃのおさげの先端へと近づける。 「な……なんなのしょれぇぇぇぇぇぇぇぇ!?ゆっくちできないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 「これでまりちゃのおさげを切り落とすよ!ゆっくり理解してね!」 「い……いやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!まりちゃのおしゃげしゃんをきらないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 まりちゃはおさげをメチャクチャに動かし必死の抵抗をする。 「しっかしおさげの動きっていつ見てもキモイな、れいむのもみあげもそうだがそんなにぴこぴこ動かすから引き抜きたくなるんだよ」 チョキン 「……ゆ?」 「ほれ、抵抗するから切りすぎちゃったじゃないか、最初は先端から少しずつ切るつもりだったのに、まりちゃはバカだね」 まりちゃのおさげは約半分の長さになってしまった。 当然先端部分にあった白いリボンも失った。 リボンが無くなった事でおさげはその形を崩し、ただのクセ毛と成り果てる。 もちろんこれまでのように動かす事は不可能だ。 「あっ……あっ……あっ……」 自分のおさげが無残な姿になった事で大粒の涙を流しながらプルプル震えるまりちゃ。 そしてその後はもちろん大絶叫を上げてから自分のおさげを自画自賛する台詞を長々と叫びまくるのだが…… 「ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ばでぃぢゃのおざげざんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? じあわぜのみらいをづがみどりあらゆるものをひぎざぎみるものをれいっがいなぐどりごにずるうづぐじずぎるずーばーぶぁいなるあるでぃめっどえぎざいでぃぶぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」 「ん?」 テンプレ台詞を吐いてる途中でまりちゃが奇妙な声を上げる。 よく見るとまりちゃが舌を突き出し悶え苦しんでいる。 その舌には歯型がくっきりと付いていた。 「ははっ!舌を噛むほどショックだったって訳か!いやーまりちゃは本当に面白いな!」 「ゆひっ……ひひひひひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 舌を突き出し必死な形相で何かを喋ろうとしているようだが上手く言葉に出来ないようだ。 「んじゃおさげ切断作業を続けるとしようか」 チョキン 「ゆひ!」 チョキン 「ゆひひ!」 チョキン 「ゆっひょぉぉぉぉぉぉ!」 出来るだけまりちゃに長く苦しんで貰うため少しずつおさげをハサミで切っていく。 その度にまりちゃは奇妙な声を上げて男を楽しませた。 「おさげもかなり短くなってきたな、よし!今度は燃やすか」 「ゆひぃ!?」 男はハサミを置き、今度はチャッカマンを持ってまりちゃの元おさげに火を付けた。 おさげはあっという間に燃え尽き頭髪にも火が燃え移る。 「あっぢゅぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!おおおおおしゃげしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!きんぱちゅしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! もえりゅぅぅぅぅぅぅぅ!もえちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅ!まりちゃのしゃらしゃらのきんぱちゅしゃん!おしゃげしゃん!もえちゃやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 舌の痛みが無くなってきたのか再び意味のある言葉を発するまりちゃ。 「さすがゆっくりの飾りは燃えやすいな、んじゃ消火も兼ねてオレンジジュースで復活してもらおう」 男はオレンジジュースをぶっ掛け火を消した。 「あっ……ぎゃ……」 まりちゃのおさげと金髪は完全に燃え尽き頭は黒コゲ。 ただのハゲ饅頭になったまりちゃはピクピクと痙攣しているだけだ。 「おーい、生きてるか?せっかくだし今の自分の姿を見てゆっくりしていってね!」 男は手鏡をまりちゃの目の前に出す。 「!!!!」 絶句するまりちゃ。 どうやら鏡がどういうものか分かっているらしくまりちゃの顔が真っ青になっていく。 「ま……り……ちゃ……?こ……れ……が……?」 「うん、そうだよ、ゴミクズのまりちゃに相応しい姿だろ?とっても似合ってるよ!まりちゃ!」 「ゆひっ……ゆ……ゆ……ゆっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!ゆぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「そおい!」 ズブゥ!! 「ぴっぎぃぃぃぃぃぃぃ!?ゆ!?ゆゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」 あまりのゆっくりしてない自分の姿に発狂したが男がすぐに爪楊枝をまりちゃの頭に突き刺した。 まりちゃはその激痛で正気を取り戻してしまう。 「狂ってゆっくりしようなんてまりちゃはゲスだね!でも世の中そんなに甘くないんだよ!ゆっくり理解してね!」 「もうゆるちてぇぇぇぇぇぇぇ!ゆるちてよぉぉぉぉぉぉぉ!まりちゃをゆっくちしゃしぇてぇぇぇぇぇぇぇ! ごみくじゅでしゅからぁぁぁぁぁぁぁ!まりちゃはごみくじゅでしゅからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! おちょうしゃんとおきゃあしゃんをゆっくちしゃしぇなかったげしゅでしゅ!はんせいしました!だからもうゆるちてぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 ついに自分がゴミクズだと認める発言をするまりちゃ。 だが騙されてはいけない。 まりちゃはただゆっくりしたいだけだ。 本当に反省などするはずがない。 何故ならまりちゃはゴミクズだから。 男もそれを分かっているのでハッキリとまりちゃに告げる。 「許さないよ」 「ゆ!?」 「絶対に……絶対に許さないよ!」 「ど……どぼぢでぇぇぇぇぇぇぇ!?まりちゃあやまったよぉぉぉぉぉぉぉぉ!?はんせいしたよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?だからゆるすのはとうっじぇん!でしょぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「そんな事言ってる時点で反省してないのはバレバレなんだよ!ゆっくり理解してね!」 「うしょじゃないもぉぉぉぉぉぉぉん!まりちゃはほんとに……!」 「いやいや、ゴミクズの言葉は嘘ばかりで……ん?」 男がふと空を見上げた。 そして何かを思いついたのかまりちゃに最後の希望を与える。 「よし、許してやってもいいよ」 「ゆゆ!?ほんと!?」 「ああ、ただし……」 男はまりちゃを庭に向かって放り投げた。 「ぴぃ!」 地面に激突したまりちゃが悲鳴を上げる。 「これから雨が降るからその雨粒を回避して生き残れたら許してあげるよ」 「ゆゆ!?あめしゃん!?」 まりちゃが空を見上げると丁度雨が降ってきた。 「ゆっひぃぃぃぃぃぃぃ!!」 雨の恐ろしさはまりちゃでも理解出来る。 まりちゃは恐怖し、その場で立ちすくむ。 「まだ降り始めだから頑張れば回避出来るはずだ!頑張れ!」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ!あめしゃんこわいぃぃぃぃぃぃぃ!」 まりちゃは必死に這って逃げた。 その辺をメチャクチャに這い回った。 「お、凄いぞ!今の所は全部回避出来てるじゃないか」 「ゆゆ!?しょ……しょうだよ!まりちゃはしゃいっきょう!なんだよ!だからあめしゃんになんかあたるわけないよ!」 ただの運なのだが男の言葉を受けて少し自信を取り戻したらしい。 ……が、まりちゃの運もここまでだった。 「あ、夕立だ、これ」 男が呟いた瞬間、凄まじい量の雨粒が降り注いできた。 「ゆぎゅるぎぇぎゅぼりゅっぎょおおおほぼぼぼぼぼぼぉぉぉぉぉぉ!!」 凄まじい数の雨粒を全身に浴びたまりちゃは意味不明の叫びを上げた。 「ばばばばばばでぃざざざざざざざどどどどどげげげげぢゃうううぅぅぅぅぅぅぅ!」 先ほど放置した父まりさはまだ生きていたようだ。 無数の雨粒を浴びてどんどん体が崩れていく。 さっさと死んでおけばこんな苦しみを味わう事など無かったのにさすがは生きる事に特化したゲスである。 そしてまりちゃも…… 「ゆっ……ゆっ……ゆっ……」 辛うじて声を出す力があるらしいが体の半分が既に崩れ地面と同化している。 もはや後数秒の命だろう。 「おーい、まりちゃ」 そんなまりちゃに声を掛ける男。 別れの挨拶をするつもりらしい。 「まりちゃと遊べてゆっくり出来たよ!これもまりちゃがゴミクズだったおかげだよ!次に生まれ変わってもゴミクズとして生まれてね!そしたらまた遊んでね!すぐでいいよ!」 「ば……でぃ…ぢゃ……は……」 そこまで言ってまりちゃの体は完全に崩れその愚かなゆん生に幕を下ろした。 最後にまりちゃが何を言いたかったのかは分からない。 だが男にはどうでもいい事だ。 「あー、楽しかった!やっぱりまりさ種虐待が一番楽しいな!なんつーかまりさって虐待されるために存在してる気がするわ」 そう言って男は窓を閉め部屋の奥へと消えていった。 「あっ……がっ……」 父まりさはまだしぶとく生きていた。 だが男は既に父まりさへの興味を失っており父まりさの死に際すら見届ける事は無かった。 完全に孤独となった父まりさは思う。 何故こんな事になったのか、何故自分はこんな惨めな最後を迎えないといけないのか。 さっき男がまりちゃをゴミクズと呼んでいた。 そのゴミクズは既に地面と同化している。 そして自分も同じ末路を辿る。 ならば自分もゴミクズなのか? 違う、そんなはずがない。 あんなゴミクズと自分が同じなはずがない。 だが結果として同じ末路を辿ろうとしている。 と言う事は…… 「ちが……ばでぃ……ごみ……じゃ……」 必死に否定する父まりさだがついにその命が尽きてまりちゃと同じ末路を辿った。 確かに父まりさはまりちゃよりは多少マシかもしれない。 だがゴミクズである事は間違いないだろう。 何故ならまりさ種はみんなゴミクズなのだから。 まりさ種として生まれた以上その事実からは逃れられないのである。
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『うらめしまりちゃ』 35KB いじめ いたづら 赤ゆ うんしー ぬるぬるのぬるいじめです 今年の春、俺は高校三年間の努力が実り、晴れて第一志望の国公立大学に合格することが出来た。 勿論、その事に関しては飛び上がるぐらいに嬉しかった。思わず担任とそのままハイタッチしてしまう程にだ。 だがまあ、その後は色々と大変だった。 一般的にだが、前期の一般入試だと私立と国公立では合格発表が一か月ほど遅い。 だから、俺が大学合格の報を知ったのは三月になってからだ。 そういうわけで、入学式までの数週間、俺が入学の準備に追われるのは当然のことだった。 準備と言えば、大学への手続きも面倒だが、部屋を捜すのは大変だった。 合格した大学は実家からは遠いので色んな所を回ってみたが、これが本当に苦労した。 何しろ最低でも四年はそこで生活しなくてはならないのだ。良い部屋を見付けたくもなる。 家賃が安かったり、部屋が広かったり、立地が良かったり。その条件は様々だ。 そんな事を考えるのは俺以外にも当然居て、おかげで随分と歩き回された。 だというのに、気にいった部屋のほとんどが契約済みで、俺は半ば諦めかけていた。 だから、こうなったら多少ボロイ所でもと弱気になっていた俺は、その文字を危うく見落としかけた。 1Kのおしゃれなツーバイフォー バスとトイレはセパレートタイプ 洋室フローリング、IHキッチン、冷暖エアコン、その他設備有り コンビニ徒歩5分、最寄り駅まで徒歩8分 ○○大学までのアクセスも楽、学生さんオススメ 間取:洋室10畳 賃料:家賃30000円、敷金・礼金0円 目玉が飛び出るかと思った。この好条件でこの家賃である。 俺は即行で学生生協に飛び込み、即行で契約を交わした。 俺はほくほく顔で生協を後にしたが、その時はどうして誰もこんな優良物件に手をつけないのかと終始疑問だった。 まあ、正解を言ってしまえば曰く付きの物件だった。だから誰も敬遠しがちだったわけだ。 そして引っ越して初日、俺はその『曰く』とやらに遭遇したのだった。 「あー、入学式ってのは上になっても面倒臭いもんなんだなぁ……」 これで覚えているだけでも通算四回目ともなる式だったわけだが、どれも面倒だった覚えしかない。 半分は眠るか聞き流すかして過ごしたわけだが、どうしてああも長ったらしいのか……。 おまけに部屋に向かっている途中で雨は降ってくるし、道に迷うわで、部屋に着いた時にはずぶ濡れのクタクタだった。 「とりあえず、服は乾かすとして荷物はどうするかなぁ……」 ハンガーにスーツを掛けた後、俺はそう一人ごちた。 俺がこの部屋に来たのは来たのは初めてである。つまり、新生活の初日。 部屋には食器といった生活用品から無くても特に支障の無いマンガが詰まった段ボールなど、雑多に積み上げられている。 いくら一人暮らしだからとはいえ、その量はなかなかのものだ。 おまけに色々とあって体には疲れが溜まっている。よって、 「よし、片付けは明日からにでも始めよう」 この結論に至るのは当然のことだった。 しかも、予想外に疲れが溜まっているのか、眠気まで襲ってくる始末だ。 俺はふらふらと揺れる体を根性で支えながら、備え付けられていたベットまで何とか辿り着いた。 そのまま横になり、起きたら近くのコンビニに視察がてら夕飯を買いに行こうとつらつら考えながら、 「ふあぁ、ねむ……」 俺は眠りに落ちた。 「んぁ……」 窓の外、一向に降り止む気配の無い強い雨の音。それが俺の目覚まし代わりだった。 元々、雨雲のせいで暗かったのだが、今はもう真っ暗だ。どうやらすっかり夜になってしまったらしい。 時計はまだ段ボールの中なので詳しい時間は解らないが、腹の空き具合から大分遅い時間帯と見える。 「あー、寝過ぎたな」 起きたばかりだというのに、そんな事は関係無いとばかりに狂暴なまでの食欲が押し寄せてくる。 むう、ここまで強いのは珍しい。一体どれだけ寝ていたのやら……。 我が事ながら呆れるばかりだ。 「とりあえず、飯を買いに……」 腹が減っては何とやら、寝落ちする前の予定通り、視察を兼ねた夕食もとい夜食の買い出しに行くことにした。 一先ず、明かり代わりの携帯を見付ける為に周辺を手で探ろうとした。 その時である。 『…………っち』 「ん?」 何か蚊の鳴くとでも言うかの様な微かな声が聞こえた、気がした。 微か過ぎて本当に声なのかも解らないが、そう聞こえたのだ。 しかし、当然ながらこの部屋には俺しかいない。他に誰かがいるわけがないのだ。 果ては無意識の内に訳の分からない言葉を呟いたか。だとしたらかなり恥ずかしいことだ。 「まだ寝惚けてんのかな?」 頬が僅かに熱を帯びるのを感じながら、俺はそう言った。 一人暮らしになると独り言が増えると言うけど、それは誰にも聞かれることがないと安心するからなのだろう。 実際、俺は誰もいない現状に安堵しているわけだし。 「はぁー、まずは顔を……」 「……くちぃ」 また、聞こえた。それもさっきよりもはっきりとした幼い声だ。 さっきは俺の独り言だとまだ決め付けられた。だが、今の声は無理だ。 俺は顔を洗おうと言おうとしたのに、声は全く違った。しかも、俺にはあんな舌っ足らずな声は出せない。 先程の声が自分の独り言でないと保障出来た反面、新たな疑問が生まれてしまった。 すなわち、この声の主は誰かという事である。 じわり、と背中に嫌な汗が吹き出る。正直に言おう、凄く怖い。 情けないと思わないで欲しい。部屋は真っ暗、手元に明かりは無し、そして自分以外の何かがいるというこの状況。 怖くないと思う人間がいるとすれば、それはきっと余程の胆力の持ち主か、精神がぶっ飛んでいるかのどっちかだ。 少しでも音を拾えないかと耳に神経を集中させる。すると、外からゴロゴロという腹に響く音が聞こえた。 雷だ。それを認識した瞬間、俺は意識を緩めた。 そうだ、さっきのもその前の音も、雷を人の声と聞き間違えたのだ。部屋の暗さも誤認に一役買ったのだろう、そうに違いない! 「そ、そうだよな!これは雷の……!」 『……っくちいぃぃっ』 「ひいっ!?」 が、俺の逃避など許さないとばかりに謎の声が言葉を被せてきた。 相変わらず舌っ足らずだが、低く、何かを恨んでいる様な声音だ。俺は堪らず悲鳴をあげてしまう。 自分以外の存在は確かにいる、なのに姿は一向に見えない。恐怖は蓄積されていくばかりだ。 「なんだ、何だよ、何なんだよ……!お、俺に用があるってんなら姿を見せろよ!」 パニックに陥った俺はつい強気な事を言ってしまったが、内心は既に決壊寸前だ。 今はただ見えないことに恐怖を感じているので、少しでも紛らわせようとする咄嗟の発言だったのだと思われる。 『……………………』 「おい、何で黙るんだよ!俺は姿を見せろって言って……!?」 返ってくるのは不気味なまでの沈黙だった。 ただ外の雷の音が先程よりも大きく聞こえる。近付いてきているのだろうか。 何か如何にもな雰囲気にすっかり呑まれてしまう俺だったが、言った後に遅ればせながら気付いてしまった。 俺の先程の発言は俗に言うホラーで言えば、 『……ぁ、あぁっ、ゆっくちぃぃいいいいいっ!!!』 「ちょっ、やっぱり今の無しでぇっ……!?」 死亡フラグであると。 一瞬、外が昼の様に明るくなり、次いで轟音が辺りに鳴り響いた。かなり近くに落ちたのか、その音と光の量は半端ではなかった。 そう、俺の10畳程度の部屋を照らすなど造作もない程に。 雷のフラッシュの様な強烈な光に映し出されたのは、まだ手の付けられていない沢山の段ボールと、 『にんげんしゃんはでちぇいきゅのじぇー!きょきょはまりちゃのおうちなのじぇー!』 「ぎゃあああああああああああぁぁぁっ…………、あ?」 何故か瞳に涙を溜めた、若干、体が透けている黒帽子を被ったゆっくりだった。 「は?え、ゆ、ゆっくり……?」 『しょうなのじぇ!まりちゃはゆっくりまりちゃなのじぇ!』 「あ、え、自己紹介どうも?」 少し落ち着きを取り戻した俺は、とりあえず携帯を探し出し、バックライトでその場を照らした。 すると、さっきの光景と違わず、小さな赤ちゃんゆっくり(やはり透けている)がそこにいた。 何でゆっくりが部屋の中にいるかは分からないが、さっきの声の主はどうやらこいつの様だ。 一体何処から入って来たのやら。 「って、そんな事はどうでもいい。お前どっから入って来たんだよ。ここは俺の部屋だぞ?」 俺は至極当然の疑問を口にした筈だった。 すると、何故かまりちゃというらしいゆっくりは頬を膨らませながら(よくそんな状態で喋れるものだが)抗議を始めた。 『ゆうっ!ちぎゃうよ!きょきょはまりちゃのおうちなのじぇっ!』 「ええっ?いや、さっきも何か似たような事を言ってたけど、ここは俺の部屋だからな?」 『ちぎゅうちぎゃうちぎゃうーっ!きょきょはまりちゃのおうちで、にんげんしゃんのおうちなんきゃじゃないのじぇーっ!』 「……えー。でも、俺はちゃんと契約してこの部屋に住むって決めてあるんだけど……」 『にんげんしゃんのちゅごうなんちぇ、まりちゃにはきゃんけいにゃいでしょー!?』 俺はあくまで事実を言っているのだが、まりちゃとやらは認めてくれない。 泣きながらもこちらを威嚇している辺り、何か余程の理由でも在るのだろうか? 「あー、お前にも何かこの部屋は自分の物っていう根拠みたいなものでもあるのか?」 『あるにきまっちぇるのじぇ!』 在るらしかった。まりちゃは途端に泣き顔を引っ込め、ドヤ顔でその根拠を説明してくれた。 『まりちゃはね、かいゆっくちだっちゃんだよ!』 「へー、それで?」 『ゆ?これでおわりなのじぇ!』 終わりらしい。思わずズッコケそうになったじゃないか。 しかし、飼いゆっくりねぇ……。 「いやな、ええと、まりちゃ。俺はお前の姿を見たのは今が始めてだし、ましてや飼うなんて一言も言ってないぞ?」 『あちゃりまえなのじぇ!まりちゃをかっちぇたのは、まえのにんげんなのじぇ!』 ああ、なるほど。こいつは前の部屋の主の飼いゆっくりだったという訳か。 思わず、ゆっくり特有の超理論か何かかと思っちまったい。 「ははーん。つまり、お前は前の部屋の飼い主さんに取り残されちまったってことか」 この場合は最早、捨てられたというのと同義だろう。 まったく迷惑な人もいたものだ。『立つ鳥跡を濁さず』という諺を知らないのだろうか。 しかし、よくその間この小さな体で生き延びてきたもんだ。 俺がそんな風に感心していると、まりちゃは先の元気が嘘のように暗い声で話し始めた。 『とりのこしゃれちゃ……?ちぎゃうのじぇ!あにょにんぎぇんは……、あにょにんぎぇんはまりちゃをころしちゃのじぇっ!!』 「……は?殺された?」 『しょうなのじぇっ!あにょにんぎぇんは、ひっきょしぱーちーときゃわけのわきゃりゃにゃいこちょをはじめちぇ、まりちゃをころしちゃのじぇ!!』 「うへぇ……」 どうやら前の部屋の主はゆっくりの虐待趣味持ちだったらしい。 引っ越しパーティだか何だか知らないが、飼い主の都合で殺されるとはこいつもとんだ貧乏クジを引いたもんだ。 俺はそう勝手に憐れんでいたのだが、ある事実に気付いてしまった。 「え、お前ってその、死んでるんだよな?」 『こりょしゃれちゃきゃら、とうっぜんなのじぇ』 「じゃあ、今のお前ってゆう、れい……?」 『……ゆひっ』 俺が疑問を口にすると、まりちゃはニタァっと口元に笑みを浮かべた。 その反応で十分である。体も薄く透けているし、こいつは間違いなくゆっくりの幽霊だった。 『やっときづいたのじぇ?しょうなのじぇ、まりちゃはゆうれいしゃんなのじぇ……』 「……」 『こわいかじぇ?でも、しかたないのじぇ。なんちゃって、まりちゃはゆうれいしゃんだきゃらにぇえっ!』 「……ぅ」 目の前にいるのは小さくて幼い、本当に何処にでもいるようなゆっくりだ。 だが、幽霊という存在であるその事が厄介だ。 幽霊と言えば、怨念や未練がそのまま具現したような存在だ。となると、総じて回りに悪影響を及ぼし易い。 某漫画でも人の想いだったりは、死んだ後にこそ強まると言っていた。 となると、それが例え姿こそゆっくりの形をしていたとしても、幽霊である以上、油断することは出来ない。 おまけに、 『あのにんげんはまりちゃがゆうれいしゃんになっちゃちょきにはもういにゃくちぇ、にゃんにもできにゃかっちゃのじぇ。くやしかっちゃのじぇ。 でみょ、もういいのじぇ。きょんどはべちゅのにんげんしゃんがまりちゃのまえにあらわれちゃのじぇ……』 目の前の幽霊まりちゃは、明らかに人を恨んでいる。人に殺されたのだから仕方ないと言えなくもない。 だが、その矛先が俺に向いているから堪ったものじゃない。 おそらく、恨むことさえ出来れば誰でもよくなったのだろう。この部屋に住まうという輩でありさえすれば……。 『ゆふふっ、やっちょふくっしゅうができりゅよ……。にがしゃない、にがしゃないよぉお……!』 「あっ、あぁ……」 幽霊まりちゃはずりずりと小さな体を這わせながら、俺の方へと向かってくる。 対して俺は棒立ちである。初めて目にした怪現象、初めて向けられる濃密な負の感情、それらが俺の活動機能を停止させてしまっていた。 動け、動け、動け、と心の内で必死に叫ぶも、筋肉は硬直したかの様に動かない。これが金縛りか!? そして遂に、まりちゃが俺の足下に辿り着いた。 『にんげんしゃんはべちゅにまりちゃになにかをしちゃわけじゃないのじぇ。 でみょ、きょきょにしゅむのだきぇはゆるしゃにゃいよ。きょきょはまりちゃのおうちだきゃらにぇ。 まりちゃのおうちをのっちょろうとしゅるにんげんしゃんは……』 相変わらず酷薄な笑みを浮かべながら、幽霊まりちゃは俺にそう言った。 俺はと言えば、自分の十分の一にも満たない相手に心底恐怖していた。何を隠そう俺は大の恐がりなのだ。 まさか、幽霊嫌いの自分が幽霊に憑き殺されるかもしれない状況に陥るとは、予想だにしていなかった。 あの時に安易に契約を結んでしまった自分を殴りたい。ああ、しかし、俺は数秒後には物も言わぬ死体に成り下がっているかもだし無理か。 俺は最早、諦観の境地で数秒先の展開を予想し、 『まりちゃにのりょわれるがいいのじぇー!!』 足下に冷気を感じた。 ああ、これが死なのかと、自分の体が徐々に冷たくなっていく様を俺は暢気に想像した。 が、何かがおかしかった。 「……ん?」 確かに冷気は感じる。だが、それは何と言うか、 「ひんやり?」 そう、ひんやりしているのだ。 氷を直接当てられている感じではなく、金属を押し付けている様な程好い冷たさだ。 そして少し遅れて気付いたが、俺の体は何ともない。今すぐに心臓麻痺を起こすとかそんな感じもない。 健康とは言い難くも、至って普通ないつもの俺の体のままだった。 「あるぇ、呪いは……?」 まさか遅効性かと僅かに警戒しながらも、俺は呪いをかけたであろう張本ゆん(?)を探した。 そして、直ぐに見つかった。見つかったは良いのだが、 『くりゃえっ!くりゃえっ!まりちゃのしゅぺしゃりゅのろいあちゃっくで、あんきょしゃんをはいちぇ、もだえくりゅしめばいいのじぇっ!!』 何故か、幽霊まりちゃは俺の足に体を押し付けじゃれついていた。 いや、本ゆんはじゃれているというよりは攻撃もとい呪いをかけているつもりらしいのだが……。 「えっと、何をやってるんだ?」 『ゆ?みちぇわきゃらないにょ?わるいにんげんしゃんに、まりちゃとくっしぇいのろいあちゃっくをきめちぇるのじぇ!』 「ふーん。で、効果の程は?」 『しょんにゃの、もうおくちかりゃあんきょしゃんはいちぇくるしんでりゅにきまっちぇ…………、どぼじでにんげんしゃんがぴんぴんしでるのじぇぇええええええっ!?』 「いや、どうしてって聞かれても……」 こっちが聞きたいぐらいだよ。それは本当に呪いなのか? 『あちゃりまえなのじぇ!まりちゃはゆうれいしゃんなんだきゃりゃ、まりちゃあちゃっくをきめりぇばみーんにゃのりょわれりゅにきまっちぇるのじぇ!!』 「うん、分かった。お前が色々と履き違えてるのがよーく分かった」 こいつにとっての幽霊とはどれだけ神聖視された存在なのだろう。というか、呪いのこと絶対に解ってないだろ、こいつ。 「あのな、お前の言ってる方法じゃあ絶対に呪いなんてかからないと思うぞ?」 『ゆぅーっ!?まりちゃはゆうれいしゃんなんだじぇーっ!?』 「だから、お前が幽霊だったとしてもだよ。お前、俺に体を擦り付けてただけじゃん」 あれで呪いがかかるというのなら実に恐ろしいが、まずあり得ない。呪いを嘗めてるとしか言えない。 すると今度は、幽霊まりちゃは別の理由で喚き出した。 『あれはしゅーりしゅーりなんかじゃないのじぇ!まりちゃあちゃっくなのじぇ!』 「はいはい、アタックね。それがどうしたよ?」 『まりちゃあちゃっくしゃえきまりぇば、にんげんしゃんなんちぇいちっこりょのはじゅなのじぇ!!』 「アタック自体で死ぬのなら、呪い関係無いよな?ただ呪いって付けたかっただけだろ、そうだよな?それと言い辛いんだけどさ……」 『な、なんなのじぇ……?』 図星を突かれたからなのか、幽霊まりちゃの声にどもりが混じる。 でも、今から言うのはもっと酷い事なんだよな。すなわち、 「そのまりちゃアタック、俺の足には当たらないぞ?」 『ゆえ……?』 「いや、お前さっきから自分は幽霊って自慢してたけど、幽霊って基本的に体が無いんだぞ?」 『きゃらだが、にゃい……?でも、まりちゃは……』 「姿はゆっくりだけど、実体は無いと思うぞ?ほら、試しに俺の足にまりちゃアタックしてみな」 『ま、まりちゃあちゃーっく……』 俺の言葉に狼狽しながらも、幽霊まりちゃはアタックを決めてきた。 だが、当然当たらない。どころか今度は俺の足をすり抜けていった。足にはあの程好い冷たさが走った。 『ど、どうなのじぇ……?』 「ひんやりした」 『い、いちゃくないにょ……?』 「全然。むしろひんやりして気持ち良い」 『ひんやり……?』 「ひんやりだな。ほれ」 『ゆあ……?』 「な、俺もお前に触れない。だから、お前も俺には」 『しゃわりぇにゃい……?』 「だな」 まりちゃの体を手で触ろうとしてみたが、案の定、触ることは出来ない。冷たさは感じるが。 おつむの弱いゆっくりにも理解出来るように説明したのだから、まりちゃもこの事実に気付いただろう。 だというのに、 『う、うしょなのじぇぇええええええっ!!まり、まりちゃはゆうれいしゃんで、むちぇきのしょんっじゃいのはずなのじぇ!? にゃのに!にゃんにもできないっちぇ、どういうこちょにゃのぉぉぉおおおおおおおっ!?ゆぁあああん!ゆ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!』 その事実を受け入れたくないのか大声で泣き叫び始めた。 うおおっ、体は小さい癖になんて声を出しやがるんだ。耳がキンキンするじゃないか。 「おい、まりちゃ……」 『ゆぇええええん!ゆぁあああああん!!ゆびゃあああああああああっ!!!』 聞く気無しですか、そうですか。 しかし、こうも大声で泣かれると凄くストレスを感じる。俺はデパートなんかで聞く子供の金切り声みたいなのが大嫌いなのだ。 何より、こんなゆっくりに二度もビビってしまった自分を凄く情けなく思うと同時に、この幽霊まりちゃに対して少なくない苛立ちも湧いてきた。 とりあえず、このやかましい喚き声を止めてみることにしよう。 「ええい、やかましい!」ドンッ! 『ゆぴっ!?』 俺は怒ってるぞという思いを込めて床を強く鳴らしてみた。すると、意外なことに幽霊まりちゃはピタリと泣くのを止めた。 意外と聞き分けが良いのかと思ったが、どうやら少し違ったらしい。 『に、にんげんしゃん?おねぎゃいだきゃら、どんどんしにゃいでにぇ?きょわいきょわいだよ……?』 「ああ?」 涙目で何やら訴えてきたが一体どういう、ってああ、前の部屋主からのトラウマか。 大方、最期は踏み潰されて死んだとかそんなだったのかな?だとしてもだ。 「んー、どうしよっかなあー」 『お、おにぇぎゃいだきゃら……、にぇ?』 こんなそそる様な顔をされてもなあ。これはあれだな、『押すなよ?絶対に押すなよ!?』的な振りに違いない。 だったら期待に応えるのは当然だよな? 「分かったよ、まりちゃ……」 『ゆうっ!?まりちゃはゆるしゃれ……!』 「俺はお前の期待に応えるよ!」ダンッ! 『ゆ?……ゆびゃぁああああああ!?』 「ほら、どんどんいくぞー!」ズダンッ!ズドンッ! 『ゆひっ!ぴゃああっ!?どぼじぢぇ、まりちゃはやめぢぇっで、ゆぴぃいいいいいいいいっ!!』 「口では嫌がってても、本当は嬉しいんだろう?このツンデレさんめ!」 『なにりぇいぱーみちゃいにゃこちょいっちぇるのじぇええええぇえええぇええっ!?』 ああ、何か虐待趣味の人の気持ちが少し分かる気がする。これはちょっと堪らない。 ただ足を踏み鳴らしているだけだというのに、幽霊まりちゃは大泣きしている。 顔をこれでもかと大きく歪め、尻(?)を左右にぷりぷりと振り、お漏らしをダバダバと垂れ流しながら、俺の足から必死に逃れようとしている。 これがもう堪らないのだ。この胸に湧き上がる気持ち、擬音にすればキュンという言葉がしっかりくるだろうか。 「あはは、待て待てー!」ドンッ!バンッ!ベシッ! 『ゆぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!もうやめちぇええええっ!おにぇぎゃいだぎゃらばんばんどしゅどしゅじにゃいぢぇええええっ!!ゆぇ゛え゛え゛え゛え゛んっ!!』 気付けば俺は足だけでなく手まで使って、まりちゃを精神的に追い詰めていた。まあ、気付いたからといって止める気も無いのだが。 幸いにもこの部屋は一階だから他の住民に文句を言われることは無いし、こいつは幽霊なので誤って潰してしまう心配もない。実に好都合だ。 ……いけない、思考が何か虐待趣味の人みたいになってる。自重自重っと。 『ゆえぇ……。まりちゃ、もう、ありゅけにゃいぃ……』 「何だ、幽霊の癖に根性無しだなあ」 『ゆうりぇいにゃのはかんっけいにゃいし、じぇんぶにんげんしゃんのしぇいでしょおおおおおっ!? ゆうぅ、もうやじゃあ……。どぼじでいちゅもまりちゃはこんにゃめにあうにょ?こんなになるなりゃ、ゆうりぇいなんちぇなりゅんじゃなかっちゃのじぇ……』 「おいおい……」 体力が無いのは幽霊になっても一緒なのか、まりちゃはへたれると同時にぶつぶつと泣言を始めた。 ちょっと自信を崩してやった結果がこの様である。果てしなく哀れだ。 「幽霊やめたいって本当か?」 『ゆうれいしゃんでいちぇも、にゃんのちょくにもならにゃいのじぇ……』 「んじゃあ、成仏するか?」 『じょうぶちゅ?しょりぇってどうしゅるのじぇ?』 「え?いや、それは……」 どうやれば成仏出来るかなど、生きた身であり、仏門に身を寄せているわけでもない俺が詳しい筈がない。 だが、一般的に誰もが思いつくであろう手段なら取れるわけで。 「まあ、一応それっぽい方法はある」 『ほんちょう!?じゃあ、しゃっしょくまりちゃを……!』 「待て、俺はそれをお前にしてやらんでもない。その代わり!」 『しょのきゃわり?』 「この部屋は俺の部屋だと認めろ」 『ゆ!?んゆぅ……』 幽霊まりちゃとしては、殺された場所とはいえ愛着のある部屋なのだろう。 だからと言って、このまま自分の部屋扱いをされても困る。こっちは金を払っている(親がだけど)身なのだから。 俺もさっきのでイライラは解消されたし、こいつが成仏したいと言うのなら手伝うのも吝かではない。 『わかっちゃのじぇ、ここはにんげんしゃんのおうちってみとめるのじぇ』 「そうかい、ありがとな」 『だきゃりゃ、まりちゃをちゃんとじょうぶつしゃしぇちえにぇ?』 「ああ、分かった」 意外と素直に認める辺り、部屋の所有を主張していたのは恨みをぶつける建前が強かったらしい。 それならばと、俺もこいつを成仏させてやろうと思うのだが、ちゃんと出来るかは俺も分からないんだよなぁ。 とりあえず、部屋の明かりを点けて準備をしますか。 『ゆぴっ!みゃぶしいのじぇえええ!!』 「えっと、あれは何処に閉まったっけ?これか?いや、違うか……。じゃあ、あれ……」 『にんげんしゃん!?あきゃりしゃんがまぶしいよぉおおおおっ!!』 「あー、どけどけ。また踏み付けるぞ」 『ゆぴゃあっ!?』 段ボールを開けては閉め、開けては閉めを繰り返し、目的の物を探す。 何か幽霊まりちゃが話しかけてきた気もするが、探し物に集中していた俺はおざなりな返事しかしなかった。 数分後、物をようやく探し出すと、何故か憔悴しきった顔でまりちゃも物陰から出てきた。はて? 「何してんの、お前?」 『おにぇぎゃいだきゃりゃ、まりちゃをちゅぶしゃにゃいでぇ……』 「いや、だから潰さないし潰せないって」 何だかよく分からないが、手っ取り早く終わらせるに越したことは無い。 俺は手の中にある物を幽霊まりちゃに見えるように持ち、説明する。 「いいか、まりちゃ。これからお前の浄霊、だったかな?とにかく始める」 『にゃんだきゃわきゃりゃにゃいけど、おねぎゃいしましゅなのじぇ!』 「おう。それでだ、こいつが見えるな?こいつは塩だ」 『しおしゃん?』 「そう、こいつを使うと何か幽霊を撃退したり、成仏させることが出来るらしい」 『ゆぅーっ!しおしゃんしゅごいのじぇーっ!しょれで、しょのしおしゃんをどうちゅかうのじぇ?』 「え?うーん……」 やばい、肝心の事を考えていなかった。いや、だって塩が幽霊に効くなんてのも所詮は素人知識だし……。 まあ、こういう場合はそれっぽくやれば大丈夫だろう、うん。 「まずはこの塩を手に取ってだな、そして……」 『そしちぇ?』 「ばら撒きます」 当然、幽霊まりちゃの上にな。掃除が面倒だけど、明日の片付けの時に一緒にしてしまえば問題無いか。 さて、問題は効果の程だけど……。 『ゆ?ゆ?こにょしろいすなしゃんがしおしゃんなのじぇ?』 塩は幽霊まりちゃの体をすり抜けて、その下の床に浅く積っている。まりちゃの体に変化は見られない。 あちゃー、失敗かと俺は内心で思った。しかし、 『ゆ?にゃんだきゃ、きゃらだがむーじゅむーじゅしちぇ、ゆぎゃあああああああああっ!!!』 何かまりちゃが物凄い声をあげ出した。もしかしないでも、これって近所迷惑だったりするんだろうか? 「って、おい。何て声出してんだよ」 『ゆぎぃいいいっ!まりぢゃの、まりぢゃのきゃらだぎゃあああ……っ!』 「は、体?体がどうしたって……、うわっ!」 まりさが悲鳴をあげた理由、それは塩が触れた肌の部分がケロイド状に爛れている。 きっと今まりちゃが踏んでいる(?)足の部分も爛れていることだろう。これは確かに痛そうだ。 しかし、幽霊に塩って本当に効くんだなあ。 『ゆぇえええっ!にんげんしゃん、たちゅけちぇえええっ!』 「ええ?んー、じゃあお前の足元に落ちてる粒でも舐めてみれば?」 『わ、わきゃっちゃのじぇ……。ちゅぶしゃん、まりちゃにちゃべられちぇね……』 あ、幽霊の癖に食べれるんだ。流石はゆっくり、何でもアリだ。 『ぺーりょぺー、ゆぶぅうううえええっ!!!』 「わっ、汚ねえ!って、お前幽霊だし大丈夫か」 『だ、だいじょうぶじゃないのじぇ!ごれ、じおじゃ、ゆげぇえええええっ!!』 「いや、早く成仏したいんだろう?だったら積極的に塩を体に取り込むが一番だって!」 『わぎゃ、わぎゃらないのじぇええええええっ!!!』 いや、それはちぇん種のアイデンティティなんだから奪わないでやれよ。 しかし、このくらいじゃなかなか効果はすぐに出ないようだ。焦れったい。 「一瓶丸ごと一気とかしてみるか?」 『しょんなおしゃけみぢゃいにのめりゅわけないでじょおおおっ!?いっぎのみはゆっぐりでぎないがらみんなやめぢぇねえええっ!!』 駄目らしい。となると、他は……。 「ああ、あれがあった」 『にゃんだきゃ、いやなよきゃんしかしないのじぇ……』 「安心しろって、塩が効くならこれは確実だって」 幽霊まりちゃが不安そうに物を言ってくるが、自体は俺主導で進んでいく。 あーあー、うん、喉の調子は良し。久し振りだけど覚えてる自信はある。 「じゃあ、いくぞ」 『ゆうぅ……』 「まか~はんにゃ~は~ら~、み~った~しんぎょ~」 『ゆ?』 日本人なら誰もが一度は聞いたことがあるであろう、般若心経である。 神霊番組なんかでしきりに唱えてるし、効果あるんじゃねと思い実行したわけだが、 「観自在菩薩。行深般若波羅蜜多時……」 『ゆゆっ!?にゃんだきゃ、きゃらだがぽーきゃぽーきゃしちぇきちゃのじぇ!』 どうやら効果有りのようだ。流石は仏教の真髄である。 ……何で般若心経なんて覚えてるかって?ガキの頃は無駄に難しい言葉なんかを覚えたがるもんなのさ。 中二時代の産物がまさかこんな所で役に立つとは、人生何があるか本当に分からないもんだ。 「色不異空。空不異色。色即是空。空即是色……」 『ゆわぁ~、ましゃにてんにもにょぼるきもちよしゃなのじぇ~。まりちゃ、きょのままゆっくりじょうぶちゅしちゃいのじぇ~』 あ、そうだ。ついでに塩も撒いておけば単純に効果は倍じゃね? 「不生不滅。不垢不浄。不増不減。是故空中……」パラッパラッ 『ゆ~んゆ~ん♪おきょーしゃんはゆっくぢあぢゃああああああっ!?どぼじでまぢゃしおしゃんがふっできちぇるのじぇえええっ!?』 こっちも効果は覿面だな。何故かまりちゃの悲鳴が心地良い。 「無無明。亦無無明尽。乃至無老死。亦無老死尽……」 『やめっ、にんげんしゃんやめ、ゆわ~。まちゃきょきょちいいしぇきゃいにいじゃなわれりゅのじぇ~』 「以無所得故。菩提薩捶。依般若波羅蜜多故。心無圭礙……」パラリパラリ 『ゆふ~っ、っでゆぎゃああああっ!まぢゃしおしゃんがふっちぇきちゃあああっ!!やめぢぇえええええっ!!』 何かまりちゃが言っているのは分かるが、既に俺の心は沈み切っている。 読経は一種の瞑想だ。つまり、俺は深いトランス状態にあり、周りの雑音が一切入らないのだ。 さあ、スパートを掛けていこう。 「遠離一切顛倒夢想。究竟涅槃……」ポロリポロリ 『まりちゃのしゅてきなおぼうししゃん、まりちゃをまもっちぇね!……どぼじでおぼうじどげぢゃっで、ゆっぐり~♪』 「三世諸仏。依般若波羅蜜多故。得阿耨多羅三藐三菩堤……」 『ゆっぐり~。おぎょうざんはゆっぐりできりゅけじょ、しおじゃんはぼんっどうにゆっぐりでぎにゃい……』 「故知般若波羅蜜多。是大神呪。是大明呪……」サラサラッ 『おにぇぎゃい、だきゃら……』 「是無上呪。是無等等呪。能除一切苦。真実不虚故人……」 『ゆああっ……。まりちゃ、にゃにきゃへんじゃよ……?いちゃいにょに、くるちいはずにゃのに……』 「羯諦。羯諦……」 『どぼじで、どぼじでごんにゃにぎもぢいいにょおおおおっ!?』 「波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶……」パッパラパッパ 『いぢゃぐで、ぎもぢよぐで……っ!まりちゃっ、まりちゃっ……!!ゆぁあああぁあああああぁあああああっ!!!』 『へぶんじょうだいぃ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛っ!!!!』 「般若心経ー。ふう、っと、どうだった俺のお経は、ってあれ?」 途中からは完全に意識を内に向けていたので気付かなかったが、幽霊まりちゃが床に突っ伏して痙攣していた。 何か『ゆ゛っゆ゛っ……』とか漏らしながら微動していたが、完全に動きが止まるとさらさらとその姿は消えていった。 後に残ったのは塩だけ。どうやら無事に成仏してくれたようだ。 「逝ったか。まあ、良かったな」 一方的に敵意を向けられはしたものの、こっちもお互い様な部分もあるので特に気にしない。 あいつもこんな部屋にずっといるよりも、輪廻を一周して別の生命体として生きていく方が良いに決まっている。 「悪い奴じゃあなかったしなぁ……」 本当に僅かな時間だったが、小さな同居人との会話は楽しかった気がする。出会いは最悪ではあったけど……。 まあ、そんな小さな同居人の新たな旅立ちに立ち会えたことを嬉しく思うべきなのだろう。 「南無南無、来世はゆっくり以外に生まれろよー」 俺は両手を合わせ、幽霊まりちゃの冥福を祈ると同時に、来世の幸福を祈っておいた。 でも何故だろう。この願いだけは決して叶う気がしないんだよなぁ。 「うっ、そういえばまだ何も食ってないんだった……」 気が抜けると、思い出したかのように強烈な空腹が押し寄せてきた。 携帯の時間表示を見ると、昼に食べてから半日以上が経っている。そりゃあ腹も減るってもんだ。 俺はついさっき起こった不可思議な出来事を頭の隅に押しやり、ただ生き物としての原初の欲求に従うことにした。 すなわち、生きることの幸せを噛み締める為の行為、食事を行うのである。 「さて、飯を買いに行くか……」 と、その前に下を履き換えなければいけない。びしょびしょだぜ……。 後書き ネタの巣穴から、ゆっくりの幽霊が現れるというネタを使わせていただきました。ありがとうございます。 般若心経を空で言える人っていますよね?実家に帰った時に母親が何も見ずに唱えてた時はびっくりしたものです。 しかし前作と言い、時期をことごとく外すなあ、私は。もう秋も間近だよ……。 相手が幽霊相手だとこの程度しか虐められない……。私の発想が貧困なだけか? 次こそ、次こそはちゃんとまりさを虐めますから!今回も読んでいただきありがとうございます。 書いたもの http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/3404.html ご意見・感想はこちら http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1304737576/l50 以下、読まなくても特に困らないおまけ あのよく解らない怪現象を経験してから丸一月が経った。 おそらく俺の平凡な人生を振り返れば一番の不思議体験だったわけだが、その後は特に変わったことはなかった。 とりあえず、今の部屋が異様に安かった理由は分かった。 あの怪現象の後日、俺は管理人の家を訪ね、その日にあったこと全てを包み隠さずに話した。 まあ、当然なんだろうが信じてはもらえなかった。けど、管理人には何故か気の毒そうな顔をされてしまった。 怪訝な顔ならともかく、同情される原因の思い付かなかった俺は、管理人にその理由を聞いてみた。 するとまあ、面白い話が聞けたわけだ。 俺の前に住んでいた住人がゆっくりの虐待趣味持ちであるのは知ってはいたが、そのハジケっぷりは度を越えていたらしい。 近所の迷惑も考えずにゆっくりを虐待する人間だったらしく、周りからもよく思われていなかった。 そして特に酷かったのが例のまりちゃを殺した引っ越しパーティだったそうな。 もう壁も床もとにかく一面ゆっくりの中身だらけ。管理人の苦り切った顔を見た限り、その光景は相当酷いものだったようだ。 当然、部屋の補修やら何やらの金は相手側に払わせたそうだが、そんな前例があってはなかなか住みたいと思う人などいない。 と言う訳で、俺の部屋はあれ程までの大特価になったそうな。 管理人は幽霊まりちゃの話しこそ信じてはくれなかったが、本当に申し訳無いといった顔で謝罪してきた。 どうも管理人には、部屋に残る餡子の匂いなんかのせいで幻覚を見たと思われてしまったようだ。 だがまあ、諸々の事情を知っている上に、管理人の真摯な態度を見た俺は特に気にすることもなかった。 むしろ、今後も住まわせてくれと言った時の管理人の驚きと安堵の表情は忘れられそうにない。 「ふあぁ……」 そんな出来事があったのもついさっき言ったように一月前。今はもう大学生活の真っ最中である。 まだ慣れない部分も多々あるが、友達もできて、授業内容にも満足している俺は、なかなか大学生活を満喫している方ではないだろうか。 まあ、疲れ切った足を引き摺り、帰路につこうとしている姿からは想像もつかないだろうけどな。 仕方ないんだ、一人暮らしとはいえ、必要な物は一杯あるのだ。 「あー、やっと着いたよチクショーめ」 乱暴に買い物袋を地面に置き、ポケットからキーを取り出し、鍵穴に差し込む。 一月でこの一連の動作にも慣れたものだ。まあ、鍵を掛ける習慣なんて無かったからな。 ああ、そういえば一つだけ変わった事があったんだった。 「ただいまー」 ドアを開け、疲れ切った声で俺はそう言った。一人暮らしなのに、誰もいない筈の部屋に向かってである。 彼女もいないのにとか、実家が寂しいんだねとか思われるのかもしれないけど違うんだなあ、これが。 『ゆっ!おにいさん、おきゃえりなしゃいなのじぇ!』 誰もいない筈の部屋から俺を出迎えたのは、あの幽霊まりちゃだった。 「うーい。無いとは思うけど、泥棒とか入ってこなかったか?」 『だーりぇもたじゅねちぇこにゃかっちゃのじぇ!』 「それはそれで寂しいような……」 何故、成仏した筈の幽霊まりちゃがいるのか。それは当然、俺も疑問に思ったし驚いた。 驚き過ぎて理由を聞く前にもう一度成仏させてしまいそうになった。まりちゃは俺の手にある塩を見て大泣きするしで、あの場は本当に混沌としていた。 まあ、何とか理由を聞くことは出来たのだが、その内容が実に荒唐無稽だった。 「うあー、腹減ったー」 『きょーのごはんしゃんはにゃににしゅるのじぇ?』 「疲れたからうどん」 『……しょれはきにょうちょおにゃじじゃないのじぇ?』 「うっせ。俺はうどん食わないと死んじゃう県民なの!」 何でもまりちゃは無事に成仏は出来たそうなのだが、何かよく分からない場所に行き着いたらしい。 そして、そこにはゆっくりにしては大きな胴付きのえいきがいたそうで、まりちゃにこう言い渡したらしい。 『今、ここはあなたの様なゆっくりの霊で溢れ返っています。正直、私達がいくら頑張ろうとも裁き切れる量ではありません。 まったく、ゆっくりは少々、業が深すぎる!もっとあなた方が自制出来るならばこのような事態になることもないと言うのに……。 はあ、愚痴を言っても仕方ありませんね。そういう訳で、あなたを裁く順番はまだまだ何年も後になるのです。 そこでと言うのもなんですが、あなたに一つチャンスを与えましょう。それを遣り遂げれば、来世は私の計らいであなたの望む姿にしてあげましょう』 何とも上から目線な発言だが、話しから察するに余程の格を持ったゆっくりえいきなのだろう。自分もゆっくりの筈なのにな、とんだブーメランじゃん。 まあ、そういう条件ならとこのまりちゃは承諾し、もう一度幽霊の体で俺の下にやって来たたらしい。 その内容というのが、俺には実に訳の分からないものなのだがな……。 『ゆ~♪ゆんゆゆんゆゆ~ん♪』 「その口を閉じろ。でないと、うどんと一緒に茹でちまうぞ」 『どぼじでぇえええ!?』 「いや、単に不快だから。あ、でもうどんが駄目になっちまうかもだしなぁ……」 『しょんにゃあああっ!まりちゃはおにいしゃんにゆっくりしちぇもらいちゃいだきぇにゃのにぃいいいっ!!』 「しなくていいっていつも言ってるじゃんか……」 そう、それは何故か俺をゆっくりさせるという条件らしい。しかも、ご丁寧に俺が大学を卒業するまでという時間制限付きでだ。 正直、初めは迷惑に思わずにいられなかった。折角の一人暮らしだというのに、変な同居人を押し付けられたのである。堪ったものではない。 大体、ゆっくりの時点で出来ることなど限られているのに、更に体を持たない幽霊ときたものだ。 俺をゆっくりさせるなんて絶対に無理だろう、そう決めつけて当初はかなり邪険に扱っていた。 「よっしゃ、完成!」 『ゆわ~っ、おうどんしゃんおいちしょうなのじぇ~』 「やらねーからな。お前のはこれだ」 『ゆぅーっ。まりちゃもおうどんしゃんたべちぇみちゃいのじぇ……』 「屑野菜でもゆっくりにはご馳走だろ。あー、お前が大人になれたら食べさせてやらないこともない」 『ほんちょーなのじぇ!?』 「ああ、なれるもんならな」 『ゆぉおおおっ!まりちゃ、じぇっちゃいおおきくなっちぇみしぇりゅよぉおおおっ!!』 「はいはい、頑張れ頑張れ」 『おおきくなっちゃりゃ、おにいしゃんをゆっきゅりしゃしぇちぇあげられりゅしにぇ!』 「……」 だがまあ、一人暮らしってのは結構クルものだ。特に家族に思い入れが強いわけでもない俺だったが、無意識の内に何度思ったことだろう。 加えて地方から単身移ってきた俺は当然、友人ゼロの状態で大学生活を迎えた。社交性のある人間でない俺は友人作りに四苦八苦しっ放しだった。 慣れない環境、一人という状況、その他色々がごちゃごちゃになって俺は若干だが鬱になっていた。 そんな時に話し掛けてくれたのがこのまりちゃだった。 自分が邪魔だと思われているとも解っていただろうし、俺もまた碌な反応もしなかったというのにだ。こいつは何度も根気強く話し掛けてきた。 そうしてると、何時までもうじうじ悩んでいる自分が非常に馬鹿らしくなってきた。俺は不貞腐れるのをやめた。 何かが吹っ切れると同時に、まりちゃと話すのが当たり前になっていた。あの初めて会った時の焼き増しかと思った程だ。 まりちゃは俺の話を何でも聞いてくれたし、俺もまりちゃのどうでもいい話を聞くようになった。かなりの進歩だったと思う。 友人も多くはないがつくることが出来た。俺からすればそいつらとまりちゃさえいれば話し相手は足りてしまうので、全く問題は無い。 何となくだが、俺の人生が良い方向に向いてきたのはまりちゃと再び言葉を交わしてからではなかっただろうか? 決してゆっくりさせてくれているとは言えない。でも、まりちゃは俺をゆっくりさせようと頑張ってくれているのは確かだった。 こいつはいつの間にか俺の深い部分に住みついてきやがったんだと、日々、実感させられる。今だってそうだ。 「ほれ」 『ゆ!?かまぼこしゃん!?これ、まりちゃがたべちぇいいのじぇ!?』 「そうじゃなきゃ残飯の上なんかに乗せねえよ。大きくなるにはカルシウムだ。食わないなら捨てちまうぞ?」 『ゆわわっ、ゆっくちしにゃいぢぇちゃべりゅのじぇ!』 もすもすと一生懸命にかまぼこを食べるまりちゃを見ながら、俺はまりちゃに出会った時のことを思い返す。 そういえば、こいつは初対面だというのに、俺に呪いをかけてきたんだったっけか。 あの時もその後も、別に何も起こらなかった。俺が大きな怪我をすることも、酷い病気を患うことも今のところ無い。 つまり、まりちゃの呪いは実質失敗している。何の為に幽霊になったのやらである。 でも、害は無いとはいえ、俺に憑いているこいつは、実は幽霊してるんじゃないかとも思ってしまう。もう全く怖くないけれど。 まあ、それも直ぐに間違いだと気付くわけだ。何故かって?だって、こいつは幽霊の癖に俺の日常を楽しくしてくれるからに決まっている。 まったくもって幽霊らしくない幽霊だよ。 『おにいしゃん、にゃんでわらってるのじぇ?』 「ん?幽霊も悪いことばっかりじゃない、って思ってな」 だからこそ、俺は少しだけ幽霊が好きになれたのかもしれない。どっかのへっぽこな幽霊ゆっくりのお陰でな。