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ばや汁あきのSS感想用掲示板はこちら anko4663 ものれいむ anko4269 ふとちゃん anko4242 バッジを貰う日 anko4186 ばかじゃないもん anko4182 穴倉 anko4169 続おしかけ anko4137 おためしリアルありす anko4087 ゆーしゃまりちゃの冒険 anko4078 公衆便所 anko4060 可愛いあの子と家ゆっくり anko3717 いっしょに anko3635 バトル anko3625 陽射しの中の… anko3529 てのりれいむと愉快?な仲間達 anko3452 れいむが愛したれいむ anko3129 はるですよ anko3125 ちるの時々まりさ anko3114 命の価値 anko3107 ゆかりん anko3096 雨 anko3090 てのりれいむ anko3078 げすまりさ anko3067 わけあり おまけ anko3058 実験01 クッキーボタン anko3047 ぶろてん おまけ anko2949 野良れいむ anko2887 僕とれいむと秘密基地 anko2807 母の音 anko2588 ひとりぼっちのまりさ anko2489 あこがれ 前編 anko2427 ぶろてん anko2413 せんたく anko2369 ゆっくぢ anko2349 たたかい anko2332 とかいは anko2304 ぼうけん anko2241 かいゆ anko2223 まちかどで anko2112 ぼくとペット anko2111 おもちゃ anko2110 とおりま anko2068 おしかけ anko2023 あるむれ anko2007 ゆんりつせん anko2001 でぃーおー anko1983 はこ anko1965 わたしは anko1959 続ゆなほ anko1943 わけあり anko1939 たなばた anko1915 ゆなほ anko1911 さくや・いぢめて おまけ anko1906 どうぐ・おかえし anko1896 いぢめて anko1869 ぬくもり anko1847 しろくろ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1831 とくべつ~前篇~ anko1830 とくべつ~後篇~ anko1748 かみさま
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『母の音』 4KB 虐待 小ネタ 思いつき小ネタ ごうごう・・・ごうごう・・・ 「!!! !!! ! !!」 (ゆぅ…ゆぅ…) ごうごう・・・ごうごう・・・ 「! !!! !!!!!!!」 (ゆぅ…ゆぅ…) 『かわいいれいみゅがゆっくちうまれちゃよ!』 れいむにはお母さんが居ませんでした。 生まれた時、周りは真っ暗、お母さんのお腹の中にいたときと一緒。 せっかく生まれたのに、誰も喜んでくれません。 誰も祝福してくれません。誰もゆっくりさせてくれません。 だけどれいむは前向きに生きることにしました。 真っ暗な中でも、前に進めばきっとゆっくりできる、そう信じてゆっくりと歩き出します。 それにどこからか、大好きなあまあまの匂いが漂ってきます。 まだ食べたことは無いけれど、きっと天にも昇るようなおいしさに違いない。 れいむはそう思いました。 れいむは前に進み続けます。 つるつるの地面は、生まれたばかりのれいむのあんよを傷つけることはありませんでした。 途中何度か壁にぶつかって泣きそうになりながら、れいむは前へ前へと進み続けました。 けれどどこもかしこも真っ暗で、長い長い時間歩いたはずなのに、れいむには何も見えませんでした。 声を枯らして叫んでも、その声にこたえる者は誰も居ません。 前向きに生きよう、そう決意したのに、少しずつ自信が揺らいでいきます。 そのうち小さなれいむの身体は疲れ果て、お腹も減ってしまいました。 けれど暖かなお母さんの温もりも、おいしいご飯にもありつけません。 仕方ないのでれいむは目を閉じて、じっとしていることに決めました。 お母さんのお腹の中にいたときのような安心感は無く、あるのはただただ冷たい地面の感触だけでした。 れいむはその日、声を抑えて少しだけ泣きました。 あれ?なんでこんなとこに子ゆが居るんだ? 子持ちでもまぎれてたんじゃねーの? めんどくさいなぁ、だから最後までプレスかけてから止めたほうがいいっていうのに。 まあまあ、流れ作業の時間区切りだし、数が数だからしょうがないよ。 こっちは操作してるだけだから楽でいいけどさ、こういうのが居ると清掃のおばちゃんに怒られるんだよねぇ。 こいつ一匹だけかな、見なかったことにして処理しちゃおうよ。 そうだな、じゃあ今日もはじめますか。 ごうごう・・・ごうごう・・・ (ゆぅ…ゆぅ…) ごうごう・・・ごうごう・・・ (ゆぅ…ゆぅ…おかあさんのおとだ…) ごうごう・・・ごうごう・・・ (ゆぅ…ゆぅ…ゆっくりできるよ…) ごうごう・・・ごうごう・・・ (おかあさん…) ごうごう・・・ごうごう・・・ ------------------------------------------------- 超短い小ネタで申し訳ないですが生存報告もかねて、ばや汁です。 ネタバレになってしまうのを避けるためにタグはつけていませんが一応加工所モノでした。 伝わってないかもしれない…ぐぬぬ… だいぶご無沙汰ですが、最近いわゆる人生の転換期っていうような場面に直面しているので、 あまり顔を出したり作品を出すことが難しくなってきています。 期待してくださっている方がもし居てくださるなら、申し訳ないんですがもう少しお待ちください。 ローペースではありますが、一応作品の案などはありますし、数日数kbという速度ですが書き進んではいます。 あんな作品こんな作品、書きたいなぁと思うのはいろいろあるんですが… なんだか暗い話ばかり思いつきますが、でもなんにせよ書かないことには始まらないですよね。 がんばります、ばや汁でした。 いつも多数のご意見ご感想ありがとうございます! この作品へのご意見ご感想も、どうぞお気軽にお寄せください。 個人用感想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1278473059/ 今までの作品 anko1748 かみさま anko1830-1831 とくべつ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1847 しろくろ anko1869 ぬくもり anko1896 いぢめて anko1906 どうぐ・おかえし anko1911 さくや・いぢめて おまけ anko1915 ゆなほ anko1939 たなばた anko1943 わけあり anko1959 続ゆなほ anko1965 わたしは anko1983 はこ anko2001 でぃーおー anko2007 ゆんりつせん anko2023 あるむれ anko2068 おしかけ anko2110 とおりま anko2111 おもちゃ anko2112 ぼくとペット anko2223 まちかどで anko2241 かいゆ anko2304 ぼうけん anko2332 とかいは anko2349 たたかい anko2369 ゆっくぢ anko2413 せんたく anko2427 ぶろてん anko2489 あこがれ 前編 anko2588 ひとりぼっちのまりさ 餡小話では消されてしまった作品も多数ありますので、過去作を読みたいと思っていただけた方は ふたば ゆっくりいじめSS保管庫ミラー-ばや汁ページ- http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/395.html をご活用ください。
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作者別 紅玉あき あるあき ウサミミ薬局あき 嘘あき エルダーあき 汚あき おおかみねこあき 大きく振りかぶったあき 横着あき 長あき おさげあき お受験あき お説教されたいあき 蜜柑あき 化学あき かすがあき 神奈子さまの一信徒 カルマあき 観察あき 気ままあき キーガー・フレテール キャンセルあき 教授あき 久城あき 九郎 ゲームあき 公民あき こうもんあき 米印 コンバートあき 式神あき 児童文学あき 支配人マッド 術式あき 小五ロリあき 職あき 触発あき 絶対あき 台詞あき 代償あき 蛇足あき チートあき 徒然あき 帝都あき TXTあき 鉄籠あき テンタクルあき 天然あき D.O とおりすがりあき 取り立てあき ドナルドあき 長月 ナナシ 二行 肉骨粉あき ぬちゃぬちゃあき 農業あき のるまあき バーサスあき 鋼あき 暴露あき 八手あき バニラあき 羽付きあき ばや汁あき ハンダゴテあき 一言あき 必殺引篭り人 兵庫あき 古本屋 ブレあき ぺけぽん HENTAIあき ポマギあき ポールあき マーラーあき マンネリあき 無価値あき 麦茶あき めーりんあき 藪あき やまめあき ヤリまむあき ユグルイあき ゆらいあき ゆンテリアあき 余白あき 終正あき 六人 ○○あき 4byte ここを編集
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『雨』 4KB 小ネタ 思いつき 音もなく、冷たい雨が降る。 私は傘をさして一人で外を歩いていた。 目的があるわけじゃない、散歩、というほどでもない。 ただそういう気分だったのだ、雨に浸りたいとふと思い、足に任せて進んでいた。 「にんげんさん!」 ふと、声をかけられる。 声のした方を向くと、私のふくらはぎくらいまでの体長の、大きめのゆっくりだった。 そのゆっくりは、長い間雨にあてられていたのだろう、全身びしょぬれで、雨に弱いゆっくりは所々皮がはげて、形が崩れてきていた。 予想でしかないが、おそらくこのゆっくりは今すぐ雨が上がったとしても、そう長くは生きれないだろう。 私が無言でゆっくりを見下ろしていると、ゆっくりが口をかぱりと開いて、そのまま声を出した。 「おねがいします!れいむはもうだめです!おちびちゃんをどうかゆっくりさせてあげてください!」 ゆっくりの言うとおり、空けた口の中には小さな子ゆっくりが一匹入っていた。 私が返事をせずに黙っていると、ゆっくりは瞳を潤ませて、お願いしますお願いしますと何度も何度も懇願してくる。 「しかたないな…でも一つ条件があるよ」 「なんもします!だからおねがいします!」 私が言った瞬間ゆっくりは足に擦り寄るほど近くによってきた。 一歩引いて、私はその条件を口にした。 「貴方の生い立ちを聞かせて頂戴」 ゆっくりは一瞬戸惑っていたが、少しうつむくとぽつりぽつりと離し始める。 ちいさなころれいむは、ここからはなれたところにある、こうえんでうまれました。 おかあさんとおとうさんはとってもやさしくて、れいむはとてもしあわせでした。 あるときおかあさんもおとうさんもしんじゃって、れいむはひとりぼっちになりました。 だけどれいむはがんばっていきて、まりさとであって、かわいいあかちゃんもできました。 でも、みんなみんなしんじゃって、れいむにはもうこのおちびちゃんしかのこっていません。 れいむももうしんじゃうけど、ほんとうはもっとずっといっしょにゆっくりしていたかったけど… どうか、おちびちゃんを…よろしく…おねが… 「ねぇ、貴方の一生は、素敵なものだった?」 雨でどろどろになったゆっくりに、私は話しかける。 その顔は、わが子の明るい未来を願う母の顔で、何処か満ち足りたような表情を浮かべていた。 私は一つこのゆっくりに言っていなかったことがある。 それは、私達が出会ったときには既に口の中の子供は、唾液で溶けて死んでしまっていたという事実だ。 けれどその子も、母の温もりの中で死に、何処か安らかな表情を浮かべていた。 それぞれの思いは、私には分からない。 私はその母子に背を向けてやまない雨の中をゆっくりと歩き出す。 雨は、悲しみも思い出も、全てを溶かして流しながら、いつまでもいつまでも降り続いていた。 おわり --------------------------------------------- 愛でばかりが続いたので何か別のものを、と思ったのですが 愛ででもない虐待でもないものが出来上がってしまいました。 自分はこういうのも嫌いじゃあないんですが、どうでしょう。 でもリアル話雨さんは大嫌いだよ!肺のあたりがずーんってするからだよ! ん~、まとまった時間があるときに、長いお話を書いてみたい気分になってきました。 次回作で会いましょう。 ばや汁でした。 いつも多数のご意見ご感想ありがとうございます! この作品へのご意見ご感想も、どうぞお気軽にお寄せください。 個人用感想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1278473059/ 今までの作品 anko1748 かみさま anko1830-1831 とくべつ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1847 しろくろ anko1869 ぬくもり anko1896 いぢめて anko1906 どうぐ・おかえし anko1911 さくや・いぢめて おまけ anko1915 ゆなほ anko1939 たなばた anko1943 わけあり anko1959 続ゆなほ anko1965 わたしは anko1983 はこ anko2001 でぃーおー anko2007 ゆんりつせん anko2023 あるむれ anko2068 おしかけ anko2110 とおりま anko2111 おもちゃ anko2112 ぼくとペット anko2223 まちかどで anko2241 かいゆ anko2304 ぼうけん anko2332 とかいは anko2349 たたかい anko2369 ゆっくぢ anko2413 せんたく anko2427 ぶろてん anko2489 あこがれ 前編 anko2588 ひとりぼっちのまりさ anko2807 母の音 anko2887 僕とれいむと秘密基地 anko2949 野良れいむ anko3047 ぶろてん おまけ anko3058 実験01 クッキーボタン anko3067 わけあり おまけ anko3078 げすまりさ anko3090 てのりれいむ 餡小話では消えてしまった作品も多数ありますので、過去作を読みたいと思っていただけた方は ふたば ゆっくりいじめSS保管庫ミラー-ばや汁ページ- http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/395.html をご活用ください。
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『命の価値』 3KB 虐待 小ネタ 思いつき小ネタ そのゆっくりは力の限り声を枯らして叫んでいた。 生まれてきた喜びを、今まで生きて来たことの素晴らしさを。 そして今起こっていることへの悲しみを、許しを。 自分はなにもしていない。 ただ生きていたいだけだ。 幸せでなくてもかまわない。 生きていたい。 死にたくない。 ありふれた幸せな日々は、ただ少しだけ風が吹いただけで脆くも崩れ去ってしまう。 予告も、予兆も、前触れも何も無い。 ただ突然それは現れ、そのゆっくりの幸せを無造作に破壊していった。 親も兄弟も、好きだったあの子も、よくしてくれた隣人も全て、もう居ない。 たった一人、偶然残されたゆっくりは、それでも生きて生き抜いて、やがて再び小さな幸せを手に入れる。 しかしそれもつかの間、再びあの日の災厄がやってきて、またもゆっくりの幸せは壊されてしまう。 ゆっくりは以前には立ち向かわなかったそれに向かって、言い放った。 なぜこんなことをするのか、自分になにか恨みがあるのか、自分はなにか罪を犯してしまったのか。 それはゆっくりと口を開く。 これに意味などない、お前に恨みなどない、お前は何もしていない。 なら何故、なら何故、ゆっくりは泣く。 ゆっくりは力の限り声を枯らして叫んだ。 生まれてきた喜びを、今まで生きて来たことの素晴らしさを。 そして今起こっていることへの悲しみを、許しを。 自分はなにもしていない。 ただ生きていたいだけだ。 幸せでなくてもかまわない。 生きていたい。 死にたくない。 なら生きなさい。 そして再び私達が出会わないように祈りなさい。 それはゆっくりに背を向けて、去っていった。 ゆっくりはまだ生きていることへの喜びに打ち震える。 再び仲間を求めて、そしてもう二度と災厄に出会わないように、遠くへと足を運ぶ。 やがてゆっくりは温もりを見つけ、安息を手に入れることが出来た。 だが不幸は再び訪れる。 またもそれは現れ、ゆっくりの幸せの全てを破壊した。 そしてそれはゆっくりの前に立ち、優しく言った。 再び会ってしまったね。 もう私は我慢することが出来ない。 お前を殺します。 どうして。 お前達が生きていることに感謝します、ありがとう。 お前達が生きていてくれるから、私はそれを摘み取る喜びを感じることが出来る。 こんなにも胸が震える。 ごめんなさい、お前達の命を弄ぶことで快楽を得る醜い私を許してください。 生きていたい。 小さなお前が成長するのが、嬉しかった。 弱いお前が必死に生きようとするのが、愉快だった。 これから幸せが崩れることを知らず、ただ無垢に生きるお前が、切なかった。 それではさようなら、お前の一生、本当に楽しかった。 死にたくない。 そのゆっくりは力の限り声を枯らして何度も何度も叫んでいた。 生まれてきた喜びを、今まで生きて来たことの素晴らしさを。 そして今起こっていることへの悲しみを、許しを。 自分はなにもしていない。 ただ生きていたいだけだ。 幸せでなくてもかまわない。 生きていたい。 死にたくない。 死にたくない。 それがゆっくりの最後の言葉だった。 ---------------------------------------- ばや汁でした。 いつも多数のご意見ご感想ありがとうございます! この作品へのご意見ご感想も、どうぞお気軽にお寄せください。 個人用感想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1278473059/ 今までの作品 anko1748 かみさま anko1830-1831 とくべつ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1847 しろくろ anko1869 ぬくもり anko1896 いぢめて anko1906 どうぐ・おかえし anko1911 さくや・いぢめて おまけ anko1915 ゆなほ anko1939 たなばた anko1943 わけあり anko1959 続ゆなほ anko1965 わたしは anko1983 はこ anko2001 でぃーおー anko2007 ゆんりつせん anko2023 あるむれ anko2068 おしかけ anko2110 とおりま anko2111 おもちゃ anko2112 ぼくとペット anko2223 まちかどで anko2241 かいゆ anko2304 ぼうけん anko2332 とかいは anko2349 たたかい anko2369 ゆっくぢ anko2413 せんたく anko2427 ぶろてん anko2489 あこがれ 前編 anko2588 ひとりぼっちのまりさ anko2807 母の音 anko2887 僕とれいむと秘密基地 anko2949 野良れいむ anko3047 ぶろてん おまけ anko3058 実験01 クッキーボタン anko3067 わけあり おまけ anko3078 げすまりさ anko3090 てのりれいむ anko3096 雨 anko3107 ゆかりん 餡小話では消えてしまった作品も多数ありますので、過去作を読みたいと思っていただけた方は ふたば ゆっくりいじめSS保管庫ミラー-ばや汁ページ- http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/395.html をご活用ください。
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『れいむが愛したれいむ』 7KB 小ネタ 番い 思いつき小ネタ 「おはようれいむ」 『おはようれいむ』 れいむはれいむのことが大好き、れいむもれいむのことが大好き。 二匹は仲睦まじく、立派な木の根っこの穴の洞窟のおうちに住んで、毎日をゆっくりと幸せに暮らしていました。 「かりにいってくるね」 『いってらっしゃい、るすはまかせてね』 揺れる真っ赤なリボン、つやつやの黒髪をなびかせてれいむはお外に元気に駆け出します。 ぽいんぽいんぽいん。 おうちを離れ、静かな森をしばらく跳ねていくとご近所さんと出会いました。 「れいむ!おはようだぜ!」 「きょうもげんきなんだねー、おはようだよー」 「ちーんぽ!がんばるみょん!」 皆それぞれ元気に挨拶をしてくれます。 「おはようみんな、きょうもごはんさんいっぱいとれるといいね、じゃあ、きをつけてね」 れいむもにっこりと笑って挨拶を返し、皆と別れて森の奥へと入っていきます。 それからゆっくりじっくり散策し、食べられるキノコさん、死んじゃった虫さん、美味しい葉っぱにあまあまな木の実。 たくさんほっぺに詰め込んで、日が傾いた頃、れいむは大好きなれいむの居るおうちに帰ります。 『おかえりれいむ、けがはない?』 「ただいまれいむ、だいじょうぶだよ!」 笑顔で迎えてくれるれいむに、れいむは微笑みを返し、 ほっぺに詰め込んだたくさんのご飯さんを大きな葉っぱのお皿の上に丁寧に吐き出します。 「きょうもいっぱいとれたよ!たくさんたべてね!」 『ありがとうれいむ、たくさんいっしょにむーしゃむーしゃしようね』 「うん!れいむもいっしょだね!」 『れいむもいっしょだよ』 むーしゃむーしゃ、しあわせー! 二匹は一緒にご飯を食べて、笑顔で今日の出来事を話し、ぴったりと寄り添って目を閉じ、幸せに浸りながらゆっくりと眠ります。 そして朝、れいむは狩りに、れいむは二匹の大事なおうちを守って、二匹はいつまでも仲良く幸せに暮らしました。 「こんばんわなのぜ」 ある日夜遅く、れいむのおうちに体格の良いまりさが訪ねてきました。 「どうしたの?」 れいむは眠たそうにしながら応対します。 「えと…その…」 まりさはれいむが現れると、もじもじとした後、おぼうしを器用にひっくり返して、 中から小さな可愛いお花を取り出し、れいむに差し出しました。 「ま!まりさはれいむがだいすきなのぜ!かりもできるしとってもかわいいし! まりさのおよめさんになってずっとずっといっしょにゆっくりしてほしいぜ!」 早口でそういって、まりさは頬を染めてぎゅっと目を閉じ、れいむの答えを待ちます。 まりさの口に咥えられ、夜風に揺れている花を見つめながら、れいむは困った顔で静かに口を開きました。 「…ごめんねまりさ、まりさのきもちはとってもうれしいけど、れいむにはたいせつなこがいるんだよ」 「そ…そんな…」 半開きになったまりさの口からぽろりと花がこぼれ落ちます。 まりさは告白が失敗したことがとっても悔しくて切なくて、両目一杯に涙をためて、ついにぽろぽろと泣き出してしまいました。 「え…えへへ、ご、ごめんのぜ!ばいばいだぜ!」 無理して笑顔を作ってから、まりさはれいむに背を向けて駆け出していきました。 れいむはそれを申し訳なさそうに見送り、ゆっくりと愛するれいむの元に戻ります。 『どうしたの?』 「ううん、なんでもないよ…」 ちょっぴり切ない気持ちになって、れいむはれいむと、れいむとれいむが出会った頃のお話をしながら目を閉じました。 「ねえれいむ、れいむはれいむのことだいすきだよ」 『ありがとうれいむ、れいむもれいむのことだいすき』 「れいむがれいむとけっこんっするのを、おとうさんとおかあさんははんたいしたね」 『だけどさいごはわかってくれたね』 ---だから殺した。 「れいむも、さいしょはれいむといっしょにせいかつするのをふあんにおもっていたよね」 『やっぱりまりさやちぇんのほうがかりはとくいだからね、でもやっぱりれいむがいちばんだから』 ---分かってくれないなら、分からせればいいんだ。 「さいしょのおちびちゃんはしんじゃって、とってもかなしかったね」 『でもつぎがあるよ、たくさんのおちびちゃんにかこまれてしあわせーになりたいね』 ---どうして潰しちゃうの?れいむはこんなにれいむが好きなのに。 「つらいこともかなしいこともいっぱいあったけど、いまはしあわせーだよ」 『これからもふたりはずっとずっといっしょだね』 ---どうしてご飯を食べてくれないの?どうしていっつも泣いてるの?どうしてれいむを好きっていってくれないの? どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして れいむはこんなにれいむがすきなのに。 でもれいむがれいむのことこんなにすきなんだから、れいむだってれいむのこといつかはすきになってくれるよね。 れいむがれいむのことすきなのは、ずっとずっと、ずっとずっとかわらないよ。 だかられいむはれいむがれいむのことすきになってくれるまで、ずっとずっとそばにいるからね。 はなれないよ、はなさないよ、ずっと、ずっとふたりはいっしょだよ。 それは二匹のれいむが出会ったとっても”幸せ”(不幸)な物語。 親の反対を”説得”(殺)して乗り越えて。 ”幸福”なれいむは”愛する”れいむと結ばれました。 ”幸福”(不幸)なれいむは”愛する”(していない)れいむと結ばれました。 二匹が願ったずっと一緒のゆっくりした日々は”夢のとおりに”(無理やりに)現実になったのです。 れいむの愛したれいむ、キラキラの大きなリボン、もちもちのほっぺた、愛らしい瞳、その笑顔。 「れいむ、れいむはれいむがだいすきだよ」 『れイむもれいムがだいスきだよ』 幸せなれいむ(の頭の中)に響く幸せな(声)---。 れいむはうっすらと目を開けて、幸せな表情で愛したれいむ(だったもの)を見つめます。 (大好きなれいむはれいむをうっとりと見つめ返します)。 月明かりに照らされる、綺麗なおりぼん(綺麗なお顔、綺麗な髪の毛、やさしい笑顔)。 「れいむはれいむとずっとずっといっしょだよ」 「レイムモレイムトズットズットイッショダヨ」 誓い合う二匹はいつまでもいつまでも笑顔で共に寄り添い、ゆっくりとした日々を過ごしました。 それはれいむを愛したれいむの幸福に満ち溢れた物語。 誓い合う(二匹)はいつまでもいつまでも笑顔で(共に)寄り添い、ゆっくりとした日々を過ごしました。 それは(れいむ)を愛したれいむの幸福に満ち溢れた物語。 おしまい。 ----------------------------------------- ご無沙汰しておりました、ばや汁です。 以前スレで初登校日は6月10日をいう書き込みをさせていただいたと思いましたが、 よくよく調べてみたところ、6月4日が第1作目のかみさま投稿日だということが判明いたしました。 本日は5月30日、ふと気付けば残すところ一週間を切ってしまっています。 もう一年もたったのか、と感慨深くもあり、あっという間の一年だったなというような気もします。 一周年以内に目指せ50作!と行きたい気持ちはあるのですが、なかなかキーボードを叩く目処がたっていないのが現状… スローペースになってしまうかもしれませんが、ゆっくりと、時には精一杯がんばりますので。 細々とした活動ではありますが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。 ばや汁でした。 いつも多数のご意見ご感想ありがとうございます! この作品へのご意見ご感想も、どうぞお気軽にお寄せください。 個人用感想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1278473059/ 今までの作品 anko1748 かみさま anko1830-1831 とくべつ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1847 しろくろ anko1869 ぬくもり anko1896 いぢめて anko1906 どうぐ・おかえし anko1911 さくや・いぢめて おまけ anko1915 ゆなほ anko1939 たなばた anko1943 わけあり anko1959 続ゆなほ anko1965 わたしは anko1983 はこ anko2001 でぃーおー anko2007 ゆんりつせん anko2023 あるむれ anko2068 おしかけ anko2110 とおりま anko2111 おもちゃ anko2112 ぼくとペット anko2223 まちかどで anko2241 かいゆ anko2304 ぼうけん anko2332 とかいは anko2349 たたかい anko2369 ゆっくぢ anko2413 せんたく anko2427 ぶろてん anko2489 あこがれ 前編 anko2588 ひとりぼっちのまりさ anko2807 母の音 anko2887 僕とれいむと秘密基地 anko2949 野良れいむ anko3047 ぶろてん おまけ anko3058 実験01 クッキーボタン anko3067 わけあり おまけ anko3078 げすまりさ anko3090 てのりれいむ anko3096 雨 anko3107 ゆかりん anko3114 命の価値 anko3125 ちるの時々まりさ anko3129 はるですよ 餡小話では消えてしまった作品も多数ありますので、過去作を読みたいと思っていただけた方は ふたば ゆっくりいじめSS保管庫ミラー-ばや汁ページ- http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/395.html をご活用ください。 挿絵:にとりあき]
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ひやじる【登録タグ イチオシ20130827 レシピ 不破評価3 五十音ひ 伊達評価4 作られる個数5 和食 必要体力25 神崎評価3 辻評価4 追加日20130813 霧島評価3 音羽評価3】 実際に習得可能なのは8月15日から カテゴリ 和食 習得条件 期間限定クエスト"季節の品「冷や汁」を手に入れよう"クリア (お茶漬けを100個(20回)作る。お茶漬けを☆3以上にする。) 必要体力 25 作られる個数 5 レシピ追加日 2013/08/13 習得方法 期間限定クエスト"季節の品「冷や汁」を手に入れよう"クリア → 冷や汁習得 (※8/15~8/31 23 59 9/2 13 59まで) 料理レベル別 獲得リッチ・イベント 料理レベル 獲得リッチ グルメ値 習得レシピ 発生クエスト 達成クエスト 獲得アイテム ☆☆☆☆☆ 70 22 ★☆☆☆☆ 77 25 ★★☆☆☆ 84 26 ★★★☆☆ 91 27 ★★★★☆ 98 28 ★★★★★ 105 29 キャラ別 花・渦の数 花は正の数、渦は負の数にしてください。 背景色はコメントの文字の色です。(花・渦の区別ではありません。) 料理レベル 霧島 音羽 辻 伊達 不破 神崎 ☆☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ 1 2 ★★★★☆ ★★★★★ ▲▲ページ top
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ここは街のとある小さなゆっくりペットショップ。 近頃売れ行きの伸び悩んでいたそのペットショップでは、日夜店長とたった一人のバイトくんが、 顔を突き合わせて売上向上作戦会議が開いていました。 しかし、6月の営業成績も伸び悩んだまま、このまま7月を迎えてしまっていいものか。 今日もお客の居ない店内では、暇つぶしのための作戦会議が始まります。 「あー、バイト君バイト君」 「何でしょう、店長」 「暇だねぇ」 「暇ですねぇ」 店長はカウンターの中でぼ~っと、バイトくんはショーケースの中のゆっくり達をぼ~っと眺めながら、 ゆっくりと流れる時間をただ無駄に過ごしていました。 この店は資本金も売上もあまりなく、高くても人気のある希少種や胴つきを仕入れることは出来ず、店にはれいむやまりさ、 高くてもちぇんやぱちゅりー程度の、基本種しか取りそろえることが出来ませんでした。 規模自体が小さいので、どのゆっくりもバイト君と店長の躾が行き届き、良い子ばかりでしたが、やはりそこは所詮基本種、 良いバッジや名のあるブリーダーの証明書や、優秀血統証もついていない、一匹1万円にも満たないような 場末のペットショップのゆっくりなど、誰も見向きもしなかったのです。 店長はカウンターで頬杖をつき、ふぅ、とため息をつきながら、店の前を流れ行く人並みを見つめます。 「6月はイベントなんてなかったけど、7月こそは…って、なんかあったっけ?」 バイト君がしばらく考えて、ポンと手を叩きます。 「7月7日、七夕なんてどうでしょう、後一週間しかないですけど」 店長はハッとした顔をして、勢いよく立ちあがります。 「いいね、それだよ!バイト君、ちびゆの在庫、まだあったよね」 『ちびゆ』とは、通常のゆっくりの遺伝子操作と丹念な配合を繰り返した品種改良品種のことです。 通常のゆっくりが成体でバスケットボール大の大きさになるに対して、 『ちびゆ』は、生まれた時は豆粒大、生態になってもゴルフボール程度の大きさと、 ハムスター用のケージや、水槽などで飼われることを想定されて開発されたものでした。 近頃人気が出始め、このショップでも緊急入荷したのですが、入荷費をけちったせいで、 やはり通常種の、質のあまり良くないものしか仕入れることができず、 ブームの波に乗り遅れ、在庫を抱えてしまっていたのです。 「あ~、ちびゆですか、ちょっと待ってくださいね」 バイト君がぱたぱたと店の奥に駆けていきます、そして10分ほどして、 両手でやっと持てるくらいの大きめの段ボールを抱えて、よろよろと戻ってきました。 「おぉ、状態はどうだ」 店長が目を輝かせて段ボールを覗きこみます。 そこには、れいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありす、ちぇんなど、たくさんの『ちびゆ』が所せましと詰まっていました。 「あれ、こんなに余ってたっけ?」 店長が不振そうな顔をしてバイト君に聞きます、店長の記憶では、 段ボール1ケース、50匹ほどを仕入れ、半数は売ったはずでした。 しかし今覗く段ボールには、ゆっくり達がぎゅうぎゅうづめになっていて、仕入れた数の50を超えているようにも見えました。 しかも良くみると、頭から茎をはやしているゆっくりも何匹かいました。 れいむは楽しそうにゆんゆん歌い、まりさはうれしそうに飛びはね、ぱちゅは隅っこでかたまり、 ありすはとかいはな世間話をし、ちぇんはころころと転がって、それぞれが思い思いにゆっくりとしていました。 バイト君は店長から眼をそらすと、気まずそうに言いました。 「ちょっとほっといたら、増えちゃったみたいですね…」 ちびゆ達の騒ぐ声にまじって、ハハハ…と、乾いた笑いが店内に響きます。 「ま、まぁいい、仕入れ値が浮いたと思えばいいんだ、でだな、バイト君、ちょっと耳貸して」 店長が、段ボールをカウンターに置くバイトくんにちょいちょいと手まねきをします。 「なんですか、別に誰もいないのに…」 そう言いながらも、バイト君もノリがいいもので、店長の口元にそっと耳を近づけます。 「ふっ…」 突然店長がバイト君の耳に息を吹きかけました。 「ひゃぁっ!」 バイト君は顔を真赤にして、息が吹きかけられた方の耳を押さえ、店長を睨みつけます。 「店長!怒りますよ!」 店長はニヤニヤと笑いながら、 「ゴメンゴメン」 と、言いました。 そしてもう一度ちょいちょいと手まねきをします。 「もう、今度やったら承知しませんからね」 バイト君はぷぅと頬を膨らませながらも、もう一度素直に耳を近づけました。 「ごにょごにょごにょ…」 今度こそ店長の耳うちが始まりました。 「ほうほう、それはそれは、面白いかもしれませんね…」 バイト君は店長の話を聞きながら、時折うんうんとうなづきます。 7月7日の七夕に向けてのショップの作戦はどうやらうまく固まったようです。 そして7月7日当日、ショップの前には、大きな笹と、売り文句の書かれたのぼりが立っていました。 のぼりには、『願いが叶う!?短冊ゆっくり、是非お一つ!』と書かれています。 そして笹の横では、店長とバイト君が、あの『ちびゆ』を手にとり、道行く人々に呼びかけ、売り子をしていました。 「さぁさぁ、よってらっしゃいみてらっしゃい、七夕祭りに、短冊ゆっくりはいかがですか?」 「短冊ゆっくりに願いをこめて、笹につるすと、もしかしたら願いが叶うかもしれませんよ~」 店長とバイト君の元気な声に、二人の言う短冊ゆっくりに興味をひかれ、一人二人と足を止める人が現れました。 「へぇ、短冊ゆっくりなんて聞いたことないな、どういうことなの?」 サラリーマン風の男の人が足を止め、店長に聞きました。 「まぁまぁお客さん、そう高いもんじゃありません、一匹100円、よければ試してみませんか?」 「100円なら、まぁ、いいか」 男の人は、ポケットに手を突っ込んで100円玉を取り出すと、店長に渡します。 「まいどあり!ではお客さん、願い事はなんですか?」 店長が男の人の目の前に、手にもったまりさを差し出して尋ねます、 そのまりさには、頭の上に紐がくくりつけられていて、輪になっていました。 まりさは顔をキリッとさせて、男の人をじっと見つめます。 男の人は、少しだけ考えてから 「そうだなぁ、じゃあ、『お金持ちになりたい』で」 と、いいました。 するとまりさが、小さな体を震わせて 「おかねもちになりたいんだじぇ!おかねもちになりたいんだじぇ!」 と、繰り返し言いました。 ちびゆの声は、通常ゆっくりの声に比べて小さいので、うるさいと感じるほどではありません。 店長は男の人の願い事を繰り返し叫ぶまりさの頭についている紐を、笹に括りつけました。 「へぇ、短冊に願いを書くんじゃなくて、ゆっくりがしゃべるのかぁ、新しいね」 男の人がそう言うと、店長はにっこりと笑って 「お買い上げありがとうございました!あなたの願いが叶うことをお祈りしています」 そういって、バイト君と一緒に、ふかぶかと頭を下げました。 それを見ていた他の人たちも、面白そう、やってみよう、と店長とバイト君の元に詰め寄りました。 このゆっくり達は、七夕までの一週間、あのちびゆ達に、徹底的に躾を施し、 『お客さんの発言を繰り返すように』仕込んだものでした。 そして当日、それぞれの頭の上に紐を括りつけ、商品として売り出したのです。 店長とバイト君の躾は、手間暇をかけたこともあり、完璧なものでした。 どのちびゆ達も、嫌な顔一つせず、忠実にお客さんからの願い事を繰り返し叫び続けました。 結果は予想を大きくうわまわる大盛況。 売り切れとまではいきませんでしたが、閉店時間にはたくさんのちびゆ達が笹にくくりつけられ、 小さな声が集まって、結構な騒音状態となっていました。 それを見た店長とバイト君は、満足そうに笹を見つめます。 「いやぁ、大成功だねバイト君!」 「やりましたね!店長!」 二人は手を取りあって喜びを分かち合いました。 しばらくそうしてから、店長とバイトくんは、力を合わせてよいしょとちびゆ達がついた笹を持ち上げます。 「じゃ、行こうか」 「そうですね」 そのまま二人は笹を持ってゆっくりと歩き出します。 笹についたちびゆ達は、一心不乱に願い事を叫び続けていました。 「おかねもちになりたいんだじぇ!」 「おうたのこんくーるにゆーしょーできますよーに!」 「もっとあたまがよくなりたいわ!」 「あのことなかよくなりたいのぉ!」 「かけっこがはやくなりたいんだねー!」 中には恋人達がお互いの幸せを願って、二匹のちびゆを隣り合わせて括りつけたものもいます、 その二匹はうれしそうにすーりすーりしながら、お互いの幸せの祈りをを叫び続けます。 中には、他人の不幸を願った願い事もありました、けれどその願いを託されたちびゆは、迷わずそれを叫び続けます。 それぞれの願いを乗せたちびゆ達を括りつけた笹は、二人に運ばれて、町はずれの河川敷までやってきました。 店長とバイト君は、慎重に場所を選ぶと、笹を下ろして、あたりを見渡します。 「ここで大丈夫かな?」 「いいんじゃないですかね、たぶん」 二人はお互い確認を取りあうと、おもむろに、笹の下に燃料をかけ、火をつけました。 火は瞬く間に燃え上がり、ちびゆ達を包みこみます。 それまで願い事を叫び続けていたちびゆ達は、一斉に苦痛の声をあげました。 「あ、あぢゅいんだじぇえぇぇ!?」 「どぼぢでれーみゅがもえてるのぉぉおおお!?」 「あ、あつっえれれえれえれ…」 「ん…んほおおおおぉおっぉおぉ!あついわぁぁ」 「どうしてもえてるのぉお!?わからないよー!」 きゃいきゃいとちびゆ達が燃えるのみながら、店長はちびゆ達に向って言いました。 「こらこら、願い事を言い続けないとだめじゃないか、願いを天に上げるお焚きあげなんだから」 ちびゆ達はそれぞれ炎の熱さから逃げようと、体をよじります。 しかししっかりと笹にくくりつけられ、思うように逃げることは出来ません。 運よく紐が焼き切れても、その時には既にちびゆの体にも火は燃え移り、助かるものは一匹としていませんでした。 徐々に火の勢いも収まってきたころ、最後のちびゆのれいむが二人を見上げて息も絶え絶えにいいました。 「どぼ…ちて…?やくそく…まもったら、ずっとゆっくりさせてくれるって…いった…のに…」 バイト君がゆっくりとしゃがみ込み、れいむに優しく声をかけます。 「何いってるんだい、約束は守ったじゃないか、『ずっとゆっくり』させてあげるってね」 バイト君がにっこりとれいむに微笑みかけると、れいむはぶるぶると身を震わせて 「も…と…ゆっくち…したか………」 そうつぶやき、息を引き取りました。 「さ、お焚きあげも終わったし、後片付けして帰ろうか」 「そうですね」 店長とバイト君の二人は、燃えカスに川からくんだ水をばしゃばしゃとかけ、 完全に鎮火したのを確認してから持ってきたゴミ袋に残りをまとめ、ゆっくりとショップに戻っていきました。 「暇だねぇ…」 「そうですねぇ…」 七夕イベントは成功したものの、やはりショップには、相変わらず閑古鳥が鳴いていました。 店長はカウンターに頬杖をつき、バイトくんはショーケースのゆっくりに餌を与えながら、 ぼんやりと外をいきかう人々を見つめます。 「あ、そうだ、こんなのどうでしょ」 バイト君は店長をちょいちょいと手まねきします。 「ほうほう、聞こうじゃないか」 店長はそれにこたえて、バイト君の口に耳をそっと近づけます。 「…かぷ」 「うほっ!」 バイト君が店長の耳に噛みつくと、店長はズサッと後ずさりし、身を放しました。 「や…やるじゃないか、バイト君」 「こないだのお返しですよ」 顔を真赤にしている店長を見て、バイト君はクスクスと笑いました。 「まぁ、冗談は置いておいて…」 もう一度バイト君はちょいちょいと手まねきをします。 「おいたはやめてくれたまえよ…どれどれ?」 店長はもう一度バイト君の口元に耳を近づけます。 「ごにょごにょごにょ…」 「ほうほう…『ちびゆストラップ』…それ、いいんじゃないかなぁ」 ここは店長とたった一人のバイト君、とっても仲良しの二人が働く小さなゆっくりペットショップ。 売上の伸び悩むショップでは、日夜二人の作戦会議が開かれます。 次は一体どんな商品が飛び出すのでしょう。 おしまい --------------------------------------------- あとがき 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ばや汁あきです。 現在書いている途中の長編予定のものはあるんですが、ついつい時期ネタを拾ってしまいました。 これでankoナンバー10作目に到達しました。 初投稿から1か月という短い(?)期間で10作品を迎えられたのは、ひとえに皆さんの温かい声のおかげです。 本当にありがとうございました。 まだまだ、書いている途中のものや、温めているネタなどありますので、投稿速度は落ちてしまうかもしれませんが、 これからもばや汁は頑張っていこうと思います。 今後とも、生暖かい目で見守っていただけると嬉しく思います、どうかよろしくお願いいたします。 あと、某日、とあるまりさに(仮)を食べられてしまったので、10作記念に ばや汁あき と、名前を確定し、今後も活動していこうと思います。 べ、別に他に名前が思いつかなかったわけじゃないんだからねっ… いい名前があるなら、勝手に呼んでくれてもいいのよ…っ なんて(笑 ご意見ご感想等あれば、お気軽にお寄せください。 10作品を迎えたので、感想掲示板の管理人様に個人用スレをたてて頂けるように申請いたしましたので そのスレがたちましたら、そこに書き込んでいただけると嬉しいです。 あと、個人的なことではありますが、 初投稿作品、『anko1748 かみさま』が、先日300ゆっくりを越えているのを発見いたしました。 処女作が一番ゆっくり出来て、後の作品でそれを超えることが出来ていないというのは、少々複雑ではありますが、 皆様のご声援、とてもうれしく思います。 いつか かみさま を超える作品を生み出せるように、精進を重ねていきたいと思います! あとがきが長々となってしまい、もうしわけありませんでした。 ばや汁でした。 今までの作品 anko1748 かみさま Thanks 300 Yukkuri! anko1830-1831 とくべつ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1847 しろくろ anko1869 ぬくもり anko1896 いぢめて anko1906 どうぐ・おかえし anko1911 さくや・いぢめて おまけ anko1915 ゆなほ