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うpろだのオリジナルリンクはこちら 年代 1992年 内容 小学舘がかつて発刊していたDENiMという雑誌の創刊号のCM。「全国ののび太くん主張せよ」とナレーションの後に大勢ののび太のお面を被った人々が走るという内容。 スレの情報・内容 怖いCMスレより 814 提供:名無しさん sage 2008/12/04(木) 17 15 00 0 15年位前に「全国ののび太さん××しなさい」とか言うCMがあったんだけど、誰か 知りません?のび太っぽいお面被った大勢の人が走ってる不気味なCMだったんだけど・・・ 気になったので コメント 名前 コメント
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~9日27日~ 「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・!」 一人の少年が息を弾ませ颯爽と町内を駆け抜ける 赤の他人が見れば陸上でもしているかと思うだろう ……しかし、この少年のゴールは自分の家の2階だった 「ドォラえぼ~ん!だすけてぇ!」 部屋に入るなり鼻水と涙を噴水のように噴出する少年 「窓から見てたけどのび太くん、ずいぶん足が速くなったね」 その少年を「またか」というような目でみつめているのは猫型ロボット、ドラえもん 「で、今度はなんだい?ジャイアンに虐められた?しずかちゃんに嫌われた?それとも――」 「これだよこれ!」 そう言ってドラえもんに一つの本を押し付ける 「・・・そういうことか」 ドラえもんが目を付けたのはその本、『コロコロ』のポケモン最新情報というぺ―ジだった 「世の中は不受理だよ、こんなに純粋な子供に少しのご褒美も与えてくれないなんて――」 ……面倒なのでのび太の演説は割合しよう 「つまり、ポケモンダイアモンド&パールを買いたいけどお金がない、だから道具で何とかして欲しいと・・・」 「流石ドラえもん!話が分かる!」 さっきまでの涙が嘘のように笑顔になるのび太・・・本当に嘘かもしれない しかしドラえもんの言葉は厳しかった 「駄目」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」 「ああもう、なんでまた泣き出すんだ!」 話は再びふりだしに戻っていた 「ドラえもん頼むよ~!一生のお願いだから!」 「あのねぇのび太くん、僕は君に欲しいものを買ってあげるために来たわけじゃないんだ」 至極真っ当な事を言うドラえもん しかしそんな理論は駄目人間代表ののび太には通じない 「だって、明日が発売日だよ?もしポケモンが買えなかったら僕は負け組みだ~!二―トまっしぐらだ~!」 「別にポケモン買えないくらいで・・・」 「いいや、これはとても重要だよドラえもん!」 もう呆れきっているドラえもんの言葉を遮りさらに言うのび太 「もしポケモンを買えなかったらみんなの話題に付いて行けなくなる、劣等感を感じた僕は学校を休みがちに――」 ――やはり面倒なので割合しよう 「あ~もういい、わかったわかった」 のび太の演説が10分を過ぎた頃、ついにドラえもんが根を上げた 「やったぁ!ありがとうドラえもんソフト代はいつか必ず・・・」 しかしその青狸の返答は意外なものだった 「のび太くん、みんなを連れてきなよ僕は準備をしてるから」 「えっ、どういう意味?」 しかしのび太が聞き返した時にはもうドラえもんは机の引き出しに入っていた。 30分後、のび太の部屋には4人の客がいた 「なんだよ急に呼び出して!これから野球に行くところだったのによ!」 そう言っている大柄な少年はジャイアン、典型的なガキ大将だ 「そうだぞ、のび太。面白くなかったらすぐ帰るからな!」 ジャイアンに便乗している彼はスネ夫、狐のような性格の持ち主だ 「のび太さん、ポケモンとか言ってたけど・・・一体何をするの?」 この紅一点のオニャノコはしずか、のび太の未来の婚約者だったりする 「あと1時間後塾があるんだけど・・・面白いことをやるって聞いたからさ」 そして端正な顔立ちのこの少年は出木杉、なぜか苗字でしか呼ばれない 「よし、全員揃ったね・・・じゃあ後はドラえもんを待つだけ――」 その言葉を待っていたかのようにドラえもんが引き出しから出てきた 「みんなお待たせ!いや、交渉に少し時間がかかって」 誰もドラえもんの話を聞いていない、なぜなら全員その青狸が持っているゲーム機のようなものに注目していたからだ 「ドラえもん、その機械は何だ?」 ジャイアンが興味津々の表情で聞く 「ふふふ・・・よくぞ聞いてくれました」 不適な笑みを浮かべるドラえもん 「なんとこれは・・・2130年発売のゲーム機、「WII360」なのだぁ!」 何かが混ざったようなゲーム名だがそこは気にしないでおこう 「すごい、未来のゲーム機なんて夢みたいだ!」 出木杉が感嘆の声を上げる 「ねぇドラえもん、そんなゲーム機買うお金どこにあったの?」 「のび太くん、僕はこう見えても人脈は広いんだ」 ……カッコイイことを言ってるように見えるが要は借りてきたという事だろう 「ドラえもん、それでどんなゲームをするんだい?」 スネオが聞く 「ああ、そういえば説明してなかったか・・・これだよ」 そういってドラえもんがみんなに見せたのは・・・ 「ポケモンじゃねぇか!」 そう、今この場にいる全員が一番欲しいゲーム、ポケモンダイヤモンド&パールだ 「やったぁ、ダイパだぁ!」 のび太が歓声を上げる 「驚くのはまだ早い・・・このゲーム機はそのソフトの世界に入って遊べるんだ」 ――沈黙 「そ、それって・・・本当にポケモンと旅ができるってこと?」 のび太が恐る恐る言う 「そういうことだね」 そのドラえもんの一言で全員がワッと騒ぎ出した 「すげぇぜ!」 「やった、流石ドラえもん!」 「本物のピカチュウを早く触りたいわ!」 「ゲームの世界に人が入れるなんて・・・未来の技術はすごいな」 「ドラえもん、早く行こうよ!」 「まぁ落ち着きなよ、ちょっと設定を確認するから・・・」 ドラえもんがルールを言っていく チャンピオンに誰かがなった時点で終了 ゲームの中での1日は現実世界の1秒 ゲーム内でした怪我は現実世界に帰れば治る 他プレイヤーといっしょに行動することは可能 「ルールはこのくらいで良いかな・・・それじゃ起動を――」 「ちょっと待った」 そう言ったのは出木杉だ 「ん?どうしたんだい出木杉」 「ゲームはフェアな条件でやるべきだろ?だからドラえもんのそれは卑怯だと思うんだ」 出木杉が指差したのは・・・四次元ポケットだ 「僕がポケットなんて使うわけ無いじゃ――」 「いや、あるね」 今度はスネ夫が遮る 「ドラえもんはともかくのび太が道具をせがむかもしれないじゃないか」 「確かに、それに鼠ポケモンが出てきたらドラえもんだって使うかもしれないぜ」 「この!ドラえもんはともかく僕が道具をせがむわけが・・・」 自分だけ弁解する所がなんとものび太らしい 「はぁ・・・もう分かったよ、みんなの言う事も分かったし」 結局はマジックセメントでポケットをくっつける、ということで解決した 「では、改めて・・・起動!」 こうして6人の旅が始まった ここはマサゴタウン うみにつながる すなのまち 「うおおおおおおおお!これがポケモンの世界か!」 「見て、あそこにいるのってムックルじゃないかしら!?」 「すごい!本物だ!本物だ!」 実際ポケモンの世界の人から見たら奇妙な発言だろう しかしそんな事も考えず一行は騒いでいた それを見て満足そうに微笑んでいるのはドラえもん (やっぱりこのゲームにして正解だったな・・・) 最初はゲームをのび太に無料でやらせるのは気が進まなかったがこれなら別だ。 旅をさせるのは教育上悪くないし、のび太の運動不足解消にもなる (それにみんなと協力することで道徳の心も身につくし目標を目指す競争心も・・・) のび太の本当の親はドラえもんなのかもしれない 「ドラえもん、一つ聞きたいんだけど」 騒いでいるジャイアン達の方から離れてきた出木杉が尋ねる 「なんだい出木杉?」 「いや、最初の町が何故マサゴタウンなのか聞きたかったんだ・・・ゲームはワカバタウンが最初だからね」 流石秀才、目の付け所が違う 「う~ん、このゲーム機はプレイヤーが遊びやすくする為に設定を少し変更したりするからね・・・だけどキャラとかは忠実だよ」 「成る程・・・ありがとう、ドラえもん」 納得したように言う出木杉 そのとき、少女の声が聞こえた 「ドラちゃ~ん!スネ夫さん達はもう研究所に行っちゃったわよ」 「ん、そういえばポケモンを貰わないとね・・・行こうか出木杉」 そう言ってしずかの方へ走り出したドラえもんと出木杉 しかし・・・この時ドラえもん一行はある過ちを犯していたことに気付かなかった ~ナナカマド研究所~ 「お、おいスネ夫。お前が話しかけろよ」 「い、いやここはジャイアンが第一声を・・・」 研究所の入り口でしどろもどろしているジャイアンとスネ夫 その理由は・・・研究所の奥の方で背を向けながらなにか作業をしている男だ 作業をしているだけなら良いのだが、その背中から発せられる恐ろしく重い空気に二人は縮こまっているのだ 「ジャ、ジャイアン、一旦出直そうよ。ドラえもんの所へ戻ろう」 「そ、そうだよな・・・あいつはこっちに気付いてないみたいだし」 そう言って出口の方向を向く二人・・・だが 「・・・勝手に入ってきて帰るのは失礼じゃないか?」 低く、重苦しい声が研究所に響いた 「くぁwせdrftgyふじこlp;」 「ママー!助けてええええええええええええええ!」 完全にパニッくってる二人を男は気にもとめず見ている 「・・・ポケモンが欲しいのか?」 男が静かに言う 「あ、いやまぁその・・・はい」 スネ夫が動揺しながらも答える 「・・・なら、さっさと言えば良いだろう・・・さぁ、ポケモンをあげよう」 「・・・へ?」 余りにもあっさりとした言葉に呆然とする二人 だが次第に彼らの顔に笑みがこぼれ始める 「や、やったぜ!遂に俺のポケモンが貰えるんだな!」 「やったねジャイアン!」 さっきの重い雰囲気も忘れて喜ぶ二人・・・と、ここで研究所に新たな来客が現れた 「失礼しま~す」 しずか、出木杉、ドラえもんだ 「・・・君たちもポケモンを貰いに来たのか?」 「はい、ナナカマド博士」 出木杉が礼儀正しく答える 「そうか5人か・・・困ったな、今この研究所には新人用ポケモンが3匹しかいないんだ」 その言葉に騒ぎ出すジャイアン達 ……だが一人だけは別の部分に反応していた 「ちょっと待ってください・・・5人?」 ナナカマドの言葉を繰り返すドラえもん そして・・・研究所をよく見渡してこう叫んだ 「の、ののののび太くんがいない!」 「みんな~!どこにいるんだよ~!ドラえも~ん!」 少年が草むらを掻き分けながら歩き続ける その少年というのは勿論・・・野比のび太だ 「ムックルをみんなで見てたはずなのに・・・さてはみんな迷子になったんだな」 そう愚痴をこぼしながらみんなを探すのび太 ……が、実際はマサゴタウンからどんどん離れていっていることを彼は知らない 「それにしても早くポケモンが欲しいなぁ・・・ジャイアンをバトルで打ち負かしてしずかちゃんに・・・フヒヒ」 どうみても不審人物だがそこには触れないでおこう。 しかし、しばらく歩いているうちに段々彼の暢気さも続かなくなってきた 「さ、流石に歩き続けるのも疲れたな・・・本当にみんなどこに行ったんだろう・・・」 息を切らしその場に座り込むのび太、彼の運動神経の無さはある意味才能だ 「もういっそここで誰かが来るのを待とうかな・・・」 そんな弱音を吐いた直後 ――爽やかな風がのび太の体を癒すように流れていった 「この風・・・」 自然の素晴らしさなんて考えたことのない彼でもこの風には人を惹き付ける力があると感じた 彼がゆっくりと風が吹いてきた場所を見ると古びた掲示板を見つけた 『この先、シンジ湖』 「・・・」 暫く悩むような表情を見せるのび太 が、やがてゆっくりと吸い寄せらるかのようにその掲示板の向こうへと歩き始めた・・・ 「綺麗だなぁ~!こんな湖初めてだ!」 賞賛の言葉を述べるのび太。 彼が見ているのはシンジ湖、シンオウ地方の3大湖として名高い湖だ。 「なんか不思議な湖だなぁ・・・この世界中の宝石をちりばめたような輝き・・・実にいい」 普段からは考えられない言葉を並べながら湖を覗き込む。 湖の輝きと爽やかな風、温かい日差しがのび太を包み込んでいく。 「うん・・・こんないい天気は・・・昼寝でもしたいな~・・・」 一応口では「したい」と言ってるが彼の体はもう完全に寝る体制に入っている。 「今日も1日晴天なり・・・むにゃむにゃ」 草むらで大の字になっていびきを掻き始めるのび太、もはや当初の目的を忘れている。 ――そう、彼はこの世界で草むらに入るという行為がどういう意味かすっかり忘れていたのだ。 「――!」 「な、なんだぁ!?」 不意に鳴り響いた甲高い声に思わず起き上がる。 まだ寝ぼけ眼ののび太が見たものは・・・ 「ム、ムックルだ・・・!」 そこにいたのはこの世界に来たときのび太達が飛んでいるのを見ていた椋鳥ポケモン、ムックル。 ただ少し違うのは・・・ムックルが目の前にいて群れで彼を威嚇していることだろう 「・・・助けてドラえも~ん!」 まさしくお約束。 一方、ナナカマド研究所では・・・ 「こんな所にいる場合じゃない!すぐにのび太くんを探さないと!」 「そうね・・・野生のポケモンに会ったら大変だわ」 のび太のことを心配して研究所を出ようとするドラえもんとしずか だが、それを快く思わないのが二人いた。 「おいおい!のび太なんて探してたらいつ旅に出られるんだよ!」 「そうだよ、どうせのび太の事だからその辺で昼寝でもしてるだけさ」 そう言っているのはジャイアンとスネ夫だ。 「二人とも、のび太くんだぞ!今頃間違いなく災難に巻き込まれてるに決まってる!」 ドラえもんが負けじと言い返す。 「んなこと言ったって――」 ……と、口論が激化する寸前、あの博士が口を開いた。 「私が口を挟む問題ではないが・・・ポケモンを持ってないのに友だちを探すのは危険だと思うぞ」 その重い声にジャイアンが出かかった声を飲み込む。 「・・・だ、だけどポケモンは3匹しかいないんじゃ・・・」 しずかが恐る恐る尋ねる。 「ポケモンはいる」 ナナカマドが静かに答える 「ただ新人用ポケモンは3匹までだ・・・誰がもらうかは相談して決めるんだな」 ――数分後、5人の手の中にはモンスターボールがあった 「こいつが俺のポケモンか・・・」 (ジャイアンに勝てそうに無いのは残念だが・・・まぁいいか) 「やったわ!私この子が一番欲しかったの!」 「良かったね、しずかちゃん」 「さぁみんな!早く手分けしてのび太くんを探そう!」 こうしてのび太以外は全員ポケモンを手に入れたのだった。 そして再び場面はシンジ湖に戻る 「うわあああああああああ!誰か助けてええええええええええ」 なにもかも透き通る湖の周りで鳥と戯れる少年・・・と言えば聞こえはいいが現実は違う。 半べそ掻いた少年が敵意丸出しの鳥の群れに襲われるという何とも情けない状況だった。 「くそ・・・こんな時にポケモンを持ってれば・・・ん?」 不意にのび太が走りながらも何かを閃いたような表情を見せた (そうだ・・・確かゲームではナナなんたらのバックからポケモンを手に入れるんだ) とことん低い記憶力を奮い立たせながら走り続ける。 (バックが落ちているのは確か湖で・・・ん?湖?) その瞬間、彼の記憶が一気に蘇った 「そうだ、そうだよ!この湖、シンジ湖にナナカマド博士のバックが落ちてるんだ!」 そういって興奮しながら自分の足元を見るのび太。 「・・・なんで何もないんだよおおおおおおおおおおおおお!」 現実のあまりの理不尽さにその場でへたり込むのび太。 だが、そんな彼の目の前には・・・ 「あははは・・・君たち何の用だい?」 散々のび太に逃げられてイライラしているムックルの群れだった 「・・・はぁ・・・逃げないと・・・」 なんとか震える足を奮い立たせ逃げようとする・・・が 「に、逃げ道が・・・」 のび太がへたり込んでいる隙にムックル達がのび太を囲んでいたのだ そして背後はシンジ湖・・・まさに絶対絶命の状況だ。 (ゲームの世界でなんでこんなひどい目にあわなきゃいけないんだろう・・・) ムックル達が徐々に囲いを縮めていく (こんなことなら大人しくDSが安くなるのを待てば良かった・・・) ――群れの中の1羽がのび太に向かって飛び掛かる (・・・ジャイアンのパンチほど痛くありませんように!) ――その瞬間、彼は自分がムックルに殺されたのではないかと思った 何も見えない、見えるのは眩い紫の光だけ・・・ だがどこか暖かなその光はのび太にやすらぎを与えてくれた (これが天国なら悪くないな・・・) そんな事を漠然と考えていたその時、光は少しずつ薄れていった。 「・・・ん?ここは?」 まるで寝起きのように辺りをキョロキョロ見渡すのび太 最初に見たときと何も変わらない、綺麗なシンジ湖だ 「・・・あ、あれ?そういえばムックルはどこだ?」 自分がさっきまで危機的状況だったことを思い出し慌てるのび太。 だがその慌てっぷりに答えるかのようにムックル達が高音を出しながら上空を飛翔する 「どうやら行ったみたいだ・・・それにしてもあの光は何だ――」 突然のび太が言葉を止めた。 しばらくの沈黙・・・そして 「・・・君は何?」 そう言ったのび太が見ているのは・・・シンジ湖の中心に浮かんでいるピンク色の生き物だった ~219番道路~『マサゴの浜』 マサゴタウンの特徴とも言われるこの浜辺、海の先には珍しいポケモンが生息しているらしい。 「ジャイアン、もうここにはのび太もいないし他の場所を探そうよ」 「いいや、まだだ!この俺様の勘がここにレアアイテムがあると告げているぜ!」 何も無い静かな砂浜を一人で探索しているジャイアン。 そんな滑稽な光景をスネ夫はイライラした表情で見ていた。 (くそっ、ジャイアンの馬鹿さ加減はここでも同じか) この浜辺は現時点でどう考えてもただの通過点、スネ夫はそう確信していた。 分かりやすく転がっていたのは毒消し一つ、貴重な道具がこんな所に隠されているとは思えない (おまけにトレーナーさえ一人もいやしない・・・みんながのび太を探してる隙にレベル上げしようと思ったのに!) 自分の計画が潰された事に思わず舌打ちをするスネ夫。 だが―― 「ん?スネ夫なんか言ったか?」 ジャイアンが砂浜を漁るのを止めてスネ夫の方を振り返る。 「な、なんにも言ってないよジャイアン!そ、それよりあっちの方が怪しくないかな?」 とっさに遠くにある岩陰を指差す。 ジャイアンがしばらくその指先を訝しげに凝視する。 (ま、まさか適当に言ったのがばれたんじゃ・・・) だがその心配は杞憂に終わる 「成る程、確かに怪しいな・・・流石、俺様の子分だ!」 そう言ってジャイアンは岩のほうへ猛然と走り出したのだ。 「・・・・・・ふぅ」 その姿が小さくなってきた時、スネ夫が小さくため息をつく (あぶないあぶない、ここで一番重要な計画を台無しにする所だった) そう、序盤でのセコいLv上げなんてどうでもいいのだ 「勝つのは僕だ・・・見てろナエトル、僕が馬鹿の扱い方を見せてやるよ」 モンスターボールを握り締めながら呟く彼の眼には卑屈な闘志が浮かんでいた。 ~201番道路~ 「のび太く~ん!いるなら返事をしろ~!いなくても返事しろ~!」 ドラえもんの独特なだみ声が草むらに響く 「そんな遠くには行っていないと思うけどポケモンも持ってないしな・・・」 元々はのび太の頼みだったとは言え、このゲームを提案したのは自分だ。 今頃ポケモンにボコボコにされているかもしれない、と思うとドラえもんの胸に罪悪感が押し寄せる。 (早く見つけないと・・・待ってろよのび太くん!) と、ドラえもんが走り出そうとしたその時―― 「わっ、何だこいつは!」 突如ドラえもんの目の前に立ち塞がったのは前歯が特徴的なポケモン「ビッパ」だ。 円らな瞳で青狸を興味深げに見つめている 「野生のポケモンか・・・こういう時はこれだ!」 そう言ってドラえもんが投げたのはナナカマドから貰ったモンスターボールだ。 そのボールから出てきたのは・・・ 「ラプラス?」 ピンク色の体をしたラプラスのようなポケモン、『カラナクシ』だった。 「こいつ、ラプラスの進化前とかかな・・・。だけどラプラスは青色だし・・・」 目の前のカラナクシに色々な思考をめぐらすドラえもん。 だが、今はそんな事を考えている時間は無い。 「えっと・・・ひとまず君ができる技をあのビッパに使ってくれない?」 目の前のポケモンに命令するドラえもん。 だが、動かない 「ちょ、ちょっと!動いてくれよ!」 慌てて命令し直すがカラナクシは全く動じない。 と、そんなやりとりをしている内にビッパが遂に動き出した。 「まずい!おい、動くんだ!頼むから!」 助走を付けたビッパがカラナクシに飛び掛る―― ドラえもんは一瞬何が起こったのか理解できなかった 「な、何でビッパが・・・」 何故か飛び掛ってきたはずのビッパが逆方向に吹き飛ばされて地面に叩き付けらダウンしているのだ。 そしてカラナクシが自慢げにドラえもんの方を振り向く 「・・・ひょっとして君がやったの?」 恐る恐る聞くドラえもんにカラナクシが首を縦に振る。 「すごいじゃないか!どうやったか知らないけどすごい!」 『カウンター』を使っただけなのだかそんな事も知らずドラえもんはカラナクシを褒め称えている ――と、そこへ一人の少女が近づいてきた 「ドラちゃん、一体何してるの?」 しずかだ。 「あ、しずかちゃん。実はさっきビッパと戦ってて・・・それはどうしたの?」 ドラえもんが目を付けたのはしずかがも持っている小型の機械だ。 「ポケモン図鑑、ナナカマド博士から貰ったのよ!だけどドラちゃんったら直ぐに研究所を出て行くから・・・」 そう、ドラえもんは博士からボールを受け取るなり話も聞かず飛び出して行ったのだ どうやら図鑑を貰ってないのはドラえもん、そしてのび太だけらしい。 「そうだったのか・・・そうだ、しずかちゃん。ちょっと図鑑貸してくれないかな?」 カラナクシ タイプ・水 みずべに せいそくする。 せいそくちの かんきょうに あわせて からだの かたちが へんかした。 「カラナクシって言うのか・・・これから宜しく、カラナクシ!」 ドラえもんの声に応えるようにカラナクシが鳴き声を出す。 「良かったわね、ドラちゃん。可愛いポケモンが貰え――きゃっ!」 不意にしずかが悲鳴を上げる。 突然、しずかの前にピンク色の影が飛び出してきたのだ。 「野生のポケモンか・・・カラナクシ、もう一回頼むよ!」 「ちょっと待って!ドラちゃん、このポケモン少し普通のポケモンと違うと思わない?」 しずかに言われて改めてドラえもんはそのポケモンをじっくり見た。 ピンク色の頭に薄紫色の体・・・頭に付いている紅の水晶のような物体 そして何よりその小柄な体から威厳のような物をドラえもんは感じた 「確かになんか妙なポケモンだね」 「それにね、この草むらにはムックルとビッパしか出てこないって確かに書いてあったわ!」 しずかが意外と発売前情報を知っているのはともかく本当にこのポケモンは只のポケモンでは無いようだ。 だが、当の本人は子供のように純真な目でしずかと青狸を観察している。 「一体どうすれば・・・そうだ!」 ドラえもんが秘密道具を出すような口調でエムリットの前に突きつけたのは・・・ポケモン図鑑だ。 (これでポケモンの正体が分かるぞ・・・) だが、次の瞬間。ドラえもんはこのポケモン図鑑が不良品では無いかと疑った エムリット タイプ・エスパー かなしみの くるしさと よろこびの とうとさを ひとびとに おしえた。 かんじょうのかみ と よばれている。 「感情の神かなるほど・・・・・・って神だって!?」 「ド、ドラちゃん、『神』って事はこのポケモン、ひょっとして伝説のポケモン?」 それから暫くドラえもんは頭をガンガン両手で殴りつけていた 「僕の馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿、伝説のポケモンが野生で出てくるなんて有り得るか、設定も碌にできないロボなんて・・・」 「ドラちゃん落ち着いて!ね?」 自分を責めるドラえもんと必死でそれを宥めているしずか。 そしてその二人をクスクス笑いながら浮遊しているエムリットというおかしな光景が完成していた。 「ったくもう、笑わないでくれよ・・・」 エムリットを恨めしそうに見るドラえもん。 その時、少年の弱弱しい声が草むらに響いた 「はぁ・・はぁ・・お~い!どこ行ったんだよ~!」 と、その声に反応するようにエムリットがドラえもん達から離れていった。 「見て、ドラちゃん!」 しずかの指の先では小柄な少年とその影に飛び込んでいくエムリットがいた。 その少年は走り疲れたらしく直ぐその場にへたり込み、その周りをエムリットが楽しそうに旋回している。 「しずかちゃん・・・僕は目の機能も駄目になったボンコツなのかな」 「違うわ、ドラちゃん・・・確かにあれは・・・」 やがて、その少年が二人の方を何気なく見た。 少年は目を見開き、そして大声で言った。 「ドラえも~ん!しずかちゃあ~ん!一体どこ行ってたんだよ~!」 涙をボロボロこぼしながらこっちに向かって来る「伝説ポケモンの使い手」を二人は呆然と迎えることになった。 次へ
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とび太くん(写真左) 携帯画像 都道府県 滋賀県 肩書き 飛び出すな教 開祖(東近江市) とび太くんより本物(写真右) 携帯画像 都道府県 滋賀県 肩書き 飛び出すな教 開祖(影武者)(東近江市) twitter https //twitter.com/Mahorova 攻略難易度 ★★★中。東近江市のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント ? イベント情報
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前へ 暫くしてナナカマド研究所には5人が集まっていた。 呆然としているジャイアンとスネ夫。 この二人ほどでは無いがまだ信じられないような表情をしているしずかとドラえもん。 そしてこの4人の目線の先でエムリットをナナカマドを見せているのび太の5人だ。 「感情の神!そんなに凄いポケモンだったんだね、君は」 のび太の言葉を聞いてエムリットが嬉しそうに研究所内を飛び回る。 「うむ、これは間違いなくエムリットだ・・・!生きている内にこのポケモンを見れるとは!」 ナナカマド博士が興奮しながらエムリットを観察している。 「しかしのび太くんが伝説ポケモンを捕まえるなんてなんでまた・・・」 ドラえもんが不思議そうに呟く。 「本当だぜ!おい、のび太どうやって捕まえたんだ?俺様にも教えろ!」 余程、のび太に伝説ポケモンを手に入れられたのが悔しいのだろう。 ジャイアンがのび太の胸倉をつかんで詰め寄る。 「そ、そんな事言われたって・・・ただ突然現れて僕にまとわり付いてきただけだよ!」 慌てふためきながらのび太が必死に説明しようとする。 「馬鹿言うなよ!理由も無く伝説のポケモンが仲間になる訳が――」 「ああ、その通りだ」 その重みのある声に思わずジャイアンがのび太を離す。 声の主は当然ナナカマド博士だ。 「野比のび太と言ったか・・・このエムリットに会う前に本当に何も無かったのか?」 目は飛び回るエムリットを観察しながらものび太に問いかける。 「えっと、あの湖で昼寝してたらムックルに襲われてその時に何かが光ってそしたらエムリットが出てきたんだ」 (のび太くん、草むらで眠るなんてすごい度胸だな・・・) ドラえもんが妙な関心をする。 「その前は何をした?」 あまりこの件には興味が無いらしい。 「ドラえもん達と逸れて草むらの中を歩いてて・・・そこで湖に行って綺麗な湖だなぁって言って――」 「それだ!」 突然目を見開き鋭い声を出すナナカマド博士・・・怖すぎる。 「エムリットは感情ポケモン、人々に感情を伝えたと言われるポケモン・・・ということは知っているな?」 ナナカマドの言葉に全員が頷く。 「つまり、エムリットには信用できる人間かどうかを見分ける位は容易いことなのだ」 そこまでいえば分かるだろう、とナナカマド博士が口を閉じる。 もちろん、そんな説明で把握できるほどのび太の頭は柔軟ではない。 「ねぇドラえもん、どういう意味?」 いつもの様に困ったときのドラえもん頼りだ。 「あのねぇ、のび太くん。せっかく褒められてるのに・・・」 呆れたような表情で言うドラえもん。 「僕が褒められてる?」 まだ意味が分かっていない彼を見かねたのかしずかが一歩前に出た。 「博士、のび太さんは伝説のポケモンに信頼できると認められたってことですよね?」 しずかの問いにナナカマド博士が大きく頷く。 「・・・君」 「は、はい!」 突然ナナカマドにしっかり見据えられて思わず焦るのび太。 ――暫くの沈黙、そして・・・ 「伝説のポケモンに認められたトレーナーか・・・行く末が楽しみだな」 そう言ったナナカマド博士の目から僅かに笑みがこぼれていた。 その後、ナナカマド研究所を出た5人は一旦集合していた. 「それじゃあ色々とあったけど・・・そろそろ旅に出ようか」 「ああ、さっさと解散しようよ!のび太のせいでただでさえ出遅れてるんだから」 スネ夫お得意の辛辣な言葉が炸裂するが当ののび太は余裕な表情をしていた。 「悪いね、スネ夫。待たせた上に僕だけ伝説のポケモンを手に入れちゃって」 そう言ってさりげなくエムリットを入れたモンスターボールをチラつかせる。 こっちもスネ夫に負けず劣らず嫌な奴だ。 「それにしても・・・出木杉さんは何処に行ったのかしら?」 しずかがまだ帰ってこない天才を心配する。 「確かに心配だね、まさかのび太くんみたいにポケモンに襲われてるんじゃ・・・」 ドラえもんも不安顔だ。 だが、その二人にジャイアンとスネ夫が反論する。 「出木杉はもうポケモンを持ってるし襲われても大丈夫だろ、それにのび太じゃねぇんだから」 ジャイアンにしてはまともな意見だ。 そこにスネ夫が追い討ちをかける。 「僕は出木杉がのび太を探すとき次の街の方へ行ったのを見たんだ、どっちにしろ僕達もその方向へ向かうだろ?」 そして最後のダメ押し。 「出木杉なんて気にしないでさっさと旅に出ようよドラえもん!」 物凄く個人的な意見をのび太が述べた。 「う~ん、みんながそこまで言うならしょうがないか・・・分かった、旅に出よう」 遂にドラえもんから旅に出る宣言が出された。 「よっしゃ、俺様のチャンピオンへの伝説の幕開けだぜ!行くぞスネ夫!」 「あっ、待ってよジャイアン!」 一目散に駆け出したジャイアンをスネ夫が追いかける。 「じゃあねドラちゃんとのび太さん、私も行くわね!」 しずかが続いて走り出す。 「みんな行っちゃったね・・・それじゃあ僕らも行こうか」 そう言ってのび太の方を振り向くドラえもん。 だが、その少年からは予想外の答えが返ってきた。 「ドラえもん・・・僕は一人だけで冒険するよ!」 ~102番道路~ 「ムックル!体当たりだ!」 短パン小僧の声でムックルが勢いを付けて急降下をしていく。 ――だが、次の瞬間 「竜の怒り!」 激しく燃える炎の玉が灰色のポケモンの口から放たれた。 それが急降下するムックルを飲み込み・・・地面に墜落した 「はあ・・・戻れムックル」 短パン小僧が焼き鳥となったムックルをボールに戻す。 「完敗だよ、はい賞金」 「ありがとう、機会があったらまた勝負しよう」 そう言って短パン小僧のなけなしの賞金を貰っているのは・・・出木杉英才だ。 (フカマルのレベルも上がったしそろそろ行くか・・・) 次の街、コトブキシティを目指そうとしている出木杉。 そう、彼は元々のび太を探すつもりは無かったのだ。 「野比くんには悪いが僕は出木杉・・・勝負事には負けられないな」 爽やかそうに見えてなかなかの野心家だ。 そんな事を考えながら歩いているうちに巨大な街が見えて来た。 「あれがコトブキシティか、フラゲ人の話ではポケッチが手に入れるんだっけ」 どうやら情報収集もバッチリらしい。 (そういえば、ドラえもんと野比君はどんなポケモンを貰ったんだろう・・・まぁいっか) のび太が伝説のポケモンを持っている事も知らず出木杉はコトブキシティに一番早く足を踏み入れるのだった。 もうドラえもん達が旅を始めて1時間ほど経過したころ。 「ほっほ~い!よく見つけれたねぇ!そんなお嬢ちゃんにはポケッチをプレゼント~!」 「え、ええ。どうもありがとうございます・・・・」 しずかがやけにテンションの高いピエロからポケッチを受け取る。 (余り役に立ちそうに無いけど機能も増えてくらしいし持ってて損は無いわね) と、小型の機械を眺めていたその時、見慣れた声が聞こえてきた。 「スネ夫、速く先へ進むぞ!」 「ジャ、ジャイアン。もう少し休憩しない?この街にも役に立つアイテムがあるかも・・・」 しずかが振り返るとコトブキシティの出口でジャイアンがスネ夫を必死で引っ張っている所だった。 「ジャイアン、あそこでポケッチキャンぺーンなんてものが――」 「後だ後!俺たちにのんびりしてる余裕は無いんだ!」 1分後、ジャイアンとスネ夫の姿はコトブキシティから消えていた。 少年の悲痛な叫びは少しの間残っていたが。 その姿を遠くから見届けたしずかは思った。 (無駄に急いでも後半で詰まるだけなのに・・・私は焦らないで進まないと) どうやら彼女も相当の策略家のようだ。 そしてしずかがもう少し街の散策をしようと振り返ったその時、彼女はまた見慣れた姿を見つけた。 後姿なので表情は見えないがその青い体と特徴的な体型は他の誰かと間違えようが無い。 「ドラちゃん!」 しずかがその青い体の物体に声をかける。 「あぁ・・・しずかちゃん」 ゆっくりとこちらを見たドラえもんの表情がどこか沈んでいるようにしずかは感じた 数分後、二人は近くにあったテレビ局のロビーで話をしていた。 「えっ!のび太さんがそんな事を言ってたの?」 「うん、そうなんだ・・・・」 ドラえもんが相変わらず抑揚のない声で話す。 「この世界ではドラえもんに頼らず自分の力で旅をするって言って聞かなくてさ・・・無謀すぎるよ」 そう言って再びため息を付く。 どうやら彼が元気が無いのはのび太に一人旅ができるのかという心配が原因らしい。 「だけどドラちゃん、のび太さんは伝説ポケモンを持ってるのよ?きっと一人でも大丈夫よ」 しずかが何とかドラえもんを元気付けようとする。 「そうなんだけど・・・何だか嫌な予感がするんだよなぁ、のび太くんだし」 付き合いの長さから来るものなのか、まだドラえもんは浮かない顔をしている。 (・・・否定できないわ) その妙な説得力のある言葉にしずかも黙り込む。 (気まずいわね) 何とかこの空気を変える話題は無いかとしずかが辺りを見渡す。 そしてそれは自分の腰に付いている小さな球を見て解決する。 「ドラちゃん、心配ばっかりしてもしょうがないしバトルでもしない?」 そう言ってモンスターボールの開封スイッチを押す。 ドラえもんは暫く黙っていたがやがて立ち上がり同じくボールを持つ。 「そうだよね・・・うん。よし、勝負だ!」 こうして初めてのポケモン世界に来た者同士の戦いが始まろうとしていた。 一方その頃、噂の人物はというと 「Zzz・・・」 寝ていた。 改めて30分後 「ふぁ~、休憩もしたしそろそろ僕も行こうかな」 ポケモンセンター前でのび太が気だるそうに言う。 勿論、彼が今いるのはコトブキではなくマサゴタウンのポケモンセンターだ。 「みんなはどれ位進んだかな・・・まぁ僕にとっては丁度良いハンデってとこだな、うん」 もはや完全に図に乗っている。 その余裕の源は彼の右手の中にあるモンスターボールだ。 「そういえば出木杉はこいつを知らないんだよな、くく・・・どんな顔するだろうなぁ」 色々と妄想にふけりながら草むらに入っていくのび太。 まさか今の自分にとんでもない落とし穴が待っていることにも知らずに・・・。 マサゴタウンを出てからのび太は特に変わったこともなく道路を歩いていた。 「う~ん、一匹くらいポケモンが欲しいけど中々出てこないな・・・まぁいっか」 そう呟きながらも進んでいくと大きな町並みが見えてきた。 「でっかい街だなぁ~!よし、速く行こう!」 のび太が駆け出そうとしたその時―― 「そこの君!俺と勝負しないか?」 突如、横から呼び止められる。 見るとそこにはゲームではお馴染みの短パン小僧がこちらを見ていた。 「・・・つまりポケモンバトルってこと?」 ようやく事態を理解したのび太が問いかける。 「ああ、目が合った以上勝負は断らせないぜ、行けムックル!」 短パン小僧の声でボールから出てきたムックルが勢いよく飛翔する。 それを見てのび太は笑いを隠すことができなかった。 (可愛そうに、相手を選ぶのを間違えたな・・・) 「君、本当に僕と勝負するんだよね?」 のび太が言う。 「ああ、そっちも速くポケモンを出してくれよ!」 ニヤついている相手にイライラしているのか短パン小僧が急かす。 「後悔しても知らないけどな~・・・いけっ、『感情の神』エムリット!」 のび太のボールが炸裂した次の瞬間、辺りを不思議な威圧感が包み込む。 その威圧感の原因はもちろん額に水晶を持ったピンク色のポケモン、エムリットだ。 「な、なんだよ、この空気」 短パン小僧が思わず声を震わせる。 空中にいるムックルも相手が誰なのか分かるのかうろたえている。 そしてのび太はその様子を見て得意げに笑う。 「さて、じゃあ悪いけど本気を出させてもらうよ・・・!エムリット・・・相手を消し飛ばせぇ!」 「どうぞ、お預かりしたポケモンは――」 「うわあああああああああああああああああああああああ!」 「ポケモンは元気に――」 「うわああああああああああああああああああああああ!」」 「もう・・・またのご利用をお待ちしています!」 ジョ―イが半ば無理やりボールをのび太に押し付ける。 ――そう、ここはポケモンセンターだ。 しかも、そこはのび太の前に見えていた大都市ではなくマサゴタウンのポケモンセンターだ。 「ひっく、なんで・・・なんで・・・」 のび太が何故泣いているのか、そして何故マサゴタウンに戻ってきたのか。 全てはこの一言が何もかも証明していた。 「なんで『眠る』しか覚えてないんだよおおおおおおおおおおおおおお!」 こうしてのび太の壮絶な冒険は幕を開けたのだった。 ~マサゴタウンのポケモンセンター~ 「今日はリッシ湖のほとりにあるレストラン『七つ星』を紹介しました!それではまた~!」 アナウンサーの甲高い声で夕方のニュース番組がEDに入る。 そしてその画面をつまらなそうに見ているのは・・・のび太だ。 「はぁ~あ、やっぱ何処の世界もこの時間はつまんない番組しかやってないな」 そう言って愚痴をこぼしながらベットの上で寝転がる。 「今日は疲れたしもう寝ようかな」 そう言って本格的に寝る体勢に入るのび太。 一瞬で寝ることが特技ののび太の事だ、当然数秒後には―― 寝ていなかった。 (みんなは今頃次の町か・・・いや、次の次の街かな・・・出木杉とかは今頃ジムに挑戦してるかも・・・) そう、仲間への凄まじい劣等感が彼の睡眠を妨げていたのだ。 「だけど、どうしろって言うんだよ!攻撃技も使えないなんて!」 そう言って腰に付いているボールを恨めしそうに見つめる。 最初は誇らしかったエムリットも短パン小僧に散々打ち負かされた今となっては只のピンク海月にしか見えなかった。 (ポケモンを捕まえようとしても体力を削れないしボールは当たらないし・・・) 彼の-思考モードが完全に始動してしまったようだ。 「やっぱり僕は駄目なんだ、この世界でも負け犬まっしぐらなんだぁ!」 布団を頭まで深く被る。 ――もう諦めてしまおう。 無理やり眠ろうとする・・・意識が少しずつ遠のいていき、そして・・・ 「カラナクシ、濁流だぁ!」 「ド、ドラえもん?」 慌てて布団を放り投げ辺りを見渡す。 だが、部屋の中にあの青狸の姿はない。 「一体どこに・・・」 次の瞬間、のび太は言葉を失った。 消し忘れていたテレビの中でドラえもん、そしてのび太の将来の婚約者しずかがポケモンバトルをしているのだ。 「な、何で二人が・・・?」 慌ててテレビの目の前に座るのび太。 画面の右上には『新人トレーナー、謎の青狸ポケモン現る!?』という文字が出ている。 「いいぞ、カラナクシ、その調子だ!」 ドラえもんに褒められたカラナクシは自慢げにこちら 「ポッチャマ、大丈夫?」 濁流を受けたポッチャマは少し苦しそうだったがそれでも主人のために立ち上がる。 その意思が通じたのかしずかが笑顔になる。 「ありがとう、ポッチャマ・・・泡攻撃よ!」 「カラナクシ頑張れ!水の波動だ!」 二匹の攻撃が激しくぶつかり合う・・・そして次の瞬間―― 「・・・・・・」 のび太はテレビの電源を切った。 そして糸が切れたように再びベットに倒れこむ。 (何やってるんだ僕は・・・一人で調子に乗ってみんなに追い抜かれてそれを全てエムリットのせいにして・・・) 思えばエムリットはこの世界でのび太のピンチを助けてくれた命の友人だ。 それなのに自分は・・・ 「伝説ポケモンを持っているとか言う前に完全に他のみんなと負けてるじゃないか!」 そう言葉に出した瞬間、のび太の中で何かが目覚めた。 「エムリット、出てきてくれ!」 ベットから起き上がりボールを足元に落とす。 そして出てきたエムリットは何故か目を伏せていた。 「エムリット、何で目を伏せてるんだい?」 のび太が尋ねるがエムリットは更に目を伏せてしまう。 最初は良く分からなかったが、ようやくのび太はピンと来た。 「ひょっとして今日バトルで何回も負けたから僕が怒ってると思ったの?」 その言葉を聞いたエムリットが小さく頷ずく。 「大丈夫、怒ってないよ・・・それより今から手伝って欲しいことがあるんだけど」 のび太とピンク海月の逆襲作戦が始まろうとしていた。 ~クロガネシティのポケモンセンター~ 「それでは、最後にカメラに向かって一言どうぞ!」 「はい、えっとこれからチャンピオン目指して頑張りたいです」 「そうですか、頑張ってくださいね!それではこちらの着ぐるみの方も感想を――」 「中の人などいない!・・・じゃなくて、僕も頑張ります」 「というわけで今日の期待の新人は『しずかさん』と『ドラえもん』でした~!」 のび太が途中まで見ていた「シンオウnow」という人気番組がテレビで流れている。 そしてこの番組を観ながら、何かを思案するような表情をしているのは・・・出木杉だ。 (これは生放送じゃないようだな・・・建物の中だったから断言できないがさっきのバトルは4時~5時に撮ったものだろう) テレビを見ている時もしっかり敵の分析をしていたらしい。 (つまりだ、何処かで道草を食っていない限りこの二人はクロガネシティにいる可能性が高――) 突然、隣の部屋から大きな声が聞こえてきた。 「なんだよスネ夫!一緒に部屋使った方が安いだろうが!」 「何言ってるんだよ、ジャイアンと一緒の部屋で寝るなんて拷問に等し――」 荒々しい声と生意気そうな声、そして正義の鉄槌の音がポケモンセンター内に響く。 (・・・これで4人の状況は分かったな) 唯一のび太の事だけは全く分からないが彼は特に気にも留めなかった。 「フフ、『コールバッジ』を手に入れている時点で僕が1枚上手・・・勝つのは僕だ」 そう華麗に決めて、出木杉は早めの就寝に就くのだった・・・。 深夜にジャイアンのいびき地獄を食らうことも知らずに。 ――夜 「ふぁっくしょん!・・・ふふ、どうやらあいつらはいなくなったみたいだな」 夜風に体を震わせながらも得意げに笑うのび太。 真夜中に一人笑う姿は傍から見ればなんとも不気味だろう。 最も、本当に誰もいないんだから気にする必要が無い気もするが。 「僕の全財産の半分を削った奴らに逆襲できないのは残念だけど・・・まぁいいや、勝利は目前だ!」 暗闇の中でそう言い放った後、のび太の『作戦』は開始された。 のび太が最初に向かったのは草むらだった。 「う~ん、中々出てこいな」 暗闇の中を必死で目をこらしながら歩き回るのび太。 何を探しているかは・・・大体草むらという時点で大体分かるだろう。 そして、数分後。 野生のムックルが飛び出してきた! 「ムックルか・・・色々と嫌な思い出があるけどゲットするには申し分ない!」 そう言って彼が華麗なフォームでボールを投げる。 出てきたのは勿論―― 「感情の神エムリットおおおおおおお!すごいぞ~かっこいいぞ~!」 今日散々打ち負かされたトレーナーとは思えないハイテンションっぷりだ。 「いいね、エムリット。作戦通りにいこう!」 のび太の言葉にしっかり頷くエムリット。 その姿からはもう期待は裏切りたくないという主人への想いが感じられた。 そんなエムリットが最初にした行動とは・・・ 「あいつの周りを飛び回れ!」 エムリットが俊敏な動きでムックルの周りを飛び回る。 当然ムックルは攻撃をしかけてくるが、伝説のポケモンだけあって中々攻撃を当てることができない。 その光景をのび太は真剣な表情で見ていた (エムリット・・・もう少し耐えてくれよ!) 必死にその様子を見つめるのび太の右手にはモンスターボールが握られていた (ここでポケモンを捕まえれなかったら・・・もう僕は本当に負け組みじゃないか!)) そう自分を奮い立たした直後。 (エムリット!) ムックルの体当たりがとうとうエムリットに直撃したのだ。 更にその一発でエムリットがよろめいた所にムックルが一気に追撃をかけてきたのだ。 「エムリット、大丈夫――」 声は途中で途切れた。 必死にムックルの攻撃を避けながらも、エムリットがこちらを見つめているのだ。 その眼差しは・・・のび太を信じきっている。 「分かった、エムリット。今がチャンスって言いたんだね」 小声で呟きボールをしっかり握り締める。 決める! すっかりエムリットへの攻撃に夢中になっているムックルに狙いを定める。 ――そして 「いけぇ!モンスターボール!」 「アハハハ、エムリット。見てよ、あんなに買い溜めしたのにもう一個だよ」 のび太の作戦は上策だった。 攻撃できないとは言え伝説のポケモンのエムリットに攻撃を受けさせる。 そして注意を引いた所でのび太が野生のポケモンに近づきボールを投げる・・・単純だが最も効果的だ。 だが、この作戦には予想外の穴があったのだ。 のび太の悲惨すぎるボールコントロールだった。 いくら近づこうとも何故かボールは明後日の方向へ飛んでいき、そしてポケモンはのび太に気付き逃げ出す・・・。 これを10回ほど繰り返しているうちにボールと時間だけが過ぎていったのだ。 「はぁ・・・もう、コトブキシティまで行こうか」 のび太が諦めの言葉を吐く。 今ここでポケモンを手に入れないと自分の旅が終わってしまうのは分かっている。 だが、散々歩き回った疲労と眠気が彼を蝕んでいたのだ。 「馬鹿だなぁ・・・やっぱ僕は駄目なんだ・・・」 激しく落胆するのび太にエムリットが駆け寄ってくる 「君のせいじゃないよ、全て僕の責任問題――いてっ!」 突然ピンク海月が頭を突いて来たのだ。 「な、何するんだよ!急に」 文句を言おうとしたその時、のび太の耳に鈴のような音色が入ってきた 「この音、綺麗だなぁ」 体を癒してくれるような音色に思わず聴き入るのび太。 どうやら音の発信源は茂みの中のようだ。 「なんか気になるな・・・見に行こうか」 そうのび太が言うや否やエムリットが某電気鼠の如く彼の肩に乗っかってきた。 どうやらエムリットがのび太を小突いたのはこれが理由らしい。 こうして、一人と一匹は謎の音の正体を調べることになったのだった。 そんな事してる暇あるのか? 次へ
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「ドラえもーん! 財布の中身が50円しかないよー!」 「はい、バイバインー」 ドラえもんはのび太の50円玉にバイバインをふりかけた。50円玉は倍額の100円 玉になった。 「やっほー!」 のび太は大喜びでコンビニに行った。店長のオヤジがニコニコ笑っている。 「おじさーん! ムーゴーおくれー!」 ムーゴーと100円玉をレジ台に置いた。100円玉は倍額の200円玉になっていた。 オヤジの笑顔が悪魔の形相に変わった。 「こんなお金は使えませんアンド子供にムーゴーは売れませーん!」 のび太はオヤジの機銃掃射をかいくぐって、命からがら家に帰ってきた。 「でや!」 のび太の投げた200円玉はドラえもんの眉間を貫通した。ドラえもんは爆発した。 「なけなしの50円まで使えなくなったじゃないか! ドラえもんのバカ!」 「どれどれ」 ドラえもんは柱に刺さった200円玉を抜いた。200円玉は倍額の400円玉になって いた。 「こりゃすごいね。明日になったら一体いくらの硬貨になってんだろうねえ」 「爆発はどうした」 「50円ぽっちでガタガタぬかすなよのび太くん。ほら、どら焼きあげるから」 ドラえもんはのび太の質問に全く興味を示さず、のび太にどら焼きを差し出した。 のび太はドラえもんの手をはねのけて、どら焼きを窓の外に飛ばした。どら焼きは 空中で爆発した。 「爆発したー!」 「どら焼きのクセにー!」 ドラえもんとのび太は二人で仲良く笑い転げた。そして笑いの収まったのび太は ドラえもんの首ねっこをつかまえて力いっぱい締め上げた。 「爆発はもういい! やいドラえもん、ボクの50円玉をかえせ!」 「それは不可能です」 「少しは検討しろよ! 次のお小遣い日まで金もない、ムーゴーも買えないなんて エムジーだ!」 「エムジー?」 「まるでギャグだ!」 「ああ、Marude Gyaguね」 ドラえもんは納得して、少し考えてから言い足した。 「ムーゴーもエムジーだよね」 「えーと、Mu-Go-か。ホントだエムジーが二つになっちゃった!」 「相変わらずそそっかしいなあ、のび太くんは」 「ごめんごめーん」 のび太とドラえもんは仲直りをした。そしてママを連れて三人でムーゴーを買い に行った。 「あらのび太。いちばん小さいサイズのムーゴーしか置いてないわよ」 コンビニの棚を見て、ママは困ったように言った。のび太は輪をかけて困った。 「そんなー! アナコンダを捕獲できるサイズじゃなきゃ使えないよー!」 「まあまあ。そんな時こそコイツの出番だよ」 ドラえもんはムーゴーにバイバインをかけた。ムーゴーは倍のサイズになった。 「すっごいやドラえもん! 時間がたてば、ボクにもジャストフィットのムーゴー に早変わりだ!」 「よかったわねえのび太。隙間漏れも置き忘れも、これで全部解決じゃない」 ママも喜んでくれている。のび太はムーゴーをポケットにしまって、コンビニを 飛び出した。 「破れるまで使うぞー! ジーワイだー!」 「のび太くん、ジーワイって?」 「がぜんやる気ー!」 のび太は地平線の彼方に消えた。そして時は流れた。 のび太の部屋の窓から、大きく膨らんだムーゴーが入ってきた。中にはのび太が 入っている。ドラえもんは、ムーゴーの中で土下座をしているのび太に聞いた。 「のび太くん、ムーゴーは役に立った?」 のび太はうつむいたまま、フルフルと首を横にふった。 「使う相手がいなかったんだよね。でも夏だから見栄を張りたかったんだよね」 のび太は小さくうなずいた。 「えい」 ドラえもんはムーゴーを指で押した。ムーゴーは再び窓の外に出て、上昇気流に 乗って上空へのぼっていった。ムーゴーはどんどん膨らんで、雲の高さぐらいのと ころで爆発した。小さくのび太の声が聞こえた。 「ドラえもーん! ディーエスーですー!」 「どーもすみませんだねー!」 「はーい! そしてケーエスですー!」 「それはなにー?」 こりゃ、死ぬわ。 完。
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キャラクターファイル目次 野比 のび太野比 のび太(ダンテコスチューム) 野比 のび太 出典:ドラえもん 登場作品:本家のび太のBIOHAZARD他多数 原作ドラえもん 『ドラえもん』の副主人公。東京都練馬区在住の小学4年生。アニメでは小学5年生だが、放送初期は小学4年生だった。 時間経過による成長は基本的にない。原作で唯一、全話登場している。 勉強は駄目、スポーツも駄目、何をやらせても冴えない少年。 物語は彼の不幸な将来を変えるために、未来の子孫であるセワシから、主人公であるドラえもんが送られたことから始まる。 以降、困りごとがあったり、トラブルに巻き込まれるとドラえもんに泣きつき、ひみつ道具に頼ろうとする。 それに応じて出したひみつ道具を応用することに関しては、時折天才的なひらめきを見せるが、結果的に失敗することの方が多い。 大長編シリーズおよび映画シリーズでは上に述べた欠点もあるにはあるが、これをカバーして余りある勇敢な少年として描かれる傾向がある。 このことは作品内でもスネ夫に、のび太は大長編だとかっこよくなるという旨のセリフを言わせている。 (この傾向はのび太に限らずジャイアン等にも見られ、俗に「映画版補正」などと呼ばれることがある。) テーマソングとして「のんきなのび太くん」(作詞:ばばすすむ、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:小原乃梨子)と「のび太くん0点」(作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:大原めぐみ、セリフ:水田わさび) がある。 前者はテレビアニメ第2作1期、後者はテレビアニメ第2作2期の曲となっている。 よく小学生であるのび太が実銃を発砲したり、(例えゾンビ化しているとしても)人間を殺傷するのは不可能だ、と主張する人をみかけることがあるが、これは必ずしも正しいとは言えない。 こういった主張をする人々は、原作におけるのび太の能力や活躍を良く知らない場合が多いだろう。 原作漫画、とりわけ大長編においてのび太は天才的な射撃の才能を持っていると描写されている。 現に大長編「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」においては、プロの殺し屋であるギラーミンと早撃ちで対決し、見事これに勝利をおさめている。 外典ではあるが、漫画「ザ・ドラえもんズ スペシャル」においては早撃ちの名手であるドラ・ザ・キッドからも一目置かれている描写もある。 原作「ガンファイターのび太」においては、西武開拓時代のアメリカにて村を荒らす無法者相手に実銃で立ち向かい、実際に2発命中させ無法者を殺傷している。 この際のび太は、相手を負傷させてしまった罪悪感や血を見た恐怖で失神しているものの、その活躍により保安官に任命され、その後再び無法者が襲ってきた際は、勇敢に立ち向かっている。 このケースをみれば、仲間を救うためなどいざとなれば実銃で人(それもゾンビではなく生身の)を撃つことも不可能でないことが分かる。 (ただしアニメ版では、「うわぁ、重い!本物ってこんなに重かったの?」と実銃の重さに驚くだけで、発砲する描写はカットされている。) 残念なことではあるが、現実世界においても海外ではのび太達とそう歳の変わらない少年少女が、銃乱射事件を起こしたり、少年兵として戦うケースもある。 拳銃に限らず、ライフルやロケットランチャー等も含めて物理的に子供が銃を撃つことが不可能だというわけではない。 そもそも、のび太達が生活している「ドラえもん」の世界は、雷に打たれたり爆発に巻き込まれたりしても、全身が煤まみれになって髪がボサボサになるだけで済むような世界である(=ギャグ漫画の世界)。 我々が住む世界の常識と彼らが住む世界の常識が一致するとは限らず、そういった議論をすること自体が不毛であろう。 よく、ドラえもんの主人公はのび太だろ、と主張する人もいるが、これについては原作者が生前のインタビューで「ドラえもんが主人公でのび太は副主人公」と発言している。 本家のび太のBIOHAZARD 原作では副主人公であるが、本作では主人公として登場する。 作品のタイトルから分かる通り、本作品は劇場版ドラえもんシリーズに多用される、「ドラえもん のび太の○○」といったタイトル表記に、BIO HAZARDを当てはめたパロディー的作品である。 そのため、劇中でののび太の描写は原作やアニメ版のものよりも、大長編や映画版の様な、所謂「映画版補正」がかかった描かれ方をしている。 また作品の世界観やシナリオ展開が、ドラえもんよりもバイオハザード寄りとなっており、彼の台詞も原作バイオのキャラクターからそのまま借用されたものも多く、その結果原作ドラえもんの描写より冷静かつ大人びた印象を与えている。 尤も、これは本作だけに限らず、本作の製作者であるaaa氏の作品全般において見られる傾向でもある。 またaaa氏の作品に限らず、ドラえもんを題材にした二次創作作品においては、のび太が原作漫画、ひいては劇場版作品以上に「劇場版補正」がかかっているケースは少なくない。 kimeramode 何故かキャラクターの役割(というか存在そのもの)がそっくりそのままキメラに置き換えられているため、本作においては一切登場することはない。 「"のび太"のBIOHAZARD」派生作品において、この様なケースは非常に珍しい。 キルハウス編 本作は緑川 聖奈を主人公にしたミニゲーム作品であるため、のび太は登場しない。 無理のないバイオⅤ、のびハザT どちらものび太以外の視点から描かれた外伝作品であるため、のび太が全く登場しないわけではないものの端役としての役割に終始している。 無理のないシリーズ 原作ドラえもんの世界観を入れたために、どちらかと言えばドラえもんよりになった。 だが、それもII以降では通じなくなっている。 野比 のび太(ダンテコスチューム) 出典:オリジナル(ドラえもん、デビルメイクライシリーズ) 登場作品:新訳版、最終闘、迷宮大消毒 新訳版 主人公であるのび太が、アクションゲーム「デビルメイクライシリーズ」に登場するデビルハンター、ダンテの衣装を着たもの。 パスワードを入力することでのみ使用できる隠しキャラクターである。 対応するパスワードは「めいくらい」「ねばーくらい」「ますとだい」「だんておわた」の4つ。 最終闘、迷宮大消毒 操作キャラクターの一人として参戦。 セワシ(バージルコスチューム)と対になるキャラクターである。 デマオンの逆襲 本作の主人公として登場。 他の作品と違い、全編通してこの姿で戦う。 過去作のアクションの他コマンドでさまざまな技を発動できる。 キャラクターファイル目次
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ペプラーによる騒動から1日がたち、ドラえもんたちは鈴探しに専念していた。 クルト「あった。ドラえもん、あったよ! 半分だけど」 ドラえもん「本当? よかった……」 クルト「ごめんね、ドラえもん。もう泥棒はしないよ…… デラックスがとったものも元のところに戻しておくよ……」 ドラえもん「うん。僕は鈴が戻ってくればそれでいいんだよ…… さぁ、もう半分も探そう……」 マスタード「ペプラーめ、どこへ行ったんだ? 怪盗デラックスはきっと奴に違いない!」 フィークス「ミュージアムの怪人というのも奴に決まってますよ、絶対に!」 マスタード「ペプラー! 必ず探し出してやるからな。首洗って待ってろよ‼︎」 ペプラー「お前らのへなちょこシステムで感知できるものか。ワシは諦めんぞ! いつの日か必ずペプラーメタルを完成させて見せる! はっはっは!」 ジンジャー「おじいちゃん…… いつか世界を滅ぼす気がするわ」 ペプラーとジンジャーは超空間に消えた。 ジャイアン「ないなぁ……」 スネ夫「もう疲れた。帰ろうよ……」 ドラえもん「絶対ダメ! 鈴を見つけるまで帰らない! ちゃんと探して!」 のび太「やれやれ。どうしてあの鈴にあんなにこだわってるのかなぁ?」 すると頭部のタケコプターが外れ、のび太は落下してしまう。 のび太「うわああっ! いったぁ……」 さらにのび太の頭にもう半分の鈴が落ちる。 のび太「あった! こんなところに…… あっ」 2人「あははは!」 ドラえもん「のび太くん、ありがとう…… これ、一生大事にするよ」 のび太「なんだよ、大げさだな」 ドラえもん「これのおかげでわかったんだ。のび太くんは勉強もダメ、運動もダメ、根性もなくてどうしようもない奴だけど……」 のび太「なんか気分悪いなぁ……」 ドラえもん「でも、君は、いい奴だな……」 のび太「えへへ……」 ドラえもん「ありがとう、のび太くん……」 のび太「うん」 のび太「ドラえもん…… あんなこと、ずっと覚えてたんだ…… ドラえもん、あったよ」 ドラえもん「ええっ! どこ、どこ? どこ? どこにあったの⁉︎」 のび太「僕の靴の中、なんてね……」 ドラえもん「のび太くん……」 2人は鈴をくっつける。 おわり
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9ページ目 スネオ「うはは、たった一個の燃料でスレって何個もpart出来るんだね、初めて知ったよww」 ドラえもん「それよりのび太くんが……あっのび太くん!」 のび太「やっぱり、スネオの言う通り4Sも持ってて良かったよ、おかげで助かった」 出来杉「良かった、何とか生きてた」 スネオ「いやぁ~、ハッピーエンドは気持ち良いなぁ~」 次へ トップへ
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のび太が小型宇宙船に乗って飛んでいた。 のび太「いやっほー! どんなもんだい!」 しずか「のび太さん、調子に乗りすぎよ」 のび太「どう? 僕の腕前!」 ドラえもん「のび太くん、次の隕石群だ!」 のび太「えっ? ああーっ!!」 レーサー砲が隕石を破壊。 のび太「ぶつかる!!」 のび太は間一髪衝突を免れる。 のび太「やったぁ!」 しずか「のび太さんもうダメかと思ったわ……」 ドラえもん「頑張ったね、のび太くん……」 のび太「よーし、一気に行くぞ! うわああっ!」 背後から小型宇宙船2機がのび太に襲いかかる。 ドラえもん「のび太くん、これ以上やられたらおしまいだ。180度旋回!」 のび太「わかった! 行くぞ……」 2機のレーザーがのび太の船を攻撃。 のび太「くううっ! ド、ドラえもん! そ、操縦桿が、効かないよ!」 ドラえもん「のび太くん!」 しずか「のび太さん!」 のび太「うわああっ!!」 のび太が小惑星に激突し、大爆発。 ジャイアン、スネ夫「やったぁ!」 箱からのび太が飛び出す。 ドラえもんたちがやっていたのはゲームだったのだ。 のび太「あーあ。ゲームオーバーか……」 そこへドラえもんも飛び出し、のび太の上に落ちる。 ドラえもん「わっ。ごめん!」 続いてしずかも飛び出す。 のび太「しずかちゃんもやられたのか……」 ジャイアン「そんなわけで、俺とスネ夫は……」 スネ夫「ゴールを目指します!」 のび太「あのねぇ、後ろから不意打ちなんてずるいよ!」 スネ夫「どんなことしたって勝てばいいんだもん!」 ジャイアン「そういうこと。じゃあな!」 通信が切れる。 のび太「悔しい!」 しずか「このゲーム、少し難しすぎたわ……」 のび太「そうだよ!」 ドラえもん「だから僕も難しいって言ったでしょ? のび太くんはいつだってスネ夫くんと張り合おうとするんだから」 のび太「だって×2、あんまり自慢するんだもん……」 回想。 3人「宇宙旅行!?」 スネ夫「そう。パパが僕の誕生日に買ってくれるんだ……」 3人「羨ましい!」 スネ夫「まぁ、これからは宇宙旅行の1つや2つしないと笑われる時代がくるからね…… 大宇宙から見れば地球なんて豆粒だものね」 しずか「でも、宇宙から見た地球ってとっても素敵でしょうね……」 スネ夫「よかったらみんなの分もパパに頼んであげてもいいよ? どう?」 しずか「本当?」 ジャイアン「心の友よ」 のび太「わーい、やったぁ!」 スネ夫「ただし、のび太はダメ」 のび太「ええっ? なんで!?」 スネ夫「言っとくけど、乗るには訓練がいるんだ。弱虫で運動神経の鈍いのび太には無理!」 のび太「えっ? くうっ……」 ジャイアン「やっぱさ、俺ぐらいの体力と度胸がないと。なっ? で、いつ出発するんだ? 明日か? 明後日か!?」 スネ夫「そんな早く行けるわけないでしょう。21世紀になってから!」 のび太「あははは! なーんだ。僕、ドラえもんに頼んで今すぐ宇宙旅行に連れてってもらおーっと!」 ジャイアン「おーっ、心の友よ!」 スネ夫「ねぇ、パパにのびちゃんも分も頼んでみてあげる。ねぇ!」 しずか「うふふふ……」 ドラえもん「だからこのゲームを出したのに」 のび太「あっという間にゲームオーバーなんてつまんない……」 一方、ジャイアンとスネ夫はゴールに向かっていた。 スネ夫「ジャイアン、もうすぐゴールだよ!」 ジャイアン「おーし、負けるもんか! うわあっ!」 スネ夫「ジャイアン! うわあっ!」 2人の宇宙船が墜落を始める。 スネ夫「コ、コントロールが効かない。どうなってるんだ?」 2人「うわあっ!」 宇宙は小惑星に不時着。 ジャイアン「ス、スネ夫…… スネ夫!」 スネ夫「ジャイアン!」 ジャイアン「スネ夫、大丈夫か? おい、どうなってんだ!? やられたら外に出られるはずじゃないのか? 」 スネ夫「も、もしかして…… 僕たちゲームの中に閉じ込められたんじゃ……」 ジャイアン「そ、そんな……」 スネ夫「ああっ……」 2人「ドラえも〜ん!!」 ドラえもんのび太の宇宙漂流記
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時間貯金箱。22世紀のスケジュール管理ツールである。 これには、預金機能の他にクレジットカード機能がついていた時期もある。 しかし、そのバージョンはあらゆる時代を見渡しても19基しか存在していない。 ”時”の貸し借り。 普通、時間とか身長の方を担保にしてもらうもんだ。そして通貨を融資する。 たとえば22世紀でも最大手の金融集団「帝愛」。 岩盤を『ピーチ缶詰や業務用の上白糖に変えながら』汗を流す債務者の一条さんにお話をうかがった。 「時は金なり、と申します」。 はい、ありがとうございました。 そして、20世紀の練馬区。 のび太「じゃあ、夜の寝る時間を持ってきて昼寝すればいいんじゃん。利子も僅か2分7厘だ。とりあえず1時間!」 最近、のび太の様子がおかしいので心配し始めるドラえもん。 きちんとスケジュールを自己管理してくれているのだろうか。 慣れるまでが大変なのは、当たり前。そこを、乗り越えて欲しかった。 だが、もう1ヶ月になるのにのび太は規則正しい生活に慣れていないようだ。成績も元のまんま。 当初は調子が良かったのに、最初の週の終わりごろから元気が無くなってきていたのも気になる。 自律神経系かと思ったドラえもんは、渋るのび太をお医者さんカバンで簡易検査した。 【生活が不規則です】 のび太より先に押入れへ到達しようと、まるでビーチフラッグの選手でもあるかのように 畳の上を滑り行くドラえもん。彼が時間貯金箱を手に取り、慣れた手つきでクルクルと回しいくつかのパネルを押す。 そして時間貯金箱が発した電子音がスタートの合図であるかのように、机のヒキダシを開けて頭を突っ込む。 タイムマシンが搭載している印刷機へデータが転送されていたのだ。 それらを止めるでも無く、のび太は襖にもたれて寝ていた。ドラえもんが何とかしてくれるとでも思っているのだろう。 「これはいかんぞ、のび太くん」。 向かって右斜め上が留められた紙の束をめくり終え、開口一番にそう言ったのはロボットではない。 顔色の悪い黒服の男性だ。 時間貯金箱の「借り入れ」は、限度額の寸前にまで届いていた。 だから、ドラえもんは急いでこちらから出向いたのだ。動きの緩慢な、のび太を引っ張って。 「この10分とか20分、初等科施設の休み時間じゃないのか?きちんとトイレには行っているのか」。 「この日の夕方、返済したと思ったら8分22秒後にまたドカンといってるが、これはなぜだね?」 黒服はいろいろと疑問点を質した。それでどうやら、のび太に返済の意志があることは伝わったようだ。 「うん、きみはまだ"何とかなる”。いや、心配しなくていい。何も、きみをどうこうしようってんじゃあない」。 だが、何が何とかなるのだろう。のび太は、掛け値無しにヘタッピすぎた。要領の問題だった。 要は時間の使い方。 「限度額と繰り入れの期限。これらにさえ、触れなければ、いい」。 「しかし、もし”その時”が来たら・・・きみは満11歳でしかも20世紀人だから、きみではなく・・・」 「22世紀世界に於ける後見人の債務となる。すなわち、ドラえもん氏だな」。 思わず「えっ!?どういうことですか!?」とソファーを跳び上がるのび太。 「まぁ掛けたまえ」。のび太が落ち着ける時間を、と紙コップのシナモン緑茶を啜る黒服。 もう温くなっているけど、作法だからフーフーと冷ますそぶりを交えつつ。 黒服が宣告した事実は、「期限までに完済できなければ、ドラえもんとの時間を失う」というものだった。 ドラえもんの時間をのび太の時間に替えて回収すれば、当たり前のことだった。 帝愛が要求する時間自体は、そんなに長くない。50時間余りだ。 しかし、ロボットに債務代行をさせたら22世紀世界に於いて二度と子守ロボットを持てなくなる。 そして次に子守ロボットが必要な事態になったら、22世紀人であれば児童福祉施設への送致・・・じゃなくて保護。 そうでなければ、レッドカードがついて二度とドラえもんともドラミとも会えなくなる。 ドラえもん、一度は「数々の冒険を共にした、仲間たちにカンパを募ろう」「地域猫からも幾許か拝借しよう」みたいな ことを言ってくれた。だがのび太、自分の意志でそれらを突っぱねた。 それからのび太は頑張った。月末には土日の殆どの時間を返済に充て、最初の関門を余裕で通過した。 借り入れを25時間弱に減らして、ラストの週に臨んだ。 昼寝する時間を飛ばして、生理的生活時間を含む「すべきこと」へ突入したり 木曜日の夜は思い切って消灯時から起床までを飛ばしてチャージしたりもした。 その甲斐あって、ドラえもんと別れなくて済んだのび太。はじめて、自分の力で成し遂げた何か。 ドラえもん、感慨無量で大喜びした。 「これじゃダメだ」。 「えっ?」 のび太が、何をダメだと言ってるのかわからないドラえもん。 「ジャイアンとのミッドナイト・タイマン。あれを皮切りに何度も、僕は奮起してきた」。 「けど、いつの間にか真剣になれなくなっていたじゃないか。日常で、真剣さを維持できない病」。 「あー・・・・・・そうだね。でもそれがのび太くんの」 今日はそれを遮るのび太。「ぼくは明日の放課後、修業をしてくるよ」。 心配だったが、少し嬉しかったドラえもん。 のび太が久々の昼寝を満喫し始めると、ポケットからパサパサと時間貯金箱の廃棄勧告書を広げ出す。 折り目や変色など、かなり前から何度も読まれていた様子だ。それを畳に置く。 そして書面の中央、魔法陣のような模様の上に時間貯金箱を置くとそれは22世紀へと転送された。 残存していた時間の代価なのだろう、明滅をやめた魔法陣には未来の小銭らしい物がいくつか積んである。 「よかった・・・・・・」。ドラえもんは、嬉しかった。 【のび太の更生・完】※この続編として、のび太がバキ世界へ鍛練に行く話を考えてます。龍書文も出てきますよ。