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まむまむ注意 子沢山(にんっしん篇) 「まりさのまむまむでだれでもいちころなんだぜ」 そんなことをのたまうまりさを見つけたため、我が家へご招待。 「まりさのまむまむ(?)は最高なんだろ? お兄さんにも味あわせてもらえないか?」 「たとえおにーさんでもまりさのてくにめろめろなんだぜ。」 「じゃあ、試してみようか。」 そうしてまりさを発情させる。 まりさは受け入れる準備が出来たのか顎の下に指二本分くらいの穴を開ける。 悪いがそんなところに突っ込むぐらいなら羊とでもやったほうがましだ。 その穴に漏斗をぶち込み、お兄さん特性ゆっくり汁を流し込む。 前回のれいむのときでは、混ぜるとどんな風に生まれるか分からないため1種類ずつかけていたが 今回はめんどくさくなってしまったので初めから混ぜておく。 漏斗をぶち込まれたことに悲鳴をあげるが気にしない。 全部まむまむとやらに流し込み終えると「すっきりー!!」をさせてやる。 「おにーさんひどいよ。 まりさのてくでめろめろにしてあげるのになんでそんなものいれるの!!」 「俺のじゃ子供が生まれないだろ? だから子供を作れる形にしておこうと思ってさ。」 「そんなのかんけいないよ。おにーさんがどうしてもってひざまずくからやらしてあげたのに!!」 いつのまにか跪いていたのことになっているが気にしない。 「で、どうだ? 赤ちゃんは産まれそうか?」 「まりさのなかにあかちゃんがいるかんじがするよ。」 「そいつはよかった。おめでただ。 じゃあ、赤ちゃんが産まれるまでここにいるといいさ。」 あれから2週間ほどすごしたが日に日にまりさの体は大きくなり、今では最初の10倍は大きくなっていた。 あの大きさならば大人一人がかがめば中に入れそうだ しかしよくもまあ、あんだけ皮が伸びるもんだと感心した。 一気に引っ張ってしまえば千切れる皮であっても、徐々に付加をかければあそこまで大きくなるのか。 「ゆ! おにーさん、あかちゃんがうまれそうだよ。ゆっくりしてないであかちゃんをうけとめてね。」 「そりゃよかったな。受け止めてやるからさっさと産めや。」 そうして産道であろう前に立ってやる。 植物型で200匹は産ませた量だから、にんっしんっ型ならばその1/3程度の60匹だろ。 もっとも中で癒着して畸形になってる可能性のほうが高そうだが。 しかし産気づいたのになかなか産まれないなと思っていると、 「ゆぎぃ!! あかちゃんはゆっくりうまれてね!! おかーさんのなかにこないでね。」 「どうした? 中で詰まったのか?」 「ちがうよ!! あかちゃんがまりさのなかにはいってくるんだぜ。」 いまいち話が分からなかったが手助けする義理もないので成り行きを見守っていると、産道とは別の場所が、頬の辺りが膨れ始める。 その膨らみが大きくなるにつれてまりさの悲鳴も大きくなる。 「ゆっくりやめてね!! あかちゃんはまりさのまむまむからでてきてね!!! ぞごばお゙がーさん゙゙がゆっくりでぎな゙い゙よ゙。」 「ゆ゙っぐり゙や゙め゙でね゙!! ゆ゙っぐり゙や゙めでね゙!!」 膨らんだ頬を見ていると、そこからきめえ丸がひょっこり顔を出す。 しかし、そのきめえ丸は顔だけではなく後ろに何か引っ付いているのかすぐに飛び出すことはない。 それにしてもきめえ丸は気持ち悪いな。生まれたばっかりなのにすでに顔を高速で振動させてやがる。 まりさにとっては永遠にも等しい時間をかけて、ゆっくりときめえ丸の後ろに繋がった物が出てくる。 体のようだがどうやら普通のきめえ丸とは違うようだ。 なんというか、体は獅子に羽根が生えたような感じだぞ。 「ゆ゙っゆ゙っゆ゙!!!」 気持ち悪い声を上げながら痙攣しているまりさ。しかしすぐに気を取り戻したのか文字通り体を痛めて産んだ子供に声をかける。 「ゆっくりしていってね!!」 「おい、まりさ。お前の子供はそれでおしまいか?」 「おなかのなかにはもうあかちゃんはいないよ。」 「そうか。しかしおまえの子供は生まれたときにするゆっくりしていってねと言わないぞ。もしかしたら死んでるのかもな。」 「ゆぐううう!! まりさのあかちゃんしんでるの?! ゆっぐりじでいっでね!! ゆっぐりじでいっでね!!」 うるさい声を出していたが先ほどから生まれた子供はピクリとも動かない。 だが、まりさのゆっくりしていってねに反応してか眼に生気がやどる。 「にゃーん。」 「よかったな。おまえの子供は無事みたいだ。」 「ゆっぐりよがっだよ!! ま゙り゙ざがおがーざん゙だよ゙!! ゆっぐりじでいっでね!!」 1匹しかいないわが子に感涙の涙を流すまりさ。 しかしそれもつかの間、生まれた子供はまりさに噛み付いた。 「ゆっくりやめてね!! おかーざんはごはんじゃないよ!! おにーさん、まりさをたすけてね!!!」 しかし助けることなく子供に食われ続けるまりさを見ていた。 一通り食べ終わったのか、食事をやめた様子だが、あのまりさはもう駄目だな。 体の半分以上食われてやがる。 すぐに死ぬ事もないがそれも長くないだろう。などと考えているとその子供から声をかけられた。 「お初にお目にかかります。わたくしきめら丸です。 「うおっ!! びっくりしたな。でおまえがきめら丸だって? なんでお前の親を食っちまったんだ?」 「以下にも。であのまりさを食べたのは生きるためです。 始めのうちはわたくしの事を育ててくれるでしょうが、いずれはこの姿により殺されてしまうかもしれません。 体重差もあるのでそうなってしまう前に、今、産後の疲れた体であるうちに食べてしまうのです。 どうせならば食べてわたくしの血肉となり生きる糧になるほうが幸せと言う物です。」 「ふ、ふーん。そうなのか。で、これからはどうするんだ? 悪いがお前を飼う事が出来ない。」 「いえいえ、そこまでご迷惑をおかけはしませんよ。この体ならば並のゆっくりに負けませんから。 なので、せめてものお願いなのですが、ゆっくりどもが沢山いるところで放していただけますか?」 「まあ、それぐらいだったら構わないか。後一つ忠告だが、このあたりにはドスとかいうリーダーがいるそうだ。そいつには気をつけることだな。」 「お気遣い、感謝いたします。お父様。」 「お父様? あいつから生まれたのになんで俺を父と呼ぶ。」 「たしかにわたくしはあれから生まれましたが、わたくしを作っていただいたのは紛れもなくあなた様なのでお父様と呼ばせていただきます。」 「勝手にしろ。」 「ありがたき幸せ。」 そうして野にきめら丸を放してやる。 きめら丸は顔を振動させながら「おお、人間はこわいこわい。」と言いながら飛んで行ってしまった。 俺にはあれを作り出してしまったことに少し後悔していたが、ゆっくりがゆっくり出来なくなるしまあいいやと思うことにした。 今度は横着しないで混ぜないほうがいいと心に誓ったが。 おまけ 『ゆっくりどもよ』 詞・曲 林田球 改編 しゃべらないゆっくり ♪ちっぽけーな下等生物 それがゆっくり♪ ♪あーあー取るに足らぬ生き物よ ♪腹が減ったらー食ってまえ! ♪だけどそんなにおいしくない! ♪驚かしてやるとーマヌケ面で びっくりしてる ♪寿命はーせいぜい5年 ♪ああーお笑いだぁ~ あとがき にんっしんっ型はどうしてもスペースが足りないからいろいろと混ざり合うしかないよね。 きめら丸の話し方は自分の中でやりやすいようにさせてもらいました。 しかしタイトルの子沢山とはだいぶかけ離れてしまったなぁ。 にんっしんっ篇を書くよ。といってからすごく間が空いてしまいました。 もし待っていた方がいたとすれば大変申し訳ありません。 しばらくしたらまた書けると思います。 これまでかいたもの 狭き門 ゴッドかなこ ゆっくりとカビ 不可侵条約 家庭餡園 子沢山(植物篇) by しゃべらないゆっくり ―――ここからwikiに載せないで欲しい部分――― ドロワのほうに設定を作っていただいたようで。 今更かもしれませんがしゃべらないゆっくりを使いたいなんていう 稀有な方がいらっしゃるのならばご自由にお使いください。 このSSに感想を付ける
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まむまむ注意 子沢山(にんっしん篇) 「まりさのまむまむでだれでもいちころなんだぜ」 そんなことをのたまうまりさを見つけたため、我が家へご招待。 「まりさのまむまむ(?)は最高なんだろ? お兄さんにも味あわせてもらえないか?」 「たとえおにーさんでもまりさのてくにめろめろなんだぜ。」 「じゃあ、試してみようか。」 そうしてまりさを発情させる。 まりさは受け入れる準備が出来たのか顎の下に指二本分くらいの穴を開ける。 悪いがそんなところに突っ込むぐらいなら羊とでもやったほうがましだ。 その穴に漏斗をぶち込み、お兄さん特性ゆっくり汁を流し込む。 前回のれいむのときでは、混ぜるとどんな風に生まれるか分からないため1種類ずつかけていたが 今回はめんどくさくなってしまったので初めから混ぜておく。 漏斗をぶち込まれたことに悲鳴をあげるが気にしない。 全部まむまむとやらに流し込み終えると「すっきりー!!」をさせてやる。 「おにーさんひどいよ。 まりさのてくでめろめろにしてあげるのになんでそんなものいれるの!!」 「俺のじゃ子供が生まれないだろ? だから子供を作れる形にしておこうと思ってさ。」 「そんなのかんけいないよ。おにーさんがどうしてもってひざまずくからやらしてあげたのに!!」 いつのまにか跪いていたのことになっているが気にしない。 「で、どうだ? 赤ちゃんは産まれそうか?」 「まりさのなかにあかちゃんがいるかんじがするよ。」 「そいつはよかった。おめでただ。 じゃあ、赤ちゃんが産まれるまでここにいるといいさ。」 あれから2週間ほどすごしたが日に日にまりさの体は大きくなり、今では最初の10倍は大きくなっていた。 あの大きさならば大人一人がかがめば中に入れそうだ しかしよくもまあ、あんだけ皮が伸びるもんだと感心した。 一気に引っ張ってしまえば千切れる皮であっても、徐々に付加をかければあそこまで大きくなるのか。 「ゆ! おにーさん、あかちゃんがうまれそうだよ。ゆっくりしてないであかちゃんをうけとめてね。」 「そりゃよかったな。受け止めてやるからさっさと産めや。」 そうして産道であろう前に立ってやる。 植物型で200匹は産ませた量だから、にんっしんっ型ならばその1/3程度の60匹だろ。 もっとも中で癒着して畸形になってる可能性のほうが高そうだが。 しかし産気づいたのになかなか産まれないなと思っていると、 「ゆぎぃ!! あかちゃんはゆっくりうまれてね!! おかーさんのなかにこないでね。」 「どうした? 中で詰まったのか?」 「ちがうよ!! あかちゃんがまりさのなかにはいってくるんだぜ。」 いまいち話が分からなかったが手助けする義理もないので成り行きを見守っていると、産道とは別の場所が、頬の辺りが膨れ始める。 その膨らみが大きくなるにつれてまりさの悲鳴も大きくなる。 「ゆっくりやめてね!! あかちゃんはまりさのまむまむからでてきてね!!! ぞごばお゙がーさん゙゙がゆっくりでぎな゙い゙よ゙。」 「ゆ゙っぐり゙や゙め゙でね゙!! ゆ゙っぐり゙や゙めでね゙!!」 膨らんだ頬を見ていると、そこからきめえ丸がひょっこり顔を出す。 しかし、そのきめえ丸は顔だけではなく後ろに何か引っ付いているのかすぐに飛び出すことはない。 それにしてもきめえ丸は気持ち悪いな。生まれたばっかりなのにすでに顔を高速で振動させてやがる。 まりさにとっては永遠にも等しい時間をかけて、ゆっくりときめえ丸の後ろに繋がった物が出てくる。 体のようだがどうやら普通のきめえ丸とは違うようだ。 なんというか、体は獅子に羽根が生えたような感じだぞ。 「ゆ゙っゆ゙っゆ゙!!!」 気持ち悪い声を上げながら痙攣しているまりさ。しかしすぐに気を取り戻したのか文字通り体を痛めて産んだ子供に声をかける。 「ゆっくりしていってね!!」 「おい、まりさ。お前の子供はそれでおしまいか?」 「おなかのなかにはもうあかちゃんはいないよ。」 「そうか。しかしおまえの子供は生まれたときにするゆっくりしていってねと言わないぞ。もしかしたら死んでるのかもな。」 「ゆぐううう!! まりさのあかちゃんしんでるの?! ゆっぐりじでいっでね!! ゆっぐりじでいっでね!!」 うるさい声を出していたが先ほどから生まれた子供はピクリとも動かない。 だが、まりさのゆっくりしていってねに反応してか眼に生気がやどる。 「にゃーん。」 「よかったな。おまえの子供は無事みたいだ。」 「ゆっぐりよがっだよ!! ま゙り゙ざがおがーざん゙だよ゙!! ゆっぐりじでいっでね!!」 1匹しかいないわが子に感涙の涙を流すまりさ。 しかしそれもつかの間、生まれた子供はまりさに噛み付いた。 「ゆっくりやめてね!! おかーざんはごはんじゃないよ!! おにーさん、まりさをたすけてね!!!」 しかし助けることなく子供に食われ続けるまりさを見ていた。 一通り食べ終わったのか、食事をやめた様子だが、あのまりさはもう駄目だな。 体の半分以上食われてやがる。 すぐに死ぬ事もないがそれも長くないだろう。などと考えているとその子供から声をかけられた。 「お初にお目にかかります。わたくしきめら丸です。 「うおっ!! びっくりしたな。でおまえがきめら丸だって? なんでお前の親を食っちまったんだ?」 「以下にも。であのまりさを食べたのは生きるためです。 始めのうちはわたくしの事を育ててくれるでしょうが、いずれはこの姿により殺されてしまうかもしれません。 体重差もあるのでそうなってしまう前に、今、産後の疲れた体であるうちに食べてしまうのです。 どうせならば食べてわたくしの血肉となり生きる糧になるほうが幸せと言う物です。」 「ふ、ふーん。そうなのか。で、これからはどうするんだ? 悪いがお前を飼う事が出来ない。」 「いえいえ、そこまでご迷惑をおかけはしませんよ。この体ならば並のゆっくりに負けませんから。 なので、せめてものお願いなのですが、ゆっくりどもが沢山いるところで放していただけますか?」 「まあ、それぐらいだったら構わないか。後一つ忠告だが、このあたりにはドスとかいうリーダーがいるそうだ。そいつには気をつけることだな。」 「お気遣い、感謝いたします。お父様。」 「お父様? あいつから生まれたのになんで俺を父と呼ぶ。」 「たしかにわたくしはあれから生まれましたが、わたくしを作っていただいたのは紛れもなくあなた様なのでお父様と呼ばせていただきます。」 「勝手にしろ。」 「ありがたき幸せ。」 そうして野にきめら丸を放してやる。 きめら丸は顔を振動させながら「おお、人間はこわいこわい。」と言いながら飛んで行ってしまった。 俺にはあれを作り出してしまったことに少し後悔していたが、ゆっくりがゆっくり出来なくなるしまあいいやと思うことにした。 今度は横着しないで混ぜないほうがいいと心に誓ったが。 おまけ 『ゆっくりどもよ』 詞・曲 林田球 改編 しゃべらないゆっくり ♪ちっぽけーな下等生物 それがゆっくり♪ ♪あーあー取るに足らぬ生き物よ ♪腹が減ったらー食ってまえ! ♪だけどそんなにおいしくない! ♪驚かしてやるとーマヌケ面で びっくりしてる ♪寿命はーせいぜい5年 ♪ああーお笑いだぁ~ あとがき にんっしんっ型はどうしてもスペースが足りないからいろいろと混ざり合うしかないよね。 きめら丸の話し方は自分の中でやりやすいようにさせてもらいました。 しかしタイトルの子沢山とはだいぶかけ離れてしまったなぁ。 にんっしんっ篇を書くよ。といってからすごく間が空いてしまいました。 もし待っていた方がいたとすれば大変申し訳ありません。 しばらくしたらまた書けると思います。 これまでかいたもの 狭き門 ゴッドかなこ ゆっくりとカビ 不可侵条約 家庭餡園 子沢山(植物篇) by しゃべらないゆっくり ―――ここからwikiに載せないで欲しい部分――― ドロワのほうに設定を作っていただいたようで。 今更かもしれませんがしゃべらないゆっくりを使いたいなんていう 稀有な方がいらっしゃるのならばご自由にお使いください。 このSSに感想を付ける
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まむまむ注意 子沢山(にんっしん篇) 「まりさのまむまむでだれでもいちころなんだぜ」 そんなことをのたまうまりさを見つけたため、我が家へご招待。 「まりさのまむまむ(?)は最高なんだろ? お兄さんにも味あわせてもらえないか?」 「たとえおにーさんでもまりさのてくにめろめろなんだぜ。」 「じゃあ、試してみようか。」 そうしてまりさを発情させる。 まりさは受け入れる準備が出来たのか顎の下に指二本分くらいの穴を開ける。 悪いがそんなところに突っ込むぐらいなら羊とでもやったほうがましだ。 その穴に漏斗をぶち込み、お兄さん特性ゆっくり汁を流し込む。 前回のれいむのときでは、混ぜるとどんな風に生まれるか分からないため1種類ずつかけていたが 今回はめんどくさくなってしまったので初めから混ぜておく。 漏斗をぶち込まれたことに悲鳴をあげるが気にしない。 全部まむまむとやらに流し込み終えると「すっきりー!!」をさせてやる。 「おにーさんひどいよ。 まりさのてくでめろめろにしてあげるのになんでそんなものいれるの!!」 「俺のじゃ子供が生まれないだろ? だから子供を作れる形にしておこうと思ってさ。」 「そんなのかんけいないよ。おにーさんがどうしてもってひざまずくからやらしてあげたのに!!」 いつのまにか跪いていたのことになっているが気にしない。 「で、どうだ? 赤ちゃんは産まれそうか?」 「まりさのなかにあかちゃんがいるかんじがするよ。」 「そいつはよかった。おめでただ。 じゃあ、赤ちゃんが産まれるまでここにいるといいさ。」 あれから2週間ほどすごしたが日に日にまりさの体は大きくなり、今では最初の10倍は大きくなっていた。 あの大きさならば大人一人がかがめば中に入れそうだ しかしよくもまあ、あんだけ皮が伸びるもんだと感心した。 一気に引っ張ってしまえば千切れる皮であっても、徐々に付加をかければあそこまで大きくなるのか。 「ゆ! おにーさん、あかちゃんがうまれそうだよ。ゆっくりしてないであかちゃんをうけとめてね。」 「そりゃよかったな。受け止めてやるからさっさと産めや。」 そうして産道であろう前に立ってやる。 植物型で200匹は産ませた量だから、にんっしんっ型ならばその1/3程度の60匹だろ。 もっとも中で癒着して畸形になってる可能性のほうが高そうだが。 しかし産気づいたのになかなか産まれないなと思っていると、 「ゆぎぃ!! あかちゃんはゆっくりうまれてね!! おかーさんのなかにこないでね。」 「どうした? 中で詰まったのか?」 「ちがうよ!! あかちゃんがまりさのなかにはいってくるんだぜ。」 いまいち話が分からなかったが手助けする義理もないので成り行きを見守っていると、産道とは別の場所が、頬の辺りが膨れ始める。 その膨らみが大きくなるにつれてまりさの悲鳴も大きくなる。 「ゆっくりやめてね!! あかちゃんはまりさのまむまむからでてきてね!!! ぞごばお゙がーさん゙゙がゆっくりでぎな゙い゙よ゙。」 「ゆ゙っぐり゙や゙め゙でね゙!! ゆ゙っぐり゙や゙めでね゙!!」 膨らんだ頬を見ていると、そこからきめえ丸がひょっこり顔を出す。 しかし、そのきめえ丸は顔だけではなく後ろに何か引っ付いているのかすぐに飛び出すことはない。 それにしてもきめえ丸は気持ち悪いな。生まれたばっかりなのにすでに顔を高速で振動させてやがる。 まりさにとっては永遠にも等しい時間をかけて、ゆっくりときめえ丸の後ろに繋がった物が出てくる。 体のようだがどうやら普通のきめえ丸とは違うようだ。 なんというか、体は獅子に羽根が生えたような感じだぞ。 「ゆ゙っゆ゙っゆ゙!!!」 気持ち悪い声を上げながら痙攣しているまりさ。しかしすぐに気を取り戻したのか文字通り体を痛めて産んだ子供に声をかける。 「ゆっくりしていってね!!」 「おい、まりさ。お前の子供はそれでおしまいか?」 「おなかのなかにはもうあかちゃんはいないよ。」 「そうか。しかしおまえの子供は生まれたときにするゆっくりしていってねと言わないぞ。もしかしたら死んでるのかもな。」 「ゆぐううう!! まりさのあかちゃんしんでるの?! ゆっぐりじでいっでね!! ゆっぐりじでいっでね!!」 うるさい声を出していたが先ほどから生まれた子供はピクリとも動かない。 だが、まりさのゆっくりしていってねに反応してか眼に生気がやどる。 「にゃーん。」 「よかったな。おまえの子供は無事みたいだ。」 「ゆっぐりよがっだよ!! ま゙り゙ざがおがーざん゙だよ゙!! ゆっぐりじでいっでね!!」 1匹しかいないわが子に感涙の涙を流すまりさ。 しかしそれもつかの間、生まれた子供はまりさに噛み付いた。 「ゆっくりやめてね!! おかーざんはごはんじゃないよ!! おにーさん、まりさをたすけてね!!!」 しかし助けることなく子供に食われ続けるまりさを見ていた。 一通り食べ終わったのか、食事をやめた様子だが、あのまりさはもう駄目だな。 体の半分以上食われてやがる。 すぐに死ぬ事もないがそれも長くないだろう。などと考えているとその子供から声をかけられた。 「お初にお目にかかります。わたくしきめら丸です。 「うおっ!! びっくりしたな。でおまえがきめら丸だって? なんでお前の親を食っちまったんだ?」 「以下にも。であのまりさを食べたのは生きるためです。 始めのうちはわたくしの事を育ててくれるでしょうが、いずれはこの姿により殺されてしまうかもしれません。 体重差もあるのでそうなってしまう前に、今、産後の疲れた体であるうちに食べてしまうのです。 どうせならば食べてわたくしの血肉となり生きる糧になるほうが幸せと言う物です。」 「ふ、ふーん。そうなのか。で、これからはどうするんだ? 悪いがお前を飼う事が出来ない。」 「いえいえ、そこまでご迷惑をおかけはしませんよ。この体ならば並のゆっくりに負けませんから。 なので、せめてものお願いなのですが、ゆっくりどもが沢山いるところで放していただけますか?」 「まあ、それぐらいだったら構わないか。後一つ忠告だが、このあたりにはドスとかいうリーダーがいるそうだ。そいつには気をつけることだな。」 「お気遣い、感謝いたします。お父様。」 「お父様? あいつから生まれたのになんで俺を父と呼ぶ。」 「たしかにわたくしはあれから生まれましたが、わたくしを作っていただいたのは紛れもなくあなた様なのでお父様と呼ばせていただきます。」 「勝手にしろ。」 「ありがたき幸せ。」 そうして野にきめら丸を放してやる。 きめら丸は顔を振動させながら「おお、人間はこわいこわい。」と言いながら飛んで行ってしまった。 俺にはあれを作り出してしまったことに少し後悔していたが、ゆっくりがゆっくり出来なくなるしまあいいやと思うことにした。 今度は横着しないで混ぜないほうがいいと心に誓ったが。 おまけ 『ゆっくりどもよ』 詞・曲 林田球 改編 しゃべらないゆっくり ♪ちっぽけーな下等生物 それがゆっくり♪ ♪あーあー取るに足らぬ生き物よ ♪腹が減ったらー食ってまえ! ♪だけどそんなにおいしくない! ♪驚かしてやるとーマヌケ面で びっくりしてる ♪寿命はーせいぜい5年 ♪ああーお笑いだぁ~ あとがき にんっしんっ型はどうしてもスペースが足りないからいろいろと混ざり合うしかないよね。 きめら丸の話し方は自分の中でやりやすいようにさせてもらいました。 しかしタイトルの子沢山とはだいぶかけ離れてしまったなぁ。 にんっしんっ篇を書くよ。といってからすごく間が空いてしまいました。 もし待っていた方がいたとすれば大変申し訳ありません。 しばらくしたらまた書けると思います。 これまでかいたもの 狭き門 ゴッドかなこ ゆっくりとカビ 不可侵条約 家庭餡園 子沢山(植物篇) by しゃべらないゆっくり ―――ここからwikiに載せないで欲しい部分――― ドロワのほうに設定を作っていただいたようで。 今更かもしれませんがしゃべらないゆっくりを使いたいなんていう 稀有な方がいらっしゃるのならばご自由にお使いください。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1661.html
小麦粉の皮にたっぷり詰まった餡子。通常、我々はこれを饅頭と呼ぶ。 しかし、これが言語を発し自由に移動する。 この不可思議なナマモノを我々はゆっくりと呼ぶ。 私はこの謎のナマモノに強く惹かれている。 とは言っても、私はいわゆる愛でお兄さんでも虐待鬼意山でもない。 ゆっくりの謎に満ちた生態に非常な興味を持ち、その生態を調べる事に知的好奇心を刺激される。 私はゆっくりを科学するゆ学者なのだ。 今回は数々の私の実験の中から皆さんの興味を刺激すると思われる一例をご紹介しよう。 そうっぞう!にんっしん!するよ さて皆さんは想像妊娠という言葉をご存知だろう。 妊娠を強く望む、あるいは過度に恐れるなどの妊娠に対する強い思い込みが引き起こす心身症の一つで、妊娠していないにも 関わらず妊娠時の徴候である月経の停止や悪阻などを発症する。思い込みという精神活動は時に身体にまで影響するわけだ。 ところで、ゆっくりは思い込みのナマモノと呼ばれ、その思い込みだけで時に驚くような事象を引き起こすことがある。 ならば、ゆっくりにもそうっぞうにんっしんは可能ではないだろうか? この疑問を解決すべく私は実験に取りかかった。 用意した被験体はれいむ種の成体。 ゆっくりの生態に興味のある方ならその理由をご理解いただけるだろう。れいむ種は数種のゆっくりの中でも極めて母性の 強い種族であるため、今回の実験で疑似的にとはいえ母体となるにはうってつけと言えよう。 加えて、この個体には特有の性質がある。 そもそもこの被験体はまりさ種とれいむ種の間に胎生妊娠で一体だけで産まれている。 被験体がまだ赤ゆの時に、父まりさは不慮の事故(ゲス要因を持っていた父まりさの執拗なあまあま要求に対して助手が発 作的に殴殺してしまった)により亡くなっているため、母れいむは被験体に深い深い愛情を与えて育てている。 つまり、母性というものの体験がほかの個体よりも濃厚であると言える。 更に母れいむは被験体が独り立ちする直前に不慮の事故(母れいむの執拗なあまあま要求「れいむはしんぐるまざーなんだ よ(ry ゆぎゅる。」に対して助手が発作的に殴殺してしまった)により亡くなっているため母性に対して妄想的なまでの神聖 性を感じていることが本ゆんに対するヒアリングから判明している。 このように今回の被験体れいむは非常に母性の強い個体であると推測される。 さて、ゆっくりの生殖行為とはいわゆるすっきりーである。 充分に発情したゆっくり同士がすっきりー行為を行うことで精子餡と呼ばれる生殖餡が生殖器あるいは皮膚を通して体内に 浸潤することでにんっしんが完成する。 今回は精子餡の介在なしにすっきりーを疑似体験することで被験体の妊娠に対する思い込みを形成し、そうっぞうにんっし んさせることにしたい。 被験体れいむをゆっくり飼育施設、通称とってもゆっくりぷれいす(これについては別途紹介することもあるだろう)から ピックアップする。 「やあ、れいむ。ゆっくりしているかい?」 「ゆゆ。おじさん、れいむはとってもゆっくりしているよ。おじさんもゆっくりしていってね!」 「ああ、ゆっくりしていってね!」 とってもゆっくりぷれいすで飼育されているゆっくりはとってもゆっくりしているうえに、常に我々が手厚く世話をしてい るため、にんげんさんとの関係も非常に良好である。 「ところで、れいむ。君に一つ頼みがあるんだが、聞いてくれるかな?」 「ゆ。いいよ、れいむゆっくりおねがいきくよ。」 「そうか、ありがとう。お礼にあまあまをたくさんあげようね!」 「ゆゆゆ!おじさんのくれるあまあまはとってもゆっくりできるよ。はやくおてつだいするよ!」 良好な関係を築いているため、実験に移るまで非常にスムースである。 被験体れいむを実験室に移動させ、おなじみの透明ケースに移す。 来るべきそうっぞうにんっしんに備え、体力をつけさせようとあまあまをむーしゃむーしゃしてもらい、ゆっくりした状態 を保持させる。 「ゆゆーん。このあまあまはとってもゆっくりできるねー。」 「おじさんはれいむにお手伝いをしてもらう準備をしてくるから、そこはちょっと狭いけど、あまあまを食べながらゆっく りしていってね!」 「ゆ!おじさんはゆっくりじゅんびしてね!」 その間に実験室の外にある監視室へとむかう。透明ケースの上にはゆっくりを保定するためのゆっくりアーム(ゲームセン ターのUFOキャッチャーを想像していただきたい)がセットされており、監視室からそれを遠隔操作するのだ。 ゆっくりアームのコントロールを開始する。アームはむーしゃむーしゃおよびうんうんを終えた被験体をがっしりと掴む。 「ゆゆ。おそらをとんでるみたいー」 と喜ぶ程度の締めつけにしているのは私はあくまでゆ学者でありゆ虐者ではないからだ。 ここでさらにゆっくりアームを上下前後左右に揺することで被験体の発情を促す。ゆっくりがその体を揺すられることで発 情を開始することは初期のゆ学文献に詳しい。 「ゆゆぅ。なんだか変な気分だよ~」 などと被検体が言い始め、体表に独特の粘液が分泌されはじめれば発情は完全である。 今回は疑似すっきりー体験であることから本来の相手は番のゆっくりであるところを人工ゆっくりを使用してすっきりーし てもらう。 用意したのは小麦粉の皮の中にカスタードクリームを詰めた人工ありす種。外見はれいぱーと呼ばれるありす種のゲス形態 に限りなく近づけている。 ちなみに、今回使ったカスタードクリームは友人のフランス人パティシエが作った最高級の物を使用した。 充分に発情した被験体をゆっくりアームで保定したまま、そっと地上に戻す。 そして、別のアームを使い、透明ケースの中に人工ありすを入れる。被験体は発情し虚ろな表情をしながらも 「ゆゆ!れいぱーはゆっくりできないよー」 「ゆっくりできないれいぱーはゆっくりしないでどこかにいってね」 などと騒ぎ始める。れいぱーの出現によりショックを受けたとしても発情状態がおさまらないようにしっかりと下準備を施 しておくことがこの際肝要と言えよう。 人口ありすに内蔵されているスピーカーからあらかじめ録音しておいたれいぱー種の鳴き声を再生する。 「んほぉ。なかなかのびれいむねえ。ありすさまがとかいはなあいをおしえてあげるわー」 今までとってもゆっくりぷれいすでストレスなくゆっくり生きてきた被験体はそれだけで動けなくなってしまうので、アー ムを使い、人工ありすを被験体に接触させすーりすーりさせる。 今回は胎生にんっしんではなく、植物性にんっしんによりその後の変化が観察しやすいようにしたい。 はじめ、被験体は拒絶反応を示し、 「ゆぎゃー。れいぱーとすっきりしたくないー」 とか 「でいぶのはじめでばばりさにざざげどぅっでぎべでだどにー」 などと鳴き声を上げるが、私はゆ愛者ではなくゆ学者であるからして、冷徹に実験を継続する。 次第に拒絶反応は薄らぎ、体表面が薄紅色に発色し始め、被験体は本能であるすっきりーの欲求に逆らえず次第にすっきり ーにのめり込んでいく。 その様子を確認したところで、さらにあらかじめ録音していたれいぱーの鳴き声を再生する。 「んほ~♪ んほんほ~♪」 そのあからさまに楽しげな鳴き声にまたも被験体が反応する。 「ゆびゃあ。すっきりーしたくないのにー。でいぶ、ずっぎっぢしぢゃうー」 もはや絶頂の時は近いようだ。 「んほ! んほ! んほぉぉぉ! すーりすーり、さいこうよほぉぉぉ!すっきりしちゃうー」 「んほぉぉぉ。でいぶもずっぎりしぢゃうー」 そのタイミングを見計らい、人工ありすから疑似精子カスタード(人工ありすの中身に使用しているものと全く同じ)を射 出する。 「「すっきりー」」 こうして、被験体れいむの疑似すっきりー体験は終わりを告げる。 と同時に、観察室から私は極上のあまあまを抱えて現れ、さも今気がついたかのように被験体れいむに声をかける。 「やや、どうしたんだ、れいむ!」 「おぢざん、だずげでー。でいぱーはゆっぐぢでぎないー」 私はやおら人工ありすに手をかけそのまま被験体れいむから引きちぎるようにして、実験室の片隅に投げ飛ばした。ぐちゃ っという音ともに部屋の隅でつぶれる人工ありす。 「もっと、ゆっくりしたかった…」 というお決まりのセリフを再生することももちろん忘れない。 「大丈夫か、れいむ。れいぱーはおじさんがせいっさいしたからな。」 「おぢざんー。でいぶ、むぢやぢずっぎりーざぜだでだよー。」 目から分泌される砂糖水(涙)と口から分泌される砂糖水(よだれ)と疑似精子カスタードで体表面をベチャベチャにさせ た被験体れいむが訴えてくる。私は用意の極上あまあまをれいむに与える。 ちなみにこのあまあまは私の友人が営む京都の老舗和菓子店から取り寄せたものだ。 あまあまはゆっくりにとって最良の精神安定剤となることはさまざまな私の基礎研究から明らかになっている。 「れいむ、れいぱーのあかちゃんなんかほしくないよ…。」 「すっきりーしちゃったのか、れいむは?」 私の問いは被験体がすっきり―をしてしまったという自覚を持つことを促すという役割がある。 「むりやり、すっきりーさせられたよー。はじめてのすっきりーはもっとゆっくりしてから、まりさとしようねってやぐぞ ぐじでだどにー」 どうやら、相思相愛のまりさ種がいたらしく、そのことを思い出してか、また被験体の精神状態が不安定になるので、極上 あまあまをさらに与える。 「災難だったなあ、れいむ。まあ、とにかくあまあまをむーしゃむーしゃしなさい。」 「むーしゃむーしゃ、ちょっとしあわせー。」 極上のあまあまをもってしても、ちょっとしあわせーという程度にしか感じられないほどに被験体は無理矢理すっきりーさ せられたという事に傷ついているようだ。 つまり、すっきり―をしたという意識が芽生えたのだ。 すると、被験体の額部分からにんっしんの徴候である茎がのびてきた! やはり、ゆっくりもそうっぞうにんっしんをするのだ! 私は喜びに飛び上がりそうになりながらも冷静にゆ学者としての立場を思い出し、さらに観察を続ける。 あまあまをむーしゃむーしゃし、少しづつ落ち着きを取り戻し、自分の置かれた立場を確認したせいか、すっきりーさせら れたのでにんっしんするという事実を被験体が受け止め、そのことによって形成された思い込みによってにんっしんの徴候で ある茎の発生が促されたと私は推測した。 茎の全長は約10cm程度で通常の植物性にんっしんとほぼ同様である。 しかし、その先にはゆっくりの初期形態である実ゆと呼ばれる果実様の個体の発生はまだ見受けられない。 そこで、私はさらに被験体に問う。 「れいむはすっきり―してしまったから、ありすとのおチビちゃんができちゃうけど、どうする?」 「ゆぅ。れいぱーのおちびちゃんなんてゆっくりできないよ。れいむはゆっくりできないおちびちゃんはいらないよ。」 そういう被験体は非常に落ち込んだ様子である。 さらにたたみかける。 「だけどね、れいむ。れいぱーのありすはさっきおじさんがせいっさいしちゃったから、おちびちゃんにはお父さんがいな いことになっちゃうよ。それなのに、お母さんにまでいらないなんて言われたら、おちびちゃんはゆっ生(一生)ゆっくりで きなくてかわいそうだよ。」 ここで前述した非常に母性の強いこの個体を選択した成果があるはずだ。 「ゆゆゆ。それはとってもかわいそうだし、ゆっくりできないよ。だけど、れいぱーのこどもはれいぱーになっちゃうから ゆっくりできないよ…。ゆゆぅ。」 目の前にあるあまあまをむーしゃむーしゃしなくなったことからも被験体が悩みはじめていることがわかる。 れいぱーとの子どもを育てるべきか、捨てるべきか…。被験体は非常に難しい判断を迫られている。そして、悩めば悩むほ どにんっしんの事実(疑似ではあるが)を認めることとなる。 「大丈夫だよ、れいむ。君たちはまたあのとってもゆっくりぷれいすに戻るんだ。あんなにゆっくりしたところではれいぱ ーになんてならないから、心配いらないよ。」 「ゆゆ。ゆっくりぷれいすだとれいぱーにならないの?」 「そうだよ、れいむ。おじさんもおチビちゃんたちがれいぱーにならないように一生懸命お世話してゆっくりさせてあげる から、育ててあげたらどうかな? れいむの可愛いおチビちゃんじゃないか。」 はじめは曇りきっていた被験体の表情が徐々に明るいものになってくる。ここまでくればあとひと押しだ。 「お父さんのいないかわいそうなおチビちゃんを、君のお母さんのように大事に大事に優しく育てて、ゆっくりさせてあげ ないとね。」 「ゆゆ! そうだね、れいむのおかーさんはとってもやさしくてゆっくりしていたよ。れいむはおかーさんといっしょだと とってもゆっくりできたよ。れいむはおかーさんみたいなやさしいおかーさんになっておちびちゃんたちをとってもゆっくり させてあげたいよ!」 被験体の顔に笑顔が戻る。これで被験体は母親として子どもを育てる覚悟を持った。つまり、にんっしんの事実を確実に受 け止めたのだ! 「れいむのお母さんみたいに上手なお歌を聞かせてあげてね!」 「ゆゆゆ!おかーさんのうたはとってもゆっくりできたよ。れいむもおちびちゃんたちにうたってあげるよ。ゆーゆゆ♪ ゆゆゆゆゆー♪」 被験体はすっかりその気になったようで、歌を歌い始めた。 ちなみにゆっくりの歌は人間にとっては調子はずれでまともなものには聞こえないのはさまざまなゆ学者たちのレポートか らも明らかである。 「おじさん、れいむのおでこさんにくきさんははえたかな」 「ああ、れいむのおでこさんには立派な茎さんが生えてるよ。可愛いおチビちゃんたちが6ゆんもついてるよ!」 まだ、実ゆは生っていないのだがとりあえず適当に返答してみる。 「ゆゆゆ! かわいいおちびちゃんたち、おかーさんのおうたでゆっくりしていってね!」 被験体がまだ生っていない実ゆの存在を(疑似的に)確認した。 その途端に被験体の額からのびた茎の先に6個の実ゆが生った! 私はゆっくりというナマモノの恐るべき思い込みの力に戦慄した。彼らは思いこみの力だけで、もしかすると単為生殖すら 成し遂げてしまうかもしれないのだ! 私は喜びに身体を打ち震わせながらもじっくりと観察を続ける。 茎になった実ゆは6個。 小さいながらもすでに4個の実ゆにはれいむと同じ赤いリボンのお飾りが、残る2個の実ゆにはありすと同じフリルのつい た赤いカチューシャがついている。 しかし、さらに観察を続けることで私はある事実に気がついた。 実ゆたちは通常の妊娠で見られるように小さいながらも小麦粉の皮で丸く実り、お飾りまでついている。 しかし、その表面に目玉や口といった顔面を形成するものがついていないのだ。 これはいったいどうなるのか、もはや私には想像もつかなかった。 産ませて見るしかない! 私は目の前にある極上のあまあまを幸せそうにむーしゃむーしゃしている被験体にこう言った。 「さあ、れいむ。君のおチビちゃんがちゃんと産まれるまでにんっしんしているおかーさんゆっくりが一番ゆっくりできる ところへ行こうね。そこで、おいしいごはんさんをたくさんむーしゃむーしゃして、元気なおチビちゃんが産まれるのを待と うね!」 「ゆゆ! れいむはそこへいくよ! ゆっくりして、おいしいごはんさんをたーくさんむーしゃむーしゃしてげんきでかわ いいおちびちゃんがうまれてくるのをゆっくりまつよ!」 私は被験体にラムネを服用させ眠らせてから隔離室へ向かった。 隔離室は特段ゆっくりできるような場所ではない。 被験体を起こさないようにして、出産専用台に保定した。 出産専用台は母体をしっかりと固定するため、目を覚ましてしまうと被験体が「ゆっくりできない」と騒ぎはじめることは 間違いない。 私は専用台から伸びる2本のパイプを被験体に接続した。一本からはラムネの成分が、一本からは高濃度の砂糖水が常に供 給されるため、母体は眠り続けつつも、実ゆは育ち続け産まれてくることとなる。 実ゆが赤ゆとなり生まれてくるまで通常は約1週間。 その間、毎日観察を続けたが、実ゆの体表面に顔面は形成されなかった。 そして、ある日。 実ゆは赤ゆと同等の直径約40mm(ピンポン玉大)にまで成長し、ぽとりと落ちた。 ゆっくりが出生する際に必ず発する 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 という鳴き声を発することもなかった。 私は全ての赤ゆ状の物体(この稿においては以下赤ゆ様体物とする)を切断してみた。 赤ゆ様体物の表面は小麦粉でできた薄い皮であり、その中には餡子が詰まっていた。つまり、ここまでは通常のにんっしん によって出生する赤ゆと同様である。 しかし、次の2点においてこの赤ゆ様体物は通常の赤ゆとは異なっていた。 まず、ありす種様の赤ゆ様体物についてだが、本来彼女らの内容物は餡子ではなくカスタードクリームである。しかし、今 回の赤ゆ様体物ではありす種についても内容物はゆっくりれいむ同様の粒あんであった。 そして、これはすべての赤ゆ様体物に見られたことだが、ゆっくりをゆっくりたらしめる中枢餡がどの個体にも形成されて いなかったのだ。 つまり、6体の赤ゆ様体物はただの饅頭だったのだ。 さらに赤ゆ様体物の皮や餡子、茎の組成を詳しく調べたところ、それらはすべて母体である被験体れいむの体組成とまった く一致した。 (ちなみに、ゆっくりを構成する皮・餡子等は個体によってそれぞれ組成が微妙に異なることはさまざまなゆ学者が発表し ているところである。つまりは饅頭の食感の違いといった物に近いのではないだろうか) つまり、今回のそうっぞうにんっしんによって形成された茎様体物・実ゆ様体物・赤ゆ様体物はすべて母体である被験体れ いむの皮膚、および餡子によって形成され、思い込みの力によってそれらが変質化した疑似的なものであるという結論が導き 出された。 人間で言うならば皮膚が角質化して爪に変化したといったところか…。 今回の実験から以下の結果が導かれる。 ①ゆっくりはそうっぞうにんっしんをする。 ②植物性にんっしん様のそうっぞうにんっしんにおいては、茎・実ゆ状のものを形成するがそれらは母体の延長上でしかな い。 ③実際に妊娠するためには精子餡による母体への刺激が不可欠である。 さすがのゆっくりでもどうやら単為生殖まではできなかったらしい。 しかし、私の予想をはるかに超えた高度なそうっぞうにんっしんを見せてくれた。 私は今回の実験に確かな手ごたえを感じている。 やはりゆっくりは奥が深い。 …ところで、もしそうっぞうにんしんによって形成された実ゆ様体物に本物の精子餡を注入したらいったどうなるのだろう か? それで、実ゆ様体物が本物の実ゆとなり赤ゆとなるならば、いったんまりさ種様に形成された実ゆ様体物に別の種、たとえ ばまりさ種の精子餡を注入したらどうなるのか…。 わたしのゆっくりへの興味は果てしなく尽きないのだ。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5209.html
小麦粉の皮にたっぷり詰まった餡子。通常、我々はこれを饅頭と呼ぶ。 しかし、これが言語を発し自由に移動する。 この不可思議なナマモノを我々はゆっくりと呼ぶ。 私はこの謎のナマモノに強く惹かれている。 とは言っても、私はいわゆる愛でお兄さんでも虐待鬼意山でもない。 ゆっくりの謎に満ちた生態に非常な興味を持ち、その生態を調べる事に知的好奇心を刺激される。 私はゆっくりを科学するゆ学者なのだ。 今回は数々の私の実験の中から皆さんの興味を刺激すると思われる一例をご紹介しよう。 そうっぞう!にんっしん!するよ さて皆さんは想像妊娠という言葉をご存知だろう。 妊娠を強く望む、あるいは過度に恐れるなどの妊娠に対する強い思い込みが引き起こす心身症の一つで、妊娠していないにも 関わらず妊娠時の徴候である月経の停止や悪阻などを発症する。思い込みという精神活動は時に身体にまで影響するわけだ。 ところで、ゆっくりは思い込みのナマモノと呼ばれ、その思い込みだけで時に驚くような事象を引き起こすことがある。 ならば、ゆっくりにもそうっぞうにんっしんは可能ではないだろうか? この疑問を解決すべく私は実験に取りかかった。 用意した被験体はれいむ種の成体。 ゆっくりの生態に興味のある方ならその理由をご理解いただけるだろう。れいむ種は数種のゆっくりの中でも極めて母性の 強い種族であるため、今回の実験で疑似的にとはいえ母体となるにはうってつけと言えよう。 加えて、この個体には特有の性質がある。 そもそもこの被験体はまりさ種とれいむ種の間に胎生妊娠で一体だけで産まれている。 被験体がまだ赤ゆの時に、父まりさは不慮の事故(ゲス要因を持っていた父まりさの執拗なあまあま要求に対して助手が発 作的に殴殺してしまった)により亡くなっているため、母れいむは被験体に深い深い愛情を与えて育てている。 つまり、母性というものの体験がほかの個体よりも濃厚であると言える。 更に母れいむは被験体が独り立ちする直前に不慮の事故(母れいむの執拗なあまあま要求「れいむはしんぐるまざーなんだ よ(ry ゆぎゅる。」に対して助手が発作的に殴殺してしまった)により亡くなっているため母性に対して妄想的なまでの神聖 性を感じていることが本ゆんに対するヒアリングから判明している。 このように今回の被験体れいむは非常に母性の強い個体であると推測される。 さて、ゆっくりの生殖行為とはいわゆるすっきりーである。 充分に発情したゆっくり同士がすっきりー行為を行うことで精子餡と呼ばれる生殖餡が生殖器あるいは皮膚を通して体内に 浸潤することでにんっしんが完成する。 今回は精子餡の介在なしにすっきりーを疑似体験することで被験体の妊娠に対する思い込みを形成し、そうっぞうにんっし んさせることにしたい。 被験体れいむをゆっくり飼育施設、通称とってもゆっくりぷれいす(これについては別途紹介することもあるだろう)から ピックアップする。 「やあ、れいむ。ゆっくりしているかい?」 「ゆゆ。おじさん、れいむはとってもゆっくりしているよ。おじさんもゆっくりしていってね!」 「ああ、ゆっくりしていってね!」 とってもゆっくりぷれいすで飼育されているゆっくりはとってもゆっくりしているうえに、常に我々が手厚く世話をしてい るため、にんげんさんとの関係も非常に良好である。 「ところで、れいむ。君に一つ頼みがあるんだが、聞いてくれるかな?」 「ゆ。いいよ、れいむゆっくりおねがいきくよ。」 「そうか、ありがとう。お礼にあまあまをたくさんあげようね!」 「ゆゆゆ!おじさんのくれるあまあまはとってもゆっくりできるよ。はやくおてつだいするよ!」 良好な関係を築いているため、実験に移るまで非常にスムースである。 被験体れいむを実験室に移動させ、おなじみの透明ケースに移す。 来るべきそうっぞうにんっしんに備え、体力をつけさせようとあまあまをむーしゃむーしゃしてもらい、ゆっくりした状態 を保持させる。 「ゆゆーん。このあまあまはとってもゆっくりできるねー。」 「おじさんはれいむにお手伝いをしてもらう準備をしてくるから、そこはちょっと狭いけど、あまあまを食べながらゆっく りしていってね!」 「ゆ!おじさんはゆっくりじゅんびしてね!」 その間に実験室の外にある監視室へとむかう。透明ケースの上にはゆっくりを保定するためのゆっくりアーム(ゲームセン ターのUFOキャッチャーを想像していただきたい)がセットされており、監視室からそれを遠隔操作するのだ。 ゆっくりアームのコントロールを開始する。アームはむーしゃむーしゃおよびうんうんを終えた被験体をがっしりと掴む。 「ゆゆ。おそらをとんでるみたいー」 と喜ぶ程度の締めつけにしているのは私はあくまでゆ学者でありゆ虐者ではないからだ。 ここでさらにゆっくりアームを上下前後左右に揺することで被験体の発情を促す。ゆっくりがその体を揺すられることで発 情を開始することは初期のゆ学文献に詳しい。 「ゆゆぅ。なんだか変な気分だよ~」 などと被検体が言い始め、体表に独特の粘液が分泌されはじめれば発情は完全である。 今回は疑似すっきりー体験であることから本来の相手は番のゆっくりであるところを人工ゆっくりを使用してすっきりーし てもらう。 用意したのは小麦粉の皮の中にカスタードクリームを詰めた人工ありす種。外見はれいぱーと呼ばれるありす種のゲス形態 に限りなく近づけている。 ちなみに、今回使ったカスタードクリームは友人のフランス人パティシエが作った最高級の物を使用した。 充分に発情した被験体をゆっくりアームで保定したまま、そっと地上に戻す。 そして、別のアームを使い、透明ケースの中に人工ありすを入れる。被験体は発情し虚ろな表情をしながらも 「ゆゆ!れいぱーはゆっくりできないよー」 「ゆっくりできないれいぱーはゆっくりしないでどこかにいってね」 などと騒ぎ始める。れいぱーの出現によりショックを受けたとしても発情状態がおさまらないようにしっかりと下準備を施 しておくことがこの際肝要と言えよう。 人口ありすに内蔵されているスピーカーからあらかじめ録音しておいたれいぱー種の鳴き声を再生する。 「んほぉ。なかなかのびれいむねえ。ありすさまがとかいはなあいをおしえてあげるわー」 今までとってもゆっくりぷれいすでストレスなくゆっくり生きてきた被験体はそれだけで動けなくなってしまうので、アー ムを使い、人工ありすを被験体に接触させすーりすーりさせる。 今回は胎生にんっしんではなく、植物性にんっしんによりその後の変化が観察しやすいようにしたい。 はじめ、被験体は拒絶反応を示し、 「ゆぎゃー。れいぱーとすっきりしたくないー」 とか 「でいぶのはじめでばばりさにざざげどぅっでぎべでだどにー」 などと鳴き声を上げるが、私はゆ愛者ではなくゆ学者であるからして、冷徹に実験を継続する。 次第に拒絶反応は薄らぎ、体表面が薄紅色に発色し始め、被験体は本能であるすっきりーの欲求に逆らえず次第にすっきり ーにのめり込んでいく。 その様子を確認したところで、さらにあらかじめ録音していたれいぱーの鳴き声を再生する。 「んほ~♪ んほんほ~♪」 そのあからさまに楽しげな鳴き声にまたも被験体が反応する。 「ゆびゃあ。すっきりーしたくないのにー。でいぶ、ずっぎっぢしぢゃうー」 もはや絶頂の時は近いようだ。 「んほ! んほ! んほぉぉぉ! すーりすーり、さいこうよほぉぉぉ!すっきりしちゃうー」 「んほぉぉぉ。でいぶもずっぎりしぢゃうー」 そのタイミングを見計らい、人工ありすから疑似精子カスタード(人工ありすの中身に使用しているものと全く同じ)を射 出する。 「「すっきりー」」 こうして、被験体れいむの疑似すっきりー体験は終わりを告げる。 と同時に、観察室から私は極上のあまあまを抱えて現れ、さも今気がついたかのように被験体れいむに声をかける。 「やや、どうしたんだ、れいむ!」 「おぢざん、だずげでー。でいぱーはゆっぐぢでぎないー」 私はやおら人工ありすに手をかけそのまま被験体れいむから引きちぎるようにして、実験室の片隅に投げ飛ばした。ぐちゃ っという音ともに部屋の隅でつぶれる人工ありす。 「もっと、ゆっくりしたかった…」 というお決まりのセリフを再生することももちろん忘れない。 「大丈夫か、れいむ。れいぱーはおじさんがせいっさいしたからな。」 「おぢざんー。でいぶ、むぢやぢずっぎりーざぜだでだよー。」 目から分泌される砂糖水(涙)と口から分泌される砂糖水(よだれ)と疑似精子カスタードで体表面をベチャベチャにさせ た被験体れいむが訴えてくる。私は用意の極上あまあまをれいむに与える。 ちなみにこのあまあまは私の友人が営む京都の老舗和菓子店から取り寄せたものだ。 あまあまはゆっくりにとって最良の精神安定剤となることはさまざまな私の基礎研究から明らかになっている。 「れいむ、れいぱーのあかちゃんなんかほしくないよ…。」 「すっきりーしちゃったのか、れいむは?」 私の問いは被験体がすっきり―をしてしまったという自覚を持つことを促すという役割がある。 「むりやり、すっきりーさせられたよー。はじめてのすっきりーはもっとゆっくりしてから、まりさとしようねってやぐぞ ぐじでだどにー」 どうやら、相思相愛のまりさ種がいたらしく、そのことを思い出してか、また被験体の精神状態が不安定になるので、極上 あまあまをさらに与える。 「災難だったなあ、れいむ。まあ、とにかくあまあまをむーしゃむーしゃしなさい。」 「むーしゃむーしゃ、ちょっとしあわせー。」 極上のあまあまをもってしても、ちょっとしあわせーという程度にしか感じられないほどに被験体は無理矢理すっきりーさ せられたという事に傷ついているようだ。 つまり、すっきり―をしたという意識が芽生えたのだ。 すると、被験体の額部分からにんっしんの徴候である茎がのびてきた! やはり、ゆっくりもそうっぞうにんっしんをするのだ! 私は喜びに飛び上がりそうになりながらも冷静にゆ学者としての立場を思い出し、さらに観察を続ける。 あまあまをむーしゃむーしゃし、少しづつ落ち着きを取り戻し、自分の置かれた立場を確認したせいか、すっきりーさせら れたのでにんっしんするという事実を被験体が受け止め、そのことによって形成された思い込みによってにんっしんの徴候で ある茎の発生が促されたと私は推測した。 茎の全長は約10cm程度で通常の植物性にんっしんとほぼ同様である。 しかし、その先にはゆっくりの初期形態である実ゆと呼ばれる果実様の個体の発生はまだ見受けられない。 そこで、私はさらに被験体に問う。 「れいむはすっきり―してしまったから、ありすとのおチビちゃんができちゃうけど、どうする?」 「ゆぅ。れいぱーのおちびちゃんなんてゆっくりできないよ。れいむはゆっくりできないおちびちゃんはいらないよ。」 そういう被験体は非常に落ち込んだ様子である。 さらにたたみかける。 「だけどね、れいむ。れいぱーのありすはさっきおじさんがせいっさいしちゃったから、おちびちゃんにはお父さんがいな いことになっちゃうよ。それなのに、お母さんにまでいらないなんて言われたら、おちびちゃんはゆっ生(一生)ゆっくりで きなくてかわいそうだよ。」 ここで前述した非常に母性の強いこの個体を選択した成果があるはずだ。 「ゆゆゆ。それはとってもかわいそうだし、ゆっくりできないよ。だけど、れいぱーのこどもはれいぱーになっちゃうから ゆっくりできないよ…。ゆゆぅ。」 目の前にあるあまあまをむーしゃむーしゃしなくなったことからも被験体が悩みはじめていることがわかる。 れいぱーとの子どもを育てるべきか、捨てるべきか…。被験体は非常に難しい判断を迫られている。そして、悩めば悩むほ どにんっしんの事実(疑似ではあるが)を認めることとなる。 「大丈夫だよ、れいむ。君たちはまたあのとってもゆっくりぷれいすに戻るんだ。あんなにゆっくりしたところではれいぱ ーになんてならないから、心配いらないよ。」 「ゆゆ。ゆっくりぷれいすだとれいぱーにならないの?」 「そうだよ、れいむ。おじさんもおチビちゃんたちがれいぱーにならないように一生懸命お世話してゆっくりさせてあげる から、育ててあげたらどうかな? れいむの可愛いおチビちゃんじゃないか。」 はじめは曇りきっていた被験体の表情が徐々に明るいものになってくる。ここまでくればあとひと押しだ。 「お父さんのいないかわいそうなおチビちゃんを、君のお母さんのように大事に大事に優しく育てて、ゆっくりさせてあげ ないとね。」 「ゆゆ! そうだね、れいむのおかーさんはとってもやさしくてゆっくりしていたよ。れいむはおかーさんといっしょだと とってもゆっくりできたよ。れいむはおかーさんみたいなやさしいおかーさんになっておちびちゃんたちをとってもゆっくり させてあげたいよ!」 被験体の顔に笑顔が戻る。これで被験体は母親として子どもを育てる覚悟を持った。つまり、にんっしんの事実を確実に受 け止めたのだ! 「れいむのお母さんみたいに上手なお歌を聞かせてあげてね!」 「ゆゆゆ!おかーさんのうたはとってもゆっくりできたよ。れいむもおちびちゃんたちにうたってあげるよ。ゆーゆゆ♪ ゆゆゆゆゆー♪」 被験体はすっかりその気になったようで、歌を歌い始めた。 ちなみにゆっくりの歌は人間にとっては調子はずれでまともなものには聞こえないのはさまざまなゆ学者たちのレポートか らも明らかである。 「おじさん、れいむのおでこさんにくきさんははえたかな」 「ああ、れいむのおでこさんには立派な茎さんが生えてるよ。可愛いおチビちゃんたちが6ゆんもついてるよ!」 まだ、実ゆは生っていないのだがとりあえず適当に返答してみる。 「ゆゆゆ! かわいいおちびちゃんたち、おかーさんのおうたでゆっくりしていってね!」 被験体がまだ生っていない実ゆの存在を(疑似的に)確認した。 その途端に被験体の額からのびた茎の先に6個の実ゆが生った! 私はゆっくりというナマモノの恐るべき思い込みの力に戦慄した。彼らは思いこみの力だけで、もしかすると単為生殖すら 成し遂げてしまうかもしれないのだ! 私は喜びに身体を打ち震わせながらもじっくりと観察を続ける。 茎になった実ゆは6個。 小さいながらもすでに4個の実ゆにはれいむと同じ赤いリボンのお飾りが、残る2個の実ゆにはありすと同じフリルのつい た赤いカチューシャがついている。 しかし、さらに観察を続けることで私はある事実に気がついた。 実ゆたちは通常の妊娠で見られるように小さいながらも小麦粉の皮で丸く実り、お飾りまでついている。 しかし、その表面に目玉や口といった顔面を形成するものがついていないのだ。 これはいったいどうなるのか、もはや私には想像もつかなかった。 産ませて見るしかない! 私は目の前にある極上のあまあまを幸せそうにむーしゃむーしゃしている被験体にこう言った。 「さあ、れいむ。君のおチビちゃんがちゃんと産まれるまでにんっしんしているおかーさんゆっくりが一番ゆっくりできる ところへ行こうね。そこで、おいしいごはんさんをたくさんむーしゃむーしゃして、元気なおチビちゃんが産まれるのを待と うね!」 「ゆゆ! れいむはそこへいくよ! ゆっくりして、おいしいごはんさんをたーくさんむーしゃむーしゃしてげんきでかわ いいおちびちゃんがうまれてくるのをゆっくりまつよ!」 私は被験体にラムネを服用させ眠らせてから隔離室へ向かった。 隔離室は特段ゆっくりできるような場所ではない。 被験体を起こさないようにして、出産専用台に保定した。 出産専用台は母体をしっかりと固定するため、目を覚ましてしまうと被験体が「ゆっくりできない」と騒ぎはじめることは 間違いない。 私は専用台から伸びる2本のパイプを被験体に接続した。一本からはラムネの成分が、一本からは高濃度の砂糖水が常に供 給されるため、母体は眠り続けつつも、実ゆは育ち続け産まれてくることとなる。 実ゆが赤ゆとなり生まれてくるまで通常は約1週間。 その間、毎日観察を続けたが、実ゆの体表面に顔面は形成されなかった。 そして、ある日。 実ゆは赤ゆと同等の直径約40mm(ピンポン玉大)にまで成長し、ぽとりと落ちた。 ゆっくりが出生する際に必ず発する 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 という鳴き声を発することもなかった。 私は全ての赤ゆ状の物体(この稿においては以下赤ゆ様体物とする)を切断してみた。 赤ゆ様体物の表面は小麦粉でできた薄い皮であり、その中には餡子が詰まっていた。つまり、ここまでは通常のにんっしん によって出生する赤ゆと同様である。 しかし、次の2点においてこの赤ゆ様体物は通常の赤ゆとは異なっていた。 まず、ありす種様の赤ゆ様体物についてだが、本来彼女らの内容物は餡子ではなくカスタードクリームである。しかし、今 回の赤ゆ様体物ではありす種についても内容物はゆっくりれいむ同様の粒あんであった。 そして、これはすべての赤ゆ様体物に見られたことだが、ゆっくりをゆっくりたらしめる中枢餡がどの個体にも形成されて いなかったのだ。 つまり、6体の赤ゆ様体物はただの饅頭だったのだ。 さらに赤ゆ様体物の皮や餡子、茎の組成を詳しく調べたところ、それらはすべて母体である被験体れいむの体組成とまった く一致した。 (ちなみに、ゆっくりを構成する皮・餡子等は個体によってそれぞれ組成が微妙に異なることはさまざまなゆ学者が発表し ているところである。つまりは饅頭の食感の違いといった物に近いのではないだろうか) つまり、今回のそうっぞうにんっしんによって形成された茎様体物・実ゆ様体物・赤ゆ様体物はすべて母体である被験体れ いむの皮膚、および餡子によって形成され、思い込みの力によってそれらが変質化した疑似的なものであるという結論が導き 出された。 人間で言うならば皮膚が角質化して爪に変化したといったところか…。 今回の実験から以下の結果が導かれる。 ①ゆっくりはそうっぞうにんっしんをする。 ②植物性にんっしん様のそうっぞうにんっしんにおいては、茎・実ゆ状のものを形成するがそれらは母体の延長上でしかな い。 ③実際に妊娠するためには精子餡による母体への刺激が不可欠である。 さすがのゆっくりでもどうやら単為生殖まではできなかったらしい。 しかし、私の予想をはるかに超えた高度なそうっぞうにんっしんを見せてくれた。 私は今回の実験に確かな手ごたえを感じている。 やはりゆっくりは奥が深い。 …ところで、もしそうっぞうにんしんによって形成された実ゆ様体物に本物の精子餡を注入したらいったどうなるのだろう か? それで、実ゆ様体物が本物の実ゆとなり赤ゆとなるならば、いったんまりさ種様に形成された実ゆ様体物に別の種、たとえ ばまりさ種の精子餡を注入したらどうなるのか…。 わたしのゆっくりへの興味は果てしなく尽きないのだ。
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『にんっしんと赤ゆのそれぞれ・植物型』 19KB いじめ 観察 考証 不運 日常模様 妊娠 番い 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 都会 現代 独自設定 ぺにまむ ちょいひさびさに 単品でも楽しめる、かも 14作目 QNQNしたくてリビドーのまま書いた、今は反省してない *注 多数のリスペクト(パクリとも言う)あり ・ゆっくりの性行為あり 独自解釈多数 ・ストーリーなど、無い ・テンプレ万歳! ゆっくりはすっきりによって増える。 ―― ゆっ、ゆっ、ゆっ! プニプニ ―― ゆっゆっゆゆ~ん! プニプニプニ すっきりの手順は簡単だ。 お互いのもち肌ほっぺを摺り合わせてすーりすーりをする、たったのそれだけである。 ぺにまむを使ったすっきりを行うものもいるが、基本はほっぺたをくっつけられれば繁殖が可能なのだ。 ―― ゆふっゆふっゆふっ ぬちゃにゅちゃ ―― ゆっ!ゆっ! ぐちゃぬちゃ すっきりを行っているゆっくりは、ほっぺたを摺り合せてすーりすーりをしている間に次第に水あめのような粘液を出していく。 これは親愛のすーりすーりをしている場合には見られない現象であり、精子餡と呼ばれる餡子のやり取りを補助する作用があるとも、お互いの肌を傷めないためとも言われている。 ―― ゆっ!ゆっ!ゆゆゆゆっ!!! ぐっちょぐっちょ! ―― ゆふぅっ!ゆふぅっ!ゆふぅっ!! にっちょにっちょ! 粘液まみれになったゆっくりは、すーりすーりの速度が増して行き、動きもただの上下運動から左右や回転を加えたりと複雑になっていく。 次第に激しさを増していくすーりすーりを続けながら、すっきり中のゆっくりはお互いの粘液をしっかりと混ぜ合わせていくのだ。 そしてしばらく湿った音を立てながら体を擦り合わせ続け、十分にお互いの気持ちが高まった瞬間に、 ―― んほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! ―― すすすすすっきりーーーーー!! 同時に絶頂を向かえ、すっきりを終える。これで2匹の間にはおちびちゃん、つまり赤ゆっくりが誕生する。 ここまではどのゆっくりでも大体が同じだ。 だがその後、すっきりによって出来た赤ゆっくりが実際に生まれるまで、それまでの妊娠期間については数種類存在している。 今回はその妊娠期間中から、それぞれのケースについての例を一つずつ見ていってみよう。 『にんっしんと赤ゆのそれぞれ』 ケース1:植物型にんっしん(野良ゆっくり) 街というのはある意味で特殊な環境にある。 自然界では当たり前のようにある草木や花々、木の実といった恵みはほとんど存在しておらず、水にも困る。 そのくせ死因となる外敵や障害物には事欠かず、危険に満ちた環境だ。 だがそんな街でも、ちょっとした物陰や公園などの至る所に野良ゆっくりというものはいる。 「ゆふぅん!!まりさぁ!きもちいいよ~~!」 ぬちゃぬちゃ 「れいむぅ!ゆふぅ!ゆふぅ!んほおおぉぉぉぉぉぉ!」 べちょぐちょ 今、そんな野良ゆっくりの番の一つがすっきりを終えようとしていた。 彼女たちのねぐらなのだろう、路地裏にある薄汚いダンボールの中で2匹は行為に及んでいる。 狭いダンボール内を目一杯蠢き体から出た粘液塗れになりながら激しくすーりすーりをしている2匹は、しだいにその擦る速度を上げていく。 「「すすすすっきりーーーー!!!」」 そして同時にすっきりの叫びを上げ、無事に性交を終えた。 「ゆふぅ~、いっぱいすっきりしたねぇ、まりさぁ」 「きもちよかったよぉ。いっぱいゆっくりできたねぇ、れいむぅ」 2匹はハァハァと荒く呼吸をしながら、先ほどまでのすっきりの余韻に浸っている。と、その時、 「ゆ!」 にょきにょきにょき 「ゆ~ん!おちびちゃんだよ!」 母親役のゆっくり(この番ではれいむだ)の額から茎が伸びていき、途中につぼみが生り始めた。 すっきりによる精子餡のやり取りに成功し、無事におちびちゃんの元となる実、そのさらに前段階のつぼみができはじめたのだ。 つぼみは急速に大きくなっていき、目と口が形成されてゆっくりらしい形になっていく。 数分もすれば、そこには微笑みを浮かべたつぼみゆっくり(実ゆっくりの前段階のゆっくり)が出来上がる。 髪やお飾りはまだ無く、れいむ種ともまりさ種とも区別がつかないが、それは確かにゆっくりの元となる存在であった。 (――――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゅ・・・・・・・・・ゅぅ・・・・・・・ゅ) そしてこの時、つぼみゆっくりの意識もまた形成されていく。 意識と言っても、まだ話すことも見ることも聞くこともできない、正に今さっき出来たばかりのゆっくりだ。その意識は単純な本能だけである。 だから、 「ゆ?あかちゃんすこし多すぎない、まりさ?」 「ゆ~?・・・ゆん、ちょっと多すぎるね」 そんな両親の声の意味もつぼみゆっくりには分からない。 2匹はすっきりを張り切りすぎたのだろう、確かに茎に実ったつぼみの数は通常よりも多いものであった。 「おちびちゃんはゆっくりできるけど、育てるのはとっても大変だよね」 「ゆん、そうだよ、まりさ。大変がいっぱいだと、ゆっくりできないよ」 野良ゆっくりは植物型にんっしんをすることが多い。 比較的早く母体が動けるようになり尚且つ生まれる子供の数が多いこの妊娠形態は、街という危険地帯に適しているのだ。 が、一度に育てられる子供の数には限りがある。親が子供の安全や食事等を見てやらなければならない以上、必要以上の数の子供は危険を増すだけでしかない。 「ゆっくりできないのはイヤだよ、まりさ」 「そうだね。ゆっくりできないのはイヤだね、れいむ」 この2匹も小さい頃からの経験でそのことをよく分かっている番であった。だから、 「れいむ、おちびちゃんの数を減らそうよ」 「ゆん、そうだね。ゆっくり減らそうか」 「もっとゆっくりしたいもんね」 「これからもゆっくりしていきたいものね」 つぼみゆっくりがこれ以上大きくなる前に、さっさと数を減らすことを選択した。 「「まりさ(れいむ)のためにゆっくりシんでね!」」 "ペキッ" 父親役のまりさがれいむの額にある茎を途中でへし折り、投げ捨てる。 そうすると当然、折られた方の茎に実っていたつぼみゆっくりには栄養となる餡子が行かなくなる。 (ゅ・・・?ゅぅ・・・??・・・・・・ゅゅ!?・・・ゅ!!――――ュ!!!) 茎を通して親の餡子が来ない、それはまだ未熟で独立できる体ではないつぼみゆっくりには致命的な出来事であり、すぐに異常が現れ始める。 その小さな体にあった自身の餡子は早々に底を尽き、まだ完成していない中枢餡は崩壊し始め、体は内部から腐り落ちていく。 だが実ったばかりで満足に考えることすらできないつぼみゆっくりに自分で出来ることなどない。 (――――!!!――――!!!!――――――――!!!!!) 精々が未だ開かぬ目から涙を流し、話せぬ口を苦悶の形に歪め、這うことも出来ぬ体をピクピクと必死に震わせて両親に自分の危機的状況を知らせるぐらいだ。 「ゆ!これで大丈夫だね、まりさ」 「ゆっくりできるね、れいむ!」 が、そもそもその危機的状況にした両親がそんなことを気にするハズもない。 両親はつぼみゆっくりの死力を尽くした訴えを無視し、これでゆっくりできると安心するだけであった。 「ゆ~ん!あかちゃんかわいいよ~!!ゆっくりしてるね!!」 「おちびちゃんはゆっくりできるね、れいむ!」 (――!――!―・・・―・・・・・・ ) 不運なつぼみゆっくりは、ここでタダ朽ちて土に返るか、あるいは他生物のご飯になるか、そのどちらかしかない。 ・ ・ ・ それから数日後、茎を額から生やした親れいむはとある公園の広場に来ていた。 人通りも少なく日当たりの良いこの公園は、にんっしんしたゆっくりが自身の子供とゆっくりするのによく使用されているスポットだ。 「ゆ~♪あたたかくてゆっくり~!」 親れいむもまた、この公園の広場で日向ぼっこをしに来ていた。 日向ぼっこはお歌に並んで母体のゆっくりがよくする行動の一つだ。そこには日差しによる暖かさでゆっくりできるから以外にも、日光消毒の意味合いもあったりする。 「ゆ~ん♪」 太陽からの日差しを万遍に浴び、ポカポカと温まりながら親れいむはゆっくりとし始める。 その光は茎に実っている親れいむの子供にも恵みをもたらしていた。 (ゆ!ゆ!ゆっきゅり~!) これは実ゆっくりにまで成長した子供達の思考だ。単純なことなら考えられるようになり始めている。 体の方もこの頃には、親から栄養をたっぷりと吸ったことで育っており、髪の毛やお飾りが生え始めている。 実ゆっくり達は時折親の声や外の光に反応してピクッと動いたり、その顔をニコニコと嬉しそうにしたりと大分ゆっくりらしくなっていた。 「ゆ~♪ゆ~♪ゆっくりそだってね~♪あかちゃんゆっくりしてね~♪」 (ゆっきゅ!ゆ!ゆっ!) 親れいむはそんな順調に育っている子供たちの様子を見て、嬉しそうにほほを染めて笑顔で子守唄を歌い始める。 その声に反応して子供たちも、まるでリズムをとるようにその顔を喜色に染めてピクリピクリと動くのであった。 「ゆ~♪ゆゆ~~ん♪ゆっくりしたあかちゃんうまれてね~♪」 (ゆっきゅり!ゆっきゅり~!ゆっ!ゆっ!ゆ~!) さらにこの頃の実ゆっくり達は、外部からの刺激に反応するだけではない。 「おちびちゃん~♪ゆっくり~♪」 「・・・ゅ」 「ゆ~♪ゆ~・・・・・・ゆ?」 「・・・ゅ・・・・・・ゆ・・・ゆっきゅ」 「!!!あかちゃん!?しゃべったの!?」 自分からアクション、つまりしゃべりだしたりする時期でもある。 「・・・ゆ!・・・・・・ゆっ!」 「ゆぅ~~~ん!!!やっぱりしゃべったよ~!!まりさぁ~~あかちゃんがしゃべったよ~~~!!!」 親れいむはしゃべりだした実ゆっくりを見て、番のところへ急いで跳ねていく。 「ゆっきゅ!」 「おちびちゃんがしゃべってるよぉ!!ゆぅ~ん!すごいよ!さすがまりさのおちびちゃんだよぉ~~!!」 「ゆっくりしてるよぉ!ゆっくりしたあかちゃんだよぉぉ!!」 野良ゆっくりが植物型にんっしんをする場合が多い本当の理由はこれなのかもしれない。 とにかくその日を生きることすら大変な野良にとって、自分の子供がもたらすゆっくりとは何にも変えがたいものだろうから・・・ ちなみに、にんっしん中の急激な運動は厳禁である。 「・・・・・・ゆ”っ・・・・・・・ゅ”っ・・・・・・・・ゆ”っ・・・・・・」 『急いで跳ねて』しまおうものなら、実ゆっくりの一部は落ちてしまう可能性が高いからだ。 3つ以上の数が分からないゆっくりでは気が付きにくいだろうが、確実に数は減るのである。 「ゅ”っ!・・・・・・っ”・・・・・・」 ここにも母れいむが落としていった実ゆっくりがいた。パクパクと口を動かしているが、すでに声も出せない状態になっている。 それでもなお生きようと苦悶の表情で助けを求めているが、落ちてしまった実ゆっくりに待つ運命は死だけだ。 落ちた瞬間につぶれるものもいれば、餡子が足らずに餓死するものもいる。 「・・・・・・ゅ”・・・・・・・・・・・・――――」 どちらにしろ、安らかな最後とは言えないことに変わりは無い。 ・ ・ ・ さらに数日後、茎に実った実ゆっくりはさらに大きくなり、赤ゆっくりサイズにまで成長していた。 「ゆゅ~」 ぷ~ら ぷ~ら 「ゆっくち!」 ピクっ 「ゆっきゅり!」 ぴくぴく 「ゆぅ~ん!!おちびちゃん、とってもゆっくりしているね、れいむぅ!」 「そうだねぇ、まりさぁ!とってもゆっくりしたおちびちゃんだよぉ!!」 この頃になると赤ゆっくりの体はほぼ完成していて、かつては開けられなかった目もしっかりと開き、話しもするようになる。 形も真ん丸プックプクに肥えており、プラプラと体を動かすこともできるようになっている。 ここまできたら生れ落ちるまで後少しだ。 「ゆん!」 「ゆゅ」 「ゆ~!」 「かわいいよぉ!ゆっくりしてるよぉ!まりさしあわせー、だよぉ!!」 「れいむもしあわせーだよぉ、まりさぁ!」 そんな我が子たちの様子を親ゆっくり達は目に涙まで浮かべて喜んでいる。 親まりさなどあまりにも嬉しいのか、子供が何かする度にピョンピョン跳ねたり、にやけた顔でグネグネと動いたり忙しない。 「あかちゃんが生まれたられいむ、愛情たっぷりの『ゆっくりしていってね!』を言うつもりだよぉ!」 「まりさもだよぉ!おちびちゃんには、まりさが知っていることぜんぶ教えてあげるんだよぉ!」 親ゆっくり達はどこまでも嬉しそうに、どこまでも幸せそうに、素敵な未来予想図を話し合っている。 「ゆっくりしてるよぉ、まりさぁ!」 「ゆ~ん!れいむぅ!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 「ゆっきゅ!」 「ゆっ!!」 「ゆ~!」 路地裏にある一つのダンボール、その中は一片の不安も心配も存在していないかのような、そんな希望に満ちた雰囲気を持っていた。 だが忘れてはいけない。ゆっくりはどこまでも脆く、少しでも気を抜けば容易く死に襲い掛かられるということを その日の夜。 「ゆ~・・・きょうはさむいね、れいむ」 「そうだね、ふるえがとまらないよ、まりさ」 このとき彼女達がいる街を季節外れの寒波が襲っており、そのためダンボール仕立ての家が上等の部類に入る野良ゆっくりには厳しい寒さの日となっていた。 親まりさも親れいむも肌寒いのだろう、常にブルブルと小刻みに震えている。 「きょうはもうねてゆっくりするよ!あしたになればまたぽーかぽーかになるよ!」 「ゆ~、そうだね。もうゆっくりしようね」 2匹は早々に自分たちの巣である路地裏のダンボールの中へと入っていった。寝ることで少しでもゆっくりしようというのだろう。 「ガータガータ・・・がーたがーた・・・ゆぅぅ、さむいぃぃ。れいむぅ、もっとくっついてよぉ・・・」 「ブールブール・・・・・・ぶーるぶーる・・・・・・ゆっくりできないよぉぉ。まりさこそれいむをもっとあたためてよぉ・・・」 プッ ぷつ だがそこにも空っ風が容赦なく吹き込んできて、その度に2匹はビクッと体を跳ね上がらせる。 毛布やそれ様の準備をダンボールに施していれば耐えられたのだろうが、何分予想外の寒波である、そのようなものは一切なかった。 "ひゅ~~" 「「ゆひぃ!さむいいいぃぃ!!!」」 ぷち 、 ぷちぷち 結局2匹は寒さに震えながらこの寒波をやり過ごすことになる。 ぷちぷちぷち 破滅の音に気が付くことなく・・・・・・ ・ ・ ・ れいみゅはこの番のおちびちゃんとして茎に実っている赤ゆっくりの1匹であった。れいみゅよりも前の方の茎には姉にあたるまりちゃと別のれいみゅが実っている。 (ゆぅ・・・ゆぅ・・・おきゃあしゃんのあんこしゃん、あっちゃかいね・・・・・・ゆぅん・・・・・・) 親れいむと茎でつながっているれいみゅには、茎を通して親れいむの新鮮で暖かい餡子が常に流れてきている。 それはれいみゅにとって栄養であると同時に、親の温もりを感じることが出来る大切なものだ。 その茎を通した餡子の循環による体温保持、それは言わば親の体によるベッドのようなものだ。これのおかげでれいみゅは成体ゆっくりでも苦労する寒さを防ぐことができていた。 だからその時もいつもの夜と同じように、れいみゅは温かさの中でゆっくりとまどろみ、夢という心地よい時間を過ごしていた。 (おきゃあしゃん、おとうしゃん・・・・・・ゆっくちしちぇいっちぇね!・・・・・・ゆ~ん、うまきゅいえちゃよ!・・・・・・) れいみゅの今日の夢は、茎から生れ落ちた後の素晴らしいゆん生についてだ。 夢の中でれいみゅはすでに生まれており、両親にしっかりとゆん生最初の『ゆっくりしていってね!』を決めていた。 (むーちゃむちゃ・・・ゆふふ・・・しゅーりしゅーり・・・ゆぅん・・・) れいみゅが見ている夢はそれだけではない。その後の最初のご飯の美味しさ、両親との触れ合い、素敵なゆっくりとの出会い、自身の子供、と一生分を見ようかという勢いだ。 だが、 (ゆふぅん・・・れいみゅ・・・ゆっくちしちぇるよ・・・・・・しあわちぇー!・・・・・・ "ブチッ!" ゆ?おちょら?) それは唐突に訪れた。何かが切れた音、そして浮遊感、さらに "びちゃっ" 「ゆぴいいいぃぃぃ!?」 あんよが破壊される致命的な痛み。れいみゅの意識は一気に覚醒し、生まれて最初の声を悲鳴で彩った。 「いちゃああぁぁ!!ゆぴいいいぃぃ!!」 見ればれいみゅは、親れいむの茎から落ちている状態になっていた。 本来ならば生まれる時は、赤ゆっくりが自分で体を振って茎との接続を絶つものだ。だがこの寒さで親れいむの方が小刻みに揺れた結果、れいみゅを早産することになっていた。 「れいみゅのあんよしゃんがぁぁ!!うぎょけにゃいいいぃぃぃ!!」 早産そのものはゆっくりによくあることであり、特に大きな問題ではなかっただろう。だが生まれた時が夜というのが不味い。 夜というのは親ゆっくりも子ゆっくりも深い眠りの中にいることが多い。 その例に漏れずれいみゅも深い眠りの中にいたため、一切の心構えも何も出来ない状態で放り出されたのだ。 結果、親まりさのお帽子という柔らかいクッションも無く地面に落下したれいみゅは、そのまま巣の外のアスファルトに叩きつけられていた。 その時の衝撃はあんよを破壊するのに十分であり、れいみゅのそれは裂けてしまっている。 「ゆぴぃぃぃぃ!いちゃいいぃ!たしゅけちぇえぇ!ぴぃぃぃぃぃ!」 れいみゅはもみ上げをバタバタと上下させ、涙としーしー、それによく分からない液体を撒き散らしながら泣き叫ぶ。だが、 「がたがた・・・・・・ゆぅ・・・がたがた・・・」 「ぶるぶる・・・ぶるぶる・・・」 「ゆぴいぃぃぃぃ!おきゃあしゃん、おとうしゃん!どうちてきぢゅいてくれにゃいにょおおぉぉぉ!?」 深い眠りに入っているゆっくりを起こすのに、れいみゅの声は小さくて役不足であった。両親は震えながら眠るだけで、れいみゅの状態に気が付く様子はない。 「たしゅけちぇえぇ!きゃわいいれいみゅがしんじゃうぅぅ!ぢゃれかああ!」 れいみゅは必死になって自分を助けてくれるよう泣き叫び、身を捩る。しかしそのれいみゅに突きつけられたのは、さらなる絶望だった。 「ゆ!!??おねえちゃあああん!?!?」 「ゅ”・・・ュ・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 れいみゅの視界の先、そこに自分の姉達が無残な姿で横たわっていた。 れいみゅよりも先端の方に実っていた姉のゆっくりは、親れいむの振るえが増幅されたためれいみゅよりも早くに茎から投げ出されていたのだ。 その結果は今のれいみゅと同じ、致命的なものであった。 「・・・・・・」 一番先端に実っていた姉れいみゅはれいみゅと同じようにあんよから地面に叩き付けられたようで、下半身にケガを負っていた。 だがれいみゅよりも先端だった分落ちるときに勢いがついてしまったのか、裂けるというよりも破裂に近い有様だ。 そんなケガを負った姉れいみゅがすでに死に絶えていることは、黒ずんでハリをなくし始めた肌を見れば瞭然であった。 もっともそうでなくても、涙が枯れ果て苦悶に満ちた表情とその口から流れる餡子、さらにまったく動かない体を見れば生きてるようには見えなかっただろう。 「ュ”・・・ゅ、ゅ・・・・・」 姉まりちゃはさらに悲惨なことになっていた。落ちる時に変な回転が加わってしまったのか、姉まりちゃは顔面からアスファルトに突っ込んでいた。 こちらは辛うじて生きているらしく、お下げが小刻みに痙攣している。 他にも時折、顔の代わりにプリンッと高く上がっているあにゃる丸見えのおしり、そこから時折プシャ!っとしーしーが漏れたりしている。 どう見てもただ生きているだけで、姉まりちゃが姉れいみゅの後を追うのも時間の問題だろう。 「ゆひぃ・・・・ゆひぃぃぃ!」 その光景は、れいみゅに自分のこの後をまざまざと予想させるに余りあるものであった。生まれたばかりで何の苦労も辛いことも知らないれいみゅに、耐えられるものではない。 「たしゅけちぇ!たしゅけちぇよおおぉぉ!おきゃあしゃん!おきゃあしゃん!!おきゃあしゃあああぁぁぁん!!!」 れいみゅは親ゆっくり、それもついさっきまで自分に温もりと安らぎの餡子を送ってくれていた親れいむに必死の助けを求める。 「ゅぅ・・・うるさぃ・・・・・・ゆぅ・・・」 だがやはり親れいむは目覚める様子を見せない。れいみゅがいくら声を上げても、痛む体をグネグネと動かしてアピールしても、届かない。 「ぴぃぃぃぃぃ!ゆぴぃぃぃぃぃ!!!やじゃああぁぁ!!!!」 れいみゅと親れいむの間には5センチばかりの距離があった。投げ出されるように茎から落ちたときに出来た5センチの距離。 ほんの5センチ、だがあんよを破壊されている赤ゆっくりには絶望的な5センチ。 それが絶対の障害となって、れいみゅに親れいむと触れることを許さない。 「やじゃぁ!れいみゅゆっきゅりしちゃい!れいみゅゆっきゅりしちぇにゃいぃぃ!!まぢゃじぇんじぇんゆっきゅりしちぇにゃいのにいいぃぃ!!」 泣き叫ぶれいみゅの声は誰にも届かない。夜の街は静かにれいみゅを死へと追いやっていく。 「・・・ュ・・・・・・」 「ひぃぃぃぃぃ!!?」 れいみゅが泣き叫んでいる間に、姉まりちゃの方もあにゃるから餡子を漏らして動きが止まっていた。そして徐々にその肌が姉れいみゅと同じように黒ずみはじめる。 それがれいみゅには自分の姿に見え、ますます泣き叫ぶ。 「やあああぁぁぁ!!しにちゃくにゃい!しにちゃくにゃいいいぃぃ!!ゆっぴいいぃぃぃぃぃいぃ!!!」 叫びは空しく響くだけだ。だれもれいみゅを助けない。それどころか、れいみゅが死にそうになっていることすら気がつかれていない。 「ゆ!?ゆゆ!?!?ゆぅぅぅぅ!!れいみゅのあんこしゃんがああぁぁ!!あんこしゃんでにゃいでぇぇ!とまっちぇよぉおぉぉ!!」 そうこうしている内にあんよのキズから命の餡子が流れ出し始めていた。先ほどまでれいみゅの体温を保っていたホコホコの餡子は夜風に晒されて冷えていく。 そして同時に、れいみゅの声は次第に小さくか細いものへと変わっていった。それはれいみゅの命の灯火が掻き消えようとしている合図だ。 「しゃむいぃ・・・しゃみゅいよぉぉ・・・ゆっきゅり・・・ゆっきゅりしちゃいいぃ・・・・・・・れいみゅ、ゆっきゅりしちゃいよぉぉ・・・・・・」 その願い空しく、餡子の流れは止まらず親も起きることはない。れいみゅの声はその後もどんどんと小さくなり消えていく。 「りぇい・・・む・・・もっちょ、ゅっきゅ・・・・・・・り・・・・・・ゅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 結局、美味しいものをむーしゃむーしゃするどころか初めての食事の茎すら食べられず、 好きになったゆっくりとすりすりして愛情を確かめるどころか親とのすーりすーりすら経験できず、 夢見たしあわせー!な事の一切を実現することなく、れいみゅはその短いゆん生を閉じて永遠にゆっくりした。 「れ”いむのあがじゃんがああああぁぁぁぁぁ!?!?あがじゃんゆっぐりしでえええぇぇ!!!」 「なんでぇぇぇぇ!??なんでなのぉぉぉぉぉ!!?ゆっぐり!ゆっぐり!!ゆっぐりいいいぃぃぃ!!」 朝、両親の悲痛な叫びが路地裏に木霊する。 どれだけ子供を可愛がろうとも、どれだけ幸せな将来を夢見たとしても、街の環境はそんなこと頓着せず命を奪っていく。 ここは人間が作った人間のための世界、それ以外の生物は少しでも気を抜けば容易にその命を危険に晒される。 「朝っぱらからうるせーんだよ!この薄汚い野良ゆっくりがぁ!!」 「「ゆぎゅぶばっ!?」」 そこに赤ゆっくりだろうが成体ゆっくりだろうが、差は無い。 だが街という人の世界でも、比較的安全に暮らすことができるゆっくりもいる。 それは『飼いゆっくり』 人のために生き、人のために奉仕することを課せられた、そんなゆっくりだ。 ~続~ 後書き 子供のようなゆっくりが好きです 生まれる前の赤ゆっくりが大好きです 考えていた幸せな未来、それを何一つ成せぬまま死んでいく様には絶頂すら覚えます うん、病んでいますね、私 過去の作品 anko2643 ある変わったれいむのお話 anko2658 もの好きなゆっくりの日常 anko2677 アグレッシブてるよ anko2682 オーソドックスなものたち anko2704 アクティブこまち anko2711 妖精たちの幻想郷 anko2716 足りないものが多いぱちゅりー anko2823 愛するが故に anko2840 ポジティブぱるすぃ anko2858 スカーレット・チャレンジャー 前編 anko2859 スカーレット・チャレンジャー 後編 anko2872 ゆ食世界の風景・朝食 anko2891 ゆ食世界の風景・昼食
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『にんっしんと赤ゆのそれぞれ・卵生型』 13KB いじめ 観察 不運 日常模様 妊娠 番い 赤ゆ 自然界 現代 人間なし 独自設定 ぺにまむ ラスト 16作目 短編の集まりみたいなものなので前作を読まなくても問題ない、はず *注 多数のリスペクト(パクリとも言う)あり ・ゆっくりの性行為あり 独自解釈多数 ・ストーリーなど、無い ・テンプレ万歳! 『にんっしんと赤ゆのそれぞれ』 ケース3:卵生にんっしん(野生ゆっくり) 自然、それは母なる大地であると同時に厳しい環境をも併せ持った世界だ。 とある場所にある森、そこもまた肥沃とは言えぬ、厳しい環境にあった。しかしそんな場所にも野生ゆっくりは生きている。 「ゆぎぎぎぎぎぎぎ!うばれるぅぅぅぅ!!」 「がんばってね!れいむがんばってね!」 今、ある木の根元に住む野生ゆっくりの番が出産を迎えようとしていた。母体の親れいむのお腹はプックラと膨れており、十分な大きさだ。 親れいむは歯を食いしばり全身から汗のような液体を流しながら力んでおり、その呼吸も荒い。 「ゆぎぎいぃ!!ゆぶふぅぅぅ!!」 「がんばって!まりさがついてるから!がんばってね!」 「れいむがんばるよぉぉぉ!!!ゆっぎいいいいいいいいい!!!」 番の親まりさが親れいむに励ましの言葉を送り、ハラハラとしている。親れいむもそれに答えるようにお腹に力を入れており、そのまむまむが徐々に開き始めた。 だが、そこから見えるのはおちびちゃんではなかった。 「ゆ~ん!ゆっくりしたたまごさんだよぉ!れいむ、あとすこしだよぉ!!」 「ゆっぐうううぅぅうぅ!!」 親まりさが言うように、親れいむのまむまむから覗いて見えているのは卵であった。 大きさは鶏のそれよりも2周りほど大きく、表面が砂糖菓子のようになっている。 「ゆっぎいいいいいぃぃぃ!!」 すぽん! そして親れいむが一際大きく力んだその瞬間、スッポーン!と卵が親れいむの開ききったまむまむから転がりだした。 「ゆ~!!うまれたよぉ!たまごさんがゆっくりうまれたよぉ!!」 それを親まりさが優しくキャッチし、嬉しそうにすりすりする。 「ゆっぎぎぎぎぎぎぎぎ!!」 「ゆっ!つぎだね!!」 だが親れいむの方はそんな余裕は無さそうだ。休む間もなく、次の卵をひりだし始めていた。 ・ ・ ・ 「ゆふゅ・・・・・・ゆふぅ・・・・」 「ゆっ、ゆうっ、しょっと!」 数分後、そこには卵を全部産んだことで疲れきっている親れいむと、その卵を大事そうに扱いながら、草で編んだ特性のベットへと移している親まりさの姿があった。 「れいむのかわいいたまごさん・・・・・・あかちゃんがたのしみだよぉ、まりさ・・・・・・」 「そうだね・・・それまでだいじにあたためてあげないとね、れいむ」 親れいむは消耗しながらも、慈しむ表情で嬉しそうに卵を見ながら話している。親まりさの方も、そんな声に答えながら器用に舌を使って卵をベッドへ移し続けている。 このゆっくりの卵、実はあまり見られないものだったりする。 卵生にんっしんは植物型のそれと比べると母体のゆっくりにかかる負荷が大きく、必要なエネルギーも多い。 そのくせ生まれる子供は胎生型のように丈夫で優秀とは言えないのだ。 卵として産むことで母体と子供が早々に切り離されることになり、餡子の量と鮮度が限られることが原因だ。 だがメリットも当然ある。 「あしたのかりはまりさひとりにまかせて、れいむはゆっくりしてね」 「ゆぅ~・・・そうするよ。でもそのつぎからはれいむもてつだうよ」 「むりはしないでね、れいむ?」 「だいじょうぶだよ、まりさはしんぱいしょうだね」 それは母体のゆっくりが自由に動けるようになるまでが早いということだ。 卵自体はすっきりをしてから数日で産まれる。その後は他のにんっしん形態のように行動を縛られるということが無いのだ。 つまり早々に動けるようになり、その分狩りなどの番にかかる負担が少なくて済む。 結果、痩せた土地や冬場で餌が少ない時など、そんな時にこの卵生にんっしんは選ばれることになる。 まあ、そんな場所や時期に子供を産もうとするゆっくり自体少ないのだが。 「あかちゃん、たまごさんのなかでゆっくりそだっていってね」 「おとうさんたちがまもってあげるからね、すーりすーり」 ベッドに置いた卵に両親は愛情を込めたすーりすーりをしている。 その両親の体温とベッドの暖かさ、それらを受けながら卵の中で赤ゆっくりはゆっくりと育っていくのだ。 もっとも、 「うー!うーー!!」 「れみりゃだぁぁぁ!?れいむ!はやくにげ 」 「ゆひいぃぃぃ!?まりさぁぁ!?」 「うー!」 「だめぇ!やべでぇぇ!?!?れいむたすけてぇ!!」 「まりさぁぁぁ!?」 「う~~~~!!」 「やだぁ!れいむはたまごさんを!あかちゃんがうまれるまでいきないとダメなのにぃ!ゆああああぁぁぁぁ!!?」 それまで両親が生きていられれば、という条件がつく。 子供が生まれる前に番揃って狩りに出ることができるということは、番揃ってその命を落とす可能性もある、ということだ。 このケースでの両親は捕食種に襲われその命を落とした。 結果、彼女たちの巣である木の根元の穴には未だ生まれるまで時間がかかる卵だけが残される。 しかしこの卵、決して生まれることができないという訳ではない。これも卵生にんっしんの場合のメリットと言えるだろう。 だがその場合、卵から子供達が生まれるのは容易ではない。 ほとんどが生まれる以前に死に絶えるのだ。 ・ ・ ・ (ゅぅ・・・・・・ゅ・・・・ゅぅ・・・・・・・) れいみゅはその卵の中にいた。未だ赤ゆっくり未満のサイズであるれいみゅだが、思考や体は形を成し始めている。 卵の中は餡子に満ちており、それをれいみゅは肌から直接吸収することで成長していた。 このままいけばれいみゅは元気に生まれ出ることができただろう。 だが、 (ゅ?しゃみゅい?) その望みは無さそうであった。れいみゅはある時から寒さを感じるようになり始めたのだ。 それはれいみゅが入っている卵が冷え始めている証拠である。れいみゅの卵はベッドの外側の方にあり、外気に直接ふれる場所だったのだ。 そのためいつもならば両親のすーりすーりで保たれる卵の温度が、日数が経つにつれ徐々に冷えていっている。 (ゅぅぅぅ・・・しゃみゅい・・・・ぽかぽかしゃんは?・・・・・・・ぽかぽきゃ・・・ゆぅぅ・・・) れいみゅの体はまだ小さく、自分自身の体温で温度を保つことができない。外部から卵を温めてやらねば、れいみゅが感じている寒さは緩和されないのだ。 むしろ現状ではどんどんとその寒さは強くなっていくだけである。 (しゃみゅい・・・・・・しゃみゅいよぉ・・・・・・) れいみゅは一向に暖かくならないことを嘆くが、卵を温めてくれる両親は今頃うんうんとなっている。 (しゃみゅ・・・・・・しゃみゅしゃみゅ・・・・・・・しゃむ・・・・・・しゃ・・・・む・・・・・・・) 徐々にれいみゅの思考は鈍くなっていく。卵だけでなく、れいみゅの体内の餡子までも凍え始めたようだ。 れいみゅの皮は卵の餡子を直接吸収するために薄くなっている。そのため卵が冷えることはそのままれいみゅ自身が冷えることに繋がっていた。 (しゃみゅ・・・・・・ぃ・・・・・・) れいみゅの餡子は奥の奥までどんどんと冷えていく。そして温度低下により、れいみゅの小さな中枢餡の働きも徐々にその機能を停止していく。 (ゅ・・・きゅぃ・・・しちゃ・・・・・・・) れいみゅの周りにはゆっくりにとって万能薬である、餡子というあまあまがまだ大量に存在している。 だがあまあまはケガや病気には効果があっても、寒さを和らげることもれいみゅの体温を上げることもできない。 今のれいみゅに必要なのは温もりであり、そしてそれは両親亡き今では決して手に入らないのだ。 (・・・ゅ”・・・・・・・ゅ・・・・・・) 結局れいみゅはそのまま寒さでゆっくりできなくなり、生まれることなく永遠にゆっくりした。 ちなみに同じ死に様をしたのはれいみゅ1匹だけではない。 ベッドの外周部に置かれていた卵、それら全ての中身は同じく寒さにヤラれ、永遠にゆっくりしていた。 無事なのは運良くベッドの内側に置かれていた卵のみであり、それらは死した卵によって外気から守られている。 だが、それらにも別の受難が待ち受けているのだ。 ・ ・ ・ 暫く時は過ぎ、ベッドの内側に置かれていた卵、そのなかの一つがピクリピクリと動き始める。 「ゆっ!ゆっきゅり!まりちゃうみゃれるよ!!」 その卵の中では、餡子を全て吸収しきって成長したまりちゃがいた。 まりちゃの体は赤ゆっくりと呼んで問題ない状態になっており、後は殻を破って外へと飛び出すだけになっている。 「ゆ~、ぺーりょ、ぺーりょ」 まりちゃは本能に従って卵の殻を内側から舐めることで溶かしていく。 「ぺーりょ、ぺーりょ・・・ゆふぅ、ちょっとつかれちゃったよ」 まりちゃは小休憩を挟みながら動いている。卵の殻は砂糖で出来ているため栄養価が高い。それは殻を舐め溶かすための体力補給の効果があるのだ。 「まりちゃがんばりゅよ!」 少しの休憩をしたまりちゃは再び殻をぺろぺろして溶かしていく。そのペースは実にゆっくりであり、舐めては休みの繰り返しだ。 それでもゆっくりゆっくりと舐め溶かしていき、着実に殻が薄くなり始めたその時、 ぴきぴき 「ゆ?」 卵が勝手に割れ始め、ヒビが広がり始めた。 「ゆぅ~~!!てちゅだっちぇくれちぇるんだにぇ!まりちゃもがんばりゅよ!」 そのことを、まりちゃは両親が手伝ってくれているのだと判断した。まりちゃが生まれるのに気が付き、石などで突っついてくれているのだろう、と。 外部のことなど分からないのだから無理はない勘違いだが、実際には両親はすでに土に返っているころだ。 当然それは両親による手伝いなどでは無い。 ぴきぴきぴきぴきぴきっ 「ゆぅ~ん!まりちゃみょまけにゃいよ!ぺーりょぺーりょ!」 ヒビが広がっていくことにまりちゃは勇気づけられ、一層舐める速度を上げていく。 外から手伝いがある、それはつまり自分が早く生まれることを求められているのだ、という思いがまりちゃにはあった。 そのためまりちゃには、ヒビから漏れてくる外の光が自分を迎えてくれているように思えてならなかった。 ぴきぴきっ びき びっき! 「ゆんっ!ゆんっ!ぺりょぺりょ!ぺーりょぺりょ!」 ヒビはどんどんと広がっていく。そして次の瞬間 べき ぐしゃ!! 「ゆ?ゆぶぅぅぅぅぅぅ!?」 卵の殻が『内側』に割れ、まりちゃを押しつぶすように何かが圧し掛かってきた。 「たまごしゃん!?にゃんでぇぇぇ!?どいちゃよぉぉぉぉぉ!!?」 それはまりちゃとは別の卵の底だった。まりちゃの卵はベッドの底の方に位置していた。 結果、まりちゃの卵よりも上にある姉妹の卵の重さで、まりちゃの卵が押しつぶされたのだ。 外に出ようと殻を舐め溶かして薄くしてしまったための不幸である。 「ゆぅぅぅぅ!!おみょいいぃいぃぃぃ!!ゆっぐぅぅぅぅ」 その卵はまりちゃの体を半分潰すような形で圧し掛かっていた。そのためまりちゃはその重みでそれ以上動くことができないでいる。 まりちゃがその状態から脱出して助かるには上の姉妹が生まれて、かかる重さが軽くならないといけない。 「ゆぶぶぶぶ・・・・おみょいぃ・・・・・・・・ゆげぇ・・・あんこしゃんがぁ・・・ゆげえぇぇ・・・・」 が、それまでまりちゃが持つ可能性は低そうだ。すでに重さに耐えかねてまりちゃは餡子を吐きはじめていた。 殻という元々密閉されていた空間の内側に向かって潰されたことで、まりちゃの餡子は最小限しか吐けないでいる。 だがそれは助かる可能性が上がったわけではない。死ぬこともできなくなっただけだ。 「ゆぐぅぅぅ・・・・・・・おにゃかしゅいちゃぁ・・・・・・おみょいぃぃ・・・・たしゅけちぇぇ・・・・・・」 まりちゃはこの後、何も食べれない飢えと圧迫される苦しみを存分に味わうことになる。 その上、その状態は体力が尽きるその時まで続くのだ。それはきっと、何一つゆっくりできない時間になることだろう。 ・ ・ ・ 結局、このケースではほとんどの卵が途中で寒さ等の要因によって生まれるまでいかずに死んでしまっていた。 しかしそれでも、運がいい卵というものも存在している。 かたっ かたかた 押し潰されたまりちゃの卵、それとは別の卵が動いている。 ぴきっ ぴきっぴき ぴきき ぴきぴきぴき そしてその卵は、内側からノックされているかのように揺れ、表面にヒビを生やしていく。 ヒビは広がっていき、卵全体にそのヒビが広がった次の瞬間、 パリっ ぽんっ! 「ゆ~~~~~!!」 殻をやぶって1匹の赤れいむが外へと飛び出した。 そしてしっかりと地面に着地すると、その頭に卵の殻の一部を乗っけたまま、元気よく 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!」 その産声を響かせた。 その赤れいむは可愛さアピールのつもりなのか、目をつぶって体をクネッとさせたポーズを取った状態で停止している。 どうやら両親や姉妹からの返事を待っているようなのだが・・・ シーン・・・ 「・・・・・・ゆ?」 残念ながらその期待に答える存在はどこにもいなかった。 赤れいむの後ろにある卵の山、それらも赤れいむのように生まれていい時期なのに、どれ一つとしてピクリとも動いていない。 両親はもちろん、他の姉妹についても駄目なようだ。 「ゆぅ・・・?ゆっくりしちぇいってにぇ・・・・・・?」 違和感を感じた赤れいむがつぶっていた目を開けるが、そこに広がる光景は誰もいない巣の中の景色だけだ。 動くものが自分以外いないその場所に、赤れいむは1匹だけポツンといる。 このケースでの親れいむと親まりさは自分たちの子孫を残すことに成功した。 1匹だけとはいえ無事に卵から赤ゆっくりが孵り、そのあんよを大地につけたのだから。 「ゆ??ゆゆゆ???・・・・・・・・・・・・おちょうしゃん?おきゃあしゃん?れいみゅ、ゆっくりきゃわいくうまれちゃよ・・・・・・・・・・・・????」 もっとも、せっかく生まれた赤れいむがこの後も無事に成長できるかどうかは分からない。 親の庇護も知識の継承も無い赤れいむでは、むしろ途中で死ぬ可能性の方が高いだろう。だが0ではない。 生き抜けるかどうか、それは赤れいむ自身の問題であり、すでに死んだ両親にはどうすることもできないのだから。 「みんにゃ、どきょ・・・・?ゆ・・・・・・・・???」 自然の基本法則は弱肉強食である。 それは優しさと同時に厳しさをも併せ持った、誰にも平等な世界だ。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 以上、様々なケースでの例を見てもらった訳だが、どうであっただろうか? 大体のケースで子供は死ぬ。どのような環境でも、ゆっくりには生き難い世界なのだ。 だが、 ―― ゆっきゅりしちぇいっちぇね! ―― ゆっくりしてね、おちびちゃん! ―― ゆっくりしていってね!! それでもゆっくりは子供を作り育て、今でも尚、その脆弱な体で一生懸命に生き続けている。 いつかきっと、ゆっくりできる時が来ると信じて・・・ ~終~ ~おまけ~ ケース論外:分裂 「さぁ!おたべなさい!!」 「・・・・たべないとぉ」 「「 ふえちゃうぞ!! 」」 「「「「 ふえちゃうぞ!! 」」」」 「「「「「「「「 ふえちゃうぞ!! 」」」」」」」」 「「「「「「「「「「「「「「「「 ふえちゃうぞ!! 」」」」」」」」」」」」」」」」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 ふえちゃうぞ!! 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 「誰か!!!誰かぁ~~!!手伝って!誰か手伝ってぇ!!潰さないと!早く全部潰さないと!!!埋まる!世界が埋まっちゃう~~~~~~!!!!」 ~おまけ 終~ 後書き 自分はこれが一番QNQNするんです 過去の作品 anko2643 ある変わったれいむのお話 anko2658 もの好きなゆっくりの日常 anko2677 アグレッシブてるよ anko2682 オーソドックスなものたち anko2704 アクティブこまち anko2711 妖精たちの幻想郷 anko2716 足りないものが多いぱちゅりー anko2823 愛するが故に anko2840 ポジティブぱるすぃ anko2858 スカーレット・チャレンジャー 前編 anko2859 スカーレット・チャレンジャー 後編 anko2872 ゆ食世界の風景・朝食 anko2891 ゆ食世界の風景・昼食
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60スレ目の 885と「ゆっくりチェンジリング」を見て衝動的に書いてみた。お二方には勝手に引用して申し訳ありません。 また、60スレ目 898や 904の台詞を一部引用させて頂きました。本当に申し訳ありません。 無理矢理な解釈有り 非常に読みにくい 性表現有り。というか書いてる自分の寿命がストレスでマッハ。 それでも宜しければ下へどうぞ。 ======================================== 「ごちそうさまー!!! しんスレでもありすをすっきりさせてね!!!」 目の前には赤ゆっくりを無理やりすっきりさせられ泣き叫ぶゆっくりまりさと 意味不明の言葉を吐きつつむかつく笑顔を浮かべてゲラゲラ笑っているゆっくりありす、 そして物言わぬ黒い塊になった赤ゆっくりたちがいる。 「本当にこんなものよろしいので?」 「えぇ、今回行う実験には性欲が強いありす種の方が望ましいですので」 「そうですか。ではこれとあの箱の値段含めて……コレくらいで」 「……赤ゆっくりの分も含めてもらって構いませんけど?」 「お得意様値段という事でサービスしておきましょう、私も実験の結果は気になりますからな」 「……ではお言葉に甘えて」 数分後、僕はありすを何やら下に仕掛けが施された透明な箱に詰めて加工場から出る。 後ろからは子を失ったまりさの悲鳴だけが響き続けていた。 『ゆっくり実験~ありすにんっしんっ出産(未満)地獄~』 「おにいさん、ここはありすのとかいはなゆっくりぷれいすよ!さっさとだしてね!」 「……そこが君のゆっくりプレイスとやらなら出なくて良いのでは?」 目の前の饅頭の矛盾した物言いに思わず突っ込んでしまった。 今回の実験対象はこのゆっくりありす。 元々野良ゆっくりであり、数々の飼いゆっくりをすっきり死させた末に御用となり、加工場に引き渡されたものである。 すっきりした対象はれいむ、まりさ、ぱちゅりーといった代表的な物から、 余り人里周辺では見られないみょん、ちぇん、更にはめーりんまで多岐に渡る、正に筋金入りのれいぱーだ。 その経緯から加工場でもあっさり処分されそうだったものを、わざわざ買い取って来た。 今回の実験にこれほど都合の良い個体は無いからだ。 「ゆぎぃぃぃぃぃっ、じじいはゆっくりしないではやくわだじをだぜ!だじだらどっどどじねぇぇぇぇぇぇっ!!」 「歯車良し、ゼンマイも問題無し……と後はこれを回して……」 何か喚いているありすを無視してありすを入れた箱の底に付いているゼンマイを回す。 この箱は加工場から買って来た特別製であり、今回の実験の肝とも言えるものだ。 その名も…… 「加工場謹製“揺れる箱”、たっぷり……じゃないな、ゆっくり味わって欲しい」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」 振動を加えられて見る見る内に発情していくありす。 箱がしっかりと作動するのを確認しながら僕は次の準備を始めた。 ……今ありすを閉じ込めている箱は、“揺れる箱”という透明な箱の派生商品だ。 箱の底にゼンマイ式の震動装置を内臓しており、本来は手で触れずに長時間の発情状態を維持させる為に使われるものである。 歯車をレバーで切り替えることによって震動も強いものから弱いものまで幅広く変化させることが可能だ。 現在の震動は中、通常の成体ゆっくりを発情させることが出来るレベルだ。 案の定、箱のありすは言語にならない叫びを発しながら箱に身体をこすりつけている。 箱の正面、ありすの顔がある面の下半分を開けてその前に皿を置き、精子餡を放出するのを待つ。 「んほぉぉぉぉぉすっきりぃぃぃぃぃぃっ!!んほぉぉぉぉぉぉぉっ」 びちゃびちゃと放たれた精子餡を注射器に掻き集めて入れ、間髪入れずまたすっきりしようとしているありすの顎の下、 ゆっくりたちの呼称でまむまむと呼ばれている辺りに突き刺してをそれを注入する。 通常通りありすに直接かけては植物型出産となり、今回の実験にはそぐわないことになってしまうため、 直接まむまむに突き刺して受精させることで胎内型出産にするためだ。 「んほぉぉ(ぶすっ)んぎぃぃぃぃぃいぃっずっ゛ぎりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ゛!?」 刺された痛みがダメ押しとなってそのまますっきりしているありすの額に蔓が生えてこないのを確認し、 オレンジジュースのペットボトルに繋がった管をありすの頬に突き刺して固定し、強制的に摂取させる。 「じじい゛どがいばなありずのぼっべだになにずるのぉぉぉぉぉぉぉぉっ゛!?」 何やら喚いてジュースを零しているが気にするほどの量では無さそうだ。 食欲溢れるゆっくりである以上、いずれは舐め取ると考えて実験の第一段階を終了する。 ======================================== 数日が経過した。 自家受精したありすはしばらく混乱していたが餌を与えることで落ち着いた。 その後は箱から出せ、すっきりしたいから相手をよこせ(これには私も驚愕した。れいぱーを極めるとにんっしんっ中でもすっきりしようとする欲求が生まれるのだろうか?)などのゆっくりらしい要求から、 胎にいる子供の為にもっと食事を用意しろと言ったり、子守唄らしきものを歌うなど自家受精したにも関わらず(ゆっくり的な)母性の発達も認められた。 ありすを置いてある部屋の隣にあるモニタールームで、断面を撮影して見ることの出来る “しーてぃー(最近山の方に越して来た神様の話を元に河童が作成したものを高い金を払って手に入れた)”を使って親ありすを見てみると 十分に食事を与えているためか、既に十分に赤ゆっくりは成長しているようだ。 ちなみに中にいるのは3匹、全てありす種だ。まぁ自家受精の1回目である以上は妥当だろう。 すぐにでも出産を始めるかもしれない、実験を第二段階へと移行する。 「ゆゆっ、おじさんおはよう。はやくとかいはなぶれっくふぁすとをもってきてね! べ、べつにたべたいわけじゃなry」 「君の出産が終わってからね」 ここ数日跳ねることのできない箱に閉じ込めている以外はオレンジジュースとカスタードクリーム(他のゆっくりのものでは実験に影響が出るかもしれないため一から作ったものだ) というゆっくりにとって贅沢な食事を与えているためか、ありすの反応はゆっくりにしては概ね好意的だ。 ……それを無視して箱の後ろについているレバーを切り替え、ゼンマイを回す。 途端に震え出す箱、だが中に入っているありすの顔は受精させた時とは違い、どこかもどかしげだ。 それもそうだろう。 “揺れる箱”の現在の震動は“成体ゆっくりが”発情するには弱すぎるからだ。 だがやがてその震動で産気づいたのかうんうん言い出すありす。 それを見届けてモニタールームへと移動する。 「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛」 「……出産頑張ってね」 まぁ、想定通りに行けば彼女が出産することはないのだが。 モニタールームに映るありすの断面は既に産道が開き、後は出てくるだけだ。 事実、胎内にいる赤ゆっくりたちは少しずつ外へ生まれようと産道を進んでいる……がその歩みが止まった。 それを確認した私はありすと赤ありすの会話を捉えるべく、隣に部屋に設置してある集音マイクを全力で作動させる。 「「「ゆっゆっゆっゆっゆっ」」」 「ゆ゛っ゛……どうぢだのあがぢゃんはやぐう゛まれでねぇぇぇぇぇぇ!!」 「しゅっきりちたくなってきたわ!」 「ときゃいはのありしゅはしゅっきりしにゃいとね!」 「おきゃーしゃんのなきゃきもちいいわしゅーりしゅーり」 「なにぢでるのぉぉぉぉぉ!はやぐうまれないどだめでじょぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 ……そう、与え続けている震動は成体ゆっくりを発情させるには不十分でも、子ゆっくりを発情させるには十分なものだった。 その上、中にいる赤ゆっくりは性欲の強いありす種なのだ。 もはや赤ゆっくりたちは生まれることよりすっきりーすることに夢中になり、必死で産道へと身体をこすりつけている。 一方親ありすとしては堪ったものではないだろう。 ただでさえ出産の痛みがある上に、今まですっきりーさせる側だった自分がすっきりーさせられる側なのだ。 更にすっきりー出来ればまだ良いものの、痛みゆえ中の赤ゆっくりがすっきりーしようとすっきりー出来ないであろうし、 産道の奥という普通であれば犯されるはずのない未知の場所を犯されているのだ。 恐らく相当なストレスを感じ、中のカスタードは相当に甘くなっているだろう。 「でろ゛ぉぉぉぉぉぉ!ゆっぐりじないではやぐでろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「うるちゃいね!ありしゅははいましゅっきりすりゅところにゃのよ!」 「すっきりさせてくれないおやなんてとかいはじゃにゃいわね!」 「こんなにべとべとにしてるのにでりょなんておきゃーしゃんはつんでりぇなにょねぇぇぇ!!」 「やめろ゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「「「んほぉぉぉぉぉぉっ、しゅっきりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」」」 「いや゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ、あがじゃんのごどもにんっしんっしぢゃっだあぁぁぁ!!!」 生まれ出てもいないのにすっきりーを体験した赤子、自分の子供の子供をにんっしんっして絶望する母親。 それらを無視してモニターを確認すると先ほどまで赤ありすたちがいた場所に少しずつカスタードが集まっていくのがわかる。 無事受胎成功のようだ……それは同時に産道にいた赤ありすたちの死も意味する。 「んふー、しゅっきりしちゃからおそとにでりゅね!」 「ありぇ、おしょとがみえにゃいよ?」 「ゆゆっ、しぇまきゅなってきちゃわ!」 新しく子供をにんっしんっした親ありすの餡体は産道をしばらくは不要なものとして産道となっていた膜を消す。 そして産道の中にいるモノ……すなわちすっきりーした赤ありすたちを異物と認識して消化していくことになる。 「「「やめでぇ゛ぇ゛ぇ゛づぶれぢゃう゛う゛う゛う゛!! だじゅげでおがあぢゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」」」 「おかあさんですっきりするこはとかいはなおかあさんのこどもじゃないわ! ゆっくりしんでえいようになってね!!」 「「「どう゛じでぞんなごどいう゛のぉ゛ぉ゛ぉ゛!? ゆぎゅっ!?」」」 そうして赤ありすたちは生まれることなく、親ありすのカスタードに潰されて消え去った。 親ありすは赤ありすたちを罵っていたが、やがて気絶したのかぐったりとして動かなくなった。 生まれてもいない我が子に犯され我が子の子供を孕むという事は百戦錬磨のれいぱーありすにとっても予想以上の精神的ダメージを齎したらしい。 親ありすが気絶している内に注射器でカスタードを注入し、オレンジジュースを補給しておく。 とりあえず第二段階は上手くいったようだ。 後は第三段階……異変が出るまで第二段階すなわち赤ゆっくりを孕ませ赤ゆっくりに母胎を犯させ孕ませる事を繰り返す……に移行する。 ======================================== あの後、親ありすは6回子供を孕み、そして6回犯され、6回生まれていない我が子を消化した。 2、3回目の頃は僕が親ありすに同情しているような発言を行ってメンタル面のフォローを行った結果、 数日で回復し、(赤ありすとの子供である事を忘れたのか)1回目のにんっしんっ時のような行動・発言を見せたが、 4、5回目の頃になると胎内にいる赤ゆっくりを憎み、罵るような発言を始め、何とか赤ゆっくりを殺そうとし始めた。 だが身動きの取れない箱の中でそんな事が出来るわけもなく、結局産気づいて犯されることが続く。 6、7回目の頃になると最早ぶつぶつとうわ言を繰り返すばかりで、余り反応しなくなった。 うわ言を詳しく聞いてみるとどうやら自分には異常な子しか作れないではないかという内容だった。 ……そんなありすはしかし死ねない。 こちらが定期的に補給するカスタードとオレンジジュースが彼女を無理やり生かすからだ。 そうして8回目、異変はついに起こった。 「しゅっきりちたいわ!」 「ときゃいはのありしゅはしゅっきりちないとね!」 「まりしゃもしゅっきりしゅりゅんだぜ!」 「なんでありずのながにまりざがいるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」 何時も通り産気づき、最早木偶として子供にすっきりー!されそうになっていたありすが絶叫した。 「8回目……遅いのか早いのかわからないな」 既に知っていた事ではあるがそれをモニタールームでしっかりと観察する僕。 “しーてぃー”にはしっかりと発情した2匹の赤ありすと、1匹の赤まりさが映っていた。 ……ゆっくりの“取り替え子”をご存知だろうか? ゆっくりは基本的には両親と同じ種類のものしか生まれない。 だがゆっくりの体内には違う種類の個体と交尾したことによる違う個体の因子が蓄積され、それは子供にも遺伝する。 それが極稀に何らかの条件が重なり、両親とは別の種が生まれるのだ、これを妖精の行う行動に準えて“取替え子”という。 僕の行っていた実験はその“取替え子”が発生する確率を人為的に引き上げる事だ。 その為に沢山のゆっくりとすっきりー!して内部に大量の因子を保有したありすを用意した。 そのありすとありすの子の近親交配を重ねたのは言わばその因子を補給・濃縮・攪拌して本来ありすが持つありす種を作る為の因子と混ぜ込む為だ。 そして遂に“取替え子”が発生した。 後は第四段階……更に交配を行い、違う種類の個体が発生することを確認する……だけだ。 「上手くいっていて欲しいのだがね……」 赤ゆっくりたちの嬌声と親ありすの絶叫を耳にしながら、僕は実験の成功を願った。 ======================================== 「そうして出来たのがこのゆっくりたち……ですか?」 「えぇ、そうですよ」 僕は加工場の一室で、眠らせた子ゆっくりたちを入れた箱を片手にあの時の職員……工場長と向かいあっていた。 結論から言えば実験は成功した。 れいむが生まれ、まりさが生まれ、ちぇんが、みょんが、ぱちゅりーが、めーりんが生まれた。 れいむとちぇんとぱちゅりーの精子餡でまりさ、みょん、めーりんが生まれたり、その逆が起こるなどと言ったことはよくあった。 興味深いのは過程を重ねる、すなわち因子が混ざっていく内にありす種が生まれる割合がどんどん減っていった事だ。 母体がありす種であるにも関わらず減っていった事、これはもしかしたありす種の因子は本来劣性である事を示しているのかもしれない。 その為にありす種は他の種よりも激しく発情し、他種を襲うのではないだろうか……最もありす種が生まれた子さえ犯し殺す以上、推論の域を今の所は出ていない。 「では彼らを交配させれば本来とは違う種類が生まれる、と」 「近親交配の元となったオリジナルかこのゆっくり同士が相手で無い限り、確証は有りませんけどね。 一応何匹か、何も施していない外部のゆっくりと交配させましたが生まれたうちの半分はそのゆっくりと同じ種類でしたし」 「ふむ……ではそのオリジナル……あのありすも欲しいですが、あれは今?」 「残念ながら死にました。ゆっくりといえど何十回ものにんっしんっは著しくその寿命を削りますから」 「それは残念ですな」 あの親ありすは死んだ。 すっきりー!させる側がすっきりー!させられる側に回った事、相手がすっきりー!しているのにすっきりー!出来ない事、 更には自分が異常な子しか作れないのではないかという考えが取替え子ばかり出来るようになった事でありすの中では真実となってしまい、 精神的に死んだ所に何十回もの出産と出産前に何度も赤子を摘出した事(今僕の隣にいるゆっくり達はそうやって生まれ出たものだ)が追い討ちをかけ、肉体的にも彼女を死に至らしめた。 最期の瞬間まで親ありすは自分と自分の子を呪い、そして死んだ。 その姿は昔の姿など到底連想することが出来ないものだった……なお、その餡は一口舐めて見たが死ぬかと思う程甘かった。 「しかしあのありすの子供ともなると、ある程度調教するにも手間がかかりそうですな」 「あぁ、それはご心配なく。一応ある程度の躾は完了していますし何より……」 「何より?」 「この子たちは親の胎内で親の怨嗟を常に受け続けて育ち、そして生まれてきましたから。 誰かに捨てられることを何よりも恐れているのか従順なんですよ。 今日ここに来る前にしっかり言い含めておきましたから、余り手間もかからないと思いますよ」 「ふむ、それはありがたい。では買取金額は研究結果の守秘義務を含めて……これぐらいで」 「……わかりました、ではそれで」 「商談成立ですな。今後ともご贔屓に」 「はい、今後ともよろしくお願いします」 「そういえば」 子ゆっくりたちを引き渡し、部屋の外に出ようとすると工場長が声をかけてきた。 「“取り替え子”は幸運をもたらすと聞きますが、この子たちももたらすのでしょうかね?」 「さぁ……少なくとも僕はもたらすとは思えませんが。 奇跡は自然に起こってこそ奇跡であって、人為的に起こされた奇跡は奇跡とは呼べないでしょう 少なくても僕にはそんな幸運は舞い込んで来ていませんし」 「それもそうですな。引き止めて申し訳ない」 「いえいえ。では失礼します」 数日後、加工場から“取替え子ができるゆっくり”が発売され、虐待お兄さんから愛でお兄さんまで幅広いニーズを獲得したという。 だがもう僕には関係のない話だ。 さぁ、次はどんな実験をしようか? ~終わり。読んでくれてありがとうございました~ このSSに感想を付ける
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60スレ目の 885と「ゆっくりチェンジリング」を見て衝動的に書いてみた。お二方には勝手に引用して申し訳ありません。 また、60スレ目 898や 904の台詞を一部引用させて頂きました。本当に申し訳ありません。 無理矢理な解釈有り 非常に読みにくい 性表現有り。というか書いてる自分の寿命がストレスでマッハ。 それでも宜しければ下へどうぞ。 ======================================== 「ごちそうさまー!!! しんスレでもありすをすっきりさせてね!!!」 目の前には赤ゆっくりを無理やりすっきりさせられ泣き叫ぶゆっくりまりさと 意味不明の言葉を吐きつつむかつく笑顔を浮かべてゲラゲラ笑っているゆっくりありす、 そして物言わぬ黒い塊になった赤ゆっくりたちがいる。 「本当にこんなものよろしいので?」 「えぇ、今回行う実験には性欲が強いありす種の方が望ましいですので」 「そうですか。ではこれとあの箱の値段含めて……コレくらいで」 「……赤ゆっくりの分も含めてもらって構いませんけど?」 「お得意様値段という事でサービスしておきましょう、私も実験の結果は気になりますからな」 「……ではお言葉に甘えて」 数分後、僕はありすを何やら下に仕掛けが施された透明な箱に詰めて加工場から出る。 後ろからは子を失ったまりさの悲鳴だけが響き続けていた。 『ゆっくり実験~ありすにんっしんっ出産(未満)地獄~』 「おにいさん、ここはありすのとかいはなゆっくりぷれいすよ!さっさとだしてね!」 「……そこが君のゆっくりプレイスとやらなら出なくて良いのでは?」 目の前の饅頭の矛盾した物言いに思わず突っ込んでしまった。 今回の実験対象はこのゆっくりありす。 元々野良ゆっくりであり、数々の飼いゆっくりをすっきり死させた末に御用となり、加工場に引き渡されたものである。 すっきりした対象はれいむ、まりさ、ぱちゅりーといった代表的な物から、 余り人里周辺では見られないみょん、ちぇん、更にはめーりんまで多岐に渡る、正に筋金入りのれいぱーだ。 その経緯から加工場でもあっさり処分されそうだったものを、わざわざ買い取って来た。 今回の実験にこれほど都合の良い個体は無いからだ。 「ゆぎぃぃぃぃぃっ、じじいはゆっくりしないではやくわだじをだぜ!だじだらどっどどじねぇぇぇぇぇぇっ!!」 「歯車良し、ゼンマイも問題無し……と後はこれを回して……」 何か喚いているありすを無視してありすを入れた箱の底に付いているゼンマイを回す。 この箱は加工場から買って来た特別製であり、今回の実験の肝とも言えるものだ。 その名も…… 「加工場謹製“揺れる箱”、たっぷり……じゃないな、ゆっくり味わって欲しい」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」 振動を加えられて見る見る内に発情していくありす。 箱がしっかりと作動するのを確認しながら僕は次の準備を始めた。 ……今ありすを閉じ込めている箱は、“揺れる箱”という透明な箱の派生商品だ。 箱の底にゼンマイ式の震動装置を内臓しており、本来は手で触れずに長時間の発情状態を維持させる為に使われるものである。 歯車をレバーで切り替えることによって震動も強いものから弱いものまで幅広く変化させることが可能だ。 現在の震動は中、通常の成体ゆっくりを発情させることが出来るレベルだ。 案の定、箱のありすは言語にならない叫びを発しながら箱に身体をこすりつけている。 箱の正面、ありすの顔がある面の下半分を開けてその前に皿を置き、精子餡を放出するのを待つ。 「んほぉぉぉぉぉすっきりぃぃぃぃぃぃっ!!んほぉぉぉぉぉぉぉっ」 びちゃびちゃと放たれた精子餡を注射器に掻き集めて入れ、間髪入れずまたすっきりしようとしているありすの顎の下、 ゆっくりたちの呼称でまむまむと呼ばれている辺りに突き刺してをそれを注入する。 通常通りありすに直接かけては植物型出産となり、今回の実験にはそぐわないことになってしまうため、 直接まむまむに突き刺して受精させることで胎内型出産にするためだ。 「んほぉぉ(ぶすっ)んぎぃぃぃぃぃいぃっずっ゛ぎりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ゛!?」 刺された痛みがダメ押しとなってそのまますっきりしているありすの額に蔓が生えてこないのを確認し、 オレンジジュースのペットボトルに繋がった管をありすの頬に突き刺して固定し、強制的に摂取させる。 「じじい゛どがいばなありずのぼっべだになにずるのぉぉぉぉぉぉぉぉっ゛!?」 何やら喚いてジュースを零しているが気にするほどの量では無さそうだ。 食欲溢れるゆっくりである以上、いずれは舐め取ると考えて実験の第一段階を終了する。 ======================================== 数日が経過した。 自家受精したありすはしばらく混乱していたが餌を与えることで落ち着いた。 その後は箱から出せ、すっきりしたいから相手をよこせ(これには私も驚愕した。れいぱーを極めるとにんっしんっ中でもすっきりしようとする欲求が生まれるのだろうか?)などのゆっくりらしい要求から、 胎にいる子供の為にもっと食事を用意しろと言ったり、子守唄らしきものを歌うなど自家受精したにも関わらず(ゆっくり的な)母性の発達も認められた。 ありすを置いてある部屋の隣にあるモニタールームで、断面を撮影して見ることの出来る “しーてぃー(最近山の方に越して来た神様の話を元に河童が作成したものを高い金を払って手に入れた)”を使って親ありすを見てみると 十分に食事を与えているためか、既に十分に赤ゆっくりは成長しているようだ。 ちなみに中にいるのは3匹、全てありす種だ。まぁ自家受精の1回目である以上は妥当だろう。 すぐにでも出産を始めるかもしれない、実験を第二段階へと移行する。 「ゆゆっ、おじさんおはよう。はやくとかいはなぶれっくふぁすとをもってきてね! べ、べつにたべたいわけじゃなry」 「君の出産が終わってからね」 ここ数日跳ねることのできない箱に閉じ込めている以外はオレンジジュースとカスタードクリーム(他のゆっくりのものでは実験に影響が出るかもしれないため一から作ったものだ) というゆっくりにとって贅沢な食事を与えているためか、ありすの反応はゆっくりにしては概ね好意的だ。 ……それを無視して箱の後ろについているレバーを切り替え、ゼンマイを回す。 途端に震え出す箱、だが中に入っているありすの顔は受精させた時とは違い、どこかもどかしげだ。 それもそうだろう。 “揺れる箱”の現在の震動は“成体ゆっくりが”発情するには弱すぎるからだ。 だがやがてその震動で産気づいたのかうんうん言い出すありす。 それを見届けてモニタールームへと移動する。 「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛」 「……出産頑張ってね」 まぁ、想定通りに行けば彼女が出産することはないのだが。 モニタールームに映るありすの断面は既に産道が開き、後は出てくるだけだ。 事実、胎内にいる赤ゆっくりたちは少しずつ外へ生まれようと産道を進んでいる……がその歩みが止まった。 それを確認した私はありすと赤ありすの会話を捉えるべく、隣に部屋に設置してある集音マイクを全力で作動させる。 「「「ゆっゆっゆっゆっゆっ」」」 「ゆ゛っ゛……どうぢだのあがぢゃんはやぐう゛まれでねぇぇぇぇぇぇ!!」 「しゅっきりちたくなってきたわ!」 「ときゃいはのありしゅはしゅっきりしにゃいとね!」 「おきゃーしゃんのなきゃきもちいいわしゅーりしゅーり」 「なにぢでるのぉぉぉぉぉ!はやぐうまれないどだめでじょぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 ……そう、与え続けている震動は成体ゆっくりを発情させるには不十分でも、子ゆっくりを発情させるには十分なものだった。 その上、中にいる赤ゆっくりは性欲の強いありす種なのだ。 もはや赤ゆっくりたちは生まれることよりすっきりーすることに夢中になり、必死で産道へと身体をこすりつけている。 一方親ありすとしては堪ったものではないだろう。 ただでさえ出産の痛みがある上に、今まですっきりーさせる側だった自分がすっきりーさせられる側なのだ。 更にすっきりー出来ればまだ良いものの、痛みゆえ中の赤ゆっくりがすっきりーしようとすっきりー出来ないであろうし、 産道の奥という普通であれば犯されるはずのない未知の場所を犯されているのだ。 恐らく相当なストレスを感じ、中のカスタードは相当に甘くなっているだろう。 「でろ゛ぉぉぉぉぉぉ!ゆっぐりじないではやぐでろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「うるちゃいね!ありしゅははいましゅっきりすりゅところにゃのよ!」 「すっきりさせてくれないおやなんてとかいはじゃにゃいわね!」 「こんなにべとべとにしてるのにでりょなんておきゃーしゃんはつんでりぇなにょねぇぇぇ!!」 「やめろ゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「「「んほぉぉぉぉぉぉっ、しゅっきりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」」」 「いや゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ、あがじゃんのごどもにんっしんっしぢゃっだあぁぁぁ!!!」 生まれ出てもいないのにすっきりーを体験した赤子、自分の子供の子供をにんっしんっして絶望する母親。 それらを無視してモニターを確認すると先ほどまで赤ありすたちがいた場所に少しずつカスタードが集まっていくのがわかる。 無事受胎成功のようだ……それは同時に産道にいた赤ありすたちの死も意味する。 「んふー、しゅっきりしちゃからおそとにでりゅね!」 「ありぇ、おしょとがみえにゃいよ?」 「ゆゆっ、しぇまきゅなってきちゃわ!」 新しく子供をにんっしんっした親ありすの餡体は産道をしばらくは不要なものとして産道となっていた膜を消す。 そして産道の中にいるモノ……すなわちすっきりーした赤ありすたちを異物と認識して消化していくことになる。 「「「やめでぇ゛ぇ゛ぇ゛づぶれぢゃう゛う゛う゛う゛!! だじゅげでおがあぢゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」」」 「おかあさんですっきりするこはとかいはなおかあさんのこどもじゃないわ! ゆっくりしんでえいようになってね!!」 「「「どう゛じでぞんなごどいう゛のぉ゛ぉ゛ぉ゛!? ゆぎゅっ!?」」」 そうして赤ありすたちは生まれることなく、親ありすのカスタードに潰されて消え去った。 親ありすは赤ありすたちを罵っていたが、やがて気絶したのかぐったりとして動かなくなった。 生まれてもいない我が子に犯され我が子の子供を孕むという事は百戦錬磨のれいぱーありすにとっても予想以上の精神的ダメージを齎したらしい。 親ありすが気絶している内に注射器でカスタードを注入し、オレンジジュースを補給しておく。 とりあえず第二段階は上手くいったようだ。 後は第三段階……異変が出るまで第二段階すなわち赤ゆっくりを孕ませ赤ゆっくりに母胎を犯させ孕ませる事を繰り返す……に移行する。 ======================================== あの後、親ありすは6回子供を孕み、そして6回犯され、6回生まれていない我が子を消化した。 2、3回目の頃は僕が親ありすに同情しているような発言を行ってメンタル面のフォローを行った結果、 数日で回復し、(赤ありすとの子供である事を忘れたのか)1回目のにんっしんっ時のような行動・発言を見せたが、 4、5回目の頃になると胎内にいる赤ゆっくりを憎み、罵るような発言を始め、何とか赤ゆっくりを殺そうとし始めた。 だが身動きの取れない箱の中でそんな事が出来るわけもなく、結局産気づいて犯されることが続く。 6、7回目の頃になると最早ぶつぶつとうわ言を繰り返すばかりで、余り反応しなくなった。 うわ言を詳しく聞いてみるとどうやら自分には異常な子しか作れないではないかという内容だった。 ……そんなありすはしかし死ねない。 こちらが定期的に補給するカスタードとオレンジジュースが彼女を無理やり生かすからだ。 そうして8回目、異変はついに起こった。 「しゅっきりちたいわ!」 「ときゃいはのありしゅはしゅっきりちないとね!」 「まりしゃもしゅっきりしゅりゅんだぜ!」 「なんでありずのながにまりざがいるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」 何時も通り産気づき、最早木偶として子供にすっきりー!されそうになっていたありすが絶叫した。 「8回目……遅いのか早いのかわからないな」 既に知っていた事ではあるがそれをモニタールームでしっかりと観察する僕。 “しーてぃー”にはしっかりと発情した2匹の赤ありすと、1匹の赤まりさが映っていた。 ……ゆっくりの“取り替え子”をご存知だろうか? ゆっくりは基本的には両親と同じ種類のものしか生まれない。 だがゆっくりの体内には違う種類の個体と交尾したことによる違う個体の因子が蓄積され、それは子供にも遺伝する。 それが極稀に何らかの条件が重なり、両親とは別の種が生まれるのだ、これを妖精の行う行動に準えて“取替え子”という。 僕の行っていた実験はその“取替え子”が発生する確率を人為的に引き上げる事だ。 その為に沢山のゆっくりとすっきりー!して内部に大量の因子を保有したありすを用意した。 そのありすとありすの子の近親交配を重ねたのは言わばその因子を補給・濃縮・攪拌して本来ありすが持つありす種を作る為の因子と混ぜ込む為だ。 そして遂に“取替え子”が発生した。 後は第四段階……更に交配を行い、違う種類の個体が発生することを確認する……だけだ。 「上手くいっていて欲しいのだがね……」 赤ゆっくりたちの嬌声と親ありすの絶叫を耳にしながら、僕は実験の成功を願った。 ======================================== 「そうして出来たのがこのゆっくりたち……ですか?」 「えぇ、そうですよ」 僕は加工場の一室で、眠らせた子ゆっくりたちを入れた箱を片手にあの時の職員……工場長と向かいあっていた。 結論から言えば実験は成功した。 れいむが生まれ、まりさが生まれ、ちぇんが、みょんが、ぱちゅりーが、めーりんが生まれた。 れいむとちぇんとぱちゅりーの精子餡でまりさ、みょん、めーりんが生まれたり、その逆が起こるなどと言ったことはよくあった。 興味深いのは過程を重ねる、すなわち因子が混ざっていく内にありす種が生まれる割合がどんどん減っていった事だ。 母体がありす種であるにも関わらず減っていった事、これはもしかしたありす種の因子は本来劣性である事を示しているのかもしれない。 その為にありす種は他の種よりも激しく発情し、他種を襲うのではないだろうか……最もありす種が生まれた子さえ犯し殺す以上、推論の域を今の所は出ていない。 「では彼らを交配させれば本来とは違う種類が生まれる、と」 「近親交配の元となったオリジナルかこのゆっくり同士が相手で無い限り、確証は有りませんけどね。 一応何匹か、何も施していない外部のゆっくりと交配させましたが生まれたうちの半分はそのゆっくりと同じ種類でしたし」 「ふむ……ではそのオリジナル……あのありすも欲しいですが、あれは今?」 「残念ながら死にました。ゆっくりといえど何十回ものにんっしんっは著しくその寿命を削りますから」 「それは残念ですな」 あの親ありすは死んだ。 すっきりー!させる側がすっきりー!させられる側に回った事、相手がすっきりー!しているのにすっきりー!出来ない事、 更には自分が異常な子しか作れないのではないかという考えが取替え子ばかり出来るようになった事でありすの中では真実となってしまい、 精神的に死んだ所に何十回もの出産と出産前に何度も赤子を摘出した事(今僕の隣にいるゆっくり達はそうやって生まれ出たものだ)が追い討ちをかけ、肉体的にも彼女を死に至らしめた。 最期の瞬間まで親ありすは自分と自分の子を呪い、そして死んだ。 その姿は昔の姿など到底連想することが出来ないものだった……なお、その餡は一口舐めて見たが死ぬかと思う程甘かった。 「しかしあのありすの子供ともなると、ある程度調教するにも手間がかかりそうですな」 「あぁ、それはご心配なく。一応ある程度の躾は完了していますし何より……」 「何より?」 「この子たちは親の胎内で親の怨嗟を常に受け続けて育ち、そして生まれてきましたから。 誰かに捨てられることを何よりも恐れているのか従順なんですよ。 今日ここに来る前にしっかり言い含めておきましたから、余り手間もかからないと思いますよ」 「ふむ、それはありがたい。では買取金額は研究結果の守秘義務を含めて……これぐらいで」 「……わかりました、ではそれで」 「商談成立ですな。今後ともご贔屓に」 「はい、今後ともよろしくお願いします」 「そういえば」 子ゆっくりたちを引き渡し、部屋の外に出ようとすると工場長が声をかけてきた。 「“取り替え子”は幸運をもたらすと聞きますが、この子たちももたらすのでしょうかね?」 「さぁ……少なくとも僕はもたらすとは思えませんが。 奇跡は自然に起こってこそ奇跡であって、人為的に起こされた奇跡は奇跡とは呼べないでしょう 少なくても僕にはそんな幸運は舞い込んで来ていませんし」 「それもそうですな。引き止めて申し訳ない」 「いえいえ。では失礼します」 数日後、加工場から“取替え子ができるゆっくり”が発売され、虐待お兄さんから愛でお兄さんまで幅広いニーズを獲得したという。 だがもう僕には関係のない話だ。 さぁ、次はどんな実験をしようか? ~終わり。読んでくれてありがとうございました~ このSSに感想を付ける
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60スレ目の 885と「ゆっくりチェンジリング」を見て衝動的に書いてみた。お二方には勝手に引用して申し訳ありません。 また、60スレ目 898や 904の台詞を一部引用させて頂きました。本当に申し訳ありません。 無理矢理な解釈有り 非常に読みにくい 性表現有り。というか書いてる自分の寿命がストレスでマッハ。 それでも宜しければ下へどうぞ。 ======================================== 「ごちそうさまー!!! しんスレでもありすをすっきりさせてね!!!」 目の前には赤ゆっくりを無理やりすっきりさせられ泣き叫ぶゆっくりまりさと 意味不明の言葉を吐きつつむかつく笑顔を浮かべてゲラゲラ笑っているゆっくりありす、 そして物言わぬ黒い塊になった赤ゆっくりたちがいる。 「本当にこんなものよろしいので?」 「えぇ、今回行う実験には性欲が強いありす種の方が望ましいですので」 「そうですか。ではこれとあの箱の値段含めて……コレくらいで」 「……赤ゆっくりの分も含めてもらって構いませんけど?」 「お得意様値段という事でサービスしておきましょう、私も実験の結果は気になりますからな」 「……ではお言葉に甘えて」 数分後、僕はありすを何やら下に仕掛けが施された透明な箱に詰めて加工場から出る。 後ろからは子を失ったまりさの悲鳴だけが響き続けていた。 『ゆっくり実験~ありすにんっしんっ出産(未満)地獄~』 「おにいさん、ここはありすのとかいはなゆっくりぷれいすよ!さっさとだしてね!」 「……そこが君のゆっくりプレイスとやらなら出なくて良いのでは?」 目の前の饅頭の矛盾した物言いに思わず突っ込んでしまった。 今回の実験対象はこのゆっくりありす。 元々野良ゆっくりであり、数々の飼いゆっくりをすっきり死させた末に御用となり、加工場に引き渡されたものである。 すっきりした対象はれいむ、まりさ、ぱちゅりーといった代表的な物から、 余り人里周辺では見られないみょん、ちぇん、更にはめーりんまで多岐に渡る、正に筋金入りのれいぱーだ。 その経緯から加工場でもあっさり処分されそうだったものを、わざわざ買い取って来た。 今回の実験にこれほど都合の良い個体は無いからだ。 「ゆぎぃぃぃぃぃっ、じじいはゆっくりしないではやくわだじをだぜ!だじだらどっどどじねぇぇぇぇぇぇっ!!」 「歯車良し、ゼンマイも問題無し……と後はこれを回して……」 何か喚いているありすを無視してありすを入れた箱の底に付いているゼンマイを回す。 この箱は加工場から買って来た特別製であり、今回の実験の肝とも言えるものだ。 その名も…… 「加工場謹製“揺れる箱”、たっぷり……じゃないな、ゆっくり味わって欲しい」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」 振動を加えられて見る見る内に発情していくありす。 箱がしっかりと作動するのを確認しながら僕は次の準備を始めた。 ……今ありすを閉じ込めている箱は、“揺れる箱”という透明な箱の派生商品だ。 箱の底にゼンマイ式の震動装置を内臓しており、本来は手で触れずに長時間の発情状態を維持させる為に使われるものである。 歯車をレバーで切り替えることによって震動も強いものから弱いものまで幅広く変化させることが可能だ。 現在の震動は中、通常の成体ゆっくりを発情させることが出来るレベルだ。 案の定、箱のありすは言語にならない叫びを発しながら箱に身体をこすりつけている。 箱の正面、ありすの顔がある面の下半分を開けてその前に皿を置き、精子餡を放出するのを待つ。 「んほぉぉぉぉぉすっきりぃぃぃぃぃぃっ!!んほぉぉぉぉぉぉぉっ」 びちゃびちゃと放たれた精子餡を注射器に掻き集めて入れ、間髪入れずまたすっきりしようとしているありすの顎の下、 ゆっくりたちの呼称でまむまむと呼ばれている辺りに突き刺してをそれを注入する。 通常通りありすに直接かけては植物型出産となり、今回の実験にはそぐわないことになってしまうため、 直接まむまむに突き刺して受精させることで胎内型出産にするためだ。 「んほぉぉ(ぶすっ)んぎぃぃぃぃぃいぃっずっ゛ぎりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ゛!?」 刺された痛みがダメ押しとなってそのまますっきりしているありすの額に蔓が生えてこないのを確認し、 オレンジジュースのペットボトルに繋がった管をありすの頬に突き刺して固定し、強制的に摂取させる。 「じじい゛どがいばなありずのぼっべだになにずるのぉぉぉぉぉぉぉぉっ゛!?」 何やら喚いてジュースを零しているが気にするほどの量では無さそうだ。 食欲溢れるゆっくりである以上、いずれは舐め取ると考えて実験の第一段階を終了する。 ======================================== 数日が経過した。 自家受精したありすはしばらく混乱していたが餌を与えることで落ち着いた。 その後は箱から出せ、すっきりしたいから相手をよこせ(これには私も驚愕した。れいぱーを極めるとにんっしんっ中でもすっきりしようとする欲求が生まれるのだろうか?)などのゆっくりらしい要求から、 胎にいる子供の為にもっと食事を用意しろと言ったり、子守唄らしきものを歌うなど自家受精したにも関わらず(ゆっくり的な)母性の発達も認められた。 ありすを置いてある部屋の隣にあるモニタールームで、断面を撮影して見ることの出来る “しーてぃー(最近山の方に越して来た神様の話を元に河童が作成したものを高い金を払って手に入れた)”を使って親ありすを見てみると 十分に食事を与えているためか、既に十分に赤ゆっくりは成長しているようだ。 ちなみに中にいるのは3匹、全てありす種だ。まぁ自家受精の1回目である以上は妥当だろう。 すぐにでも出産を始めるかもしれない、実験を第二段階へと移行する。 「ゆゆっ、おじさんおはよう。はやくとかいはなぶれっくふぁすとをもってきてね! べ、べつにたべたいわけじゃなry」 「君の出産が終わってからね」 ここ数日跳ねることのできない箱に閉じ込めている以外はオレンジジュースとカスタードクリーム(他のゆっくりのものでは実験に影響が出るかもしれないため一から作ったものだ) というゆっくりにとって贅沢な食事を与えているためか、ありすの反応はゆっくりにしては概ね好意的だ。 ……それを無視して箱の後ろについているレバーを切り替え、ゼンマイを回す。 途端に震え出す箱、だが中に入っているありすの顔は受精させた時とは違い、どこかもどかしげだ。 それもそうだろう。 “揺れる箱”の現在の震動は“成体ゆっくりが”発情するには弱すぎるからだ。 だがやがてその震動で産気づいたのかうんうん言い出すありす。 それを見届けてモニタールームへと移動する。 「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛」 「……出産頑張ってね」 まぁ、想定通りに行けば彼女が出産することはないのだが。 モニタールームに映るありすの断面は既に産道が開き、後は出てくるだけだ。 事実、胎内にいる赤ゆっくりたちは少しずつ外へ生まれようと産道を進んでいる……がその歩みが止まった。 それを確認した私はありすと赤ありすの会話を捉えるべく、隣に部屋に設置してある集音マイクを全力で作動させる。 「「「ゆっゆっゆっゆっゆっ」」」 「ゆ゛っ゛……どうぢだのあがぢゃんはやぐう゛まれでねぇぇぇぇぇぇ!!」 「しゅっきりちたくなってきたわ!」 「ときゃいはのありしゅはしゅっきりしにゃいとね!」 「おきゃーしゃんのなきゃきもちいいわしゅーりしゅーり」 「なにぢでるのぉぉぉぉぉ!はやぐうまれないどだめでじょぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 ……そう、与え続けている震動は成体ゆっくりを発情させるには不十分でも、子ゆっくりを発情させるには十分なものだった。 その上、中にいる赤ゆっくりは性欲の強いありす種なのだ。 もはや赤ゆっくりたちは生まれることよりすっきりーすることに夢中になり、必死で産道へと身体をこすりつけている。 一方親ありすとしては堪ったものではないだろう。 ただでさえ出産の痛みがある上に、今まですっきりーさせる側だった自分がすっきりーさせられる側なのだ。 更にすっきりー出来ればまだ良いものの、痛みゆえ中の赤ゆっくりがすっきりーしようとすっきりー出来ないであろうし、 産道の奥という普通であれば犯されるはずのない未知の場所を犯されているのだ。 恐らく相当なストレスを感じ、中のカスタードは相当に甘くなっているだろう。 「でろ゛ぉぉぉぉぉぉ!ゆっぐりじないではやぐでろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「うるちゃいね!ありしゅははいましゅっきりすりゅところにゃのよ!」 「すっきりさせてくれないおやなんてとかいはじゃにゃいわね!」 「こんなにべとべとにしてるのにでりょなんておきゃーしゃんはつんでりぇなにょねぇぇぇ!!」 「やめろ゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「「「んほぉぉぉぉぉぉっ、しゅっきりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」」」 「いや゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ、あがじゃんのごどもにんっしんっしぢゃっだあぁぁぁ!!!」 生まれ出てもいないのにすっきりーを体験した赤子、自分の子供の子供をにんっしんっして絶望する母親。 それらを無視してモニターを確認すると先ほどまで赤ありすたちがいた場所に少しずつカスタードが集まっていくのがわかる。 無事受胎成功のようだ……それは同時に産道にいた赤ありすたちの死も意味する。 「んふー、しゅっきりしちゃからおそとにでりゅね!」 「ありぇ、おしょとがみえにゃいよ?」 「ゆゆっ、しぇまきゅなってきちゃわ!」 新しく子供をにんっしんっした親ありすの餡体は産道をしばらくは不要なものとして産道となっていた膜を消す。 そして産道の中にいるモノ……すなわちすっきりーした赤ありすたちを異物と認識して消化していくことになる。 「「「やめでぇ゛ぇ゛ぇ゛づぶれぢゃう゛う゛う゛う゛!! だじゅげでおがあぢゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」」」 「おかあさんですっきりするこはとかいはなおかあさんのこどもじゃないわ! ゆっくりしんでえいようになってね!!」 「「「どう゛じでぞんなごどいう゛のぉ゛ぉ゛ぉ゛!? ゆぎゅっ!?」」」 そうして赤ありすたちは生まれることなく、親ありすのカスタードに潰されて消え去った。 親ありすは赤ありすたちを罵っていたが、やがて気絶したのかぐったりとして動かなくなった。 生まれてもいない我が子に犯され我が子の子供を孕むという事は百戦錬磨のれいぱーありすにとっても予想以上の精神的ダメージを齎したらしい。 親ありすが気絶している内に注射器でカスタードを注入し、オレンジジュースを補給しておく。 とりあえず第二段階は上手くいったようだ。 後は第三段階……異変が出るまで第二段階すなわち赤ゆっくりを孕ませ赤ゆっくりに母胎を犯させ孕ませる事を繰り返す……に移行する。 ======================================== あの後、親ありすは6回子供を孕み、そして6回犯され、6回生まれていない我が子を消化した。 2、3回目の頃は僕が親ありすに同情しているような発言を行ってメンタル面のフォローを行った結果、 数日で回復し、(赤ありすとの子供である事を忘れたのか)1回目のにんっしんっ時のような行動・発言を見せたが、 4、5回目の頃になると胎内にいる赤ゆっくりを憎み、罵るような発言を始め、何とか赤ゆっくりを殺そうとし始めた。 だが身動きの取れない箱の中でそんな事が出来るわけもなく、結局産気づいて犯されることが続く。 6、7回目の頃になると最早ぶつぶつとうわ言を繰り返すばかりで、余り反応しなくなった。 うわ言を詳しく聞いてみるとどうやら自分には異常な子しか作れないではないかという内容だった。 ……そんなありすはしかし死ねない。 こちらが定期的に補給するカスタードとオレンジジュースが彼女を無理やり生かすからだ。 そうして8回目、異変はついに起こった。 「しゅっきりちたいわ!」 「ときゃいはのありしゅはしゅっきりちないとね!」 「まりしゃもしゅっきりしゅりゅんだぜ!」 「なんでありずのながにまりざがいるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」 何時も通り産気づき、最早木偶として子供にすっきりー!されそうになっていたありすが絶叫した。 「8回目……遅いのか早いのかわからないな」 既に知っていた事ではあるがそれをモニタールームでしっかりと観察する僕。 “しーてぃー”にはしっかりと発情した2匹の赤ありすと、1匹の赤まりさが映っていた。 ……ゆっくりの“取り替え子”をご存知だろうか? ゆっくりは基本的には両親と同じ種類のものしか生まれない。 だがゆっくりの体内には違う種類の個体と交尾したことによる違う個体の因子が蓄積され、それは子供にも遺伝する。 それが極稀に何らかの条件が重なり、両親とは別の種が生まれるのだ、これを妖精の行う行動に準えて“取替え子”という。 僕の行っていた実験はその“取替え子”が発生する確率を人為的に引き上げる事だ。 その為に沢山のゆっくりとすっきりー!して内部に大量の因子を保有したありすを用意した。 そのありすとありすの子の近親交配を重ねたのは言わばその因子を補給・濃縮・攪拌して本来ありすが持つありす種を作る為の因子と混ぜ込む為だ。 そして遂に“取替え子”が発生した。 後は第四段階……更に交配を行い、違う種類の個体が発生することを確認する……だけだ。 「上手くいっていて欲しいのだがね……」 赤ゆっくりたちの嬌声と親ありすの絶叫を耳にしながら、僕は実験の成功を願った。 ======================================== 「そうして出来たのがこのゆっくりたち……ですか?」 「えぇ、そうですよ」 僕は加工場の一室で、眠らせた子ゆっくりたちを入れた箱を片手にあの時の職員……工場長と向かいあっていた。 結論から言えば実験は成功した。 れいむが生まれ、まりさが生まれ、ちぇんが、みょんが、ぱちゅりーが、めーりんが生まれた。 れいむとちぇんとぱちゅりーの精子餡でまりさ、みょん、めーりんが生まれたり、その逆が起こるなどと言ったことはよくあった。 興味深いのは過程を重ねる、すなわち因子が混ざっていく内にありす種が生まれる割合がどんどん減っていった事だ。 母体がありす種であるにも関わらず減っていった事、これはもしかしたありす種の因子は本来劣性である事を示しているのかもしれない。 その為にありす種は他の種よりも激しく発情し、他種を襲うのではないだろうか……最もありす種が生まれた子さえ犯し殺す以上、推論の域を今の所は出ていない。 「では彼らを交配させれば本来とは違う種類が生まれる、と」 「近親交配の元となったオリジナルかこのゆっくり同士が相手で無い限り、確証は有りませんけどね。 一応何匹か、何も施していない外部のゆっくりと交配させましたが生まれたうちの半分はそのゆっくりと同じ種類でしたし」 「ふむ……ではそのオリジナル……あのありすも欲しいですが、あれは今?」 「残念ながら死にました。ゆっくりといえど何十回ものにんっしんっは著しくその寿命を削りますから」 「それは残念ですな」 あの親ありすは死んだ。 すっきりー!させる側がすっきりー!させられる側に回った事、相手がすっきりー!しているのにすっきりー!出来ない事、 更には自分が異常な子しか作れないのではないかという考えが取替え子ばかり出来るようになった事でありすの中では真実となってしまい、 精神的に死んだ所に何十回もの出産と出産前に何度も赤子を摘出した事(今僕の隣にいるゆっくり達はそうやって生まれ出たものだ)が追い討ちをかけ、肉体的にも彼女を死に至らしめた。 最期の瞬間まで親ありすは自分と自分の子を呪い、そして死んだ。 その姿は昔の姿など到底連想することが出来ないものだった……なお、その餡は一口舐めて見たが死ぬかと思う程甘かった。 「しかしあのありすの子供ともなると、ある程度調教するにも手間がかかりそうですな」 「あぁ、それはご心配なく。一応ある程度の躾は完了していますし何より……」 「何より?」 「この子たちは親の胎内で親の怨嗟を常に受け続けて育ち、そして生まれてきましたから。 誰かに捨てられることを何よりも恐れているのか従順なんですよ。 今日ここに来る前にしっかり言い含めておきましたから、余り手間もかからないと思いますよ」 「ふむ、それはありがたい。では買取金額は研究結果の守秘義務を含めて……これぐらいで」 「……わかりました、ではそれで」 「商談成立ですな。今後ともご贔屓に」 「はい、今後ともよろしくお願いします」 「そういえば」 子ゆっくりたちを引き渡し、部屋の外に出ようとすると工場長が声をかけてきた。 「“取り替え子”は幸運をもたらすと聞きますが、この子たちももたらすのでしょうかね?」 「さぁ……少なくとも僕はもたらすとは思えませんが。 奇跡は自然に起こってこそ奇跡であって、人為的に起こされた奇跡は奇跡とは呼べないでしょう 少なくても僕にはそんな幸運は舞い込んで来ていませんし」 「それもそうですな。引き止めて申し訳ない」 「いえいえ。では失礼します」 数日後、加工場から“取替え子ができるゆっくり”が発売され、虐待お兄さんから愛でお兄さんまで幅広いニーズを獲得したという。 だがもう僕には関係のない話だ。 さぁ、次はどんな実験をしようか? ~終わり。読んでくれてありがとうございました~ このSSに感想を付ける