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DQⅤ以降 Ⅴ以降における共通のメッセージ。 敵からの通常攻撃(打撃)を避けたり、逆に敵に避けられた場合に表示される。 打撃が当たってもダメージが0だった場合、あるいは自分から攻撃を外した場合は 「◯◯◯◯はダメージをうけない!/あたえられない!」となる。 Ⅳ以前は味方・敵でメッセージに区別があり、敵に避けられた場合は「◯◯◯◯はすばやく身をかわした!」である。 少年ヤンガスでもメッセージは同じだが、ヤンガスは盾で受けているのにこのメッセージが出るので矛盾を感じる。
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登録日:2023/03/16 (木) 18 57 18 更新日:2024/02/27 Tue 17 19 26NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 DQ みかわしの服 ドラクエ ドラクエアイテム項目 ドラゴンクエスト ロトの服 ローブ 当たらなければどうということはない 意外に頑丈 魔法の衣服 スライムの こうげき! ピロリッ ○○○○は ひらりと みをかわした! みかわしの服とはⅡで初登場して以降ドラゴンクエストシリーズ常連である体防具である。 ●目次 □概要 □ナンバリングタイトル □ドラゴンクエストビルダーズシリーズ □概要 敵の攻撃から身をかわし易くなる特殊効果を持つ服。その事から「身かわし」という名がついたものと思われる。美川氏の服ではない。 外見は足下をやや短くした緑色のフード付きの魔法のローブといった感じ。動きやすそうな服には見えないが、服にかけられた魔法の効果で通常より敵からの攻撃が当たりづらくなる。。DQ7では「裏地に回避力を高めるルーンが織り込んである」、DQ8では「装備者の反射神経を鋭くする魔法の力を秘めている」、DQ10では滑りやすい【みかわしそう】を素材としているという理由づけがされている。 8までのナンバリングでは最低でも回避が1/8以上になり、それとは別の回避手段(バトルマスターの打ち払い防御など)との併用が可能。 また、初期ナンバリングではすばやさと身の守りが直結していた影響からか防御力もなかなかあり、大体20~35と鎖帷子をしのぐどころか下手をするとはがねの鎧を軽く上回る数値を誇ることも。 軽い鎧すら装備できない魔術師系や武闘家系のキャラにとっては、序盤の服(布の服や旅人の服等)からようやくランクアップできるまともな防具となる。アイテムの種類が少ない初期作品では最終装備候補となる事すらある。ⅡとⅢでは敵モンスターの物理攻撃を引き受けるタンク役の前衛用装備としてもなかなか有用。 D Dで近いポジションのアイテムをあげるとすればディスプレイサー・クロークだろうか。但しあちらが光の屈折で相手の視線から自分の位置をごまかす(*1)のに対し、こちらは素早さを上げる事で回避しやすくなるという事になっている。 余談だが、都合のいい結果を引き起こすTAS動画ではあらゆる体装備を差し置いて最終装備になる事が多い。特に3ではED中で勇者が使っていた武具が後のロト装備になったという文からそれに準えて『ロトの服』と云われることがある。 □ナンバリングタイトル ローブという概念がなかった初代のみ未登場。 Ⅱ~Ⅲ、Ⅺといったロトシリーズでは全員装備が可能。それ以外では重装キャラは不可能という傾向にある。 DQⅡ 初登場。守備力はFC版のみ20でSFC版以降は35。回避率は1/8。全員が装備できる。 ルプカナ・ラダトーム・デルコンダルで1100G(スマホ版では1800G)で購入できる。 サマルトリアの王子としては大陸を渡って以降長らく酷使してきたであろうくさりかたびら、そしてムーンブルクの王女としては初期装備であるあまりに貧弱な布の服にかわる初めてのまともな防具として登場。それほど高くないのでローレシアの王子も回避目当てではがねの鎧から新調してもいいだろう。 更にはサマルトリアの王子がまほうの鎧を手に入れた後も、クライマックスでは物理一辺倒なアトラスやシドー、マホトーンが効く可能性のあるハーゴンなど、呪文耐性よりも回避の方が活きるシチュが多いため、盾が装備できない王女に水の羽衣を装備させ、サマルはまほうの鎧とみがわしの服を使い分ける(*2)という感じで最後までお世話になる。 SFC版以降では上記の通り守備力が上がり、サマルトリアの王子の最終装備候補としての有用性も高まった。 スマホ版では価格が1800Gに上がってしまったが、これでも回避ボーナス抜きでも鋼の鎧を上回るコスパを誇る。 DQⅢ 守備力はFC版は20・それ以外は23。回避率はFC版は1/5、それ以外は1/8。全員装備可能。 ノアニールのエルフの呪いを解放後に購入可能。またSFC版ではアッサラームとイシスでは販売されていない。 FC版ではアリアハン以来更新が滞っていた武闘家や魔法使いの待望の次世代防具として登場。ピラミッドのわらいぶくろ狩りでわりと金策しやすいので、前の街で鎖帷子に着替えた僧侶や商人等も改めてこちらに着替えるのもあり。 またダーマ神殿で転職した際も、どの職業でも使い回しが利くという利点もある。 更に男の武闘家の場合は、守備力最高の武闘着もみかわしの服とそれほど差がないため、特殊能力付きのこちらが最終候補にもなり得る。魔法使いも水の羽衣がアレフガルドで購入できる様になるまで長い間お世話になる。 一方、この作品は中盤以降呪文攻撃を多用する敵が増えるので、そこそこ重装備できる勇者・戦士・僧侶・賢者は魔法の鎧で防御力と呪文耐性を上げた方がいいだろう。 SFC晩以降は大量に新規装備が追加されたため、ハーレムパーティとか百合パーティーだと活躍期間が狭められてしまう。とくにテドン辺りで買えて呪文ダメージを3/4に軽減できるマジカルスカートの陰に隠れてしまいがち。(*3)まぁ、それらが手に入るまでのつなぎの防具としてはなかなか使える。 男性パーティーなら武闘家・魔法使い・盗賊用の防具として長く使える。但し武闘家には上位防具も追加されたため、最終候補とはならなくなった。 DQⅣ 守備力28、回避率1/6。価格3000G。 アリーナ・ブライ・マーニャが装備可能。NPCのパノンもコレを装備している。 ロトシリーズとはうって変わって軽装のキャラのみ使用可能。 三人とも盾が碌に装備できないため、2割弱の回避率はありがたい。ブライとマーニャはみずのはごろもが購入できるようになればそちらに着替えるだろうが、FC版のアリーナは他の上位防具が「守備力が若干高いだけのセクハラ装備ピンクのレオタード」か「呪文反射能力が癖がありすぎる光のドレス(*4)」なので、特殊効果の有用性を考慮して最終候補になり得る。 リメイクでは呪文ダメージを軽減できるマジカルスカートと耐性が抜群な天使のレオタードが加わった。マジカルスカートと比べた場合呪文耐性と回避強化のどちらが有効かは状況にもよるが、天使のレオタードが耐性も守備力も申し分ないので最終装備候補としてはやや辛くなった。 DQⅤ 守備力28、回避率1/6。価格3000G。 ビアンカ・フローラ・娘・一部仲間モンスターが使用可能。フローラの初期装備でもある。 フローラは程なくして水の羽衣が父ルドマンから贈られるし、ビアンカも再会前にやすらぎのローブが手に入る(*5)。そして娘は最初からやすらぎのローブを所持しているため、妻や娘用の装備としてはあまり日の目を見ない。 しかしながら、仲間モンスター制を導入した今作ではイエッタやガンドフ、メッキーにクックルといった中盤に仲間になるモンスターの装備としてはなかなか優秀。新規購入も検討していいだろう。 SFC版ではある裏技のキーアイテムの一つでもある。 DQⅥ 守備力28。回避率はSFC版では1/4、それ以外は1/6。かっこよさ11。価格3000G。 ミレーユ・チャモロ・バーバラ・一部仲間モンスターが装備可能。 一品ものの精霊の鎧をまわしてもらえなかった場合のこの三名の中盤の要ともいえる防具。チャモロが合流した直後のムドー島はおどるほうせきが出現するので、そこで稼いで破邪の剣と共にそろえるのもあり。 チャモロには同時期にはがねの鎧がありミレーユやバーバラもムドー撃破後に銀のむねあてがあるが、たかだか1~2点程度のダメージ軽減を20%前後もある回避力と引き換えにするのは割に合わない。しばらくの間カジノの景品彼らに有用な装備がない事も相まって、フォーン城で炎系呪文ダメージを減らせる魔導士のローブが購入できるようになるまでお世話になるだろう。 また、戦士と武闘家の上級職であるバトルマスターには打ち払いという回避パッシブスキルがあるため、バトルマスターの最高ランクだとこれと組み合わせることにより三回に一回は回避できるようになる。そのため物理一辺倒なボス相手にはかなり後でも意外に有用。 DQⅦ 守備力28、かっこよさ11、回避率1/6。価格3000G。 マリベル・ガボ・メルビンが装備可能。 長らく鎧に恵まれなかったマリベルとガボにとっては待望の体部位防具。難関である過去のダーマ神殿に挑む前に、新規購入するなり旅の宿でのラッキーパネルで手に入れるなりで調達しておきたい。 現代の旅の宿では強力な呪文軽減効果を持つ魔法の法衣が手に入るが、物理攻撃主体のボスも結構いるので売らずに使い分けるのもあり。メルビンも状況によっては装備する可能性はある。 DQⅧ 守備力29、みかわし率は1/8。価格3000G。 ゼシカ・ククール・ゲルダ・モリーが装備可能。 入手が船を手に入れてからとかなり遅め。程なくして魔法の法衣が手に入ってしまうので今作では活躍期間は短い。 錬金素材としてはそれなりに優秀。 DQⅨ 守備力13、おしゃれ15、価格1000G。 それまでは金属製の鎧並みにあった守備力が、くさりかたびら並…というか他作品の皮の鎧並に落ちてしまった。 また、回避率の上昇も3%と往年に比べてかなり落ちている。 錬金により上位版の「かくれみの服」を作れるが、こちらも回避率上昇4%と往年の様な回避率は備わっていない。 DQⅩオフライン 装備部位の変化に合わせ「みかわしの服上」「みかわしの服下」と上下に分かれている。 また、攻撃魔力が上がるなど後衛装備っぽい仕様となった。 回避率の上昇は上下それぞれ1%ずつと更に微妙に…。 DQⅪ 基本守備力29。 ロトシリーズの最古の作品ということもあってか全員が装備可能。 マルティナの初期装備でもある。但し往年ほどの回避率は見込めずいまいち使いづらいかも。 □ドラゴンクエストビルダーズシリーズ 移動力が上がることで回避率アップを表現している。 追記・修正は三着購入してお揃いにしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] この手の項目…ドラクエ大辞典と被らないように書くの大変じゃない? -- 名無しさん (2023-03-16 18 59 55) ↑工夫として、大辞典には表記してない特徴を見いだすよう心がけております。(この項目だとロトシリーズなら装備が多い、ディスプレイサークロークとの比較) -- 名無しさん (2023-03-16 19 14 15) はがねのつるぎの方でも指摘されてるけど、あえてゲームで使わない表記を使うのはやめた方がいいと思う。この項目なら、「みかわしのふく」の方が一般的なわけだし。 -- 名無しさん (2023-03-16 19 21 56) はやぶさの剣とか奇跡の剣というパターンもあるし、はがねのつるぎと違って他ゲームではあまり見ない表記だからいけるかなとも思ったんですが・・・ -- 名無しさん (2023-03-16 19 30 53) ダメではないけどゲーム準拠で「みかわしのふく」のほうがいいかもなぁと思います -- 名無しさん (2023-03-16 20 09 56) こう来たか。でもゲームじゃあんまり回避した覚えが無いんだよなぁ -- 名無しさん (2023-03-16 20 26 52) ゲームだと「みかわしの服」と「みかわしのふく」両方あるし… -- 名無しさん (2023-03-16 20 44 18) どうのつるぎぐらいなら序盤装備だからいいけど、冒頭のセリフは中盤装備のこれには必要ないような -- 名無しさん (2023-03-16 22 11 39) どこかは忘れたけど、何かの4コマ漫画で美川氏の服って見たことがある -- 名無しさん (2023-03-16 22 27 51) メタルスライムと関わりがあったような? -- 名無しさん (2023-03-16 23 03 52) 美川氏の服…? -- 名無しさん (2023-03-16 23 32 50) 満員電車みたいなぎゅうぎゅう詰めのとこで全員が着てたらどうなるんだろう -- 名無しさん (2023-03-17 01 37 38) ↑3 モンスター物語であの回避率の素になったって話だね。 -- 名無しさん (2023-03-17 01 41 51) ダンシングメイルなんて物も有ったのう -- 名無しさん (2023-03-17 17 04 00) この手の装備がないといかにも鈍重な攻撃もほぼ避けられない主人公たちさぁ -- 名無しさん (2023-03-17 18 20 49) 闇の衣やダンシングメイルといった、同じように回避率の上がる装備も掲載してもいいかもね。細かく解説はせずに簡単な記述になるだろうけど -- 名無しさん (2023-03-17 19 04 33) ↑2 一撃食らったら潰されそうなギガンテスの攻撃食らっても死なないような超人たちだから避ける必要性を感じていないのでは? だからこそ身かわし装備の特異性が際立つ -- 名無しさん (2023-03-18 15 00 40) せっかくだからひとしこのみにも触れて良いんじゃないかな? -- 名無しさん (2023-03-20 07 48 25)
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[部分編集] 作品データ タイトル 妹様の退屈しのぎ 作者 不明 ダウンロード Axfc 制作ツール RPGツクールVX ジャンル RPG 操作可能キャラ フランドール 難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 30分前後 概要 フラン一人で進むお手軽なRPG。 ボリュームも少なめなものの、難易度が低いと言う訳でもなく ちゃんと回復しつつ技を選ぶ必要もあり。 ちょっとした退屈しのぎをしたい人におすすめ。 あらすじ 地下室で退屈に過ごすフランドール。 妹らしく「アイツ」に遊んでもらう事にした ▲ページ上部へジャンプ
https://w.atwiki.jp/dqmw/pages/134.html
身かわしの園 目次 -目次 身かわしの園基礎データ 場所データ場所アイテム 討伐クエスト 捕獲クエスト 奇襲モンスター一覧 基礎データ エリア 回想の草原 場所 身かわしの園 分類 一般 難しさ ★×6 天候 - 説明 みかわしそうが採れる園に~ INFO - 場所データ 場所アイテム 入手素材1 みかわしそう 入手素材2 - 入手素材3 - 追加報酬 - 討伐クエスト クエスト名 ヒント ドロップ モンスター名 おばけかれき討伐 賢さ - おばけかれき - - クエスト名 ヒント ドロップ モンスター名 ○○討伐 - - - - - 捕獲クエスト クエスト名 ヒント ドロップ モンスター名 ○○捕獲 - - - ○○捕獲 - - - 奇襲モンスター一覧 奇襲モンスター ヒント ドロップ モンスター名 ○○ - - - - - 奇襲モンスター ヒント ドロップ モンスター名 ○○ - - - - -
https://w.atwiki.jp/kitsch/pages/57.html
何かニュースは 今日の献立 退屈しのぎに カードゲームを 娘を亡くした皇后陛下 何も食べられず 痩せてしまった かわいそう ダイエットの やりすぎだろ 早く世継ぎに 恵まれなくては 皇太后とそりが合わず 嫁と姑 大戦争 皇室ニュースにはうんざり 退屈しのぎにぴったり 始めまして ツェップスです 手紙をありがとう 我らは同志 オーストリーに 味方がいる 心強いかぎり カフェを一杯 どんな時でも 油断は禁物 あなたの新聞 読んでいますよ ハンガリーとチェコスロバキア ドナウ諸国の独立を 眠れる市民を起こして 帝国政府を倒そう 今日はビッグニュースがあるぞ 皇后が男子を出産 皇太子の名はルドルフ 姑のゾフィーが 連れて帰ったよ かわいそうな 皇太子ルドルフ ウィーンのカフェにゃ いろんな人が 集まってきている どこかで一度 会った筈の人にも 再会できるよ 皇室ニュースにはうんざり 退屈しのぎにぴったり 眠れる市民を起こして 帝国政府を倒そう (繰り返し) -
https://w.atwiki.jp/hebiquest/pages/894.html
アイテム名 画像 値段 効果 みかわしの鎧 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (みかわしの鎧.png) ¥1000 HP5、常に回避能力が付く この回避鎧のみ、闇市でも闇市EXでも売ってない 全ての回避鎧に共通することであるが、途中で良く手に入る回避をクイックと同等に使えるのも大きい。 欠点は、ラーニングの機会が皆無と言ってもいいこと。その分、最初の持ち込みの魔法は多めにしておきたい。 よって、いつでも魔法を生産する武器との相性は特によい。 ちなみに、現在バグで、天空ソードと、空のマントを使うと、常時回避が消えてしまうので注意。 スーパー化や回避等は普通に使える。 入手方法 宝箱 偽商人 初期状態の鎧売り場にない鎧の一覧 名称 体力 値段 常時回避 クールビズ HP2 ¥ 10 ○ 軽量鎧 HP3 ¥ 100 ○ 武道の鎧 HP4 ¥ 500 ○ みかわしの鎧 HP5 ¥ 1000 ○ ダンボールの鎧 HP11 ¥ 100 × ポリバケツの鎧 HP19 ¥ 900 × 選択肢 投票 よく使う! (0) 普通 (0) あまり使わない (0) コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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梨花レイプものです。 挿入は無し。 「…………ふん。 ここらでいいかしら、ね」 そうつまんなそうに呟くと、梨花は放置され倒れているドラム缶に腰をかけていく。 場所がら雨に晒され続けてきたであろうそれは赤くサビついていていたが、彼女は制服のスカートが汚れてしまうかもしれないのもかまわず、そこに小さなお尻をちょこんと乗せていった。 そうしてとりあえず一息つくと、梨花はこの人気の無い校舎裏に連れてきた一人の男に声をかけていく。 「……何してるの? あんたもこっち来て一緒に座ればいいじゃない。 クスクス……♪」 梨花は口元に不敵な笑みを浮かべながら、そうつぶやく。 彼が絶対にそうできないと知っていてだ。 その男はどこか様子がおかしかった。 何やら挙動不審にキョロキョロと辺りを見回しており、この場にはまちがいなく梨花と彼の二人きりだというのにひどく周りを警戒しているようにみえた。 梨花がふたたび隣に来れば?と自分の横をポンポンと叩いても、彼はひどく怯えるように彼女の行為に甘えることは無かった。 とても自分より年上の男とは思えないその情けない様子を見て、梨花はおもわずふぅっと大きなため息を吐いていく……。 「あいかわらず、なのね……。 あんたはいつもそう。 そうして私の世界を簡単にブチ壊しにする……」 そうため息まじりに漏らすと、梨花は遠い目をしながら夕日で真っ赤に染まった空を眺めていった……。 その表情にはどこか諦めのようなものが見て取れて、大人びたそれはとても年相応の少女とは思えないものだった。 梨花の前には、圭一が立っていた。 もっとも今では、かつて圭一だったもの……という表現が適切かもしれないが。 放課後、梨花は今日もいち早く帰ろうとする圭一を呼び止めると、この二人きりで話ができる校舎裏に連れてきたのだ。 もちろん、彼がすでに発症していることを承知のうえで……。 ここ最近、圭一の様子が著しくおかしくなっていることに梨花を含めた部活メンバー全員が気づいていた。 ほぼ毎日のように行われていた部活にも彼はまったく参加しなくなり、魅音やレナと一緒だった登下校も一人で行うことが多くなっていた。 もちろんレナ達はそんな圭一を心配し声をかけるのだが、今の彼にとってはむしろそれが逆効果。 彼女達が自分の命を狙うどこぞの組織の人間……などという馬鹿げた妄想に本気で取り憑かれているのだ。 それを梨花だけは誰よりもよく知っていたのだ。 普通の人間ならば今のカミソリのように人を拒む圭一に声もかけたいとも思わないだろうが、もはやこんなことは慣れっこの梨花にとっては、ああ、またか……といったところ。 少なからず惨劇の中心人物である圭一がこうして発症してしまっても、梨花はある種それを冷静に……別の言い方をするならば、冷めた目で傍観することが多くなっていたのだ。 雛見沢症候群という病気を知っている自分にとっては、今もこんな幼い少女にすら警戒している圭一を見ても、むしろ余裕たっぷりに彼をあしらうことができる。 「クスクス……そんなに怖い? レナが、魅音が……。 そして私のことも……?」 まるで魔女のように、梨花は嘲笑う。 その心底怯えきった狼を。 クスクスクスと怪しく微笑みながら、もはや極限状態の圭一を弄んでいくのだ。 当然、普段とちがう梨花の様子に圭一は一瞬驚くような表情を見せるのだが、持ち前の敵対心ですぐにギラリと敵意を剥き出しにした目線を送りつけてくる。 「……そんな怖い顔しないでよ。 こっちだってそんなふうになったあんたとなんて、ほんとは話もしたくないんだから。 ただの退屈しのぎよ……クスクスクス」 梨花がふたたび怪しい笑みを浮かべると、圭一は『お、おまえは誰だ!俺の知ってる梨花ちゃんじゃないな!』と声をあげる。 だが相手に明確な敵意を向けたそのセリフとは裏腹に、圭一の膝はガクガクと震えていた。 本当は怖いのに。 怖くて怖くて仕方が無いのに……。 その虚勢を張った狼のような仕草がおかしくて可愛くて、梨花はまた自分でも抑えきれない嘲笑を浮かべてしまう。 「クスクス……かわいそうな圭一。 あんたもうすぐ●されちゃうわよ? レナや魅ぃに消されちゃう。 『転校』させられちゃうかもね……? あはははは♪」 圭一が怖がるのが怯えるのがおかしくて、梨花はそんな微塵も思っていない言葉を彼にぶつけていく。 圭一は『う、うううううるさい!お、俺は消えない!悟史みたいに転校なんてしないぞ!ぜぜぜ絶対にしないからな!』などと、まるでガクガクと震える自分の身体に言い聞かせるように声を張り上げる。 そのギャップのある怯えっぷりがなんとも滑稽でおかしくて、梨花は退屈しのぎだったはずのこれがたまらない喜劇になっていくのを感じていた。 「かわいそうかわいそう……かわいそうな圭一……♪ もう明日には会えなくなっちゃうかもしれないからね? だから最後に、こうして二人っきりで話がしたかったの……クスクスクス♪」 梨花がまたもや追い詰めていく言葉を吐くと、圭一は『や、やめろぉぉぉぉぉっ!!!』と馬鹿みたいに叫び声をあげていく。 それがもう、梨花はおかしくておかしくて仕方がないのだった……。 本来ならば、雛見沢症候群を発症したものにこんなことを言うのは逆効果だろう。 ただでさえ自分の中で有り得ない疑心暗鬼に取り憑かれているというのに、そのうえ第三者にそれはそのとおりだとお墨付きをもらってしまったら、更に発症レベルを引きあげてしまうだけである。 そんなことはこの病気を熟知している梨花ならば重々承知だった。 どうせもう、終わった世界だから。 だからこんなふうに挑発するのは、ただの暇つぶし。 彼が悟史のバットで素振りを始めるのも時間の問題だろう。 梨花はそう確信していた。 今さら注射をしようとしたって、どうせ抵抗されるに決まってる。 こんな細腕で男である圭一に叶うとも思わない。 もうこんな雛見沢に用は無いと、いつものあきらめモード。 梨花の悪いクセがでてしまったのだ……。 だからそれもほんの気まぐれだった。 無意識か意識的かも彼女にはわからなかった。 目の前で今にも自分の首を絞めに来きそうなほど狂っている圭一に、ちょっとしたイタズラ心が沸いたのだ。 「…………ねぇ、圭一。 こっちを見て……?」 少しだけ、ほんの少しだけ声色に色っぽいものを含ませながらそう語りかける。 すると生来のスケベ心からなのか、いままで叫び声をあげていた圭一はピタリと動きを止めると、色っぽい声を出した梨花に興味を示す。 まるで本能で行動する動物そのものだ。 そのギラギラとした瞳がこちらを向くのを確認すると、梨花はスっと片足を立てていった。 「見て……ほら、見えるでしょう? クスクスクス……♪」 自分でも驚くほど色っぽい声を出しながら、梨花はスカートの中身を圭一に見せ付けていた。 座っているドラム缶の上にスッと片足だけを乗り上げると、そこから可愛らしい白いショーツをチラリと覗かせていったのだ。 その時、圭一の喉がゴクンと上下したのを梨花は見逃さなかった。 「ふふ……ここにはしっかり反応するのね……♪」 もちろん普段ならこんな恥ずかしいことはできない。 いくら見た目が子供とはいえ、精神が大人な彼女にとってはむしろそれが恥ずかしいのだ。 だが今の梨花にとっては、この目の前にいる男はただの獣と同然。 さきほど『俺の知っている梨花ちゃんじゃない』などと言われてしまったが、むしろそれはこちらのセリフなのだ。 ワンワン吼えてくる犬に羞恥心など感じはしない。 これは自分の好きだった圭一とは別人なのだ。 梨花は続けてスカートのスソをちょこんとつまむと、それをゆっくりと上に持ち上げていった……。 「ほら、見えるでしょう圭一……? あんたスケベだものね。 こういうふうに女の子が自分からスカートめくっていくの、もう大好きなんじゃないの? クスクスクス……♪」 もう何十年と一緒に過ごしている経験から、圭一のスケベっぷりはよく知っている。 熟知しているとすら言っていい。 だからこそ梨花は、こんな発症状態でもその突き抜けるほどの性欲は残っているのだろうかと、ちょっとした好奇心があったのだ。 スカートの中身を徐々にはっきりと見せつけていくと、白い下着の面積がだんだんと多くなっていく……。 「クスクス……バカな圭一。 こんなの、ただの布きれでしょう? 何をそんなに興奮してるの……?」 そうして挑発していくと、圭一はハァハァと危ない息づかいを始める。 あきらかに幼女である梨花に欲情しているようだった。 いつだったか、圭一の家に遊びに行ったとき彼の部屋でいやらしい本を見つけたことがあった。 それはちょうど今梨花がしているように、幼い少女が男を誘惑して逆レイプしてしまう……という卑猥な内容だったのをよく覚えている。 その時はこんな馬鹿げたことありえないわねとは思いつつ、ああ、自分ならば似たようなことはできるかもねと考えたものだ。 だから梨花は、これが圭一にとってたまらない誘惑だろうなという確信があったのだ……。 「ほら、もっとこっちに来て圭一……見たいんでしょ? もっと近くで……私を……」 長年生きている分、こういった演技には自信がある。 梨花はスカートの中身をいやらしくチラつかせながら、圭一にもっと傍に来るようにと妖しく誘っていく。 ……するとどうだろう。 さきほどまであんなにも疑心暗鬼に満ちていた圭一が、あっさりと梨花のすぐ目の前にまで歩いてきたのだ。 まるで餌をもらうペットのようにちょこちょこと近づいてくると、梨花の持ち上げたスカートの中身をすぐ近くでジーっと凝視し始めたではないか。 「……く、くく、あ、あはははは♪ おもしろい、おもしろいわ圭一! あんたってほんと、どんなときでもスケベなのね? まったくあきれちゃうわ……♪」 言葉とは裏腹に、梨花はそれほど自分が不快ではないことに気がついていた。 退屈が大嫌いな自分にとって、この発症している圭一があっさりと自分に近づいてきたという事実は、驚きと同時に喜びも覚えるものだったのだ。 ……そんなに簡単に傍に来ちゃっていいの? もしかしたらこうして誘惑して、近づいてきたところをブスリ!とやろうとしているのかもしれないわよ……? 目の前のスケベ男をそう見下しながら、梨花はこの状況を更に楽しんでやろうと考えていた。 「……このスケベ。 変態が。 こんなちっちゃな女の子に欲情するなんて、恥ずかしくないの……? ああ、こういうのが好きなのよねぇあんたは……クスクスクス♪」 もう、お腹の中から込み上げてくるような愉悦が止まらない。 さきほどまであんなにギャアギャアと喚いていた男が、もはや自分の手のひらの上で思うがままだ。 ハァハァと息を弾ませながら、自分のこの幼い身体を食い入るように見つめている……。 こんな成長できない呪われた身体でも、ちゃんと男を喜ばせられることに梨花はかすかな喜びを覚えていた。 圭一はもう完全に私の虜……。 今だってその瞳は私しか捉えていない。 それがちょっと下に行きすぎてるのが気に入らないけれど、それを餌にしているのだからしかたない。 ズボンの前ももうあんなパンパンに腫れ上がっている。 もしかしたら彼の妄想の中で自分は犯されているのかもしれないと思うと、それはちょっとやだな……と梨花は思った。 そんなことを考えていると、ここにきてようやく圭一が荒い息づかい以外で口を開いてきた。 『パンティの中身が見たい……』 そう、梨花におねだりしてきたのだ。 「……そう、見たいの。 ていうことはもう、開き直ったのね? 自分が欲情してるって認めるのよね、その言葉は? この恥知らず……ロリコン……」 思わぬ圭一のおねだりに、つい梨花の口から罵倒ともいえる言葉が溢れ出てしまう。 だがこれも彼の被虐心を煽るためのもので、梨花は言葉ほどは不快には思っていなかった。 むしろ圭一の方から求めてきてくれたことは自分のこの身体が認められたようで……少し嬉しい。 だから言われたとおり、梨花はスカートのスソを持ち上げたままショーツのはしにクイっと親指をかけてやる。 「……いいわ、みせてあげる。 こんなどうしようもない変態ロリコンの圭一が、だらしなく鼻の下を伸ばしていくところを私も見たいしね……? クスクスクス♪」 そうして圭一が歓喜の表情を浮かべるのを確認すると、梨花はゆっくりと……焦らすように焦らすように、その親指を徐々に下へと降ろしていった。 スススッと小さく布擦れの音をさせながら、まだ男には誰にも見せたことのない秘密の場所を少しずつ見せていく……。 「ほーら、見える? クスクス……まだ見えないって? もうすこし降ろして欲しいの? そんなに息を荒くして、あんたってほんとに恥も外聞もないのね……♪」 圭一はもうガマンできないようだ。 早く見せて見せてとスケベな表情が言っていた。 梨花は思う。 自分は今どんな顔をしているのだろう……と。 きっとたまらなくいやらしい顔をしているにちがいない。 鏡を見なくてもそれはわかった。 一回り年上の圭一を、こんな布きれ一枚だけでここまで興奮させている。 この指を降ろして行くだけで、彼の視線を独占できる……。 「……あ、見えちゃう。 ほら、もうすこしで見えるわよ圭一。 あんたの大好きな幼女まんこがもう……ほらほら……♪」 薄いショーツの布が、いよいよその場所にまで下げられていく……。 梨花にとってはまだ女として成熟していない未熟な割れ目なのだが、圭一にとってはそれが相当たまらないらしい。 ハァハァという息づかいがうるさいくらいに耳に聞こえてくると、ぷっくりと膨らんだような土手と一本の縦スジをチラつかせていった。 「ん……見える? ほら、これがあんたがずっと見たがっていたものよ……。 こんなただの割れ目に興奮できるなんて、ほんと、あんたは真性のペド男よね……♪」 圭一のズボンの前がもうビクンビクンしているのを愉快に思いながら、梨花はそのままスススっとそれを脚に滑らせショーツを脱ぎ去ってしまう。 ノーパンになったスカートの中身を見られるのはさすがに少し恥ずかしかったが、今は圭一を誘惑する好奇心が勝っている。 梨花はスカートのスソを上に捲るとほんの少し、本当に心持ちだけふとももを開きその幼い秘唇を圭一に視姦させてやった。 「クスクス……どう、圭一、興奮する? ……よく見えないって? ふふ、だめよこれ以上は。 あんたを犯罪者にはしたくないもの……♪」 細いふとももとふとももの間に、うっすらとピンク色がかった割れ目が見えている。 圭一はもう顔を真っ赤にさせて『もっと見せてくれ! もっと脚を開いてくれえぇぇぇぇ!』などとプライドも捨て懇願してきていた。 それでも梨花はそれ以上脚を開かない。 こうして見えるか見えないか、このスケベ男を焦らしに焦らすことがたまらなくおもしろかったから……。 このギリギリのラインで圭一を弄ぶ。 ……それに正直いってしまうと、梨花はもうそろそろ止めにしようかと考えていた。 梨花にとってはもう充分退屈しのぎになったことだし、これ以上はさすがに恥ずかしい。 自分としては、発症した圭一がここまで人を信用して近づいてきただけでもおもしろい出来事だった。 もう何十年に一度あるかないかの奇跡……というには少し大げさすぎるか。 だから梨花は圭一がまだ自分に視線をぶつけているのを確認しながらも、そのスカートをパラリと降ろしてしまう。 さぞ彼は悔しがるであろう。 それすらも楽しみに思いながら、クスクスと語りかける。 「はい、おしまい♪ クスクス……おもしろかったわ圭一。 バカみたいにハァハァ言っちゃって、いやらしく鼻の下まで伸ばして……♪ あんたのおかげで、ほんといい退屈しのぎに……」 そう言ってまたからかってやろうとした。 だがその瞬間、梨花の視界がグルリと反転する。 突然自分の身体に覆いかぶさってきた何かに、梨花は座っていたドラム缶の上を転げるようにドスンと後ろに倒れていく。 「……!? い、痛っ……な、何……?」 何をするのと口に出すよりも早く、その獣が梨花の小さな体にガバリと覆いかぶさっていた。 ハァハァという息づかいが顔におもいきり吹き付けられる……。 圭一の興奮しきった顔が、梨花のすぐ目の前に迫っていた。 「な、なにして……あ、あんた何する、の……」 倒された時に頭を打ったらしい。 ズキリと痛むそれが梨花の思考を少しだけ遅らせていく。 その隙に圭一は梨花の制服の上着をガシっと掴むと、それをおもいきり乱暴に引き絞った。 バチンバチンバチン!とボタンの数だけ弾ける様な音がすると、パラパラと地面にその残骸が転がっていく……。 「!? え……ちょ、ちょっと……い、いや」 ここにきて梨花は初めて拒否の言葉を発せられたが、もう遅い。 ブラジャーなどしているはずもない可愛い胸板が外に露出されると、圭一はそこにズイっと顔を潜り込ませていく。 そしてそうすることがさも当たり前のように、梨花のさくらんぼのような可愛らしい蕾にチュウッと吸い付いていったのだ。 「ひゃ、あ! や、やだ、あんた何してん、の……って、あ、ああ!」 チュルンと吸われた乳首の感触に、梨花はおもわず可愛らしい声をあげてしまう。 だがそのほんわかムードもほんの一瞬で、梨花はすぐに自分の乳房に吸い付いてくる圭一の頭を引き剥がそうとした。 だがそれはできない。 もちろんできるはずもない。 圭一は何やら『梨花ちゃん、梨花ちゃんのおっぱいおっぱい』などとうわ言のように繰り返しながら、必死にそのピンク色の蕾に吸い付いてくるのだ。 その力強さといったらものすごく強引で、梨花のこの小さな細腕でそれを引き剥がすことなどできるわけがないのだ……。 「やめてったら……そ、そんなにチュウチュウ、す、吸わないで……」 それをいいことに圭一は更に梨花の乳首を貪っていく。 左の乳首にチュパチュパと赤ん坊のように吸い付いていくと、今度は平等に扱うように右の乳首もムチュっと口に含んでいく。 ほんの少し硬さを持ったそのさくらんぼを舌でレロレロと転がすと、左にしたようにチュッパチュッパといやらしく吸い付いていくのだ。 そしてその吸い付く合間に、圭一は『梨花ちゃん、梨花ちゃんが慰めてくれるんだな!』などとわけのわからないことを言っているのに梨花は気づく。 「え……け、圭一、何言ってるの……自分が一体何してるのかわかって……あ、やぁぁっ!」 生まれて初めて感じる『乳首を吸われるという感覚』に驚きながら、梨花はこの異常な状況を理解しようと必死になっていた。 なにせとりあえず止めさせようとしても、圭一はまるで梨花の言葉など聞こえていないようなのだ。 ならば彼女は自分の頭の中で、どうにか『これ』を処理していくしかなかった……。 ちょ、ちょっと待ってちょっと待って……まだ頭の中が整理できてない! 何よこれ!? ど、どうして圭一は私の胸に吸い付いてるの? 梨花ちゃんが慰めてくれるって……なに、なんの話!? た、たしかに誘ったのは私からかもしれない……。 で、でもここまでさせるなんて考えてない。 私の身体に触れていいなんて、一言も許可してないのにっ!!! ……そうして梨花はパニックになった頭の中で、数々の疑問を唱えていく。 もちろんそれに答えてくれるものなどいない。 しかし今圭一がうわ言のように繰り返している『梨花ちゃんが慰めてくれる』、という言葉を聞く限りどうもこういうことらしい。 圭一はここのところ激しい疑心暗鬼に陥っていた。 自分の命が狙われていると思っている彼にとって、たとえ仲間といえる部活メンバーですら誰一人として信用できなかったのだろう。 そしてそれは彼の中に激しいストレスとなって蓄積していったのだ。 無理もない。 本当は疑いたくない相手なのに疑わざるを得ないのだから、心身にかかるそれは相当なものだっただろう。 そんな折、梨花に声をかけられた。 自分について来て、と。 彼女も部活メンバーの一人なため圭一は信用できなかったのだが、さすがにこんな幼女に力で負けるとは思えない。 彼は警戒しつつも梨花の呼び出しに応じたのだ。 何を言われるのかと思った。 一体、何をされるのかと思った……。 しかし梨花は圭一の数々のマイナス想像を打ち破り、なんと自分にその身体を捧げてきたのだ。 スカートを自らたくしあげ、チラチラと下着を見せ付けてくる。 そしてもっと近くで見ていいのよ?と誘ってくる梨花。 ……圭一は救われたような気分になった。 今まで誰も信用できなかったが、この子だけは別だとスケベな頭が都合よくもそれ受け入れたのだ。 罠かもしれない、油断するなという考えは彼のスケベ心があっさりとねじ伏せてしまったのだった。 「そ、そんなに吸い付かないで……離れてったら、ちょ、調子にのるなぁ圭一ぃっ!!!」 ……そうして気づくと、圭一はこうして梨花の胸に甘えている。 まるで母親に甘えるように彼女の名前を呼びながら、可愛いらしい乳首に何度も吸い付いている。 圭一にとって今の梨花は何でもさせてくれる、正に都合の良い恋人。 むしろ梨花は必死に圭一の頭を引き剥がそうとしているのだが、彼にとってはそれもいつのものようにナデナデしてくれているようにしか感じていない。 そしてその悲鳴な彼女の叫び声も、こう都合よく聞こえる。 『クスクス……まったく甘えん坊ね、圭一は……。 いいわ、もっと私の胸に甘えなさい♪』 そう、優しく囁いてくれているように聞こえた。 これはもちろん幻聴であるのだが、圭一の耳にはたしかにそう届いているのだ。 だから甘える。 もう、古手梨花という少女の身体に遠慮なく甘えまくる。 圭一は梨花のツルペタな乳房に顔を擦り付ける様に甘えると、もうガマンできないとばかりにズボンのチャックを降ろしていった。 ジーっという音が聞こえてくると、窮屈そうになっていたズボンの前からブルンとそれが飛び出していく。 自分でも驚くほどに勃起したペニス。 血管を浮きだたせながらビクンビクンと脈を打つ凶悪なそれを、梨花のスカートの中にグイっと潜り込ませていく……。 「……!? な、なに……何、これ……わ、私のふとももに、何か当たってる……」 いまだ圭一の頭が胸元にあるため、梨花には彼の下半身を確認することが出来ない。 だが、何か。 『何か』が自分のスカートの中に入り込んできたのは感触でわかった。 ガチガチに硬くなった、熱い棒のようなもの……。 それがスカートの中のふとももや下腹のあたりに、スリスリと擦り付けられているのだ。 「あ、熱い……何、これ、何なの……あ、あんたまさか……」 梨花の背筋がゾクリと凍りつく。 今自分は下に何も穿いていない。 さきほど圭一を誘惑した時に脱いでしまったからだ。 そしてこの股のあたりに擦り付けられているものが『そう』ならば、圭一はそれを使って何をしようとしているのか……? それを想像すると身体中に悪寒が襲ってきたのだ。 そしてそれに追い討ちをかけるように圭一が口を開く。 『いくよ、梨花ちゃん』 と。 「え……? う、嘘でしょ圭一……や、やめて、い、いやぁぁぁぁぁっ!!!」 -
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みかわしのふく 種類 ちから かしこさ みのまもり すばやさ 鎧 0 0 12 43 属性耐性 つよい なし よわい なし 補足 動きがすばやくなり、回避率がアップするよろい。 しかし、戦士に装備すると回避率が上がらないので注意。すばやさを上げるだけになる。 強力な打撃攻撃を持つ相手に効果を発揮し、どの職業でも安心して装備できるのが強み。 合体モンスターや大魔王の攻撃は一発あたりのダメージが大きいため、 このよろいの効果で攻撃を回避できればバトルが有利になる。 しのびのふくと比べると、特殊効果と性能で見劣りしてしまうが、 弱点がないのは後者にはない。両方手に入れたら、どちらを装備するか悩むところ。 使い方は、2パターン。戦士の短所を補うか、武闘家の長所を伸ばすことが出来る。 -- ディック (2010-02-14 12 09 17) ぶとうかで速攻か戦士の力をりようして早くぼこにするかだねー -- メンバー開発部NEX (2010-02-14 12 27 27) しかし、忍びの服があるのであまり使われなくなった -- メタル (2010-02-22 20 12 28) こっちは打撃に弱くならないから。 -- ショウ (2010-02-22 20 19 18) けっこうかわしますね。 -- ピクルス (2010-03-22 12 07 45) バトマスでも回避率アップするの? -- 名無しさん (2010-03-28 16 26 59) あたれなければどうってことは無い!って人にお勧めな服 -- 名無しさん (2010-03-28 19 38 52) これ装備した賢者の回避率は、どれくらい?キズモぐらい? -- ルドマン (2010-04-03 22 39 59) みかわしのふくってちから上がらないんだ。 -- 名無し (2010-04-27 18 52 51) なんか賢者がコレを着たら,サイコストームを3かい回避した -- ショウ (2010-04-27 20 36 38) すごい、確かに結構よけるけどそんなよけるんだ。 -- 名無しさん (2010-04-27 21 13 12) スラ・ストライク、ガンガン避けた -- ロトの勇者 (2010-04-27 21 51 45) 対戦で、みかわし、メタキンのたて、これを装備した魔法使いは強い。 -- くろちゃん (2010-04-29 18 28 03) バトマス程度では余り感じませんが、素の回避が高い武闘家や魔法使いでは実際ガンガン避けます(高レベルほど実感あり)。風林火山全盛の今はしのびよりもこちらかもしれませんね。 -- 名無しさん (2010-05-05 02 20 27) メタキンを使えばめっちゃいい。 -- なっとう賢者 (2010-05-05 10 08 21) ↑一見意味の無いコメに見えるが、痛恨は必中なので事実かなり相性の良い盾である。相手の技が会心出やすいような技持ちならぜひ。 -- 名無しさん (2010-07-03 19 20 21) 雷呪文耐性あります?これを装備したバトマス(Lv41)がきりさきピエロ(レジェンド)のデインで226のダメージ。ピエロの賢さならもう少し喰らうと思うのですが。ちなみに、雷に耐性がある光のよろいでは186でした。 -- toe (2010-07-05 22 02 32) ありませんね -- 名無しさん (2011-12-09 07 35 20) 名前 コメント
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みかわしのふく 種類 ちから かしこさ みのまもり すばやさ 鎧 0 0 12 43 属性耐性 つよい ー よわい ー 補足 動きがすばやくなり、回避率がアップするよろい。 強力な打撃攻撃を持つ相手に効果を発揮し、どの職業でも安心して装備できるのが強み。 合体モンスターや大魔王の攻撃は一発あたりのダメージが大きいため、 このよろいの効果で攻撃を回避できればバトルが有利になる。
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重なり合う死をかわして ◆j1I31zelYA 暗い。 漆黒の闇が、2LDKアパートの一室に充満していた。 夜の闇は人間の姿を隠し、家具の存在を隠し、生活臭の暖かみを消滅させる。 部屋にあるはずのベッドとかデスクとか衣類収納ケースとか、そういった生活の痕跡が全て闇に埋没している。 それはそのまま、安らぎの欠如を意味していた。 人間は体外から得る情報の9割を視覚に頼っているのであって、 だから『見えない光景』というのは安心感を大きく損なうのであって。 ありていに言えば、 一言で言えば、 簡単に言えば、 それは、とても、 ……………怖かった。 先刻まで高坂といた住宅街を照らす灯も、建物の内側までは届きようがない。 ましてや、ここに至るまでには『できるだけ建物の外から見えないルート』を選んできたのだから当然だ。 こういう暗闇は苦手だな、と神崎麗美は思った。 IQ200の麗美は、常人よりずっと知っている事が多い。 それでも『分かっていること』と『分かった振りになっていること』の間には厳然たる壁がある。 『一寸先も見えない闇』という状況は後者だ。 夜歩きにはなれているけれど、そこは必ず人間の気配がある街だった。 けれど、だからこそ、臆してはいられない。 ほふく前進ぎみに身をかがめながら、カパリと携帯を開く。 身をかがめて開閉を行うのは、少しでも灯りを漏らさないが為だ。 『[マンション2階] 北西のアパートに移動中。敷居をまたいで3歩目のところに暖房器具のコード。 転ばないように気をつける。 マリリンの接近音はしない。』 予知に従って、3歩目でまたぐ。 他に障害物の予知はないので、踏み出す足は躊躇わずにスタスタと。 走り出したいのをこらえて、早歩きで『ぬき足さし足』を維持。 『敵』にはどのみち、『短い時間を長い時間に変える』という反則な能力がある。 ならば、『距離を空けること』よりも『捕捉されないこと』を心がけるべきなのだ。 予知によると、マリリンの接近する気配はない。 でも、この『接近音はしない』という予知はネックだ。 『マリリンが音をたてずに近づいてきている』という未来までは読み切れない。 あるいは『麗美がマリリンの接近音を聞き逃しただけで、すぐ近くにいる』という未来だって。 それを思うと、心臓のあたりがぞっと冷たくなるけれど、だからこそ立ち止まってはならない。 いわばこれは、猫とネズミのゲーム。 下手な巣穴から外に出れば、猫の爪が待っている。 見つからないように。捕まらないように。鍵爪にひっかからないように。 その上で、迅速に逃げ切らなければ。 『[二階の窓→隣家のベランダ] マリリンが迫ってくる気配はなし。』 「よし。進路はオールグリーン」 音をたてずに窓を開け、一メートルは距離のあいたベランダに向けて軽々とジャンプ。 ついでに、室内の水槽からくすねた石を上方に投げつけ、アパートの4階窓ガラスを割っておく。 少しは時間稼ぎになるはずだ。 こういう身軽な動きに慣れているのは、鬼塚たちや4組の仲間と夜の学校でサバゲーをしていたりした杵柄でもあった。 先生から教わったことが生きてるな、と思う。 普通は、学校の先生から教わるようなことじゃないけど。 ◆ ◇ ◆ 神崎麗美は、決して勝算のない勝負を挑んだつもりはなかった。 麗美の勝算はふたつ。 ひとつは、マリリンが未だ閃光弾のダメージを引きずっており、視力と聴力が衰えていること。 いまひとつは、麗美が『逃亡日記』の契約を交わしていること。 だから麗美は、『鬼ごっこ』という形の勝負を提案した。 マリリンには『短い時間を(自分にとっての)長い時間に変える』能力があるらしい。 そんな相手に徒競争を挑んだところで、勝敗は見えている。 現に、高坂との一戦では、閃光弾を食らっておきながら、先に逃げ出した麗美たちの進路に回り込んでみせたのだ。 しかし『徒競争』ではなく『鬼ごっこ』ならどうか。 この場合、『速く走れば勝ち』ではなく『捕まらなければ勝ち』になるのだ。 『3,2,1』と、よーいドンのカウントをしながら、麗美は既に逃げる方向を見定めていた。 『ゼロ!』の合図と同時、麗美は全速力で歩道を逸れて、そこに駆けこんでいた。 そこは、近隣の市街地でもひときわ高くそびえる、25階立てマンション。 幸い、麗美の方が直線距離にして近かった。 この時点でマリリンが『時間を延ばす能力』を使っていればゲームオーバーだったが、それはないと麗美は読んでいた。 ほんの数分間、交戦しただけの関係でも、マリリンの性格を読み取ることは容易い。 ――あなた方となら――私は、今までにない戦いを……生きているという充実感を得ることが出来るでしょう! マリリンは、『戦うこと』そのものを楽しむような人種だ。 加えて、麗美は何らかの『勝算』があることを事前にほのめかしている。 ならば、初手から『短い時間を長い時間に変える力』は使わずに、まずは麗美の出方を見守ろうとするはず。 しかも、麗美はマリリンに対して『捕まえてみろ』という勝負を挑んだ。 『鬼ごっこ』という勝負は、『子どもにある程度、逃げる時間を与えてから鬼がおいかける』のが暗黙の了解だ。 もちろん、麗美とマリリンは同時にスタートのカウントをしたのだから、今回の場合はなんら問題にはならない。 しかし、己の力量に自信を持っているマリリンなら、『ある程度距離を離したところから追いかけて捕まえる』ことこそに、勝利の喜びを感じるはずだ。 その読みは当たった。 後方から追尾する足音は聞こえた――振り返る余裕はなかった――けれど、その脚力は麗美よりやや速い程度のペースだ。 まず、『マリリンから逃げきろう作戦』の第一段階は成功。 迫りくるマリリンの気配を感じながら、麗美はマンションの敷地内へと駈けんだ。 住人用の玄関口ではなく、共用施設であるコンビニへと走る。 自動ドアをくぐり、減速せずにレジの裏側へ。 従業員ルームから裏口を出て、マンションの管理室へと侵入。 本来なら無謀極まりない行為だ。 初見のコンビニの間取りがつかめなければすぐに捕まってしまうし、 そもそもコンビニの裏口から管理人室に出られるか分からないし、 管理人室の鍵がふさがっているかもしれない。 三つ目の可能性が一番高い。 けれど、麗美には『逃走日記』があった。 携帯は片手。ザザッと未来が書き変わる。 麗美が逃げれば逃げるほど、先の逃走ルートを予知してくれる。 『[コンビニ裏口→マンション事務室] 鍵が空いてる!ラッキー!』 管理室のドアを開け、ベレッタM92を牽制として発砲。 マリリンが「あらあら」と呟き、素早くそれを避ける。 べつに、相手への攻撃は禁止してないもん。 一瞬だけつくった時間を利用して、ガチャリと内側から鍵を締めてしまう。 管理人室の灯りを点け、監視カメラのスイッチを発砲して破壊。 これで建物の内部を把握する術はない。 ここまでの時間、スタートからおよそ三十秒弱。 もう一度やれと言われても、ここまでスピーディーにはできない。 全力疾走とか日記の確認とか発砲とかを全て同時進行で処理したおかげで酸欠になってフラフラしたけれど、立ち止まっている時間も惜しい。 再び灯りを消して、走り出す。 ステンレスのドアの向こうで、マリリンのはずんだ声が聞こえて来た。 「どうやら、貴女個人も何らかの『能力』を有してはいるようですわね。 でなければ、ここまで大胆かつスムーズに逃走ルートを選択することはできなかったはず。 現時点では、それが『神候補の能力』と違うものとしか分かりませんが……素晴らしい!素晴らしいですわ! 神の座を決める戦いでも、これほどまでに知勇を兼ね備えた選手には出会えたかどうか(ry」 いちいち聞いてやっている暇はない。 聞き流しながらマンションの内部へと走り込み、セントラルラウンジを駆け抜ける。 管理人室の方角から、轟音が響きわたっていた。 ――ドゴオオォォォォン! ドゴオオォォォォン! (ちょ……どんな破壊力の攻撃よあれ!) 状況からして、あれは『マリリンが扉をこじ開けようと格闘している音』なのだろう。おそらく。 しかし、とても『人間が分厚いステンレスの扉を開けようとする音』には聞こえなかった。 能力に頼っているだけでなく、純粋に身体能力も高いのだろう。 あの調子では扉も一分と持たないことは、想像に難くない。 (あんな方法でオートロックを粉砕できるのは、鬼塚先生ぐらいだと思ってた…! あーあ、あれで少しは時間が稼げると思ったのに!) しかし、一番の狙いは達成した。 『[セントラルラウンジ→エレベーター] エレベーターが二つ。一階で止まっている方に乗り込む』 それは、『視覚の効かない空間』へと逃げ込むこと。 いくら『常人の何倍も速く動ける』としても、麗美の姿が見えなければ捕まえようがない。 ましてやマリリンの視力は、閃光弾により著しく低下している。 麗美よりもずっと、闇に慣れるのに時間がかかるはずだ。 もちろん、『視界が効かない』ことによるディスアドバンテージは、逃げる側も同じだった。 むしろ、本来ならば逃げる側の方が致命的なのだ。 いくら敵から見つかりにくかったとしても、逃げる方向がおぼつかなければすぐに捕まってしまうのだから。 しかし麗美には、『逃走日記』があった。 逃走日記は、あらかじめ塞がっているルートを予知してくれる。 逃走経路に転がっている障害物も、ある程度は予知できる。 名前の通り、『逃げ続ける』ことに特化した日記なのだった。 そして、そこまで計算した上で勝負を持ちかけるのが、神崎麗美という天才少女なのだ。 ◆ ◇ ◆ ――それからも、エレベーターと階段を併用して身を隠しつつ逃げたり、 地下駐車場の抜け道を使ってこっそりマンションから脱出したり、 人目につきにくい侵入口を選んで、幾つもの建物の中を経由したり…… そして、 (今、ここ。F-1とG-1のエリア境界付近にいるってわけ) 大学新卒でサラリーマンに就職した男が、三十を過ぎた頃には欲しがっていそうな庭付きの一戸建てで、麗美はしばしの休憩を取っていた。 カーテンはすべて閉ざしているし、携帯の灯りはタオルケットをかぶって漏れないようにしている。 外から見て見つかる危険はない、はずだ。 逃亡日記にも、マリリンの接近を告げる予知はない。 『向かいの部屋にマリリンがいる』とか、『階段を使ってもエレベーターを使ってもマリリンに見とがめられる』とか、ぞっとしない予知の連続だった時を思えば、ひとまずは安心していいということだろう。 (ちなみに、その時はダストシューターを使って切り抜けた。ゴミの臭いが移ったりしていないと信じたい) (灯りが見えないからって安心はできないかな……閃光弾のダメージからあんな短時間で回復したヤツだし……案外、もう視力だって回復してるかもしれない) すこしばかり神経質になっているかもしれない。 しかし、ひとたび余裕を得たことで、麗美の不安はぎゃくにじわじわと広がりつつあった。 (どうも……上手く運びすぎてる気がするのよねえ……) ここまでの道のりだって、おせじにも安全だったとは言えない。 綱渡りと賭けの連続だった。 その綱を上手く渡ることができたのは、ひとえに逃亡日記の力と、麗美自身の順応性の高さにあるだろう。 しかし、そういう冷静な分析と、『虫のしらせ』とはまた別の話。 総じて物事が成功し続けている人間というのは、どこかで『足元がすくわれる予感』を感じ取ってしまうものだ。 一応、『万が一』の時の為の『備え』はある。 しかし、使う状況が極端に限られるものだ。 (でも、それはそれとして勝利条件まではかなり近づいたと言えるのよね。 あとは、『アレ』が始まる前後に、『あそこ』に到達できればいいだけ。 そうすれば、一応『勝った』と言えるところまで行けるはず。 ……ただ、『そこ』までの数百メートルが一番危険なんだけど) 携帯をGPSに切り替えて、今までの逃走経路をおさらいする。 今までは、高級住宅という趣の、高層マンションばかりが並んでいたから、身を隠す場所も逃走経路も豊富にあった。 しかしこの近辺からは、そういったビルが途切れ、『郊外』の住宅地といった景色を見せている。 すなわち、庭つきの一戸建て住宅や小さなアパートばかり―― ――ザザッ…… (何もしてないのに……!?) GPSを『日記』に切り替えたとたん、その更新が来た。 『[玄関口→十字路] ドアを開けたら、マリリンが待ち伏せしていた。 先回りされた?』 心臓が、とまった気がした。 (え? え? ……ちょっと待って。待ってよ。他の逃走経路は?) 玄関からの逃走案を捨て、他の逃走ルートを考える。 ザザッとノイズが走り、素早く安全な逃走ルートに切り替わる ――はずだった。 『[裏庭の窓] どうしよう……逃げられない! マリリンに回り込まれた。 神崎麗美はマリリンに、頭を砕かれて死亡する。 DEAD END』 ――神崎麗美は…………死亡する。 DEAD END たった二文字の英単語が、麗美にずしりとのしかかった。 逃亡日記の説明書はしっかりと読んでいる。 『DEAD END』とは、他の参加者からチェックをかけられた状態のこと。 麗美が未来を覆さなければ――指定された時刻に、麗美は死ぬ。 マリリンに、殺される。 ――嫌だ。 (ダメ! 死ねない! あともうちょっとで、『勝てる』ところまで来てるんだもの。 何も残さないまま死ぬなんて嫌! もう4組に帰れないなんて絶対に嫌!) ――なんたってあたしは、あんた程度には輝けるんだぜっ。ぶいっ。 ほんの半刻ばかり前、高坂に言った言葉が浮かんでくる。 そうだ、諦めるな、神崎麗美。 考えろ。 考えろ。 考えろ。 何故、どの逃走ルートを取ってもマリリンに回り込まれるのか。 決まっている。神崎麗美の現在の居場所が、マリリンにばれているからだろう。 つまり、麗美は今現在、マリリンに見張られている状況にある。 (この闇の中、死角からでもあたしの位置を捕捉してる……。 マリリンは、レーダーか何かであたしの位置を見ている? ううん、それならとっくに捕まっていてもおかしくない。 でも、確かなのは、マリリンは今のところ向こうから突入するつもりはないってこと。 それなら、あたしの方も『対策』を打つ時間はある!) 加えて、積極的な行動に出てこないという事実も、安心材料になる。 それはすなわち、室内への突入を警戒視しているということ。 つまりマリリンも、麗美が家の中で何を行っているか、はっきりとは確認できない可能性が高いのだ。 ならば、多少は何かをやっても、気づかれる恐れは低いと言える。 ディパックの中身を確認する。 麗美の支給品は、逃亡日記と閃光弾とベレッタM92。 閃光弾は使いきってしまった。日記と拳銃だけではこの場を切り抜けることはできない。 しかし、麗美の装備はそれだけではない。 高坂王子がディパックから金属バットを取り出したことで、麗美はディパックの容量の広さに気づいた。 だからこそ、逃走する途中で『使えそうなもの』があれば、回収してディパックに放り込んで行ったのだ。 使えるかもしれないのは、途中の民家でくすねてきた『二つ』。 それが、麗美の『万が一』の装備。 使える状況が限られる為に、あまりアテにはしていなかったが、今現在はそれしか頼れるものがない。 考えろ。 『この2つ』を、最大の効果で、なおかつ『麗美に被害が出ないやり方』で使うには、どう設置すればいい? 記憶を思い出し、そこからデータを抽出する。 少しだけカーテンを開けて、今現在の『状態』も再確認する。 ベランダで感じた風向きと、風の強さ。 今いる建物の立地と、近隣の住宅の位置。 麗美の豊富な知識にインプットされた、『それ』が効果を発揮する時間と速度。 残る不確定要素は、麗美自身の計算能力を使えば補正できる範囲内。 「いけるかも……」 その『二つ』を両手で握りしめ、麗美は緊張と興奮の混じり合った震えを抑えこむ。 「見てなさいマリリン。そっちが戦いのプロなら……こっちだって本職の『授業テロリスト』なんだから」 ◆ ◇ ◆ (予想以上に手間を取られましたけど……しっかりとその姿、捕らえましたわよ) マリリンは、神崎麗美が立てこもる家屋が面した十字路の、その向かい側の電柱の影で待機していた。 時折、支給品である『片眼鏡』を使い、家の中を『透視』する。 透かした壁の向こう側で、携帯電話のあかりがユラユラと揺れる。 (何やら……家の中で動いておられる? 待ち伏せに気づかれたのでしょうか) マリリンに支給されたそれの名前を、『霊透眼鏡(レンズ)』という。 霊界アイテムがどうとか、マリリンにも不可解な説明書きには困惑したが、信頼性は確かなものだ。 ようするに、壁の向こう側にあるものを透かし見る道具だ。 なるほど、マリリンは確かに一度、麗美の姿を見失った。 だから方針を改め、建物の周囲を徘徊することで捜索をやり直した。 視力の衰えたマリリンだが、流石に『携帯電話の灯り』だけは見落とさない。 そして、いくら灯りが漏れないように気を配っても、霊透眼鏡は灯りを直接に透視する。 だから、透かした壁の向こう側に、『携帯の灯り』さえ見つけることができれば、神崎を捕捉することはできた。 そして、マリリンは運よく、その『灯り』を見つけることに成功した。 まさに、『運よく』という言葉を使うしかなかった。 いくら麗美とて、四六時中に携帯の画面を開いているわけではない。 ちょうど、『麗美が携帯を開いている時に、そこから壁ひとつ挟んだ場所を、通りがかる』必要があったのだから。 (正直なところ、このアイテムが支給されていなければ、完全に見失っていたところでしたわ。 本当に優れた問題解決能力をお持ちの方。先刻の王子さんとの戦いで『一般人だからといって油断してはならない』と学習していましたが……まだまだ、認識が甘かったようです) ただし、霊透眼鏡にも欠陥はあった。 『霊透眼鏡』には、『障害物を透視する機能』はあっても、『衰えた視力を補正すること』まではできない。 つまり、闇の中から『携帯の灯り』を視認することはできても、闇に埋もれた麗美本人の姿までは、はっきりと視認できなかった。 家の中に隠れた麗美がどんな行動をしているか、マリリンには分からない。 (何らかのトラップを仕掛けられている可能性はありますわね……。 あの方の支給品は、閃光弾と拳銃のようでしたから残り一枠……いえ、王子さんから支給品をわけていただいた可能性もありますわ) トラップの可能性を警戒したからこそ、マリリンは突入せず、神崎が家を出るタイミングを見計らっていた。 『一秒を十秒に変える力』を使えば、たいていの攻撃を避けることはできるけれど、それでも万全をしくに越したことはない。 マリリンは、マニュアルに則った戦闘行動を心がける余り慢心を持つきらいこそあったが、決して油断はしていなかった。 (神崎さんとの『追いかけっこ』は楽しかったですし……この遊びが終わってしまうのが、少し残念ではありますが。勝負とはそういうもの) いっそ、麗美が何かを仕掛け終わる前に、不意を打って突入してしまおうか。 マリリンがそう決断した時だった。 『それ』は、垣根の植え込み付近から発生した。 マリリンの視界は、未だ完全には回復していなかった。 だからまず、マリリンは『嗅覚』によってそれを察知した。 プールの臭い。 もっともポピュラーな言葉で例えるならば、そうなる。 より正確に言うならば、『プール開きの日に味わう、消毒されたプールの臭い』だった。 その臭いから、マリリンはすぐさま正体を察知する。 理解が驚嘆に変わるには、十分の一秒あればこと足りた。 (これは……塩素ガス!?) とっさに携帯で路面を照らした。 緑黄色のガスが、路面をむくむくと浸食し、マリリンの鼻先まで近づいていた。 軍事訓練を基礎として戦い方を学んだマリリンは、軍事兵器そのものに対する知識も豊富に持ち合わせていた。 特定の『2種類』の家庭用洗剤を混ぜ合わせただけで発生する、最もシンプルで凶悪な毒ガス。 「不覚、ですわ……!」 『一秒を十秒に変える能力』を発動。 電柱のすぐ隣、手近にあった民家にすぐさま飛び込んだ。 靴をぬぐ手間も惜しんで階段を駈け登り、二階へと避難。 塩素ガスは空気より重い。よって、避難する際には上方へ。 直接の殺傷力がない閃光弾とは違う。 少しでも眼に触れただけで激しい痛みを伴い、場合により失明や炎症を引き起こすこともある猛毒だ。 マリリンが戦うべき相手は、神崎麗美だけではない。 この会場にいる、植木耕助やロベルト・ハイドンたち。 数々の強敵とも片っ端から戦ってみたいのだ。 最初の一戦で、後々まで長引くようなダメージを負うわけにはいかない。 おまけに、マリリンの特技である『能力を発動しての高速移動』も、霧をくぐり抜ける際には使えない。 『一秒を十秒に変える能力』は、あくまで相手から見た自分の時間を引き延ばす能力。 マリリン自身の体感時間では、ちゃんと普通の時間が流れている。 だから、霧の中を常人より短い時間で突っ切ったりすることはできない。 二階の窓を開ける。ガスはそこまでは届かない。 黄色いガスは、未だ十字路を埋めていた。 あそこまでスムーズに路面に広がったのは、西から東にむかって、そよ風が流れていた影響だろう。 霊透眼鏡を除く。 ガスの向こう側を透視。 携帯の小さな灯りが、北西の方角、遊園地に向けて遠ざかって行くところだった。 毒ガスのどさくさにまぎれて、垣根の反対方向から撤収したらしい。 「ずいぶんと、命知らずなことをなさいますのね……」 無茶としか言いようがなかった。 もし逃走の際に転びでもすれば、 もし風向きが狂って、神崎のいる方にガスが流れていけば、 あるいは、ガスの濃度を強くし過ぎて、ガスの拡散範囲がもう少し広がっていれば、 神崎という少女も、確実に巻き込まれていた。 死んでいても、おかしくなかった。 だからこそ、普通こんな状況で塩素ガスを使ったりはしないのだ。 実際に、毒ガスが最初に導入された世界大戦でも、風向きの変化次第で、味方にまで被害を出してしまったという。 その被害を、ギリギリで見切っていて決行したのだとしたら、 あらゆる要素を計算して、神崎自身には被害が出ない範囲で実行したのだとしたら、 その計算能力は脅威に値する。 風速と風向。混合する洗剤の割合。洗剤自体の濃度と量。煙が発生するタイミング。 その他、マリリンに気づかれないよう、わずかに窓のサッシを開けたり、庭にゆっくりと洗剤を垂らしていくプレッシャー。 あらかじめ大量の洗剤をディパックに確保しておく、準備の良さ。 (本当に面白い方がいらっしゃいますのね。 しかし……まだ私の負けと決まったわけではございませんわ。 この先は遊園地へ続く一本の道で、隠れるのも難しいはず。 ガスが拡散してから『能力』を使って追いかければ、充分に追いつけ……) マリリンの思考に、違和感というノイズ。 (あら?……よく考えたらおかしいですわ。彼女ほど頭を使った戦い方ができる人材が、逃げる方向を見誤るなんて……) 思考に集中していたマリリンは、『それ』の始まりを、少しだけ聞き逃した。 ――……うてい! ひょう…… しかし、聴覚の回復が進行するにつれて、耳はその『音』を認識する。 「なんですの?」 その『大きな声』は、神崎が逃げた方向――遊園地から、響いていた。 ――氷帝! 氷帝! ――氷帝! 氷帝! 『氷帝』と高らかに叫びあげる、謎の呼び声の集合体だった。 何かに酔っているかのように、その大合唱は響いた。 (なんですの……この歓声は?) もし、その『大きな声』が、例えば『拡声器を使った参加者の大声』だったならば、マリリンは冷静に対処しただろう。 まず、こんな状況で大声を張り上げる参加者に、呆れただろう。 そして、拡声器の呼びかけを聞いて、殺し合いゲームに乗った参加者が集まるかもしれないと、考えただろう。 そして嬉々として、そいつらと戦うべく遊園地へ急行しただろう・ しかし、ことは『ゆうに百人を超える人間の肉声』である。 録音や加工を施された音声に混じっている、独特のノイズ音は聞き取れない。 間違いなく『百人以上はいる人間の肉声』だった。 (おかしい……このバトルロイヤルの参加者は、私をのぞいて50人しかいないはず……!) マリリンは、そう考えた。 この殺し合いの会場に、参加者以外の人間はいないはずだ。というか、いたら運営側にとっても困るはずだ。 では、遊園地から聞こえて来る『二百人近い人間の声』はいったいどういうわけなのか。 そして、この状況でそんな大合唱を行うことに、何の意味があるのか。 (落ちつきなさい、マリリン。そう、『クールになる』のですわ) 可能性は二つ考えられる。 ひとつは、あの遊園地に『百人を超える集団』が存在するケース。 もしくは、あの遊園地に『集団が存在するかのように見せかける能力者』が存在するケース。 後者なら一応の矛盾は解決するが『じゃあなぜそんな大声を演出しなければならないんだ、その馬鹿な能力者は』という問題が残る。 集団が存在するように見せかけ、参加者の停戦意志を煽るため? そして、前者だとすればより問題となる。 集団の正体と、その目的とは。 何より、どういう意図で、人を集めようとしているのか。 もし、『殺し合いを止めようとする集団』ならば大きな障害だ。 数とは、分かりやすい力なのだから。 ならば、マリリンはそちらを早急に確かめる必要がある。 第一に優先すべきは、それだ。 ならば、遊園地には慎重を期して向かわなければならない。 他の参加者――というかあの『集団』――に見つからないように、用心して近づく必要がある。 呑気に追いかけっこに興じている場合ではない。 残念ながら……神崎麗美の追跡は、断念せざるを得ない。 「仕方ありませんわ……この場は負けを認めましょう。」 【F-1/G-1との境界付近の民家/一日目 深夜】 【マリリン・キャリー@うえきの法則】 [状態] 視覚、聴覚はほぼ回復 [装備] 霊透レンズ@幽遊白書 [道具] 基本支給品一式、不明支給品×0~2 、 基本行動方針 装備を整えつつ状況に応じて行動 1:慎重を期して遊園地に侵入し、謎の『氷帝コール』の正体を突き止める。 2:他にも『氷帝コール』を聞いて集まって来た実力者がいるならば、戦いたい。 3:神崎麗美と高坂王子は諦める(ただし、彼ら2人が同行者を連れていた場合、その同行者については適用しない) [備考] ※参戦時期は三次選考開始直前です。 『[遊園地手前の駐車場] マリリンが追って来る気配はなし。 計 画 通 り!』 今度こそ、勝った。 安堵しながらも、足だけは止めなかった。 マリリンからは逃げた。 ならば次にすべきことは、あの『アレ』を行った人間――そのなかのリーダー格の奴と接触することだ。 なぜ『アレ』を麗美は正確に予期していたのか。 そして、示し合わせたように遊園地の方角へ逃げていたのか。 タネを明かせば簡単だ。 とにかくマリリンから『距離をとる』ことだけを考えて、逃げ回っていた時、 『遊園地の方角から、『氷帝! 氷帝!』と叫ぶ、人間二百人分相当の大声が聞こえてくる。 そっちの方に逃げれば、助けを求められるかもしれない?』 この予知が、既に確定未来として存在していたのである。 『逃走ルート』しか予知されない『逃亡日記』にそれが予知されたのは、それが麗美の逃走ルートに大きく影響していたからだ。 マリリンのような傭兵タイプの人間が、この会場で『百人を超える人間の大声』などを聞いたらどうなるか。 間違いなく困惑し、慎重に大声の正体を探ろうとするだろう。 遊園地には、迂闊に侵入できなくなるだろう。 ならば、遊園地に一度逃げ込めば安全だ。 そこへ逃げれば、マリリンも『勝負の中断』をせざるをえなくなる。 だから麗美は、『氷帝コールが起こる時間』に、遊園地の内部かその近くにいられるよう、F-1に向かって逃げていた。 そして、きわどいタイミングながらも、それは成功した。 麗美は、未だ『氷帝!』と叫ぶ合唱団に向かって、全身全霊で感謝していた。 (どこの誰だか知らない人たち! バカだけど助かった!!) 【F-1/遊園地手前の駐車場/一日目 深夜】 【神崎麗美@GTO】 [状態]:健康 [装備]:携帯電話(逃亡日記@未来日記)、ベレッタM92(残弾13) [道具]:基本支給品一式 基本行動方針:菊地たちと合流し、脱出する 1:遊園地で謎の『氷帝コール』を行っている人物と接触し、そして遊園地から脱出 2:高坂王子とビルで待ち合わせ。 【霊透眼鏡(レンズ)@幽遊白書】 マリリン・キャリーに支給。 霊界七つ道具のひとつ。 壁を透かし見るなどして、隠されたりなくしたものを見つけることができるルーペ。 作中では岩本先生(男)のスーツを透視した際に、スーツのポケットに入っていた万年筆を見つけただけで先生の裸を見ずに済んでいる。 つまり、使用者の見たいものだけを限定的に見ることも可能らしい。 霊界七つ道具は使うたびに霊的なパワーを消費するらしいが、霊透眼鏡はその中でも負担が軽い道具らしい(負担の度合いは書き手さんに任せます)。 Back Gong Down 投下順 Next いつまでも絶えることなく友達でいたいから Back 最初の過ちをどうか 時系列順 Next いつまでも絶えることなく友達でいたいから Wake up! dodo 神崎麗美 プライベート・キングダム Wake up! dodo マリリン・キャリー TRIP DANCER