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登録日:2011/06/19(日) 09 57 50 更新日:2021/10/01 Fri 23 30 09 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 SHIT しっとの王者 しっと団 クリスマスになるとファンが活気づく項目 パッパラ隊 水橋パルスィ しっとの心は~!! 父心!!! 押せば命の!! 泉わく!! 見よ!! しっとの魂は暑苦しいまでに燃えている!!! その名もステキ、しっと団!! ■しっと団 松沢夏樹著「突撃!パッパラ隊」に登場する組織。 元ネタはミュータントタートルズの『フット団』かと思われる。 その意義はまさしく組織名が全てを物語り、仲睦まじいカップルをそれはもう高く吊るし、春はバレンタイン、夏は海水浴場等、冬はクリスマスなどのいわゆる恋人たちのイベントを破壊する事が第一義である。 ……秋? 特にそーいうイベント無いから鼻でピーナッツ食べてるよ。 最終目標はハルマゲドンの後、地上に彼女無き子(みなしご)達の楽園『しっとランド』を築く事である。 その本拠地は摘発等でちょくちょく代わり、樹海や首都の地下に大規模な秘密基地を築いたり、山奥のゲ○ゲハウスもといしっとハウスだったり、四畳半でしっとマスクズのみで潜伏したりと多様。 構成員の大半が軍人であることから、自軍から持ち出した兵器を大量に備蓄し、作中ではクリスマスに「ハルマゲドン」と称してガチの大量虐殺を繰り広げたと言う前科もあり、かなり危険な集団である。 ただしその時は特製の「クリスマスケーキ」でお仕置きされ、溶解した。 ■構成員 しっとマスク1号 中の人……スットン共和国軍パッパラ隊所属宮本幸弘伍長(28)に似た好青年。 その鍛え上げられた肉体を惜しげもなく晒し、しかしその正体はマスクによって隠されている我らがしっと団の総統。 もてない男達の味方であり、鉄の意志によって世界に蔓延る不条理(なぜあいつだけがモテる……!)に立ち向かう熱い漢(おとこ)。 当初はブサメン達の喝さいを受けつつも、たった一人、しかも素手で 一時期、薔薇の湯(別名、兄貴達の花園)に堕ち、ミスター兄貴によりウホッな世界に旅立ってしまったが、しっとマスク2号の熱いしっと魂を受けて復活、後にしっと団を組織した。 後世、ブサメン達の守護者として英霊化…したかと思いきやなんか薔薇の湯に戻ったらしく、しっと隊の一員との間に「愛の奇跡」で子供をもうけている。 しっとマスク2号 中の人……シュバルツラント帝国戦闘家老フォン・マーテルに良く似た美青年。 その体は弱くやもすれば貧弱坊やと馬鹿にされるも、一撃でビルをも粉砕する拳を持つ(もちろん貧弱なので殴った後は腕が折れたが) 後に1号の特訓によりある程度は改善した模様。 その身に宿る熱い魂は本物で強大な敵にその身一つで立ち向かう勇気も持ち合わせる。 更なる特訓で超能力(スプーン曲げ程度)を身に付けた。 青年しっと隊 しっと団の構成員、目元を隠すマスクに真冬でも褌一丁なしっとに燃える熱い漢達、 その正体は主にパッパラ隊の隊員、 軍人の為、セコいテロリストの割に無駄に高い戦闘、工作スキルを持つ。 ■しっとマスクについて 漢が世界の不条理に直面し血の涙を流す時、宇宙のどこかにいるというしっとの父より賜る力。 ちなみに『ちゃんぴお~ん』と書かれたベルトとセットである。(2号はそれに加え、オシャレなシークレットロンドンブーツ) ■余談 なお某巨大掲示板のVIPな紳士たちの集う場所にてイベントの季節に降臨する事があったりなかったり しっと団には「しっとポスト」にはがきを投函すれば誰でも入れるが、 生涯一度もモテたことが無いという東京都在住の村下権三(108歳)は書類で落とされ、 1号から「せめて心安らかに暮らしてください」とガチでお祈りされた。 ■追記・修正 君もしっと団に入って世界とこの項目を追記・修正しないか!? △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] タグにパルスィがあるということは私と同じで「彼女も入れよう」と考えていたのか立て主さんは? -- 名無しさん (2013-12-06 12 55 18) ヒロインのラン子も一時的に入ってた。 -- 名無しさん (2013-12-07 12 26 32) どこだったかしっとフラワーもいたきがする -- 名無しさん (2013-12-07 12 37 59) ↑2しっとレディか。周りが引くぐらいの出力があったなw -- 名無しさん (2014-03-06 13 37 17) 次回作の逆襲にもでて イズルを水島と間違えてたな -- 名無しさん (2014-03-06 14 02 05) 何気に1号は最初期に彼女がいたりする。フラれたが。 -- 名無しさん (2014-03-06 14 12 20) 団員の工兵の杉野のモデルになった人は今では某出版社の社長らしいが・・・ -- 名無し (2014-04-21 22 42 57) 皆!今日はしっとマスクと共に悪のアベックと戦う聖戦の日だ!準備はいいか! -- 名無しさん (2014-12-24 12 56 32) ↑2月14日も忘れるな!! -- 名無しさん (2014-12-24 13 45 56) アベックを攻撃するよりもむしろ『お持ち帰り(強奪)』に力を入れろよ!と言いたくなるのは気のせいか -- 名無しさん (2014-12-24 17 28 22) ↑ それではただの暴漢だろう しかしよく考えるとこいつら全員今の時代なら十分彼女が出来るスペックなんだよな・・・ -- 名無しさん (2014-12-24 18 18 42) ↑いや人格的にどう考えても出来ねぇだろうよ・・・w -- 名無しさん (2014-12-24 23 27 52) ↑イケメンではないが(一部覗いて)ガチムチの男前なので、人格面さえ改善すれば普通に彼女できてもおかしくはないんだよなぁ……まぁその人格が終わってるんだが。せめてヘタレ集団でなければw -- 名無しさん (2015-06-12 12 59 58) 宮本は初期には振られたけど彼女が居たんだぜ -- 名無しさん (2015-12-22 02 16 00) 3年間付き合った彼女に振られてしっとマスクなったからなw -- 名無しさん (2015-12-24 18 29 30) 続編で偽物が出る上に一号復活wしかもスーパー〇イヤ人みたいになれるw作者からも愛されるしっとマスクw -- 名無しさん (2015-12-25 15 41 48) 冒頭の掛け声、流派東方不敗のノリで言ったら凄く合ってるよなwww -- 名無しさん (2018-12-24 10 50 18) 今だと独身の方が趣味や生活にゆとりが持てたり、男女間での立場の逆転で恋愛しなくてもいい時代になったから、しっと団はちょっとだけ幸せになれたんじゃないか? -- 名無しさん (2018-12-29 18 54 15) それにしても、出典作の「突撃!パッパラ隊」も割と人気漫画だったのに、今となってはこのしっと団のほうが長らく語り継がれて有名になってるんじゃないか?題材が普遍的だからだろうか。 -- 名無しさん (2021-10-01 23 30 09) 名前 コメント
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「うおおおおおお!! ミンチじゃミンチじゃあああ」 「あっはっはっはっはっは、何か段々楽しくなってきたで」 「俺もだーあっはっはっはっはっはっは!!」 もはや肉塊と介したカイジ(と真琴)になおも追い討ちを続ける3人組み。 だが、その時ななことゆかりに電流走る!! 「そーいや」 「あんたも男やったな」 「あ、言われてみれば……」 アベック撲滅をかかげるモテない奴とは言え、所詮は男。 今までは共通の目的があったため気にしなかったが、そうも言ってられなくなってしまった。 「「となれば、死んでもらう(で)……!!」」 「ふ、あんた達とはいい友情が築けそうだったんだがな……」 共通の敵が死亡した今、新たなる戦いが幕を開けた。 【三日目・20時10分/新惑星・東京都】 【谷崎ゆかり@あずまんが大王】 【状態】酔っぱらい 【装備】酒瓶、流刃若火@BLEACH 【道具】なし 【思考】 基本:男を殺す 1:しっと団を殺す 【黒井ななこ@らき☆すた】 【状態】酔っぱらい 【装備】大量の缶ビール、ゲイ・ボルク@fate/stay night 【道具】なし 【思考】 基本:男を殺す 1:しっと団を殺す 【しっとマスク@突撃!パッパラ隊】 【状態】酔っ払い 【装備】しっとマスクのマスク 【道具】支給品一式 【思考】 基本:アベック撲滅 1:酔っ払い二人を殺す
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最後の聖戦が終わり、競技場には私達だけが残りました。 「負け、たな……」 「ええ、ものの見事に……」 「すいません皆さん、私のせいで……」 「『トゥモロー』のせいではありません、我々は『トゥモロー』にここまでついてきたことに 後悔はしていませぬ。」 謝る私を励ましてくれる『スネーク』。『キラー』と『ジャッカル』も頷いてくれます。 ありがとう……皆さん。 「それでこれからについてですが、私に1つ考えがあります。」 「考えって?」 「涼宮さんが言っていた案……試してみてもいいんじゃないかなって。」 「本気ですか!?『トゥモロー!』」 「もちろんすぐ付き合うとかじゃありませんよ。 でも今日、二人きりで帰るぐらいはやってみてもいいと思います。」 私の言葉に頷く3人。でも『キラー』が意見します。 「でもどういう組み合わせにするの?私『スネーク』がいいわ。ていうか『ジャッカル』はイヤ。」 「ちょ、おま」 「私だって『ジャッカル』君はイヤですよ。だから公平に、くじ引きです。」 「たらりーん!!」 『ジャッカル』が何か絶叫してますが気にしません。 私はつまようじを2本出しました。片方には、先端に赤い印がついています。 「赤い印が当たりで、無い方がハズレです。いいですね?」 「いいわ。」 「ちょっと待てよ。どっちがどっちだか決めなくていいのか?」 『ジャッカル』君がそう指摘します。でもそんなの決まってるじゃないですか。 「もちろん『ジャッカル』がハズレに決まってるじゃない。」 「たらりらりーらー!!」 また叫んでいます。うるさいですね。 そして『スネーク』につまようじを持ってもらい、二人同時に……引きます! 私のつまようじは……印あり! 「ウソでしょ~!?」 今度は『キラー』が絶叫しました。私はほっとしています。良かったぁ。 「ああもう!ハズレで我慢してあげるからさっさと来なさい!」 「お、俺だって『トゥモロー』の方が良かったっつーの!」 「黙りなさいハズレの分際で!帰るわよ!」 喧嘩しながら二人は去っていきました。『キラー』、殺人はダメですからね? 『ジャッカル』君の生存を祈りつつ、私は残った『スネーク』に話しかけます。 「じゃあ、私達も帰りましょう。」 ところが、『スネーク』は優れない表情をしています。どうかしたのでしょうか? 「本当に、私などと一緒に帰ってよろしいですか?」 「何言ってるんですかぁ。いいに決まってますよぉ。」 「しかし私はこの通り老いていますし、外見も良いとは言えません……」 う~ん、わたしはそんなことないと思いますけど…… 「『スネーク』、あなたは自分が思ってるよりずっとカッコいいと思いますよ。 外見だけじゃなく、人間的にも。」 「しかし……」 「だからもっと自信を持ってください!」 「……ありがとうございます。おかげで、決心がつきました。」 決心……? 「実は私には、秘めたる想いをよせる人が居たのです。」 なななななんと急展開!それってもしかして……私!? まさかの新川×みくるエンド!?新境地干拓しちゃいますか!? 「機関の同僚なのですが……」 はい妄想終了。分かってましたよ。すごーく分かってました。 「今までふさわしく無いと思い、ずっと秘めてきたのですが…… 決心がつきました。断られると思いますが、想いを伝えたいと想います!!」 私は「しっと団」のリーダーです。でも、今は彼を応援したいという気持ちでいっぱいです。 今まで自分に自信が持てずにいた彼。幸せになってほしいと思うのは自然なことでしょう? 「頑張ってください!結果、メールで教えてくださいね?」 「分かりました。では早速行って参りますので、失礼します。」 『スネーク』は立ち去りました。頑張ってくださいね…… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日曜日を飛ばして月曜日になりました。 え?日曜日何してたかって?家でゴロゴロしてましたが何か問題でも? どうせキョン君や古泉君のカップルはデートとかしてたんでしょうけども! テレビ見ながらせんべいをバリボリ食ってました。 昨日の私の恋人はせんべいです。せんべいうめぇwwwwwwwwww そして月曜日の朝、私の携帯に一件のメッセージが入っていました。『スネーク』からです。 告白したのでしょうか。読んでみます。 『土曜日はありがとうございました。あなたのおかげで1歩踏み出す勇気を持てました。』 いえいえそんな…… 『私はあの後想い人に告白しました。結果……』 ドキドキ…… 『了承を頂けました!ありがとうございます。』 やった!おめでとう『スネーク』! 相手は誰でしょう。同じ年配の方でしょうか。 『相手は貴方もご存知かと思われます。森園生さんです。』 な、なんだってー!?めっちゃ若いじゃないですか!! 一気に勝ち組に駆け上りましたね…… そんな、うれしいけれどちょっと悔しい微妙な気分で登校した私でしたが、 下駄箱の中に手紙が入ってました。 ま、まさかラブレター!?ついに私にも春が!! 国木田君とかコンピ研部長とかまだまだ男キャラは余ってますしね!さあ誰だ!どんと来い! 『キラー』 はい、妄想終了。分かってましたよ。凄まじく分かってました。 一体なんでしょうか? 『お話したいことがあるので、放課後1年5組の教室に来てください。』 ま、まさかナイフで……なんてことは無いですよね。 そんなことしたら長門さんに消されるというのは本人が1番わかってるはずです。 しかしどんな用事でしょうか……? 考えてみましたが、まったく思いつかないまま放課後を迎えました。 しかし教室の扉を開けた瞬間、私は理解したのです。 何故なら……すぐ隣に『ジャッカル』君もいましたからね。そーいうことですか…… 「私達……付き合うことになったの。」 ほーらね。 「一昨日帰り道、最初はいがみあってたけどそのうち息投合してさ。 日曜日もデートしてみて、お互い付き合ってみようってことに……」 照れながら話す『ジャッカル』君。私は少しだけイジワルな返答をしました。 「そうですか。二人にとって、もう「しっと団」や私はどうでもいい存在なのですね……」 「「そんなことない!」」 二人が叫びました。少し、びっくりです。 「私が今ここにいられるのは『トゥモロー』のおかげよ!感謝しても感謝しきれないわ。 今まで言う機会無かったけど……ここに呼んでくれて本当に……ありがとう。」 「俺だって!みんな凄いヤツらが集まってる中で俺も仲間に入れてくれた! この数ヶ月、すっげえ楽しかったんだ!本当だ『トゥモロー』!」 私への想いをぶつけてくれる二人。胸が熱くなります。でも…… 「その名前で呼ばないでください。」 「え……?」 「『トゥモロー』……?」 「それを使わないでくださいと言っているんです。」 これは、しなくてはいけないこと。1つのけじめなんです。 「あなた達はもう「しっと」する必要が無くなりました。 今後私を『トゥモロー』を呼ぶことは許さないし、『キラー』『ジャッカル』のコードネームも剥奪します。 ……あなた達を、「しっと団」から除名処分とします。」 「……はい。」 「……わかったわ。」 辛そうに俯く二人。私は続けます。 「……『トゥモロー』は「しっと団」のリーダー。全てのカップルを憎む存在。 だから貴方達をお祝いすることは出来ません。」 そう、それが『トゥモロー』。半年かけて作り上げた、もう一人の私。 でも……この二人は、ずっと私についてきてくれた。大事な仲間でした。 そして二人もずっと恋人がいないことで苦しんでいた。ようやく、幸せをつかめたんです。 「だから私は……」 憎めるわけ、ないじゃないですか。 「朝比奈みくるとして、貴方達を祝福します。おめでとう、谷口くん、朝倉さん。」 これが私の気持ちです。嘘偽りはありません。 谷口くん、朝倉さんを幸せにしてくださいね。泣かせたら許しませんよ? あ、でも……泣かされるのは谷口くんの方かもしれませんね。 「ありがとう。『トゥモ』……朝比奈さん。」 「私、あなたと過ごした数ヶ月、忘れないわ!」 二人は私に深いおじぎをして、去っていきました。 はぁ……一人になってしまいました。でも何故か、晴やかな気分です。 私はクリスマスの時、未来の私が言っていたことを思い出しました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「でもね?何も恋人を作るだけが人生じゃないと思うの。 一人身は一人身で楽しいものよ?好きなことできるし、お金だって溜まるしね。 なんというかもうこのまま一生独身でも別にいいかなって思えるようになって 開き直りの境地というか、悟りを開くというか」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今なら分かる気がします。心が穏やかです。まるでそう、悟りを開いたかのような。 もうカップルを憎むなんてことはしません。 人は人、私は私。一人身、結構じゃないですか。私は一人身でも人生、楽しんでみせますよ。 だからもう、涼宮さんとキョン君、長門さんと古泉君のことも祝福できる気がします。心から。 私は窓から空を見上げました。ハレ晴れとした春の空。まるで私の心を表しているかのよう。 空に向かって、私は高らかに叫びました。 「一人身万歳!!」 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 完
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最後の聖戦が終わり、競技場には私達だけが残りました。 「負け、たな……」 「ええ、ものの見事に……」 「すいません皆さん、私のせいで……」 「『トゥモロー』のせいではありません、我々は『トゥモロー』にここまでついてきたことに 後悔はしていませぬ。」 謝る私を励ましてくれる『スネーク』。『キラー』と『ジャッカル』も頷いてくれます。 ありがとう……皆さん。 「それでこれからについてですが、私に1つ考えがあります。」 「考えって?」 「涼宮さんが言っていた案……試してみてもいいんじゃないかなって。」 「本気ですか!?『トゥモロー!』」 「もちろんすぐ付き合うとかじゃありませんよ。 でも今日、二人きりで帰るぐらいはやってみてもいいと思います。」 私の言葉に頷く3人。でも『キラー』が意見します。 「でもどういう組み合わせにするの?私『スネーク』がいいわ。ていうか『ジャッカル』はイヤ。」 「ちょ、おま」 「私だって『ジャッカル』君はイヤですよ。だから公平に、くじ引きです。」 「たらりーん!!」 『ジャッカル』が何か絶叫してますが気にしません。 私はつまようじを2本出しました。片方には、先端に赤い印がついています。 「赤い印が当たりで、無い方がハズレです。いいですね?」 「いいわ。」 「ちょっと待てよ。どっちがどっちだか決めなくていいのか?」 『ジャッカル』君がそう指摘します。でもそんなの決まってるじゃないですか。 「もちろん『ジャッカル』がハズレに決まってるじゃない。」 「たらりらりーらー!!」 また叫んでいます。うるさいですね。 そして『スネーク』につまようじを持ってもらい、二人同時に……引きます! 私のつまようじは……印あり! 「ウソでしょ~!?」 今度は『キラー』が絶叫しました。私はほっとしています。良かったぁ。 「ああもう!ハズレで我慢してあげるからさっさと来なさい!」 「お、俺だって『トゥモロー』の方が良かったっつーの!」 「黙りなさいハズレの分際で!帰るわよ!」 喧嘩しながら二人は去っていきました。『キラー』、殺人はダメですからね? 『ジャッカル』君の生存を祈りつつ、私は残った『スネーク』に話しかけます。 「じゃあ、私達も帰りましょう。」 ところが、『スネーク』は優れない表情をしています。どうかしたのでしょうか? 「本当に、私などと一緒に帰ってよろしいですか?」 「何言ってるんですかぁ。いいに決まってますよぉ。」 「しかし私はこの通り老いていますし、外見も良いとは言えません……」 う~ん、わたしはそんなことないと思いますけど…… 「『スネーク』、あなたは自分が思ってるよりずっとカッコいいと思いますよ。 外見だけじゃなく、人間的にも。」 「しかし……」 「だからもっと自信を持ってください!」 「……ありがとうございます。おかげで、決心がつきました。」 決心……? 「実は私には、秘めたる想いをよせる人が居たのです。」 なななななんと急展開!それってもしかして……私!? まさかの新川×みくるエンド!?新境地干拓しちゃいますか!? 「機関の同僚なのですが……」 はい妄想終了。分かってましたよ。すごーく分かってました。 「今までふさわしく無いと思い、ずっと秘めてきたのですが…… 決心がつきました。断られると思いますが、想いを伝えたいと想います!!」 私は「しっと団」のリーダーです。でも、今は彼を応援したいという気持ちでいっぱいです。 今まで自分に自信が持てずにいた彼。幸せになってほしいと思うのは自然なことでしょう? 「頑張ってください!結果、メールで教えてくださいね?」 「分かりました。では早速行って参りますので、失礼します。」 『スネーク』は立ち去りました。頑張ってくださいね…… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日曜日を飛ばして月曜日になりました。 え?日曜日何してたかって?家でゴロゴロしてましたが何か問題でも? どうせキョン君や古泉君のカップルはデートとかしてたんでしょうけども! テレビ見ながらせんべいをバリボリ食ってました。 昨日の私の恋人はせんべいです。せんべいうめぇwwwwwwwwww そして月曜日の朝、私の携帯に一件のメッセージが入っていました。『スネーク』からです。 告白したのでしょうか。読んでみます。 『土曜日はありがとうございました。あなたのおかげで1歩踏み出す勇気を持てました。』 いえいえそんな…… 『私はあの後想い人に告白しました。結果……』 ドキドキ…… 『了承を頂けました!ありがとうございます。』 やった!おめでとう『スネーク』! 相手は誰でしょう。同じ年配の方でしょうか。 『相手は貴方もご存知かと思われます。森園生さんです。』 な、なんだってー!?めっちゃ若いじゃないですか!! 一気に勝ち組に駆け上りましたね…… そんな、うれしいけれどちょっと悔しい微妙な気分で登校した私でしたが、 下駄箱の中に手紙が入ってました。 ま、まさかラブレター!?ついに私にも春が!! 国木田君とかコンピ研部長とかまだまだ男キャラは余ってますしね!さあ誰だ!どんと来い! 『キラー』 はい、妄想終了。分かってましたよ。凄まじく分かってました。 一体なんでしょうか? 『お話したいことがあるので、放課後1年5組の教室に来てください。』 ま、まさかナイフで……なんてことは無いですよね。 そんなことしたら長門さんに消されるというのは本人が1番わかってるはずです。 しかしどんな用事でしょうか……? 考えてみましたが、まったく思いつかないまま放課後を迎えました。 しかし教室の扉を開けた瞬間、私は理解したのです。 何故なら……すぐ隣に『ジャッカル』君もいましたからね。そーいうことですか…… 「私達……付き合うことになったの。」 ほーらね。 「一昨日帰り道、最初はいがみあってたけどそのうち息投合してさ。 日曜日もデートしてみて、お互い付き合ってみようってことに……」 照れながら話す『ジャッカル』君。私は少しだけイジワルな返答をしました。 「そうですか。二人にとって、もう「しっと団」や私はどうでもいい存在なのですね……」 「「そんなことない!」」 二人が叫びました。少し、びっくりです。 「私が今ここにいられるのは『トゥモロー』のおかげよ!感謝しても感謝しきれないわ。 今まで言う機会無かったけど……ここに呼んでくれて本当に……ありがとう。」 「俺だって!みんな凄いヤツらが集まってる中で俺も仲間に入れてくれた! この数ヶ月、すっげえ楽しかったんだ!本当だ『トゥモロー』!」 私への想いをぶつけてくれる二人。胸が熱くなります。でも…… 「その名前で呼ばないでください。」 「え……?」 「『トゥモロー』……?」 「それを使わないでくださいと言っているんです。」 これは、しなくてはいけないこと。1つのけじめなんです。 「あなた達はもう「しっと」する必要が無くなりました。 今後私を『トゥモロー』を呼ぶことは許さないし、『キラー』『ジャッカル』のコードネームも剥奪します。 ……あなた達を、「しっと団」から除名処分とします。」 「……はい。」 「……わかったわ。」 辛そうに俯く二人。私は続けます。 「……『トゥモロー』は「しっと団」のリーダー。全てのカップルを憎む存在。 だから貴方達をお祝いすることは出来ません。」 そう、それが『トゥモロー』。半年かけて作り上げた、もう一人の私。 でも……この二人は、ずっと私についてきてくれた。大事な仲間でした。 そして二人もずっと恋人がいないことで苦しんでいた。ようやく、幸せをつかめたんです。 「だから私は……」 憎めるわけ、ないじゃないですか。 「朝比奈みくるとして、貴方達を祝福します。おめでとう、谷口くん、朝倉さん。」 これが私の気持ちです。嘘偽りはありません。 谷口くん、朝倉さんを幸せにしてくださいね。泣かせたら許しませんよ? あ、でも……泣かされるのは谷口くんの方かもしれませんね。 「ありがとう。『トゥモ』……朝比奈さん。」 「私、あなたと過ごした数ヶ月、忘れないわ!」 二人は私に深いおじぎをして、去っていきました。 はぁ……一人になってしまいました。でも何故か、晴やかな気分です。 私はクリスマスの時、未来の私が言っていたことを思い出しました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「でもね?何も恋人を作るだけが人生じゃないと思うの。 一人身は一人身で楽しいものよ?好きなことできるし、お金だって溜まるしね。 なんというかもうこのまま一生独身でも別にいいかなって思えるようになって 開き直りの境地というか、悟りを開くというか」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今なら分かる気がします。心が穏やかです。まるでそう、悟りを開いたかのような。 もうカップルを憎むなんてことはしません。 人は人、私は私。一人身、結構じゃないですか。私は一人身でも人生、楽しんでみせますよ。 だからもう、涼宮さんとキョン君、長門さんと古泉君のことも祝福できる気がします。心から。 私は窓から空を見上げました。ハレ晴れとした春の空。まるで私の心を表しているかのよう。 空に向かって、私は高らかに叫びました。 「一人身万歳!!」 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 完
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共通基本データ AA出典:東方Project 初出:「聖夜のタッグ殲滅戦」 基本的にパルスィ、雛はタッグ前提でのデッキ構成。 水橋 パルスィ(時代遅れ) , -─- '"´ ̄ ̄` 、 / \ / / イ ! 、 、 \ レイ ‐-ァ'´、`ト ーァ─十 ´ l ハ / | ィ┃ \| \|l┃、 | | l l Ⅴ| ┃ ┃ ゞ L_ | | / Y | | ノ ハxwx xwx | Y ハ イ ト、 , -、 ノ /| ト、| ( ィ | ト 、____ ィ≦イ) ノ、 ノ j レ´ ∨ⅥN ´ゝ-|- ア \/ レ´ / /、 / |、/ _」 ゝ、ヘ`Y´ / |__ ィ´ f_, ノ二二>ヘ) `| しア ノ ト、 r乙) / Y´ 「 ヽ、二ィW NWNWN Ⅵ ヘ し’ `J 基本データ しっと団(時代遅れ)の団員。団員No.084 ちなみに、番号は通称の「橋(84)姫」からの語呂合わせ。 使用デッキ 【地属性(獣族)】 《おジャマトリオ》 や 《素早いムササビ》 などで相手フィールドを埋め、 《逆ギレパンダ》、切り札である 《邪神イレイザー》 の強化に繋げる。 サポートカードは、攻撃力アップ・貫通付加・ 《ギブ&テイク》 など。 「相手のフィールドを肥やしながら、殴り勝つ」デッキ。 鍵山 雛(時代遅れ) rァ‐ァ‐、 rr‐-、 {| {| \ {| ',、 ,.. ´ ̄「l ', ', ' ,|| |{ / /r' \\ _||___」{、_/ /r' __,>'"´ . . . . . . . . . . .  ̄`゙''<」、 rァ'"´ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . `ヽ; \ // __/ . . . . ;' . .__!_ . . . /! . . .;'! _ ./| . . . \ ` ー-rァ r/\__  ̄ ̄/ . . ;. / .´/ |__// . . // . /`.!. . . . .| .\ /r' /| / r/\ /7 . . ;'ァ'iこハ. \/-ァテ=r'、| . . . . .! . . . ', ̄ |/ / ,r/ (\ |_ . 八 j__,r! | り ノ . . . . .| . . . .!\ // .|7 !と、`' <7"" ´ ̄ ゙゙/ . . . . ;' . . . /、 `>'´ {| |{ \/ ., ヘ、 i ̄`ヽ / . ;'. . ./ . /  ̄ ||__/ _ |/ . . . |`>,.、.,,__ノ / . . . / /イ /) ,. -─ | . . . /|/ |_> '" . . . ./-‐rァ‐rァ‐'i´つノ-=ニ二> / __. ', ./ゝ-‐''"´ . . . . . .; イ /r' ||_,./|'"´ | || \ト、_;; -‐rァ<´ ! / r' / |/ `ヽ ` 、_ {!-─-、|こ〈 . . . . .|{ \__./ /‐''" / | _ _ ノ `'ー ,>-‐ア⌒ト<二リへr<\ ∨ / / -─ ' |」_ | . . ノ / !; --、 ' , く/ ノ 、ヽ._レ'´ ノ r‐、 |〉 _ --─ ''"´ /モ、>ヽ二二ニ=-、__ ` -' /| └‐' .!ー-ハ二ン-' |王/ └‐' 基本データ しっと団(時代遅れ)の団員。団員No.089 ちなみに、番号は通称の「厄(89)神」からの語呂合わせ。 使用デッキ 【風属性昆虫族】 アルティメット・インセクトシリーズ、《アーマード・ビー》 、 切り札である 《邪神ドレッド・ルート》 など、ステータスダウンをメインに据えた構成。 魔法・罠も、弱体化・防御系などが中心。 「徹底的に相手を弱らせる」デッキ。
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04-514 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 16 52 30 ID nLv23WRE 『突撃! パッパラ隊』のフォン・マーテル女体化です。 原作に出てきた性転換薬『男が女になっちゃうアラ不思議ドリンク』で女体化 します。 カップリング(?)はしっとマスク&しっと団×女マーテルで輪姦モノ。 ですが、原作が不条理ギャグマンガなせいか陵辱モノな割にやたらノリは軽い です。 苦手な方はスルーの方向で。 原作のOPERATION66~67のストーリーを踏まえた上でのパラレルなんで、原作 知らないと読んでも全くワケわからないかもしれません…………。 一応原作の該当部分のあらすじを書いておくと、 マーテルが部下に造らせた幼女型ロボットの蓮花にパッパラ隊基地を破壊さ せる。 でも実は基地は無人で、建物だけ壊した直後にパッパラ隊員たちが帰って来 ちゃって、マーテルと蓮花は見つかってしまう。 隊員たちに責任追及されたくない蓮花は、「自分はマーテルに性的イタズラ をされそうになった通りすがりの幼女だ」と嘘を吐いて難を逃れる。 基地を破壊したのがバレた上、幼女虐待の濡れ衣まで着せられたマーテルは ランコたちに全裸に剥かれてフクロにされた挙げ句、 しっとマスク&しっと団にも「しっと団の名を汚した(マーテルもしっと マスク2号としてしっと団の一員なので)」として文字通り吊し上げられ、 「しっと団秘密裁判」にかけられる。 が、蓮花がしっと団秘密裁判の様子を偶然目にしてしまい、しっとマスクが 「見られたからには黙って帰すわけにはいかん」とか言い出して、 色々ゴタゴタしてる内に裁判自体がうやむやになって、 結局マーテルは放置されたまましっと団が蓮花に始末され、 そこで話は終わっている。 で、今回のSSは、「もしも裁判を蓮花に見られてなくて普通に(?)刑が 執行されてたら」というパラレル設定です。 前置きムダに長いですが、この次から本文始まります。 04-515 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 16 55 56 ID nLv23WRE 巨大軍事帝国シュバルツ・ラントの戦闘家老という高い地位にあり、そこそこ整った容 姿も持っていながら、愛しのミラルカ陛下の心を奪った男・水島一純への激しい嫉妬に狂 ったがために、『しっとマスク2号』となって、モテない男たちの組織である『しっと団』 に所属している。 この、他人から見れば不憫というか、かなり意味不明な自分の生き方について、フォン ・マーテルは、今までそれほど疑問を覚えたことはなかった。 しかし、今は、自分がしっと団に入っていることを死ぬほど後悔していた。それほどに、 この『しっと団秘密裁判』は恐ろしいモノだったのだ。 先程、破壊された基地の跡地でランコ少尉によって全裸にされたマーテルだったが、そ こから程近い森の中にて、しっと団秘密裁判にかけられている今も、未だに身に纏うもの は何も与えられていなかった。それどころか、素っ裸のまま両手両足を一纏めに縛られて、 熱湯煮えたぎる大鍋の上に宙吊りにされているという、ちょっと正気を保つのも難しそう な恐ろしい状態を強いられてさえいた。 彼はこの状態のまま、しっと団員の協議によって自らがどう処刑されるのかが決まるの を待たなければならなかった。 現在被告となっているマーテルの罪状は二つ。 一つは、パッパラ隊基地の破壊。しっと団のメンバーはその大半がパッパラ隊の隊員で あるため、これに対する怒りは大きい。 しかし、ここで更により重大な罪として取り上げられているのは、幼女へのイタズラ行 為であった。いかに女にモテないしっと団員といえど、年端もいかぬ少女に手を出すなど という邪欲に走ることは許されない。その行為は「しっと団の名を汚した」として、厳し く断罪されるべきものなのである。 実際のところは、基地の破壊はともかく、幼女へのイタズラというのは蓮花に裏切られ て着せられた単なる濡れ衣なのであるが…………しかし、マーテルがそう訴えたところで、 聞く耳持ってもらえないのはわかりきっていた。今はただ、呆然とコトの成り行きを眺め ているしかできることはない。 しかし、協議は意外にも難航し、処刑方法はなかなか決まらなかった。 まず最初に、団員ナンバー74の安藤によって提案されたのは、恋愛シュミレーション ゲーム「どきどきメモリアル」を、ミスター兄貴――――しっと団と馴染みの深いホモの 兄貴――――と実演してもらうという意見だった。しかし、しっと団の総帥であるしっと マスクの「やってるうちに楽しくなってくるかもしれんからねー」という一言で、その案 は却下された。 その他にも、「ボスザル1万頭の中にメスザルのカッコさせてほーりこむ!!」「巨人グ ッズで身をかためて阪神電鉄にのせる!!」「『ヒューマンミューティレーションどんと こい!!』と体にかいてすっぱだかのまま火星に送りこむ!!」など、多数のくだらなく も恐ろしい意見が出たが、どれも団員たちを納得させるものではなかった。 04-516 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 16 57 55 ID nLv23WRE 皆が段々とその本来の目的を忘れていき、裁判自体がただの意味不明な狂宴と化してい く中、一人、静かに挙手した男がいた。俄かに団員たちが静まり返る中、話し始めたその 男は、他ならぬ総帥のしっとマスクであった。 「どうも皆の意見を聞いてると、しっと団の一員である2号の処刑を、我々しっと団以外 の者にさせようとしとる傾向があるな。やはりここは、我々自らが手を下して2号を罰し てこそ、真にしっと団によるしっと団員の処刑と言えるのではないだろうか!」 総帥の指摘を、しっと団員たちは「なるほど!」「確かに! さすが総帥!」などと、 口々に賞賛する。 「どうせなら内容も、幼女へのイタズラっちゅー罪状にふさわしいものにしたい。――― ―そこで提案なのだが」 言ってしっとマスクは、どこからともなく液体の入った小ビンを取り出す。 「ククク…………2号、お前にはこれが何の薬だかわかるな?」 妙な格好で宙づりにされて放心状態のマーテルに見せつけるように、しっとマスクは手 の中の小ビンを揺らす。 「――――はっ! それは…………いつかオレが水島を陥れるために作った『男が女にな っちゃうアラ不思議ドリンク』!! なぜしっとの先輩がそれを…………!?」 見覚えのある薬品と、それがもたらす嫌な予感に、呆けた表情のままロープの先で揺れ ていたマーテルが、我に返ってそう叫ぶ。 「ふっ…………知れたことよ。こんなこともあろうかと、貴様が前に海でこれを使ったと き、隠し持っていたストックをこっそりちょろまかしていたのだ!!」 「威張って言うことじゃねー!!! しかも、『こんなこともあろうかと』って、一体ど んなことがあると思ってたんスか!?」 「それはともかく」 マーテルの必死のツッコミをとりあえず無視し、しっとマスクは――――裁判官をイメ ージしての行動なのか――――カンカン!と木槌で台を叩く。 「というわけで、処刑方法は、この『男が女になっちゃうアラ不思議ドリンク』で2号を 女にして、我々が思う存分イタズラしまくる、で決定!!」 『うおおおおおおーっっっ!!! 総帥万歳ーーーーーーっっっ!!!』 しっとマスクが下した、男たちにとっては美味しすぎる決定に、しっと団員たちは狂喜 乱舞する。 「イヤだ~~~~~~~~!!! 今まで出てきた意見の中で一番イヤだ~~~~~~~ ~~~~!!!!」 対照的に、被告のマーテルは声も嗄れよと絶叫しながら滝涙を流すのだった。 つづく 04-517 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17 17 36 ID nLv23WRE 「というわけで、さっそく処刑開始! まずは薬を飲ますために、2号を地面に下ろせ!」 『ラジャー!!』 しっとマスクの命令に、驚異的なスピードで動いて従うしっと団員たち。 「ぎゃーーーーーーーーーっっ!! イヤーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!! やめてお願いお許し下さいなんでもするからどうかそれだけはむぐっ!!!」 恥も外聞もなく泣き叫びまくるマーテルが地上に降ろされるや否や、しっとマスクがそ の顎を掴み上げ、ボロボロ涙を零す彼を無理やり黙らせる。 「往生際悪いぞしっとマスク2号…………邪欲に負けて幼女に手を出したお前が、しっと 団に与えた汚辱を雪ぎ罪を償う方法は一つ。それは、お前自身が女となって辱めを受け、 イタズラされた幼女と同じ苦しみを味わうことに他ならん!」 言いながらしっとマスクは、片手にもったドリンクのフタを親指一本でキュポンッと開 ける。 「さあ、大人しく女になって、我々にあんなコトやらこんなコトやらされるのを、甘んじ て受け入れるのだっっ!!」 「むぐぐ~っっっ!!」 しっとマスクは、マーテルの口にドリンクを一気に流し込むと、吐き出せないように鼻 と口を両手で塞いでしまう。 「ぐっ…………むぐぅぅっ…………んぐっ!」 ごくんっ。 初めは必死に抵抗するマーテルだったが、息苦しさに負けて液体を飲み下してしまう。 「うっ…………ぅあああああああ……………………!!」 マーテルの身体から、バキボキと痛々しい音が鳴り響き、うめき声と共にその体型が変 化しはじめる。胸は大きく膨らみ、腰はくびれ、全体的に柔らかみを帯びた女性の身体に …………その光景はちょっとグロテスクでさえある。 やがてマーテルの姿は、豊満な肉体を持つ美少女――――しかも全裸で両手両足を一纏 めに縛り上げられているという、とんでもない姿の――――へと、完全に変化した。 『うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』 男たちの熱狂が最高潮に達する。その白磁の肌、豊かな胸の膨らみ、ほっそりした長い 脚、円らな瞳の美しい顔立ちは、普段女性というもの自体に縁がないしっと団員にとって は、変化時のグロテスクな光景も一瞬にして忘れさせるほど魅惑的だったのだ。 「すっ…………すげ…………」 「うっ…………オレ、もうダメ…………」 中には、興奮しすぎて鼻血でダウンする者も現れた。 「ううう……………………」 男たちの無遠慮で好色な視線に晒されて、羞恥と恐怖に身を竦めるマーテル。 04-518 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17 19 50 ID nLv23WRE 「とりあえず、もうちょっと色々しやすいように縄は解いとくか」 自らも鼻血を垂らしながら、しっとマスクが団員たちに指示を出す。このまま両手両足 が一纏めになっている状態だと、せっかくの巨乳が太股で隠れてしまうし、色々な場所に お触りしようというときに支障が出てしまう。 マーテルを戒めていたロープはとりあえずすべて解かれ、代わりに二人の団員たちが両 脇から腕をとって押さえる形になった。 縄を解かれても、マーテルに抵抗する術はない。なにしろ、もともと男でいてさえ貧弱 なボーヤなのである。女になってますます非力になってしまっては、屈強なしっと団員た ちを振り解いて逃げ出すことはほぼ不可能だった。 両脇を固めるしっと団員の荒い息が耳や首筋にかかり、マーテルは嫌悪感に肌が粟立つ のを感じた。 「ハァハァ…………も…………もー辛抱たまらん!!」 「ぎゃあっ!」 右腕を押さえていた団員が、欲望をこらえきれない様子で片方の乳房を鷲掴んできて、 マーテルは思わず悲鳴を上げる。 「フ…………フヘヘ…………柔らけ~…………肌もスベスベできもちー…………」 「ひいいい…………や、やめて…………」 乳房を揉みしだかれつつ、剥き出しの柔肌に舌を這わされ、あまりの気色悪さに泣きな がら弱々しく抗議の声を上げるマーテル。 「おいおいっ! 総帥のオレを差し置いて何をしちょるか貴様っ!」 「うるせーっ!! このしっと団では女はみんなのモノなんじゃい!!」 号令をかける前にフライングしたその団員をしっとマスクが咎めるが、聞く耳を持つ様 子はない。 「よーし、そんじゃ俺も…………」 その様子を見て、逆の方の腕を押さえていた男が、目の前で揺れていたマーテルの乳房 を掴み上げ、舌を這わせてくる。そして、羞恥と嫌悪感と肌寒さによって既に少し尖りを 見せていた乳首に、むしゃぶりつくように吸い付いた。 「あっ…………!? ん、やっ…………」 その瞬間、マーテルの身体がビクッと震え、嫌悪感からだけとは思えない悩ましげな声 が上がる。 「ん? なんだ、乳首弄られて感じちゃったのか?」 「ちがっ、そんな…………あっ!」 最初に乳房を揉み始めた男に荒い息でそう問われ、反射的に否定するマーテルだったが、 硬くなった乳首を指の間に挟まれて弄くられ、耐えきれず甘い声を上げる。 やがてその男も左側の男に倣い、乳首に吸い付いてくる。その上で、柔らかさを楽しむ ように、豊満な白い膨らみをいやらしい手つきで撫で回してくる。 「あっ…………やっ、そこダメぇ…………ああっ…………」 二人の男に同時に両方の乳首を吸われ、マーテルは、意思に反して襲ってくる快感に身 悶えてしまう。敏感な場所を強く吸われ、歯を立てられ、舌で擽られるたびに、身体の奥 に電気が走ったような感覚に襲われて、甘い声を上げて身を捩ってしまう。 04-519 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17 22 27 ID nLv23WRE 「も、やめ…………せ、先輩たすけて…………もう許してぇっ……………………」 快感に流されていきそうな恐怖から、マーテルは、少なくともこの場にいる中では一番 信頼を置いている人物であるしっとマスクに、涙目で助けを求めてみる。 しかし、そもそもの提案者である彼がこの窮地を救ってくれるはずもない。しっとマス クはマーテルの哀願など完全に無視して、半分仰向けに寝かされた状態で取り押さえられ ているマーテルの足下に回り、きつく閉じられていた両脚を力ずくで開かせ、秘所を丸見 えにさせた。 「ひいっ! やっ、そんなぁ……………………」 いくら本来の自分の身体ではないとはいえ、一番恥ずかしい部分を容赦のない視線に晒 されたショックと、これからされるであろうことに対する恐怖を感じ、マーテルは小さな 悲鳴を上げる。 「グフフフフ…………なにが『もう許して』だ、あんなやらしー声出して…………本当は オレたちに嬲られて、気持ちよくてたまらないんだろ?」 興奮に鼻息荒くしながらそう言うと、しっとマスクは、早くも少し潤み始めていたマー テルの下腹部に手を突っ込み、初めて触れる女のそれを思うままに弄り倒す。 「ひあっ! あっ、あぅっ、やあっ…………せ、せんぱ…………あっ、やめ、やめてぇぇ …………」 敏感な部分を無骨な指で荒っぽく擦られ、痛みと快感にマーテルは悲鳴を上げる。強す ぎるほどの刺激に秘所はますます潤い、手を動かされるたびにぐちゅぐちゅと卑猥な音を 立てる。 それに加えて、両脇にいる男たちの愛撫も段々とエスカレートしてきていた。胸を中心 に身体のあらゆるところに舌や指を這わせてきて、時折、感じやすい場所にヒルのように 吸い付いてくる。 「んんっ、くぅぅっ…………あっ、んぅっ、やっ、ああぁっ…………」 必死に声を抑えようとしても、抑えきれない。一度に三人もの男によって体中に刺激を 与えられ、抗いがたい快感の波がマーテルに襲いかかってきていた。 その内に、手で弄るのだけでは飽き足らなくなったのか、顔を覆うマスクを鼻の上まで まくり上げたしっとマスクは、両手でマーテルの膝を抱え直すと、股間に顔を突っ込み、 ヒクヒクと震える秘所を舌で嬲り始めた。 「んああっ! あっ……あっ、ふああぁ…………そんっ、な…………」 熱く湿った柔らかいモノが敏感な場所を這い回る卑猥な感覚に、マーテルは身体を弓な りに反らして震えた。 一番敏感な肉粒を熱い舌で擦られて強く吸い上げられ、とろとろした蜜の滲み出てくる 割れ目を舌で暴かれる。刺激を受けるたびに身体の奥底に熱い痺れが駆け巡って、理性を 完全に奪っていこうとする。 04-520 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17 24 25 ID nLv23WRE 「やっ…………あっ、ああっ…………」 暴れる芋虫のように蠢くしっとマスクの舌が膣口を探り当て、ぐりぐりと擦りながら舌 先を侵入させようとしてくる。 「やあっ…………ダ、メそこ…………舌、入れちゃ…………あああっ」 その刺激に、まだ暴かれていない性器の奥底の部分までジンジンと熱くなり、腰全体が とろけるような感覚に襲われる。 口では、そして理性の上ではまだ必死にその行為を拒否し続けているのだが、身体の方 は、ともするとより強い刺激を求めて、しっとマスクの顔に腰を押しつけようとさえして しまいそうになるほど、既に快楽の虜になっていた。 「ひはっ、はぅっ、んっ…………んくぅぅっ…………」 (な、なんで…………こんな…………) 男に身体を嬲られて快楽を得ている自分が信じられず、マーテルは唇を噛み締める。 いくらしっと団がそこはかとなくホモっ気のある集団だからといって、自分は男とそう いう関係になるのは真っ平ごめんだと、常日頃から思っていただけに、その男の愛撫で感 じてしまっている自分がまず受け入れがたかった。 何より、無理やり女の身体に変えられて犯された上に、よりによってそれで快感すら得 てしまっているという状況が、マーテルの、男としてのなけなしのプライドをズタズタに 引き裂いていた。 つづく 04-524 :しっと団×女マーテル:2007/06/12(火) 21 33 13 ID 8LaewHHy 520の続き 「…………ひぃっ!」 数センチほど強引に入り込んで中を嬲っていたしっとマスクの舌が、唐突に引き抜かれ て、入れ替わりに、無骨な指がきつく締まる膣内に入り込んでくる。 「んあっ…………ふあああっ!」 舌よりも深く入り込んで、内襞を掻き回すその指の動きに、マーテルは、プライドを引 き裂かれた絶望感とは裏腹に、鳥肌立つほどの快感を覚えてしまう。 その内に指を二本に増やされ、引き攣れるような痛みを覚える。しかし、内襞を柔らか くほぐされていく内に、段々とそれも更なる快楽に変わっていった。 「やっ、ああっ…………あふ、んぅっ…………ふあっ、あっ、はあぁ…………」 唇の端から、飲みきれなかった唾液が零れ出て、顎と首筋を伝い落ちていく。 敏感な場所を嬲られる度に、身体の奥に淀む、熱くどろどろとした性感の渦が、どんど ん膨らんでいっていた。限界近くまで追い詰められたマーテルは、何かが弾けてしまいそ うな感覚に、切ない嬌声を上げて身悶える。 「ああっ、んっ、ふああっ……………………あっ!?」 しかし、高みに昇りきる前に、しっとマスクの指は唐突に抜き去られた。 「はっ…………え、な……んで…………」 絶頂の間際で刺激を止められ、入れ替わりに襲ってくる耐え難い疼きに、マーテルは思 わず腰をくねらせる。 しかし、もしかしたらここで許して貰えるのかも…………という、淡い期待も感じなが ら、上目遣いでしっとマスクの様子を伺った。 「ヌフフフ…………なんでも何も…………」 言ってしっとマスクは、マーテルの愛液で塗れた手指をべろりと舐めると、自らが身に 纏う唯一の衣服であるパンツに手をかけた。 「こっからが本番だからに決まっとろーがあ~…………!」 しっとマスクのパンツがずり下ろされ、怒張しまくった男根がマーテルの目の前に露出 される。 04-525 :しっと団×女マーテル:2007/06/12(火) 21 35 13 ID 8LaewHHy 「ひいいい…………」 アレがデカいという話は本人の口からしょっちゅう聞いてはいたのだが、予想以上の大 きさとグロテスクさを目の前にして、青ざめるマーテル。 「ナニを生娘のよーに怯えとるんだお前は。ちょっと前までは自分の股間にもついとった モンだろーが」 「で、でも、そこまでデカくないしグロくないし…………て、っていうか、無理っす! 絶対無理! そんなデカいの入るわけないっスよ!!」 「やかましいわ! そして、どうせそういうこと言うなら『やっ、ダメ…………そんな大 きいの入んない…………』とか、もっと萌えるよーな言い方せんかい!」 「萌えよーが萌えまいが無理なことには変わらん~~~~!!」 「ええーい、いい加減覚悟を決めんかい!!!」 しっとマスクは、ビビりまくるマーテルの顎を掴んで無理やり上を向かせ、その顔に自 分の顔をずずいと近づけて凄む。 「いいぃ~~~か2号、これは厳正なるしっと団の協議によって決まった処刑方法なのだ。 罪人に処罰を拒否する権利なんぞない!! したがって、嫌だろーがなんだろーが、お前 はグダグダ言える立場じゃねーんだぞ!!!」 「は、はひっ…………すみませんっ…………」 しっとマスクの言い分には納得いくわけなかったが、あまりの迫力に気圧されて、つい 同調してしまうマーテル。 「まったく…………大体、なんのために頑張ってお前のアソコを濡れ濡れになるまで可愛 がってやったと思っとるんだ~? あ~ん? 散々よがりおってからに~」 「…………! くぅっ…………」 まだ愛液の付いたままの手をマーテルの顔に突きつけ、イヤらしい口調で責めてくるし っとマスク。その無慈悲な言葉にマーテルは、先程までの自分の痴態を思い出して、耐え 難いまでの恥ずかしさに唇を噛む。 「というわけで皆の衆!! よく見ておけ! …………できればビデオとかにも撮っとく がいい! 我々しっと団の名を汚した罪人しっとマスク2号の処女は、このワシが代表と なって貰い受ける!! お前らはその後に続くよーにっ! いいなーっ!?」 『ぅおおおおおおおーっ!!』 しっとマスクの号令に、モテない童貞男たちは歓喜の咆吼を上げた。 「いや~、とうとうオラも童貞捨てられるときが来ただなあ」 「総帥の後は、オレが最初に突っ込ませてもらってもいいか!? も~股間が疼いて疼い て限界じゃ~!!」 「なに言ってとんじゃ、そりゃオレだって同じじゃわい!!」 お約束の仲違いも始まるが、とりあえず総帥が最初に挿入するということには皆反対し ないらしい。 「ひええええ…………」 マーテルにしてみれば、この状況はたまったモノではなかった。 しっとマスクに犯されるだけでも、色んな意味で相当ダメージを食らいそうなのに、そ の後に何十人もの男が欲望を滾らせて待ち構えているかと思うと、絶望的な気分になる。 というか、まず、体が持つかどうかもわからない。 04-526 :しっと団×女マーテル:2007/06/12(火) 21 37 47 ID 8LaewHHy 「さて」 「きゃーっ!」 安心してやる気満々のしっとマスクに、膝を持ち上げられて大きく脚を開かされ、思わ ず悲鳴を上げるマーテル。 さらけ出されたマーテルのソコに、しっとマスクのグロテスクな巨根がじりじりと迫っ てくる。 「でわ、いただきま~す!」 「いやあああああああああああ!!!」 好色と歓喜に満ちたしっとマスクの声と、恐怖と絶望感に充ち満ちたマーテルの悲鳴と が、辺りに響き渡る。 そのときだった。 「何をやってるんだこの変態マスク!!」 怒りのこもった叫び声と共に、しっとマスクの筋肉隆々とした巨体が、突然現れた人物 の強烈な蹴りによって勢いよく吹っ飛んでいった。 「はへ?」 全く予想だにしなかった展開に、マーテルは目が点になる。 「お前達も、さっさとその人から離れろ!!」 怒鳴り声と共にその人物は、未だに両脇を固めていた二人の男をマーテルから引きはが し、紙屑のように放り投げる。 「あなた、大丈夫ですか!?」 純粋に心配そうな顔でマーテルにそう声をかけてきて、身につけていた軍服の上着を脱 いで着せかけてくれたのは――――よりにもよって、パッパラ隊最強の男にして、マーテ ルの憎き恋敵――――水島一純中尉その人だったのだ。 つづく
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バレンタイン作戦をしてからもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。 今は三月の上旬。私は一人、自室で呟きます。 「時間がない……」 そう、時間が無いのです。私は3年生。あと数日で、学校を卒業してしまいます。 そうなる前にやらねばならぬこと。そう、あのバカップル×2と、決着をつけること! え?もうとっくに決着ついてる?負けまくってる?ぶち殺しますよ(´・ω・`) 私の中ではまだ負けてません!戦いは続いているんです! しかしもうチャンスもわずか。だとしたら、やることは1つしかありません。 「最終決戦です……ふふふのふ……」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さて、今日もいつも通りの部室だ。 ハルヒはパソコンに向かい、長門は読書をして、古泉は俺とオセロをしている。 そして朝比奈さんは……ってあれ?朝比奈さんがいないな。 「なあハルヒ、朝比奈さんは来てないのか?」 「そう言えばいないわね。どうしたのかしら。まあ、きっと掃除当番か何かよ。」 ハルヒは特に気にしていないようだった。 だが俺は、何か嫌な予感がしていた。また変な出来事に巻きこまれるような…… そして自慢じゃないが、俺の『嫌な予感的中率』の高さは並みじゃないわけで…… ガチャ ドアが開いて入って来たヤツらを見た瞬間、俺は嫌な予感がまた的中したことを悟った。 朝比奈さんを先頭に、朝倉、谷口、新川さんと続く。 これはえっと………なんだっけ。叱咤団? 「しっと団、です!」 ああ、そうでしたか。 クリスマス、俺達SOS団と死闘?を繰り広げた集団である。まだ続いてたのか…… 「涼宮さん!」 「な、なによ。」 朝比奈さんがハルヒの名前を呼ぶ。その剣幕に、思わずハルヒもどもってしまった。 そして朝比奈さんは、団長机にバシン!と何かを叩きつける。これは……手紙か? 「果たし状です。」 「ええ?」 確かに手紙には、果たし状、と書いてある。丸っこい可愛らしい文字だが。 「我々しっと団は、貴方達に決闘を申し込みます!」 「決闘!?」 「新川さん、これはどういうことでしょうか。」 「私は『スネーク』ですが。」 古泉の質問に見当違いなツッコミを入れる新川さん。 古泉は呆れ気味に、質問を繰り返す。 「………『スネーク』さん、これはどういうことでしょうか。 「名前の通りです。我々は最後の戦いを申しこんでいるのです。」 「……最後、とは?」 長門が始めて口を開いた。この事態に多少の興味はひかれるのか。 「『トゥモロー』はもうすぐ卒業だからね、今やるしかないってわけ。」 「そういうことです。日時と場所はその手紙に記しておきました。 逃げないでくださいね?」 なんと!朝比奈さんがハルヒを挑発している! 最初は突然の事態にポカーンとしていたハルヒだが、元々こいつの性格から考えると…… 「当然よ!あんた達なんかに負けないんだからね!!」 ほらな。ノリノリになっちまった。おーおー楽しそうな顔しちまって。 かくして俺達は、しっと団と決闘をするハメになっちまった。 ハルヒがいる手前長門と朝倉が超人的バトルをするとかは無いだろうが、どうなるのかねえ…… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 指定された土曜日、俺達は決闘場所にやってきた。 ここは……でっかい競技場だ。こんなとこ使えるのか? 「大きな声では言えませんが、ここは機関が関与している場所です。 恐らく新川さんが手配したのでしょう。」 だから顔を近づけるのはやめろ!……にしても、とんでもない『機関』の無駄遣いだな。 「そうでもありませんよ。見てください、涼宮さんの顔を。 これからのイベントにワクワクが止まらないといった感じでしょうか。 これならば、機関も快くこの場所を提供するでしょう。」 そうかい。でも動機は「しっと」なんだよな……なんだかねえ。 「ルールを説明します!」 何時の間にか朝比奈さんがスピーカーを手にとっている。 なんか運動会を思い出すな。 「今から我々しっと団とあなた達で決闘をします! と言っても戦闘をするとシャレにならなくなるのが約2名いるので……」 新川さんと朝倉だな、と俺は瞬時に理解した。 「競技内容はくじ引きで決定します!そして全て一対一の勝負! よって4人で順番を決めてください!3分間待ってやる!」 どこかの大佐の声が聞こえた気がするが気のせいだろう! 順番か…… 「あたしは最後よ!団長は大将なの!」 まあそうなるわな。とすると…… 「では副団長の僕は、副将でよろしいでしょうか。」 「いいわ!で、1番手だけど……キョン!」 「俺かい!」 まあ、ぶっちゃけ何番でやろうと変わらない気もするからいいか…… さっさと終わらせよう。 「で、有希は2番手でいい?」 「いい。」 「じゃあこれで決まりね。……決まったわ!」 お互いのオーダーを見せ合った結果。 先鋒 俺 - 谷口 次鋒 長門 - 朝倉 副将 古泉 - 新川さん 大将 ハルヒ - 朝比奈さん うむ、至極妥当なオーダーだ。ていうか谷口で良かった。 もし朝倉や新川さんだったら相手にならないだろうし、朝比奈さんと戦うなんてことは出来ない。 他も上手い具合に宇宙人対決や機関対決になっているしな。 ハルヒは俺達を1箇所に集めた。 「いい!?SOS団に敗北は許されないのよ!」 「もちろんです。負けるつもりはありませんよ。」 「……私も。」 「まあ、負けたくはないな。」 ハルヒが右手を出した。……おいおい、そんなベタな…… って長門と古泉も手を重ねてるし!……分かったよ。やりゃいいんだろやりゃ。 俺の手が加わり、4人の手が1つとなった。 そしてハルヒが高らかに叫ぶ 「ファイトォ~!!」 こうして、「しっと団」と俺達の最後の戦いの火蓋が切って落とされた!!! ……やっぱり、カッコつかないよな。やれやれ…… 後編へ続く
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バレンタイン作戦をしてからもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。 今は三月の上旬。私は一人、自室で呟きます。 「時間がない……」 そう、時間が無いのです。私は3年生。あと数日で、学校を卒業してしまいます。 そうなる前にやらねばならぬこと。そう、あのバカップル×2と、決着をつけること! え?もうとっくに決着ついてる?負けまくってる?ぶち殺しますよ(´・ω・`) 私の中ではまだ負けてません!戦いは続いているんです! しかしもうチャンスもわずか。だとしたら、やることは1つしかありません。 「最終決戦です……ふふふのふ……」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さて、今日もいつも通りの部室だ。 ハルヒはパソコンに向かい、長門は読書をして、古泉は俺とオセロをしている。 そして朝比奈さんは……ってあれ?朝比奈さんがいないな。 「なあハルヒ、朝比奈さんは来てないのか?」 「そう言えばいないわね。どうしたのかしら。まあ、きっと掃除当番か何かよ。」 ハルヒは特に気にしていないようだった。 だが俺は、何か嫌な予感がしていた。また変な出来事に巻きこまれるような…… そして自慢じゃないが、俺の『嫌な予感的中率』の高さは並みじゃないわけで…… ガチャ ドアが開いて入って来たヤツらを見た瞬間、俺は嫌な予感がまた的中したことを悟った。 朝比奈さんを先頭に、朝倉、谷口、新川さんと続く。 これはえっと………なんだっけ。叱咤団? 「しっと団、です!」 ああ、そうでしたか。 クリスマス、俺達SOS団と死闘?を繰り広げた集団である。まだ続いてたのか…… 「涼宮さん!」 「な、なによ。」 朝比奈さんがハルヒの名前を呼ぶ。その剣幕に、思わずハルヒもどもってしまった。 そして朝比奈さんは、団長机にバシン!と何かを叩きつける。これは……手紙か? 「果たし状です。」 「ええ?」 確かに手紙には、果たし状、と書いてある。丸っこい可愛らしい文字だが。 「我々しっと団は、貴方達に決闘を申し込みます!」 「決闘!?」 「新川さん、これはどういうことでしょうか。」 「私は『スネーク』ですが。」 古泉の質問に見当違いなツッコミを入れる新川さん。 古泉は呆れ気味に、質問を繰り返す。 「………『スネーク』さん、これはどういうことでしょうか。 「名前の通りです。我々は最後の戦いを申しこんでいるのです。」 「……最後、とは?」 長門が始めて口を開いた。この事態に多少の興味はひかれるのか。 「『トゥモロー』はもうすぐ卒業だからね、今やるしかないってわけ。」 「そういうことです。日時と場所はその手紙に記しておきました。 逃げないでくださいね?」 なんと!朝比奈さんがハルヒを挑発している! 最初は突然の事態にポカーンとしていたハルヒだが、元々こいつの性格から考えると…… 「当然よ!あんた達なんかに負けないんだからね!!」 ほらな。ノリノリになっちまった。おーおー楽しそうな顔しちまって。 かくして俺達は、しっと団と決闘をするハメになっちまった。 ハルヒがいる手前長門と朝倉が超人的バトルをするとかは無いだろうが、どうなるのかねえ…… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 指定された土曜日、俺達は決闘場所にやってきた。 ここは……でっかい競技場だ。こんなとこ使えるのか? 「大きな声では言えませんが、ここは機関が関与している場所です。 恐らく新川さんが手配したのでしょう。」 だから顔を近づけるのはやめろ!……にしても、とんでもない『機関』の無駄遣いだな。 「そうでもありませんよ。見てください、涼宮さんの顔を。 これからのイベントにワクワクが止まらないといった感じでしょうか。 これならば、機関も快くこの場所を提供するでしょう。」 そうかい。でも動機は「しっと」なんだよな……なんだかねえ。 「ルールを説明します!」 何時の間にか朝比奈さんがスピーカーを手にとっている。 なんか運動会を思い出すな。 「今から我々しっと団とあなた達で決闘をします! と言っても戦闘をするとシャレにならなくなるのが約2名いるので……」 新川さんと朝倉だな、と俺は瞬時に理解した。 「競技内容はくじ引きで決定します!そして全て一対一の勝負! よって4人で順番を決めてください!3分間待ってやる!」 どこかの大佐の声が聞こえた気がするが気のせいだろう! 順番か…… 「あたしは最後よ!団長は大将なの!」 まあそうなるわな。とすると…… 「では副団長の僕は、副将でよろしいでしょうか。」 「いいわ!で、1番手だけど……キョン!」 「俺かい!」 まあ、ぶっちゃけ何番でやろうと変わらない気もするからいいか…… さっさと終わらせよう。 「で、有希は2番手でいい?」 「いい。」 「じゃあこれで決まりね。……決まったわ!」 お互いのオーダーを見せ合った結果。 先鋒 俺 - 谷口 次鋒 長門 - 朝倉 副将 古泉 - 新川さん 大将 ハルヒ - 朝比奈さん うむ、至極妥当なオーダーだ。ていうか谷口で良かった。 もし朝倉や新川さんだったら相手にならないだろうし、朝比奈さんと戦うなんてことは出来ない。 他も上手い具合に宇宙人対決や機関対決になっているしな。 ハルヒは俺達を1箇所に集めた。 「いい!?SOS団に敗北は許されないのよ!」 「もちろんです。負けるつもりはありませんよ。」 「……私も。」 「まあ、負けたくはないな。」 ハルヒが右手を出した。……おいおい、そんなベタな…… って長門と古泉も手を重ねてるし!……分かったよ。やりゃいいんだろやりゃ。 俺の手が加わり、4人の手が1つとなった。 そしてハルヒが高らかに叫ぶ 「ファイトォ~!!」 こうして、「しっと団」と俺達の最後の戦いの火蓋が切って落とされた!!! ……やっぱり、カッコつかないよな。やれやれ…… 後編へ続く
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さて、いよいよ「しっと団」との最終決戦が始まったわけだが、 別に闇の洞窟にいるわけでも異次元にいるわけでも無く、 穏やかな春空の下の競技場。とても緊張感に欠ける。 なんというのかね、運動会気分? 「さあキョン君!クジを引いてください!」 朝比奈さんが取り出したのは手を入れるタイプの抽選箱。 お楽しみ回じゃないんだから……余計に緊張感が薄れるな。 さて、俺が取り出した紙に書いてあったのは! 『長距離走』 どうやら本当に運動会だったようだ。というか、コレってもしかしなくてもハズレのような気がする。 「おいキョン!!なんつーもん引き当ててくれたんだ!!」 言うな、俺だって辛いんだ。 なんでこんな戦いでマラソンをさせられなきゃいかん。棄権させてくれ、罰金払うから。 「距離は10km。10km分このグラウンドを走ってもらいます。1周200mだから50週です。」 じゅっきろ……ごじゅっしゅう……勘弁してくれ……… 「キョンー!谷口なんかに負けたら死刑よ!!」 「『ジャッカル』君!負けは許されませんよ!」 ハルヒと朝比奈さんが互いを応援している。ああ、どうせなら朝比奈さんに応援してほしかったぜ。 俺と谷口はしぶしぶスタートラインにたった。 新川さんが銃を上に向け、合図をする 「よーい……スタート!」 俺達は10kmのマラソンをスタートした……っておい谷口!最初から飛ばしすぎだろ! 谷口は一瞬こちらを振り向くと、ニヤリと笑った。 野郎……… そういうことならこちらも乗ってやるさ! 俺も長距離走とは思えないハイペースで追いかける。というか、ほぼ全力疾走だ。 周りの観客もヒートアップする。 「『ジャッカル!』いいわよ!そのまま逃げきりなさい!」 「キョン~!!早く抜かすのよ~!!」 我ながらムキになりすぎていると思う。 だが、コイツにだけは、絶対に負けられねえんだ! ~1時間後~ はぁ……はぁ……ぜぇ……ぜぇ…… 俺は重い身体を引きずって歩いている。え?歩くな?冗談じゃない。もう走れない。 最初に飛ばしすぎたのが原因だな、どう考えても。 そして俺のすぐ横には谷口がいる。コイツもバテて一緒に歩いている。 「キョン、俺はもう歩くのも辛い。棄権する、お前の勝ちでいい。」 「何言ってるんだ谷口。ゴールまであと少しだ。最後まで一緒に行こうぜ。」 「キョン……!!」 そうだ後少しだ。俺のカウントが間違ってなければあと1周……! あまりに辛い闘いだった。だが、それももうすぐ終わる! 長門は読書してるしハルヒは古泉とオセロに興じている。何持ってきてるんだ古泉よ。 朝比奈さんも朝倉となんか談笑してるし、真面目に見てくれてるのは周カウントしてる新川さんぐらいだ。 でも構わない。これは自分自身との闘いなんだ!! そして俺は谷口と並んで同時にゴールした。 「ゴール!!」 新川さんが高らかに叫ぶ。終わった、終わったんだ……!! 「あ、終わったの?で、どっち勝った?」 「同時にゴールされたようですよ。」 「同時ぃ!?何やってるのよキョン!ラストスパートぐらいかけなさいよ!」 ハルヒが怒鳴る。だが俺には関係ないのさ。 最後の最後で裏切ってスパートかけるなんて出来るわけなかったさ。 だって俺らは…… 「戦友、だもんな!」 谷口が言う。その通りだ。俺は勝利なんかよりよっぽど大事なものを手に入れたんだ…… 「何いい話で終わらせようとしてるんですか!ただマラソンでバテただけじゃないですか! ……まあいいです、引き分けで。次!長門さんと朝倉さん!」 宇宙人対決か。さてどんな戦いになるのやら。チート合戦か? 長門がくじを引いた。そこに書いてあったのは…… 『大食い対決。』 ……勝ったな。長門が大食いで負けるはずがない。 「ちなみにメニューは、カレーとなります。」 負ける要素が無いとはまさにこのことだろう。大食い勝負でしかもカレー。 どうすれば長門が負けるのか逆に教えてもらいたいね。 何時の間にか用意された長机と椅子に長門と朝倉が並んで座る。 長門にカレーを渡す役は古泉、朝倉にカレーを渡す役は新川さんが担当する。 ……そういや大量のカレーなんてどうやって調達したんだ。これも機関クオリティか。 「長門さん、頑張ってくださいね。」 「大丈夫。負けるわけがない。」 古泉が長門を激励するが長門は強気だ。まあそりゃそうだろうな。 「よーい……すたーとぉ!」 朝比奈さんの可愛らしい掛け声で大食い対決がスタートした! おお、早速長門が猛スピードで食ってる。流石だ。 ……って何!?朝倉も同じ速度で食べている!? 「ゆはんひははねなはとはん。わはしほはやふいにはひひんあるのほ。 (油断したわね長門さん。私も早食いには自信あるのよ)」 「ほうひて?はなたはおおふいはらではなはったはふ (どうして?あなたは大食いキャラでは無かったはず。)」 「ふうとうへいきゃらへんひへたはらね。へもほんほうははへるのはいすひほ。 (優等生キャラ演じてたからね。でも本当は食べるの大好きよ。)」 「ふはふ。へほまへない。(うかつ。でも負けない。)」 端から見てると何言ってるのかさっぱりわからん。 口に食べ物含みながらしゃべるのやめなさい!汚いから! AマイナーとAAランクプラスの美少女が、とても映像には表せないような食い方をしている。 よかったなこれがSSで。アニメだったら放送禁止ものだぜ。 「すごい戦いね……いろんな意味で……」 ほら見ろ。あのハルヒでさえ若干引き気味だ。 古泉と新川さんも大忙しだ……ってあれ? 「どうしたのよ。」 「次は?」 カレーが止まってしまった。もしや…… 「申し訳ありません、どうやらカレーのストックが切れたようです。」 やっぱり!そりゃあんな化け物×2が居たらすぐに無くなるだろうさ。 仕方ないのでそこで勝負終わり、食った皿の数を数えてみたが、 「なんと……」 「まったく同じ、ですね。」 驚く古泉と新川さん。どうやらまったく同じペースで食い尽くしたらしい。流石、としか言えない。 ……おお!長門と朝倉が握手をしている!大食い同士、友情が生まれたんだろう………イヤな友情だな。 さて、結局また引き分けに終わり、副将戦へと移る。新川さん対古泉の機関対決だ。 古泉がくじを引く。中から出てきた紙に書いてあった対決内容、それは…… 『我慢対決』 ……もう競技場がどうとか関係無くなってきたな。 我慢対決って、何をするんだろう。 「我慢と言えばやはりこれでしょう!熱闘風呂!!」 朝比奈さんが指さした先には、現在進行形でグツグツに煮えてる熱闘風呂が。 ……なんでここにこんなもんがあるんだよ。これもまた機関クオリティか。 「やっぱり我慢の定番はコレよね……」 おいハルヒ、少しはおかしいなと気付け。相変わらずおめでたいな。 他のヤツらも……ってあれ?肝心の古泉と新川さんが居ないぞ。 「僕ならここですよ。」 古泉が歩いてきた。その姿はタオルを腰に巻いているだけ!新川さんも同じだ。 3月とは言えまだまだ寒いこの時期に、そんな格好で外に居たら寒いだろうに。 もうこの時点で我慢が始まっているような気がする。 「ではよぉい……すたぁとぉ!!」 相変わらずの癒し系ボイスを合図に二人が熱闘風呂に入った。 その瞬間、二人の顔が苦痛に歪む!キツそうだ…… おや?その時俺は妙なことに気がついた。お湯から、小さな泡が出ている……これってまさか! 「おい長門!今あのお湯何度になってるか分かるか?」 「摂氏100℃。沸騰状態にあると思われる。」 「やっぱり!!」 あの泡は、沸騰している泡だったんだ!もう風呂ってレベルじゃねーぞ! 「朝比奈さん!沸騰はやり過ぎでしょう!」 「いいえ!これぐらいやらないと……どっちが先にギブアップしますかね……?ふふふふ……」 「死にますって!ほら、二人も苦痛に顔を……って……あれ?」 俺は自分の目を疑った。二人は……笑ってる? 「いやあいいですねぇ。この痛みを伴うほどの熱さ。ふふふ……」 「まったくですな。このままずっと入っていたい気分ですぞ。ほっほっほ……」 この笑みは……間違いない。快感を感じている笑みだ。もちろん性的な意味で。 コイツラそろいも揃ってMだったのか…… まあハルヒに振り回され閉鎖空間へ行かされる日々、マゾじゃないとやってられないよなあ…… どうやら他の面々もそれに気付いたらしい。みんなドン引きしている。 「あ、朝比奈さん……」 「なんですか?」 「どうやら快感を覚えているようだから……自分から出ることは無いと思いますよ。 それこそ気絶するまで……」 「そうですね……中止して引き分けにしちゃいましょう……」 朝比奈さんもげんなりした顔だ。まあそうなるわな…… 中止を言い渡され風呂から出た二人は、残念そうな顔をしていた。 「ドクターストップは残念でしたね。あと3分続けてれば新たな境地に辿り着けそうでしたが。」 ええい、近づくな!気持ち悪いからさっさと着替えて来い!! ここまで3引き分けとまったくの互角。というかまだ白黒すらついていない。 最後ぐらいは、ちゃんとした結果にならないと納得いかないだろう。 しっと団もSOS団も、そしてパソコンの前にいる諸君らも。 最後は大将対決。ハルヒと朝比奈さんの対決だ。 「みくるちゃん!こんな組織作って私にはむかったことを、後悔させてあげるわ!」 「後悔するのはそっちです!年中頭の中がお花畑のバカップル達に負けるつもりはありません!」 おお、朝比奈さんがハルヒと互角にやりあっている! そしてハルヒの手が抜き取った勝負内容は…… 『100mハードル走』 ……勝ったな。お世辞にも朝比奈さんは運動神経が良いとは言えない。 ハルヒなら、陸上選手並みに軽やかにハードルを越えていくことだろう。 「…………」 しかし、ハルヒの様子がおかしい。顔が青ざめている。どうしたんだ? 「あたし……ダメなのよ。」 「ダメ?何がだ。」 「ハードルだけはダメなのよ……あたし……」 な、なんですとー!?運動神経抜群のハルヒが、なんでまた! 「小学校の頃ハードルで転んで骨折したことがあってね…… それ以来ハードルだけは怖くて飛べないの……」 小学校の時のトラウマが原因か……そう言えば体育でハードルやってる時も休んでたな。 「棄権してもいいですよぉ?」 朝比奈さんが挑発してくる。まさか、狙ってたんじゃないだろうな…… 「……冗談じゃないわ!SOS団に敗北は許されない!あたし、やるわ!」 ハルヒは強がる。だが、まだ顔は青ざめている。無理するなよ、ハルヒ……どうせくだらん戦いなんだから。 とそこで、俺のシャツが引っ張られた。……なんだ長門。 「作戦があります。」 すぐ横に元の服に着替えた古泉が居た。顔を近づけるなっての! 「来て。」 長門が歩き出した。何をするのかまったくわからんが、この二人が言うならまともな作戦なのだろう。 朝比奈さんとハルヒはスタートラインに立った。 そして新川さんは銃を構え…… ドン! その銃声と共に朝比奈さんがぽてぽてと走り出した……あれは走っているのか?相当遅い。 だがそれ以上に問題なのはハルヒだ。まだ1歩も動けていない。やはりトラウマなのだろう。 さて、そんな俺はどこにいるかと言うと、ゴールラインの前にいる。 そして何故か……古泉に羽交い締めにされてる。なんだこりゃ! 『涼宮さ~ん!!』 古泉がスピーカーを使いハルヒに呼びかける。 『彼の身柄は預かりました!さあ長門さん!やっちゃってください!』 長門が俺の前に立つ。そして手にはアレだ、ティッシュを細い糸状にしたものが握られてる ……おい、まさか……冗談だろ……? 「へっへっ……ふぇっ……!!」 冗談では無かった!長門の持ってるティッシュが、俺の鼻の穴に侵入する! 長門の神懸り的な手さばきで、的確にくしゃみが出そうで出ない状態を持続させる!これはキツすぎる! そんな中古泉が耳打ちしてきた。 (さあ、涼宮さんに助けを求めてください。) そういうことか。作戦の趣旨は理解した。だがこれは無いだろう。 俺は古泉からスピーカーを奪い取り、全力で叫んだ。 『ハルヒ~!!助けてくれ~!!!』 その時であった!ハルヒが走り出し、ハードルを次々と乗り越えていく!! すげえ……それはまるで陸上選手を見ているかのような、軽やかさであった! 「キョン!大丈夫!?」 結局30秒もかからずにここまで来てしまった。惚れ惚れするぜ、ハルヒ。 「大丈夫さ、お前が来てくれたからな。」 「まったく情けないわね!あたしがいないとほんとダメなんだから!」 まあ否定はしないさ。この勝負はハルヒの勝ち。1勝3引き分けで、俺達SOS団の勝利だ! ようやくこれまでの因縁にも終止符が…… 「待って!まだよ!」 まだ?ハルヒの視線の先には、まだコースの半分しか行ってない朝比奈さんが居た。 ハードルは……見事に全て倒しながら進んでいる。 「ふぇぇ……」 今にも泣きそうな顔をしている。そりゃそうだ、もう負けが決定してるわけだからな。 もうやめさせてあげてもいいんじゃないか? 「ダメよ!……古泉くん、それ貸して。」 ハルヒは古泉の手からスピーカーを奪い取った。 『みくるちゃん!最後までやりとげなさい!あんたが売った喧嘩なんだから、最後まで責任持つのよ! あたしも応援するから!頑張って、みくるちゃん!』 そうだ。俺達も応援しなければ、朝比奈さんの走りを! 「朝比奈さ~ん!!頑張れ~!!」 「あともう少しですよ、朝比奈さん!!」 「……頑張って。」 長門と古泉も俺と一緒に応援する。みんな心は1つなんだ。そう、コイツらだって…… 「『トゥモロー』!頑張ってください!!」 「ハードルなんかに負けちゃダメよ、『トゥモロー』!!」 「自分との闘いですぞ!『トゥモロー』!!」 しっと団のヤツらも朝比奈さんを応援する。 この時、競技場は1つになっていた。しっと団もSOS団も関係無い。 みな、朝比奈さんの走りを応援しているのだ! 「はぁ、はぁ……」 そして朝比奈さんが最後のハードルを超える!へたへたと走り……ついにゴールをした。 「やった!!」 俺は思わず隣に居たハルヒとハイタッチをしてしまった。 そうさ、これが答えなんだ。勝ち負けなんて関係ない。 大事なのは、みんながひとつになるってことなのさ……! 終わり 「終わるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 朝比奈さんが叫んだ。 ……やっぱダメですか?俺的にはあれで終わりで構わないんですけど…… 「構います!それに……応援してくれたのは嬉しいですけどこれ本人にとってはみじめなんです! マラソンでビリの人に贈られる拍手の残酷さを知らないのですか!?」 ああ、確かにアレは本人にとっちゃトラウマものだよな…… 「まあとにかく、これであたし達の完全勝利よ!!残念だったわね、しっと団!」 ハルヒが高らかに言った。3引き分けだから完全ってほどでも無いと思うが…… だがそれでも勝ったのは事実だ。朝比奈さんを始めしっと団の面々は悔しそうな顔をしている。 「くぅ~……悔しいです!特に最後、『愛の力で勝った』的な展開になったのが特に……!!」 まあ、確かにアレはハルヒの愛の力だと思う。感謝してるぜ、ハルヒ 「ちょ、今そんなこと言わなくてもいいでしょ……」 ハルヒは顔を赤らめた。そういうところが可愛いんだぜ。 「バカ……」 「「「「いちゃつき禁止!!」」」」 しっと団の4人の声がハモった。 ちっ、せっかくいいムードになりかけてたのに…… とここでハルヒが、とんでもないことを言い出した。 「ていうかさ、一人身がイヤなんでしょ?だったらあたしにいい考えがあるわ。」 いい考え?あまり期待できないが、言ってみろ。 「あんた達でカップルになればいいじゃない。 ちょうど女二人男二人だし、いいんじゃない?」 そうか、その発想は無かった。 「「「「えええーーー!!?」」」」 またもやハモる4人の声! ハルヒの予想外の提案をしっと団はどう受けとめるのか! そしてしっと団はどのような結末を迎えるのか! 俺個人としてはあまり興味は無いが……次回、最終回!
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※恋愛相談と時間軸がリンクしています みなさん、こんばんは。朝比奈みくるです。 今日もSOS団のマスコットとして活動しています!毎日が楽しいですよぉ。 なんでって?SOS団には、かっこいい男子が二人もいるからです! 一人目はキョン君。涼宮さんに連れてこられた平凡な男子高校生です。 でも彼の見せる優しさに、私はもうメロメロです。 残念ながら彼は涼宮さんとほぼ相思相愛と言っていい状態にあり、もう付き合うのも時間の問題。 でも彼はよく私(特に胸)に視線を向けてくれます。まだ望みはあるんです! もう一人は古泉君。キョン君とは違ったベクトルのカッコ良さです。 はっきり言えば、完全に狙い目です!長門さんはキョン君しか目に入っていません。 つまりフリーなワケです。 うふふふ、バラ色の恋愛生活ももう少しですよ! え?この時代の人と付き合えない?そんなのは【禁則事項】を【禁則事項】しちゃえばいいんです! さて、そんなある日のこと、いつも通り私はメイド姿でキョン君達にご奉仕していました。 いつも通りの団活。しかし、それが終わった後キョン君がとんでもないことを言いました。 「みんな聞いてくれ。俺決めたよ。明日、ハルヒに告白する。」 な、なんだってー!? ついに来るべき時が来てしまったようです。まあ時間の問題ですから、仕方ないです。 正直、涼宮さんに勝てると思ってませんでしたし、しょうがないですね。 だから私は笑顔で言いました。 「わぁ~!頑張ってくださいねえ!」 どっかの誰かさんがモノローグで「手放しで喜んだ」とか言いそうなぐらい喜ぶフリをしました。 しかし、私の心にはどす黒い感情が渦巻いていました。あんちくしょうめ……! ま、まあいいです。これでようやく、古泉君一人に狙いを絞ることが出来ますからね。 さっそく明日からアタック開始しますよ!! と、決意したのもつかの間、翌日の部室にて今度は長門さんが衝撃告白をしました 「私と古泉一樹は交際することになった。」 はい、私はお盆を盛大に落としました。な、なんだってー!?(2回目) そんなバカな!!長門さんはキョン君に夢中だったはずなのに! こ、これは計算外です、ていうか、こんな連続コンボでカップル成立するなんて聞いてませんよ…… これじゃあ、私が一人余り者になっちゃうじゃないですか…… 「あ、お前の席ねーからwwwwwwww」と言われているようです…… 「一人身……私だけ……一人身……」 いつの間にか口から出てしまっていたようです。キョン君がこっちを見ています。 しかし、もう私にマスコットをする余裕はありませんでした。 そう、この瞬間から、私は嫉妬に燃える鬼神となったのです! 「うふふ……ふふふ……ふふふのふ……」 自宅にて。私はポスターを作成していました。目的のために。 そう、『あの2カップルの邪魔をする』という目的が! 「ふふふ……これで良し。」 私はポスターを完成させました。 「来たれ!嫉妬に燃える諸君! 共にこの世のバカップルに制裁を加えましょう! 興味のある方は、今週の土曜日に○○まで!」 ふう……完璧です。 私の目的を達成させるには、仲間を増やす必要があるのです。 これを校内の掲示板に貼っておけば、きっと何人か来てくれるはずです! しかし、問題があります。 長門さんです。長門さんにかかれば、こちらの目的などすぐ見破られてしまいます。 それどころか、あの反則的な力で何一つ出来ずに終わる可能性が高い。 つまり、長門さんに対抗出来るメンバーが必要なのです。 喜緑さんは長門さん寄りですから、期待出来ないでしょう。 となると、あとは一人だけ……! 思いたったらすぐ実行。私は去年の4月までひとっ飛びしました。 目的の人物に会うためです。 え?申請が必要?そんなもの【禁則事項】を【禁則事項】しちゃえば(ry その人は、あっさり捕まえることが出来ました。 「あの、少しよろしいですか?」 「あ、あなたは確か……2年の朝比奈さん、よね?」 「はいそうです、今日はあなたに用があって来ました。朝倉さん。」 「私に?何かしら。私は、先輩に目をつけられるようなことはしてないはずですけど……」 「あなたの正体は知っています、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイス。 そして長門さんのバックアップ。そうでしょう?」 「……あなた、何物?」 彼女は警戒を強めました。でも私は続けます。こちらには切り札があるのです。 「私はこの時間の人間ではありません。もっと未来から来たのです。 あなたには私がいる時間、約一年半後に来てもらいます。」 「私がおとなしく従うとでも?」 「あなたは今から数ヶ月後、長門さんに情報連結を解除されます。」 「なんですって!?」 「さらに、長門さんは古泉一樹という超イケメンと付き合ってイチャイチャし始めるんです。 どう思いますか?」 「そ、そんなの許せないわ……!あの子に彼氏なんて生意気よ!私の方が絶対モテるんだから!」 「私はそれを妨害したいのです。でも長門さんは万能です。私では太刀打ちできません。 だからこそ、あなたの力が必要なのです!!協力してくれますか!?」 「……分かったわ!あの娘にだけいい思いなんてさせないんだから!!」 交渉成立です。私は仲間になった彼女を引き連れて元の時間に戻りました。 朝倉さんはこの時間に存在しているはずのない存在なので、しばらくは私の家で隠居しててもらいます。 さて、土曜日です。 今日は不思議探索はお休みということになっています。 でもどうせ二人でデートという名の探索をするつもりなんでしょう!カーッ!ペッ!! 古泉君達も遊園地がどうとか話してたし、 ああもう、観覧車に乗って1番上に来た時点で観覧車が止まってしまえ! あ、でもそれじゃあ逆にいろいろとムードが出て……って何想像してるんですか私! さて、召集をかけたのはいつもSOS団が集合するのとは違う公園。 いつもの公園じゃ忌々しいカップル共が集合場所に利用する可能性が高いですからね。 今現在いるのは、5人。私と朝倉さん。そして…… 「まさか召集をかけたのが朝比奈さんだったなんてな!ていうか朝倉、いつ帰ってきたんだ?」 キョン君の友人、谷口君。まあ彼は来るだろうと思っていました。 こういう類のイベントには絶対参加しそうです。そういうオーラがあります。 「ふう、まさかいかがわしい集団に所属している貴様がリーダーとはな。 まあ、あの古泉達の邪魔をするというのには私も同意だ。」 ため息をつくのは生徒会長(本名不明)さん。 SOS団では敵ですが、ここでは仲間になって頂きます。 「このようなイベントを、私待ち望んでおりました。」 ……1番のサプライズはこの人。まさかこの人が参加するなんて思ってませんでした。 ていうか、学校にしか貼ってないのにどうやって来たんですか 「『機関』の情報収集力を、甘くみないで頂きたいですな。」 物凄い勢いで『機関』を無駄遣いしています。 まあいいです、彼はきっと物凄く強い。きっと力になってくれます。 私は、みんなに語りかけ始めました。 「みなさん、今日はよく来てくださいました。今この瞬間から、私達は『同士』です! そしてこの団体に名前をつけたいと思います。それは……「しっと団」!」 記念すべき「しっと団」結成の瞬間です。これは歴史に残りますね。 「しっと団……!!」 「ふむ、なかなかだ。」 「素晴らしい名前です。」 「私、気に入ったわ!」 みなさんも喜んでくれてるみたいです。良かった…… 「さて、「しっと団」では、コードネームで呼び合うことを義務付けます!」 「コードネーム!本格的だな……!」 「私は『トゥモロー』。そう呼んでください。谷口君は『ジャッカル』。」 「『ジャッカル』!なんかカッコいいぜ!」 「会長さんは『フォックス』。」 「ふん、いいだろう。」 「新川さんは『スネーク』。」 「何故だか分かりませんが物凄く私にピッタリな気がしますぞ!」 「そして朝倉さんは『キラー』です。」 「あら、カッコいいわね♪」 「さあ、皆さん!カップル達を、地獄に落としましょう!!」 「「「「おーー!!!」」」」 私達は聖なる雄叫びをあげました。 ちなみに、今公園には小さなお子様を連れているお母様方がいっぱいいるのですが、 何やら私達に「なにしてんだコイツラ」的な視線を向けています。 流石にこれ以上ここでやるのは少し恥ずかしいので…… 「では、計画について話し合いたいと思います。 場所を変えましょうか。どこがいいかな……出来れば周りに人が来ない場所……」 「だったらいい場所があるぜ!『トゥモロー』!」 『ジャッカル』君が提案しました。さて、どこでしょうか……? 「WAWAWA忘れもの~♪俺の忘れもの~♪」 えっと……なんでこんなことになったんでしょうか。 『ジャッカル』君の提案はカラオケボックスでした。確かに個室という点ではベストですね。 それまでは良かったのですが……何故かノリでカラオケ大会になってしまいました。 ま、まあまだ時間はあるし、今日は親睦を深めるという意味で……あ、次私ですね! 「みっみっみらくる♪みっくるるんる……」 ノリにノって歌っている最中でした。私は見てしまったんです。 ドアの前を歩く、キョン君の姿を!! 「『トゥモロー』、どうした?」 気持ち良く歌っている途中でマイクを落とした私に、『フォックス』が声をかけました。 私は、「すいません、ちょっとトイレに……」と言って慌てて部屋を出ました。 ちなみにみくる伝説は『スネーク』が引き継ぎました。ノリノリでした。 私は見つからないように、そ~っと隣の部屋の中を覗きました。するとそこには…… キョン君、涼宮さん、古泉君、長門さんの姿が!!! 「な、な、なんでここに……!!」 思わず声に出してしまいました。だってそうでしょう? キョン君と涼宮さんは二人きりで市内探索すると言っていたし、 古泉君と長門さんは遊園地に行っているはず、なのに何故!? 「ま、まさか……」 ワタシ ハブラレテル? 私は外から見えないようにかがみこんでドアに耳をつけました。 周りから見ると不審者以外の何物でもありませんがそんなこと気にしてられません。 聞こえてきたのは、涼宮さんとキョン君のラブラブデュエットでした。 「もー!キョン音外しすぎよ!」 「だから俺はいいって言っただろ。一人で歌えば良かったじゃないか。」 「……いっしょが……よかったのよ……」 「ん?なんだって?」 「キョンと一緒に歌いたかったって言ってるのよ!!このバカ!!」 ああ、私の胸に、脳に、全身に、どす黒いパワーが溜まっていくのが分かります。 そうか、これが、「しっと」の力……!! ふふ、楽しんでいられるのも今のうちですよ。 クリスマス!その日あなた達は、地獄に落ちるのです…… ふふ……ふふふ……ふふふのふ……!! 終わり(本編に続く)