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ルイズ 誕生日: 2006/07/02(アニメ「ゼロの使い魔」放送開始日) 主な活動場所: img 概要: 別名:レモンちゃん。 「」にセクハラされたり使い魔を召喚する際に変なものを呼び出したり巨女にされたりといろいろな目にあっている。 全てが同一キャラ扱いではなく、4種類以上のスレに個別の彼女が存在している。 解説: 【元ネタ】 アニメ&漫画版「ゼロの使い魔」のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 【二次裏での動向】 とある同人誌の使い魔を召喚して契約するシーンで他の作品をはじめ様々なキャラを召喚してしまうコラが作られた。 ベル様のスレでは彼女を召喚してしまい、つい彼女のジャージ姿をけなしたために故郷のハルケギニアを滅ぼされてしまい、元通りに直したときにもう一人の自分が作られたため居場所を失って虹裏町の「」ィザード(未)のアパートに居候するはめになった。ベル様を恐れてしばらく押入れに引きこもる日々が続いた後、ゆりえ様(未)の神通力によって日本語を憶えたが同時に故郷を一度滅ぼした原因が自分に有った事を理解してしまい、ますます引きこもることになった。 「こ…こんなのが神聖で美しくそして強力な…私の使い魔…?」 カテゴリ: アニメネタ 漫画ネタ 関連項目: ベル様 関連リンク: なし 上に戻る memo: 訂正、追加情報等。 名前 コメント 最終更新日:2012年05月14日 (月) 04時34分28秒
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「宇宙の果てのどこかにいる私の下僕よ!神聖で美しくそして強力な使い魔よ!私は心より求め訴えるわ!我が導きに 応えなさい!」 お決まりの叫びに従い、お決まりの爆発の中から、お決まり通り出てきた使い魔に掛ける第一声は。 「あんた誰、じゃなくて……えっと、何これ?」 お決まりの台詞ではなかった。 後にタバサはこう語る。 「本当に宇宙で一番強力な使い魔を召喚するのは予想外」 見た目はまるで漆黒のカミキリムシのようだった。とはいえ二本足で立っているから二足歩行だろうし、銀色の折れ 曲がった角や胸部・頭部に蛍のように黄色く発光する器官があるから、間違っても巨大なカミキリムシではないだろう。 ルイズとしては昆虫もどきとコントラクト・サーヴァントするのは遠慮したいところだったがそうは問屋が卸さない。 それでは話が進まないという事で原作どおりにシナリオが展開するのであった。 そして数日後、コルベールがガンダールヴの記述を発見してオスマンに報告するのと同時刻、すなわちルイズの使い 魔がギーシュに決闘を申し込まれるのと同時刻、タバサは図書室で調べ物をしていた。ただその手に持っているのは学 園の蔵書ではなく彼女の私物の本である。ルイズが召喚した使い魔を見た瞬間に既視感と戦慄を覚え、こうして調べて いたのだが…… 「見つけた」 目当ての記述を遂に見付け、そして確信する。 「あれは間違いなく……」 と、そこでルイズの使い魔を見張っているように命じていたシルフィードが飛び込んでくる。今からヴェストリ広場 であの使い魔がギーシュと戦うというのだ。それを聞くなりタバサはらしくもなく血色を変えて学園を飛び出す。 「早く止めないと……手遅れになる前に……!!」 タバサが到着した時は既に一方的なリンチが繰り広げられているように見えた。現に7体のワルキューレがルイズの 使い魔を取り囲んで反撃させる暇も与えず攻撃しているのだ。普通なら既に決着は着いているはずだろう。 が、ルイズはその様子を見てご満悦な笑みを浮かべているし、使い魔は召喚直後と何ら変わらない無表情・直立不動 の姿勢で佇んでいた。そして使い魔の正体を確信したタバサもそれが何を意味しているかは容易に理解できた。 ギーシュの攻撃がまったく通用していないのだ。青銅の斬撃も衝撃も、あの使い魔にとってはそよ風も同然。いや、 それどころかあの文献が正しければルイズの使い魔に通用する物理的・魔法的な攻撃はこのハルケギニアの地には存在 しない。失われた系統ならともかく、現存している系統では傷一つはおろか、揺るがす事も不可能だろう。 自分の全力の攻撃が一切通じず、無表情でこちらを視界に捉え続ける得体の知れない使い魔。ギーシュは成り行きで 売る喧嘩でも相手を選ぶべきだと今更ながら後悔した。だがもう遅い、後悔とは手遅れになってからするものだから。 「降参したらどう、ギーシュ?」 「ま、まだまだ僕は本気を出しちゃいないぜ!」 往年の某名作ボクシング漫画のやられ役の様にうそぶくギーシュ。ちなみにその台詞を言ったキャラはギャラクティ カファントムの餌食になっている。この時点でもうギーシュの運命は確定してしまった。 「強がりはみっともないわよ。まだ私の使い魔は動いてすらいないのにあなたはもうボロボロじゃない」 「ふっ、打たれ強いだけの使い魔に何が出来るのさ」 「そう……」 ふぅ、と俯いて溜息をつくルイズ。 「ごめんなさいね、ミス・モンモランシ」 「え?」 突然話の矛先を向けられてモンモンは戸惑った。何故ミス・ヴァリエールが自分に謝る?ルイズはその疑問に直接答 えようとはせず、しかしギーシュへ向けた台詞で一気に氷解する。 「さよなら、ギーシュ」 「「「「「「「「「「え゛」」」」」」」」」」 露骨な処刑宣言にギーシュとモンモンだけでなくギャラリー一同静止する。止まる暇も無く使い魔に命令を 「駄目」 下そうとしたところで意外なところから止められた。 「何のつもりタバサ、今度は貴方が相手になるつもり?」 「違う」 止めた張本人……タバサはふるふると首を振って否定する。そして 「死なない程度に手加減した方が面白い」 「「「「「「「「「「ちょwwwww」」」」」」」」」」 もっと鬼畜な提案をしやがった。 「仕方ないわね……」 仕方ないと言うわりにニヤニヤ笑いが抑えられないルイズは改めて自分の使い魔に向き直り。 「さあ、遊んであげなさい ゼ ッ ト ン !!! 」 その日、トリステインの一角に遠くガリアやゲルマニアの地からでも視認出来るほどの炎の柱が観測されたという。 タバサが持つ本のタイトルは『円谷怪獣図鑑1966-2007 発行:M78星雲』
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「宇宙の果てのどこかを彷徨う私のシモベよ… 神聖で美しく、そして究極の使い魔よッ 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに…答えなさいッ!!」 激しい爆発と共に呼び出されたそれは、その場にいた誰も想像しなかった物だった。 岩、まずはそう見えた。しかしそれには顔があった。 まるで人間が生きたまま石に変えられたようなおぞましいオブジェ、それには生きる物全てを畏怖させるような気配が感じられる。 普段ルイズを嘲笑している者達も今は声一つあげていない。 何故自分は震えているのだ?『ゼロ』が召喚した不気味な岩を見ているだけなのに。 生物的本能による恐怖、という解答に彼らがたどり着くことはついになかった。 一方のルイズもまた不可解な感情に苦しんでいた。自分の呼び出した使い魔、下僕となるべき存在、そのはずなのに。 何故体が震えて動かないのだろう。何故こんなに絶望的な気分になるのだろう。 何故この塊を見ていると、生きたままヘビに飲み込まれるカエルの心境を考えてしまうのだろう。 その答えを考える猶予はルイズには与えられなかった。 誰一人声の出せない状況下、足のすくんだルイズの目の前でそれがゆっくりと動き出したからだ。 太陽すらも克服した究極の生物がハルケギニアの大地に解放された瞬間だった。 ハルケギニア西方に長い歴史を持つ王国があった!歴史ある国家故の伝統としきたりに支配されたこの文化! その名をトリスティン王国! そしてその中に『魔法』の能力で王国を支配する貴族がいた! 『魔法』は彼らに伝わる奇跡!真の支配者の力をもたらす! しかし!ある時その王国は忽然と歴史から姿を消す!無数の吸血鬼を残して! なぜなのか!どこへ行ったのか!謎の全てはあの『使い魔』にあった! この物語は異世界から召喚されたゼロの『使い魔』にまつわる人々の 数奇な運命を追う冒険……にはならなかった!残念ながら! 究極の使い魔 完
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前ページ次ページSnakeTales Z 蛇の使い魔 【SnakeTales Z 蛇の使い魔】 ―2010年 ニューヨーク州 マンハッタン某所 フィランソロピーアジト― ソリッドスネークはオタコンの新型VRトレーニングを受けていた 「こちらスネーク。オタコン聞こえるか?」 『良好だよスネーク。じゃあ今回のミッション内容を伝えるね 今回のミッションはあの2009年の事件《ビッグ・シェル占拠事件》を体験してもらうよ』 「ビッグ・シェル?アレの復習をしろと?」 『違う、雷電の方を体験してもらおうと思ってね』 真っ暗な空間にVRのフィールドが構築されていく 一瞬で一年前の《ビッグ・シェル シェル1A脚海底ドッグ》が完成した 『じゃあ装備の説明をするね。今回はおまけとして無限バンダナだけ持たせておいたよ 後は現地調達だ。それじゃあがんばって!』 無線が切れる スネークは潜入を開始した 《シェル1 EF連絡橋》 PiPiPi オタコンに無線をかける 『状況はどうだい?』 「ああ、さっき『俺』からソーコムとタバコを受け取った あとM9、M4、AKS-74Uを手に入れたぞ」 『ふーん。システムの方はどうだい?何か不具合は?』 不具合…なのだろうか? 気になることはあった 「オタコン、F脚倉庫にステルス迷彩が落ちていたんだが、仕様か?」 『そんな馬鹿な!?』 なにやらぶつぶつ言っている 「…オタコン、俺に何か隠していないか?このプログラムはどこで手に入れた?」 『…実はこのプログラムはnyで手に入れたんだ』 よくそんなものを信用できたものだ 「まあ大丈夫だろう。任務を続ける」 『それじゃ、がんばって』 無線を切る 幸いここには敵がいないらしい シェル1中央棟に潜入するべく橋を渡る この橋が落ちるのは前の潜入で知っていた 走り抜ければ問題はない、と思っていたのだが 「!?」 目の前の透明な壁のようなものに激突した 「うぉおおおおおおおおお!!!!!!!」 その直後足元の床が抜け落ちスネークは海面へまっさかさまに落ちていった 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに、応えなさい!!」 杖を振り下ろすと閃光と共に爆発が起きる さてこれでこの行為をルイズがするのは何回目になったか もはや誰も数えていないだろう その場にいる誰もが今回も失敗かと思ったとき煙の中に人影が もしやと思い駆け寄るルイズ そこには― 「なに、これ?」 筋肉盛り盛りのマッチョマンが倒れていた 「…ここは一体…?」 目を覚ますとそこは見知らぬ世界でしたといった光景が広がる 自分は確かに海に落ちたはずなのだが何故だか陸の上にいる 空は相変わらず青く晴れていたが、地面は人工物ではなく芝だ 「VRの故障か…?」 オタコンに連絡が付かない 「ミスタ・コルベール!」 目の前の桃色の髪の少女が中年の男に捲し立てる 「もう一度召喚させてください!」 「それは出来ない」 「どうしてですか!?」 引き下がらない少女 「決まりなんだ。召喚した使い魔で今後の属性を固定しそれにより専門課程に進む 一度呼び出した使い魔は変更できない。なぜならこの儀式は神聖なものだからだ 好むとも好まざるにもかかわらず彼を使い魔にするしかない」 話についていけない オタコンの見ていたアニメに似たようなものがあった気がするが忘れてしまった 「でも平民を使い魔にするなんて聞いたことがありません!」 「これは伝統なんだ、ミス・ヴァりエール。例外は認められない」 口を挟めそうにも無くスネークは置いてけぼりにされてしまった 「そんな…」 私の使い魔がこんな…オヤジ? 「では、続きを」 「…はい」 オヤジに向き直る。…やだもう。帰りたい 「感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて普通は一生無いんだから」 さっさと済ませよう 呪文を唱える 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン……」 怪訝な顔でこちらを睨むオヤジ。ちょっと怖い 「この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 前ページ次ページSnakeTales Z 蛇の使い魔
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テラカオスバトルが行われている世界とは別の世界……ここはハルキゲニアだかハルケギニアだかの魔法学院。 ここでは例の如く召還を失敗して留年しまくりなルイズがまたまた使い魔召喚の儀式の真っ最中だった。 そんなルイズに「てめーのブームはもう終わったんだよボケ」「なにがレモンちゃんだクズ」「氏ね」などと四方八方から罵声が浴びせかけられる。 いままではルイズが失敗するたびに爆笑していたコルベール先生も、いい加減うんざりといった表情で「留年するならとっととしてください」と言う始末。 そんな囂々たる非難を浴びて涙目になりながらも、ルイズは諦めずに召喚の呪文を唱える。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ!神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!! 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに答えなさい!!」 そして、なんと彼女は召喚に成功してしまった。もうもうとした煙の中から現れたのは…… 全高105m、重量5,650tの巨大ロボット。大地割りそそり立つ姿、正義の証か。 それはテラカオスバトルロワイアルがおこなわれている世界からスキマ経由でやってきた伝説巨神イデオン(コクピットには小泉ジュンイチローの死体入り)だった。 そして その時 イ デ が 発 動 し た 【ハルケギニア全土@ゼロの使い魔 イデ発動により消滅】 ※これはテラカオスバトルロワイアルの世界とはまったく別の世界で起きた出来事であり、この事によるロワへの影響はありません。
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「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに、応えなさい!」 「てめーには召喚されてやんね――――!!!!! くそしてねろ!!!!!」 ま さ に 外 道 !!!
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やぁ、人間の皆さん。僕はゲゲゲの鬼太郎です。 皆さんは僕が別世界に飛ばされたらビックリしますか、 今回は僕が別世界に飛ばされた話を紹介します。 それは今から数時間前、僕は父さんにおつかいを頼まれて街へ行ったときだった。 突然道の真ん中に現れた魔法陣みたいな鏡に僕は近づいた。 「なんだ、これは。」 僕がそれに手を触れた瞬間、僕はその鏡に吸い込まれていった。 そこから僕の生活が変わるのであった。 一方、後に僕が暮らすことになるハルケギニアでは、召喚の儀式が行われていった。 その中、ピンクの髪の女の子が召喚の儀式に挑戦していた。 後にその子が僕を使い魔にしていくのです。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ!神聖で美しく!!そして、強力な使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに、応えなさい!」 その子は杖を振り下ろすと、爆風が発生した。しばらくして爆風が消えたその先には僕の姿があった。 僕は立ち上がった。 「いててててっ、何処だろうここは。」 僕がここが何処だか周りを見渡そうとした時、ピンクの髪の子が僕に近づいていった。 「あんた誰?」 その子の問いに僕は答えた。 「僕はゲゲゲの鬼太郎、君の名前は?それにここは何処だか教えてくれないか。」 「私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。呼ぶときはルイズでいいわ。 ここはハルケギニアのトリスティン魔法学校よ。」 ハルケギニア?そもそもそんな国は聞いた事がない。もしかしたら僕は別世界に飛ばされたのかもしれない。 僕がそう思っていると、周囲が騒がしくなった。 「平民を召喚したぞ!さすがゼロのルイズだ!」 平民?もしかして僕の事を言ってるのかな、だけど僕は腹が立つ気分じゃなかった。 別世界に飛ばされて僕は戸惑っているのだから。 「ちょっと間違えただけよ!ミスタ・コルベール!召喚をもう一度やり直させて下さい!」 ルイズが真っ赤になりながらローブを纏って杖を持っている中年の男性に反論した。 「駄目です。この神聖な儀式をやり直すことはできない!召喚した以上は彼が君の使い魔だ。」 男性にそう言われたルイズは僕に近づいた。 「五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔となせ。」 ルイズがそう言うと、僕の唇に・・・ その時僕は慌てたのか、後ろに転んだ。しばらくすると僕の左手に文字みたいなのが刻まれる。 左手が熱くなって、僕は左手を抑えた。 「ルイズ、君って大胆だなぁ。」 「それはこっちの台詞よ!私だってあんたとキスしたくなかったんだから。」 キ、キス!?僕は顔を思わず真っ赤にした。 「平民のあんたにこんな事一生ないんだからありがたく思いないよ。」 なんて強気な女の子なんだ、それよりも僕の左手に刻まれた文字が気になり、ルイズに聞き出した。 「ルイズ、僕の左手に刻まれたこの文字何だい。」 「どれ?どうやら『コントラクト・サーヴァント』は成功したみたいね。」 その後、僕とルイズは魔法学校の遼へと戻った。夜になり、窓から夜空を見渡すと、 月が二つあった。僕は驚いてルイズに問いかける。 「月が二つあるけど、どういう事なんだい。」 「そんなに月が二つあるのが珍しいの。」 「僕のいた世界では月が一つしかないんだよ。二つあるからビックリしたよ。」 僕の一言でルイズは驚いたようだ。ルイズが言うには、ハルケゲニアでは月が一つしかないのは一度もない。 その事でルイズは僕が違う世界から来たというのを信じたようだ。 「鬼太郎、私の質問に正直に答えて。いい?」 「分かった。」 「あんたが住んでいた所は何処?」 「僕は妖怪横丁の外れにある所で家で、父さんと一緒に暮らしているよ。」 「妖怪横丁?どういう所なの。」 ルイズが知らないのも無理はない。妖怪横丁は特別な方法を使わない限り人間は入ることができないから。 それから僕はルイズに妖怪横丁がどういう所なのかを教えた。 「あんたには仲間がたくさんいていいわね。その妖怪横丁とやらに、」 そう言うと、ルイズは少し悲しげな表情をした。 しばらくして、なんとルイズは僕の目の前で衣服を脱ぎ始めたのだ。 「ルイズ、僕の目の前で着替えるというのはどうかと。」 「何言ってるの、あんたは私の使い魔なのよ。ご主人様の為ならどんな事だってする『犬』なのよ。」 それからルイズと僕は眠りについた。ここから僕の生活の歯車が狂い始めるのです。 そして朝を迎えた時、僕はまだ眠っていた。だって僕はのんびりするほうがよかったから。 ルイズに召喚されてからは、のんびりすることもできなくなった。 「鬼太郎!いつまで寝てるのよ!」 ルイズが僕を起こした。なんで僕がこんな早くから起こされなれなければいけないんだろう。 心の中で僕はそう思った。 「何してんのよ、早く私の制服と下着取ってよ。」 僕はルイズに言われるまま、制服と下着を取り出した。次にルイズは僕に自分の着替えを手伝わされた。 こんな事今までなかった。悪い妖怪と戦う日々、横丁のみんなと楽しむ日々、僕のいつもの日常生活が夢のようだった。 それから僕はルイズに頼まれた洗濯をしに、外へ向かった。
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薄暗い部屋の中、外から聞こえてくる剣戟と魔法による爆音に、そこにいる子供たちは、ただ脅え震えていた。 その部屋にはメイジもいたが灯りの魔法をかけようとはしない。灯りに気づいた外の怪物が襲ってくるのを恐れているから。 本当に灯りをつければ怪物が襲ってくるのかと言えば、そうさせないために外ではメイジたちが怪物と戦っているのだが、恐怖は人の冷静な思考を奪う。 「どうしてこんなことになったんだろう?」 ポツリと呟かれた子供の声。 それは、このハルケギニアの誰もが一度は抱く答えの出ない疑問。 その言葉に、部屋にいるピンクブロンドの髪の少女がビクリと震えたことに気づいた者はいない。 超時空放浪の使い魔 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし"使い魔"を召喚せよ!」 それが何度目の失敗を経た詠唱なのかは、もはや本人にも分からない。しかし、何度もの失敗の後ついに召喚の門は開き彼女の前に使い魔となるべき存在が現れる。だが……。 「あんた誰?」 自分で呼び出しておいてコレはないだろうと思うが言わずにいられない。 使い魔といえば、普通に思い浮かぶのは黒猫かカラス。凄いものならドラゴンなどの幻獣。しょぼくてもネズミ辺りの小動物だろう。しかし、自分の目の前に現れたのは何なのか。 自分はメイジだと言わんばかりに手には杖を持ち、マントを身につけた冴えない顔に頼りない表情。 粗末と言うほどではないにしろ薄汚れボロボロになった、貴族ならまず着ないような服装の少年。 そんなものが現れて冷静でいられる者がいるわけがない。 「誰って、ヘインって名前の魔導師だけど……」 「魔導師? ってメイジよね。アンタ貴族なの?」 人間を、しかも貴族を使い魔にしたメイジなど聞いた事もない。いったいどういう事なのかと困惑するルイズだったが、ヘインと名乗った少年もまた困惑の極みにあった。 「メイジにはなったことがあるけど、貴族になったことはないよ……」 デーモンロードの召喚に失敗して魔界に連れて行かれなければ、貴族にくらいなれてたかもしれないけど。一応英雄の仲間だし。 呟いた後半の言葉が届く前に、ルイズは怒鳴るように背後に声をかけた。 「ミスタ・コルベール!」 「なんだね。ミス・ヴァリエール」 答えたハゲ頭の中年男子にルイズは要求する。 「召喚のやり直しを要求します!」 「何故そうなるのかね?」 「だって、人間ですよ! それにコイツ貴族の地位を剥奪されたメイジですよ。そんな奴を使い魔にしろって言うんですか!?」 貴族はすべからくメイジであるが、メイジが全て貴族というわけではない。そして、貴族でないメイジはかなりの確率で犯罪に携わっている。そんな者を使い魔にすることを潔癖な少女は容認できない。どうせ使い魔にするなら自分に相応しい神聖で美しくそして強力なヤツがいい。 まくし立てるが現実は無常である。コルベールはやり直しを認めない。 そんな2人のやり取りを見て、少年はふと思いつく。 「えーと、ルイズだっけ? その子は使い魔を召喚したかったんだけど、出てきたボクに不満があるってことだよね?」 横から口を出され不満になるルイズだが、その通りだと頷く。 「それなら、ルイズに召喚されたボクが更に召喚して、それを使い魔にすればいいんじゃないかな?」 「そんなことができるのですか?」 信じられない。と言うコルベールに少年は頷き、「神聖で美しく強力なのがいいんだよね?」と懐から召喚のための道具を取り出す。 「それは?」 「ワセリン」 ペタペタと何かを体中に塗りたくり、今度は鉄アレイを取り出しなにやら呪文を唱えると少年の前方に光が満ち、ソレが現れた。 「これが……神聖で美しく強力な使い魔……?」 「うん」 答える自信満々な少年の前に立つ生き物。それは体長3メイルを超える巨人であった。 ソレはいい。ソレはいいのだが……。 筋骨隆々とした体躯を包むのは、パンツただ一枚。体は何かを塗っているらしくテカテカ艶光り、スキンヘッドの頭を乗せる顔は、何か言いようのない笑みを浮かべている。あと丁度、股間がルイズの顔の高さにあるのがかなりイヤだ。 「却下」 「えー!? 何が気に入らないって言うのさ」 「全部よ。全部! こんなの連れて帰って使い魔だって紹介したら何を言われるか分からないわよ。いっそ、召喚に失敗したって馬鹿にされる方がマシよ!」 「しょうがないな。じゃあ、とびきり最強のヤツを召喚するよ」 不満たらたらの様子で、少年はまた何かを取り出し呪文を唱える。 と、今度は黒い煙が生じ、それが集まり形を作る。そして現れたのは……。 「何……これ……?」 側頭部に曲がった角を生やし、赤く輝く三つ目を持つ髑髏。そんな頭と猛禽のような爪を生やした両手以外を赤き衣で隠した禍々しき巨人。人の身では、けっして抗えない力を内包していることが見て取れるそんな存在。 「混沌の王カオス。分かりやすく言うと全てのモンスターの親玉ってことになるのかな?」 「とんでもないもの召喚するんじゃないわよ! そんなの使い魔にできるわけないでしょ!」 「もう、わがままだな。分かったよ。ボクが召喚できるモンスター全部出すから、好きに選んでよ」 「ちょっ」 止める間もなく、少年は次々と召喚していく。 小さな妖精、巨大な蜘蛛、美しき天使、神々しいドラゴン。他にも様々なものを召喚したあと少年は言う。 「これだけいれば、一匹ぐらい気に入ったのがいるよね。じゃあ、ボクは行くから」 「行くってドコに?」 「生まれ故郷の大陸を探してる旅の途中なんだ。じゃあね。 行くよ兄貴!」 最初に召喚したスキンヘッドの巨人に声をかけると、巨人はイイ笑顔をして少年を持ち上げ。そして飛んだ。 そうして、少年が巨人と共に飛び去り。彼が召喚したモンスターが残され「ちょっと、これどうするのよ」という少女の声は虚空に消えた。 どうしたものかと、少年が召喚したモンスターたちを見回して、ルイズはイヤなことに気づいてしまった。 少年が兄貴と呼んだ巨人以外は皆、虚ろな目でただそこに鎮座していたというのに、彼が去った途端モンスターたちの目に正気の光が戻りはじめたのだ。 光の女神ルシリス。それは、混沌の王と対極に位置する存在である。 ふと気づくと、彼女は見知らぬ地に立っていた。何故こんなところにいるのかと疑問を抱いたが、その疑問はすぐに吹っ飛んだ。 彼女のすぐ側には、自身の大敵たる混沌の王が存在していることに気づき、あちらも彼女を認識してると知ったからである。 「カオス。何故あなたがこんなところに?」 「さあな? しかし、そんな事はどうでもいいことではないのか?」 その通りだ。光の女神と混沌の王は決して相容れない存在であり、お互いを容認することはない。 「そうですね。見れば、あなたは現身のようです。聖剣などなくとも、ここで打ち滅ぼしましょう」 「それは、お互い様だろう」 自分や混沌の王は、簡単に召喚できるような存在ではないが、召喚魔法の使い手が特定のアイテムをそろえた場合、その術者に分身である現身を送ることがある。そうして召喚された存在は普通術者の命令を聞くだけの傀儡のような物なのだが、どうやら今の自分達は、術者の制御を離れ本体の自我を得た状態らしい。 見回すと、同じように召喚されたらしい者達が周囲におり、光の眷属はルシリスの闇の眷属はカオスの周りに集って行き、お互いの王の号令を待っている。 そうして、この地での光と闇の戦いが始まった。 結論から言うと、ここでの戦いは決着がつかなかった。ルシリスにしろカオスにしろその本質は、自身の元で戦う者に力を与える者であって己が戦う存在ではないのである。どれほどの力を持っていても、自身と同格の力を持つ者を倒すことは出来ない。 故に彼らは、この場での決着をあきらめ、自身の加護を受けるに相応しい勇者を求めて去ることになった。 そして、両者が立ち去ったその場には、何事が起こったのか理解できていないルイズたち学院の生徒と、何体かのモンスターの屍が残され、学院はいくらかの調査を行ったが、その時に作られた書類には、ルイズの使い魔召喚の失敗と落第の結果だけが記された。 その後、しばらくしてハルケギニアの様々な地で多くのモンスターが現れ人を襲うようになる。それを指揮していたのは、ガリアの軍であった。無能王と呼ばれた男が、混沌の王と手を組んだのだ。 その強大なモンスターたちの力にハルケギニアは即座に制圧されるかと思われたが、そうはならなかった。 ガリアが混沌の王の力を得たように光の女神の力を得た者もまた現れたのだから。 アルビオン王国皇太子ウェールズ・テューダーである。 貴族派との内乱でもはや風前の灯だと思われた王党派であったが彼らは光の女神の加護を受け力をつけ、またハルケギニア中を襲ったモンスターの標的にはアルビオンも含まれていた。 アルビオンのほとんどを制圧していた貴族派はモンスターの対応に追われ、いつしか光の女神の加護を受けた王党派に押し返され王国の支配権を奪い返されていた。 そうして、ハルケギニアは、光の女神の加護を受けたアルビオンと混沌の王と契約を結んだガリアの二国による戦場になるかと思われたが、そこにロマリアが横槍を入れる。 ブリミル信仰以外を認めないロマリア教皇は、光の女神を認めず、アルビオンもガリア同様滅ぼすべき敵だと断じたのだ。 こうしてハルケギニア全土を巻き込む戦争が始まり、三国以外の国は、モンスターに襲われてもブリミルを信仰するが故にアルビオンに助けを求めることができず、自国の軍にのみ頼り脅える生活を強いられることになったのであった。 ぶっちゃけルイズのせいである。 その後、トリステイン王女アンリエッタがウェールズ王子と結ばれ、アルビオンとトリステインが同盟を組んだり、ルーンストーンを使いまくって火水土風の全ての属性のスクウェア・スペルを使いこなし1人でヘクサゴン・スペルだって使えるようになったウェールズがカオスを倒し、最終的には滅んだロマリアやガリアを支配する偉大な王になるのだが、それは別の機会に語られることもあるだろう。
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前ページ次ページ時の使い魔 ―――時のリージョン――― 時の君は暇を持て余していた。以前はこの止まった時の中で永遠に術の研究をする事 に苦もなく、むしろ楽しんでいたのだが、この止まった時を動かし仲間に誘いに来た酔 狂な奴等との旅は、今までの時の君の生活に劇的な変化をもたらした。 旅の目的も果たし、皆ちりじりとなって、またこのリージョンに戻ってからというも の以前の様にただ研究することに飽きてしまった。 「…なんだこの鏡は?」 目の前に突如光る鏡が現れる。 「どこかのリージョンと繋がっているな…誰かが呼んでいるのか?」 それも面白い。またあのときの様に…そう思いながら、光る鏡に手を差し出した。 ―――トリスティン魔法学院――― 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ、神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!私は 心より求め、訴えるわ! 我が導きに、応えなさい!!」 杖を振り下ろし、お決まりの爆発が起きる。ある生徒は呆れ、ある生徒は嘲笑し、あ る生徒は苦い顔をする。三者三様の反応をしながらも、また失敗したという思いはみな 同じだった。 「またルイズが失敗しやがった!」 「もう何度目だよ…いい加減にしてくれよ。」 「その爆発じゃあ仮に呼び出せていても粉微塵だぜ!」 しかし、嘲笑されている当の本人は少しも諦めない。 「うるさい!まだ時間はあるわ、必ず成功させて見せる…?ちょちょっと待って、何か いるわ!」 爆煙が次第に収まりだすと、煙の中に影が見える。ルイズは急いで駆け寄った。 「私を呼び寄せたのはお前か?」 「な、何で人間が…」 爆発で抉れた地面の中心には青年が立っていた。キョロキョロと辺りを見回している。 ルイズは、様子を見守っていた頭の寂しい中年の男に大声を上げた。 「ミスタコルベール!召還のやり直しを要求します!」 「それは駄目だ、ミスヴァリエール、決まりなんだよ。伝統なんだ。春の使い魔召喚は 神聖な儀式。やり直すことは認められない」 「でも人間を使い魔にするなんて聞いたことがありません!」 「だが、ちょっと待って下さい。彼は見たことのない格好だが、マントを着けている。 もしかしたら、貴族かもしれない。もしそうなら色々問題がある。」 「え、貴族!?あなた貴族なの?」 コルベールも青年に近寄り、話しかけた。 「失礼ですが、あなたはどちらかの国の貴族ですか?」 「貴族?支配階級かどうかという事なら違う。下級妖魔だからな。」 「よ、妖魔!?」 時の君の答えにコルベールや生徒の間に緊張が走る。コルベールは、時の君と距離を とり杖を構えた。 「ミスヴァリエール!危険だ!彼から離れてください!!」 「で、でも!」 ルイズは考えた。メイジの実力を見たければ使い魔を見よ、という言葉もある。妖魔 を呼び出した例など聞いた事がない。もしかしたらこれは凄い事なのではないだろうか? 今までの努力がやっと実った気がしてくる。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司 るペンタゴン。このものに祝福を与え、我の使い魔となせ」 「な!?」 コルベールは驚いた。自分を妖魔だと言った青年に意識を集中させている間にミスヴ ァリエールがコントラクト・サーヴァントの詠唱をし、ジャンプして口付けをしてしま った。 「感謝しなさいよね。貴族にこんな事されるなんて、普通は一生無いんだから。」 「さっきからなんの話をしている?何の用で私を呼び寄せたのだ?…っぐ!?何をした!?」 左手を押さえ、その場にうずくまる。 「使い魔のルーンが刻まれているだけよ。すぐに収まるわ。」 「ミスヴァリエール!成功したからいいもののかなり危険でしたよ!」 杖を収めコルベールが再び近寄ってきた。 「すみません。でももうルーンが刻まれましたから、私の言うことを聞くはずです!」 「まあいいでしょう…ふむ、珍しいルーンの形だな」 スケッチを取り出したコルベールにうずくまっていた妖魔が起き上がり問いかけた。 「で、結局なぜ私を呼び寄せたのだ?使い魔がどうこう言っていたが、私を使い魔にし ようというのか?」 答えようとしたコルベールを遮り、ルイズが答えた。 「そうよ!もうあなたは私の使い魔なの!左手に使い魔のルーンが刻まれてるでしょ! もう決定なの!」 左手を見ながら時の君は答える。 「使い魔か…まあいいだろう。」 自分を殺しにきた相手にも「好きにしろ」で済ませる時の君である。(抵抗はするが) 自分の身分くらい軽いものである。 「そろそろ次の授業が始まるな…ではとりあえず解散しましょう。」 スケッチを描き終えたコルベールが、皆にそう伝えるとフライを唱え宙に浮いた。 続いて生徒たちも次々とフライを唱え宙に浮き学院へ向けて一斉に飛び去っていく。 「…空術か?あれも時術と一緒で資質は一人しか持てない筈だが…」 呆然と空を眺めていた時の君へルイズが問いかける。 「別にフライくらい珍しいものでもないでしょう。それよりあなた名前は?」 「…時の君と呼ばれていたな。」 「時の《君》ぃ!?ずいぶん大仰な名前ね…そうだ!妖魔って先住魔法を使えるんで しょ?ちょっとやってみてよ!」 「先住魔法?なんだそれは?」 「はぁ…そういえば下級妖魔とか言ってたもんね…じゃあ何が出来るの?」 「時間を操る事が出来る。」 「ほ、本当に!?凄いじゃない!やって見せてよ。」 「…無理だな。魔力が空だからな。」 常時オーヴァードライブ状態の時のリージョンである。止まった時の中では消費され る事のない魔力も一歩外へ出ると使った分の魔力が一度に消費される。常時術の研究を しているので、魔力が残っているはずもない。 「もう!本当は何も出来ないんじゃないの?時間を操れるなんて嘘なんでしょ、そもそ も先住魔法の存在自体知らないなんておかしいし…ま、まさか妖魔って言うのも嘘なん じゃ…ただの平民とか…貴族の振りをして遊んでいるところを呼び出されて、貴族の格 好をしているもんだから平民だって言う訳にもいかず思わず妖魔って言っちゃったとか …妖魔って人間と区別が付かないっていうから確かめようがないし…」 ぶつぶつと認める事が辛い考えを呟いていく。 「そんなことより、皆戻って言ったが、お前は戻らなくていいのか?」 「え!?そうね、早く戻りましょ。ここで考えててもまとまらないわ、後で考えよう…」 ルイズは、一旦思考を中断し学院に向けて歩き出した。 「お前は飛ばないのか?」 「は!?う、うるさい!いいから行くわよ!」 魔法がまともに使えない上に、使い魔がただの平民だったら…追及してみたかったが、 もし平民だと開き直られたら…それは怖い…ルイズは暗澹たる気持ちで学園へと向かっ ていく… 前ページ次ページ時の使い魔
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煙の晴れた中庭を前にしてルイズは天に向かって祈りをささげた (我等が始祖にして偉大なるブリミル、私何か悪いことを致しましたでしょうか? 今まで生きてきた中で嘘をついたことはあります、隠し事をしたこともあります ですが魔法が使えぬゼロという嘲笑に耐え、懸命に努力してきたつもりです たしかに神聖で美しく強い使い魔というのは高望みし過ぎたかもしれません、自分でもそう思います でもこれはあんまりじゃないでしょうか) 何度かの失敗の後でやっと呼び出すことに成功した自分の使い魔に視線を移す 髪の色は自分と同じピンク‐でも斑模様、服装はほぼ半裸‐三十過ぎがする格好ではない 平民という時点で問題外、外見でも不合格を宣告するには十分、駄目押しなのはその態度だ 私を、可憐でひ弱な百合の花の様な貴族の美少女を見て、怯えているとはどういうことだ 平民が突然こんな所に来れば混乱するのは無理も無いが、これはありえない 結論:これは使えない 「ミスタ・コルベール、もう一度召喚の儀式をやらせて下さい」 「ミス・ヴァリエール、それはダメだ」 あっさりと却下される 人事だと思って…、薄いの髪の毛だけではないらしい 神聖な儀式だの、伝統だの、ルールは絶対だの、再召喚が行えるのは使い魔が死んだ時だけだの、 どうでもいいことをまくし立てた挙句の果てに、時間が押しているからさっさと契約を済ませろと来た まあ確かに何時までもこうしている訳にはいかない、極めて不本意ではあるが契約を行うことにする 決してU字禿の言葉に押された訳ではない 口の中で呪文を唱えた後、怯える男に口付けをした 唇が離れた後、左手を抱えて男はのた打ち回りながら倒れた 私の唇に触れたのだから感激して涙するのが筋だろうに失礼な奴だ 刻まれたルーンを興味深そうに見ていたU字禿や私を馬鹿にしていた同輩が室内に戻ってなお、男は倒れたままだった その様を見て一人残ったルイズは声を上げる 「ほら、いつまでも寝てないでさっさと起きなさいよ」 反応がない いぶかしみながら、爪先でつついてみる ピクリとも動かない 「えっ!」 口に手をかざしてみる 息がない 「あれっ!?」 首に手を当ててみる 脈がない 「これって、つまり」 ■今回のディアボロの死因 ×ルイズにキスされたショックで死亡 ○ルーンを刻まれたショックで死亡