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つかさ「お姉ちゃん、ホントにこなちゃんのことが好きなんだね」 かがみ「うん、まあ……ってななな何言い出すのよあんたは!?」 みゆき「羨ましいまでに百合フラグ満開でしたね」 かがみ「ちょ、み、みゆきまで、何を……」 つかさ「えへへ~、実は聴いちゃったんだぁ、私達」 かがみ「!? ま、まさか“アレ”を……?」 つかさ「うん♪ ア・レ・を♪」 みゆき「かがみさん、大変お上手でしたね」 かがみ「つ、つかさ、みゆき……違うのよ、あれはその……」 つかさ「何が違うのカナ?カナ?」 かがみ「いや、そのね、えっと……」 みゆき「どう見ても泉さんへのラブソングでしたよ本当にありがとうございました」 かがみ「だ、だから……」 つかさ「宿題ならしぶしぶ教える♪」 みゆき「怪しいグッズ買うのも付き合う♪」 かがみ「!! ちょ……」 つかさ「あきれながら」 みゆき「ほら!」 つかさ「こっちだよ」 みゆき「ほら!」 つかさ「元気出しなさいよ♪」 かがみ「あ、あう……」 (中略) つかさ「な~んで~ なんで なんで♪」 みゆき「クラスは別なの な~んで~♪」 つかさ「神様な~んで~ なんで なんで♪」 かがみ「……こ、殺して下さい……もう一思いに殺して下さいッス……」 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-18 11 25 38) 最後ひよりん? -- かがみんラブ (2012-09-17 23 34 38) この歌妖しすぎるゾ!(勿論いい意味で)そして恥ずかしがるかがみん萌え! -- アオキ (2012-01-28 13 55 14) 私も 初めてこの曲聴いたときは 悶えました。 -- 名無しさん (2011-10-23 17 34 53) かがみんや、恥ずかしがることはないぞ。あの曲はこの保管庫の住人みんなが認める「神曲」だから。 -- 名無しさん (2009-12-07 19 52 43)
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「こなた~、こないだ貸したフルメタの短編集、ちゃんと読んだ?」 「う、うん。結構面白かったよ。てか、かがみ顔近いよ?」 「でしょでしょ? 原作のラノベだってなかなか面白いでしょ?」 (だから顔が…って、聞いてないか) 「はい、これ次の巻」 「いいっ!?」 「ささっ、読書の秋。さっそく次行ってみよう!」 『目と鼻の先-Eye Don't Nose-』 「行ってみよー!」というかがみの勢いに負け、私はその場で本を開いた。 ペラリとページを何枚かめくり、とりあえずカラーイラストに目を通す。 (おおうっ!早速巫女かなめ♪相変わらず四季童子さんのイラストは可愛いなぁ…) なーんてことを思いながらちらりと目線を上げるとかがみのそれとぴったり合った。 じ~~~~~~っと言う擬音が聞こえてきそうなほど顔を近づけて、かがみは私の正面から こちらを見つめている。 上機嫌な笑顔に私の心音が跳ね、慌てて下を向く。 (うぅ、読みづらいやぅ…) 新たにページをめくり、読んだフリをしながらもう一度視線を上げる。 やっぱりいつものように両手で頬杖をつきながら、私の目と鼻先でニコニコとかがみは微笑んでいた。 私にラノベを薦める時、いつもこうやってかがみは私の傍にすごく近づきこちらをじ~っと見てくる。 「あの~かがみ?顔が…」 「ん?どした?もうボン太くん出て来た?」 「ううん、まだだけど…」 「ささっ、早く読もう!」 (んもう、こっちの気もしらないで! そんなに近くで見つめられたら、集中できるわけないじゃないか…) 再び本と向き合うが、やっぱり一文字も頭に入らない。 私はもう読むことを諦め、適当に文章を目だけでなぞり、ゆっくりページをめくっていく。 頭に浮かぶのは目の前のかがみの小さな唇。柔らかそうな『それ』は、かがみが いつも使っているリップのせいか潤いに満ちたまま軽い弧を画いている。 気のせいか、かがみに抱きついたりすごく傍に近づいた時にだけ感じる甘い香りもする。 (全く…かがみは無防備すぎだよ) もし私がひょいと顔を上げて首を伸ばせば、かがみが抵抗する暇もなくその唇を奪える距離だ。 かがみがすうっと息を吸い、唇が少しだけ開いた。 まるで空気とともに吸い寄せられるような感覚に私は思わず息をのむ。 『奪っちゃえって。かがみだって望んでいるからこうやって誘っているのかもよ?』 私の中にいる蛇がそう囁く。 (いやいや、蛇さんやそんな訳あるわけないじゃないですか。ってゆーか、それ何てエロゲ?) 『馬鹿だなー、かがみフラグなんて立ちまくりだって。間違いなくトゥルーエンド一直線。もう ゴールしてもいいんだよ?』 (いやいやいやいや!!最近のギャルゲー舐めちゃいけませんぜ蛇さん! トゥルーエンドと見せ掛けて カオス!ラブラブと思ってたらNTRエンドは当たり前! 空鍋、包丁、鉈、おはぎ!!) 『そ、そうなの?』 (そうなんです!) 『というか空鍋とおはぎって何?』 やれやれ、この蛇のギャルゲ歴は葉鍵全盛期で止まってるみたいだ。 (と、ともかくそんなこと無理なんだからっ!) 『ふーん…でも禁断の果実ってのは甘美な味だっていうけどな~』 (う゛~、もういいから引っ込んでなさい!!) 『はいはい、そうしますよ。それにしても、いつもは飄々としている風を装いながら 心の中じゃ焦りまくってるなんてかがみが知ったらなんて言うんだろうね』 ニヤリと――いつもの私のように笑って蛇は私の中に帰っていく。 (うぅぅ…) 図星を指されたせいか、私の心は何も言い返せないまま押し黙る。 頭の中ではかがみの唇と一緒にさっきの蛇の言葉がぐるぐる回る。 (禁断の果実…か…) 確かにそうかもしれない。 神様が食べちゃダメ!っと言ったのに蛇の囁きに負けてイヴが食べた果実。確かそれは リンゴだったと聞いたことがある。 そういえば、ずっと昔やった心理テストには「リンゴの味のイメージでファーストキスの味がわかる」 というものがあった。 望む全てのモノがあるエデンの園でイヴが食べた果実は『知恵の実』。 その実を食べて知恵をつけ、自分が裸であることなど様々なことを『知ってしまった』二人は 神様に楽園を追放されてしまった。 きっと私も、これを食べてしまったら『何かを知って』今の幸せはなくなってしまう… そんな気がして私は今までこの目と鼻の先にある果実に触れることが出来なかった。 多分、私は贅沢なんだろう。 好きな人が傍にいてこうして笑っていてくれる。私のダメなところを怒ってくれて、私の 度を超した悪ふざけも何とか許してくれる。居心地の良い場所を私にくれる。 こんなに幸せなのにそれ以上を求めてしまう。 ひょっとしたらそれを求めることで今の全てを失うかもしれないのに…。 でもそんな不安とは別に、私の中の蛇はどんどん大きくなっていく。 『――が私のことをどう思っているか知りたい』 あの果実に触れ、その中に満ち満ちた甘い果汁を吸ったら分かるかもしれない。 閉じた目を開けた時、――はどんな反応を見せるのだろうか。 今みたいに微笑んでくれるのかな? それとも…。 「ちょっとこなた、ちゃんと読んでる?」 「へっ?!」 こなたが我に帰るとかがみの顔が目の前にあった。 先程よりずっと近くにある『それ』にこなたの顔が真っ赤になる。 「よ、読んでますよっ?!」 「本当に? なんだか反応鈍いけど、どこまで読んだのよ」 「か『空回りのランチタイム』…かな?」 先程目次を見た時にチラリと目に入ったタイトルを挙げる。 「嘘つき、ページからしてまだ一話目じゃないの」 さすがは所持者、しっかり嘘がバレてしまった。 かがみは機嫌を損ねたように腕を組み、そっぽを向く。 「ううっ、そんなにマジマジと見られたら集中できないんだって…」 こなたがなんとか小声を絞り出すとかがみはこなたにずずいっと接近し、人差し指を立てた。 「それじゃ、この本貸すからちゃんと読んでおくように!」 「う、うん」 その返事に満足したのかかがみは立てた人差し指でこなたの額をツンとついて笑った。 「ちゃんと感想聞かせてね、ニブニブこなた」 こなたの目と鼻の先には、笑みによって細められたかがみの『目』がある。 それはこなたが知りたがっていた疑問の答えそのものなのだが…そのことを知っているのはただ一人。 God only knows…. 終 コメントフォーム 名前 コメント 禁断の果実のとこの描写が的確 -- 名無しさん (2024-04-02 23 11 02) GJ! -- 名無しさん (2022-12-21 11 15 01) 内容とアホなタイトルとのギャップ萌えwww -- 名無しさん (2009-09-05 00 41 10) 『神の味噌汁』と掛けてるだけじゃ? -- 名無しさん (2008-07-29 19 18 31) ↓かがみ『のみぞ』知る、じゃない?俺も最初勘違いしたが -- 名無しさん (2008-06-20 15 49 39) このSS、みぞ汁ってタイトルでいーのかよ… -- 名無しさん (2008-06-20 01 03 47) ↓猛るなww けど面白い!グッジョ~ブ! -- 名無しさん (2008-06-20 00 40 53) うわーうわーうわわわ!!!こなたが揺れてる描写が新鮮で…猛りました!! -- 名無しさん (2007-11-22 05 44 41)
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「かがみとわたし」 ちゃんと告白したっていうわけじゃないんだけど、私とかがみは『恋人』だった。 それは先週、かがみと二人だけで教室で話していた時。ついかがみのことをからかい過ぎて怒らせてしまった。 その後、私はいくらかがみに話し掛けても、振り向いてくれなくて、しまいにはかがみが教室から出て行ってしまって。 私はあまりに悲しくて、胸が潰れそうになって泣いちゃったんだ。 いくら今「ごめんね」って言っても、かがみの耳には届かないのに。 だけど、かがみは教室に戻ってきてくれた。 泣いてる私を見て、「ごめんね」って言ってくれた。 悪いのは私なのに。泣かせてしまったことをここまで心配してくれるなんて。 私は、いても立ってもいられなくて、かがみに抱きついた。 わんわん泣きながら謝った。 なのに、かがみの方まで「ごめんね」って言ってくれた。 悪いのは私なのに。 しばらく教室で抱き合ったままでいた。 かがみの体はあったかくて、やわらかくて、私より大きくて、どきどきした。 ふと気付くと、教室内はきれいな夕日に照らされて… とてもロマンチックな気分になってしまって。 それが、私の中の何かを壊してしまったのか、 キスをしてしまった。 唇を付けてから「しまった」と思い、慌てて離れたけど、 かがみは顔を赤くしてびっくりしていたけど、 その後かがみは、「もう」と言いながら困ったように笑って、 私のほほをなでてくれた。 帰り道、私とかがみは手をつないで一緒に帰った。 私は手をつなぐのは恥ずかしかったんだけど、かがみは嬉しそうだった。 その時、私は「ああ、かがみと恋人になったのかな」って思ったんだけど、 何も聞けなかった。 ある日、かがみの家で、私と、かがみと、つかさと、みゆきさんの4人でお泊まり会をすることになった時。 私は、夜中に目を覚ました。 起きていたかがみが「眠れないの?」って聞いた。 私は「うん」と答えた。 「ちょっと話しよっか」と言ったので、私たちは下の階のキッチンへ向かった。 かがみが、麦茶を冷蔵庫から取り出している時、私は言った。 「かがみ、私のこと、好き、だよね?」 するとかがみは、恥ずかしがる様子も見せず、 「そうよ」 と言ってくれた。 私の中で、夕焼けの教室の光景が甦った。 「かがみ…」 小さな声で聞いた。 「なあに?」 優しい顔で、優しい声でかがみが答えた。 「キスしていい?」 「…いいわよ」 かがみが、ふっと笑い直して、言った。 私は背伸びしてかがみの顔に近づこうとすると、かがみの両手が、私の肩に触れて制止させた。 私が一端離れて、足のかかとを床に付かせると、かがみは膝を曲げ、自分の両手を膝の上に乗せて、私の背と同じ高さに合わせてくれた。 なんだか、親が子供に話を聞かせる時の姿勢みたいなんだけど、それでもかがみの顔は優しくて、 私より大きい姿に母性を感じて、だけど恋人なんだって思って、どきどきしちゃった。 私が、心臓を高ぶらせながら、気持ちを落ち着かせながら、顔を近づけ、かがみの唇に自分の唇を重ねる。 …ちゅっ。 一瞬のことだけど、確かに感じた。 かがみのあったかい唇。熱を持った体。 私はどきどきが止まらなくて、でも嬉しくて嬉しくて、困った表情をしながらも笑ってみせた。 息がうまく吸えないよ。こんなに緊張したことないよ。もう。 だけど、かがみは言った。 「…一回だけ?」 …かがみはずるい。 一回なら思いきってできるけど、二回目となるとキスの味を知ってしまった私には恥ずかしくてたまらなかった。 でも、かがみとキスはしたい。 かがみも私にもっとキスしてほしいと言ってるみたいだし。 私は顔を近づける。 さっきの倍以上、緊張してしまう。 呼吸がうまくできず、えらく熱を持った息が出てしまい、はあはあ、と息が漏れてしまう。 心臓がばくばくして、手や顔が震えてしまう。 表情まで作る余裕もなくて、それこそ切なくて悲しそうな顔になってしまってる。 だってしょうがないもん。恥ずかしいんだから。 もう一度、かがみにキスを …したいんだけど。なぜか、かがみのすぐ目の前で顔が止まってしまった。 どうして。どうして? 恥ずかしさのあまり頭がショートした? なんとかもう少し前に出て、かがみとキスをしなくちゃ。 かがみの唇はすぐ目の前だ。 だからすぐに ちゅ。 かがみの方からキスされた。 私はびっくりして目を見開いてしまった。 かがみの顔が…目を閉じたかがみの顔がこんな間近に…!? 全く予期せぬことに私の頭がパンクしそうになる。 顔を離して、ちょっといたずらっぽく笑ったかがみ。 私は、それがちょっぴり悔しくて、頭がかあっとなって、かがみの胸元をぽかぽか叩いた。 するとかがみは、スネた私をなだめるように、優しい顔で頭をなでてくれた。 子供扱いされてるみたいでちょっと悔しいんだけど、でも私はかがみにこういうことをしてもらうのが好きだった。 その時。 私は、気付いてしまった。 つかさが、赤い顔でにこにこしながら私たちのことを見ていたことを。 なのに かがみは 「もっと」 って言った。 ばれちゃうよ。 みんなに私たちのこと、ばれちゃうよ。 でも、私はうなずいてしまうんだ。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-05-22 21 27 52) 母性全開のかがみ。 まるで幼子のこなた。 最強コンビだな! -- 名無しさん (2013-02-02 14 53 02) つかさがいるけど続ける2人萌え♪ -- かがみんラブ (2012-09-23 15 24 00) うぁぁぁぁぁ…/// -- 名無しさん (2010-09-07 22 21 45) 凄い…甘い…//// 何か私もドキドキするw こなた可愛い…/// -- 猫 (2010-05-23 03 00 13) なんか こっちまでドキドキしました -- 名無しさん (2010-05-09 16 22 06) 行間の取り方うめぇwこなたらしい女の子らしさが全開だw -- 名無しさん (2009-03-18 09 21 26) もう この甘さで俺は萌え死にそうですww -- 名無しさん (2009-03-16 02 31 08) こなたが可愛い… -- 名無しさん (2008-11-14 13 56 52) 流石ですGJ! これからもいっぱいいっぱいやりたい放題やっちゃってくださいw とりあえず文章力ぷりーず^^; -- naniw (2008-11-01 16 33 57) デレで大人な雰囲気な、かがみに悶えた!!! -- チハヤ (2008-10-31 07 07 24) すっっっっごく良かったです! -- 名無しさん (2008-10-28 23 13 10) おかえり&GJ!またあなたのSSが読めて嬉しいです。 これからも甘々な2人をいっぱい書いてくださいね! -- H1-52 (2008-10-28 14 17 17) 甘いよ〜…甘すぎるよ〜… とりあえず、GJ!を連呼しながら、畳の上をごろごろ転がっておきます -- にゃあ (2008-10-28 03 14 14) 完敗だぁ…orz -- 名無しさん (2008-10-28 02 51 40) 強力すぎてニヤニヤとまらねぇ!GJ! -- 名無しさん (2008-10-28 01 47 58) くっはぁー!! 甘い、甘すぎるぜ旦那!w -- 名無しさん (2008-10-28 01 28 10)
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ある日の事だった。 今日もかがみが自分の体を気にしている事を私に漏らしていた。 かがみ「はぁ…また太っちゃったかなぁ?」 こなた「いやぁ、かがみんはこの位の量が丁度いいよ。」 かがみ「はぁ?何の話よ!?」 かがみがそういうと、私はすかさずかがみの後ろに回りこみ、かがみの胸を鷲掴みにした。 こなた「こことかね、ほら!」 かがみ「きゃっ…ちょっとこなた…やめなさいよ!!」 かがみはいつも期待通りの反応をしていた。 私はそのままかがみの胸を揉みまくった。 いつものように軽い冗談のつもりだった… 所が何だろう…段々変な気持ちになってくる。 かがみ「もう、いい加減にしなさいよ!やめてよ!!」 かがみの怒鳴り声でふと我に返り、かがみの胸から手を離した。 こなた「…ごめん、かがみ」 かがみ「あれ?今日はやけに素直ね。」 こなた「うん、私…教室に戻るね…」 そう言って教室に戻った。 今日は委員会の放課後会議だったので、帰りはかがみと別々だった。 結局あれから、かがみと顔を合わせていない。 つかさやみゆきと別れて一人になった後、ふと自分の手を見ながらグーパーを繰り返す。 こなた「何でだろう…私女なのに…」 考えてみれば自分以外の胸を触る事自体が初めてだった。 自分の手には未だかがみの胸の感触が残っている。 今まで触った事が無い、自分の胸には無い、予想外に柔らかい感触が… 興奮しているのか悔しいのか、よく解らない複雑な気持ちだった。 自分の部屋に到着し、気を紛らわそうとPCの電源を入れる。 そういえばお父さんから借りたエロゲーがあったな… そう思いプレイしてみると、ゲーム中さっきかがみにやった事とほぼ同じCGが現れた。 ディスプレイには男性医師が看護師の胸を後ろから鷲掴みしているCGが映し出されていた。 その瞬間、自分はかがみの事を思い出し、我慢できなくなってしまった。 PCを放置したまま、ベッドに倒れこみ、うつ伏せになって自分を慰めた。 こなた「あっ…うううう…ひゃっ…か…かがみん………」 左手を動かしながら、右の手でかがみの胸の感触を思い出しながら、自分の無い胸を撫で回す。 やがて悲しくなってきて、自分の胸から手を離し、自分の胸の前でかがみの胸を思い出しながら空気を掴む動作を繰り返した。 こなた「柔らかい…気持ちいい…かがみ…」 そんな事を繰り返している内に、悔しさや興奮が罪悪感に変わっていった。 そして急にかがみが恋しくなってきた。 かがみに会いたい! そう思い始めた直後、動かしていた手を止め、下着を替えて家を飛び出した。 かがみの家が遠く感じる… ようやく柊家に到着したものの、チャイムを押す勇気が無い。 かがみ「こなた?」 門の前で戸惑っていると、後ろからかがみの声が聞こえた。 振り向くと、そこにはまだ制服姿のかがみが居た。 丁度今学校から帰ってきた所みたいだった。 こなた「かがみ…会いたかったよ!…ごめん…ごめんね…」 かがみ「え?どうしたの?」 怒ってはいないみたいだった。 気が付くと私は泣いていた。 こなた「昼間、かがみの胸の件…」 かがみ「ああ、あれね。だって普段からこなたがしそうな事じゃない? それよりあの後急に教室に戻っちゃったからそっちを心配しちゃったわよ。」 こなた「かがみ、違うんだよ。私は、人としてやっちゃいけない事を…」 …かがみをオカズにして…自分の親友をオカズにして…うううう…」 気が付いたら私は滝のように大泣きしていて、もはや自分で何を言っているのか解らなくなっていた。 そんなこなたを見て、かがみは思わず笑い出した。 かがみ「ふふ、こなたって結構可愛い所あるんだね。小さいこなたには刺激が強すぎたかしら?」 こなた「…かがみん…ひどいよー!」 かがみ「酷いのはお互い様でしょ? …素直に言ってくれれば良かったのに。」 そう言いながらかがみは私の顔を胸に押し付けるように抱きしめてきた。 やっぱかがみの胸は柔らかいな… でも今度はさっきのような興奮は無くて、むしろ落ち着く。 性的興奮とか、悔しさ等は全く無く、母性を感じていた。 …お母さんってこういう感じなのかな? こなた「かがみ?おっぱいって凄いね。」 かがみ「ちょっ恥ずかしい台詞禁止!」 かがみが返事を返す頃には、既に私は眠っていた。 もう暫くこの温もりを感じていたい。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-01-06 08 06 04) この際、こなたのちっぱいを揉みしだくかがみとかも見てみたいな。 -- 名無しさん (2013-08-01 23 54 33) 他の方は『ひどい』と否定されますが、別にいいと思いますよ! -- 名無しさん (2013-07-27 20 58 06) 最後…何かホッとします #10084; -- 名無しさん (2013-07-27 20 55 56) こなた可愛い! -- 名無しさん (2013-07-09 21 50 24) コナタ LOVE 大好き -- 名無しさん (2013-06-09 09 15 14) 失礼ながら、自慰をするこなたが可愛く見えます -- 名無しさん (2012-10-03 18 32 37) こなた〜どんだけ〜? -- かがみんラブ (2012-09-25 20 15 59) こなたの発言にたいする かがみの心の広い行動に感動 -- 名無しさん (2010-08-23 17 05 43) ( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい! -- 名無しさん (2010-03-29 21 29 14) こなたは母親柔らかい胸の記憶が無いのでしょうね。その境遇が成長しても柔らかい包み込むような胸(母性の象徴)に惹かれるのでしょう。 -- kk (2010-03-02 00 26 16) なんてひどい 下ネタ自重しろ! -- 名無しさん (2010-03-01 17 32 39) 母性か・・・母親はやっぱり大事な存在。 気付いた時にはもうこの世にはいない。 生きているうちに親孝行すべきだな~。 -- 名無しさん (2009-12-13 03 21 19) ひどいような ひどくないような。 -- 名無しさん (2009-12-09 21 45 33)
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「トイレ、借りるね」 いつになく重い雰囲気のまま、こなたが腰を上げた。 「…………」 話がある、と言ってアポも取らずにやって来たのはこなたの方なのに、何の話も切り出さないまま30分余りが経過していた。 (こなたのやつ、何考えてるのよ……) かがみは言い知れぬ不安を感じていた。 普段ならくつろぎの場であるはずのこの居間が、全く違う異次元の空間であるかのような気さえしていた。 その時、かがみの携帯が軽快な着信音を奏でた。 「……こなた?」 携帯の液晶パネルは、たった今この部屋から出て行ったばかりの少女の名前を表示していた。 『題名:かがみへ』 「……?」 不審に思いながらも、かがみはメールを開く。 本文は何も書かれていない……かのように見えたが、改行が何回も入れられていた。 かがみはそれに促されるように画面をスクロールしていく。 連続する改行マークが途絶えた先、最後の一行にたった四文字。 それが、かがみの目に飛び込んできた。 『愛してる』 「かがみ!」 次の瞬間、こなたの声が背後から響いた。 「!?」 かがみがその方向に振り返ると同時、こなたがかがみの胸に勢いよく飛び込んできた。 「こ、こな……こな、こ、こなあああッ!!??」 ぶっしゃああああああ。 興奮の余り、かがみは鼻腔から血流を噴出した。 「あ、あぐあっあ……」 そのとてつもない量の出血は、一瞬にしてかがみを貧血状態に陥れた。 眩暈がし、足元がふらつく。 こなたが飛び込んできた衝撃もあって、かがみは勢いそのままに仰向けに倒れこんだ。 「う、うぐっ。う……」 まずい。なんとか出血を止めなければ。 慌てるかがみ。 しかし、かがみの上半身には。 「!?」 涙をぼろぼろこぼしながら、非難するような目で自分を見ているこなたがいた。 (あ……あかん!!) ぶっしゃああああああ。 涙目こなたを間近で見たことにより、またしても大量の血液がかがみの鼻腔から放出された。 「う、げほっ、ごほっ……」 やばい。このままでは失血死してしまう。 しかしなおも、こなたは攻撃の手を緩めなかった。 「ひどいよ、かがみ……昨日一緒にゲマズ行こうって言ってたのに! みさきちとの約束を優先して!」 それはそっちの約束の方が先だったから……とかなんとか言おうとしたかがみだったが、血液が口内にも流れ込んできて言葉にならない。 ぐぼっ、がぼっと醜い音を立てることしか出来なかった。 「ずるいよ! 自分ばっかり、みさきちと幸せになろうなんて!」 あるぇー? なんか話変わってないかー? とかなんとかツッコもうとしたかがみだったが、目を真っ赤に晴らして自分を責めているこなたを見ていると、 なんかもう興奮の絶頂を通り越して新世界の神にでもなってしまいそうなエクスタシーを感じた。 (ふ、ふふふ……私は神、神なのよ……ああっ) ぶっしゃああああああ。 三度目の血液を鼻腔から放出し、かがみは力尽きた。 その表情は恍惚そのものであり、泉そうじろうをして「これぞまさに萌死にの体現だッ!」と言わしめるほどであったという。 ――その後、買い物から帰宅したつかさがかがみの亡骸を発見し、すかさず「ど、どんだけ~~!!??」とツッコミを入れ、 私今のツッコミちょっと上手かったよねエヘヘと一人で悦に入っていたのはまた別の話である。 終 コメントフォーム 名前 コメント なんという惨劇・・・ -- 名無しさん (2008-12-28 12 07 13)
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私とこなたが付き合い始めてから数ヵ月。 その日、こなたはずっとソワソワしているみたいだった。 「かがみ~、何かして欲しいこととかない~?」 「薮から棒になによ」 「何だって良いじゃないか、かがみんよ」 う~~ん、こなたにして欲しいこと、かぁ……。 「ん~……宿題や受験勉強かな?」 「う゛……私がするんじゃなくて、かがみにしてあげたいんだよね……」 こなたに私がしてもらうことかぁ。 美味しいご飯でも作ってもらおうかな……。 ……でも、最近体重が……。 あんまり重くなって、こなたに嫌われたら嫌だから、我慢しなきゃね……。 「かがみ~、ないの~?」 「そうね、特にないわ」 「それじゃぁ困るんだよ、かがみん」 「なんで困るのよ」 おうむ返しについ聞いてしまう。 「むぅ、かがみは今のままでマンゾクなのかね~?」 「そうね……強いて言えば……」 キ、キスとかしてくれたら、嬉しいけど……。 で、でもそんなこと言えるわけないわ!! 「やっぱりないわね」 ま、マズイわね、顔が熱くなってる……。 こなたに見られたら、また……。 「かがみ、顔真っ赤になってるよ~?何想像してるのかなぁ~?」 遅かったみたいね……。 「な、何でもないわよ……」 「ほらほら、怒らないから、お姉さんに正直に言ってみなよ~」 「アンタみたいな姉をもった覚えはないわよ!」 「あはっ☆」 「『あはっ☆』じゃないわよ。もう、いったい何が目当てなのよ」 絶対なにかあるわね……。こなたが理由もなしに、こんなこと言い出すなんて信じられないわ。 付き合ってからも、こなたはこなたのまま、ちっとも変わってない。 まぁ、そんなこなたが好きなんだけどね……。ってなに恥ずかしいこと言わせてるのよ! 「そんなのないよ。ただ純粋にかがみに、喜んでもらいたいんだって~」 「こなたが?私に?何か裏がありそうね……。ドッキリでした、とかじゃないでしょうね……」 こなたが私に普通に優しくしてくれるなんて初めてだから、なんか恥ずかしい……。 「そんな信用されてないのね、私は……」 「自分のいつもの言動を省みてから、もう一度同じことを言ってみなさい」 もっと、いつも優しくしてよ………。 「そうだね~、目当てがあるって言えばあるかな?」 やっぱりね……。どうせそんなことだろうと思ってたけど……。 「また宿題?それとも寄り道?」 だいたいこのどっちかのパターン。 さ、どっち?私の予想では、ゲ○ズ行こう、ね! 「恋人である、かがみの笑顔を見たいだけだよ」 なぁッ………!? 「こ、こここ、こなぁ……!?」 「呂律がまわってないよ、かがみん」 は、恥ずかしいことを堂々と……!! こなたの顔がニヤニヤしてる……。私の反応見て楽しんでるな……! それはわかってるけど、やっぱり……。 「まぁ、そんなわけだから、遠慮なく言ってよ」 「う、うん…………」 私の完敗……。 「かがみ、ホントにこんなので良いの?さっきも言ったけど、遠慮しなくていいよ?」 「いいのよ、これで」 『こなたと少し散歩したい』 それが、私の頼んだお願い。 こなたと私がいつまでも一緒にいられるとは限らない。 違う大学になったら、今みたいに毎日会うなんて出来ないし……。 それに、もし……こなたのことを信じてるけど……万が一、こなたに飽きられたら……。 そんなときのことを考えたら、それまで少しでも、1秒でも良いから……。 こなたの側にいたい……。 温もりを感じていたい……。 私は臆病で寂しがりだから、いつも嫌なことばっかり考えちゃうけど、こなたが一緒にいるときだけは、それも忘れられる……。 「かがみん」 「なに?」 「今………幸せ?」 「えっ………?」 こなたの突然の意味深長な言葉に、私はこなたの方を見た。 その横顔は、どこか寂しそうで、どこか畏れてて、どこか弱々しかった。 「かがみ、今日は鏡開きの日だよ」 「そうね……」 鏡開きと幸せになんの関係があるの……? そう思ってると、こなたは携帯をポケットから出して、私に見せながら文字をうち始めた。 液晶画面には、こなたの指にあわせて文字が表示されていく。 かがみびらき ピッ かがみ日らき 「かがみ、わかんない?」 「う、うん、ちょっと……」 かがみ 日 らっきー そこまできて、ようやく私は気付いた。 「鏡開きの日は、かがみにとってラッキーな日であって欲しいんだ」 「こなた……」 こなたがそんなこと思ってたなんて……。 私、勘違いしてた……。ごめん、こなた……。 少しの間続く静寂。 それを破ったのは、こなた。 「かがみはいつまでも、変わらないでいてくれる?」 えっ……? 私は、思わず聞き返しそうになる気持ちを抑えた。 ―――こなたが、泣きそうな顔になってるから。 「私の性格、他の人の視線、マンネリ化……」 こなたがぽつりぽつり、と言っていく。 「かがみの気持ちが、もし変わって……私ともう一緒にいれないって言われたら………」 ―――ッ!!? 私は驚いて、声が出せなかった。 そんな私を気にせず間髪をいれないで、こなたはすぐいつものこなたに戻った。 「なんてね~。ごめん、かがみ、ちょっとふざけて言ってみただけだから、忘れてネ」 そうやって笑いながら言うこなた。 でも、強がってるのが分かる。 そっか―――。 こなたも、私と一緒だったんだ―――。 その小さな身体の中に、いっぱい憂いを溜めていたのね……。 不安だったんだ。怖かったんだ。 そんな最愛の人を、安心させてあげたい。あげなくちゃいけない。 私に出来ることって、何があるだろ? そう思う前に、口が開いていた。 「ねぇこなた、私が一番欲しい物、もらっていい?」 「うんうん、良いよ~。今日は大奮発しちゃうよ~?」 「ありがと、こなた」 「それで、愛しのマイハニーの欲しいものは何かな?」 「それは……ね――――」 私とこなたの距離。 それを、0にした。 こなたの驚いた顔がすぐ近くにある。 こなたの顔の温度が伝わってくる。 少しして、私は後ろ髪を引かれる思いで、ゆっくりこなたから離れた。 「か、かがみ……?」 こなたはさっき以上に驚いた顔をしている。 「私は、こなたと一緒にいれるだけで、毎日が幸せで、ラッキーよ」 「え……?」 突然言った私の言葉を理解できていないこなた。 「私も、こなたと一緒だったのよ。 こなたに嫌われたらどうしようって不安だった。怖かった。 でも、こなたはそんなこと考えてなさそうなのに、 私がそんなこと考えるのって、こなたに失礼でしょ? だから、出来るだけ表に出さないようにしてたの」 「かがみ……」 「でも、こなたも同じってわかったら――」 これ以上は言わなくても、こなたならきっと分かってくれる。 「ねぇ、こなた、手繋ごっか?」 「もう仕方ないな~。もう、うさちゃんかがみはホントに寂しがりやなんだから~」 「うさちゃんとか言うな!」 「うひひ、可愛いうさぎさんが寂しがらないように、手を握ってあげますよ~」 そういって、こなたは私の手を握った。 こなたと繋がっている左手は、とっても温かかくて、心地よかった。 「こなた、いつも私の側にいてくれて、ありがとね」 「かがみも、私なんかと一緒にいてくれて、ありがと。ちゅっ」 一瞬だけど、また、こなたと私の距離が0になった。 「も、もう……き、キスするなら、ちゃんと言ってよね」 「ふふ、さっきかがみにやられたからね。お返し。やっぱりデレかがみは可愛いね~」 「バカ……。今度、覚えてなさいよ?」 握られた手から感じる、私たちの繋がり。 今、それはきっと他の誰のどんなものよりも強い。 ――――そう思ってもいいよね、こなた? コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦) それと明けましておめでとうございます! -- 名無しさん (2023-01-03 18 36 22)
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管理人注:作者さんからの前書きはこちらです 1 「拝啓 柊かがみさま 突然のお手紙で驚かれるかもしれません。不躾なことを先にお詫び致します。しかし、私は陵桜学園で過ごすこの最後の日を迎えるにあたって、かがみさんにどうしてもお伝えしておきたいことがあるのです。このことを決心をするまでには約二年もかかりました。それも、直接ではなく、このようなお手紙という形になってしまいました。さぞ意気地のない人だと思われるかもしれません。実際その通りです。私は臆病者です。ですが、これは私の、ない勇気を振り絞っての、最初で最後のお手紙です。少々冗長かもしれませんが、最後までお読みいただけると嬉しいです。 最初にお伝え致します。私は、かがみさんが好きです。クラス中の、学年中の、学校中の、いや世界中の誰よりもかがみさんを好きでいる自信があります。このお手紙には、その想いを全て詰め込んだつもりです。 私は、かがみさんを一目見たその瞬間から、現世にいながら至高天が垣間見えた気が致しました。稲妻にでも打たれたという表現が適当かもしれません。運命の出会い、などと形容すれば陳腐になってしまいますが、私にとってのかがみさんは、まさにそれだったのです。 かがみさんと私が同じクラスになったのは3年になってからでしたね。同じクラスになれたとわかったその日ほど、運命の神に感謝した日はありません。その日から、私の学校生活は大きく変わりました。明日またかがみさんに会える。かがみさんと一緒のクラスにいられるのだと考えるだけで夜も眠れませんでした。 椅子にかけて授業を真面目に聞いていらっしゃるかがみさん。お友だちの方と楽しそうにお喋りしているかがみさん。いや、何もせずにただそこにいるかがみさんでも構いません。とにかく、私はかがみさんの一挙手一投足に心奪われておりました。最初はただ一緒の空間にいられるだけで、心が満たされました。しかし、徐々に近づきたいと思う気持ちが押さえきれなくなっていったのです。3年生になってから、私がどれだけかがみさんとお話したかったか、どれだけあのお友だちの方たちが羨ましかったか、ここでは語りつくせないほどです。 それに、あの桜藤際でのチアダンス。これがこの世の光景かと疑いたくなりました。自分の認識している世界が信じられなくなりました。それほどにまで、あまりに美しいお姿でした。私は感動すら覚え、あの日のその後の自分の行動が思い出せないほどです。 一回だけ、たった一回だけですが、私はかがみさんとお話する機会がありました。覚えていらっしゃいますでしょうか。私は銃を突きつけられて忘れろと言われても絶対に忘れることができません。3年の、修学旅行のときです。 私は2日目の夜、かがみさんをホテルの前にお呼び致しました。正直に申しますと、そのときに、この気持ちをお伝えするつもりでした。ですが、もし断られてしまったら、私はこれから先、何を支えにして生きていけばよいかわからなくなってしまいます。もし断られたら…もし断られたら…そのことばかりが頭を巡り、ついにかがみさんへの想いを口にすることはできませんでした。それで、あの場では取り繕うように『人形を下さい』と言うに留まってしまったのです。 さぞかしご迷惑であったかと思います。本当であれば、私のような及び腰の人間がかがみさんとお話するなどということ自体がおこがましいです。身の程知らずです。とてもかがみさんに釣り合う人間であるとは、自分でも思えません。申し訳ありませんでした。 しかし、機会は逃してしまったものの、私のかがみさんへの想いは消し去ってしまうことができませんでした。あのとき頂いた人形は、今でもケースに入れて、大事に机の上に飾ってあります。この人形を見るたびに、かがみさんの笑顔が思い出されて、胸がいっぱいになります。かがみさんが私に語りかけて下さっている、そんな錯覚さえ起こさせるほどです。 あのとき、私はかがみさんと直接お話できるという至福を得ていました。事実、修学旅行が終わってからしばらくの間も、いえ、今現在もですが、私はかがみさんとのあのときの情景を思い返すことで、これまでの人生の中で最高の幸せに浸ることができます。 ですが、それは本当に最高の幸福ではありません。最高の幸福とは、かがみさんが私に振り向いて下さることです。 高校生活中は、私はかがみさんに何もして差し上げることができませんでした。私はかがみさんを好きでいられるという、この気持ちを存分に頂いたにもかかわらずです。こんな失礼な話もないかもしれません。唐突なことで大変失礼かとも思います。しかし、私はかがみさんの横に立てる人間として、精一杯努力してきたつもりです。大学も、超一流とは言えませんが、難関校と言われるところに入ることができました。もしかがみさんが私に振り向いて下さるなら、必ず幸せな将来を切り開いていくことをお約束致します。 このお手紙を読んで、かがみさんから私に何らかのご返答を頂けるようであれば、本日の卒業式が終わった後、午後1時に校舎裏の花壇の前にいらしてください。お待ちしております。もしお返事がノーであったとしても、私はこれまでかがみさんに頂いたこの気持ち、それだけでこれからの人生を乗り切っていけると思います。もう浮き足立った自分とは決別します。かがみさんにはかがみさんの人生があります。私と一緒にならないこと、それがかがみさんの幸せでもあると判断すれば、私はこれまでのことだけで、かがみさんを見送っていくことができると思います。 かがみさん。直接私と何かあったわけではありませんが、それでも、これだけは言わせて下さい。本当にありがとうございました。かがみさんのおかげで、高校生活がとても彩り豊かなものになりました。もっと早くに何か手を打って、かがみさんとこの幸せだった日々を共有できていたなら、と思うと残念でなりません。ですが、かがみさんが私を認めて下さるのであれば、まだ手遅れではありません。これからは、私が感じていた以上の、誰よりも幸福な生活を二人で送っていけると確信しております。 今後のかがみさんの人生にも関わる重要なことです。よくお考えの上、ご返答をお待ちしております。 では、長々と失礼致しました。午後一時、お待ちしております。 敬具」 2 …「敬具」っと…。 私はそこまで書いてペンを投げ出し、大きく伸びをした。 キーボードに慣れきっているせいで疲れる疲れる。おまけに私は悪筆なので、できる限り丁寧に書かねばならない。ほんとに神経を使うね、こういう作業は…。何枚書き直しただろう。ゴミ箱にはくしゃくしゃになった便箋が既に二桁はたまっている。これを始めてから2時間以上が経過していた。 まあでも、一応こんな感じかな? 誤字脱字がないかどうか最終チェックを入れる。 大丈夫のようだ。よし。これでいこう。 二枚の便箋を、用意してきた白い封筒に入れて封をする。あとはこれを明日の朝、かがみたちが来る前にかがみの机の中に仕掛けるだけだ。かがみ、これを読んだときどんな顔をするかな?今からちょっと楽しみだ。 思いっきりストレートに愛情表現を押し出したつもりだ。ラブレターなんて書くのは初めてだったから、どんなふうにすればいいのかかなり手探り状態だったけど、ネットに上がってるのを参考にしたりして、なんとか形にはできたと思う。自分で書いといてなんだけど、これならかがみも引っかかってくれそうな気がする。ネタに使わせてもらったあの男子には悪いけど、えーとあれだよ、どうせもう卒業なんだし、いいよね?私が知ってる、かがみと関わりのありそうなC組の男子ってこの人しかいないし。 今私が何をしてるかというと、かがみへの偽ラブレターを書き終わったところだ。差出人の名前は私ではない。「とある男子より」にしておいた。フルネームを知らないので仕方ない。みさきちにでも聞いておけばよかったな…。 なんで卒業式を明日に控えた今日になってそんなことをしているかというと、それは勿論かがみに最後のイタズラをするため…。 でもあるんだけど、けど、もう一つ、伝えておきたいことがあったから。 かがみはあの日、私がかがみに想いを伝えた日から、いやその前からずっとなんだけど、私を支え続けてくれた。私が寂しくないように、一人でも生きていけるようにって、それでこんな私の側に居続けてくれた。そして、かがみはこうも言った。私がかがみを必要としなくなるくらいにまで成長してくれるのが何よりだと。 この偽ラブレターはかがみへのお礼と、私の今の気持ち。かがみがしてきてくれたことへの私なりの答。 そういうこと。 3 次の日。実行日当日。 いつもより一本早い電車で学校へ向かう。 首尾よく3-Cに潜入した私は、周りに見知った顔がないことを確かめてから、かがみの机に例の物を仕掛ける。かがみ…読んでくれるかな?これだけ手間暇かけたんだから、読んでくれないとかなりへこむんだけど…。 しばらくして、かがみたちがやってきた。 私は何食わぬ顔で朝の挨拶をする。 そして卒業式。 つかさやみゆきさんは、やっぱり泣いてたね…。こう…感極まるとこもあるんだろうとは思うよ?でも…。 「いやー、不思議なカンジはするけど、思ってたより特別感動することもないねぇ。卒業式って」 思った通りを口にしてみる。私、卒業式の記憶って妙に薄いんだよねー…。 「まあそんなもんでしょ。その辺りは人によると思うけど。私はそれなりにジンときたし」 みゆきさんはつかさの涙をぬぐってあげてるところなので、かがみが答えてくれた。かがみの方は割りといつも通りだ。…ということは…もしや…。 「だってほら、漫画とかだと卒業式って『感動のクライマックス!』ってカンジじゃん?何かあるかもって期待しちゃうんだよね――。何かこの調子だと、また数年後にはよく覚えてなそうな気が…ネ?」 こういう言い方ならどうだ? 「突っ込みたいところだけど――言われてみると私も小中の式自体はあまり覚えてないような――。あれ?その後皆で遊んだのは覚えてるけど」 …かがみ、変化ナシ。おいおい…ちょっと待ってよ…。 「そんなこんなで何か拍子抜けなカンジでねぇ」 「だからそんなもんだって」 いつも通りに返してくるかがみ。 つかさも涙を拭きつつあははと笑う。 まだだ…まだ終わらんよ! 「こう『卒業式の日に告白――!!』みたいなイベントはないもんかね」 「あんたはそういうのに毒されすぎだ…。そーゆートコだけは夢見がちだな」 もう…気づけかがみんめ! 「…ところで皆様、今日この後のご予定は?」 「急になによ。今日はこのまま家族で外食ね~」 「うちもそうですねぇ」 「…そっかー」 …確定。かがみ、机の中見てない。 しかも、このままいくと見ないで帰る可能性大。 …うー…。 …私のあのがんばりは何だったの?あれだけ頭フル回転させて何枚も何枚も書き直して…。大好きなかがみのために…やったのに…。 もうこうなったらしょうがない。リスクは覚悟の上だ。 「かがみさー、実はラブレターとかもらったりしてんじゃないの?」 「はぁ?何言ってんのよ?」 かがみが怪訝な表情をつくる。 「だってさー、卒業式だよ?もうお別れなんだよ?かがみくらいツンデレでツインテっ娘でツッコミキャラで成績優秀で照れ屋で寂しがりでお人よしでかわいくて…絶対かがみのこと好きだったって人、一人くらいはいるって」 「…本気で言ってんのか?」 部分的に本気だ。 でもそれは悟られないようにする。 「勿論!だからさー、例えばー、下駄箱とか…机の中、とかにこっそり置いてあったりしたんでしょー?」 「…ないものはないわよ。それに、…そんなのあってもあんまり嬉しくないし」 「またまたー!照れちゃってー!ほんとはもらっちゃってるんでしょー?で、今はもう何て返事しようか頭の中ぐるぐるなんでしょー」 「何よ…食い下がるわね…」 …これだけ言えば伝わったかな? いや、念のためもう一押し。 「もらってないのー?だったらさ、帰る前にさ、もう一回色んなトコ見て回った方がいいかもよー?だって、その人の一世一代の大勝負なんだよ?断られたならまだしも、無視されました、じゃあんまりだと思わない?」 「…それはそうかもだけど…」 かがみがだんだん心配顔になってきた。 …そろそろか。あんまりやりすぎると、余計な手間かけさせちゃうしね。 「ま、そんなわけだから。よし、教室戻ろっか。つかさ、みゆきさん」 「あ、そうだね」 「もう最後のホームルームが始まりますね。では、参りましょうか。かがみさんも」 「え…ええ、そうね」 かがみがちらっと私に視線を走らせる。 私も少しだけ見つめ返す。ちょっと笑みをつくって、すぐにまた前を向いて歩き出す。 かがみがそれをどう受け取ったのかはわからないけど、かがみもすぐに目線を外した。 かがみ…ちゃんと見つけてね?読んでね?お願いだよ…。 4 さて、何事もなく家に帰ってきてしまったわけだが…。 かがみ、見つけてくれたよね?見つけた筈だよね?私が「一緒に帰ろ」って言ったら、「ちょっと用事ができたから」って言ってた。「ある」じゃなくて「できた」って言った。多分、手紙を読んだんだよね…?そうじゃなかったら…うう…やっぱへこむなー…。私も学校に残って確かめるべきだったかなー…?でも、伝えることはちゃんと伝えておきたいし…だったら、あの手紙だけで十分だよね…? 制服のまま自分の部屋のベッドに転がりながら、ぼんやりと時計を見る。 あ…もうすぐ一時だ…。かがみ、今頃校舎裏にいるのかな…。どんな顔してるんだろ…。あの男子のこと、ずっと待ってたりして…。ふふ、かがみだもん、日が沈むくらいまでは待ってそうだよね…。 そのシーンを直に見られないのが、ちょっと残念…。 不意に、携帯が鳴った。 ちょっと気だるい身体を起こして机の上の携帯をとる。 メールが来たようだ。今頃誰かな…と思ってみてみると、かがみからだ。 一瞬息がつまる。かがみ? 本文を読むと、たった一行、こう書いてある。 『今すぐ校舎裏に来て』 …えと、これは…どう解釈すればいいんだろう?色々考えられるけど…。 まあいいや。他ならぬかがみが呼んでるんだもん。行かなきゃ。 お父さんに「もっかい学校行ってくる」って言ったら妙な顔をされた。そりゃそうか。「忘れ物か?それとも先生からなんか呼び出しでもあったのか?…待てよ…もしかして…いや、こなたに限ってそんなことは…でも、こなたすごくかわいいし…今日は卒業式…そして皆が帰った後に一人で呼び出し…まさか…万が一ということもある…こなた!待ってくれ!父さんも一緒に行く!何かあってからじゃかなたに申し訳が立たない!」などと言い出したのではぐらかすのに苦労した。まあ、最終的には勝手に一人で妄想にはまりこんでしまい、「こなたああああ!父さんは!父さんはあああ!見捨てないでええええ!」とか頭を抱えて泣きながら叫び、部屋中ぐるぐる回りだしたので、ゆーちゃんがとりなしているその隙に逃げ出したような感じになったけど…。 後でちゃんと説明しとこう…。このままだと「何かあった」が既成事実化されかねない。 こんなに早くもう一度陵桜学園の門をくぐることになるとは思わなかった。かがみ…どれくらいわかってくれたのかな?ちょっとでも伝わってれば嬉しいんだけど…。 校舎裏へと足を運ぶ。まだ日は高い。ようやく春めいてきて、制服越しに感じられるお日様の光がちょっとぽかぽかして気持ちいい。さてかがみは…と。 校舎裏。滅多にこないけど、ここで怪しげな取引が行われているとかいないとかいう噂はよくきく。それだけ人目につかないってことなんだけど…。 校舎の影とひだまり、そのちょうど境目辺りに、人が一人、ぽつんと立っているのが見えた。見慣れた制服、見慣れた髪型、見慣れた後姿…かがみだ。間違いなかった。 「はろーかがみー。来たよー」 肩を叩きながら、できるだけいつもの声を出す。かがみがどんな反応をしてくれるのか…ちょっぴり不安。これで全然見当違いのこととか言われちゃったら…ねぇ?私たちの今まで過ごしてきた時間は何だったの?ってことになる。でも、だから逆に少し楽しみでもある。 かがみ…。どうしたの?何考えてるの? 「こなた…」 かがみが振り向いた。いつもの顔…?じゃないね?あれ?なんか違う…。 「…あのさ…」 何かを言いかけるが、その後が続かない。 「…えっと…」 「ん?どしたの?かがみ…」 しばらく、沈黙が続いた。 「ごめんっ…!」 それを破ったのはかがみだった。 それと同時に私をぎゅっと抱きしめてきた。 いきなりのことでちょっとびっくりする。 「か、かがみ?」 「ごめん…ごめんね…」 かがみは謝り続ける。私の方は正面から抱かれているので表情は見えない。 ただ、ほっぺたに暖かい雫が落ちたのがわかった。 かがみ…泣いてる? 「かがみ?どうしたの?」 かがみの背中を撫でながらゆっくり問いかける。 「あの…手紙くれたの…こなただよね…?」 かがみが途切れ途切れに言葉をつむぐ。 ばれてるなら隠してもしょうがない。正直に言おう。 「うん。昨日がんばって書いたんだよー…」 かがみ、わかっててくれた…。…嬉しいな…。 「じゃあさ…こなたの今の気持ち…私の考えてる通りで…いいんだよね?」 …全部わかってくれてる? ほんとに? 「多分そうだと思うよ…」 「そっか…。でも、ちゃんと言わせて。あんな手紙くれたのは…今のこなたの気持ちは…」 そう、今の私の気持ち。あの手紙いっぱいにこめた私の気持ち。 かがみは、あの日からも私が一緒にいたいと言うといてくれた。本当にあの日言ったように、一晩中話し通したこともあった。手をつないで同じお布団で寝てくれたこともあった。私なんかのために。 そのおかげで、私の寂しいって思いは、陵桜学園に入った頃に比べれば殆どなくなったと言えるくらいにまで薄まっていった。かがみがいてくれた。かがみがずっといてくれたから。だから、これから先、何があっても、私の中にかがみがいてくれるなら、一人でも生きていける思う。もし私が心細くなったとしても、『ほら、そんな顔してないで。私が一緒にいるから』ってかがみが言ってくれる。笑いかけてくれる。私にはその声が聞こえるよ。 もう大丈夫だよ。 かがみがいなくても、私、大丈夫だよ。 今まで一緒にいてくれてありがとう。 かがみからもらったこの気持ち…支え、強さ。ちょっとでも伝えたいな。 またいつか会える日まで、お互い、がんばろうね。 「…てことだよね?」 かがみ…すごい…。ここまでわかってくれてたなんて…。 「さすがだね…。大当たりだよ」 「なら…やっぱり…ごめん…」 かがみがそう言って、もっと強く抱いてきた。 「ち、ちょっと、かがみ?…いつもより…強いんだけど…」 でもこれはこれで…こうされるのも悪くないね…。 いいにおいと優しい温もりに包まれる。 かがみ…。 かがみは返事をしない。 ただ、泣いている。 「…何がごめんなの?」 たっぷり間を空けて、かがみが口を開いた。 「…今してること、全部…。私がこんなんじゃ…いけないよね…。こなたはちゃんと…気持ちの整理つけてきたのに…私は…こなたが…」 …そっか。そういうことか。 「かがみ。さよならなんて思わないで。あの日言ったよね。私、ずっとかがみのこと好きでいられるから。かがみがいなくても、ずっとかがみが好きでいられるから。だから、大丈夫だよ」 「うん…ありがと…」 かがみが腕を解く。 そして、私を正面から見る。 まだ目は赤かったけど、でも、しっかりした視線だった。 「あのね、本当は呼ぶはずじゃなかったの。この手紙がこなたからだってわかって、こなたがどんなつもりでこれ書いたのかなって考えてからは…私と会ったりしたら、その気持ちに水を差すことになっちゃうし…。でも、どうしても、伝えておきたかった…。まだ私…自分がどうしたいのかわかんないけど…それでも」 ちょっと息を吸った。 それから、泣きながらだったけど、笑ってくれた。本当に、心から。 「こなた…卒業、おめでとう…。よくがんばったよね…。私…とっても嬉しいよ…」 「ありがと…。なんか、正面から言われると、照れちゃうね…」 照れ隠しにちょっと微笑む。 「私は…ほんとは、あの日に皆と…こなたとお別れするつもりだった。けど、こなたが正直に思いをぶつけてきてくれて…それで、もうちょっとの間だけど、また一緒に過ごすことができた…。なくなったはずの時間…過ごせないはずの時間…それがまたできて、それで、こなたもしっかりしてくれて…もう私からこれ以上望むことなんて何もないよ。これまでのことで、十分幸せ。まだあるとしたら…これから先、いつかまた、こなたと同じ時間を、過ごせるようになること…かな。だから、そのときまで…こなた…」 「かがみ…」 今度は私の方から抱きしめてあげる。かがみも私に腕を回してくれる。 ちょっとの間そうした後、私たちは最後に、一回だけ軽いキスをした。 唇がほんの少し触れるだけ。 でもそれでも。私たち、ちゃんとわかってるよね…? 私はかがみのこと、よくわかってる。 かがみも私のこと、全部わかってる。 だったら。これが、一番なんだよ。 ただただ、嬉しかった。 こんなにも想いが通じあってるって思えることなんてないだろう。 かがみは私の一番。 私はかがみの一番。 けど、くっつくんじゃなくて。 離れるのでもなくて。 そんな距離を、つくっていきたいな…。 5 帰りの電車の中で、かがみと最後のお話をした。 「そういえば聞いてなかったけど、あんたさ、何学部に入ったのよ?さすがに『団長』とか『何とか神拳伝承者』とかいうのじゃないだろうな」 「ん、そりゃまあね。教育学部だけど」 「教育?先生になるつもりなの?」 「いやー…それはちょっと…人間関係とかめんどくさそうだし…。それに私、お父さんみたく、ロリコンてわけじゃないし」 「先生の全てがロリコンだと思うなよ…。じゃ、なんで教育なのよ?」 「いやね、色々調べてたら、教育学部には新課程ってのがあって、ここに入ると先生にはならないけど教育の勉強ができる、みたいなのらしくて。私もさ…人を支えるってことがどういうことなのか、もうちょっと知りたくなって…。そういうとこから考えていくことが、私がかがみを好きな理由に向き合うことに繋がるんじゃないかと思って」 「…そっか…」 「うん。さすがに法学部とかは手が届かなかったんで、これにすることに決めた。でも、なんだかんだいっても陵桜はさすが進学校だよね。勉強真面目に始めたのはあんな遅い時期だったのに、私みたいなのでもそこそこの大学には入れたし。教育学部なのに先生にならないわけだから、就職は大変そうだけど。ちゃんと勉強してみてからじゃないとなんとも言えないけど、まあ、いざとなったら先生にもなれるみたいだし、なんとかなるでしょ」 「…あんたは…そんなゆるい感覚で大丈夫なの?」 「当たり前だよ!かがみには色々お世話になったからね。今度は私に頼ってもらえるくらいにまで、がんばるよ」 「…わかった。それならもう、ほんとに心配いらないみたいね」 「はっはっは。かがみんも人のことばっか言ってないで、がんばんなねー」 「わかってるわよ!それと最後までかがみんか!」 降りる駅が近づいてくる。 けど、私たちの間には、笑顔だけが、花開いていた。 そして、最後の瞬間。 私は笑って大きく手を振る。 かがみも笑って返してくれる。 「かがみー!じゃ、またねー!」 「うん!またね!」 電車が視界から消えていく。 私は完全に見えなくなるまで、ずっと手を振り続けていた。 大好きなかがみ…またね。 今まで一緒にいてくれてありがとう。 またいつか会える日まで、お互い、がんばろうね。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-22 21 47 37) もうだめ・・・モニターが見えん!! -- kk (2010-03-13 22 57 26) 泣いた; -- 名無しさん (2010-03-13 14 38 45) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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玄関のチャイムを鳴らすとすぐに、「いらっしゃい」という言葉と共に扉が開いた。 私にとっては、もはや慣れ親しんだ場所で、友人の家に上がりこむときの特有の高揚感というものは感じられなかった。 「ハッピーバースデー」 と、お決まりの文句が私の第一声だった。親しい仲に改めて誕生日を祝うというのはどうも小っ恥ずかしく、 ちょっとした冗談も思わず添えてしまったのだが。 「お誕生日おめでとうございます」 一緒に来たクラスメイトもお決まりの挨拶をした。普段どおり礼儀正しく、なのに初々しく。 「おお、サンキュー」 ほら、そうしたらさっき私の冗談で怒っていた顔が、ふわりと柔らかくなって、私には滅多に見せてくれない 可愛らしい笑顔を隣に向けてしまうのだ。 こういうことになるのは分かっているのに……私はいつも素直になれないのだ。 目の前で微笑む私の大好きな人は、しかしその笑みが私に注がれることはなく、それに嫉妬してしまう自分が 本当に嫌になる。 「これ、つまらない物ですが」 ドロドロとした嫉妬にも気付かず、やんわりとした微笑を讃えながら、彼女は更にプレゼントの入った紙袋を手渡した。 あまり表情は変らなかったが、しかしいつも見つめている私には分かってしまった。彼女からのプレゼントに 本当に喜んでいることを。 そして私はまた彼女を恨めしくまた羨ましく思ってしまう。 ドロドロ。ドロドロ。ドロドロ。どす黒く、粘性の強い溶岩が体の中を流れていくような感覚。強い、独占欲が、 私を、支配して── 「……ッ」 冷や汗がつーっと流れた。また、やってしまったと思った。 私はそんな邪まな感情を拭い去ろうと、平静を装ってプレゼントを渡した。 やはり、あまり喜んではもらえなかった。私の想い人は、センスや趣味が私とはまるで違うのだ。 いや、それはきっと言い訳。勇気のない自分への言い訳。 本当はもっと別のものを買ってきていたのに、結局渡す勇気がなかったのだ。 部屋に上がらせてもらった私達は、愛すべき人の妹がつくったクッキーを肴に話に花を咲かせていた。 だけど私は、クッキーを食べてばかりいた。彼女の方ばかり見て話すのにまた嫉妬していたからだ。 なのに、あの人に『他人の誕生日なのだから遠慮しろ』と言われてしまった。 ああ、まったく私の行動は裏目に出てしまう。好かれたいのに、そのせいで嫌われてしまいそうなジレンマ。むしろ恐怖。 でも私はやっぱり意気地なしだから「美味しいからね」などとはぐらかす。 だけど私は一瞬手を止めてしまった。今回は自分も一緒にそのクッキーを作った、などといわれてしまったのだから。 体が、顔が火照るのが分かる。頬が高潮しているのかもしれない。 それはそう、ごく自然な反応。だって、家事が得意というわけでもないのに、私のために作ってくれたかも 知れないクッキー。 ・・・・・・・・・・・・ そう、作ってくれたかも知れないクッキー。本当は彼女のために作ったのかもしれない。 「どうしたの?」 またドロドロしたものがこみ上げる。私は咄嗟にごまかすことしか出来なかった。 「そう聞くと、美味しいのとそうじゃないのがある気がするから不思議だよね」 だって、あなたが作ってくれたものに叶うものなどないのだから。 「なんだと!」 また怒らせてしまった。 そうやって憎まれ口を叩いてばかりでその日は終わる──はずだった。 「じゃあ、私はこれで失礼しますね」 おっとりとした足取りと口調で彼女は退室した。 正直、ほっとした。最近彼女といると、嫌な感情ばかり覚えていたから。 「私も夕飯の準備してくるね」 妹もそういって出て行った。 気まずい。お祭りが終わった時の余韻と、やるせなさが混ざったのと同じ感じがする。そして何より、2人きり。 本当はもっと一緒にいたかったけど、その空気に耐えられず、私も帰ることにした。 「じゃあ、私も帰るね」 なのに、私は腕を掴まれた。 「え?」 ドキドキした。私の腕を掴む、その手を通して、鼓動が伝わるんじゃないかと思うぐらいに。 「その……送ってくから」 「ど、どうしたの。珍しいね。というか初めてじゃない?」 多分そんなようなことを言ったと思う。口早に言った台詞は、あまり考えずに言ったので覚えていないのだ。 あっという間に家についてしまった。 始終ドキマギしっぱなしだった私にとっては数分の出来事に思えた。 ガチャッという音をたてて、カギが開いた。 「それじゃ、さよ──」 うなら、と続けようと後ろを振り返り、私は瞬間固まってしまった。 「…………」 ・・ そこには、いつの間にか髪を下ろした愛おしい少女がいたのだから。 「あのさ、私ね、誕生日に言おうって決めてたんだ」 彼女が、言葉を紡ぐ。 「私……貴女の事が好きなの。 好きだから照れ隠しに怒って見せたし、好きだから一緒のクラスになりたいと思ったし、好きだから いつも一緒にお弁当を食べてたの!!」 狂おしいほど愛おしい。だけど届かないところにいたはずの彼女が、そんなことを言ったのだ。 もう、この気持ちを言葉にすることなど不可能に違いない。私はこんな気持ちを表す言葉を知らない。 「私、、、もぉ。私も、好き。大好きぃ」 「う、わ、ちょっと、なんで泣くのよ」 「だって、だって、だって」 嬉しさで涙が出るなんて本当にあるんだ、と思った。 「もお、仕方ないな」 そういって彼女は私をそっと包み込んでくれた。 彼女の手が、腕が、体が、暖かい。丁度彼女の胸の辺りに私の頭が、トンと乗った。 「ぅ……ぐしゅ」 「ほらほら、よしよし」 「うん……」 そっと、そおっと、彼女の手が私の髪を梳いていく。 まるで髪の毛の一本一本まで、彼女に染められていくようだった。 小一時間程たった頃だろうか。ポツリ、と呟いた。 「あたしもう帰らなきゃ」 「ヤダ」 「いや、ヤダって」 「ヤダもん」 もっともっと、こうしていたかった。 きっと一日中こうしていても足りないと思うのに、今だけなんて、耐え切れない。 「今日家に誰もいないから、泊まっていって」 「……わかったわ。まったく、こんな甘えんぼさんだったなんて」 私はその日最高の笑みを浮かべた。 とりあえず戸棚にあった紅茶でもてなすことにした。 今こうして私の部屋に一緒にいること。それだけだったら今まで何度かあったことだけど、今では 私達の関係は全く一転している。 それがとても不思議で、大切で、奇跡のようで、信じられなくて、夢を見ているような私がいた。 「えへへ」 自然と、頬の筋肉が緩む。 「あのさ、本当は誕生日プレゼント、別に用意してあったんだ」 私は、綺麗にラッピングされた小さな箱を渡した。 彼女は、しゅるしゅると紐を解き、箱を開けた。 「コレって……指輪?」 「うん。その、恥ずかしくて渡せなかったんだ」 私とあなたの指輪ですだなんて、言えるわけがなかった。でも今なら言えるから。 「ありがと。ねぇ、目、つむって」 「え、あ、うん」 指が触れているのが分かった。 もしかして、この感触は、という淡い期待が胸を満たす。 「目、開けていいよ」 ゆっくりと閉じていた瞼を開けると、私の左手の薬指に、指輪があった。 「こ、これ……」 「もらったプレゼントをどうするかは私の勝手でしょ?だから、これを私達の婚約指輪にしましょ」 「うっ、うぅ」 「ああん、もう。また泣く」 感無量とはこのことだった。もう、戻れない。私はこの人のことを、本当に愛しているんだと実感した。 そしてもっと、愛を感じたいと思ったのだ。 「ごろぉん」 私はもっと甘えたくて、その健康的な太ももの上に頭を乗せてはにかんだ。 「も、もう、何なのよ」 抗議を述べる顔が、少し赤くなっているのが嬉しかった。 だからなのか、私はとてもいい事を思いついてしまった。きっととてつもなく甘く、淫靡なこと。 「キス、して」 一瞬彼女はびっくりした顔をして、 「いいよ」 と、顔を近づけた。 勿論、唇を合わせるだけで終わるわけもなく、私達はボーっとした頭のまま、互いに舌をねじ込ませていった。 「んっ、くちゅくちゅ」 目の前の可愛らしい目が潤み、とろんとしていた。 「んっ、ぁっ」 そして左手が伸び、私のスカートを捲り、 「私、こなたが欲しい」 「ん……かがみになら。ううん。奪って、かがみ」 そしてその日、私達は初めて肌を合わせた。 「おーっす。こなた」 私達の関係のことはまだ誰も知らない。少なくとも、つかさにはいつか絶対に言わなきゃならないと思う。 だけど、同性愛というのは社会的バッシングを受けやすいものの一つだ。 慎重に、進めていきたい。かがみとの仲を。 「かぁがみぃ~」 でもやっぱり、私は甘えずにはいられない。 2人きりでない時でも、私達の距離は少しだけ変わった。 「ちょっと、くすぐったいって」 人前でベタベタすることも少なくない。 「かがみん、いい匂い~」 私達は大変な道を選んでしまったと思う。でも絶対に後悔はしない。 「嗅ぐな、恥ずかしい!」 これからかがみと一緒に歩んでいけるのだから。 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-16 01 43 50) ナイス! -- 名無しさん (2021-03-22 00 50 12) 作者です。随分久しぶりにここに来ましたが、未だに感想を書き込んでくれている人がいるようで、幸せで胸が一杯です。 本当に有難うございます。 今はSSを書く機会もめっきり減っていますが、それでも少しずつ書いています。また機会があれば、こな×かがのSSも書きたいです。 -- 1-636 (2012-11-26 02 32 33) いい百合ですね♪ -- かがみんラブ (2012-09-20 12 17 08) ↓レズじゃなくて、百合って言って下さい( *`ω´) φ_ -- 名無しさん (2011-02-23 19 55 40) レズ萌えー// -- 名無しさん (2010-08-22 22 19 39) wwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2010-08-11 20 33 04) お幸せに… -- 名無しさん (2010-06-17 17 56 45) 二人で幸せを勝ち取ってくださいっ!! -- 名無しさん (2010-04-25 17 21 35) 4話のあの数分間の描写からここまでふくらませるとは・・・ ゆっくり味わせていただきました -- 名無しさん (2009-11-08 01 13 17) 2人とも・・かっかわいすぎる・・ -- 名無しさん (2009-03-19 13 11 54) 細かい心理描写にドキドキさせられました。 作者GJ!! -- (2009-03-19 12 32 30) むう…この感動と言うか何かを表せない自分の文才が恨めしいな… とにかくすごく良かったですGJです! -- 名無しさん (2008-06-18 13 41 08) 水竜の上ビレ -- 名無しさん (2008-03-24 17 47 43)
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「かがみ~ん♪」 「ちょ、ちょっと待てっ! やぁ……そこ、だめらってばぁ……」 ― 翌朝 ― 「きのうはよく おたのしみ でしたね」 『なあっ!?』 「か、かがみんがあんな大きな声だすから……!」 「ち、違うでしょ!? あんたが最後あたり調子に乗って……!」 「それじゃあ、もう一泊する?」 「ええ、いいわよ! 今度こそどっちが我慢出来なかったのか確かめてやるんだから!」 ― その日の夜 ― 「こうなったら先手必勝よっ! ……って、ど、どこをどうすればいいのかしら……。 あ、あれ? えと……」 「主導権を握ろうとして、結局失敗するヘタレかがみ萌え~」 「う、うるさいっ!」 「いい? ここをこうすると……」 「くあぅっ!」 「かがみ可愛いっ! これだから私はかがみの事が……」 「こなた……こなたぁっ!!」 ― 翌朝 ― 「きのうはよく おたのしみ でしたね」 『はうっ!』 「ば、ばっちり聞こえちゃってるじゃない!」 「だってかがみがあんなに感じて大きな声で……」 「わぁわぁわぁわぁっ! エッチな発言は禁止!」 「ん~? エッチな発言って、どんな発言かにゃ~?」 「き、聞くなっ! ……こうなったらもう一泊よっ!」 「え~」 「文句あるか?! いいから早く来なさいっ!」 「はいはい……」 「さっさと隣に寝る!」 「……まぁ、そんな素直になれないところがかがみの良いところなんだけど……」 「何か言ったか?」 「何でもないよ? ……かがみ~ん♪」 (始めに戻る) コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-24 10 41 20) ずっと見てて飽きないですね♪ -- かがみんラブ (2012-09-15 20 32 20) いつまでやるんだろ・・・・。 -- 名無しさん (2010-05-15 21 04 15) まったく毎晩毎晩… もっとやりなさい!! -- 名無しさん (2010-05-15 16 55 10) いや〜、やっぱりこな×かがっていいものですね。 -- 小林亜星 (2010-01-10 23 29 24) 無限ループですね。分かります。 -- 名無しさん (2008-07-04 22 09 26)
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★誕生日祭りSS投下作品 naniw氏 一日自由券(かがみの誕生日記念) H1-52氏 無題(H1-273)(かがみの誕生日記念) カローラ ◆cKDLcxC5HE氏 7月の花嫁(かがみの誕生日記念) 5-974氏 柊姉妹の誕生日・こなかが、ところにより、つかゆき(かがみの誕生日記念/こなたの誕生日とリンク) 18-40氏 輝け(かがみの誕生日記念) 18-236氏 星紡ぐ想い(かがみの誕生日記念) 10-45氏 七夕の夜に on Mon(かがみの誕生日記念) ★誕生日祭り画像投下作品 19-737氏 お早めにお召し上がりください(かがみの誕生日記念作品) 狂信者M氏 織姫と彦星(かがみの誕生日記念作品) 18-349氏 双子とねこなた(かがみの誕生日記念作品) 11-307氏 あんず飴(かがみの誕生日記念作品) 11-228氏 天の川の下で(かがみの誕生日記念作品) コメントフォーム 名前 コメント