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お見舞い A 「ちわーっす」 B 「よぉ、どうしたんだ珍しい」 A 「さすがに倒れたとか聞いたら見舞いにくるよ、元気そうだな」 B 「まぁな、倒れても倒れても甦るのが魅力だから」 A 「違うだろ」 B 「違うか?」 A 「違うだろ~」 B 「違うかぁ、残念」 A 「とりあえず、ほれ」 B 「ん? なんかくれるのか・・・ってナンデスカコレ?」 以下、素敵ネタがあればアドリブ(可) 長ければここまででも良いかと思われます 通常バージョンは以下へ A 「ん? トマトジュースのお酒だが」 B 「あわないだろう、普通に考えて」 A 「いや、意外な組み合わせがハーモニーを生み出すんだぜ」 B 「ホントかよ」 A 「飲んだことないけど」 B 「マテヤコラ」 A 「まぁ、せっかくかってきたんだからぐぃっと一杯」 B 「とりあえず病人に酒をすすめるんじゃねぇ!」
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【あらすじ】 ひょんなことから夏カゼをひいてしまったこなた。 そこにかがみがお見舞いに来ました。 コンコン!(ドアを叩く音) かがみ「こなた、起きてる?」 こなた「…ん? かがみ? 起きてるよ~。」 かがみ「入っても大丈夫?」 こなた「うん、大丈夫だよ。 だいぶ落ち着いたとこだから。」 ガチャッ!(ドアを開ける音) かがみ「お~っす、色々大変だったみたいね~。」 こなた「そだよ~。ここ数日は酷い目にあったよ~。 あれ?そういえば今日はかがみだけでここに来たの?」 かがみ「ううん、違うよ。 つかさとみゆきも一緒よ。 でも、二人には飲み物とかを買ってきてもらう様に頼んであるのよ。 で、二人は途中のスーパーで買い物。 もうすぐ来ると思うわよ。」 こなた「ふ~ん、そうだったのか…。」 かがみ「あ…、そうだ。今、いいもの持ってきてあげるわよ。ちょっと待っててくれる?」 こなた「? いいよ、ちょっと位なら…。」 かがみ「うん、わかったわ。 すぐ戻ってくるから。」 十数分後…… かがみ「おまたせ~。」 こなた「え…? それって、おかゆ…?」 かがみ「なに言ってんのよ、おかゆ以外の何に見えるってわけ?」 こなた「だって、確かかがみは料理は…。」 かがみ「…そう言うだろうと思って、事前につかさから作り方教えてもらったのよ。 後はこなたのお父さんに事情を説明してキッチンを使わせてもらったってわけ。 ま、ゆたかちゃんに大分手伝ってもらっちゃったけどね。」 こなた「………。」 かがみ「どうしたの? 急に黙っちゃったりして。」 こなた「あれさ、ずっと前にかがみがカゼひいて、私がお見舞いに行った事あったよね。」 かがみ「うん、そういえばそんな事あったわね。」 こなた「でもさ、あの時の私って、こんなお見舞いらしい事、全然してなかったな~…って。」 かがみ「バカッ、何言ってんのよ。 心配してくれてたからお見舞いに来てくれたんでしょ。 …その気持ちだけで充分よ。 そんなこと言う暇があったら、いっぱい食べて、 たくさん寝て、早く元気になりなさいよ。 でなきゃ、張り合いがないじゃない。」 こなた「……ありがと、かがみ…。」 かがみ「なに改まっちゃってるのよ。ほら、おかゆ食べよ。少し冷ましてあげるから…。」 ピンポーン♪(チャイムが鳴る音) ゆたか「は~い、今いきま~す。」 つかさ「あ、ゆたかちゃん、こんにちは~。」 みゆき「お久しぶりですね。 小早川さん。」 ゆたか「こんにちは~。」 つかさ「ねぇ、ゆたかちゃん。私のお姉ちゃんって、もうここに来てる?」 ゆたか「かがみさんですか? ええ、もう来てますよ。 ついさっき、おかゆを持ってこなたお姉ちゃんの部屋に行きましたよ~。 様子、見にいってみますか?」 つかさ「うん、見にいってみよう!(お姉ちゃん、ちゃんと上手く作れたのかな~)」 みゆき「では、参りましょうか。」 コンコン! ガチャッ! ゆたか「お姉ちゃ~ん、かがみさ~ん。今、つかささんとみゆきさんが……あれっ?」 かがみ「どう? 美味しい?」 こなた「うん、美味しいよ~。なんてったって、かがみの『愛』がこもってるからねぇ。」 かがみ「ふふっ、口だけ先に元気になっちゃうなんて、こなたらしいわね。」 こなた「かがみ~。 もう一口~。」 かがみ「はいはい。ほら、あーん……。」 ゆたか「か、完全に二人だけの世界に入っちゃってるみたいですね…。」 みゆき「そ、そのようですね…。」 ゆたか「そ、それじゃあ、このままじゃお姉ちゃん達に悪いから、 いったんリビングに戻った方がいいかな?」 みゆき「そうしたほうがよろしいですね。では、行きましょうか。」 つかさ「(うふふ…。 よかったね、お姉ちゃん!)」 そして数日後…。 こなた「かがみ~っ! おっはよ~!」 かがみ「お~っす、こなた。カゼはもう治ったみたいね。」 こなた「うん、おかげさまでばっちりだよ。それに、治った記念にいい物買っちゃったよ~」 かがみ「? 一体、何買ったっていうのよ。」 こなた「じゃ~ん! その名も、しゃべる!DSお○理ナビ! これで、かがみがいつ倒れたとしても私がこれで料理作ってあげるからね~。」 かがみ「私が倒れること前提かいっ! 大体アンタはいつもどこかずれてるのよね~ それと他にも…っておい!」 (こなたがDSを持ったまま歩き出す) かがみ「こらぁ~! 話はまだ終わってないわよ~!」 こなた「(ふふっ、やっぱり普段のかがみはそうこなくっちゃね!)」 ~おまけ~ かがみ「えええ~!? わ、私がこなたにおかゆを食べさせてあげてる時に、 つかさ達、部屋にいたの~!?」 つかさ「う、うん。ゆたかちゃんとゆきちゃんの3人で…。 で、でも、一分もいなかったから大丈夫(?)だよ~。」 こなた「あちゃ~。見られてたわけですか、あの光景を。 いや~、こりゃ困っちゃいましたな~、かがみさんや。」 かがみ「え…?だ、だからそqあwせdrftgyふじこlp。」 つかさ「お姉ちゃんとこなちゃん、すっごく幸せそうだったよ。 まるでカップルみたいだったよ~。」 かがみ「………!!(ボンッ!!)」 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-15 02 26 41) ↓皆して見てるのかよww -- 名無しさん (2013-03-21 16 21 11) わたしもふゆきと・・・ -- ひかる (2013-01-26 17 54 32) かがみさんとおねえちゃん仲いいな・・・ わたしもみなみちゃんとあんなふうに・・・ なんてねっ// -- ゆたか (2010-08-23 20 46 14) えぇ。かがみちゃんになら安心してこなたを任せられそうね。 そうくん。 -- かなた (2010-08-19 18 05 56) かがみちゃんにならこなたを嫁にやってもいいな そう思わないか、かなた… -- そうじろう (2010-05-11 20 48 59) 看病系は、とても好きです。こなかががどっちも、デレ×デレだから。 -- 名無しさん (2009-12-05 22 16 42)
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そして次の朝。 目を開く。部屋が横になって目に写る。 息をしているのかすらわからない。 ぐおぉおおぉおぉお。また金縛りか……!半分起きて半分寝ているといった状態。 俺は体に力を込めようとする、が動けない。 早く目覚めろ俺の脳!! そのときふと霞の声が聞こえたような気がした。 遊佐「ぐおっ!」 何とか体が動いた。 遊佐「あー、疲れた」 朝から(というか朝だからなんだけど)止めて欲しいよ。 遊佐「何か不健康だったりするとなるのかね……寝不足?」 俺は適当に用意をして部屋を出た。 ここで霞とぶつかりそうになったんだよな。 俺はふと霞がいつもやってくる方向を見る。 そっちには霞の姿は見えなかった。 遊佐「まだ、調子悪くしてるのかな」 早く元気になって走ってるところを見せて欲しい。 遊佐「行くか……」 カバンを持ち替えて振り返る。 中島「何だ? 元気なさそうだな」 遊佐「そうか?」 中島が席に既についていて俺に話しかけてくる。 中島「さてはお前……」 遊佐「……」 中島「恋の病かっ!」 ……………… 遊佐「一生悩んでろ」 中島「あながち間違って無いと思ったんだが」 それに近いものはあるかもしれないけど。 遊佐「はぁ……。そうだとしたら何だよ」 俺は投げやりに聞いてみる。 中島「霞ちゃんのこと好きなのか?」 遊佐「なっ……」 ずばり的中。 中島「やっぱりな。ふふん、俺を舐めてもらったら困る」 遊佐「で、何が言いたいんだ」 中島「告ったのか? いや、告ってはないか」 遊佐「何で分かるんだ」 中島「やっぱり好きなようだな」 遊佐「ぐ、中島なんかにはめられるとは……」 中島「お前の雰囲気だよ。多分どうしようか悩んでるんじゃないのか」 ここで店長の質問を思い出した。 遊佐「いや……そのつもりはあるんだが……、踏み出せないっつうのか」 何でこんな青春ど真ん中の話を教室でせにゃならんのだ……。 中島「…………」 遊佐「どうした?」 中島「いや、戦慄を覚えたぜ」 遊佐「意味わからないからな」 中島「それはいいとしてだな、何を悩んでいるんだよ」 具体的な事は何も無いけど。 遊佐「霞ちゃんのことまだ全然知らないし、正直このまま告白しちゃっていいものか」 中島「ばっか、お前。告白してから進展するんだろうが」 うーん、そういうものなのかね。 中島「それで、勝率はどのくらいの見込みなんだ?」 ……………… 遊佐「自惚れていいのか?」 中島「おう、言ってみろ」 遊佐「ほぼ10割……だと思う」 中島「マヂ!?」 そんな驚かなくてもいいだろ 遊佐「いや、やっぱ9割。うん」 中島「大してかわんねえよ。伝説のバッターか」 遊佐「いや、だってなぁ」 まさか、既にキスしてる……(と思う)なんて言えねえよ。 中島「のろけやがって」 遊佐「お前が聞いてきたんだろ」 中島「くっそー、俺も彼女欲しいぜ!」 遊佐「まだ、俺もいないからな」 それにしても、告白かぁ。あんまり考えてなかった。 店長の質問の意味が何となく分かってきた気がする。 まさか、こんなとこまで考えてた? 遊佐「んなわけ無い……よなぁ」 放課後になってまだ時間も余裕あるし霞の家にお見舞いに行くことにした。 遊佐「んー、インターホンを押すだけなのに緊張する」 拓也「あれ、遊佐先輩」 どうやら拓也が帰ってきたようだ。 遊佐「や、ちょっとお見舞いに来たんだけど」 拓也「それはどうも」 拓也が鍵を開ける。 拓也「ちょっと姉ちゃんの様子見てきますから」 拓也が家に上がっていく。そしてちょっとすると玄関が開く。 霞「遊佐君、来てくれたんだ」 パジャマ姿の霞が出てくる。パジャマはまずいでしょう。 まぁ、しょうがないか……。 遊佐「調子はどう?」 霞「うん、明日には元気になると思うよ」 遊佐「そっか、それは何よりだな」 霞「心配してくれてありがとう」 遊佐「よし、元気なとこ見たし、時間もきびしいから行くわ」 霞「わざわざごめんね」 遊佐「いんや、んじゃな」 そして喫茶店へ俺は走り出した。 遊佐「いつの間にか俺が走る立場に変わってるな!」
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1342354795/83-91 『今日も暑い一日になるでしょう。体調の管理には万全を‥‥‥』 テレビのニュース番組は、今日も紋切り型のフレーズを流している。 一体この暑さはいつまで続くのやら。頑強な体と自負のある俺ですら ダウンしそうな暑さだ。 それはそうと、この暑さにやられたのか、“あいつ”が体調を崩したらしい。 ここはひとつ、見舞いに行ってやらねばなるまい。クソ暑いが仕方ないな。 外はお天気キャスターに理不尽な文句を言いたくなるような暑さだ。 玄関から出た瞬間に、淀んだような空気が全身に纏わり付く。 「さて、行くか‥‥‥」 戦場に赴く兵士の如く、俺は意を決して表に出た。 それにしても、“あいつ”が体調を崩したと聞いたときは我が耳を疑ったね。 そんなことには全く縁が無いような奴だし。病気がやってきたとしても 華麗にスルーするような感じだもんな。 鬼の霍乱、とまでは言わないが、珍しいこともあるもんだよ。 途中の商店街で、お見舞いの果物を買う。手ぶらで行くのもバツが悪いしな。 応対してくれたのは、この暑さの中、汗のひとつもかかずに頑張っている 実にエネルギッシュな店員だった。省エネスタイルを貫く俺には無理な動きだ。 果物を盛り合わせたカゴは、その手提げが手に食い込む程良い重さ。 これならお見舞いに持って行っても恥ずかしくあるまい。 店を出て、“あいつ”の家に向かって歩き出す。やはりクソ暑い。 俺の体力の限界は近いだろう。 だが、その限界を迎える前に、俺は目的地に到達した。 そして、玄関の戸に手をかけようとしたその瞬間、 「V・A・C・A・T・I・O・N なつやすみ!」 何やら歌を歌いつつ老人が玄関の戸を開けて飛び出してきた。 この暑さでどうにかなったのかと思ったが、よく考えれば平常運転だ。 「いやー、きょうちゃん、夏休み、エンジョイしとるかのう!?」 「相変わらずだな、爺ちゃん。夏休みはもう終わってるよ」 このジジ‥‥いや、老人は麻奈実の爺ちゃんだ。 つまり、俺の目的地とは麻奈実の家。 そして、体調を崩した“あいつ”とは麻奈実のことだ。 「ところできょうちゃん、今日はどうした?」 「麻奈実が体調崩したって聞いたんで、お見舞いにね」 「おお、この暑い中、それはすまんのう! ささ、中に入った入った!」 俺が田村家に行くと、麻奈実の爺ちゃんはいつもこの調子だ。 まるで、遠くに住んでいる孫が帰ってきたかのような扱いになる。 有り難いこととは思うが、今日は止めてくれ。暑苦しい。 「麻奈実は風邪ひくなんてのう。珍しいこともあるもんじゃ」 「ああ、確かに珍しいよな。そんな覚え無いし」 俺と爺ちゃんは麻奈実の部屋のある二階への階段を昇りながら話す。 俺の知っている限り、麻奈実が風邪をひいたなんて記憶は無い。 バカは風邪をひかないと言うが、麻奈実の場合は風邪をひいたとしても 気付いてないだけなのかも知れないな。 「麻奈実、きょうちゃんが来てくれたぞ」 爺ちゃんはそう言って襖を開けた。 そこはいつも通り、い草と線香の香りが漂う麻奈実の部屋。 窓が少し開いているものの、エアコンが効いているわけでは無いので、唯々暑い。 そんな部屋で麻奈実は布団に伏していた。 「きょ、きょう‥‥‥ちゃん?」 「よお、調子はどうだ?」 我ながら、実に陳腐な切り出しだった。調子なんて悪いに決まっている。 だが麻奈実は、俺に気遣って精一杯の気力で、しかし布団で顔を隠しながら。 「う、うん。だいじょうぶ‥‥‥だよ」 「これこれ麻奈実。折角きょうちゃんが来てくれたのに隠れることはないじゃろ」 珍しく爺ちゃんが真っ当なことを言う。 だが、寝姿を見られるというのは、麻奈実にとっては辛いのかも知れない。 もう少し、空気を読むべきだったかもな。俺も、爺ちゃんも。 「ささ、後は若い二人に任せて、年寄りは引っ込むわい」 「え? おい、ちょっと、爺ちゃん!?」 「ひゅーひゅー、お二人さん、お熱いねえ!」 「いや、確かに暑いけど、って違うだろ!」 パタッ ゴトッ 爺ちゃんは部屋を出て行くと襖を勢いよく閉めた。 やれやれ、変な気遣いなんかしやがって、あの爺ちゃん。 「きょうちゃん‥‥‥ごめんね。お爺ちゃんが迷惑かけて」 「はは、そんなことねえよ。それよりも、お前大丈夫かよ?」 「う‥‥‥ん、ちょっと熱っぽいかな」 「どれ?」 麻奈実の額にあてた俺の手に伝わってきたのは麻奈実の躯が発する悲鳴だった。 体調は明らかに良くない。熱に加えて汗も酷い。びしょ濡れと言って良い。 「タオル持ってくるように爺ちゃんに頼んでみるわ」 「うん、ありがとう、きょうちゃん」 「どうってことねえよ」 爺ちゃんにタオルを頼もうと部屋の襖を開けようとした。 ‥‥‥開かない。襖が何かに引っかかっているかのようにビクともしない。 おかしいな? 襖を動かす度にゴトゴトと音がする。 まさか!? あのジジイ!? 「きょうちゃん? どうしたの?」 「襖が開かない。多分、爺ちゃんが悪戯したんだろう」 「ええっ?」 「全く、しょうがないな、爺ちゃんも」 「‥‥‥」 「麻奈実?」 返事のない麻奈実の顔を覗き込むと、さっきよりも辛そうな表情だ。 それもその筈。この暑さの中、顔の半分が隠れるほどに布団を深く被っている。 おいおい、このままじゃ熱中症になっちまうぞ。 俺は麻奈実の苦痛を和らげるために(決して邪な気持ちは無い!)布団を捲って、 躯を冷やしてやることにした。 大事なことなのでもう一度言うが、決して邪な気持ちは無いからな! さて、布団を捲ると‥‥‥今度は俺が汗をかく羽目になった。 捲ったそこには、汗でずぶ濡れになった麻奈実のパジャマ姿が露わに‥‥‥ なると思ったんですがねえ! パジャマ姿には違いない。ただ、胸元がはだけていて、その‥‥‥なんだ、 下着も着けてないから、おっぱいが半見えの状態‥‥‥なんだな。 「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」 い、いかん! 妙なこと考えるな、俺!! 目を逸らせ、俺!! ―――と、目を逸らすとタオルが目に入った。 なんだ、部屋の隅に畳んで積んであるじゃないか。 これで麻奈実のおっぱ‥‥‥いやいやいや!! 汗を拭いてやるか。 「お、おい、麻奈実‥‥‥?」 返事が無い。ただの病人のようだ。てか、なんで麻奈実の意識を確認してんだ? 手を拱いても仕方ない。ちゃっちゃとやってしまう。 ‥‥‥おい、そこのお前。決して変な意味じゃ無いからな! 俺はタオルを手に取り、まずは額、首筋、そして、む、む、胸元へと‥‥‥ 冷静になれよ、俺!! 病人を看病しているんだぞ!! それにしてもクソ暑い。エアコンが効いていない部屋だけに堪らない。 暑さで意識が半分飛んでいる。何か別のことでも考えないと俺まで倒れそうだ。 別のこと、別のこと‥‥‥涼しいことでも考えよう。 ―――ここは雪山だ。 真っ白な雪を湛えている雪山だ。涼しいを通り越して寒い。 雪に覆われた起伏の大きな山が目の前に迫っている。 そして春になれば雪が解けて水になって谷を潤していく。 そう、こんな具合に‥‥‥ 妄想から正気に戻った俺は、麻奈実の“谷間”を潤していた汗をガン見していた。 俺は一体何をしているんだ!? いかんいかん! 変に緊張しているぞ。 こんな時はどうするんだっけ? 確か“人”の字を書くんだったな。 俺は人差し指で“人”の字を3回書いた。間違いなく書いた。 だけど暑さって、時として人間の正常な判断力を奪うんだな。 俺は何故か“人”の字を麻奈実の胸元に書いていた。 何をやっているんだ、俺‥‥‥。 「何をやっているんです?」 その声で背筋が凍り付いた俺は完全に正気に戻った。 声の主の方向、つまり俺の背後を振り向くと誰もいない。ただ襖があるだけだ。 どうやら襖の向こうに声の主がいるらしい。 「お爺さん? 何をやっているんですか?」 「しーっ! 静かに!!」 麻奈実の婆ちゃんが爺ちゃんに話し掛けているようだ。 あのジジイ、俺を閉じ込めただけじゃなく、様子を伺っていやがったのか。 一体何を期待していたんだよ。 「まったく、こんな悪戯して。開けますよ」 婆ちゃんはそう言って襖を開けた。そして、そこには悪戯の仕掛け人もいた。 「爺ちゃん! 何をやっているんだよ!?」 「いやー、きょうちゃん。あきましておめでとう」 うるせえジジイ。暑くて死ぬところだったぞ。 「ごめんなさいねえ、きょうちゃん。お爺さんが変な悪戯をしたみたいで」 「いや、どうってことないよ。ちょっと暑かっただけだし」 「おやおや、この子ったら酷い汗ね」 婆ちゃんがそう言うと、持ってきたタオルで麻奈実の汗を拭き始めた。 「おい、ババア! それはきょうちゃんの仕事だっつーの!」 「お爺さん。そこまでさせちゃ、きょうちゃんに迷惑でしょう」 「迷惑!? 汗をフキフキするだけの簡単なお仕事じゃろ!」 「爺ちゃん! 何を言っているんだよ!」 「きょうちゃんだって、昔は麻奈実とチチクリあっていたじゃろ」 「なっ!! 何の話だよ!?」 「ほれ、麻奈実とお互いに背中を指で突きながらやってたアレじゃよ」 このジジイ、遂に惚けやがったか!? 一体何を‥‥‥もしかしてアレのことか? 「爺ちゃん? それって、ガキの頃やってた背中に書いた文字の当てっこか?」 「おお! そうじゃったかも知れんのう」 物凄く人聞きの悪いことを言いやがってと思っていたら、 ついにラスボスの婆ちゃんが動いた。 「お爺さん? いい加減にしないと髪の毛を一本残らず毟りますよ?」 「ひええええ! トンでもねえこと言うババアだぜ」 相変わらずこのジジイ、俺が麻奈実にいかがわしいコトでもすると思ってたな。 残念だったな、俺にはそんな邪心は無かった‥‥‥から‥‥‥な。うん。 「ごめんね‥‥‥きょうちゃん。騒がしくて」 またもや俺の背後からの声に振り向くと、バツの悪そうな顔をした麻奈実。 「いつものことじゃないか。気にしてないよ」 「‥‥‥ところで、きょうちゃん? 何か変わったこと、あった?」 「えっ!? な、何が?」 「う~ん、何かたいへんなことがあった気がするの」 「き、気のせいじゃないか?」 「そうかなあ」 麻奈実が潤んだ瞳で、俺の目をじっと見つめる。 「何があったのか、わたし、気になり‥‥‥」 「何も無い!」 あぶねえ。 これ以上、麻奈実に喋らせたら物凄く疲れそうな気がするんだ。 数日後、体調が回復した麻奈実と会った。 「おう、すっかり良くなったようだな」 「うん! きょうちゃん、心配かけてごめんね」 「気にするなよ」 「きょうちゃんになにかお礼しなくちゃね」 「そんなものいらねえよ」 「ねえ、きょうちゃん。ちょっとあっち向いて」 「ん? なんだ?」 「いいから、あっち向いて」 俺は言われた通り、麻奈実に背を向けた。 ちょん 何かが背中に触れた。とてもむず痒い。 「な、なんだ!?」 「これで遊んだこと、あったよねえ。お爺ちゃんの話で思い出しちゃった」 そう言えば、爺ちゃんのせいで俺も思い出したな。 麻奈実とはこうして遊んだこともあったっけ。 「懐かしいねえ。じゃあ、今から何を書いたのか当ててみて」 「おう」 麻奈実の指先が俺の背中に文字を刻んでいく。 「あ‥‥り‥‥が‥‥と‥‥う‥‥‥‥きょ‥‥う‥‥ちゃ‥‥ん‥‥?」 「お見舞いに来てくれてありがとうね、きょうちゃん」 振り向くと麻奈実のいつもの笑顔。 そんなこと、口で言えば良いじゃ無いかと思ったが、麻奈実らしいな。 「じゃあ、続けるね」 麻奈実は何やら、ちょいちょいと背中に書いた。 何だこの字は? 簡単すぎて良く解らん。 「わかんねえな」 「じゃあもう一度書くね」 “人”‥‥‥? それを3回書いた‥‥‥? 俺はハッとなって麻奈実の顔を覗き込む。 「えへへへ」 そこにはいつもの麻奈実のほんわかとした笑顔があった。 「麻奈実? お前‥‥‥?」 「なあに? きょうちゃん?」 「いや‥‥‥なんでもない」 「おかしなきょうちゃん」 そんな麻奈実に俺は何も訊けなかった。 訊かない方が俺たちの間に波風が立たないと思ったから。 訊いてしまうことで何かが壊れてしまうような予感がしたから。 「ねえ、きょうちゃん。お見舞いのお礼、なにがいいかなあ?」 「‥‥‥いらねえよ、別に」 「ううん、それじゃわるいから、なんでも言って」 「本当にいらねえよ」 ウソだ。俺が麻奈実に言いたいことはひとつ。 『―――お前、あの時、気付いていたのか?』 でもそんなこと言っても麻奈実は笑って誤魔化すだけだろう。 ならばいっその事、こう訊いてやろうか。 『―――俺、気になります!』 『お見舞い』【了】
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~~女家 レ「今日は女ちゃんいなくて心配してたんだよぉ~」 女「ごめんね~、わざわざお見舞いにきてもらっちゃって」 レ「親友の女ちゃんのためだもの、お見舞いくらいあったりまえじゃない!」 女「・・・・・ありがと。」 レ「でも病気の女ちゃんって色っぽさ170%!(当社比)ってかんじだねぇ~」 女「ば~か、なんでそんな中途半端なのよ、変なことしたらまた空とばすわよ?・・・・でもありがとね」 レ「わかってるよぉ~でも薬とかちゃんとのんでるの?」 女「ん~飲み薬ってどうも苦手でね~」 レ「じゃぁ飲んでないのっ!?」 女「・・・・・ノンダヨ?」 レ「・・・・・なんでカタコトなの?」 女「しょ、しょうがないじゃない!苦手なんだから!」 女母「ただいまー、女~お薬買ってきたわよー」 女「・・・・・・」 レ「お薬だってヨカッタネ?」 女母「あんたってば薬どれなら飲めるのかわからないからいろいろかってきたけど、 ここに置いとくからどれでも好きなの飲みなさい」 女「錠剤、粉、水、オブラート、座薬・・・・」 レ「どれにする?(ニタニタ)」 女「(座薬は絶対阻止せんと・・・)・・・・錠z」 レ「はい時間切れー!座薬で決定しましたー!他のものは皆ポーーーイ!」 女「あ、あんたなにしてくれてんのよ!」 レ「だって~元気一杯が取り柄の女ちゃんが風邪で寝込むなんてこんなチャンスめったにないしぃ~」 女「あ、あんたねぇ・・・・」 レ「ということでお尻を出した子一等賞ぉ~♪」 女「ぬ、ぬがすなぁぁ!!」 レ「ん~~力がいってないねぇ~女ちゃん実は期待してるのかなぁ~?」 女「か、風邪のせいにきまってんでしょーがー!」 玄関から声がする 女母「女ーーーおかーさんお友達のとこいってくるからねーーーー大人しくしてるのよーーーー(パタン)」 女「こんなご都合主義がゆるされるのかぁぁぁぁ」 レ「あるんだから許されるんじゃない?(ニタニタ」 女「許されてたまるか!」 レ「はーい大人しくぬごうね~」 結局パジャマの下をぬがされ四つんばいにされてしまう女 レ「じゃぁ入れるからね~、力ぬいてねー」 女「うぅ・・・お嫁にいけない・・・」 レ「大丈夫だよー私がもらってあげるからぁー♪」 女「誰がいくk・・・ひゃぅ!!」 レ「かわいいお尻だねぇ~おもわずクリクリしちゃったよー・・・ハァハァ」 女「バカァー!!」 レ「んじゃ入れるねー・・・・(ゴソ)よっと」 女「ひゃぅ!」 レ「いれたからちょっとお尻の穴しめてねー・・・・ハァハァ私も同じの自分にいれたよぉ・・・ハァハァ」 女「ちょ、ちょっとーなに入れたのよ!!なんだかつ、冷たい・・・・ひゃう!!」 レ「なにいってるの?ここはVIPだもんお尻に入れるならこれに決まってるじゃない」 女・レ「キタ(゚∀゚)コレ!!」 [[@wikiへ http //kam.jp" META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL=http //esthe.pink.sh/r/]]
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お見舞い/前夜祭/初勝利/カミサマのお社/ローアングル(おみまい/ぜんやさい/はつしょうり/かみさまのおやしろ/-) お見舞い/前夜祭/初勝利/カミサマのお社/ローアングル イベントカード 使用代償:なし キャラ1体の好きな能力値1つに+100する。 「おねーさんが添い寝をしてやろう」 「あの屋台、民族衣装売ってる。 どこの国のだろ?」 「やった……やった……貴弘くん、私――」 「ひさー、どうしたの? ぼーっとしてたよ」 「ふんふんふ〜ん♪」 Version/カード番号 Ver.1.0/0102 Version/カード番号 Ver.AE1.0/0102 Version/カード番号 Ver.AE2.0/0102 Version/カード番号 Ver.9.0/0102 Version/カード番号 Ver.17.0/0102 レアリティ C/P コメント
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お見舞い (ふぅ……この調子なら学校、行けそうだな……) 「はーい。」 「ちわっす。」 「あ……新名くん!?」 「あ、ストップ。すぐ帰るからそのままでいい。まだツラいだろ? ホントは家の人にこれ渡して帰ろうと思ったんだけど大丈夫だって言うからさ。」 「これって?」 「”ふわっとろ生プリン”。これだったら喉が痛かったりしてもするっと通るし、イイかなと。」 「わぁ……ありがとう。」 「あとでゆっくり食ってよ。ちょい多めに買ってきたから、家の人と。足りなかったら……まあそこはジャンケンとかで?」 「ふふっ、うん、そうする。」 「……来週は来られんの?ガッコ。」 「うん、大丈夫だと思う。ごめんね、心配かけちゃって。」 「そう思ってんなら早いとこ元気になれって。 アンタの弱ってる姿は……困る。オレ。」 「……うん。がんばって治すね。」 「そうして。じゃ、帰る。お邪魔しました。」 「え、もう?」 「……ハァ。」 「だから困るんだってマジで。そんな顔でもう?とか……ねぇわ。マジねぇし。」 「新名くん?」 「ハァ。とにかく、ガッコで待ってる。来週、アンタが来なかったらオレも行かねぇから。」 「えっ!」 「アンタのいないガッコなんか行ってもヒマだもーん。オレをサボリ魔にさせたくないだろ?」 「う……」 「責任重大ッスよ、センパイ?んじゃ、お大事に。」 (新名くん、お見舞いに来てくれたんだ……早く治さなくちゃ!)
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お見舞い 作者:あびす とある日の昼。 深雪は部屋着である高校指定のジャージの上に半纏を羽織り、昼食をこしらえていた。 「……っくしゅん! あー、しんどいなぁ……」 深雪は鼻をすすりながら、鍋の中身をかき回す。数日前に風邪をひいたのだが、どうにか熱は下がってきた。一人暮らしで風邪というのは非常に心細いものがある。まぁ、風邪を移しては困るので、見舞いは頼まないのだが。 鍋の中身は残り物の野菜と肉。冷蔵庫にあったぶんを適当に突っ込んで、麺つゆで適当に味付け。まぁ悪くない味だ。これにうどんを突っ込めば昼食の出来上がりである。1.5人分ほどだろうか。少々多く作りすぎたようだ。 両親は「風邪なんかはちゃんと栄養を取って、ちゃんと寝れば治る」という武闘派であり、今までそんな育てられかたをしてきたので、風邪で医者に行くというのはなかなか考えられない。親の教えを守り、さっさと食べて、さっさと寝るに限る。そして夕方ぐらいに起きて、同じことの繰り返し。 うどんも茹であがった。器によそおうと思った矢先、玄関のチャイムが鳴る。こんな時に誰だろうか。コンロの火を消してから、面倒に思いながら扉を開ける。そこには見知った美少年がいた。 「はーい……って、アリア君?」 突然の来訪に驚く深雪だったが、アリアの次の行動は深雪をさらに驚かせるものだった。 「深雪、大丈夫ッ!?」 アリアは凄く不安げな表情を浮かべ、深雪の両腕を掴んできた。突然のことに、深雪は少しどきりとする。鼻、垂れてないだろうか。 「う、うん。もうだいぶ熱は下がったし……。とりあえず、上がって。靴は脱いでね?」 寒空のなかで立ち話というのもなんなので、アリアを部屋に招き入れる。彼は心配そうな表情を崩さないまま、靴を脱いだ。 とりあえず、アリアを部屋に通す。ここはワンルームマンションで、部屋の片隅に炊事場がある。 「えっと、適当に座って。散らかっててごめんね」 って、改めて部屋の中を見てみれば、社交辞令なんてレベルじゃなく、本当に部屋が散らかっている。元々こまめに片付けをするタイプではないうえに風邪をひいていたのだ。読みかけの本や、目が覚めた時に見ていたDVDのケースなんかが散乱している。なんだか非常に恥ずかしい。というかワンルームマンションに領主様、という時点でなんだかシュールな光景だ。 アリアの様子はというと、なんだかそわそわしているようだ。それは知らないものがたくさんあるせいか、それとも――。 脳裏によぎった言葉を、深雪は咳払いと共に思考の片隅へ追いやる。アリアの上着を受け取って、近くの座椅子の背もたれにかけた。 「ねぇ、深雪、ホントに大丈夫なの……?」 「うん。まだ咳とかくしゃみは出るけど、熱はもうほとんどないから……って、どうしてあたしが風邪ひいたこと知ってるの?」 さっき疑問に思ったことだ。とはいっても、回答はだいたい予想つくが。 「えっと、チトセから聞いたの。深雪が風邪ひいて、辛そうにしてる、って。……そっか、そんなに辛そうじゃなくて何よりだ」 予想通り。余計なことをしてくれるものだ。 正直なところ、ちょっと嬉しくもあるのだが。 「そんなことだと思った。……でも、ありがと。なんだか凄く安心したよ」 心配に思って見舞いに来てくれた、というのは非常に嬉しいことだ。思わず笑顔になった。 「ううん、僕が深雪のことを心配に思って、お見舞いに来ただけなんだから。お礼なんかいいよ」 深雪の笑顔につられてか、アリアがにっこりと笑う。この笑顔は本当に反則だ。なんというか、可愛すぎて、女性としてのプライド―まぁ、一応持っている―が簡単に崩されてしまう。 「そうそう。ちょうどお昼を作ってたのよ。よかったら、食べてかない?」 「え、いいの?」 「うん。ちょうど作りすぎちゃったところだし」 アリアにお茶を出して、コンロに向かう。そんなに冷めていないようだが、もう一度火を点けて、軽くかき混ぜる。せっかくなので卵を落として、かき玉風にしてみる。領主様に出す食事ではないが、まぁ雪見大福を美味しそうに食べていたんだ。ズボラうどんでも気にしないだろう。 器によそってみると、量はちょうどいい感じ。いくらなんでも適当に作りすぎだ。風邪でだるかったとはいえ、自分のいい加減さに少々うんざりする。アリアは箸は使えないだろうから、フォークをつけておこう。 「はい、どうぞ」 ちゃぶ台の横にちょこんと座っていたアリアの前に器を置く。彼は少し珍しそうな表情を浮かべた。そりゃそうだ。領主様がこんなズボラ料理を食べているとは思えないから。 「わ、ありがとう。いただきます」 「適当に作ってるから、あんまりおいしくないかもしれないけど……」 アリアがうどんをすする。一人暮らしを始めて、少しはましになったとはいえ、料理はあまり得意ではない。なんだかんだで結構緊張してしまう。 「うん、おいしいよ」 「ホント? どれどれ……」 自分も食べてみる。確かに味のほうはなかなかで、人に出せない味ではない。アリアの感想には少々社交辞令が入っているようだが、それでもホッとする。 「うん、悪くないなぁ」 「深雪、料理上手なんだね。とってもおいしいよ」 「あはは、一人暮らしとして最低限のスキルを持ってるだけよ」 料理は得意ではないが、一応、人に出しても恥ずかしくないレベルのものは作れなくもない。しかしそれは本を見ながらでないと無理だ。母親も似たようなものであり、キッチンの片隅には母から受け継いだ「今日の料理」が鎮座している。表紙のよれぐあいや内容の古さが年期を感じさせてくれる。 アリアと二人っきりというのは初体験である。ちょっと気まずく思いつつ、静かな食事時間。アリアよりも先に食べ終わった。 「ごちそうさま」 少しして、アリアも食べ終わる。器を流しに持っていこうとすると、アリアが動きを制してきた。 「深雪はじっとしてて。お見舞いに来たんだから、僕がやるよ」 「え、でも、大丈夫だよ! お客さんにそんなことさせられないってば」 「ダーメ。ホントのことを言えば、さっきだって僕がやりたかったんだから」 さっきというのは、食事の準備のことだろうか。風邪は治りかけだし、これぐらいのことは自分でやれるのだが。 まぁ、こんな些細なことでアリアの機嫌を悪くするのもなんなので、好意に甘えることにする。 「じゃあ、お願いします。そこの流しに桶があるから、そこにつけててくれればいいからね」 「うん。よいしょっと」 アリアは深雪の分の器を持って、流しに向かう。器が水に浸かる音がした。少しして、アリアが戻ってくる。 「他に何かすることない?」 「んーん、大丈夫。もう寝ようかな、って思ってたところだし」 「部屋の掃除とかは?」 「ダメだよ。見せられないもの、たくさんあるし」 これは本当のことだ。さすがに年頃の女性の部屋に戦史を取り扱った雑誌が転がっているのはまずいと思うし、転がっているDVDもB級パニックムービーだ。 「むー……」 「あ、気持ちはホントに嬉しいよ。だけど、ね?」 アリアが少し不満げな表情を浮かべる。だが実際にやってもらうことは特にないのだから仕方がない。 とりあえず、食後の風邪薬を飲んでおく。 「深雪、ホントに熱はないの?」 「うん、大丈夫だって。あと一日ぐらい寝れば治ると思うから。なんなら計ってみる?」 前髪を上げて、額をアリアのほうに出す。 すると、アリアは手ではなく額で熱を計ってきた。額と額がくっつく形。 一気に恥ずかしくなる。そうだ、この子はこういうことを臆面もなくやるんだった。 「……ホントだ。あんまり熱はないね」 「でしょ。……だから、この姿勢はもういいでしょ?」 「どうして?」 アリアの声はイタズラっぽい。わかっててやってる。間違いない。 「別の意味で熱が出ちゃうからさ!!」 「あはは、残念だな。でも、お見舞いに来て、熱を出させちゃ、何しにきたかわかんないもんね」 アリアはくすくすと笑って、額を離した。ホッとする一方で、ちょっと残念な気分。 まったく、こんな小さな子に手玉に取られるなんて。正直情けないと思う。 「……今の『残念』って部分は、本当だからね?」 アリアがぼそりと呟いたが、深雪はよく聞き取ることができなかった。 「ん? 何か言った?」 「んーん、何でも」 アリアがいたずらっぽくウィンクする。だから、そういう細かい仕草がずるいんだと言いたい衝動に駆られる深雪であった。 「そう? じゃあいいけど。……ちょっと失礼するね」 ずっとこのまま、というのもなんなので、ベッドに潜る。アリアもそんな深雪についてくるかのように、ベッドの横にちょこんと座る。 「……あ。そういえば、アリア君、冷蔵庫の中に雪見大福あるよ?」 「雪見大福!?」 アリアの瞳が輝いた。以前アリアと雪見大福の話で盛り上がってから、なんだか自分の中で熱が上がり、冷凍庫に常備してしまうほどになってしまった。 「そこの白い箱。上の段に開いてないやつ入ってるから、それ食べていいよ」 「うん、ありがと!」 アリアは笑顔を浮かべて、冷蔵庫の方に向かう。少しして、雪見大福を持ってきた。嬉しそうに開封する姿は、なんだか本当に可愛らしい。 「いただきますっ」 アリアは笑顔のまま、雪見大福を口に運ぶ。半分ほど食べたところで、食べかけの雪見大福をこちらに差し出してきた。 「深雪、あーん♪」 「え、ちょ、ちょっと!?」 「食べかけはやだ?」 「う、ううん、そういうのじゃないけど……」 いくら二人きりとはいえ、恥ずかしい。だがまぁ、嫌ではない。せっかくなので――。 「ん、あー……」 アリアが差し出してきた雪見大福を食べる。いつもよりも少しだけ美味しく感じた。 「どうかな?」 「……うん、美味しい」 「そう? じゃ、もう一つー♪」 今度は先に深雪のほうに雪見大福を差し出してきた。半分だけ食べたら、さっきの二の舞になりそうな気がする。なので―― 「おりゃっ!」 「あーっ!!」 一口で全部食べたのだが、予想以上の冷たさに少々たじろぐ。やめておけばよかった。 「むー、意地悪されたー」 「……うん、失敗した。冷たい……」 深雪の頭を押さえる仕草で、アリアがくすりと笑った。 「もう、風邪ひきさんなのに変なことするからだよ」 アリアが立ち上がって、深雪の頭を撫でる。こんなにイニシアチブを取られているのはどうなのか。正直照れてしまう。何か別の話題はーー 「……あ、そうだ。アリア君、あたしとちーちゃんの若い頃、見たい?」 「若い頃?」 「うん。二年前の写真があるんだ。ちょっと待ってね」 ベッドから出ると、本棚にある高校の卒業アルバムを取り出す。会話の種に、ということで高校時代のアルバムだけ持ってきている。自慢ではないが、高校生の頃から容姿はほとんど変わっていない。髪を茶髪にして、少し伸ばしたぐらいだ。いや、これは自慢できるのだろうか。大学生になったら急に美人になったりする子もいるのに。まぁ、劣化していないだけマシか。 「さぁ、あたしを探してみましょう」 クラスのページを開けて、アリアに見せる。高校の制服は何の変哲もないセーラー服だったが、今見ると懐かしい。 「えーっと……いたいた。ここ?」 予想以上に早く見つかった。そんなに変わっていないのか。 「早ッ! うん、正解」 「全然変わってないんだね。でも髪の色は違うのか」 「さすがに染めるのは禁止だったからね」 「うん、深雪は今のほうが魅力的だよ」 アリアが微笑んだ。だから、そんな殺し文句は卑怯だと。 「そ、そうかな? えっと、ちーちゃんも同じクラスにいるから、探してみてね」 なんだか恥ずかしいので、慌てて話題を逸らしてみる。そんな深雪の心情を知ってか知らずか、アリアはくすりと笑った。 「チトセも? ……うーん」 アリアがページを凝視する。千歳は高校の頃と今では容姿がだいぶ異なるため、難易度は高いだろう。まぁ、どちらも高いレベルでまとまっているのだが。 「えっと、この人が似てる、けど……」 アリアが指差したのは千歳だった。正解。 「うん、当たり」 「今と全然雰囲気が違うんだね。最初はわかんなかった」 千歳は高校二年生のときに彼氏ができて、その際に長かった髪の毛をばっさりと切り落とし、ショートヘアとなっていた。大学進学後に遠距離恋愛になって、今では自然消滅してしまったらしいが。 「他のページも見てみて。あたし、何気に結構写ってるから」 「うん、見てみるー」 興味深そうにページをめくるアリアを、深雪はベッドから眺めていた。 数時間後。外は日が暮れ始めていた。 「ごめんね、深雪。あんまりお見舞いっぽいことできなくて」 「ううん、あたしこそ途中で寝ちゃって、あんまり相手できなくて」 帰り支度をしたアリアを玄関で見送る。あの後、風邪薬のせいか、無性に眠気が襲ってきて。結局寝てしまった。アリアに寝顔を見られたとなると、少々恥ずかしくなる。 「ううん。深雪の寝顔、可愛かったし」 「もう! やっぱ見てたんだ!!」 「ふふ、ごめんね」 アリアがイタズラっぽく笑った。色々と文句を言おうにも、この笑顔でついつい許してしまう。まったく、魔性の少年だ。 「あ、そうだ。これは今日のお礼っていうか、お土産に。お饅頭だけど」 たまたま実家から送られた饅頭があった。F県銘菓で、周りからの評判は上々だ。 「え、いいの?」 「うん。あたし一人じゃ食べきれないし。お城のみんなで食べて」 「色々とありがと。なんだか僕がもてなされちゃったみたいだ」 「まぁ、あたしはおせっかいだし? それに、ちょうど人恋しかったから、お見舞いが本当に嬉しくて、色々と張り切っちゃって……」 なんだかちょっと恥ずかしくて、照れ笑い。 「ホントにもう。だけど、深雪のそういうトコ、嫌いじゃないケドね」 「そ、そっかな? ほら、あんまり遅くなっちゃったらみんなが心配するよ」 「ふふ、そうだね。……お大事に」 「うん、アリア君も気をつけてね」 アリアが階段まで―ここは二階―歩いていく。そこで振り返って手を振ってきたので、手を振り返し、階段を下りるのを見届けた。 一人になったとたん、なんだか寂しくなって、ため息をつく深雪だった。 「ん、お疲れさん」 「これ、深雪がお土産にって。食べる?」 「おー。で、何か面白いことなかったか?」 「ちーちゃん、アリア君にあたしん家教えたでしょ?」 『そーだよ? 楽しかったでしょー』 「それはそうだけど。だけどほら、なんていうか」 『お。そのうろたえよう、何かあったの?』 「「いや、特に……」」 「……そーか」 『……あっそう……』 関連項目 アリア 深雪
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《公開済》SNM000595 シナリオガイド 公式掲示板 病で伏せったときの特効薬、それは――。 担当マスター 灰島懐音 主たる舞台 百合園女学院 ジャンル 学園生活 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2010-04-28 2010-04-30 2010-05-04 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2010-05-18 2010-05-20 2010-05-17 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 瀬蓮のお見舞いに行く +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 静香のお見舞いに行く +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 友達のお見舞いに行く +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 風邪を引いて寝込む +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM 学園生活 正常公開済 灰島懐音 百合園女学院】
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お見舞いイベント【おみまいいべんと】 『3』以外の作品において、主人公が病気になった時に発生するイベント。 『1』では、友好以上のキャラがいるとランダムで発生する。 このとき、「女の子(藤崎詩織の時は「詩織ちゃん」)がお見舞いに来てくれたわよ」という、主人公の母親のボイスが聞ける。 詩織でなくとも当然名乗りはするはずなので、『女の子』だけではアバウトだと思うのだが。 なお、好雄は優美に主人公は死んだと吹き込んだらしい。好雄も大概だが、それを真に受ける優美も優美である。 『2』では、ときめき状態のキャラがいれば、主人公の家の玄関先までお見舞いに来てくれる。 (ときめき状態のキャラが複数いる場合は、好感度が最も高いキャラが来る) ただし、ときめいているのが白雪真帆のみの場合は、彼女は来ずに何故か坂城匠がやって来る。 病気になっている週に主人公が誕生日を迎えると、好感度の高いキャラが私服姿で玄関先までプレゼントを届けに来てくれる。 必ずではないが、これもお見舞いに来てくれるキャラと同じキャラである事が多い。 病気中にデートの予定を入れている場合は否応なくすっぽかす事になる訳だが、デート当日に当の相手がお見舞いにやって来る事もある。 このケースでも、デートすっぽかしが無かった事になる訳ではなく、好感度が少し下がり傷心度が大きく上昇してしまう。流石に、病気なのにこの仕様はあんまりではなかろうか。 DISC5以後に病気になり、お見舞いに来るキャラが八重花桜梨だった場合は更に一枚絵イベントが発生する。 (一枚絵では冬服を着用しているが、夏服の期間中でも発生する) このイベントは何度でも発生するので、DISC5では通常のお見舞いは無い。 『4』でも、『1』同様にランダムでお見舞いに来てくれる。 友好(ヤミ)時の大倉都子まで来るのにはビックリだが、その時の口調は何故か普通時もしくはときめき時のそれである。 (この現象は、都子との初デートが友好(ヤミ)になった後の場合でも起こる) GSシリーズでは、最も好感度の高い男の子が主人公の部屋までお見舞いに来てくれる。 親友状態の女友達がいる場合、『GS2』では見舞いの後に電話を掛けてくれ、『GS3』では部屋までお見舞いに来る(友好時は電話)。 関連項目 行事・イベント みかんの缶詰