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冷たい風が吹くなか。 雛苺「と・も・え!うにゅーはぁ?」 巴「あるわよ。今日はねぇおまけしてくれたの。」 と いう微笑ましい(?)光景を 先生たちは楽しみにしていた。 しかし、ある日、 巴「御免ね…桜田君と、デートしてたら…買うの忘れ…」 雛「ゆるせない!!巴の…巴の…ばかぁぁぁぁぁああああ」 雛苺はうわぁぁぁんと泣きまくった。
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消費MP2 味方の毒を消し去る。HP回復効果はない
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雛苺がお昼過ぎに現れた。 蒼「どうしたんだい?こんな時間に。」 マ「遊びに来たの?僕らはこれからお昼だから今は無理だよ。」 雛「違うの、しばらくここに置いて欲しいの。」 マ「なんで?」 雛「ハンストなのよ。」 マ「ハンスト?なんでまた。」 雛「さっき翠星石がね、雛のおかず取ったの。なのにヒナが悪いって言うの。ヒナ抗議するの!」 蒼「それはまた・・・現場は見てないけどたぶん君は悪くないね。」 マ「だったらうちでご飯食べてけば?」 雛「それじゃハンストにならないの。」 マ「だって何も食べてない雛苺を放って自分達だけ食べられないよ。 ここで食べても黙ってれば分からないって。」 蒼「そうだね、翠星石については申し訳ないと思うし、お詫びって事で食べてってよ。」 雛「うゆ・・・秘密なのよ?」 マ「うん、秘密ね。」 蒼「口外しないよ、約束する。」 雛「じゃあいただきますなの!」 そして三人で食事をする。 蒼「味はどうだい?」 雛「おいしいの!ノリもビックリなの!」 マ「ふふん、まあそうだろうね。」 自分が作ったのでもないのに得意気にするマスターを見ているとなんだか嬉しくなった。 蒼「そりゃどうも。」 雛「あのね、ヒナおかわりー!」 蒼「はいはい、食べるのはいいけどもうちょっと落ち着きなよ。」 雛「うゆ?」 マ「がっつき過ぎかもね。口のところご飯粒ついてるよ。」 蒼「本当だ。それじゃ隠してもバレちゃうよ?」 雛「え、どこどこ?」 雛苺が手探りでご飯粒を探す。 蒼「右側だよ。」 雛「・・・無いわよ?」 蒼「えーとね、向かって右側じゃなくって君にとっての右で・・・」 雛「無いの、無いの!」 雛苺は勘が鈍いのか唇についたご飯粒を見つけられない。 マ「ふふっ、ここだよ。」 雛「ありがとなの。」 蒼「あっ!」 雛「うゆ?」 マ「どうしたの?」 蒼「いやその、マスターがご飯粒を・・・」 取ったのをそのまま自分で食べてしまったのだ。 唇についたのを食べてしまうだなんて・・・ マ「・・・どうしたの?」 雛「あのね、ヒナゆっくり食べるからおかわり欲しいの。」 蒼「あ、ああごめんね。ちょっと待ってて。」 マ「なんかさ、こうしてると親子みたいだ。雛苺が子供でさ。」 その言葉にドキッとする。 雛苺が子供で、僕は・・・ マ「まあ蒼星石みたいにしっかりしたお姉ちゃんが居れば安心だけどね。」 蒼「・・・ご飯よそってくる。」 確かにそれでも親子だ。 どこか拍子抜けしながら席を立つのだった。 その日の夕食。 とりあえずは雛苺も帰って二人きりだ。 しかし・・・マスターにとっては僕は子供みたいな存在なのかな。 そういう意味では自分も雛苺と一緒なんだろうか。 ・・・・・・待てよ。 じゃあ逆に考えれば・・・。 ふと思いついた事を実行に移す。 マ「あれ?蒼星石ご飯粒ついてる。」 蒼「え、本当?どこかな?」 マ「んーと、右側かな。」 蒼「・・・どこ?」 マ「えーと、そっちじゃなくって反対の・・・もう少し下。あ、惜しい!」 なかなかご飯粒は取れない、というか敢えて取らない。 マ「ふふっ、蒼星石にもまだ子供みたいなところもあるんだね。」 マスターが笑いながらご飯粒を取ってくれた。 ここまでは考えていた通りの展開だ。 が、ここで予想外の事が起こった。 何気なくこちらを見たマスターと視線がぶつかってしまった。 どうやら自分でも気付かぬ間に注視していたらしい。 マ「あれ?あ、口についてたの食べるのはまずいか。蒼星石が食べる?」 蒼「え?あ、ああ・・・はい!」 お互いに動転していたのか変なやり取りになってしまった。 マ「え!?・・・じゃあ、はい。」 マスターがご飯粒のついた指を顔の前に突き出した。 蒼「うんと・・・」 マ「あ、はは、変な事を言っちゃっ・・・」 蒼「い、いただきます!」 マ「ど、どうぞ!」 動転したまま話を進めて後に戻れなくなってしまった。 蒼「じゃ、じゃあ・・・失礼して。」 マスターの指へと向けてそっと舌を向ける。 その指が緊張のためかふるふると小刻みに震えている。 自分もなんだか緊張してうまく狙いをつけられない。 蒼「・・・んぶっ!」 二人ともそんな状態だったためか、弾みで指を口に含んでしまった。 蒼「あの、ますひゃぁ、ごめんなはい・・・。」 マ「んっ!」 マスターの表情が歪む。 慌てて口の中に入れたまま喋ろうとして指を舌で撫でてしまった。 マ「蒼星石・・・」 マスターがどこかとろんとした目でこちらを見る。 言葉にせずとも促されているのが分かった。 蒼「う・・・んっ・・・。」 期待に応えるように指をねぶる。 マ「あ・・・うぅっ!!」 マスターが悦楽の声を漏らす。 もっともっと喜んでもらいたくて無我夢中で奉仕する。 そのつど敏感に反応してくれるマスターが愛おしい。 雛「おじゃましますなのー!」 蒼「ん、んー!?」 マ「いぎゃっ!!」 突然の声に驚いて歯を立ててしまった。 ガリッとした感触があった。 マ「あ・・・あ・・・。」 蒼「あの、ごめんなさい。」 痛そうにするマスターに謝る。 指にはくっきりとした跡がついていた。 マ「なーに、こんなのどうって事ないよ。つばでもつけときゃ平気だって。」 無理した感じでそう言って指を口に含む。 蒼「あ!!」 マ「・・・あ。」 やはり本当は痛くて頭が回らなかったのだろう。 さっきまで僕がくわえていた指を、その、マスターは・・・。 雛「もう!こんばんはなのー!!」 いつの間にか傍に居た雛苺に声をかけられて二人とも我に返る。 マ「あ、いらっしゃい。」 蒼「何の用だい?忘れ物とかかな?」 雛「あのね、お昼ご馳走になったからお礼を言ってきなさいって、言われたの。 どうもありがとうございましたなのー♪」 雛苺が恭しくお辞儀する。 マ「あれ、食べた事言っちゃったの?」 雛「あの後ね、翠星石が謝ってきて仲直りしたの。やっぱり正直が一番なの。」 マ「ははは、そうかもね。どういたしまして。」 蒼「そのくらい気にしなくても良かったのに。」 雛「ヒナいい子ー?」 マ「うん、いい子いい子。」 マスターが雛苺の頭をなでてあやす。 雛「二人ともどうしたの?さっきからお顔が真っ赤よ?」 マ「なんでもないよ。」 蒼「うん、なんでもないから。」 雛「でもお指をおしゃぶりするなんて赤ちゃんみたいなの。意外だったの。」 マ「あ、見られちゃった?恥ずかしいなあ。 ちょっと指が痛かったからでいつもしてる訳じゃないからね。」 雛「でもね、マスターさんだけじゃなくって蒼星石もとっても気持ち良さそうだったの。」 マ「い!?」 蒼「み、み、見てたの!?」 雛「蒼星石もヒナみたいにあまえんぼさんだったのー。」 ニコニコ笑う雛苺と対照的に二人で黙りこくってしまう。 雛「翠星石と仲直りしたからね、帰ったらいろいろお話しするつもりなの。」 マ「まさかこの事も話す気じゃ・・・。」 雛「大丈夫よ、ちゃーんとぼかして話すの。 マスターさんが自分のを蒼星石にくわえさせて気持ち良さそうにしたり痛そうにしてたって言うの。」 蒼「余計悪い!!」 ニコニコと話す雛苺の様子に思わず怒鳴ってしまった。 マ「二人とも・・・そんな事を・・・。」 蒼「まあとにかくだ、この事は誰にも言わないでね。」 雛苺と肩を組むようにして言い含める。 マ「そう秘密。特に翠星石と、あと真紅とかにもね。」 反対側からマスターも同じようにした。 蒼「口外しない、約束だよ?」 雛「正直が一番だけど分かったのー! あのね、なんにも関係はないけど、ヒナうにゅーが食べたいの。」 マ「OK!大至急買ってくる。」 雛「あのね、和菓子には緑茶が合うと思うの。」 蒼「新茶かい?玉露かい?ちょっと待っててね。」 雛「わーいなのー!二人ともありがとうなのー!!」 それからしばらくは雛苺がちょくちょくやって来るようになった。
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蒼星石のおしりはうにゅーなのー |l|リ´ ヮ`ノl|蒼星石は今日も可愛いですぅ~ |l|リ;´Д’ノl|ハァハァですぅ マ「うぉぉ蒼星石可愛よ蒼星石蒼星石の可愛さは異常」 銀「色気ないにしては全く蒼星石は可愛いわぁ~テゴメにしてあげたいくらいよぉ」 金「蒼星石の可愛さは気に入ったかしら!家に来てみっちゃんにまさちゅーせっちゅしてもらっていいかしら!」 紅「蒼星石の可愛さに皆が魅了されるのは事実だから仕方のないことね」 雛「蒼星石のおしりうにゅーなの~」 薔薇「蒼星石お姉様…美しいです…」 雪華綺晶(蒼星石に手を出そうとしたため謹慎中) |l|リ;゚ Д゚ノl|むむむ…ライバルは多いですぅ…しかし負けんですぅ! |l|リ゚ ヮ゚ノl|これからも蒼星石と翠星石はずっと一緒ですぅ! Wリ////ノリ恥ずかしいな…
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困った。 と、私は率直的に思った。 今の現状を振り替えてみれば本当に困ったの一言ですむ現状。 そして解決策が思いつかない。 あぁ、困った困った。 と、ユーモアな口調を脳裏に浮かべても現状が一変する訳も無く 本当に困ったものである。 そもそも、事の発端は私の親友であり同僚である雛苺である。 今世紀最大の発明とも思える新薬の精製を行なっていた所へ 雛苺がやって来て…… 「うにゅーを入れてみるの!」 と、言い放った。 へ? と、私は一瞬唖然とした。 それが不味かった。 火にかけコポコポと、気泡をあげている精製途中のビーカーに入った薬品。 それに投入される魔の物体「うにゅー」 結果。 「うひゃぁあぁぁぁ!!」 「にゃぁああぁぁあ!!」 爆発。 あぁ、ドコをどうやったら爆発するのかいまいち分からないが とにかく爆発した。 私が作っていた新薬……と、言っても精製途中なので新薬(途中)とつくが…… 危険なモノなど一切化合していないはずなのに…… 混ぜていないはずなのに!!! うにゅーと激しい化学反応を起こして爆発した。 その規模は下手な爆弾よりもでかい。 某伝説の潜入工作員が、使うC4の爆発よりもでかい。 某伝説の潜入工作員が、戦った機械の化け物すら打ち倒せるのではないか? と思えるほどでかい。 とになくだ……どーこをどーやったら、こんな爆発をするのかと考えたつつ 私と雛苺は爆発に巻き込まれたと言う訳だ…… そして、今に至る。 化学実験室は見るも無残な姿。 天井を見上げれば蒼い空。 そして、何故かピンピンしてる雛苺。 焦げた跡一つ無い。 対する私は、衣服に汚れ一つ無いが……頭がソウルフルな髪型になっていた。 あぁ……この現状をどう解決すればいいのだろうか…… ラプラス教頭に怒られるのは確実だ…… 親友たる雛苺も道連れにしなければと……本気でそう思った。 そんな私の一日。 それにしても本当……どこをどうやったらうにゅー混ぜただけで爆発するのかな……
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Story ID UbCGI7JC0 氏(79th take) 「はーい皆さんこんにちは。今日は都内某所のスタジオに来ています!」 「……やたらテンション高いですね蒼星石。おめーこんなキャラでしたっけ」 「シッ!翠星石、今は本番中だ…無駄口は万死に値するよ」 「目が本気ですね…ま、いいです。そんなわけで、私達はこれからプロモーションビデオの撮影を行うわけですが」 「今回はちょっと趣向を変えてみようと思う。アルバムのコンセプトが『愉快な毎日』だからね」 「そもそもそんなコンセプトの時点でローゼンのカラーじゃねぇですが…」 「なにしろ今回の発案者が雛苺と水銀燈だからね」 「ああ…納得したです。色々な意味で」 「ね。そんなわけで、PVもそれに合わせたものに仕上げようと」 「…蒼星石、笑みが黒いですよ?ま、嫌いじゃないですけどね」 「そうそう。第一そんなニヤニヤした笑みを浮かべながら指摘しても説得力が無いよ」 「だって考えただけでおもしれーじゃねぇですか。ヒーッヒッヒッヒ」 「…それ、ファン減らすから止めたほうがいいと思う。さて、そんなトークをしながらやって参りました控え室」 「この中にメンバーが揃ってるんでしたっけ」 「いや、今日は雛苺と水銀燈だけ。この二人のカットを今日は撮影するんだ」 「え。じゃあ私達は…」 「この為だけに来た、って事」 「……後でスイーツ奢るですよ。せっかくの休みですのに」 「ふふ、いいよ。久しぶりに二人で出かけよう」 「…………今、おめーのファンの気持ちがちょこっと解ったです。その笑顔は反則ですよ」 「ふふっ、そうかい。さて…翠星石」 「はい、蒼星石」 「さっきも言ったとおり、今日は水銀燈と雛苺のカットを撮影するわけだけど」 「ですね」 「今回は、『二人が知らないドッキリ』を仕掛けてあったりする」 「え」 「ふふふ、楽しみだよね……」 「……やっぱり、キャラ違うです」 * 「それじゃあ水銀燈さん、こちらへ」 「はぁい。今回はどんなカットなのぉ?」 「ええと、今回はギターソロですね。収録曲のソロをメドレーで弾いて貰います」 「ふぅん…いいんじゃなぁい?」 「それで、ですね」 「なぁに?」 「最後のフレーズを弾くと同時に蒼い炎が上がります。ですので、くれぐれも注意してください」 「りょぉかい。とびっきり派手にしてよねぇ?」 「お任せください。それじゃ、準備が出来たらお願いします」 「雛苺さんはこちらへ」 「うぃ」 「雛苺さんの好物は苺大福、ということでここにどーんと用意させて貰いました」 「ふわー…すごいの、うにゅーいっぱいなの……」 「雛苺さんのカットは『メンバーの休息』という形で使います。勿論、他のメンバーも後ほど撮影するわけですが」 「はいなの」 「雛苺さんは一足先に撮影という事で。苺大福を片手にリラックスした様子でお願いします」 「うーと、うにゅー食べればいいの?」 「そうですね。でも一応PVですので、その辺を考えて…」 「うぃ、わかったの。適当に抑えるのよ」 「では、準備が出来たらお願いします」 * 「さ、いよいよ撮影が始まるよ…」 「蒼星石…なんか、楽しそうですね?」 「勿論。普段やられっぱなしだからね…たまには、こういう役が無いとやってられないよ」 「……おめー、意外に黒いですね」 「ふふっ、そんな事は。人間誰しも持っている心だよ」 「そういう事にしとくです」 「っと、始まった…」 ~~~♪ ~──~~! ~♪ 「ギターソロのみとはいえ、流石に長ぇですね…」 「ま、ね。でも水銀燈なら大丈夫だよ。雛苺は…」 「……ありゃ苺大福しか映ってねぇですね」 「だろうと思ったよ…さあ、見所だ。クライマックスだよ」 ~─~~──~! ~~! ~~~♪ 「はい、火出ます!」 どーん 「………あら?」 「ぶわああああああん!!!!」 「な、なあに…どぉしたの…?」 「ひ、ヒナの…うにゅーが……も、燃えてるのよ……うにゅーがあ……」 「ちょっ、火が上がるってあそこなのぉ!?」 「いや、あの…あれ、おかしいなあ…おい、火仕掛けたの誰だ!」 「ひ、ヒナのうにゅー…燃えちゃってる……ううう、酷いの……!!」 「ひ、雛苺ぉ…ちょっとぉ……??」 「……水銀燈なのね、こんな酷い事したの……!」 「へ?な、なんで私ぃ?」 「その手に持ったギター型の発火装置が何よりの証拠なのよ!!」 「発火装置ってそんなの………ただのギターよぉこれ」 「責任取るのよ…ヒナのうにゅーを燃やした罪は万死に値するの…!」 「ちょっとぉ、スタッフの皆…だ、誰もいない!?…な、なんでこうなるのお!?」 「そこへ直るのよー!!」 「いいいいやぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ひーっひっひっひ、あの水銀燈の慌てっぷりは素晴らしかったですね」 「全くだね。普段のクールな彼女とは違う一面を見ることが出来たよ…ふふっ」 「スタッフ、おめーらちゃんとあれ撮ったですか」 「ええ、ばっちり撮りましたよ。素材としても使えます」 「さすが、いい仕事をするね。」 「それでこそ一流ですぅ」 「さ、じゃあ後は映像をチェックし………て………」 「ん?どうしたですか」 「あ、後は任せたよ翠星石っ!じゃっ!」 「あ、ちょっと…ったく、一体なんだって言うですか……」 「すーいーせーいーせーきーぃ?」 「ひぃ!?この地獄の底から響くような妖艶な声はぁ!?」 「説明台詞をありがとぉ…ふふふふ…お陰で散々だったわぁ……」 「す、水銀燈…ごきげんよう、ですぅ……」 「御機嫌が良いように見えるぅ?」 「…見えんです…」 「当然よねぇ。雛苺に散々泣かれて苺大福100個も奢らされたしぃ」 「……あのチビ苺、どこにそんなに入るですか……」 「とりあえずぅ…貴方にもこの恨みをお裾分けしようかなぁ、って思うんだけどぉ」 「え、遠慮しとくですぅ……」 「あぁら、遠慮なんかしなくていいのよぉ?ふふふふふっ……」 「ひ、ひぃ!寄るなです来るなです!!おっかねーです!!」 「覚悟しなさぁい…!」 「ぴきゃあああああああああああ!蒼星石恨むですよおおおおおお!!」 「ごめんね翠星石…でも僕は、これしか手が無かったんだ…くくっ……」 「蒼星石、笑みが黒いのよ」 「ん?あ、雛苺。お疲れ様」 「うぃ、お疲れさまーなの。蒼星石、美味しいコーヒーのお店見つけたのよ。撮影は任せてお茶しましょー」 「ん、そうだね。そうしようか」 「やめやがれーです!ひぎぃ!いやあ、らめぇ……!」 「まだまだこんなものじゃないわよぉ…!」 短編SS保管庫へ
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Story ID 4kenKqN7O 氏(132nd take) ジュン「あ、あの野郎。苺大福とシャウトのことになると人格変わりやがる・・・。」 ジュンは大福屋への道を急ぎ足で進んでいた。 雛「30分で買ってこないと・・・嫌だよ?」 ジュン「な、何を言って!?」CV 保志総一郎 ジュン「・・・遅れたら、裁縫針が入った苺大福をたらふく食わされてるな・・・。」 考えただけで、恐ろしい。 和菓子屋の前につくと、トモエが苺大福を持って店から出てきた所だった。 (第3話の夕暮れのベンチある場所) トモエ「正直、雛が桜田君の所に行って安心してたの・・・。」 ジュン「・・・(なるほど、こいつも被害者か。)」 トモエ「じゃ、帰るね。・・・雛はノークレーム・ノーリターンでね。」 ジュン「・・・」 ジュン「ハァ、ハァ、ただいま・・・。」 雛「ジュン!お・そ・い。」ジュン「これでも急いで来たんだ!本当だ!」 雛「ふぅん?・・・そうだ。ジュンも、うにゅー食べる?」 ジュン「ひっ・・・!」 雛「食べなよ、・・・ね?」 ジュン「や、やめっ!やめろー!」 真紅「・・・(無表情でガタガタッ、ブルブル!)」 短編連作SS保管庫へ
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マスター「……で、これはどういう状況なのかな、水銀燈」 休日の昼、気持ちよくまどろんでいたマスターは、水銀燈の訪問によってたたき起こされた。それだけなら まだしも、お供に連れているのが雛苺と金糸雀という珍しい組み合わせであること、そしてその二人が泣き じゃくっているということが、さらにマスターを驚かせた。 蒼星石「水銀燈、二人に何をしたの?」 同じく問う蒼星石。しかしその眼は一段と冷ややかだ。 水銀燈「何もしてないわよぅ。ただこの二人が……」 雛苺「雛のうにゅーが~。水銀燈のせいなの~」 金糸雀「卵焼きが~」 泣きわめいて何かを訴える二人。マスターはとりあえず、話を聞くために家に上がってもらうことにした。 マ「……つまり、最初に金糸雀が雛苺をおどかそうとしたんだな?」 蒼「そして水銀燈がそれに加勢……」 雛「水銀燈は雛の持ってるDVDをとろうとしたの」 ポシェットからDVDを取り出す雛苺。借り物のこれを返しに行く途中だったらしい。 どうやら『くんくん探偵』の最新シリーズのようだ。水銀燈がくんくんファンとは……マスターは意外に思った。 蒼「水銀燈の下心はくんくんにあったんだね」 銀「なによぅ、その生温かい眼は……返したんだからいいじゃない」口を尖らせる。 マ「それで雛苺ともみくちゃになって、苺大福がつぶれちゃったわけね」 雛「後で食べようと思ってポシェットに入れておいたの……」雛苺がうつむく。 マ「金糸雀のほうはどうして?」 マスターがそう聞くと、金糸雀はテーブルの上に弁当箱を取り出した。悲壮な表情でふたを開ける。 蒼「うわ、ぐちゃぐちゃだ」 中身は半分ほどがなくなっていて、残りも原形をとどめていないようだった。金糸雀が口を開く。 金「カナは飛んでる水銀燈に足を持ってもらって、逆さづりの状態で雛苺をおどかそうとしたかしら。 でも急に足を離されて……地面へ激突するとともにみっちゃんのお弁当は夏の夜の夢と消えたわ……」 変に文学的な表現を使うんだな、でも今は秋だ。マスターは心の中で突っ込みを入れた。 恨みがましい眼で水銀燈を見つめる二人……当人はバツの悪そうな顔をしているが、マスターのほうを向いて 堂々と言い放った。 銀「そういうわけだからぁ、苺大福と卵焼き、よろしくねぇ」 マ「どういうわけでしょう」 銀「楽しみにしていたみたいだし、弁償してあげなきゃ悪いじゃない?」 マ「なぜ俺が」 銀「一番暇そうだもの。さっきだって寝ていたでしょぉ」 休日なんだからいいじゃないか……そう考えているマスターに水銀燈は攻撃を仕掛ける。 銀「ね?おねがぁい、マスターさん」 形の整った唇に人差し指を当て、上目遣いでそう言ってくる。心なしか頬が紅潮している。 マ(う、これは……) 銀(あとひと押しね……) 銀「やっぱり、駄目ぇ……?」 すいぎんとうは めを うるませた! ますたーの きゅうしょに あたった! ずっとすいぎんとうのたーん!! マ「あ、わ、分かっ(ビクン)」 ますたーの あやつりが とけた! そうせいせきが さっきを はなっている! ますたーは うごけない! マ「すすす水銀燈?ジュン君の家でもいいじゃない。のりさんならたぶん喜んで作ってくれるよ」 舌がうまく回らないが、ここでOKしてはまずい!マスターは必死だった。 銀「あの家には真紅がいるでしょお。絶対いやよ」 水銀燈は考える……お馬鹿さんそうだからすぐに落ちると思ったけど、蒼星石め、ちゃんと飼いならしてるわね。 どうしようかしら……。 蒼星石は考える……水銀燈め、色香で落とそうとするなんて。魔女の毒牙からマスターを守らなくちゃ。 マスターにも後でよく言って聞かせないと……。 わずか数秒の間だが、交わされた視線は針よりも鋭い。マスターがそろそろ逃げ出したいと思った時 金「マスターさん……」 雛「ますたーさん……」 期待を込めた顔。水銀燈とは違った意味で潤んだ4つの瞳。 ますたーは にげられない! マ「分かったよ……ちょっと待っててね」 銀「ありがとぉ!」 蒼「雛苺と金糸雀のためだよ、水銀燈」どすの利いた声で釘をさす。 マ「蒼星石、俺は苺大福買ってくるから、卵焼きを頼むね」 蒼「はい、わかりました」 マスターはそう言うと、財布を持って出かけて行った。 蒼「さて、と。二人とも、今から作るからちょっと待っててね」 銀「それじゃあがんばってねぇ。私はこれで……」 蒼「待った。君も手伝うんだよ」 水銀燈のスカートの端を捕まえる蒼星石。 蒼「君も、可愛い妹たちのために一肌脱いだら?」 銀「やーよぅ。なんで私が」 蒼「原因は君だろ。そんなこと言うなら作ってあげないよ」 不満そうな声を漏らす。しかし観念したのか、蒼星石から差し出されたエプロンを身につけた。 台所に踏み台を運び、料理を開始する。 蒼「まずは卵を割って」 銀「こう?」 蒼「直接入れちゃダメだよ。こうやって小皿にとって、傷んでないか確かめなきゃ」 銀「面倒ねぇ」 蒼「砂糖はこれくらいで、と」 銀「焼くのは任せるわ」 蒼「じゃあお皿を用意して。後ろの戸棚だよ」 銀「これでいいわね」 溶いた卵を入れると、フライパンからいい音がし始める。甘い匂いが鼻をつく。 銀「あなた、いつもこんなことやってるのぉ?」 蒼「うん。マスターは料理できないし」 銀「まるで召使ね。人間のためにそこまでするなんて信じられなぁい」 蒼「マスターにはお世話になっているから。それにね、僕の作った料理を『おいしい』って言ってくれるのが とてもうれしいんだ」 銀「ふぅん」 マ「ただいま~」 玄関から声が聞こえる。苺大福の用意は整ったようだ。 蒼「こちらも出来上がりだね」 器用に巻かれた卵焼きを皿にとり、リビングへと持っていく。雛苺と金糸雀は待ちかねた様子である。 雛「うにゅーおいしーのー!」 金「ああ、卵焼き、甘くてふわふわで、なんて素敵なのかしら……!」 マ「そりゃよかった。機嫌も直ったみたいだし」 あぐあぐと一生懸命に食べる二人を見て、マスターは思わず笑みがこぼれる。 蒼「卵焼き、水銀燈も手伝ったんですよ」 マ「え、本当?」 銀「そうよぉ。なによその顔」 マ「意外だなぁ……」 マスターが驚くのも無理はない。何せ最初は丸投げ、むしろ押し付けに来たのだから。 そうして口をあんぐりさせている間に、二人は食べ終わったようだ。満足そうな顔でお腹をさすっている。 雛「ありがとうなのマスターさん。ごちそうさまなの」 金「とても美味しかったかしら、蒼星石、水銀燈。ごちそうさま」 蒼「お粗末さまでした」 マ「美味しかったってさ。よかったじゃん、水銀燈」 銀「ふん。私が手を貸したんだから、当然じゃなぁい」 そっぽを向いて答えたので表情をうかがい知ることは難しかったが、声を聞く限り、まんざらでもなさそうだ。 蒼「ね、嬉しいものでしょ」 銀「……知らなぁい。」 そっけなくそう答えると、窓を開けて飛び去って行った。 その姿を見やりながら、マスターは不思議そうな顔をする。 蒼星石のほうを振り返っても、彼女はただニコニコしているだけだった。 マ「何かあったの?」 蒼「一緒に料理をしただけですよ。二人とも、今お茶を淹れるからね」 蒼星石はそう言うと準備を始めた。その間中ずっと、彼女は微笑んでいた。 「本編」完 →後日談へ
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秋が深まり、うすら寒い風が吹き始めるころ……ここは桜田家のリビング。昼食を終えたドールたちはくんくん DVD『悪魔の双生児が棲む八つ墓村の首くくりの家 ~くんくん絶体絶命~ 第一巻』を鑑賞していた。 もちろんみんなで見るはずだったのだが…… 真紅「きょ、今日は本を読みたい気分なの。残念だけどまたの機会にするわ」 翠星石「さ、さーてたまにはスコーンでも作りましょうかね。腕がなまっちゃいけませんしね」 タイトルを見たとたんに二人は態度を変え、目を泳がせながらそう言うとすたこら出て行ってしまった。 ジュンは図書館へ勉強しに行ってるし、のりは学校。一人になった雛苺は不満で頬をふくらませたが、庭に いた金糸雀を捕まえて鑑賞を共にすることにした。923回の失敗を生かして侵入を成し遂げるつもりが 野良猫に襲われ、死闘を演じていたところを見つかったのだった。 雛苺「怖そうねーどきどきするのー」 金糸雀「ま、まあなかなかの演出ね。でもカナはこれくらいじゃ怖がらないのかしら」 雛「一人目死んじゃったの」 金「スプラッター……」 雛「今度は二人同時に……」 金「凄惨……かしら……」 雛「窓から仮面をつけた男が……」 金「ひぃぃ……」 互いにしがみつきながら見る二人。そしてラストシーンに差し掛かる。 雛「く、くんくんが!」 金「ああ!」 「「きゃぁぁ――!!」」 響き渡る絶叫とともに第一巻は終了した。それでも雛苺は楽しそうな笑みを浮かべて、余裕そうである。無邪気な この娘は純真にスリルを楽しんだようだ。しかしもう一方は痙攣かと思うくらいに体を震わせている。眼には こぼれそうなほど涙がたまっているが、表面張力がそれを何とか押しとどめている。 雛「かなりあ大丈夫?泣きそうなの」 金「こ、怖がってなんかいないわ。なかなかの作品だったけど、怖くなんて」 雛「でも震えてるの」 金「そそそそんなことないかしら」 雛苺は首をかしげていたが、金糸雀の否定に納得したのか、こう切り出した。 雛「じゃあ明日も一緒にみるのー」 金「ひ?お、同じのを見てもしょうがないかしら」 雛「これは巴から借りたやつだから明日返すの。その時に第二巻をかりるわ」 金「え、その、明日は…」 視線を落として口ごもる。雛苺はそれを見ていたずらっぽく笑った。 雛「やっぱり怖いのね」 金「な!何を言ってるのかしら!次女で策士たるこの金糸雀が……」 雛「かなりあ怖がりさんなの~」 金「ちがうー!」 ……翌日、日曜日。太陽が中天を過ぎたころ…… 雛「いってきまーす、なのー」 ジュン「どこか行くのか?昼飯食ったばっかなのに」 雛「巴にでーぶいでー返しに行くの。ねこさんと一緒だから大丈夫よ」 真紅「ね、猫ですって?」 猫という単語に目を白黒させる真紅をよそに、雛苺は元気よく家を出た。 その姿を見つめる影が一つ… 金「昨日はよくも馬鹿にしてくれたかしら雛苺!カナはぜったいぜったい怖くなんてなかったわ! 仕返しに、そして姉としての威厳を示すために、みっちゃんから借りたこのスケキヨのマスクで たっぷりおどかしてやるかしら!」 決意を秘めた目でそう言った金糸雀は、雛苺のうしろに10メートルほどの距離をとり尾行の態勢をとっていた。 唐獅子模様の頬被りを鼻の下で結んだその姿はステレオタイプな泥棒にしか見えない。 金「猫に乗ってるわね……。一人になって、孤独感が不安をあおる時こそがチャンスなのに…… 昨日に引き続いてまたカナの邪魔をするのかしらっ」 ターゲットは猫の上で揺られながら歌を歌い、ゆっくりと進んでいる。機を待つがごとく後ろを追いかけていると 「何やってるのぉ、金糸雀。変な格好……」 小さなハンターは驚きで肝をつぶし、飛び跳ねた勢いで塀に顔をぶつけてしまった。地面にうずくまり足を バタバタさせる金糸雀の周りを、人工精霊が心配そうに飛び回る。 水銀燈「……大丈夫ぅ?」 金「モウマンタイかしら……、じゃなくって!急に脅かさないでほしいわ!」 銀「声をかけただけじゃなぁい」 羽を広げ、塀の上あたりを飛んでいた水銀燈は、呆れたようにそう言うと前の道に目をやった。 銀「雛苺と遊びたいのぉ?まあお似合いの組み合わせね。どっちもガキだしぃ」 金「違うかしら!これは姉の尊厳にかかわる問題よ!」 事情を説明する金糸雀。 金「というわけで、くんくんDVDを返しに行く今が好機かしら」 銀「く、くんくん……?」 今まで興味なさそうだった眼が一瞬で色を変えた。それはまさに狩人の目。 銀「てことはぁ、雛苺は今DVDを持っているわけねぇ……」 どうかしたのか、とでも言いたげな疑問の表情を向ける金糸雀。水銀燈はそれに不敵な笑みで答える。 銀「金糸雀、手伝ってあげてもいいわよ」 金「え!それは嬉しいけど……いったいどうしてかしら」 銀「姉の尊厳と聞けば黙ってられないわぁ」 もちろん黒衣の天使の目的は別、雛苺の混乱に乗じたDVD強奪である。薔薇乙女を凶行に駆り立てるほどの 魅力を持つ男、くんくん。彼はいったい何者なのだろう。 ここに長女と次女の共同戦線が結成された。 雛「ねこさんもういいわ。ここからはひとりで行けるの。ありがとうなのー」 何個目かのT字路で雛苺は猫と別れた。去りゆく猫にひとしきり手を振った後、スキップを踏んで再び歩き出す。 やっと一人になったターゲットに二人のハンターの目が光る。 銀「今こそ決行のとき!行くわよ」 金「おう!かしらー!」 マスクをかぶった金糸雀は飛んでいる水銀燈に両足をつかまれ、宙づり状態になる。 そのまま雛苺に近づく二人。 銀「雛苺ぉ……」 雛「その声は水銀と……」 目の前には逆さのスケキヨのアップ。 金「母さん。僕です。スケキヨかしら」 雛「きゃぁぁぁぁぁ――!」 金「ぶはっ!ちょっ、痛っ!?」 雛苺は恐怖のあまりポシェットを振り回して攻撃する。思わぬ行動に慌てるスケキヨ。 銀「今よぉ!」 水銀燈は金糸雀を離すと、雛苺のポシェットに手を伸ばす。頭から落ちるスケカナ。 金「あだっ……何するのかしら!」 雛「水銀燈?それは駄目ー!」 銀「いいからよこしなさぁい!」 もみ合う三人。くんくんへの執念ゆえか、やっと水銀燈がDVDを手にする。 銀「もらっちゃったぁもらっちゃったぁ……あら?」 金「うう……」 雛「くすん……」 二人は悔しそうに目をうるませている。 銀「なによぉ、泣くことない……」 雛「雛のうにゅー……ポシェットに貯金しておいたのに……後で食べようと……」 金「卵焼き……みっちゃんがお弁当に作ってくれたのに……」 地面をみると、おそらくはさっきのもみ合いのせいだろう、つぶれた苺大福とひっくり返った弁当箱があった。 雛「水銀燈が変なことするから……」 金「水銀燈が急に落とすからかしら……」 銀「え、わ、私?」 雛「長女のくせに……水銀燈のせいで……真紅と翠星石に言いつけるの」 金「お姉さんなのに……水銀燈が……みっちゃんにちくってやるのかしら」 そこまで言うと我慢できなくなったのか、二人は大声で泣き出した。 銀「私のせいだって言うのぉ?子供ねぇ、食べ物くらいで……」 だがここで考える。真紅と翠星石、あの二人に言いつけられたら…… 『妹を泣かせるなんて最低です!許さんです!デストロイしてやるです!』 『あなた、堕ちるところまで堕ちたわね。決着をつけさせてもらうわ…妹のために!』 自分のことを棚に上げて(特に緑)そんなことを言いかねない。 ただでさえ悪い評判に追い打ちをかけるのは……。 それに金糸雀のマスター……会ったことはないけれど、聞くところによるとかなり偏執的に金糸雀に入れ込んでいるらしい。怒らせてはまずい。 銀「あ、そ、その、な、泣かないでぇ二人とも……」笑顔を作りながらもうろたえる長女。 銀「ほら雛苺、DVDは返すから……」 銀「か、金糸雀、落として悪かったわ。ほら泣きやんで……」 雛金「「うえぇーんえぇーん、水銀燈の馬鹿ぁーえーん」」 銀「うう、どうしよぉ……」なすすべもなくオロオロする。失った食べ物を食べさせればいいのかしら…… でもどこで……。思案する長女の頭にある家が浮かび上がった。 銀「ふ、二人とも!うにゅー?と卵焼き、食べさせてあげるからこっちにいらっしゃぁい?」 二人はしゃくりあげながら水銀燈についていくのだった…… 『前篇』完 →本篇へ