約 2,742,421 件
https://w.atwiki.jp/shironeko000/pages/899.html
獲得ルーン ルーン 個数 ハイルーン 個数 スタールーン 個数 宝箱
https://w.atwiki.jp/eriponmagi/pages/98.html
完結したリリウム編ついてたくさんの感想を頂き本当にありがとうございます。 書き手にとってはみなさんからの感想こそが一番の執筆のモチベーションであり、 今回もこれまでの苦労が報われた心地です。 ここでは、胸の内に溜まりこんだ繭期の成分を完全に払拭するため、 物語の裏話的なモノを書きたいと思います。 自己満足の蛇足な内容ですので、作者の作品語りが嫌いな人は華麗にスルーをお願いします。 ・タイトルについて すっかりリリウム編で定着していますし自分でも使っていますが、最初はタイトルに悩みました。 読んでいる途中で「これはリリウムとのコラボなのか!?」と驚かせたかったのもあって、 あまりリリウムを匂わせるタイトルは使えず、 結局バンシーの嘆きを浄化するというテーマから現タイトルに落ち着きました。 でもやっぱりリリウム編が一番明快でいいと思います。 ・リリウム編のきっかけについて 魔法使いえりぽんの世界とリリウムの世界を繋ぎ合わせて何か書いてみたい、 という思いは以前よりありました。 以前1レスネタで書いた続かない予告編(14スレ 476)によって、 リリウムの書物の中に入り込むという構想だけは閃いていたものの、その後が繋がらず。 転機は、たまたま目にしたあるブログの文章によってでした。 それはリリウムパンフレットに記載のスノウの花言葉「あなたの死を望みます」から、 スノウが一体誰の死を望んでいるかという考察で、 その時ふと、スノウが死を望んでいる相手はリリーとファルスで、 しかもそれは2人の不死から解放するためだという妄想が頭に浮かんだのです。 (厳密にはその解釈だと時系列的に噛み合わないのですが) そこに終盤の激烈な叫び、慟哭から閃いたバンシーの存在が結びつき、 (これも厳密に言えばスノウは叫んでいませんが) そこから自分の頭の中で一気に物語が動き出しました。 ・リリウム世界の表現方法について 本当はメンバー全員がリリウム世界で自由に動き回り物語を進めていければ最高なのでしょうが、 そこまで手を広げてまとめられるような力量はまったくないのですぐに諦めました。 一番書きたいテーマがバンシーと化したスノウの悲哀とその浄化だったため、 結局スノウに死を望まれた2人にリリウムの物語を基本そのままの形で体感してもらい、 その合間合間に2人の感想や必要な情報、ラストへの伏線などを織り込む形式にしました。 もっとリリウムの魅力を引き出す書き方もあったでしょうが、今の自分にはこれが限界でした。 ただ、ネタバレ抜きではスノウの悲哀は語れないため、完全ラストまでのネタバレの内容になったのは、 やむを得ないこととはいえもう少しどうにかならなかったのかと反省材料です。 ・執筆タイミングについて 途中DVD発売後に書けばいいのにといった意見も頂きましたが、 自分の中では、リリウムの舞台を観劇後に胸の内に溜まりこんでいた妄想が熟成されてきた このタイミングだからこそ書けた内容だと思っています。 これがDVD発売後だと、視覚から入ってくるリリウムの圧倒的なパワーと情報量に 妄想が負けてしまってうまく物語を書き進められない危険性がありました。 それに読み手としてもDVDで視たリリウムの進行とこの作品の間にある諸々の差異が、 あえて意識的にそうしている部分も含めて、粗としてわかりやすく目についてしまい、 集中して読めないのではないかという懸念もありました。 ……というのがまあ、改めて考えた後付けの理由です(苦笑) 実際は思いついた勢いでDVD発売まで待つこともできず書き始めただけなのですが、 ただやはりDVD発売後だったら少なくとも同じ内容では書けなかったと思います。 ちなみにDVDでリリウムを再確認して、一番やってもうたと頭を抱えたのは、 スノウがマリーゴールドに刺されて倒れた後のシーンで、 実際は息を引き取るまでずっと目を閉じていたことです。 物語内では死の間際のスノウの瞳からバンシーだと気付くという演出が、 DVD発売後に書こうとすると全てボツになるところでした(苦笑) ・スノウの謎について リリウムに残る謎はいくつもあります。 例えば「リリーがファルスにイニシアチブを取れた理由」など。 (正直よくわからなかったので今回は「怒りで能力が高まった」として逃げましたが) その中でスノウの悲哀を書いた今作では、 「死ぬのが怖かったと言っていたスノウが、そのすぐ後にあえて自ら死を選んだ理由」 について自分なりの解釈を提示してみました。 みなさんがこの解釈についてどう感じたか、違和感なく読んでもらえたか特に気になるところです。 スノウのラストの真相告白シーンは、とにかく話が重くなって大変でした。 もう少し書きようがあるのではとも悩んだのですが、感想のコメントからは その重さがスノウの悲哀の大きさとして伝わったようでホッとしています。 あと重さを越えて最後ハッピーエンドっぽく終わらせることができたことにも安堵しています。 ・ケメコについて ケメコはアンデッド繋がりで出せそうだと閃いて、つい勢いで登場させてしまいました。 生田の電話の下りでの反応から、出すのがバレバレかと覚悟していたのですが、 多くの皆さんに驚きかつ楽しんでもらえて本当によかったです。 ケメコの饒舌は、久々の活躍でテンションMAXな本人の様子を描写したものですが、 それ以上にケメコを書くのが楽しくて勢いが止まらなかったためでもあります。 また忘れた頃にどこかの話でひょっこりと登場されることもあるかもしれませんが、 その時はまた暖かく受け入れてもらえれば嬉しいです。 ケメコじゃありませんが、書き出したら止まらず長々と書き連ねてしまいました。 でもこれでようやく、自分の中でこのリリウムの物語に区切りをつけることができそうです。 改めて、これだけの長編をわざわざ読んで頂き、本当にありがとうございました。 ←第五章
https://w.atwiki.jp/eriponmagi/pages/92.html
魔法使いえりぽんと演劇女子部 ミュージカル「lilium-リリウム 少女純潔歌劇-」の世界のコラボSSです ※リリウムの完全なネタバレが盛り込まれています 第一章 異界からの誘い第二章 冷たい雨のクラン第三章 深まる混迷第四章 永遠の終わりとはじまり第五章 深愛の果てにあとがき
https://w.atwiki.jp/seigeki/pages/682.html
ベンチのある光景(朗読用) 「……ねえ、隣り、いい?」 「そう……ありがとう」 「いい天気だね」 「……そう? そっか、そうだね、寒いから」 「お昼、食べた?」 「……そう、うん。僕も」 「朝は? そっか……」 「あの雲、ドーナッツに見えない? 見えない、そっか……僕だけだね」 「団子……いや、あんぱん……」 「ん? そうだよ。ほら、あれ……あ、崩れた」 「蟻」 「うん、ほら……でっかい」 「ん? そうだね……そろそろ寒いから、そうだね」 「ん……ねえ、一人?」 「そっか……僕も」 「……ん、そうだね、それがいいよ」 「さよなら」
https://w.atwiki.jp/namonakitou/pages/20.html
Room_Number=19 砲台の見える光景の一つ目のエリアです。 ここから出現し始める砲台系の敵は画面にギリギリ収まるか収まらないかという距離に居ると「敵は弾を撃ってこないがこちらの弾は敵に届く」という状態になるので一方的に攻撃することが出来ます。 覚えておくと役に立つかもしれません。 Room_Number=20 砲台の見える光景の二つ目のエリアです。 アスターズが二つ連続している場所は弾を避けるよりもローリング連打でゴリ押してしまった方が楽かもしれません。 もしくはゴリ押しして体力が少なくなったらベッドで回復するのを繰り返しても良いかもしれません。 また、ここにはたまに不良いもむしという敵が居ることがあります。 不良いもむしは非常に攻撃力が高いですが画像の位置に居れば攻撃に当たることはありません。 Room_Number=21 上から足場と鉄骨が落下してくるエリアです。 鉄骨に挟まれないように足場を登っていきましょう。 スイッチを切り替えると閉じ込められてしまうエリアは画像の位置でバットの奥の手を使うことで外から起動できます。 入口に戻るときは一番左側の鉄骨の上に乗れば簡単に戻ることが出来ます。 Room_Number=22 動く足場とバネ持ちキッコのエリアです。 前半部分は正規ルートだと右に進んだ後に一段上に上がってから左に進み、もう一度上に上がってから右に進んで上に上がるのですが、道中のバネ持ちキッコを倒して落としたバネを使うことで大幅なショートカットが出来ます。 後半の動く足場地帯はプレイするたびに足場の配置が変わるので決まったルートは無いのですが、以下のルートだと突破しやすいです。 (1)動く足場地帯に入ったらまず左に向かいます。 (2)左の突き当りから上に上がったら画像の位置まで行きます。 (3)バネを使って上に上がったら少し右側へ行き、画像の位置から上に上がります。 (4)上に登ったら左の方へ向かい画像に映っているバネを使って上に上がります。 (5)バネを使って上に上がったら画像の位置から動く足場に乗って上に上がりバネを使って更に上に行きます。 (6)そうしたら少し右の方に行って画像のバネ二つで上に上がります。 それから右に行くとベッドがあります。 最上部から右に進むとRoom_Number=23に、左に進むとRoom_Number=26(アイリスとの会話イベントが発生した後はRoom_Number=24)に行けます。 Room_Number=23 貴重品保管庫の前のいもむしメカ1号機と戦闘するエリアです。 このエリアは初めは入ることが出来ず後のイベントで来ることになります。 Room_Number=24 ヤブ―と戦うエリアです。 奥にはエレベーターと彫刻の丘(Room_Number=27)に繋がる扉があります。 Room_Number=25 砲台のある光景のサウンドチャレンジです。 (1)まずは画像の位置に行って上にマシンガンを撃ち自律砲台を倒しましょう。 (2)右に進んで画像の位置まで行ったらマシンガンを横に撃ち自律砲台二体を倒しましょう。 (3)上に上がってバットで下の自立砲台を倒した後、マシンガンで上の自立砲台を倒しましょう。 (4)画像の位置で小ジャンプしながらマシンガンを撃って横の自律砲台を倒しましょう。 (7)画像の位置からマシンガンで横の固定砲台を倒しましょう。 固定砲台の弾はしゃがむことで避けられます。 (8)固定砲台の弾を上手いタイミングで避けて画像の位置に行き、横の固定砲台を倒しましょう。 (9)画像の位置で小ジャンプしながらバットで固定砲台を倒しましょう。 (10)上の固定砲台を(9)で倒した固定砲台の場所からジャンプしながらバットで攻撃して倒しましょう。 (11)(10)で倒した固定砲台の場所から小ジャンプしながらバットで攻撃して二体いる固定砲台の左側を倒しましょう。 (12)右側の固定砲台を倒す前に画像の位置に立って左を向き赤い弾を画面外に消しておきましょう。 (13)(12)の位置から左の足場に乗って固定砲台に一気に攻撃しましょう。固定砲台の弾がこちらに届く直前位で固定砲台を倒せるはずです。 (14)画像の位置で(7)の要領で固定砲台を倒しましょう。 (15)(14)で倒した固定砲台の場所に小ジャンプで飛び移り(7)の要領で左に居る固定砲台を倒しましょう。 (16)(15)で倒した固定砲台の場所に移動して(7)の要領で左に居る固定砲台を倒しましょう。上段の固定砲台はローリングですり抜けられます。 (17)二つの画像の位置を行き来して相手の弾を避け、左側のレッドペインを一体倒しましょう。 (18)レッドペインを倒したら画像の位置に行きアスターズとバレットクイーンとレッドペインを倒しましょう。 敵の弾は避けなくても画像の位置でマシンガンを左に撃つだけでノーダメージで突破出来ます。 (19)下に降りたらすかさずバットの奥の手を使ってレッドペインを倒した後、マシンガンでバレットクイーンとアスターズを倒しましょう。 (20)最後に一体だけ残ったバレットクイーンを倒して道なりに進めばゴールです。 Room_Number=26 花の回廊です。 このエリアはアイリスとの会話イベントが発生した後は入ることが出来ません。
https://w.atwiki.jp/bluesky-dreamer/pages/75.html
何かを望むことが間違っているのかもしれない それは分からないけれど 生きているだけで美しいのだといえるのかもしれない けれどそれは理解できない 誰かに必要とされなくても地球は回り続けるのかもしれない だけどそんなことは関係ない 食べ物があって寝るところがあるだけで人は幸せなのかもしれない でも少なくとも自分はそうじゃない 人間として生まれたということだけで光栄なことなのかもしれない しかしだからといってそれだけで満足はしたくない 余りある光栄の中で何かを望むのは間違っているのだろうか だけどその答えは分からない □後書き□ それでもまだ誰かに必要とされたい。 □感想□ 感想や文句等ございましたらお書きくださいm(__*)m 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/16seiten/pages/580.html
「ここをこーして……」 「そこをあーして……」 「これ、喜んでくれるかな?」 春はニコニコとしながらヴァルに尋ねる。 「きっと喜んでくれるよ!」 ヴァルも笑顔で応える。 「でもヴァルちゃんに手伝ってもらわなかったらきっと出来なかったよー」 「こういう時こそ半分だけでも姉妹なんだから力を合わせないと!」 「えへへ、そうだよね!」 普通なら重苦しい事実も二人の前ではそんなものは些細なことだった。 「よし、できた!」 「こっちもオッケーだよ!」 「えへへ……」 「にしし……」 二人は顔を見合わせて微笑み(?)合う。 そして―― 「春姉、ヴァカ、ちょっと座りなさい」 「ま、待って、お話を聞いて?」 「そうだよこれにはちゃんと理由があるんだよ!」 背後にはどこかで見たような建物が一棟。 しいて言うなら姉妹が生活していた掘立小屋……の燃えカス。 おまけにすすけて半裸状態になった春とヴァル。 「いいから座りなさい」 夏が青筋を立てながら二人を睨み付ける。 秋はブツブツと燃えてしまった怪しげなコレクションの為に違う世界に想いを馳せている。 冬は半裸の春を見て鼻血を出して悶えている。 「まず一つ目」 「な、なによぉ」 「なんで家が燃えてるの?」 「し、しらないよ!」 「わ、わたしも!」 「じゃあ二つ目」 「燃えカスに等しかったけど台所に何かしら調理をした形跡があったんだけど、心当たりは ?」 「……」 春が俯いたまま押し黙る。 「私は料理をしたのかを聞いてるの」 夏が切れ気味に攻め立てる。 「え、えっとね、その、ね……」 「何よ?」 春が戸惑いながら言葉を探す。 「夏、今日は何の日か覚えてる?」 「私たちの家が燃えた日でしょ。きっと忘れない日になるわね」 夏は苛立ちを隠さずに答える。 「夏の誕生日……」 「……え?」 思いがけない言葉に夏は固まる。 「その、ね、ヴァルちゃんと一緒にこっそりケーキ作ってたの。お祝いにって。 あ、ヴァルちゃんを怒らないであげてね?」 春はヴァルを抱き寄せる。 「ヴァルちゃん、今日の為に学校休んで来てくれたの。夏の為にって」 「違うよ、私が春に頼んで無理やり手伝ったんだから私にも責任が……」 毒気を抜かれた夏は呆然としたまま立ち尽くす。 「……まあ、もう終わったことは良いわ……」 「え?」 「ケーキ作ってどうして全焼なのかとかもう『春姉なんだから』で片付くんだし」 「ご、ごめんね……」 「だから良いって」 ちょっとだけ涙ぐみながら夏はそっぽを向く。 「……とりあえず片付けして……寝る場所はどうしよっか……」 夏は秋に尋ねる。 「四堂の家で使ってない使用人屋敷がもう一つなかったかしら」 秋がおぼろげな記憶を辿る。 「あーそういえば裏山の方だっけ?」 「そうそう、場所が場所だけに放置されてたアレ」 「とりあえず確認だけ行ってみよっか。使えそうだったらそっちの方使うってことで」 「そうね」 「冬……って、あんた鼻血出やすい体質なのは分かってるけど、今日は出しすぎよ。 鼻血吹いたらあんたもおいで。それとも春姉の手伝いしてる?」 人知れず絶頂寸前だった冬が声を掛けられてやっとこっち側の世界に戻ってくる。 「……うん、春お姉ちゃんの手伝いしてる」 「了解、それじゃすぐ戻るからその間よろしくね」 「うん……」 そうして二人はその場を後にした。 「お、あったあった」 以前の平屋と違い、二階建て建築の建物はすぐに見つかった。 「思ってたより綺麗ね。それに広いわ」 「って、トイレとお風呂あるよこっち」 妙なところで感動する夏。 「布団とかもあるわね。部屋の方もこれならちょっと掃除すればすぐに使えそうね」 「だね」 「食器類もそのままあるし今からでも生活出来そうだわ」 秋が簡単に家屋のチェックをし終え先に二階に上がった夏の元へ向かう。 「何か見える?」 「いつもの春姉といつものヴァカといつもの冬」 答えて夏は秋の方を向く。 「今まで家燃えたの何回だっけ?」 「小火で18回、半焼だと2回かしら。でも全焼は流石に初めてね」 「だね。それにしても春姉にも困ったもんだよね」 家を全焼させたのにそれでもその程度で済ませ思わず苦笑してしまう。 「でも嬉しかったでしょう? ケーキのこと」 「ん、まね」 夏が照れくさそうに顔を背け応える。 窓から望むそこには必死になって片付けをしている春と冬とヴァルの三人。 冬は春の後ろに引っ付いて回って息を切らせている。 冬は春が大好きだからきっとあの小さな体で一生懸命手伝っているのだろう。 「ところでさ、秋は覚えてると思うんだけどさ」 「うん」 秋は真剣な顔で答える。 「私の誕生日って来月なんだよね……」 夏が小さく呟き見つめるその先で、春とヴァルが同時にこけて、冬が鼻血を出して倒れていた。 四堂家のよくある光景 了
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/1399.html
初夏のある光景 日差しがすっかり厳しくなった6月後半、ハンカチで額を拭いながら双葉学園の構内ゆっくりと並んで歩く。夏が殺人級の酷暑なのは言われてから久しいが、まだ7月にもならず海の真ん中の埋め立て地ですら真夏の様な日差しは、若人でもゲンナリさせる。 だが、この学園の生徒達はそんなことはお構いなしに、学園生活を謳歌しているようにも見えるから不思議だ。 「なぁ川又先輩、私を何処に連れて行くんだ? わたしゃ暑くて休みたい」 「はは……まあまあ……彩子ちゃんに用事があってね。ディマンシュで人の待ち合わせするの」 そんな心地よい風も吹きそうもない高等部校舎を横切る二人の女の子、六谷彩子と川又ふみが話しながら並んで歩いていた。 この二人見た目にもかなり目立っており、ぴょこぴょこと動く耳と尻尾を持つ少女と、グラマーと言えるスタイルを持つベリーショートの茶髪の少女が並んで歩く様は、嫌でも周囲(主に男)の視線を集めていた。 川又ふみは本来なら年齢相応のシックな服装と、飛び跳ねればショーツが見えかねない丈の短いタイトスカートを履いているのだが、見た目が幼い事と犬の耳と尻尾を持ったその姿は、色香と可愛さのギャップを嫌でも漂わせ、ナンパではない男でも思わず振り返ってしまうほど目立っていた。 「それにしても、先輩が私を呼び出すなんて初めてじゃない?」 「そうだねぇ」 はははと笑いながら軽く話を流すふみだが、暑さの影響なのか彩子はその事に気づかないまま聞き流す。 「それにしても暑くないんですかふみ先輩……ダレそうだ」 「ボクは平気だよ。暑いのも寒いのも嫌いじゃないさ」 だれる彩子の言葉に、元気一杯に返すふみ。何処となくシュールな光景と言えなくもない元気よく受け答えるふみを見て、彩子は暑さでだれそうなのを我慢しつつ、 (先輩よう、ブラウスからブラが透けてるのと、パンツ丸見えだ) 脳内で極めて冷静に指摘している自分に気付いた。 「……夏場の喫茶店っていいな、空調効いていて気持ちいい」 「あはは、元気だねぇ」 ディマンシュに逃げ込むように入り、一番空調の効いていそうな席に一目散に座る彩子。それをしょうがないなあと言う目でふみは見つめた。 「取り敢えず冷たい飲み物注文しようか。好きなの頼んで良いよ」 「え、おごりなんですか?」 「そうだよ。ケーキとか良いし、お腹空いてればスパゲティでも良いよ」 ふみの思わぬ言葉から彩子の目が輝く。この彩子、硬派な見た目によらずケーキなどの甘い物が好きで、六谷姉妹でケーキバイキングに行って殆ど食べきった過去がある。 この為『好きなものをおごりで』注文して良いとなれば、迷わずケーキを注文する。 「じゃあ、アイス珈琲とミルフィーユにレアチーズケーキをお願いしますね」 「わかったよ。ボクはアイスティーとショートケーキ」 彩子の要望を聞いたふみがウェイトレスに注文すると、ものの数分で注文したドリンクや食べ物が机に並べられた。 「遠慮せずに食べて」 「じゃあ、御言葉に甘えて」 フォークを手に取り、嬉々としてレアチーズケーキを一口大に切り分けながら、口に頬張っていく。 「うーん……甘くて美味しい。ケーキ好きなんですけど、こういう所って美味しいけどお高いんで、あんまり食べられないから嬉しくて」 「喜んでくれて何よりだよ」 彩子は味わいながら夢中になってケーキの味に舌鼓みをしている。どうしてふみに『ディマンシュ』に誘われたかと言う理由など、どうでも良いと思うくらいに。 「ケーキバイキングも良いけど、こういう所のケーキも最高」 「そうでしょ? ボクもたまに来るんだ。ボクの場合はもっぱら軽食だけど」 一通りケーキを食べて、アイス珈琲の苦みを楽しんだ彩子はニコニコと微笑みながらこんな事を口にする。 「さてふみ先輩、私に用事とはなんですか?」 生真面目な性格の彼女は用件など忘れておらず、食べた後寧ろきりっとした表情でふみを見つめて話を切り出した。 「ちょっと待っててね。まだみんな揃ってないんだ」 「??」 彩子の頭上にクエスチョンマークが多数飛来しているが、ケーキやドリンクをおごって貰っている手前、彩子は大人しく待っていることにした。 ――3分後。 「やっほー、ふみ先輩に六谷さん♪」 カランカランと勢い良くドアが開くのと同時に、脳天気と言うのが最も相応しい形容詞と思える声でふみと六谷を呼ぶ声が聞こえた。 「ん? んん!? ……如月さん!?」 「千鶴ちゃんこんにちわ♪」 彩子はその声の主を見て目を見開く。そこにはクラスメイトの星崎真琴とよく連んでいる、B組の如月千鶴の姿があったからだ。 「どうして貴女が此処にいるんだ」 「どうしてって……ディマンシュはよく通っているし、ここで集まる約束してるからだよ……あ、私はアイス珈琲とフルーツサンドウィッチね」 千鶴は彩子の質問に答えつつ注文し、ふみの横の席に座った。 「それに、ふみ先輩とは結構遊んでいるしね」 「……そ…そうなんだ。それじゃ如月さん、今日は遊びに行く集まりなの?」 千鶴の言葉に思わず彩子は納得して答えたが、釈然としない彼女は千鶴に質問をぶつけてみる。 「それもあるんだけど、その前に用事もあるんだ。現地集合でも良かったんだけどね」 「でも珍しいわねぇ、貴女が居るのに星崎さんが居ないのは」 半ば嫌味にも似た言葉を彩子が言ってみるが、 「あはははは……真琴ちゃんと四六時中一緒にいる訳じゃないよ。食事だって私よりも美沙さんとの方が遥かに多いし」 「ははは」 思いもよらない返答が返って来た。彩子は直接口に出して言わないものの、真琴とこの千鶴を一つの括りとして考えていたからだ。流石に悪いと思ったのか、彩子は笑って誤魔化した。 「そうだ、今日何処かに出かけるんだろ? 星崎さんにお願いして飛ばしてもらうか。携帯で連絡するわ」 「真琴ちゃんに電話するの? 止めといた方が良いと思うよ」 「はぁ? なんで? 大丈夫だろ……何処かに行くにしても星崎さんなら一瞬で飛ばしてくれるだろうし、そんなに時間も掛らないだろ」 千鶴の制止を気にせず携帯電話を取りだした彩子は、そのまま真琴に電話を掛けた。 「もしもし、六谷ですけど」 『あー…もしもし、六谷さんか。ちょっち手が離せないから後にしてほしいのよ』 電話が通じると、少々急かした様子の真琴の声が聞こえる。 「どれくらい時間掛るの?」 『そんなに時間掛らないと思うけど、終わらないと話にならない作業でね』 『おい姉さん! 後はデータをロムにぶち込むだけなんだから、見といてやるから泣いてないでシャワー浴びて化粧してこいよ!! 千鶴達待たせちゃうじゃん!!』 刹那、真琴の声が通話口から離れたのか遠く聞こえる様になると、真琴の怒号とも言える声が響き渡った。 『あ…ああ六谷さん、申し訳ないね。姉さんが色々とミスってねぇ』 「い…いいのよ」 通話口にまた口元を戻したのだろうか真琴の声が普通に聞こえ、気を取り直した彼女の言葉が聞こえる。だが、穏やかな真琴の声は直ぐに打ち消されることになる。 『ぉぅぃぇ』 『ふざけてんのか!? 大体『ディケイト消しの方がスタイリッシュよね』って柄でもないことやって、肝心なところ消してないで印刷所から指摘されたの姉さんの所為じゃねーか!!』 またも声の距離が遠くなったと思ったら、大音量の『怒号』が彩子の耳を突き抜けた。 「……」 通話口の『向こう側』から聞こえる真琴の『怒号』に、苦虫を噛み締めたような表情と共に思わず通話を切っている自分に彩子は気付く。 (何? 何今の!? あの子の容姿からは想像できない怒号!!) 何時も上の姉二人が言い争い・殴り合いの喧嘩をしているのでこういった凄みには慣れている彩子だったが、予想もしていない人物の怒号などには素直に驚いた。 半ば唖然とした表情を見せる彩子だが、直ぐに表情を戻してふみ達の方向に顔を上げる。 「ねぇ如月さん、如月さんの下の名前って『千鶴』だったっけ?」 「そうだよ。私と真琴ちゃんが喋ってるところ見た事無かったっけか?」 千鶴の当然と言わんばかりの返答に、彩子は顔から酷く汗が流れる感覚を覚えた。とてつもなく嫌な予感がしてくる。 「『待ち人』ってよぅふみ先輩、もしかして星崎姉妹か?」 「当たり」 想像通りなふみの返答に、まるで『顔だけ』汗をかく感覚を覚えた。 「真琴ちゃんと言うより美沙の用事なんだけど、美沙ヘマやらかしちゃってね。ちょっと時間掛っちゃってるんだなぁ」 実に何時もの調子に喋るふみの様子に、彩子は喋るべき言葉を見つけられずにいる。 「……星崎さんが予想以上に怖かったんですけど」 「真琴ちゃん、美沙さんの所為で機嫌悪かったからなぁ」 早く言えよ。そう言いかけた彩子だったが、ツッコミよりも釈然としない感情の方が遥かに強かった所為か寸前で止めさせた。 「なぁふみ先輩に如月さんよぅ……肝心なことを聞いて良いか? どうして私が此処にいるんだ? 用ってそもそも何だ?」 彩子の言葉にふみと千鶴は一瞬固まる。 「用が有るから、ボクと一緒にディマンシュに来て欲しいのってふみ先輩に言われただけなんだぜ」 「ふみ先輩、もしかして六谷さんに用件言ってないの?」 「あははっ、ごめーん♪」 千鶴の指摘に、ふみは頭を掻きながら陽気にこう言い放った。 「それ言わないとダメですよ、ふみ先輩!」 「ボクが言わない方が良いのかなーって思ったから、言わなかった」 ツッコミを入れる千鶴にあっけらかんと言い放つふみ。その目の前で繰り広げられる寸劇に、彩子は顔から汗が噴き出た。 「……か、帰らせて頂く」 「「 待って!! 」」 嫌な予感しか感じない彩子はそっと席を立とうとするが、ふみと千鶴にがばっと身体を押さえ込められた。 「はっ…放せ! なんか分からないけど、貞操の危機の予感しかしねぇ!」 「そんな事無いって六谷さん!」 「ボクの用事じゃなくて美沙の用事なの! 美沙直ぐに来るから、もうちょっと待ってて!」 ふみと千鶴の必死とも言える言葉に、苦虫を噛み締めたような顔を一瞬するものの、彩子はそのまま席に座った。 「……じゃ…じゃあ、アイス珈琲とミルフィーユを追加で注文するよ? おごりで頼むよ?」 「うん」 顔から汗が噴き出ている彩子はハンカチで汗を拭いながら、待つことにした。どんな用事であれ『おごり』でドリンクやケーキを食べられるのだから、ある意味では悪くないからだ。 嫌なら断わればいいし、取り敢えずは美沙が来るまで待つのは悪くないと思ったのだろう。 ―――30分後。 「ごめんねぇふみちゃんに千鶴ちゃん、遅くなっちゃったよ」 カランカランと扉が開く音と共に、『待ち人』である星崎姉妹が一緒にやってきた。彩子が聞いた『怒号』は嘘だったのかと考えさせる程に穏やかな星崎真琴と、化粧とシックな服装で一段と大人びた星崎美沙が彩子の目の前に現れる。 「六谷さんごめんね、さっき見苦しい声聞かせちゃって」 「い…いや、気にするな」 微笑み混じりで謝る真琴を見て、彩子は一瞬背中が凍る感覚を覚えたが、何事もなかった様に振る舞った。 「彩子ちゃんこんにちわ、星崎美沙です。何時も真琴がお世話になっています」 「こ…こんにちわ! い…いや、その節は兼々……」 真琴が席に座るのと同時に美沙が彩子に同じように挨拶すると、物腰の優しい丁寧な挨拶に腰を引いて彼女は挨拶を返した。 彩子が真琴に喧嘩を吹っ掛けた時以外にも、前衛能力を持った者なら少なくとも一度は会った事はあるだろうと言われている、星崎美沙を知らない訳はない。 「ごめんなさいね、本当は私が直接行くのが筋だったんだけど」 「姉さんが致命的なミスを犯した所為で時間無くなっちゃって、ふみ先輩にお願いして呼んでおいて貰ったんだ」 嫌味タラタラに真琴が言い放つ。あの怒号は嘘じゃないんだと実感させられるのと共に、益々逃げ道が狭まっていくなと痛感した。 「そ…そうなんですか……で、用件は一体?」 「単刀直入で悪いけど、次のコミケの売り子をやって下さい。コスプレで」 「……」 真顔で言う美沙の言葉に、彩子は思わず絶句する。 「……ほ…星崎……?」 「何?」 喜怒哀楽どれにも当てはまらないような微妙な表情と共に、真琴に助けを求める彩子。 「コミケッテナンデスカ?」 「同人誌即売会。8月に出展するんだけど人員が後一人欲しい。容姿端麗で可愛いと言えば、六谷さんしか思い浮かばなかった」 助けを求めたはずの真琴の言葉は、今の彩子には追い討ちでしかない。 「……イインチョウガイルダロ」 「あの子は無理だと思う」 そして横から千鶴が補足するように言い放った。 「それに、最後みんなでポートレイト作るんだ。真面目でショートカットで女の子の羨むスタイル持っている彩子ちゃんに、それ込みでお願いしたいのよ」 更にトドメとばかりに美沙が付け加えた。 「……うぅ」 美沙が言葉を〆ると、全員の懇願の視線が一斉に彩子に突き刺さる。冷静に鑑みても彩子に断れる材料が何もない事に、今になって彼女自身が気が付いた。 「……でも、衣装なんて作れ……」 「ああ、大丈夫。衣装は此方で作るから」 「でも色々とお金が」 「食事・交通費は経費から出すよ」 必死に断わる理由を言おうとするもののすぐに真琴や千鶴がこう答え、彩子の反論の糸口を速攻で摘んでいった。 「うう……はぁ……わかりました、わかりました……美沙先輩が出てきた時点で断れなかったんだ。売り子でも何でもやります」 「やった―!!」 渋々と受諾する彩子に、一同が大喜びで手を挙げた。 「はぁ、一時はどうなることかと思ったけど、引き受けてくれて助かりました」 深々とお辞儀する美沙を見て、威風堂々な彩子でも腰を引かす。 「いいですっ! いいですって!! 何か気が重いけど、よろしくお願いします」 (ああっ! なんで引き受けちまったんだ!!) ディマンシュから出て歩いている最中、彩子は心の中で大絶叫する。声には出さないものの、苦虫を噛み締めた様な渋い表情で百面相している事までは、隠せなかった。 ふみをはじめとした『あの面々』は、これから新宿に美沙の原稿入稿のついでに遊びに行くというのだが、彩子はそんな気分にはなれず、別れて帰路についていた。 断れる材料が何もなかったとは言え、どうして引き受けてしまったのか、冷静になって考えている。 「よう彩子、帰りか?」 「……幸子姉か」 とぼとぼと帰路についている彩子の後ろに、姉である幸子に声を掛けられた。 「『リアルストライクウィッチーズ』と美沙に会えたか? あの二人お前探していたからな」 「会ったよ、そして売り子手伝ってくれってさ」 彩子がこんな事を言うと、幸子は『へぇー』と素っ頓狂な声を上げた。 「何かおかしい? 幸子姉」 「いや、珍しい事もあるもんだなって。頼まれることは多くても、頼むことはあんまり無いんだ。川又は元クラスメイトで友達だし、真琴は身内、如月は真琴と共通の友達だから、その面々には色々とお願いするんだろうけど」 幸子の言葉を聞いた彩子は、何も言えなかった。 「あいつを中等部から見てるから分かるんだ。だから意外だなぁって思ったんだよ……それにしても、そっかそっか……」 幸子は含み笑いと共に頭を上下に頷く。 「美沙と売り子のキーワードで連想出来るのは『コミケ』、コミケと言えばあいつは必ず『コスプレ』をする」 彩子は自分の姉の言葉に目を見開いて唖然とした。嫌な予感と共に、嫌な汗がたら~りたらりと背を這う感覚を覚えたからだ。 「ヒヒヒ彩子、あたしゃ当日コミケに行くよ。お前のコスプレの晴れ姿、目に焼き付けたいからな」 「へ? ……い……いやだあああああああああああああああああああ!!」 はははと高笑いしながら言い放つ幸子に、彩子は目を見開いて唖然としたまま腹の底から悲鳴を上げた。彼女の悲鳴を背に、幸子は随分と楽しそうに前を歩いていった。 終わり トップに戻る 作品保管庫に戻る
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/31601.html
閃電なる光の刻印 SR 光 (3) 呪文: ■自分のマナゾーンのカードがすべて光のカードであり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文は「S・トリガー」を得る。 ■次のうちいずれか1つを選ぶ。この呪文を唱える時、自分のマナゾーンにある光のカードをさらに3枚タップしてもよい。そうした場合、かわりに次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい) ▶自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、横向きにして新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。その後、シールドを1つ、自分の山札の一番下に置く。 ▶クリーチャーを1体選び、タップまたはアンタップする。 ▶自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーはパワー+2000され、「ブロッカー」を得る。 作者:翠猫 閃電なる光の刻印(ライトニング・エンゲージ) DMAE-15「絶対極度!トリニティ・ザヴァイア!」収録の刻印サイクルの呪文。 単色デッキだとS・トリガーになる呪文。普通に唱えれば1回しか発動できないがマナゾーンにある光のカードを3枚タップすれば10通りもの幅広い組み合わせを持つ呪文に化ける。ただし、タップする数はO・ドライブ同様基本減らない点には注意。踏み倒しする際も3回使う場合は3枚タップしなければならない。 収録エキスパンション DMAE-15「絶対極度!トリニティ・ザヴァイア!」 関連 《神楯と天門と正義の決断》 刻印サイクル 《閃電なる光の刻印》 《結冰なる水の刻印》 《劇毒なる闇の刻印》 《猛炎なる火の刻印》 《動地なる自然の刻印》 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/1423.html
「はい、これ。1つの班で1匹ずつね。ガムテープでまな板の上に貼るのよ」 白衣を着た女の先生が、班分けされた子供たちの机の上に、 ケージから取り出したベビンネを1匹ずつ配っていきます。 「チヒィ!チュピィィ!」「チィチィ!」 6つの班に配られた6匹のベビンネはいやいやをしますが、 それぞれまな板の上に貼り付けられてしまいました。 ケージの中には残されたベビンネも6匹。 「チィィ…」と不安そうに体を寄せ合っています。 「それでは今日の授業は……」 先生が説明を始めますが、いたずらっ子の男子は聞いていません。 「なあ、ここをこうすると面白いんだぜ」 そう言いながらベビンネの下腹部をまさぐると、小さな性器が見つかりました。 指でそれをつまむと、よじるように刺激を与え始めます。 「チッ!?…チィィ!……チュヒッ!」 くすぐったそうにベビンネは体をもぞもぞさせます。 その内、生理現象が発生し、可愛らしい突起がちょこんと屹立しました。 「やだー!○○くん、サイテー!」 「かーわいい!あんたのより大きいんじゃないの?」 ウブな子やおませな子もいて、女子の反応も様々です。 「チィチィ…♪」 性にまったく目覚めていないベビンネも、何かしら気持ちのいいことが起こっていて、 それを見られる恥ずかしさを感じたようで、もじもじして顔を赤らめています。 「こらそこ、静かにしなさい!あんたもこうしちゃうよ」 先生はケージに残ったベビンネを1匹取り出すと、首を掴んでぐりっと捻りました。 「チギャッ!!」 頚椎をへし折られ、首が180度後ろを向いたベビンネは即死します。 残り5匹も有無を言わさず、あっという間に息の根を止めました。 「うわー、先生ひっでー!」 「だから嫁のもらい手がないんだよ!」 「うるさいよ、これが仕事なんです」 子供達の野次に苦笑しながら、先生は答えます。 「はいそれじゃ虐待開始してね、時間は1分。スタート!」 「チヒィィィ!」 仲間6匹が殺され、ガクガク震えるベビンネの性器を、さっきの男子がまたつまみました。 「はい、いただき」 そう言いながらメスで性器に切れ目を入れ、切断していきます。 「チギャァァァァァァァ!!」 ベビンネは絶叫しますが、哀れ、小さな性器はちょん切られてしまいました。 それを合図にしたかのように、班の他の子供達も、メスや針を手に取り、 ベビンネの全身をつつき始めます。 「チビィーッ!!」「ピギャァァァ!!」「チヒィィィィ!!」 悲鳴を上げる6匹のベビンネは、それぞれの班の子供に突かれ、刺され、切られ、 たちまち血まみれになっていきます。 「あたし、触覚切りたいな」「じゃあ、あたしは耳もーらいっと」 「チィィィィギヒャァァァァァァーーーッ!!」 ハサミを手にした女子に触覚と耳を切断され、ベビンネは涙を流しながら叫び続けますが、 ガムテープで四肢を動かすことすらできなくては、どうしようもありません。 「心臓だけは避けてねー、まだ殺しちゃだめよ……はい、おしまい」 1分が経過し、子供達は刃物を机に置きました。ベビンネ達はもはや虫の息です。 「じゃあオーブンに入れまーす。ガムテープはちゃんと剥がしてね」 先生は2台ある大型のオーブンレンジの内の1台に、先程捻り殺した6匹のベビンネの死体を入れました。 もう1台の方には、血だるまのベビンネ6匹が子供達によって入れられます。 そして先生はオーブンのスイッチを入れました。 「チヒィ……チヒィィ………チ…?……チッ!?…チィィ!!」 半死半生で荒い息をついていたベビンネ達ですが、オーブンレンジの中がだんだんと 高熱になってきたことに気づいたようです。 「チィィーッ!!チビィィィ!!」 扉をばんばん叩いて助けを求めますが、それを眺める子供達は楽しそうに 「焼・け・ろ♪ 焼・け・ろ♪」と手拍子しながらコールしています。 「チギィィィ……ァァァ………」 やがてベビンネは皆、海老のように体を丸めて息絶えてしまいました。 タイマーが止まって、先生はこんがり焼きあがったベビンネを取り出しました。 「じゃあまず、こっちから。いきなり即死させたほうね」 首を捻ったほうのベビンネが1匹ずつ、6つの班に配られると、 子供達はそれをあちこち千切って食べ始めました。 「んー、肉は肉だけど…」「ぼそぼそしてあんまり美味しくないよね」 「それじゃ次はこっちね。たっぷり虐待したほうよ」 生きながら焼かれたベビンネを試食した子供達の目が輝きました。 「うんめぇっ!」「ちょっと手間かけるだけでこんなに違うんだ!?」 その笑顔を眺める先生も満足そうです。 「こうやってミィアドレナリンを出させるだけで、味わいが全然変わってきます。 みんなもタブンネ料理を作る時は、面倒臭がらずじっくり虐待しましょうね」 「はーい!!」 (終わり) 名前 コメント すべてのコメントを見る