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こちらは売れっ子スーパーアイドルの小神あきら様をメインキャラのSS作品です。 作品 1-850 3-161 3-529 4-473 4-568 5-842 5-849 5-857 7-240 7-245 8-394 8-404 8-417 9-615 10-519 13-164 14-263 14-642 16-503 17-108 18-680 ページ最上部へ メニューへ
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撮影が終わり、室内に残ったのは二人だけになったその瞬間、あきらは机に突っ伏した。 もう一秒とカメラに向かっていられない。 冷えたテーブルに熱を持った額を押し付ける。 冷たくて気持ちいい。体内に籠った熱が吸い取られていくようだ。 「あきら様、大丈夫ですか? あきら様!」 みのるの声が脳味噌に直接打撃を与える。 あきらは机に触れている部分を額から左の頬にずらした。 あきらの直ぐ横で机に両手を置き、それに顎を乗せてみのるがこちらを覗き込んでいた。 みのるの目許に怠さにぼんやりとしたあきらの目線がぶつかる。 「あの、あきら様、こんな所で寝たら余計風邪が悪化するかと……」 真面目な声を出すな息を吹き掛けるな顔が近いんだよ気色悪い、 と本編でテレカになっていた人物のように言いたかったが、 マスクの下の口は酷い有様で機能停止も同然だった。 本編。なんて嫌な響きなんだろう。 全く情けない。始めの頃あんなに偉そうにアイドルの心得を説いたというのに、 体調管理すらまともに出来ず、後輩一人に番組を任せるなんてアイドル失格もいいところだ。 「そんなに気を落とさないで下さい……次がありますよ」 みのるに悪気が無いのは解っているし、 他の関係者が全て出て行っても一向に動こうとしないあきらを心配して残ってくれているのも承知しているが、 そう慰められてしまうと自分の失態とそれに依る不利益をまざまざと見せつけられているように感じてしまう。 一言もまともに喋っていないどころか、咳き込んでいただけのあきらが言いたいことを正しく理解し、 代弁してくれたみのるには助けられたが、それとこれとは話が別だ。身勝手な考えではあるが。 あきらは一層強く咳込むと、たっぷり余った袖の下の手を机に這わせ、 みのるの手を鈍い動きで上から押さえた。 「……あきら様?」 意図が読めないあきらの行動に、みのるははてなマークを頭上に浮かべて首を傾げる。 それに構わずあきらは、やはりゆっくりとした動作でみのるの手を掴み、 手の平が上になるようにひっくり返した。 そこに人差し指で『の』の字を書く。 「の?」 次にあきらは、やはりのろのろと『ど』を書いた。 再びみのるは書かれた一文字をはてなマーク付きで口にする。 「ど?」 『あ』 「あ…」 『め』 「め……ああ!」 あきらの言いたいことがやっと解り、みのるは彼女に向かって勢い良く頷いた。 「解りました、のどあめですね。近くに薬局があるんで、一っ走りして買ってきます!」 みのるとは対照的なスピードであきらは彼の手から指を離した。 「直ぐ帰ってくるんで、ちょっと待ってて下さいね」 椅子から立上がるみのるに、あきらは重たい頭を一回だけ横に振った。 一旦席を外して欲しくてお使いを頼んだのだ。 のどあめ位で調子が良くなるとは思えないし、むしろ遅くなってくれた方が有り難い。 机を巡回してあきらの目の前までやって来たみのるは、 彼女が首を横に振ったのを見ていた筈だというのに、 目線を合わせる為に机に手を置いて顔の位置を下げた。 「だって、体調の悪い時は誰でもいいから側に人がいた方が安心するもんですから」 元気付ける為に底抜けに明るく笑って去るみのるの背中に、 あんたは五月蠅過ぎんのよ、とあきらは毒を吐こうにも喉の痛みが邪魔をして吐けなかった。 「………」 が、しかし。 みのるが退室してからものの数分であきらは、病からか妙に独りでいるのが心細くなっていた。 認めたくないが、閉じた扉が向こう側から開かれるのをさっきからずっと待っている。 認めたくない、認めたくはないが、事実だ。 あきらは一つ大きく溜息をついた。 認めたくないだなんて、何を意固地になっているのだろう。 病気なのだし、その上今は一人きりだ。 強気な自分とは暫しの間おさらばしよう。 人が来れば平気な演技をすれば良い。 大丈夫、出来る。女優なのだから。今回はちょっとうっかりしてしまっただけだ。 と自分に言い聞かせるあきらの頭の中を、みのるの言葉が反復する。 誰でもいいから側にいて欲しい。本当に誰でもいい。 誰でもいいのだけれど、その人が薬局のビニール袋に入ったのどあめを持って来るのだったら、 少しだけ、ほんの少しだけ余分に安心出来そうだ。 早く帰ってこないかな。 おしまい コメントフォーム 名前 コメント
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\ {ヽ / \ ヽ \ヽ\ } } __ ... - ー≠  ̄ ̄ > 、 l ノ , イ / \/ / __/ / /^/`ー―rv \ /-‐ / / / / / | | ヽ / / 斗メ、/ l│ j ヽ ハ / / /|/ | / T7ヽ、 | } / , イ / / .ィ=ミ / |∧ | , | | / | | /〃ィ心 / V | | ∨ |/ | | ハ |v 爿 _ V | | \ ∠Ⅵ/( } 込V 三ミx | j ム ヽ / ァ^). . . . ヾ | ∧ / \ 「 /´  ̄ ̄7´_.ィ个 、 ー ーr . . . . j/-j; ヽ / / } } レ />.、 ー <「 |\ ヽ ハ. ′ ムー | , -=≦厂´ 「ヽ |∧| \ |\} } ヽ | ムイ / / \ ヽj | ○ー‐、」 /{ Vハ / / ヽ | ○ | { 〉Vハ . / ィ≦二二ハ { ー 、 ヽ ノ ヽ Vハ│/ // __」 |  ̄ {{_ Vハ|/ //, ィ≦ノ⌒ー} | ヽ{_V_j_//イノ´ | ヽ /{ /. . .`ー< ̄{ | / / / / /7^ー--=rヽ ヽ ヽ / , ィ/ / / // | | | | , ハ ,イ / / / 十7メ、_ | | | | ハ | / / / ∧| { 7⌒! 7 | | | / | | / ィ≠ミ / ィzxハ | │ | ∨ ,ィ| ,ィ / /仍 ィzxヾ|/| │ | \ ,ィ| / | ム 代;ソ {i 爿 ㍉| ∧ | ヽ \ | /イv | } =ー . 弋ソ 〃! / | ! ハ | ィ Ⅵ {. . . . ー ーァ `=彡 | /^ヽ|/ \- 、j / / 、 ∨ } . . . . j/__ノ j ヽ \ / , - 〃{> 、ー __ , . <´|\ 「\} , - 、 {/ / V ィ≦厂 {≧x ∧ ! \_ | , ― 、 / \ / { / ヽ| ヽ \;j / ,/ \ / | / \ / , } ヽ /ヾ\ | ./ / 、 / , ,ィ=≠ミx、 ____ {ヽ i{ / ヽヽ ` 、 ` . 、ヽ ヽ|ハ } } , . ―≧ | |_ | ノ , イ > 、 / /-‐/ / / / / / /7ヽ____ ヽ / __ / , イ/ / ,イ ハ // / / /メ / / / l / | | <| /| / {/ヽ-/ / | /! | | |/ |/l.圷≧ァ /\j/│ / l ∨ ≦二 { } 込ソ x、/ヽ | / / \ / _ _ ノ. . . . {rf≧x j/| /、 「  ̄ ̄`ーヽ ´ ̄ ̄ム┴く \ | . イ「「 ̄\ fヽ. . . . . / \ ヽ|> / く_{{ { /≧ー――/ ヽハ / /ム .ヽ //, ィニニ/ }V / }ー Vハ/ィ≦.__ノ7 j /ー― , -≠≦ヽ=≠ ノ / { / / /. . . r―. . . ハ ̄ ̄ く 〉 ∧ __ ,  ̄ ̄ ̄ ̄ /. . . . . .{. . . . . . . .} ー/ | / ヽ>′ /. . . .__ 人. . . . . /_ ... - ― 7 |/ //. . / ヽ. . .j r ―┐ { ノ _ \ ´ l l \\ ヾ 、 ノノ _\\ヽ-.─.─.-.、_ / /- ‐ `´.、 ,. ‐ ´ , / /,──┬、 , ヽ / _/ , l / l l ヽ ハ 、 ヽ /-‐ ´ / / l /│ │、」 ハ l l / l Aイ´l l V-ヽ lヽ l l /l l ハ∟」 l ‐ユz、、 l Lヽl l /│ l / / O`l ん `lzヽ l l ` ヽ、 / l l ヘ〈 {ん l { しヽlヾl l ト、 、‐` ,/l A F.l 辷リ 辷リ l ∧ l \ ヽ ´ V‐ V ‐l V _〉 、 ヽl //// ̄ヽ、 ` ` /`lヽ ヽヽ / l‐. .、_ イ ´ l∧l \、 l ` / l lト ´┘ └ `、_」 l `ヾl / l lヘl / ヽ、 ` ト、l ○l ハl / _ ,≦ |│ ` l / //´ ┤ /. l l l / // /、_,┤ l l ○ ,-┬┬ V/´ /ニノ l l l /l`‐、ヽ`_ /┌´ノ l l V´ l`/ ̄l l ̄\ l l ___ / ´ ̄ `ヾ、 { }} / ⌒ヽ _ ヽ _ノノ___ | , / `ヽ _ /´ _ ` l l / , _,> `´ `丶、l l / / ` > ´ / _;丶、 \ ! l / / / ! | ヽ-\ ヽ ∧. lZ / / / / l | ヽ _\ト、_ ヘ l_>/ / / / l ∨| _ て心 Y⌒ , `ー / j/| ./| ヽ .小f心 弋_;ソ ,、/ /`> ―────-- 、 | ハ `トヘ弋.;) , ;// ノ リ ヽ .| /ゝ . ー ’ イ`_/ ____,,, ´ \|/ レヘ了ア,> ´ { /´ ̄ / ヽ、 ( ,、-< \ `ー‐=ァ7⌒{_} ヘ ___ノ\ \ // / \ `で ̄ ̄入 `丶_ ) /⌒7イ  ̄ `ヽ /ヽ \  ̄ ヽ\ / ノノ 、___ \__┛┗ー ¨~ ̄ ̄`く.  ̄ ̄> ┓┏ ヽ \ / \ ヽ / 爪 \_ ヽ イ/./ / / | ヽヽ \_> ⊥、. / イ l ト、 _}_ト、 l l \ . \. //│ | ∧∨ / l\ | |_ \ . . r ⌒ l/ | | | }r イ__ ∨ | ) ̄ ̄ \ l ∧l 「≦ ̄ 〃 \ ├く \ \厂 リ } 〈 ∠≧、 . \| \ N |/ヽ| Wv\ ト、 ト、 \ | レ/ ̄´┘ レイ\| \l^\| ∨/ニ二厂〉 | ̄\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | フィギュア化 | | 黙ってあたしに票入れとけ /⌒ヽ /⌒\ な? / ヽ / ヽ / ヽ / 〉 / ヽ |.| // !| _,...------、,,,_ / / .| ,. -‐ ´ ```、/ / ゙  ̄ ̄` ヽ 、 / , 、 __``ヽ、 / /i |、r、ィii.| , ヽ  ̄ `ヽ ./ | ./ | .| | .| ヽ, f | / | | | | , 、 .| | | ../ .|| | ハ .| ヽ .| | | ./ | | | | ト、 ヽ |/ | .| / ` ハ | .| ヽ, i / / | /| / / |.| | `ヽ, | / _,,.ィ/ | / .レ \ / / ミ|ハ .| ヽ /// ./⌒| / ,,,,,,,,,,,,_,,, ---i ) `` , .| ´// | .| /. 、,___, ’ ==| 弋-ヘ.|> . /// 弋_| ./ ヾ彡. ,.ノ ヽ, リ ./ / _,.ィ<|.へィ‐‐、 __,。ィ ゙ | / /_,,ィ ゙√,\〉/ ヾ ァ‐--‐ ゙、_ ヽ,゙゙ ‐ ,, | / /‐ ゙ / ゙V ノノ `i 〉、\i ``ヽ、,,| レ . { .| .r‐ ゙ ´ヽ | ./ /.)、 ` ` | .| |\、\ 、 | / / /.ィ r┴---┤ |λヽ、ヽi .レ ゙/../- ゙ ヘ、__ | _,,,,,,,,,,,| | `iヽヽ iレ ゙/ノ / .
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「あきらちゃん、今日このあとちょっと付き合わない?」 なんて。 ふざけたことを口にしたスーツの男を思わず見つめてしまう。 収録も終わり、がやがやとした喧騒から抜け出しだるい体を癒すためゆっくり休もうと思った矢先の誘い。 この男は誰だろう。あまり見ない顔だが、見たことが無いわけでもなさそうだ。 思い出そうと半眼で凝視していたのをなにやら勘違いしたらしいそいつは、 「あぁ、大丈夫。君に迷惑はかけないよ。それで、いい店があるんだけど」 はぁ?あんた何様?この空前絶後の超がつく美少女小神あきらさまがあんたみたいなショボそーな男にほいほいついてくとでも思ってんの? むしろ誘うだけで迷惑だってことに気づいてないワケ?余程浮かれた頭なわけね氏ねじゃなくて死ねダボ。 半ば反射的に出そうとしてしまったこのセリフを喉元でこらえ、プロ根性よろしく猫撫で声で対応する。 「あ~っ。ごめんなさい…。あきら今日はちょっと用事入っちゃってて…」 「いや、ちょっと付き合ってくれるだけでいいんだ。そう、1時間くらいでいいからさ」 夜にそんな時間ないわよ。あたしは早く帰って寝たい。 大体明らかに酔わせちまえばこっちのモンてきなオーラ放ってる下半身至上主義みたいな奴についてく女は底が知れてるっつーの。 「えぇ、でもぉ…」 こんなときにも自動で返事をする長年染み付いた猫。 最近はあいつの前でだけ何故かコントロールが聞かなくなってるけど。 「じゃあ、先約があるのかな?それなら仕方ないけど、誰だい?」 用事と言えばすぐに男に持っていくこいつがたまらなくうざい。色魔め。 しょうがない、適当な誰かに協力してもらうか…。 っていっても、こんなこと頼める奴なんて一人しかいないんだけど。 「今日は白石くんと仕事について話すから…ごめんなさぁい」 少し離れたところでADと談笑してるあいつを呼ぶ。 甘ったるい声で、しらいしく~ん、と声をかけることでなにかを勘付いたらしく、少し落ち着かない様子。 近寄ってきたところを目で脅す。 あんたはとにかくほいほい頷きなさい。はい、わかりましたあきらさま! よし、コミュニケーションは完了。この間僅か1秒。 「へぇ、こいつと?…夜にまで仕事なんか良くないよ」 明らかに白石を見下している視線。まぁそうよね。ぽっと出の新参のくせになぜかあたしと組んでレギュラーまで持ってるし。 頭の硬い奴らはは妬みこそすれよく思うことはない。 「そもそもこいつは本番でもミスだらけだし、顔も平凡だ。君のパートナーとしてつりあってるとは思えないよ」 …こいつは自分が相応しいとでも思ってんの?思い上がりも甚だしい。 「こんなさえない奴と一緒にいないでさ、僕に付き合ってよ。絶対に気持ちよくさせてあげるから。テクには自信があるんだ」 ついに本音が出てきた。やりたいだけなのが丸出しで、品性の欠片も無いじゃない、こいつ。 今はまだ「え~、あきら何のこと言ってるかわかんなーい」でいけるが、もう怒りが臨界点を突破しそう。 そこで初めて白石が口を開いた。 「あきら様。行きましょう」 手を握られ、引かれる。一瞬びっくりして、すぐに握り返す。 やっぱり、あれだけ言われてなんとも思ってないはずはない。 「ちょっと、お前?彼女は僕と行くって言ってるんだから、さっさと手を離せよ」 言ってないし、離さなくてもいい。殺意が芽生えるのと怒りゲージが振り切れるのを感じ、叫ぼうとしたところで、また白石が口を開く。 「それは出来ません。僕はあきら様を離したくないんで、あなたに渡しもしません」 「な”っ…」 「それじゃあ。行きましょう、あきら様」 呆然とする名も知らぬ彼を尻目にあたしを連れてずんずん進む白石。 勿論あたしも呆然としていた。 外に出て、外気が肌を刺して、それからやっと外に出たと気がついた。 繋がれた手から熱が伝わってきて、そこからだんだんと体に暖かさが伝わってゆく。 「…あの、あきら様?さっきのことなんですけど…」 ばかじゃないの、と思った。 いまどきそんなクサイ台詞で女が喜ぶとでも思ってんのか。 「あきら様?顔が赤いですよ?風邪ですか?」 「…うるさい。あんたさっきの意味わかってて言ってるんでしょうね」 「あ、はい!僕はあきら様のことが好きです」 真っ直ぐにこっちを見据えた白石のその言葉に、また頬が紅潮するのを感じる。 くそ。白石ごときにやり込められるなんて、あたしのプライドが許さない。 「…じゃあ、疲れたから家までおんぶして」 「え?」 「さっさとしなさいよ。何?あたしをおぶるのは嫌なわけ?」 「い、いえ、滅相もありません!ではっ!」 よいしょ、と背中におぶさる。 頼りなさそうな白石の背中は意外と広くて、暖かかった。 「…好き」 「え?何か言いました?」 「何でもないわよ。ちゃっちゃと進みなさい、ちゃっちゃと」 「は、はいっ!」 ぼーっとしながら思う。こいつ、このまま送り狼になるんじゃないの? …こいつにそんな甲斐性があるわけないか。まず、何期待してんのよあたし。 ああ。やっぱり、こいつに調子を狂わされっぱなし。 女の子の感触が嬉しいのか顔をにやけさせながら歩いてる白石の髪を袖から余った指先で引っ張り、八つ当たりをした。 コメントフォーム 名前 コメント いいね -- 774 (2011-03-28 19 02 33) ww -- こきんとん (2009-05-20 17 51 31)
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「んじゃ、また会えるときまで!ばいにー☆」 「ばいにー☆」 とうとう終わってしまった。 らっきー☆ちゃんねるのラジオはこれで終わってしまった。 お疲れ様でした!という声をいろいろな人から言われた。 なんとなく実感がわかなかったけど、隣の男のほっとした顔を見たら、ちょっとムカッときた。 スタッフに対してピンク色の頭を下げはしたが、こいつには下げてやらなかった。 だって、あたしは悪くないもん。絶対、悪くないもん。 楽屋に逃げ帰る。あいつから話しかけられるのが怖かったから。 さっさと準備して帰らなきゃ・・・と思った矢先だった。 「コンコン、失礼しまーす。」 あたしの一番話しかけられたくない相手がやってきてしまった。 「なーんの用なのよ、白石…」 「いや、今日で最後なので…あきら様に挨拶しに、ですよ?」 白石みのる。今一番会いたくない相手。 今あんたはなにを考えてるの?なにその態度。腹立つ。 深緑の目はこちらを見ている。あの件があってから、こいつの視線は冷たくなった。そんな気がする。 「べつに、来て貰いたくなんてなかったわ…あーやっとあんたの顔見なくて済むと思ったのに!」 「そういうわけには行かないじゃないですか!礼儀ってものは守るべきじゃないですか!」 「あーあーはいはいよかったねーさよーならー」 「……もう会うことはないかもしれませんが…あきら様にお会いできて嬉しかったです。 いい面も、悪い面も、あきら様に教えていただきました…これでいいですか?」 白石はいやいやなのか、ふて腐れた様な顔をしていた。一瞬見ただけだけど。 「それじゃ、また会う日があれば。」 こと、と何か白石が置いた気がしたが、気にしない、気にしない。 そのままあいつは楽屋のドアを開け、 「おい白石、お前!」「へっ?!」 あれ?白石? 白石の素頓狂な声が聞こえた瞬間、乱暴にドアは閉められた。 激しく何かがドアにぶつかる音がする。何度も、何度も。 男の人の声がする、何かを叫んでいる。ドアに何かが叩きつけられるたびに、何かが呻く。 外の喧騒は止んだ。そっと、ドアを開けてみる。 同時に、何か黒いものが足元に転がってきた。 「え…し…白石?」 見慣れた顔が、横たわっていた。 寝ているようにも見えるのだが、明らかのそのような顔ではなかった。 顔を、殴られている…何発も、何発も。 「ちょっと、白石!起きなさいよ!ねぇ!何があったの?!」 あたしは思わず白石の頬を叩いた。起きるまで、起きるまで。 「ん…あ…あきら…さま…?」 「なにが起きたのよ!こんなに痣だらけで!」 そいつはいつものにへらにへらした笑みを貼り付けて、いつものように答えた。 「いてて…だいじょぶ…ですよ…心配しないで…」 よいしょ、と立ち上がろうとするが、ふらついてしまう。 「…っ!」「ひゃぁ!」 なによ、この体勢。 白石の頭が、あたしの胸の上に乗っている。押し倒されたようにも見えるんだけど。 「ちょっと!離れなさいよ!このスケベ!変態!」 「俺は…なんで、ここにいるんでしょう…」 え?なんて? 「俺、精一杯、あきら様を支えてきたつもりです… アシスタントなんて役目、もらったことなかったし、 最初は、何だか分からなかったけど、でもこの空気が好きでした。 いろいろロケもいったし(実写EDも撮ったし)、頑張ったつもりです。」 「アレで支えてたって言うわけ?けっ、自惚れんじゃないわよ。」 「分かってます。自分のフォローが足りなかったのは、分かってますよ。 あきら様のわがままを全部聞けなかったのは、申し訳ないとは思ってますけど…」 あたしのわがまま?そんなのどうでもいいの。 あたしのこと、かまってほしかったんだもん。 かまってくれるのは、あんたしかいなかったんだもん。 だから、だから 「俺、もう、いらないんですよね…」 どういうこと? 白石は寂しく笑う。なにか、全てを諦めているような顔だ。 「っ…うっ…」 「なに、どうしたの、白石?苦しいの?」 「大丈夫、ですから、構わないで、ください…」 へへっ、と笑って。 「もう…いきます、ね…」 「どこに行くのよ!ねぇ!」 ふらふら、と立ち上がり、白石はドアのほうへ向かう。 「俺、もう会えないかもしれませんけど、楽しかったです…」 くるり、と白石の体がこちらを向く。 「あきら様…大好きです…」 なんでこの人はこんなに笑顔なんだろう。 あたしがそう思った瞬間。 ばたん… もう白石は笑ってはいなかった。 青白い顔をして、倒れていた。 「あたしも好きなの」 そういいたかったのに… あたしはそれだけ言いたかったのに!! あたしはその後何したか覚えてない。 とにかく人を呼んだのだったか、電話をしたのか忘れたけど、 いつの間にあたしは病院にいた。 白石の隣に、いることしかできなかった。 「あ…あきら…様?」 ふと、声が聞こえた。 「…しら…いし?」 いつの間にあたしはこいつの手を握っていたんだろう、 ぜんぜん覚えてない。 「おきた?大丈夫?」 あたしは白石の顔を覗き込む。 相変わらずへらへらと笑ってやがる。 人が心配してやってるのに。 「あきら様?なに、泣いてるんですか…」 はっ、と気づくと、あたしは泣いていた。 自分でもわからなかった。 白石はあたしの涙をぬぐってくれる。 でも、ごめん、 とまらないの。 あたしがどれだけ心配したか、わかってるの? あたし、白石が、白石のことが 「あきら様?おーい?」 あたしの目の前で手のひらをひらひらさせやがって。 まったく、こいつは鈍感なんだから。 「白石」 「はい?」 あたしは大きく息を吸い込んだ。 「大好き。」 程なくして 「僕も、大好きですよ♪」 白石の顔が赤いのは気のせいだろうか。 いつもよりにこにこ笑っている気がした。 まったく、何がそんなにうれしいのよ! コメントフォーム 名前 コメント ?白石は楽屋を出る前何を置いて行ったの? 誰に何で殴られたの? -- 名無しさん (2010-06-08 22 31 57) 乙 -- 名無しさん (2009-05-23 14 08 16)
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現役中学生アイドル小神あきらがパーソナリティを務めるラジオ番組、『らっきー☆ちゃんねる』の アシスタントが僕のバイトに加わったのは、たまに霜の降る冬の真っ只中、年末のことだった。 良いとこ端役、普段通行人と言うエキストラ係の僕としてはその仕事は快挙で、快挙過ぎて、 逆に怪しいとすら思ったものだけど――その勘は的中した。カメラが向いていないときのあきらさん、 いやさあきら様は、とにかくいつも不機嫌そうにのんべんだらりと机に臥せっている。控え室の空気は 滞留して圧し掛かり、プレッシャーとなる。 勿論僕みたいなぺーぺーの三下とアイドルの彼女は扱いなど雲泥の差だ。僕には控え室なんて上等な ものは用意されない、大概スタジオの隅の邪魔にならない場所でぼんやりしているのだけれど、 彼女にはリクライニングチェアやテレビ・ゲームのある大きな部屋が与えられている。 がしかし。 何故僕はこんな重い空気の中で彼女と一緒にいるのだろう。 座敷状になっている一角、ちゃぶ台に伏せる彼女の向かいに座りながら――僕は正座だった。 番組が始まってから少しした頃だっただろうか、彼女の本性や扱い方が判り掛けてきた頃から、 僕はこうやって控え室に呼ばれるようになった。恫喝されるでもなければいびられるでもなく、まして ゲームや稽古の相手をされるでもなく、ただこうやってぐったり身体を休めている彼女の横にいさせられる。 アイドルと一つの部屋に! と言えば夢もあるかもしれないが、一度たまりかねて訊ねたときは、世にも 凶悪な顔でひと睨みされただけだった。萎縮して二の句が継げなくなった自分はひどくチキンだと思うが、 年下とは言え目上の人であるわけだし、あとやっぱ怖いし。 収録までにはまだ少し時間がある。その少しがこの部屋ではひどく長い。音を立てないようにゆっくりと 足を崩すと、ぴくり、彼女が僅かに指を動かした。床に顎をつけて眠る犬のようだと思ってから、いや 彼女はネコだろうかと思う。どちらかと言えば、きっとそうだ。鋭い牙と柔らかな頬袋を持つげっ歯類が、 一番近いかもしれない。 少し痺れた足を揉んでゆるゆると解せば、喉の乾きに気付く。衣装でもある制服は詰襟で、あまり 通気性はよろしくない。加えてプレッシャーから、汗が出すぎなのだろう。ゆっくり立ち上がって靴を履き、 僕は彼女を見る。ぴくり、ぐらいはしたかもしれないけれど、その身体は伏せったままだ。 疲れているんだろう、やっぱり。 「あきら様?」 囁くように声を掛ければ、だぼだぼの袖がふりふりと返事をした。 「飲み物買ってきますけど、何か要りますか?」 「おれじゅー」 「いつものつぶつぶですね。判りました、行ってきます」 現役中学生アイドル小神あきらは忙しい。義務教育でもある学業をおろそかにすることは基本的に 許されないし、テスト期間だろうがなんだろうが仕事は絶え間なく収録も絶え間ない。多分一番に削られて いるのは睡眠――休養の時間、だろう。だから僅かの暇に彼女はぐっすりと、あるいはぐったりと身体を 休める。 僕も一応役者の端くれなわけで、仕事は欲しいしもっと売れたいと思うけれど、彼女を見ていると それにも少し複雑なものが混じる。最寄の自販機を見て、あ、と喉から声が漏れた。あきら様御用達の オレンジジュースはには、売り切れランプが点灯している。勝手に別なの持っていくと怒るだろうなあ。 仕方ない、ちょっと遠いけど、他の自販機に行こう。 随分小さい頃からこの業界で育ってきたと自負する彼女は、酸いも甘いも通り抜けてきたらしい。 彼女の母親もサポートしただろうが、やはり試されるのは本人、それはおそらく事実なのだろう。少し 性格が歪んで、わがままで横暴だったりはするれど――先輩として尊敬していないわけは、もちろんない。 いじられるだけ僕もまだ先が明るいだろう。暗くても、少なくとも今はそこそこに明るいのだから、 構わないか。事実レギュラー番組があることで、バイト生活は幾分楽になっているのだし。 彼女はきっと、僕よりずっとハードなスケジュールをこなしているのだろう。あの華奢な身体でよくもつ なあと、感心するばかりだ。フィジカルな負担もそうだけど、メンタルな負担だって相当なものだろうに―― 自分のコーラと彼女のつぶつぶオレンジジュースを両手に持って、僕は小走りになる。 遅れたらちくちくと言葉を刺されそうだ。 僕にとってそれが特に負担になっていない辺り、なんともなぁ、なんて。 「あきら様、戻りま」 言葉は途中で止まった。 ドアを開けると、プロデューサーが彼女の腕を掴んでいた。 ちゃぶ台に向かい、彼女の隣に身を摺り寄せてそうしているのは、どう見ても穏やかではない。 僕の登場にプロデューサーは唖然とし、僕もそうなる。 あきら様だけは、苦虫を噛み潰したような顔で―― 掴まれていた腕を、振り払った。 「白石くんおっそーい! あきらもう待ちくたびれちゃったよぉ、つぶつぶちょーだーいっ!」 べとり、顔にアイドルの仮面を貼り付けて、きゃぁっと彼女ははしゃいだ声を出す。呆然とした僕は 胡乱な返事をしながら、求められるままに缶を差し出した。その間にそそくさと立ち上がった プロデューサーは、靴を履いて僕と擦れ違いにドアに向かう。 「それじゃあきらちゃん、今日も頑張ってね!」 「うん、あっりがとー! あきらがんばっちゃうよ、アイドルだもんっ☆」 「はは、流石に元気だね、中学生は……じゃ、じゃあ」 ぱたん、と響いたドアの音は、いやに白々しかった。 「あ――あきら様」 「うん? なぁに、白石くんっ」 「いえ、その、なんでもありません――ジュース、零さないように、気をつけて……下さい、ね」 「大丈夫だよーっ、コドモじゃないんだから!」 水で濡れたティッシュをガラスに貼り付けたようにべとりとしたそのアイドル面を剥がすことは、 僕には出来ない。だから何も見なかったことにして、僕は靴を脱ぐ。ちゃぶ台に向かう。 急いで来た所為か、プルタブを開けたコーラは少し泡を吹き出して、彼女はそれを指でさして笑った。 ※ ちょっと体調悪いからごめんね、と言って、彼女は収録後の食事をパスした。いつもならタダ飯として 一週間の貴重な栄養源になるそれを、僕もなんとなく断る。プロデューサーはそ知らぬ顔で次の仕事に 向かった――ぺーぺー役者の僕なんて取るに足らないし、あきら様は、隠蔽を主導した。それで、 彼にとっては何もかも十分かつ十全だったのだろう。 荷物を取りにあきら様の控え室に向かうと、彼女はジュースの缶の縁をがりがりと噛みながら、 あの苦虫を噛み潰したような顔をしていた。 なんとなく言葉が見付からなくて、僕は鞄とスポーツバッグを拾い上げる。 傍らに置かれてある可愛らしいボストンバックは、あきら様のものだ。ちゃぶ台の他にテーブルもある のに、どうしてこんなところに置いておくんだろう、と思う。ブランドっぽいのに。床になんか置いたら、 埃がついてしまう。 収録後はあきら様が起きている分、それほどプレッシャーは感じないはずだった。ダメ出しされたり からかわれたりと番組の延長めいていじられるのは、やっぱり嫌いじゃない。やっていることが同じでも それがプライベートの会話だからだろう、それは――楽しい、かも、しれなくて。 押し黙った彼女がアルミ缶を噛む音が、カシカシと響く。 不意にそれが、止む。 背中を押された、気がした。 「あきら様」 と呼んでいる途中で、僕は早くも後悔を始めていた。声を掛けたところで、次に何を言うつもりだと―― あの時プロデューサーに何をされていたのかとか、本当に体調が悪いんですかとか、どうして僕をいつも 控え室に置くんですかとか、どれもなんだか都合が悪い。過剰に踏み込みすぎている。きっと機嫌を損ねる だろう、それは怖くないけれど――嫌われるのは、嫌だ。仕事が遣り辛いとかそういうわけじゃなく、 それは、僕が、僕が悲しいから。 だから、無難な言葉を、愚鈍な言葉を、精一杯に、 「た――体調は、大丈夫ですか? その、どこが悪くて」 「別に体調はそんな悪くないわよ」 「で、でも」 「胸糞は死ぬほど悪いけどね」 トーンの落ちた低い声で、彼女はちゃぶ台に缶を置く。軽い音は、もうそれが空だと示していた。不機嫌 そうに口唇を突き出しながら、舌打ちする。これは――突っ込んでも良いのだろうか。それを許されている 隙なのだろうか。逡巡する間に、彼女はくくっと喉を鳴らして肩を揺らす。 「あんたさぁ、意外と空気は読めるみたいだよね」 「く――くうき」 「あそこで大騒ぎしてたらメッチャクチャだったわよ、主にあんたの役者人生が。あのプロデューサー、 元々ドラマ関連で仕事してたからそっちの方にコネ強いわけよ。ペーペーのパッとしない三下の一人 ぐらい潰すの、簡単過ぎ。基本的にドラマなんか事務所とテレビ局の関係だしね……、 イメージどーのこーのなんて後付けよ、後付け」 「あ、あきら様」 「『無かったこと』にすんのが一番手っ取り早くて都合が良いの。そーゆー噂は聞いてたけど、 まっさか中学生相手にコナ掛けてくるとは思わなかったって言うか、ねぇ?」 くけけけけけ、と押し殺された笑いはどこか老婆めいて、彼女の風貌に似合わない。 そういう噂。 だったらやっぱり、あの時彼女は、プロデューサーに。 ふつふつと沸いてくるのは怒りだったはずなのに、込み上げて迫り上げるほどにそれは萎んで冷たく なっていく。諦めのようなものがじんわりと滲んでいくのは、僕も何だかんだで、この業界の人間だから だろう。女性にはとくにそういうものが多いらしい、だからって――彼女は、中学生だ。そんな対象で 見る気には、到底なれない。 伺うようにすれば、手持ち無沙汰なのかぺこぺこと缶を鳴らしながら彼女は遊んでいる。 華奢で小さくて子供みたいでだけど先輩で。尊敬するひとではあるけれどたまに居た堪れない プレッシャーを与えられたりして。それすらも特に苦痛ではなかったけれど、今は、この空間は、少し苦痛で。 この部屋で過ごす時間は、いつも少し秒針が遅い。 「……すみません。もっと早く、戻っていれば」 「まったくよ」 くけけ、やっぱり彼女は笑う。悪そうに、悪ぶって。 「ほんとはマネージャーとかがどーにかしてくれるはずなんだけど、うちのママそういうの全ッ然頼れない からさ。だからパパと別居なんかしてんだけど。下手するとあたし売られるかもね」 「そ、そんなッ」 「冗談に決まってんでしょ、半分ぐらいは。とにかく自衛はしとかなきゃってことで、あんたをここに 置いてるの。大体今日の遅さナニ? なんであんな時間掛かってんの、あんたどーせいっつも コーラでしょ。迷ってんじゃないわよ」 「いえ、その、つぶつぶが売り切れで」 「はぁ?」 だから玄関近くの自販機まで買い出しに行ってたんです、と言うと、あきら様はくすくす笑う。 それはシニカルでも老婆めいたわけでもなく、いつもの彼女の笑い方だ。 すぅうっと、胸が透いていく気がして、ほうっと肩の力が抜ける。 けらけらしながらばたつかせた足は、脹脛もまったいらで細く―― 一瞬大腿まで捲れたスカートに、どきりとした。 あれ――まずい。 違う、そういう、わけじゃ。 「じゃ、これからは第二候補まで教えといてやるから、絶対離れるんじゃないわよ。 ったく手間掛かるんだから、ほら、ちょっとあたしのバッグ取って」 「あ、はいっ」 「さっさと行くわよ。あんま遅くなると混むんだから」 「え、混むって、どこに……あ、待ってください、あきら様っ」 とててて、と可愛らしく走りながらドアを開け、彼女はくるりと僕を振り向く。 「あきらの、とーってもお気に入りの、お・み・せ☆」 「……って、まさかそんな、いけませんあきらさん!!」 「様って付けろ」 「はいあきら様」 「勘違いしないのーっ! いっしょにご飯食べよって言ってるだけなんだからっ。すっごく美味しいし、 やっすいんだよー! あきらおごってあげちゃう! いつもジュース貰ってるもんねっ☆」 「は、はい、恐縮です……」 ※ ちなみに連れて行かれた先はラーメン屋で、お父さんと昔行って以来お気に入りだというそこは、正直 そこまで美味しいと言うほどではなかった。ごく普通、ただ、陽気な店主さんがあきら様の写真を店に 沢山飾っていたし、居心地の良い場所だったと思う。多分そういうものも含めて、彼女には美味しいのだ。 思い出とか、空気とか。 人を連れてくるなんて珍しいねと、店主さんは言っていた。 お父さんと行った、と言う辺りに、少しだけもやもやとしたものを感じなくも無い――この複雑な心地は、 あまり自覚したくないと思った。正直、そういうのは、勘弁して欲しい。 そういう、見込みのないことは――悲しい。 「あの、あきら様」 「んー?」 大盛りタンタン麺を平らげてご機嫌な彼女は、僕の三歩ほど先を歩いていた。日も暮れているから 一応送っていく為に一緒の帰路についているのだけど、前を歩かれたら意味が無いと思う。 どっちが送られているんだか。方向は、確かに大体同じだけど。 「つぶつぶがないときの第二候補、なんにします?」 「ああ、それね――まあ、あんたと同じコーラで良いかな」 「? あきら様は炭酸飲めないって聞いてますけど」 「あんなんキャラ付けに決まってんでしょキャラ付けに。カロリー高いけど糖分摂んなきゃ やってらんないし、その点コーラって結構良いエネルギーよ。眼もさめるしさ」 「やっぱり、しんどい……ですよね」 フィジカルにも。 メンタルにも。 くるりと振り返って、彼女は笑う。 「そんなことないよっ?」 「でも、」 「だってあきらアイドルだもーん☆」 ああ、と僕は、やっぱり彼女を尊敬する。 心配なんか、無用ですよね。 むしろ心配なのは、僕のほうか……。 あきらの家にてへ続く コメントフォーム 名前 コメント
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「次回も見てくれないと、火星に代わってお説教よ」 「ふもっふ!!」 あーっ、もう。調子乗ってるんじゃないのよ。白石。 らっきー☆ちゃんねるは私が主役なんだから、私よりアンタがめだってるってどういうこと!! お疲れ様でした~、の声とともに、私たちの声しか聞こえなかったスタジオにざわめきが戻る。 ううっ、大声で叫んだから身体が重い…… 「あ、あきら様。大丈夫ですか?そんなに無理しなくても……」 うるさい。せっかくのレギュラーなのだから、休むわけにはいかないでしょ!! それに、白石一人にこの場を任せるなんてことができるわけないじゃない。 「すみません、僕が至らないばかりに……あきら様に無理させてしまって」 本当にそうよ。大晦日のコミケすら休んだっていうのに。 でも、私もヤキがまわったもんだわ。 体調管理すらできないなんて、アイドル失格じゃない。 あ~、やっぱり疲れがまわって新幹線で口開けっ放しで寝てたのが悪かったのか。 ラジオの収録もあるから大阪と東京の往復の繰り返しだったし。 「あきら様、楽屋まで戻れますか?」 うっさい。あんたの手を借りるまでもないわよ。 重い身体を引きずって立ち上がる。 くらっとする視界。照明のライトに当てられたか? バランスを崩して倒れこむ視界。 「あっ、あきら様!!」 地面に倒れこむ瞬間、暖かいものに包み込まれる感触があったけれど……もう、どうでもいいや。眠いし。 「お父さん、どこかいっちゃうの?」 それは、私がまだこっちの業界に入ったばかりの頃。 ただでさえ喧嘩の絶えなかったうちの両親の仲は、私のデビューによってさらに決定的な傷を負ってしまった。 その頃の私はまだ幼かったけれど、でも大きな荷物を抱えた父に、異様な雰囲気を感じ取っていた。 「嫌だよ、お父さん。私もついてくの」 お父さんの大きな足に抱きつく。 お父さんの顔は逆光になってあまりよく見えない。 大きな手が伸びる。くしゃっと私の頭を撫でる、その手。 ひんやりとした、大きな手の感触が、私はお気に入りだった。 お父さんが私に向かって何か声をかける。 何を言ったのか覚えていない。きっと迎えに来るとか、そんな事だったと思う。 事情を知らない私は素直に頷き、精一杯の笑顔でお父さんを見送った。 それが、お父さんに関する、最後の記憶。 目が覚める。 ぼんやりとかすむ目に浮かぶのは、いつもの天井。 今日が何日か思い出そうとして、そういえばスタジオで倒れたのを思い出して…… 「げ……」 白石がベッドにもたれかかって眠っているのに気がついた。 「ふわぁぁ、あ、あきら様。よく眠れまし……ごふっ……」 白石の顔に蹴りが炸裂する。 床に転げ落ちた白石の顔には真っ赤な足型。 「勝手に乙女の部屋に入ってるんじゃねぇ!!」 白石は涙目になり、鼻を押さえて立ち上がる。 「だ、だってご家族の方は誰もいなかったし、あきら様が苦しそうにしてましたから、その……」 あ~、そういや今日は母親はいなかったっけ? 妹も友達の家に泊まりに行くとか言ってたし。 私が病気だってのに、薄情なやつらばかりだ。 「あきら様、身体の方は大丈夫ですか?」 「あ~、まあ多少はね」 眠る前に比べれば大分楽になった。まともに声が出るようになったし。 枕元についた手に、くしゃっと湿った感触、濡れタオル。 おでこの上のひんやりとした感触はこれによるものだったんだろう。 「白石……」 「ひぃっ、ごめんなさい。そんなつもりじゃ」 低い声で声をかけるだけで縮み上がる白石。 そんなひどい事、やった覚えはないんだけれどね、とため息をつく。 「あんた、こんな遅い時間までいて、終電大丈夫なの?」 はっ、と白石は時計を見上げる。 時間はもうすぐ12時。終電も近い。 「す、すみませんあきら様。でも、お体のほうは大丈夫ですか?」 「アンタに心配されるほど、落ちぶれちゃいないわよ。明後日のラジオ収録、遅れるんじゃないわよ」 「は、はいっ。お疲れ様でしたっ!!」 慌てて部屋を飛び出していく白石。 白石が階段を駆け下りていく音が聞こえ、やがて静かになる。 「ばーか」 終電がなくなっても、うちに泊まっていけばいいのに。 誰にともなく悪態をついて、私は布団にもぐりこんだ。 ラジオ収録当日。 長引いた風邪はあの日を境にすっかりよくなった。 何とか仕事に間に合ってよかった。これ以上の失態は芸能生命にも関わるし。 「おはよーございます」 かわいらしく挨拶。スタッフの顔もにやけている。 媚売り成功。ふっ、ちょろいもんよ。 一通り挨拶して回ろうと思ったけれど、白石が見当たらない。 「あれ?白石さんは?」 「ああ、彼は風邪で休むらしいよ。まったく、仕事を何だと心得ているんだか」 ディレクターが吐き出すように言う。 あのバカが、風邪? バカは風邪を引かないっていうのに。 ただ、一つだけの心当たり。私の側で看病してくれた彼は…… 「まったく、そろそろ降板も考えるべきだな。今日は一人になるけど、いいね」 「いやです」 私の一言に、ディレクターは凍りつく。 てっきり「いいです」とでも言うと思って? 「視聴者は私と白石さんの掛け合いを求めているんです。片方かけてしまってはラジオが成り立ちません」 「だが、しかし放送日も近づいて……」 ああん?融通のきかねぇジジイだな。 ディレクターが一番偉いとでも思ってるのか? 「ディレクターさん。ちょっとしゃがんでもらってもいいですか?」 ディレクターは首をかしげながらも私の視線にあわせてしゃがみこむ。 周りの角度、O.K。他のスタッフの視界には入らない。 ディレクターの首元に手を伸ばし…… 「調子こいてんじゃねぇぞ、コラ。この小神あきら様の言う事、おとなしく聞いとけや」 ネクタイを掴み上げ、ドスを聞かせた声で目の前で言い放った。 ネクタイを離すと、ディレクターは尻餅をつき、おびえた表情でこっちを見上げる。 「ごめんなさい。私、白石お兄さんがいないとどうしても不安なんです。絶対つれてきますから、ちょっと待ってもらえますか?」 ディレクターは壊れた人形のようにカクカクと首を振っている。 ふっ、ちょろいもんよ。 「じゃ、行ってきますね。スタッフの皆さん。ご迷惑かけて申し訳ありません」 かわいい声で媚を売る。スタッフも「いいよ。行ってらっしゃい」とにこやかな表情で送り出す。 待ってろよ、白石。病欠なんて許さないんだから。 コメントフォーム 名前 コメント このあと何が -- 名無しさん (2009-06-23 15 06 49) 怖っ -- 名無しさん (2009-06-10 16 33 48)
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特に作品数の多いあきら&白石の非エロものを掲載したページです。 カップリング保管庫から独立しました。 夜の公園にて(3-388) ラジオ収録にて(〃)(「夜の公園にて」の続き) ツン切れあきら(バド) 白石のお見舞い(4-320) ファンからのプレゼント(バド) 看病フラグ(非エロ・未完?)(〃) あきら&白石(5-230) ハンドメイド(◆cj23Vc.0u.) 牽引(バド) あきら様絶不調(5-618) ホットカルピス(◆PUb2LA.szE) ラフメイカー(バド) あきらの虚勢、白石の心情(6-703) チケット 白石side(バド) しがねぇ義理のチョコが仇(1-808) 4/1 PM0 00(7-930) 或るアシスタントの受難(◆PlNKZcRIiA) チケット あきらside(バド) キリンの首はなぜ長い(1-808) アシスタント(17-234) 合鍵(17-405) 蒔くは喧嘩の種、咲くは仲直りの花(18-56) もってけ!がくせーふく(〃)(↑の続き) 白石の災難(17-234) あなたに、つたえたいこと(17-234) 微熱(17-234) いちめーとる(17-234) Assistant-Turn Over(7-896)(※白石女体化注意※) ひとりのじかん、ふたりのじかん(17-234) 隔たり縮まぬ相合い傘(18-56) 贈りもの(17-234) 日だまりの中で(17-234) 隣りの人(17-234) 女王様の耳はねこの耳。 001(17-234)(オリキャラあり) 女王様の耳はねこの耳。 002(〃) 女王様の耳はねこの耳。 003(〃) 女王様の耳はねこの耳。 004(〃) 女王様の耳はねこの耳。 005(〃) 女王様の耳はねこの耳。 006(〃) らっきー☆くりすます(17-234) 涙の跡(17-234) らっきー☆ちゃんねるの裏(TSもの)(17-234) ばれんたいん☆みっしょん(17-234) 3倍返しの日(17-234) おいてけぼりをくらうひと(17-234) その、優しさの理由(17-234) 縁結びの雨(36-273) 虹色のキミ(17-234) 危険・生もの注意!(3-283) 寂しさと優しさ(◆MoiSlbQnQw) たやすい難問(17-234) まあ、定番と言えば定番(53-418) オーシャン☆デイ(◆MoiSlbQnQw) 大嫌い。うそ、大好き。(17-234)
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part14-116 ◆Ftc6.YoghEさんの作品です。 バカ「そういえばこの学校にアイドルがいるらしいぜ」 昼時、国木田と谷口と一緒に飯を食っているとそんな話になった。 国木田「へぇそうなんだ」 キョン「めずらしいな、こんな普通の学校にいるなんて」 バカ改め谷口「だろっ? ただな~、まだ確認できてないんだ。アイドルやってくるくらいだからAA+以上だろうな」 キョン「お前の基準は分からんが容姿は悪くないだろうな」 なんてバカな会話をして放課後になった。 部室に行くため廊下の角を曲がった瞬間誰かにぶつかった。俺は倒れなかったが腹部にダメージを負い、相手はドスンと音を立ててしりもちをついたようだ。 キョン「悪い大丈夫か?」 俺は手を差し伸べた。相手は女生徒なんだが、小学生かと思ってしまった。ウチの学校は飛び級制度でもあるのかね。 ???「いったいわね! どこに目ぇつけてんのよ」 恐ろしくドスの効いた声でとても想像できない声で言った。」 キョン「いやここについてるが」 ???「私はアイドルなのよっ! 怪我したら責任取れんのっ!」 キョン「いやまぁ俺に出来ることならするが。そうかお前が噂の」 噂って言っても谷口から聞いただけだがな。自称アイドルは俺の手を払い一人で起き上がった。 ???「ふふん、やっぱり私の認知度は広いのね」 キョン「いやさっき知った」 ???「なぁっ! 小神あきらっつったら全世界で知らない人はいないのよっ!」 キョン「さすがにそれは。にしても……なるほど可愛いしアイドルと言われれば納得するな」 まぁ朝比奈さんもアイドルだったら間違いなく俺はファンクラブに入るがな。 あきら「な、何言ってんのよ。ア、アイドルにこ、ここ、告白なんて百年早いわよっ!」 キョン「告白? というか百年後は生きてないと思うけどな。それで。怪我とかないか?」 あきら「そうよ怪我したら責任取んなさいよ」 キョン「いやだから」 あきら「足くじいたみたいだから……その保健室までおぶってよ」 キョン「おぶっ……まぁその方が手っ取り早いか。ほら」 あきら「う、うん……」 見た目どおり軽いやつでまるで妹を背負ってる感じだ。もしかすると妹の方が重いかもしれん。 キョン「ついたぞ」 あきら「そうね」 キョン「……いや降りてくれ」 あきら「分かってるわよっ」 耳元で怒鳴られ鼓膜が破れるかと思ったぜ。 あきら「アンタ名前は。私をこんな目にあわせたんだから忘れないようにするんだから」 キョン「いや、悪いと思うが、名前には良い思い出がなくてな。同じ学校なんだからまた会うこともあるだろう。じゃあな」 あきら「あっ……何なのよこの気持ち……」 白石「あきら様、今日のラッキー☆チャンネルはどんな内容なんですか?」 あきら「…………」 白石「あの、あきら様?」 あきら「……はぁ」 白石「ちょ、プロデューサー! あきら様の様子がっ!」 あきら「(結局あの人のこと分かんなかったわね……)」 白石「えっ? 何とかしろって? 番組も始まるっ? そ、そんな~」 あきら「……白石」 白石「あ、あきら様気付かれましたか?」 あきら「アンタ学校で男友達多い?」 白石「え、まぁ少ない方ではないと思いますけど」 あきら「じゃあ背が普通よりちょっと高くて、顔は普通でどこか疲れてるっぽい人に心当たりある?」 白石「え~、ちょっと分かりませんね。いつも女性のことばかり考えてる人なら知ってますけど」 あきら「はぁ……」 白石「えっ、もう始まるっ!? 5、4、3、あきら様始まる始まるっ!」