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登録タグ どうしてこうなった オカルト・サスペンス 事件 危険度2 悲劇 日本 未解決事件 真実 謎 1994年に福島県原町市で起きた未解決事件の一つ、増山ひとみさん失踪事件がヒットする。 増山さんは職場を退社した後、行方不明になった。 尚、退社した3週間後に結婚を控え、この日が最後の出勤だったらしい。 乗用車は同市内に放置されており、所持品が全て車内に残されていたほか、車体に中傷の落書きがあった。 婚約が決まってから自宅に無言電話が相次いでおり、失踪当日には職場に女性の声で不審な電話があったそうだ。 失踪した翌年に、増山さんの実家に中年女性から「お姉ちゃんだよ〜」という電話がかかったという。 この電話は公衆電話からかかったものであり、この電話の主が犯人ではないかということが伺える。 分類:真実、謎、オカルト・サスペンス 危険度:2 コメント お姉ちゃんだよー、って… -- U X (2018-03-31 18 48 06) だよ〜とか軽い口調ではない・・・ -- 名無しさん (2018-07-10 19 09 23) 婚約者の親戚が怪しいなぁ -- 銀麦 (2018-08-14 09 27 16) 三角関係こわいな〜とづまりすとこ -- 名無しさん (2018-12-23 21 03 41) この事件の考察で、「電話をかけてきた女性は被害者の彼氏の浮気相手。彼氏と浮気相手が被害者を殺害して、浮気相手が挑発のために電話してきた」って言うのを見たけど違うと思う。電話かけてきたのは明らかに老人に近い中年の女の人の声。そんな年取った人とまだ若い被害者の彼氏が浮気するかなーって疑問。じゃあ、電話かけてきたのはおばさん誰だよって言う謎があるんだけど、ほんと誰なんだろ。 -- 名無しさん (2018-12-24 10 37 40) 嫌がらせにしてはかなり悪質 -- 名無しさん (2019-01-18 18 25 27) >電話かけてきたのは明らかに老人に近い中年の女の人の声。そんな年取った人とまだ若い被害者の彼氏が浮気するかなーって疑問。じゃあ、電話かけてきたのはおばさん誰だよって言う謎があるんだけど、ほんと誰なんだろ。 -- 名無しさん (2019-09-03 15 31 14) ↑憶測だけど婚約者の母親が結婚反対してたとか。でも真っ先に疑われてるはずだな -- 名無しさん (2019-09-03 15 32 00) 間違い電話説 -- 名無しさん (2019-09-11 23 40 54) こういう未解決事件は下手なホラーよりよっぽど怖い -- れいやん (2019-09-12 02 25 14) 単純に事件とは無関係の悪戯電話って可能性もあるけどな…俺も小学生の時に子供の声で「お腹が空いたよ~」って2~3回言われる電話が家電にかかってきて「え?え?なに?誰?」みたいに言ったら切れて、すげえ怖かったんだけど単純に間違い電話とかランダムにかけたって可能性もあるからな、アレ。 -- 名無しさん (2020-02-03 14 33 55) ↑「お姉ちゃんだよー」の後にそのお姉ちゃんの名前を言ってたから、間違え電話ではほぼない。悪戯電話でも相手の悪意がありすぎる。 -- ぴよこ (2020-02-03 16 17 38) みんなのお姉ちゃんだよ☆ -- 名無しさん (2020-02-03 20 39 47) 幽霊やお化けより生身の人間が怖いということ -- 名無しさん (2020-02-04 01 04 28) ↑お姉ちゃんの名前言ってたってマ?ワイ漏らしちゃったんだけど -- 名無しさん (2020-02-08 14 32 12) 福島ではこれより前に自宅から女の子が失踪する事件もありましたね(*1)) -- 名無しさん (2020-02-13 01 42 02) まあ事件知ってる近所の人間とかなら誰でも(電話番号知ってれば)できる嫌がらせだからな -- 名無しさん (2020-04-09 22 53 00) 嫌がらせにしては酷すぎる -- メタトンNEO (2020-06-14 15 31 06) 電話の人の声が何か可愛い -- さゆみ (2020-07-30 07 48 55) 声のトーンが煽って反応みてニタニタしてる感じでガチ感あるな -- 名無しさん (2020-07-30 17 59 43) 謎すぎる事件だ。 -- ゲーム太郎 (2020-10-03 20 49 25) シズル湧いてて草 -- ぶんた (2020-10-31 13 58 53) ガチの姉を名乗る不審者 -- 名無しさん (2020-11-18 17 23 43) 人によってこの声が怖いや腹立つや果てやかわいいとか言うから不思議 -- 名無しさん (2021-01-02 14 42 16) 確か同じ局内の公衆電話という解析だったような🤔 -- 名無しさん (2021-01-23 02 20 15) どうせなら「この電話番号は現在貴様のようなイエローモンキーに対しては一切使用されておりません」って言えば良かったのに -- ナイル (2021-03-27 22 46 11) ↑草 -- 何者か (2021-04-11 13 14 21) 初めて聞いた時怖々再生したら芸人の河本さんのオカンのモノマネにそっくりで思わず吹き出しちゃった -- 名無しさん (2021-04-28 21 48 45) オネエちゃんよォ〜 -- アズナブル (2021-06-23 12 49 01) あくまでも,未確認。 あるブログを開設している人が,この件に関して,ブログ書くことの許可を 警察署(メール)したら,警察署から止められた。 -- 名無しさん (2021-06-28 14 24 28) ねっとりした口調に嘲笑を感じる。 -- 名無しさん (2021-06-28 17 32 55) 本文は確か -- 名無しさん (2021-09-25 18 38 23) 本文は確か「お姉ちゃんだよ〜」「はい?」「お姉ちゃんだよ」「誰ですか?」「ひとみです」「は?」…(相手電話切る)みたいなやつだった。間がまた怖いから聞いてみて -- 名無しさん (2021-09-25 18 39 24) 人間の闇を感じる・・ -- 匿名さん (2021-12-03 14 59 03) ↑9差別用語はやめて -- 名無しさん (2021-12-14 10 48 53) ミユキサンニツイテ並みに不気味 -- 名無しさん (2021-12-14 10 49 58) 失踪当時21歳で翌年とのことだから随分舐めてる声だよな -- 名無しさん (2022-02-27 15 16 01) 危険度2にしては怖くね -- 名無しさん (2022-04-22 18 44 59) 福島ああああああああ -- HIT! (2022-05-22 12 03 14) これ地元の人間の仕業なのは間違いない。なんせかかってきた当時はメディアなんかではあんまり取り上げられてなかったそうなので。 -- 名無しさん (2022-05-31 00 44 19) なんでシズルお姉ちゃんがいるんだw -- 騎士君 (2022-06-24 21 01 02) シズルお姉ちゃんたすけて…… -- 弟くん (2022-09-25 11 54 52) 電話のお姉ちゃんはシンプルに間違い電話の可能性もあるくね?どっちにしろ失踪とラクガキは怖いけど -- 名無しさん (2022-12-21 10 14 29) 上のコメント書いた奴だけど、と思ったら「ヒトミです」って言ってたのか。こえーな -- 名無しさん (2022-12-21 10 15 48) お姉ちゃんじゃないよ・・・。 -- 怖いヨ(´;ω;`) (2022-12-22 20 00 13) 個人的にめちゃくちゃ怖い -- 名無しさん (2022-12-24 19 04 40) なんで謎分類で星1つなの?真相解明全くされてないと思うんだけど -- 名無しさん (2022-12-31 02 32 24) カアイソウより怖いかも… -- 名無しさん (2023-02-19 08 03 45) 悪戯だとしたら本当に悪質 -- 名無しさん (2023-05-09 18 03 26) 公衆電話で、「おねえちゃんだよ」って話しかけるの、こわいし、失踪する時点で怖いとおもってた、なんで、くるまに落書きする時点で、え、っと思った 以外に怖かった -- 桜子 (2023-07-25 23 01 29) え、怖すぎん??「お姉ちゃんだよー」って言葉ですら怖い -- 名無し (2023-08-04 14 29 07) 電話番号がわかっていると言うことが怖い -- 名無しさん (2023-11-06 02 05 46) 被害者宅の番号は、公衆電話のハローページか何かで調べたんじゃないかな。それともっと怖いのは、無言電話が、被害者の失踪を期にかかってこなくなったこと。 -- 名無しさん (2024-02-28 08 14 17) 福島県警が無能すぎるしイタ電ババアも陰湿すぎる -- 名無しさん (2024-03-30 08 30 44) 名前 コメント
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ある日の音楽準備室 律「軽音部でライブに行くぞ!」バンッ 唯「ライブ?」 律「ああ。チケットがちょうど5枚とれたんだ」 紬「誰のライブなの?」 澪「ワマナベ。当然知ってるよな?」 律「中学から大好きなんだよなー! ずっとライブ行きたかったんだ!」 紬「その人なら私も知ってるわ! すごく有名な人じゃない!」 わいわい… 唯「……」ガクガク 梓「……」プルプル 唯「あずにゃん?」チラ 梓「唯先輩……」チラ 唯「わまなべって……知ってる?」 梓「一応、名前くらいは。でも、歌を聞いたことはないです」 唯「私は完全に初耳なんだけど……」 律「おーいゆいあず、なにコソコソしてんのー?」 唯「べつにっ!」ビクッ 梓「な、なんでもないですよ!」 律「んー……? まあいっか。ライブは1週間後だけど、来れる?」 唯「うんっ、うん。大丈夫だよ」 梓「あっ……もう。はい、私も平気です」 澪「じゃあ、今日は解散にするか」 律「へ? なんでだ?」 澪「良い時間だしさ。……ちょっと律、耳貸して。……ひそひそ」 紬「……あー、唯ちゃんたちに気を遣ったのね」 澪「……なんでムギに聞こえてるんだ?」 ―――― 帰り道 唯「じゃあムギちゃん、また明日学校で」 紬「うん、またね」 梓「さようなら、ムギ先輩」ペコ てくてく 唯「……」 梓「……あの、唯先輩」 唯「……こうしちゃいらんないね」 唯「あずにゃん。いますぐツタヤに行くよ」 梓「わまなべ……でしたね。せっかくライブ行くなら、勉強しておきたいですもんね」 唯「ちがうよ、わまなべは世界的なアーティストなんだよ? 知らないなんて恥ずかしいじゃん!」 梓「そこまでは言ってなかったような……」 唯「とにかく、このことは誰にも内緒にしないと」 唯「憂にだってばれないようにしなきゃだめなんだ」 梓「唯先輩……? あの、なんだか雲行きが良くない気が」 唯「ふふ……」ニヤッ 唯「あずにゃん家しか、ないよね?」 梓「……」 唯「断るっていうなら、あずにゃんがワマナベ大嫌いなことりっちゃん達に言ってもいいんだよ?」 梓「なっ、だからそんなことは言ってないです!」 唯「ほんとかどうかなんて関係ないのだよ、少女あずさ」サワッ 梓「なんですかそれ……別に、CDを聴くぐらいいいですけど」 唯「やった!」 梓「……それじゃ、ツタヤまで寄り道しましょう。大通りに出たところにあったはずです」 唯「あずにゃん家にはワマナベのCDないの?」 梓「どうでしょう……もしかしたら親が買ってるかもしれませんけど」 梓「無かった場合を考えると、先にツタヤに寄りたいですね」 唯「そーだね。あずにゃん家から出るのやだもん」 梓「居着く気ですか!?」 唯「……だめ?」 梓「だめじゃないですけど……」 梓「ってダメ! ダメに決まってるじゃないですか!」 唯「くう、もうちょっとだったのに!」パチン 梓「あっ、唯先輩指パッチン! できるようになったんですね!」 唯「憂にコツを教えてもらったのです」パチパチン パチパチン 梓「スゴイ、両手! それは私もできないです!」パチン パチン 唯「ほれーほれー」パチンパチンパチン 梓「くっ、つっ! 左手っ……!」スカッスカッ 唯「あずにゃん、ツタヤいくよー?」 梓「ちょっと、待ってくださ……ああっ」グイッ 唯「練習ならあずにゃん家に帰ってからやろ、ね?」 梓「ハ……イ。すみません」 唯「夢中になっちゃって可愛いなーあずにゃん」 梓「……」プイ 唯「へへぇ」 ―――― TSUTAYA 梓「ま、ま……あれ?」 唯「あずにゃん、何してるの?」 梓「マワナベ、置いてなくないですか?」 唯「ま……?」 唯「……あずにゃん。わたしたちはワマナベを探しに来たんだよ」 梓「へ? ですからマ行の棚を……」 唯「あずにゃん、ワ・マ・ナ・ベ」 梓「……わかってますよ! ワ行ですよね! あーここだここだあった!」 唯「今日のあずにゃんテンション高いねー。どしたの?」 梓「べ、別に何でもないです! その……」 梓「てぃ、ティーポイントもらっちゃいますから!」 唯「おぉー、たっぷりいただいていきなさい」 梓「……じゃ私、借りてきますね!」 唯「うん、よろしくねあずにゃん」 とてて… 唯「ふぅ」 唯「……1泊レンタルかぁ」 ―――― 中野家のマイルーム 唯「さあ、ではあずにゃん」 梓「はい! よろしくおねがいします!」 唯「ほい。まずこう指をぴんと伸ばしてくっつけるんだよ」 梓「こうですか?」 唯「そうそ。ほら見て、右手でやるときも、こうやって指曲がってないでしょ?」 梓「あ、ほんとですね。じゃあ左手でもこうしたら……」パシュ 梓「……れ?」パスッ スカ 唯「ほらほらあずにゃん、こうだよー」パチパチパチン 梓「……ゆいせんぱぁい」シュカ シュカ 唯「泣いちゃだめだよあずにゃん。指が濡れたらパッチン鳴らなくなる」 梓「……泣いてはいませんけど」グス 唯「……じゃ、CD聴いてみよっか」 梓「あ、はい。じゃあファーストアルバムからかけてみましょう」 唯「からって……あずにゃん、一体何枚借りてきたの?」 梓「とりあえずアルバム3枚と、新曲があったのでそれも」 唯「……」 唯「1泊、だよね?」 梓「あ」 唯「……あずにゃん」 梓「ご、ごめんなさい……」 梓「その、どうします?」 唯「しょうがないね……憂に電話してくるよ」 梓「へ?」 唯「このアルバム、かなり曲数入ってるみたいだし。泊まってかなきゃ聴ききれないよ」 梓「へ?」 梓「とっとと、泊まるんですかっ?」 唯「あはは、あずにゃん声うらがえってるー」 梓「あははーじゃなくてぇ!」 唯「……あずにゃん家、だめ?」 梓「……親に訊いてきますっ!」 唯「いまってあずにゃんのご両親、九州にいるんじゃないの?」 梓「あっと……そうでした。ですから……」 唯「いいよね、あずにゃん?」 梓「……ハイ。どうぞ泊まっていって下さい」 唯「えっへへー! あずにゃんとお泊りー!」ダキッ 梓「ひゃっ!?」 唯「にゃあだってー」ギュウギュウ 梓「言ってません! い、いいから憂に電話してきて下さい!」 唯「うんうん、すぐ言ってくるよ」パッ 梓「あっ……」 すたた… ガチャ バタン 梓「なんでわざわざ部屋の外に……」 梓「……」そっ 梓「……」ぴた 唯『うん……だから』 唯『だ、だいじょうぶだよ。あんまりたくさんで押しかけたら悪いし』 梓「……」 唯『あ、着替え……うん。それは助かるけど』 唯『ほんとに? ……うん、うん』 唯『うん。ありがと憂……ごめんね』 がちゃっ 梓「ひゃっ!」ドタン 唯「わ、あずにゃん!?」 唯「大丈夫? もー、そんなとこにいたらぶつけちゃうよ」 梓「す、すみません。……それで、どうでしたか?」 唯「あ、泊まっていいみたい。着替え持ってきてくれるって」 梓「え? それじゃあ、憂は」 唯「憂は学校あるからいいって。なに、3人がよかった?」 梓「……ま、まあ3人のほうがおもしろいかもしれませんけど」 梓「無理だって言うならしょうがないですね」 唯「……そっか。ひとまずさ、CDの前にごはんにしようよ」 梓「そうですね。もう7時ですし」 唯「憂のぶんも作ってあげよう!」 ―――― キッチン 梓「唯先輩、料理できるんですか?」 唯「そりゃ、少しはね。憂みたいにおいしくは作れないけど」 梓「へぇ……意外です」 唯「あんまり意外そうじゃないね」 梓「えと、まぁ、合宿の時とかきちんと包丁あつかえてましたし」 唯「よく見てるねぇ」 梓「あ、危なっかしいからです! ……でも、料理は大丈夫みたいですね」 唯「そゆこと。えへへ、まぁ任せて」 唯「あずにゃんは休んでていいよ。……あ、お風呂の準備しといてほしいかな」 梓「あ、はい。……てきぱきしてますね」 唯「だてに16年もお姉ちゃんしてないってことですよ」 梓「お姉ちゃん……」 唯「へ!?」 梓「え? いや、あの、違いますよ!? お姉ちゃんって呼んだ訳じゃ」 唯「あ、あずにゃん……」 唯「もっと言ってそれ! お姉ちゃんて!」 梓「い、いやですよ! そういうのは……」 唯「お願いあずにゃん!」 梓「……」 唯「あずにゃん?」 梓「……その、あずにゃんっていうのをやめてくれたら、いいですよ」 唯「……」 唯「じゃあ、そしたら……あずさちゃん?」 梓「はい、」 唯「いや待って! 違う……」 梓「へ? ちょっとあの、変なあだ名とか開発しないでくださいよ?」 唯「あずにゃんは私をお姉ちゃんって呼ぶんでしょ?」 梓「えっ……はい、まぁ」 唯「だったら……あずさだよ」 梓「!」キュウ 唯「私、ういのことはういって呼ぶし。だから、あずさ!」 梓「……な、なんか、新鮮ですね?」 唯「ほら、あずさ、あずさ!」 梓「えっ? ななんですか唯先輩」 唯「だからぁ、お姉ちゃんって呼んでよ!」 梓「へ……えっと……」 梓「お、お風呂沸かしてきますー!」ピュー 唯「あぁっ、逃げたなあずさー!」 ―――― 浴室 梓「はぁっ、はぁ……」 梓「あぁもう……」ゴシゴシ 梓「お姉ちゃん、か……」 梓「お姉ちゃんにするなら、澪先輩とかかなあって思ってたけど」ゴシ… 梓「……唯お姉ちゃんかぁ」 きゅ きゅ ザアアアー… 梓「お姉ちゃんっていうよりは……やっぱり、唯先輩とは」 梓「……す、すきです、唯先輩」 ザアアアァァ 梓「何言ってんだろ。……ばかな私」 梓「ぽちっと」ぴっ ジャバババ… 梓「ふぅ……」 梓「唯先輩の妹かぁ」 梓「部活の後輩より……近づけたのかな」 梓「ふつうの、親密さでいうなら……そうなんだろうけど」 梓「……」 梓「わたしは憂の立場じゃないだけマシなのかも」 梓「わかってるけど……やっぱり憂がうらやましいな」 梓「今晩だけ……今晩だけだ。唯先輩の妹になってあげよう」 梓「お姉ちゃん、お姉ちゃん……うん、よし」 梓「……憂だって、一晩くらいなら許してくれるよね」 梓「……」 ―――― リビングルーム 梓「おね」ガチャッ 梓「……ゥゲフン、ゲフン!」 憂「あ、梓ちゃん。勝手に上がっちゃってごめんね」 梓「ううん、良いよ。来るっていうのは聞いてたし」 憂「お姉ちゃんとCD聴くんだって?」 梓「うん。1泊なのにレンタルしすぎちゃって。ていうか結局話したんですね、唯先輩」 唯『へ? なーにあずにゃん?』 梓「憂にはマワナベ知らないこと内緒にしておくんじゃなかったんですか?」 唯『いやぁー、言い訳思いつかないしさ、憂ぐらいにはいいかなって』 唯『あと、ワマナベだよあずにゃん? そこしっかりしないとりっちゃん達に笑われるよー?』 梓「う……気をつけます」 憂「ふふっ」 梓「なに……」 憂「意外とお姉ちゃんに頭上がらないんだね、梓ちゃんって」 梓「ち、違うもん! いつもはこんなじゃない!」 憂「そうかな。お姉ちゃんもなんか慣れてる感じだよ?」 唯『んー、なんか今日あずにゃん、やたらテンション上がってるから扱いやすいんだよね』 梓「ひどいですっ、唯先輩まで!」 憂「あれ? 梓ちゃんにとって私よりお姉ちゃんが下なの?」 唯『あずにゃん傷つくー』 梓「な、なんなんですかもうっ! そんなわけないじゃないですか!」 憂「えへへ、冗談冗談……お泊りって楽しいもんね」 梓「……まあ、そうだね。成り行きだけど、たまにはいいかな」 憂「お姉ちゃんだったらいつでも貸したげるよ?」 唯『ういー、私の意志はー?』 憂「ごめんごめん……でも、いいでしょ?」 唯『……ふんだ!』 梓「……」 憂「怒っちゃった」 梓「私に言われても……」 憂「じゃあ梓ちゃん、お姉ちゃんをよろしくね」 梓「もう帰っちゃうの? 唯先輩、憂のごはんも用意してくれるって言ってたよ」 憂「うん、使っちゃわないといけない野菜があるから……」 梓「そう……じゃあまた明日ね」 憂「うん、バイバイ。お姉ちゃーん、私帰るねー?」 唯『おーう、じゃーねー』 とんとん ばたん 梓「……」 梓「……お姉ちゃん?」 2
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65 お姉ちゃんだらけ(そのいち) [sage] 2010/01/24(日) 19 50 11 ID seQT5t6gO 扉を開けると、そこには5人のお姉ちゃんがいた―― 憂「お姉ちゃん、そろそろ起き……きゃああ!?」 唯1号「おはよう憂!」 唯2号「憂、おはよー」 憂「お、お姉ちゃんが二人!?」 唯3号「二人だけじゃないよ!」 唯4号「私もいるよー♪」 唯5号「私を忘れちゃダメだよ!」 憂「ちょ、こ、これどういうことなの…!?」 唯1号「いやぁ、なんか起きたら分裂しちゃっててー♪ 憂「な、なんか!?」 唯2号「これで私も音楽の極みに立ったってことだね!」 憂「え、音楽の極みに立った人って分裂するものなの?…きゃっ」 唯3号「ういー、今日はお休みだしのんびりしようよー」ギュー 憂「ちょ、お姉ちゃ……」 唯4号「あ、ずるいよー私も!」ギューッ 唯5号「私もー!」ギュッ 憂「うぅ…?」 この状況、なんだかよくわからないけど…とりあえず、分裂したお姉ちゃんもあったかくて気持ちいい…♪ 唯1号「ういーお腹減ったー」 唯2号「朝ご飯にしようよー」 憂「あ、うん!じゃあお姉ちゃん、ご飯にしよう!」 唯1、2、3、4、5号「はーい!」 憂「ス、ステレオ…」 66 お姉ちゃんだらけ(そのに) [sage] 2010/01/24(日) 19 52 56 ID seQT5t6gO こんにちは、平沢憂です。突然ですがお姉ちゃんが分裂しました。 唯1号「憂ージャム取ってー」 唯2号「憂ーマーガリンどこー?」 唯3号「憂ー牛乳がないよー?」 憂「ま、待ってお姉ちゃんたち、落ち着いて…」 唯4号「ちょっと5号!そのベーコンエッグ私のだよ!」 唯5号「私のだもーん♪憂がお姉ちゃんにあげるってくれたんだから!」 唯6号「それは私のことを言ったんだよ!ね、憂?」 憂「え、えーっと…私が言ったお姉ちゃんっていうのはそのお姉ちゃんじゃなくって違うお姉ちゃんっていうか…あ、あれ?」 唯4号「お姉ちゃんは私のことー!」 唯5号「私だよ!」 唯6号「私ー!」 憂「だ、ダメだよお姉ちゃん自分とケンカしちゃ…わっ?」 唯1号「ういー、私と一緒にテレビ見よ?」 唯2号「あーずるい1号!私と見るの!」 唯3号「私とだよ!」 憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん…わかった、皆で一緒に見よう!ね?」 唯1、2、3、4、5、6号「はーい!」 憂「…えへへ……皆いいこ…♪」 5人のお姉ちゃんと過ごすのは、普段の5倍体力を消耗します。 ですが…同時にお姉ちゃんと過ごす幸せも5倍になるのです! …5? 85 お姉ちゃんだらけ(そのさん) [sage] 2010/01/27(水) 03 21 08 ID BKHRjECyO こんにちは、平沢憂です。分裂したお姉ちゃんたちとの生活にも少しずつ慣れてきました。 ところで一つ気付いたことがあります。実はお姉ちゃんたちは一人一人性格が違うんです。 唯1号「うーいー♪一緒にアイスたーべよー♪」ギュッ 憂「ダメだよ1号お姉ちゃん、さっき食べたでしょ?」 唯1号「えー?いいでしょ~うーいー♪」 憂「く、苦しいよー…♪」 1号お姉ちゃんは甘えんぼですぐに抱きついてきます。 もしかすると分裂する前のお姉ちゃんに一番近いかもしれません。 唯2号「……」ジー 憂「どうしたの2号お姉ちゃん?顔になにかついてる?」 唯2号「べ、別に…なんでもない」 唯3号「2号も憂にくっつきたいんだよねー?」 唯2号「そ…そんなわけないじゃん!私もう高校生だし、いつまでも妹にべたべたするとかあり得ないし!」 唯3号「じゃあ2号は憂にくっつくの禁止ね♪ういー♪」ギュッ 憂「きゃっ?」 唯2号「な…なんで3号が決めるの?意味わかんない!」 唯3号「だってべたべたするのあり得ないんでしょー?だったら文句ないよね♪」 唯2号「あ、あり得ないって言ったのはあくまで程度の問題で…」 唯3号「じゃあ抱きつきたいんだ?」 唯2号「う……」 86 お姉ちゃんだらけ(そのよん) [sage] 2010/01/27(水) 03 26 26 ID BKHRjECyO 唯2号「グス……ういー」 おずおずと服の裾を掴む2号お姉ちゃんは意地っ張りです。なんだかケンカした時のお姉ちゃんみたいでかわいいです♪ そして3号お姉ちゃんは少し意地悪です。かわいいだけにギャップがすごいです! 憂「ふふ…♪あ、ごめんね皆、私そろそろご飯の準備しなくちゃだから…」 唯4号「あ、憂ー♪ちょうどよかった、ご飯の準備ならお着替えしなくちゃだね!」 憂「ひゃっ!?よ、4号お姉ちゃ…なんでメイド服があるの!?」 唯4号「前に着たやつ、さわちゃんが持っていっていいっていうから♪どれ、お姉ちゃんが着替えさせてあげるー!」ガサゴソ 憂「きゃあぁ!」 4号お姉ちゃんは少し…いや、かなりスキンシップが過激です。さわ子先生みたいです。 正直、こんな風に体を無理矢理触られるのはかなり嬉し…じゃなかった、かなり困ってしまいます! 唯4号「憂のおっぱいぷにぷに~♪お尻やわらかくって気持ちいい♪」スリスリ 憂「や、やめてぇー♪」 唯1号「憂、なんで嬉しそうなのかな…?」 唯2号「さぁ…」 唯3号「…あんまりおっきいと将来垂れるよ(ボソッ」 90 お姉ちゃんだらけ(そのご) [sage] 2010/01/27(水) 23 59 06 ID BKHRjECyO 4号お姉ちゃんからなんとか逃れた私は夕飯の準備をするべく台所にやってきました。が… 憂「あれ、なんかカレーの匂いがする…?」 唯5号「あ、憂!ちょっと味見してみてー♪」 憂「5号お姉ちゃん!これお姉ちゃんが作ったの!?」 唯5号「うん!まぁ食べて食べてー」 憂「い、いただきます……パク」 唯5号「どう、美味しい?」 憂「お…おいしい…」 お姉ちゃんのことだから、隠し味に甘いものをどっさり入れたりしたんじゃないかと思ったけど…私が作るのよりおいしい! 憂「5号お姉ちゃん、こんなにおいしいの作れるなんてすごいね!」 唯5号「いやあ大したことないよー♪そだ、ついでにトンカツも揚げてカツカレーにしてみたよ!」 見ると、こんがり黄金色のトンカツが!そうです、5号お姉ちゃんは料理がものすごく上手いのです! 憂「でもこんなに揚げるの大変だったでしょ?」 唯5号「ううん、こんなの憂が料理してくれてるのに比べたら全然大したことないよ!」 憂「お姉ちゃん…」 唯5号「私だってたまにはお姉ちゃんらしいとこ見せなきゃだもん。何か悩みとかあったらいつでも相談してね?私たちはいつでも憂の味方だから」 憂「うん…ありがとう!」 91 お姉ちゃんだらけ(そのろく) [sage] 2010/01/27(水) 23 59 56 ID BKHRjECyO お姉ちゃんは、やっぱり優しくてあったかいです。 たとえ分裂して性格や言動が変わっても、お姉ちゃんはお姉ちゃん。一番大切な芯の部分は何も変わっていません。 でも5号お姉ちゃんはほんのちょっぴりだけ、他のお姉ちゃんよりも頼りになる…かもしれないです。 唯5号「それじゃ、皆呼んでご飯にしよ…あーーーー!」 憂「ど、どしたの!?」 唯5号「ういー…炊飯器のコンセント入ってなかった……」 憂「あらら…」 …やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんです。 102 お姉ちゃんだらけ(そのなな) [sage] 2010/01/29(金) 03 47 47 ID zQ9XronZO ご飯も炊いて皆でカレーを食べていると、6号お姉ちゃんがこんなことを言い出しました。 唯6号「ところで、お風呂は当然皆で入るんだよね?せっかく大人数なんだし!」 憂「え!?」 唯1号「さんせー♪皆で入ったら楽しいよね!」 唯2号「ま、まぁどうしてもっていうなら一緒に入ってもいいけど…」 唯3号「わぁ楽しみ♪皆で入れば自分の体を客観的に見られるね!そして改めて気付くんだよ、自分の体の貧相さに!」 唯4号「ジュルリ…8P…ど、どうしよう、憂がおかしくなっちゃうかも…でも大丈夫、私が手取り足取り教えてあげるから♪」 唯5号「…4号ちゃん、さすがに自重しようね」 皆は色んなことを言っていますが、かくいう私はといえば嬉しさ半分不安半分といったところでした。 お姉ちゃんと久しぶりに一緒にお風呂に入れるのはもちろん嬉しいです。 でもこの個性派揃いの皆と入ったら何が起こるか…色々な意味で個性の強い6号お姉ちゃんの提案というのも不安です。ていうか… 憂「あ、あのー…こんな大人数でお風呂入るのは無理じゃないかな…?」 一同「……」 なんということでしょう。皆そのことをまったく考えていませんでした。 やっぱり、お姉ちゃんはお姉ちゃんです… 103 お姉ちゃんだらけ(そのはち) [sage] 2010/01/29(金) 03 50 11 ID zQ9XronZO 唯1号「考えてみたらそうだね…家のお風呂じゃせいぜい3人がいいとこだよー」 唯5号「よし、ここは公平にあみだくじで決めよう!私、今から作ってくるね!」 あみだくじを作りに部屋に戻った5号お姉ちゃん。 皆のために率先して動くなんて、やっぱりしっかり者なんだなぁ♪まだ食事の途中だけど… 唯6号「5号ちゃんがいない間にじゃんけんで決めようかー♪」 憂「え!?」 唯3号「ちょうど偶数になったことだしね♪はい、二人一組にわかれて!」 憂「え、あの…5号お姉ちゃんは…?」 5号お姉ちゃん抜きで行われたじゃんけんの結果、私とお風呂に入ることになったのは6号お姉ちゃんと7号お姉ちゃんでした。 そういえば、7号お姉ちゃんとはまだあまりしゃべってないな… 憂「7号お姉ちゃん、よろしくね」 唯7号「うん…よろしくね」 7号お姉ちゃんはクールです。皆が騒いでる時にも我関せずという感じで窓の外を眺めていました。 髪を七三に分けているところがかっこかわいいです。色々話せたらいいんだけど… 唯6号「わーいわーい♪おっふろ、おっふろ、おっふっろー♪」 唯7号「……」 憂「じゃあお先に入ってくるね。5号お姉ちゃんによろしくね…」 104 お姉ちゃんだらけ(ざつだん) [sage] 2010/01/29(金) 03 58 33 ID zQ9XronZO 唯4号「はぁ…せっかく憂とあんなことやこんなことができると思ったんだけどなぁ」 唯3号「モグモグ…あんなことやこんなことって?」 唯2号「……」(…き、聞きたいわけじゃないけど耳に入っちゃうからしょうがないよね) 唯4号「そりゃあ、押し倒したり…」 唯1号「きゃー♪押し倒す!?」 唯4号「揉んだり…」 唯2号「揉む!?」 唯4号「舐めたり…」 唯1・2号「なな、舐めるぅ!?///」 唯3号「モグモグ…4号はえっちだねぇー♪あとはあとは?」 唯4号「あとは…」 ガチャ 唯5号「皆お待たせ!あみだ出来たよー♪いやぁ、意外に難しいもんだねあみだって…あれ?」 唯1号「あれ、5号ちゃんは不戦敗になったんだよ?」 唯5号「え…?ふ、ふせ…?え?」 唯3号「モグモグ…ゴクン。ごちそうさま5号、カレーおいしかったよー♪」 唯5号「あ、私のカレー…」 唯1号「まぁまぁ、洗い物手伝うから元気出しなよ5号ちゃん!」 唯4号「私だって行けなかったんだしさ♪…手伝ってあげるから後で憂の下着取ってきてね。あと体触らせて!自分の体だから文句ないよね♪」 唯5号「…澪ちゃんの気持ちがちょっとだけわかったよ」 つづく!
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93 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/27(日) 23 08 11 ID XHBH/oZy 本日二発目投下… 某国民的アニメを見終えて夕飯の支度をしようとした私におもしろそうだよー、だなんてお姉ちゃんが薦めた番組は『激撮!全国警察24時!年末大捜査スペシャル』。 ちょっとだけだよ、と何気なく見ていたら思いの外熱中してしまい、気付いたら時刻は21時。 まずいな、急いで夕飯の支度しなきゃ…と立ち上がろうとする私の服の裾を、何かがグイッと引っ張ります。 まぁ何かが、と言っても霊的現象でも何でもなく、その犯人は言うまでもなく明らかなんですが。 「お姉ちゃん?」 「憂ー、もっと一緒にテレビ見ようよー」 「ダメだよお姉ちゃん、遅くなっちゃうから離して?」 「むー…どれくらいでできる?」 「えっと…す、すぐできるよ」 「すぐってどれくらい?」 「えーっと…す、すぐ!だからお姉ちゃんは先にお風呂入っっちゃっていいよ?」 「…わかった」 しぶしぶといった感じでコタツを抜け出しリビングを出たお姉ちゃん。その目は座っていて、頬はプーッと膨らんでいます。 ふてくされるお姉ちゃんもかわいいなぁー…♪…っていけない。私には私の仕事があるのでした。 夕飯のお姉ちゃんとの楽しい時間のためにも、急いで動かなければ! 94 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/27(日) 23 09 23 ID XHBH/oZy それから30分、大体のおかずを作り終えた私は最後に味噌汁を作っていました。 それにしてもお姉ちゃん、まだ出ないのかなぁ…と気になり始めたころ、不意に温かくて柔らかい何かが私の体を包みました。 まぁ何かが、とは言っても、霊的現象でも何でもなく、その犯人は… 「お姉ちゃん!?」 「えへへ、ういー♪」 「ど、どうしたの?」 「どうもしないよ?ただ憂にくっつきたくなっただけー♪」 「あ、危ないよお姉ちゃん、火使ってるんだから」 「はーい♪あ、じゃあ私ご飯よそっとくね?」 お姉ちゃんはそう言うと台所を出て行きました。さっきのふてくされてた顔とはまったく対照的な様子です。 それにしても、笑ってる顔はもっとかわいいなー…♪ ――――― 「味噌汁できたよー」 「わーい、待ってました~♪…あ、憂の席はそこじゃないよ!」 「え?」 「今日の憂の席は、ここ!」 お姉ちゃんは腕を開いて私に手招きしました。ま、まさかそれはつまり、お姉ちゃんに抱きしめられたままで食事を取りなさいってこと…? 「憂はやくー」 「ちょ、ちょっと待ってお姉ちゃん!それじゃお姉ちゃんが食べにくいよ?」 「いいからはやくー」 「う…うん…」 95 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/27(日) 23 10 24 ID XHBH/oZy お姉ちゃんのかわいすぎる笑顔に負けて、私はおっかなびっくりお姉ちゃんの足の間に腰を降ろしました。 コタツの下に二人の足が重ねて入るのは少し窮屈ですが、今の私にとってそんなことはどうでもいいことでした。 なぜなら背中にお姉ちゃんが密着しているせいで、私はとてつもなくドギマギしているからです。 「えへへ…憂、あったかいねぇー♪」 「そ、そうだね!?」 「えへへ…憂、もう離さないからねぇー♪」 「そ、そうだね!?…え?」 「ふふっ、かかったね憂!これは憂を捕まえるための罠なんだよ!」 「はっ…!そういえばお姉ちゃん、よく見たらお風呂に入ってない…!?」 「そう!なぜなら…」 ここでお姉ちゃんは私の耳に口を近づけ、囁くように言いました。 「憂と、入りたいからだよ♪」 「……!!」 ダメです。負けました。完全にノックアウトです。お姉ちゃんの魅力の前に私は一発KOです… 「じゃあ憂、ご飯食べて一緒に入ろう♪はい、あーん♪」 「…あーん…ちょ、お姉ちゃんそこ鼻だよ…」 「あ、ごめんごめん」 この分だと、日付が変わる頃には、お姉ちゃんと二人のバスタイムを過ごしていることでしょう… おわり
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~~~~~~~~~~~~~ 「う~い~……」 憂「んっ……」 唯「おはよ~」 憂「あ……おはよ、お姉ちゃん」 唯「んふふ、憂、もう朝だよ」 憂「うぇっ!?」 『6 30』 なんでこんな時間まで寝てたんだろ… お弁当作らないと! 唯「憂のおかげですっかり治ったんだ~」 憂「熱は?」 唯「さっき測ったらね、36.4℃。もう完璧ですっ」 憂「よかったぁ!」 憂「あ、お姉ちゃん昨日お夕飯は……」 唯「ううん、私もあの後ずっと寝てたから大丈夫だよ」 憂「そっか~…。ごめんね、今から朝ご飯用意し……ごほっごほっ」 唯「ういも無理しないでね」 憂「へっ?私は全然大丈夫…」 唯「さっき熱測ったんだよ~憂の」 憂「えっ…」 唯「38.0℃だよ。うい~…ごめんね」 憂「な、なんでお姉ちゃんが謝るの」 唯「私がういに風邪移しちゃったのかも」 憂「だ、大丈夫だよこれくらい……よっしょ」 あれ? なんだか感覚が…… 唯「うい!」 憂「わぁ…」ぐらっ 唯「危なかった~」 憂「えへへ……ありがと、お姉ちゃん」 唯「うい、今日は学校休まないとね」 憂「え?行けるよ、大丈夫だよっ」ごほっ 唯「んも~。憂ったらぁ」 憂「ほんとに行けるもん//」 唯「ほんとぉ?」 憂「うんっ!ちょっと咳が出るだけだし」 唯「うい」ぎゅ 憂「え…」 唯「今日はゆっくり休もうよ。我慢しないで」 憂「お姉ちゃん…」 唯「うい、顔色悪いし、熱あるし、咳してるし。だからね」 憂「大丈夫なのに…」 唯「ううん。見れば分かるよ。だから今日は私が憂を看病するよ」 憂「えぇ!?大丈夫、大丈夫だよぉ。そんなに辛くないし」 唯「憂は強がりだねぇ」 憂「ほんとだよ、お姉ちゃん」 唯「いーの。今日は私が憂を看病しますっ」 憂「でもお姉ちゃん、学校は行かないと」 唯「休むって連絡したよ。みんなにもメールした」 唯「憂が一番大事だからね」 憂「お姉ちゃん…」 唯「早くよくなりますよーに!」 お姉ちゃんと2人で学校行く予定だったんだけもなぁ。 でも、お姉ちゃんと2人で居れるなら、今日はお姉ちゃんに甘えちゃおっかなぁ… ちょっと体もだるいし。ちょっとだけ。 それにしても私、うそついたりお姉ちゃんに迷惑かけたり…… だめだめだよね…… 唯「うい?」 憂「?」 唯「そんな悲しそうな顔しないで」 憂「へっ?全然そんなことは」 唯「いいんだよ~。たまにはお姉ちゃんに甘えなさいっ!」 読まれてるよぉ…。 憂「えへへ…//」 唯「あ、そうだ、お粥でいい?」 憂「あ……うん!」 唯「ふふ、任せなさい!ちょっと待っててね~」 憂「ありがと、お姉ちゃん」 唯「お安い御用~♪」 お姉ちゃんに看病してもらうの、今年に入って2回目なんだ。 お姉ちゃん受験生なのに…… 私がもっとしっかりしないと。 唯「できたよ~憂」 憂「ごめんね、お姉ちゃん」 唯「妹が困ってる時に助けるのは、お姉ちゃんのぎむだからね!」 憂「えへへ…」 唯「ほら~卵ものっけたよ!栄養まんてん」 憂「うん!おいしそ~」 お姉ちゃんの作るものはなんでもおいしいけどね~。 唯「平沢唯特製お粥ですっ。召し上がれ~」 憂「いただきまーす」 唯「あっ!」 憂「?」 唯「やっぱり私が食べさせてあげるよ」 憂「へっ」 唯「いいからいいから~」 憂「うん…」 唯「ふ~…ふ~…」 お姉ちゃんがお粥を食べさせてくれるなんて。 バチどころじゃないし。神様ありがとう……って、 自分のことしか考えてないじゃん私。 お姉ちゃんありがとう。ごめんなさい。 唯「はーい、あ~んして~」 憂「あ~ん//」 唯「ふふ、憂ちゃんおいちいでちゅかぁ~」 憂「おねえひゃん!///」もぐもぐ 唯「冗談だよ~。お味はどお?」 憂「ん~……でりしゃす!!だよ!」 唯「おー?うい、真似したな~」 憂「えへへ…ばれちゃった」 唯「ふふ、でもよかったぁ」 憂「うんっ!」 とっても幸せな朝です! 憂「おいしかった~。ごちそうさま」 唯「よかった~。あとは憂、寝てるといいよ」 憂「えっ…お姉ちゃんどこいくの?」 って私なに言ってんだろ… 唯「これお台所に持っていくだけだよ~。ずっと憂のそばにいるよ」 憂「えへへ…//」 良かったぁ。 唯「ちょっと待っててね」 憂「うんっ」 お姉ちゃんはほんとはとっても優しい人。 ほんとは っていうのも変だけど…。 私が甘えるとお姉ちゃんは一生懸命尽くしてくれるから。 だから私も、いつもお姉ちゃんの力になっていたい。 唯「ポカリ飲んで~」 憂「うんっ」ごく 唯「…あ、うい、わたしお風呂入ってきていい?」 憂「もちろんだよ。気持ち悪いよね」 唯「汗かいちゃったからねぇ……じゃあごめんね、寝ててね」 憂「うんっ。ゆっくりしてきていいよ~」 唯「ありがと~」 私もお風呂入りたいけど……熱あるし。 後でお姉ちゃんに拭いてもらおうかなぁ……なんて。 熱下がって治ったらお姉ちゃんに何作ってあげようかなぁ。 ハンバーグ?カレー?肉じゃが? ありきたりかな… お姉ちゃんのリクエストで決めようかな~。 唯「ういー」 憂「あ、お姉ちゃん」 唯「気持ちよかった~」 憂「よかったぁ」 お風呂上がりでヘアピンしてないお姉ちゃんはなんだか少し、 大人っぽく見える。かっこいいお姉ちゃん。 唯「憂はどお?汗かいてるでしょお」 憂「うん…ちょっと」 唯「よしっ!拭いてあげる!」 憂「あ、ありがと」 …実際やってもらうとなると恥ずかしいかも。 でも、お姉ちゃんなら全然平気。たぶん。 唯「失礼しまーす」 憂「お願いします…」ごくり 唯「…」ふきふき 憂「ふ~…」 唯「…」ふきふき 憂「ごほん…」 唯「…」ふきふき 憂「…」 唯「…」ふきふき わき目もふらずわたしの体を拭いてくれるお姉ちゃん… 無言だと、ちょっと恥ずかしいかも… 憂「お姉ちゃん…」 唯「…」ふきふき 憂「お、お姉ちゃんってば」 唯「ふぇ?」ぴたっ 憂「あ、ごめん、拭いてていいよ」 唯「うん」ふきふき 拭いてていいよって何か違う…!拭いてて下さい、かなぁ? んあああ、もうなんだか熱上がっちゃいそうだよ… 憂「えと」 唯「…」ふきふき 憂「お姉ちゃん」 唯「…」ふきふき 憂「何か食べたいものある?」 唯「え?」ぴたっ いちいち手止めなくてもいいよぉ…お姉ちゃん…… 唯「ん~……って憂、なんか作ってくれるの!?」 憂「え、いや、熱下がったらね~」 唯「うんうん、そうだねぇ……」 憂「なんでもいいよ~」 唯「うなぎ!」 憂「うなぎ。いいよ~。どこで買ってこようかなぁ」 唯「あ、憂のお料理か」 憂「ううん、お姉ちゃんが食べたいものでいいよ」 唯「じゃあさ、カレー!カレー一緒に作ろうよ!」 憂「あぁ、いいね~!」 唯「でしょお!だから憂、早く治れ~」 憂「うんっ!」 お姉ちゃんとカレー。 なんだか楽しみだなぁ。早く治さないと! 唯「ふきふき~…」ふきふき 憂「あっ…お姉ちゃん」 唯「ん~?」ふきふき 憂「そこは自分で…拭くから///」 唯「遠慮しないで~」ふきふき 憂「///」 な、なに考えてんだろ私… 落ち着いて!わたし! 唯「…」ふきふき 憂「お、お姉ちゃん///」 唯「な~に~」ふきふき 憂「今日は…いい天気だね//」 唯「だね~」ふきふき 唯「憂のおなかぷにぷに~」 憂「///」 唯「へっへっへっ……とぉっ」つねっ 憂「わ//」 唯「憂かわいい~」 憂「お姉ちゃん//」 唯「えへへ、じょーくじょーく」 憂「んもぉ…」 でも、体拭いてもらうのってなんだか気持ちいいなぁ。 唯「終わりだよ~」 憂「ふ~……ありがと、お姉ちゃん」 唯「さっぱりした?」 憂「うん!」 唯「良かった~」 唯「じゃあ、また寝ててね~」 憂「うん」 唯「あ、そうだ」 憂「?」 唯「ねえねえ憂、ここにいるから、ギー太の練習してていい?」 憂「えっ…」 唯「うるさいかな」 憂「ううん、全然いいよ!BGMになるし!」 唯「練習だよ~」 憂「いいよ~!」 お姉ちゃんは練習中に色んな表情をするから、私も見てて楽しい。 唯「んっと……」 ~♪ 唯「ん~……」 ~♪♪ 唯「お~?」 憂「ふふっ」 唯「んー?どしたの、うい」 憂「お姉ちゃん、楽しそうだなぁって」 唯「う~ん……あとちょっとなんだけどねぇ」 憂「頑張ってお姉ちゃん」 唯「憂もね~。早く治ってね」 憂「うんっ!」 ~~~~~~~~~~ 憂「んんっ……ふぁ~…」 もう夕方かぁ。 唯「ふんふん…」~♪ お姉ちゃんはまだ練習してる… 偉いなあ。 憂「お姉ちゃん」 唯「あっ、憂。おはよ」 憂「おはよ~」 唯「熱測ってみよ~」 憂「あ、そうだね」 憂「軽音部入って、お姉ちゃん良かったよね」 唯「うんっ!」 憂「ふふっ♪」 唯「楽しいよ~!憂も入ろうよ」 憂「う~ん…」 ピピピッ 唯「お」 36.9℃。よし! 一晩寝れば明日には学校に行けそう。 憂「36.9℃だよ」 唯「えっ!憂すご!!」 憂「お姉ちゃんのおかげだよ~。ありがとう、お姉ちゃん」 唯「えへへ~。そうかな~」 憂「うん!明日はきっと一緒に学校行けるよ!」 唯「う~い~」 憂「?」 唯「明日は日曜日だよ~」 憂「あっ//」 唯「かわい~憂」 憂「冗談だよ~…えへへ…」 唯「ふふ、じゃあさ、明日、作ろっか!カレー!!」 憂「え…大丈夫かな」 唯「平気平気!!」 憂「そ、そうだよね」 唯「じゃ、明日のために今日は早く寝よう!」 憂「うんっ!!」 唯「あ、憂、お姉ちゃんここにいた方がいい?」 憂「えーっと……」 もうほとんど熱無いし、お姉ちゃんに移ることもきっと無いよね。 じゃあ…… 憂「お姉ちゃん、一緒に……」 唯「ほぉ?」 憂「寝ない?……なんて…えへへ//」 唯「憂……」 憂「だめ、かな…」 唯「…待ってたよ!!寝よう!一緒に!!」 憂「あ、はは…ありがとぉ」 また気遣ってくれたのかなぁ…お姉ちゃん。 そしてまた甘えちゃったぁ。ありがとう、お姉ちゃん。 ~~~~~~~~~~~~~~ 憂「お姉ちゃん」 唯「……zzz」 もう寝ちゃった。色々してくれたから疲れちゃったのかな。 そういえば、最初は私がお姉ちゃんの看病をしてたのに、 気づいたらお姉ちゃんの看病を私が受けてた。 憂「ありがとう、お姉ちゃん」 唯「んにゃ……zz…」 先生にうそついちゃって、そしてお姉ちゃんに甘えちゃって、 迷惑かけちゃったかもしれないけれど、私はこの2日間、 なんだかとっても幸せだった。当たり前だよね。 明日もまた、お姉ちゃんと2人でカレー作り。楽しみだなぁ。 お姉ちゃんと一緒いる時間。 当たり前に続くと思えて、そんなわけは無かったんだ。 それを私に教えてくれたのは、お姉ちゃんだった。お姉ちゃんの歌だった。 でも私は、それが辛いとは思わない。 だって、今、お姉ちゃんと一緒にいれる時間は とても大切で、貴重で、楽しい時間なんだって思えたから。 大切な時間を、大切に使うことができそうだから。 そんなことを改めて気付かせてくれたお姉ちゃんは、 やっぱり私のお姉ちゃんで、掛け替えの無い存在なんだって、 今改めて思います。 憂「ありがとう」 唯「んん……」 憂「これからもよろしくね、お姉ちゃん♪」 唯「…よろしくぅ……zz…」 憂「ふふ♪」 ~おわり~ 戻る
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303 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/09/28(月) 00 43 27 ID eWrwQy7o 憂「お姉ちゃん」 唯「……」 憂「お姉ちゃんってば」 唯「んぅ~」 寝ていらっしゃる。 完膚なきまでに寝ていらっしゃる。 『そんなところで寝てると風邪ひくよー?』 そう口にするよりも早く、私は動いていた。 ぷにっ 唯「ん、んぅ~……」 やわらかいほっぺた。 この幸せそうな表情。 見ているこっちが幸せになってしまう。 可愛いなぁ、もう。 ぷにっ 唯「んぅ~、そこはダメだよ、うい~……」 憂「!!」 そ、そんなことを言われてしまうと ぷにっ 尚更やめたくなくなってしまう ぷにっ ああ、病み付きになってしまいそう ぷにっ 唯「……ハッ!?」 ぷにっ 唯「ごめん、寝ちゃってふぁ」ぷにっ 起きたことにも気付かずに、ぷにぷにし続けていた為、 お姉ちゃんの台詞の語尾が可愛らしくなった。 304 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/09/28(月) 00 44 52 ID eWrwQy7o 憂「あ、ごめんお姉ちゃん、起こしちゃった……というか起こそうとしてたんだけど」 唯「……」 寝ぼけ眼のお姉ちゃんと、少しの間見つめ合う。 ああ、寝起きのお姉ちゃんも可愛ら――「ひゃん!?」 唯「ふふふ、お返し~」 とっても嬉しそうな表情で、私の両腋に手を滑り込ませているお姉ちゃん。 唯「もう一回言って」 憂「……」 唯「ひゃん!?だって、もう、憂はかわいいなぁ」 憂「ふふ、お姉ちゃん」 唯「なに?」 憂「こちょこちょこうげきぃ!」 唯「きゃあっ!……っ、あはははっ、ちょっ、うい、すとっ、あはははっ!!」 少しだけ体重を乗せて、お姉ちゃんを組み敷く。 元々寝ていた体勢なのだ。 ポジション的に見て、どう考えたって私の方が有利である。 しかし、お姉ちゃんもまた簡単には諦めない。 くすぐり攻撃を受けながらも、その両手は私の腋、そして脇腹を攻める。 憂「くっ、あはははっ!!わ、私を本気にさせたなー!?」 唯「あはははっ、ひっ!?う、うい、胸はダメっ!!」 憂「胸じゃない、腋!」 唯「腋!?」 ――今日もまた、私とお姉ちゃんの幸せな夜が更けていくのでした。
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ふぅ朝食完成 「あかりちゃーんご飯よー」 「あれいつもはすぐ返事が来るのにあかり!?」 ちなつ姉に電話 「あ、あかりの体調がわ、悪いから今日の待ち合わせ午後からにして!」 「ふぅ、あかりー!」 ドドド(階段を上る音) ガチャ「あかり!?」 スースー 「何よ寝てるだけじゃないもう。」 ベッドに来る姉 数分見つめる姉 「やぁんあかりちゃんかわえーキスしちゃおうかなー。今日は親もいないし・・」 「はっダメよ私!あかりが15歳になるまでの我慢よ。でも頬ならいいよね」 チュ 「ん?この前部屋に入った時にはなかった本だわ 同人誌?あかりいつのまにそんなのを読む様な子になっちゃったの!」 「ふぁお姉ちゃん?おはよー」 「おはよーあかり」 「それ京子ちゃんが書いた本だよ。面白いよー」 (なんだ京子ちゃんのか) 「あかりちゃん!今日は親がいないから私が朝ごはん作ったよ!」 「えぇ?お姉ちゃんいつも失敗ばかりじゃん!これから作るから待っててね」 あぁ今日も姉の料理を食べるあかりを見れないのね(涙) あ、そういえば約束・・ あかりのエプロン姿とか前に座って食べるあかりを見れるからいいかぁ。 「お姉ちゃん着替えるから出ていってよー」
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お姉ちゃんの大学受験合格をお祈りしてお百度参り。 もう半分くらいまで来たかなぁ。 お姉ちゃんは朝から集中して机に向かっているみたいです。 やっぱりお姉ちゃんはやればできる人です! 頑張るお姉ちゃんの為にコーヒーを煎れました。 今からちょこっとだけお姉ちゃんの部屋にお邪魔しようと思います。 憂「お姉ちゃーん、コーヒーいれたよぉ…」 「あっ……あずにゃんずるいよぉ…」 「唯先輩のせいですっ……んっ…」 憂「」 お姉ちゃんと梓ちゃんがベッドの上で抱き合ってる… 唯「あっ、憂~」 梓「!?」 憂「お姉ちゃん…?」 唯「コーヒー!?ありがと憂~」 憂「こ、ここにおいておくね」 唯「うんっ」 梓「…」 お姉ちゃんの反応は普段と全く変わりがないので、 私がなにか勘違いをしているだけ…なのだと思います。 憂「梓ちゃんいつの間に?」 梓「えっ……あは、ついさっき来たところ」 唯「ありがとねぇあずにゃん」 「ありがと」? お姉ちゃんの言葉がいまいち理解できない─── 憂「えっと、何してたの~?」 唯「あずにゃんと愛を育んでましたっ」 梓「ひぇっ…」 あいをはぐくむ? 憂「それってどういう……」 唯「その通りだよ~!あずにゃんかわいい~」 梓「にゃ」 憂「」イラッ 唯「憂も参加しない?」 憂「私は…いいかな」 唯「えー!」 憂「それよりお姉ちゃん、勉強は……」 唯「愛を育んでたらどうでも良くなって来ちゃったぁ」 唯「ずっとこうしてたいね~あずにゃん♥」 梓「にゃ、にゃぁ」 唯「かわい~~!!」ナデナデ 憂「…」 憂「梓ちゃん」 梓「にゃ?」 憂「にゃ じゃなくて」 梓「はっ……ごめん//」 憂「お姉ちゃん、受験生なんだよ?」 梓「知ってるよ……で、でも唯先輩が」 憂「へ?」 唯「私が呼んだんだよ!勉強ちかれたぁ」 憂「そんな……お姉ちゃん軽音部の皆さんと同じ大学に」 唯「それやめたよ~」 憂「えぇ!?」 唯「やっぱ私とりっちゃんは無理~ってことになって~」 憂「そんなことないよ!!お姉ちゃんなら絶対に…」 唯「ううん、現実をみようよ憂。私中学レベルの英語すらできてないのにさ」 憂「…」 唯「澪ちゃんとムギちゃんと同じ所なんて受かるわけないよ」 憂「そんなわけないもんっ!お姉ちゃんなら絶対受かるから!!」 唯「絶対、とかさ……やめてよ。無理だよ。もう疲れたもん」 憂「そんな……」 唯「じゃああずにゃんおいで~♥」 梓「は、はい…」 唯「はい じゃなくて にゃぁ」 梓「にゃぁ…」 憂「梓ちゃん!!!」 梓「にゃ!!?」 憂「こんなお姉ちゃん嫌でしょお!!出て行ってよっ!!」 梓「う、うん……ごめん」 唯「だーめ!!」 憂「えっ……」 唯「あずにゃん、気にしなくて良いよ~。一緒にいよ~」 梓「え……」 憂「…」ウルッ 憂「梓ちゃんのバカっ!!お姉ちゃんの……うぅ…」 唯「バカっていう方がバカなの!!憂のバーカ!!」 憂「…!」ボロ 梓「唯先輩…」 唯「いいの、あずにゃんは黙ってて」 憂「いやだぁ……お姉ちゃんっ…」ボロボロ 唯「なに?」 憂「バカ、なんて…言わに……」ボロボロ 唯「え?聞こえないよ」 憂「バカなんて言わないでっ……ぅぅ…」ボロボロ 唯「ひとのことバカって言ったのは憂じゃん!」 憂「ごめんなさい……」ボロボロ 唯「私じゃなくてあずにゃんだよ」 梓「い、いいですよ…唯先輩」 唯「じゃあ憂は許さない」 憂「許して……っ…うっ…」ボロボロ 唯「じゃあ早くあずにゃんに謝って」 憂「梓ちゃん…ごめんなさい…っ…」ボロボロ 梓「い、いいって…」 唯「んも~。憂のせいで冷めちゃったじゃん」 憂「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロ 唯「じゃあもうさっさと出てって?」 憂「ごめんなさい……」 ガチャン お姉ちゃんに嫌われちゃった…… 2
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70 姉さんとお姉ちゃん ◆Oq2hcdcEh6 sage 2007/09/27(木) 23 05 23 ID GL0iSCAk 投下します 今日、姉が死んだ。 旅行先の警察から電話がかかってきたのだ。 きっと火葬にする金を出せとか、手続きをする金を出せとか、そういう振り込め詐欺に違いないと思ったが、 警察を名乗る男の声の向こうから、泣き叫ぶ姉の友人の声が聞こえた。 そして泣き声で要領を得ない菜穂子さん――姉の友人との会話が、この電話が真実だと教えてくれた。 実感の無いまま、それどころか半信半疑でさまざまな手続きを済ませた。 自分でも驚くほど冷静だった。胸の奥の方に焦りがあったが、それだけだ。 泣くどころか手が震えることも無かった。 「こちらに来るときには、ご自分で車を運転するのは控えてください」と言われたが、 姉の荷物もあるのだからと思い、免許を取ったばかりだが、車で行った。 普通は運転どころではなくなるのだろうに、普段と変わらず運転できた。その落ち着きが不思議だった。 旅行先の病院にたどり着き、対面してもなお実感が沸かなかった。 遺体の状態が良くなかったためだろうか。 それを見ても、その傷だらけの体が姉だとは思えなかった。 あの泳ぎの得意な姉さんが、海で死ぬわけが無いと思っていた。 泣きながら俺に謝る菜穂子さんを気遣う余裕すらあった。 「波が」とか「ゴミが」とか、俺に事情を説明する菜穂子さんの言葉を聞きながら、 俺はずっと窓から海を見ていた。 多分、俺は、海から姉さんが上がってくるのを待っていた。 検死の結果、誰にも責任の無い事故だと証明され、お骨にして持ち帰ることにした。 「俺よりよほど長生きすると思っていたのにな」 助手席に置いた白い箱は、俺の頭の中でどうしても姉さんと繋がらなかった。 俺の助手席に乗ると、怖いだの、本気で運転してくれだの、騒がしかったのに。 今は時折揺れるだけだ。 家に帰ってきた俺は、そのまま眠ってしまった。 「ただいま」という言葉に返事があることは普段から少なかったが、これからは少ないどころではない。 暗い部屋に入った途端に気が滅入ってしまったのだ。 翌朝目が覚めても腹は減っていないし何かをする気にもならなかった。 でも悲しくはなかった。 姉が死んだのなら悲しむべきじゃないか、と思うと、なおさら悲しくなくなった。 あの時のせいで悲しみ方が解からなくなってしまったのだろうか。 そしてまた眠る。 ようやく悲しくなったのはその翌日、姉が死んで二日目の夜のことだ。 本当なら姉が帰ってくるはずだった日。 そろそろ腹が減ったので何か出前でも取ろうとメニューをしまった引き出しを開けると、 一番上に寿司の出前のメニューがあった。 「おなかいっぱいお寿司食べてくるね。お寿司は無理だけどお土産買ってくるからね」 そう言って出て行った姉さんの笑顔を思い出した途端、涙がこぼれた。 帰ってこなかった。姉さんは帰ってきてくれなかった。 どこかへ行ったまま、いなくなってしまった。 「どうして」 身も世もなく泣いた。 どうして、どうして、どうして。いくつもの疑問や怒りや後悔が一つに収束した。 どうしてぼくをひとりにしたの。 71 姉さんとお姉ちゃん ◆Oq2hcdcEh6 sage 2007/09/27(木) 23 08 13 ID GL0iSCAk 自分の泣き声で、菜穂子さんの泣き声を思い出した。 一番辛いのは多分俺じゃない。菜穂子さんだ。きっと責任を感じているだろう。 そして実際、どうして助けてくれなかったんだという思いもある。 俺は多分そう考えることで自分の悲しみを和らげたかったのだと思う。 だけど菜穂子さんは俺にとっても友人だ。 もし彼女が責任を感じて自殺でもしたら、そう考えると恐ろしくなる。 俺はそちらのことまで悲しまなければならないのか、と。 こんな時でも自分のことを考えている自分がいやになって、涙が止まった。 (でもそうだ、考える事がある・・・) そう気付いた途端に、現実がのしかかってくる。 姉さんの会社や友人への報告、保険の確認、様々な契約や銀行口座の解約、そして葬式。 山積みだ。 俺はあえて声を出してみた。 「泣いていないでこれからのことを考えなくちゃ」 失った物にばかり目を向けているとろくなことが無い。 それは父さんが死んだときの我が家を見て知っていた。 母さんは父さんのことを思って悲しんでばかりで、姉さんはその分しっかりしなければならず、 数年後ついに俺も姉さんも精神的に追い詰められてしまった。 だが、母さんがある日失踪してからは、姉さんも俺も生まれ変わった。 新しく家庭を作り直したのだ。失った物たちを忘れて。 それを、今度は俺が一人でやらなければならない。 辛いことだが、そうしなければならない。 そう決めて、俺は泣くのを自分に禁じた。 そのように出来る能力はあの頃からあったのだ。 それの為に、今回も泣き損ねたのかもしれないが、今後のことを考えればそれで良いのかもしれない。 決意すると行動は早かった。 まずは俺の学校に事情説明をしてしばらく休む事を告げ、 それからやるべきことを思いつくまま箇条書きにし、一つずつ片付けていった。 唯一の親戚である父方の祖母が心配して、その家を出てこっちに来るようにと言ってきたが、断った。 祖母にはずっとお世話になっていたし仲も良いから遠慮することは無いのだが、 将来的にそうする可能性はあるけれど今この家を出たら、姉さんを忘れられなくなる。 そう言うと祖母は悲しそうに「忘れる必要なんて無いと思うけどね」と呟いた。 一日おきにご飯を作りに来てくれたので、食べたいときに好きに食べることが出来て、これは助かった。 自分で作っても良かったが、作るほどの食欲はなかったし、 それに今は、姉さんの味になるのがイヤだったのだ。 葬式はごく小さなものにした。菜穂子さんに聞いて姉と特に親しかった友人だけを呼んだのだ。 お金の問題もあるし、大勢に気の毒がられるのは耐えがたかった。 お決まりの言葉をかけられることが、どうしても嘘に思えて辛かったのだ。 「負けないで」「前向きに」という言葉が、作り物めいた言葉に思えてしまうのだ。 電話をしたとき担任に言われたその言葉が俺には不快だった。 姉さんの友人たちは、泣きながら、あるいは涙をこらえながら俺を元気付けようとしてくれた。 うれしいとは思わなかったが、不快ではなかった。 高校生の俺でも、様々な手続きは問題なく出来た。 手間取ると思っていたが、事情を話すと、色々便宜を図ってくれたようだった。 仕事とは言え世の中には親切な人が多いようだ。 一週間ほどで、ほぼ全て片付いた。 72 姉さんとお姉ちゃん ◆Oq2hcdcEh6 sage 2007/09/27(木) 23 10 39 ID GL0iSCAk その全て終わった日の夜、俺は自分の家で菜穂子さんと一緒に夕飯を作っていた。 菜穂子さんは姉の中学からの親友でよく家に遊びに来ていたから、俺とも仲が良かったのだ。 この一週間、本当に世話になった。 何よりありがたかったのは、いつまでも泣いていなかったことだ。 俺が何をしようとしているのかすぐに察知し、少なくとも俺の前では泣かなかった。 姉さんの遺品を片付けているときに、何度も部屋を途中で出て行ったが、 帰ってくるときには何事も無かったかのように振舞っていた。 菜穂子さんに泣かれていたら俺もきっと泣いていただろう。 今日は祖母が来ていないので、カップ麺でも食べようかと思ったが、菜穂子さんが作ると言い出したのだ。 断る理由も無いから、一緒に買い物をして料理を作ることにした。 それに自分に対する踏み絵の意味もあった。 姉さんと一緒に料理を作ったことを思いだして泣くような事がないかどうか試したかった。 結論から言うと、俺も菜穂子さんも泣きはしなかった。 だが、俺は意識的に姉さんの好物をメニューから避けた。 今、姉さんの好物だったものを食べたら、これまでの我慢が決壊するだろうから。 姉さんが自分では作れずいつも俺に作らせていた煮物と揚げ物を避け、 さらに寿司を思い出す魚も避けた。 しかしなるべく多くの種類を作った。食べている間は菜穂子さんが帰らないからだ。 結局、やるべきことを終えた後の時間に耐えられるかどうかは未だ自身が無かったのだ。 食事を始めるとちょうど良く面白い番組がやっていたために、 間が空いて困ることもなかったし、テレビや会話で笑うこともあった。 食べ終わり、後片付けも食後のお茶も終わった頃には午後十時を回っていた。 「ああ、もうこんな時間」 菜穂子さんが気付いて驚いたような声を上げた。 「ほんとだ。じゃあ、そろそろ・・・」 「う、うん」 菜穂子さんが立ち上がる。しかし動かない。 「あ、あのね、コウ君」と俺の名を呼ぶ。 「ん?」 菜穂子さんは背が低い。その菜穂子さんが少しうつむき加減になり、上目遣いに俺を見ている。 「コウ君の考えてること、わかるよ。まなちゃんのことを忘れようって。でしょ?」 「う、うん」 「でも、いいの?そうしたら、コウ君ひとりぼっちじゃない」 「そんなの・・・いや、どっちにしたって独りだよ」 菜穂子さんの言いたいことがわからない。 「そうじゃなくて、お姉ちゃんがいたことも無かったことにして、いいの?」 「・・・」 「まなちゃんのこと、本当に忘れられる?忘れたい?」 「でも、忘れなきゃあ」 菜穂子さんが一歩近づいてくる。 「忘れないと辛いって言うんでしょ?でも、忘れるのだって辛いはずだよ」 「わ、忘れて、一人に慣れれば」 「無理だよ、独りぼっちに慣れるなんて」 俺の目をまっすぐ見すえた菜穂子さんの顔がにじんでいた。 「やめてよ・・・せっかく、俺が」 せっかく悲しくない振りには慣れてきたのに・・・。 「悲しいんでしょ?寂しいんでしょ?」 嗚咽をかみ殺すことが出来ない。のどから声が漏れてしまった。 菜穂子さんが手を伸ばして指で俺の涙をぬぐった。そのまま両手で俺の顔を挟む。 「私が、お姉ちゃんになってあげる」 73 姉さんとお姉ちゃん ◆Oq2hcdcEh6 sage 2007/09/27(木) 23 13 32 ID GL0iSCAk 「えぇ?」 「そうすれば、まなちゃんのことも忘れなくていいし、寂しくもないよ」 「何を・・・」 「これからは私がお姉ちゃんになってコウ君のそばにいてあげるから」 「そ、そんな事してもらわなくたって」 「だって泣いてるじゃない。お姉ちゃんがいなくて寂しいんでしょ」 「違、俺は」 「ねえコウ君、私の弟になろう?」 「・・・」 「私がお姉ちゃんになって、コウ君と一緒にいてあげる」 「む、無理だよそんなの」 何を言っているんだ?菜穂子さん。 「無理じゃないよ。まなちゃんには負けるけど、コウ君のことならよく知ってるよ。 それにまなちゃんにも負けないくらいコウ君のこと大事に思ってる」 菜穂子さんの手に引かれて俺の頭が下がり、菜穂子さんの胸に収まった。 「もう悲しまないでいいんだよ、お姉ちゃんはここにいるんだから」 「は、離して」 「だめ、お姉ちゃんから離れないの」 頭が混乱する。 なんでこんな事をされてるんだ? 「ね、コウ君。コウ君は私の弟だよ」 「俺は、独りで」 「違うよ、お姉ちゃんがいるでしょ。菜穂子お姉ちゃんだよ」 あれ? 「菜穂子お姉ちゃんだよ」 姉さんが死んだと電話が来たときの現実感の無さが蘇る。 「お姉ちゃんはここにいるよ」 そうだっけ。 「何も心配しないで、全部忘れて、お姉ちゃんのことだけ考えて」 姉さん・・・お姉ちゃん? いつの間にか俺と菜穂子さんは床に座り込んでいた。 「お姉ちゃんがずっとコウ君を抱きしめててあげるからね」 頭を撫でてくれる手が気持ちいい。昔姉さんにこうされたことを思い出した。姉さん。 「あれ、でも」 「私がお姉ちゃんだよ」 そうだったかな。 「ねえコウ君。私がお姉ちゃんだから、こうしてるんだよ。そうでなければこんな風にしないでしょ?」 そうなのかな。 「お姉ちゃんが、コウ君から離れるわけないでしょ?そうでしょ?」 ますます強く頭を抱きしめられた。息苦しいが、嫌ではなかった。 「本当にお姉ちゃんなら、コウ君を置いてどこかに行くわけないってわかるでしょ?」 そうだ。 姉さんは帰ってこなかった。 ぼくをひとりにして。 「私はお姉ちゃんだから、コウ君を独りにしたりしないよ」 お姉ちゃんだから・・・? 「お姉ちゃんって呼んで?」 「・・・」 「コウ君のそばに居る私がお姉ちゃんだってわかるでしょ?」 そうか・・・。 お姉ちゃんが僕の頭を離して、すぐ近くに顔を寄せた。 「ね、コウ君」 「お、おねえ・・・」 「だめえええええええっ!!」 真上から耳を劈くほどの大声が轟いた。 見上げたそこには、天井、を体の向こう側に透けさせた・・・ 「まなちゃんっ!?」 「姉さん・・・」
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唯「ふん~ふふん~♪」 憂「ん?お姉ちゃん楽しそうだけどどうしたの?」 唯「あ、憂~気づいた?実はね…」 憂「なになに?」 唯「けいおん部に入ったの!」 憂「ええっ!?お姉ちゃん楽器ひけたっけ?」 唯「んーん全然…」 憂「だ、大丈夫なの?」 唯「大丈夫!部員の人たちが親切に教えてくれるんだ~♪」 憂「そうなんだ、それなら心配なさそうだね」 唯「うん、毎日がワックワックだよ!」 憂「そっかー、じゃあ私も妹として応援するね!」 唯「えへへ、ありがと憂ー」 憂「うん、それじゃ今日はそろそろ寝るねおやすみー」 唯「うん、おやすみー」 次の日 唯「ただいまー」 憂「おかえりーお姉ちゃん。部活どうだった?」 唯「うん、すっごく楽しかったよ。ギターもちょっとはひけるようになったし!」 憂「へー凄いねお姉ちゃん。いつか聞かせてね」 唯「うん!」 憂「…あれ?」 唯「ん、どうしたの憂?」 憂「腕のところ…汚れてるよ?」 唯「ん…あ、本当だ」 憂「転んだりでもしたの?」 唯「んーん、転んでないよ」 憂「じゃあ何で…」 唯「多分…練習で汚れたかな…」 憂「れ、練習で?でもけいおん部って屋内でしょ?」 唯「うん、そうだよ」 憂「……」 唯「えへへ、気にしないで大丈夫だよ憂」 憂「うん…」 唯「じゃあ今日は寝るねおやすみー憂」 憂「お、おやすみ…」 しかしお姉ちゃんの制服の汚れは日を追うごとに酷くなっていきました。洗えば済む話なのですが私は言い知れぬ不安感に襲われていたのです。 そしてとうとう私はお姉ちゃんの様子を見にいくことに決めました 憂「お姉ちゃん…許して」 私は学校に忍び込もうとしたその時です。 唯「ふんふふん~♪」 憂「あれ、お姉ちゃん?」 お姉ちゃんが丁度校門から出てきたのです 憂「おね…」 唯「ふんふ…」 私は声をかけようとしましたが駆け足でどこかに向かいました 憂「お姉ちゃんこれから部活じゃ…」 私は仕方なくお姉ちゃんについていくことにしました。 唯「ふんふん♪」 憂「お姉ちゃん一体どこにいくんだろう…」 憂「……ん?」 しばらくすると大きな建物らしきものが見えてきました 憂「これは…学校?」 そこには数年前に廃校になった高校がありました。 憂「……あっ」 唯「……」 何とお姉ちゃんがその廃校に入っていってしまいました 憂「お、お姉ちゃん?」 唯「……」 私はどうしょうもなくついていくしかありませんでした ―校舎内― 憂「お姉ちゃんこんなところで一体何を…」 憂「………」 しばらく私は暗い校舎の中でお姉ちゃんを探しました。すると 憂「……ん?」 憂「何か音が聞こえる」 憂「…これは楽器…ギターかな」 お姉ちゃんはギターをやっていると言ってたのを思い出し、私は音がする方へ向かいました 憂「ハァハァお姉ちゃん」 次第に音が大きくなってきて、とうとうとある教室の前にきました 憂「ここは…音楽室?」 私は中を覗いてみました 憂「…あ、お姉ちゃん!」 そこにはお姉ちゃんがいました。しかし様子が何か変です 唯「ん~ここ難しいよ…」 唯「ムギちゃんのお菓子はいつも美味しいね~♪」 憂「お、お姉ちゃん…誰と…」 私はその光景を見て鳥肌が立ちました。お姉ちゃんの周りには誰もいません。いないのに一人で楽しそうに喋っているのです。 唯「え~そんなことないよ~」 唯「あはは、律ちゃんおもしろーい」 私は耐えきれず教室に入りました 憂「お姉ちゃん!」 唯「え?」 そこは汚く壁もボロボロでした。お姉ちゃんの服が汚れていた原因はこれかと思いました 憂「お、お姉ちゃん!こんなところで何してるの?」 唯「う、憂?何でここに?」 憂「そんなことよりここで何して…」 唯「な、何って部活動だよ」 憂「え?」 唯「ここにいる皆でけいおん部の活動してるんだよ」 憂「…み、皆?」 唯「そう、皆で」 憂「…お姉ちゃん」 唯「何?」 憂「皆って、ここにはお姉ちゃん以外誰もいないじゃない!」 唯「え?」 憂「お、お姉ちゃんしっかして!ここにはお姉ちゃん以外誰もいないよ!」 唯「……」 憂「……」 唯「…あ、そっか」 憂「?」 唯「憂、ちょっとこっちにきて」 憂「え?」 唯「いいからいいから、ちょっとこっちきて」 唯「ちょっと手貸して憂」 憂「え…」 お姉ちゃんは私の手をとり、何かを触らせるように手を動かしました 憂「……えっ!?」 唯「これが律ちゃんだよ」 憂「こ、これ何?」 唯「これがムギちゃんだよ」 私は不気味に思いました、そこに何かがいるのです 憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!何なのこれ?」 唯「えへへ、憂もそのうち会えるよ律ちゃんたちに」 憂「り、律ちゃん!?」 唯「そう律ちゃん。ドラムやってるんだー」 憂「ちょ、ちょっと待ってお姉ちゃん!ここに何かいるよ!?」 唯「そう、いるんだよ」 憂「だ、だからこれは一体…」 唯「憂、幻覚って聞いたことあるでしょ?」 憂「幻覚?普通は見えないものが見えることだよね?」 唯「そう、でもその幻覚の世界は本当にないと思う?」 憂「え?」 唯「この世界には何重にも重なってるんだよ憂」 憂「お、お姉ちゃん何言って…」 唯「現にここにいるでしょ?何かが」 憂「……」 唯「憂、考えないで、感じるだよ」 憂「……」 唯「そうすればきっと憂にも見えてくる違う世界が」 憂「違う…世界…」 唯「そう、だから何も怖がらなくていいよ憂」 憂「……」 唯「…帰ろっか憂」 憂「え?」 唯「家に帰ろう憂」 憂「…う、うん」 こうして私たちはお家に帰りました。 お姉ちゃんの言っていた世界、幻覚の世界、お姉ちゃんの見る景色はいつか私にも見えるのでしょうか おわり 戻る